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続・頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事






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(Summary)
Pet food recalls in the United States occur several times each year or year.
In particular, it is often caused by the euthanasia drug pentobarbital.


 記事、頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事、の続きです。
 日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリスなどと比べれば著しく遅れている」という情報があります。しかしこれは偏向です。前回記事では、アメリカではペットの安楽死に用いる麻酔薬がペットフードに混入し、リコールが頻繁に発動されていることを書きました。食べた犬が死ぬ事件も起きています。今回は具体的に2021年のペットフードがペントバルビタールの混入によりリコールされた事件を取り上げます。2021年だけでも複数回あります。



 サマリーで述べた、「日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリスなどの動物愛護先進国に比べて劣る」というソースから引用します。


ペット先進諸国アメリカと日本のドッグフードの違い ~安全基準、医療、法律など

ペット先進国と言われるのは、アメリカ・イギリス・カナダ・ドイツなどの欧米諸国です。
これらの国では動物愛護、動物に関する法律、ドッグフードの品質管理、医療面でも進んでいます。
日本と、海外の犬を取り巻く事情を比較していくと、やはり日本はまだまだ遅れているように感じます。
ドッグフードの面でも大きな違いがあります。



 結論から言えば、上記のソースの記述、「日本のペットフードの品質はアメリカに比べて劣る」ですが、偏向、もしくは誤りです。サマリーで述べたとおり、アメリカでは安楽死された犬猫などのペットの死体をペットフードの原料にすることが実際には行われています。そのためにペットの安楽死に用いられる麻酔薬、ペントバルビタールがペットフードに混入し、それを食べた犬が死ぬなどの事件がしばしば発生します。
 アメリカFDA(アメリカ合衆国食品医薬品局)は、頻繁にペットフードにこの有毒なペントバルビタールがペットフードに混入したことにより、リコールを発動しています。それを裏付けるいくつかのニュースソースを挙げ、以下に引用します。


Another Dog Food Company Has Recalled Food Tainted With a Euthanasia Drug 「J.M. Smucker社以外のドッグフードメーカーの会社も安楽死薬で汚染されたドッグフードをリコールしました」 2018年2月19日

 2018年に、アメリカ大手のペットフードメーカー、J.Mスマッカー社製のドッグフードからペットの安楽死に用いられるペントバルビタールの混入が発見され、同社のペットフードがリコールされました。しかしその後他の多くのペットフードメーカー製のドッグフードからもペントバルビタール混入が発見され、大規模リコールに発展しました。スマッカー社製ドッグフードのリコール対象の全製品のリストです。

・Gravy Train with T-Bone Flavor Chunks, 13.2-ounce can, UPC 7910052541
・Gravy Train with Beef Strips, 13.2-ounce can, UPC 791052542
・Gravy Train with Lamb & Rice Chunks, 13.2-ounce can, UPC 7910052543
・Gravy Train with Chicken Chunks, 13.2-ounce can, UPC 7910034418
・Gravy Train with Beef Chunks, 13.2-ounce can, UPC 7910034417
・Gravy Train with Chicken Chunks, 22-ounce can, UPC 7910051645
・Gravy Train with Beef Chunks, 22-ounce can, UPC 7910051647
・Gravy Train Chunks in Gravy with Beef Chunks, 13.2-ounce can, UPC 7910034417
・Kibbles ‘N Bits 12-can Variety Pack – Chef’s Choice American Grill Burger Dinner with Real Bacon & Cheese Bits in Gravy, Chef’s Choice Bistro Tender Cuts with Real Turkey Bacon & Vegetables in Gravy, 12 pack of 13.2-ounce cans, UPC 7910010377, 7910010378
・Kibbles ‘N Bits 12-Can Variety Pack – Chef’s Choice Bistro Hearty Cuts with Real Beef, Chicken & Vegetables in Gravy, Chef’s Choice Homestyle Meatballs & Pasta Dinner with Real Beef in Tomato Sauce, 12 pack of 13.2-ounce cans, UPC 7910010382, 7910048367, 7910010378
・Kibbles ‘N Bits 12-Can Variety Pack – Chef’s Choice Homestyle Tender Slices with Real Beef, Chicken & Vegetables in Gravy, Chef’s Choice American Grill Burger Dinner with Real Bacon & Cheese Bits in Gravy, Chef’s Choice Bistro Tender Cuts with Real Beef & Vegetables in Gravy, 12 pack of 13.2-ounce cans, UPC 7910010380, 7910010377, 7910010375
・Kibbles ‘N Bits Chef’s Choice Bistro Tender Cuts with Real Beef & Vegetables in Gravy, 13.2-ounce can, UPC 7910010375
・Kibbles ‘N Bits Chef’s Choice Bistro Tender Cuts with Real Turkey, Bacon & Vegetables in Gravy, 13.2-ounce can, UPC 7910010378
・Kibbles ‘N Bits Chef’s Choice Homestyle Tender Slices with Real Beef, Chicken & Vegetables in Gravy, 13.2-ounce can, UPC 7910010380
・Ol’ Roy Strips Turkey Bacon, 13.2-ounce can, UPC 8113117570
・Skippy Premium Chunks in Gravy Chunky Stew, 13.2-ounce can, UPC 79100502469
・Skippy Premium Chunks in Gravy with Beef, 13.2-ounce can, UPC 7910050250
・Skippy Premium Strips in Gravy with Beef, 13.2-ounce can, UPC 7910050245


 2021年に発動された、ペントバルビタール混入によるペットフードリコールの実例。ざっと検索してピックアップしました。その他にもあります。アメリカでは毎年数回はペットに用いられる安楽死薬のペントバルビタールの混入が発見され、それに限っても、多くの製品がリコールされます。


Bravo Packing, Inc. expands pet food recall 「ブレイボー・パッキング株式会社がペットフードのリコールを拡大させました」 2021年3月18日

Horse meat chunk animal food samples collected from the facility by the FDA tested positive for pentobarbital and phenytoin.

FDA(アメリカ食品医薬局)によってメーカーから収集された馬肉のペットフードのサンプルは、ペントバルビタールとフェニトインについて陽性であると実験で明らかになりました。



The FDA recalled this dog food for containing a seriously dangerous ingredient – Here’s what to feed your dog instead 「FDA(アメリカ食品医薬品局)は、このドッグフードが非常に危険な成分を含んでいることを思い出しました–代わりにあなたの犬に与えるものは次のとおりです」 2021年5月6日

Low levels of pentobarbital–a lethal drug commonly used to euthanize dogs, cats, and horses– were recently detected in products of popular kibble manufacturer.

犬、猫、馬を安楽死させるために一般的に使用される致死的な薬物であるペントバルビタールが低レベルながら、人気のあるペットフードメーカーの製品で最近検出されました。



Do you know what’s in your pet’s food? It could be mold, chicken feathers or euthanasia drugs 「あなたはペットフードに何が入っているか知っていますか? それはカビ、ニワトリの羽またはペットの安楽死薬である可能性があります」 2021年11月9日

Tests at a FDA lab later showed the canned dog food had pentobarbital in it.
“Euthanasia solution pentobarbital, it's been found in many, many pet foods,”

後にFDA(アメリカ食品医薬局)の研究室のテストでは、缶詰のドッグフードにペントバルビタールが含まれていることが示されました。
「(犬猫の)安楽死に用いられるペントバルビタールは、多くのペットフードで発見されました」。



 アメリカにおける、ペットの安楽死薬ペントバルビタール混入に限っても、リコールの件数は尋常ではない多さです。さらに、取り上げた記事、ペット先進諸国アメリカと日本のドッグフードの違い ~安全基準、医療、法律など では、次のような記述があります。


(アメリカで)2007年に起きた中国産原材料を使用したドッグフードを食べた犬たちが腎不全や、嘔吐下痢などの消化器症状を起こし中毒症状を起こしたり、死亡した事件は全世界に衝撃を与えました。
健康被害が確認されたケースは少なくとも1950匹の猫と2200匹の犬を含む8500匹のペットが死亡したという報告があります。
原因究明のためにコーネル大学に分析依頼をした結果、この大量被害の原因はメラミンではないかと推測されています



 同時期には、日本などでは件の中国産の原料を用いたドッグフードによる健康被害は発生していません。アメリカが正規の通関手続きを減て中国から輸入した原料を用いて生産されたドッグフードで犬が死んだのならば、中国よりもアメリカの安全基準、もしくは通関での検査体制の不備に責任があるでしょう。この事件では、アメリカ1国で1万頭以上の犬猫が死にました。そしてヨーロッパの複数の国と南アフリカでも被害が出ています。しかし日本での被害は皆無でした。
 この記事を書いたライターは、この事実を持って「中国産のドッグフードはダメでアメリカ産は素晴らしい」としていますが勘違いも甚だしいです。アメリカのドッグフードの品質管理が素晴らしいのならば、危険な中国産の原材料をアメリカのペットフードメーカーが用いることはありません。この記述は、アメリカのドッグフードの品質管理が極めて劣ることの証明です、何やってるんだか(笑)。


(動画)

 Euthanasia Drug In Pet Food 「ペットフードに含まれる安楽死薬」 2017年3月3日

A disturbing Pet Food Recall was announced with the medication veterinarians use to euthanize animals being found in Pet Food.

動物を安楽死させるための獣医師が使用する薬物がペットフードで見つかり、非常に気がかりなペットフードのリコールが発表されました。




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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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