海外では猫の完全室内飼いを義務付ける条例の成立が相次ぐ

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(summary)
Free-range cat ban ordinance
Recently passed Australian and Iceland Ordinances
最近可決成立した、オーストラリアとアイスランドの「猫放し飼い禁止条例」を取上げます。しかしこれらの条例以外にも、海外ではかなり以前に成立した多くの「猫の放し飼い禁止室内飼い義務条例」は多数あります。主に猫による生態系への悪影響を防止することが趣旨です。日本も猫による在来生物への捕食被害は深刻であり、これらの先進国の事例を見倣うべきだと思います。
サマリーで示した、最近可決成立したオーストラリアとアイスランドの、「猫の室内飼い義務条例」に伝えるニュースソースから引用します。
・Pet cats to be banned from going out under council plans to protect wildlife 「野生生物を保護するために自治体の計画の下で外出を禁止されるペットの猫」 2021年7月2日
A council in Australia has introduced a 24-hour "cat curfew" in a bid to protect wildlife.
Under the regulations - which are coming into effect on October 1 - pet owners in the City of Knox will be forced to keep their cats at home all day.
The legislation says the felines should be kept in the property, garage or shed and only allowed into the yard if there is cat-proof fencing.
Cats will be banned from trespassing on other people’s property and rangers will go around to pick up any wandering felines they find in the city.
Pet owners who break the rules can be hit with hefty fines or court action.
Knox City Council Mayor Lisa Cooper said: "Much like the rules for dogs and other pets, cats won’t be allowed to roam freely from their owners’ property.
オーストラリアの自治体は、野生生物を保護するために24時間の「猫の外出禁止」を立法しました。
10月1日に施行される規則の下ではノックス市のペット猫の飼い主は、猫を1日中家の中に置いていなければなりません。
規則では猫は敷地内、ガレージ、または猫小屋で飼育し、猫の脱出を防ぐフェンスがある場合にのみ庭に放すことができると定めています。
猫は他の人の土地への侵入が禁止されており、猫の監視員は街で見つけた徘徊猫を捕獲しに行きます。
規則に違反したペット猫の飼い主は、多額の罰金が科される、または刑事起訴される可能性があります。
ノックス市のリサ・クーパー市長は、次のように述べています。
「犬や他のペットの規則と同様に、猫は飼い主の土地から自由に歩き回ることはできません」。
・Controversial Outdoor Cat Ban Approved in Akureyri 「(アイスランドの)アークレイリ市で物議を醸した猫放し飼い禁止条例が可決されました」 2021年11月4日
The city council of Akureyri, North Iceland has approved a motion to ban off-leash outdoor cats.
The regulation will take effect in the year 2025, allowing cat owners some time to prepare for the change.
In Norðurþing municipality outdoor cats are banned, and owners are subject to a fine of ISK 5,000 ($38/€33) for a first offence.
アイスランド北部のアークレイリ市議会は、リードを付けていない屋外の猫を禁止する議案を可決しました。
この規則は2025年に発効し、猫の飼い主は変更の準備をする期間があります。
(アークレイリ市の他では)Norðurþing市ではすでに猫の放し飼いは禁止されており、飼い主は最初の違反に対して5,000 ISK(38ドル/ 33ユーロ)の罰金が科せられます。
(動画)
Ljoni - old feral male cat living in Hafnarfjordur Iceland 「Ljoni-アイスランドのハフナルフィヨルドに住む年老いた野良猫」 2016年1月1日
国土の一部が北極圏に属する酷寒のアイスランドでも野良猫が生存し、餌やり行為者がいるとは驚きです。日本のような温暖な気候の島嶼では徹底した駆除と飼い猫の不妊去勢と放し飼い禁止での厳罰化でもしなければ、猫による在来生物の被害はなくなるわけがありません。
(動画)
Feline Fury Revisited「猫の猛威が再び」 2021年3月2日(閲覧注意)
オーストラリアでは飼猫は放し飼いをしてはならないという条例以前に、外猫はほぼ無条件で駆除殺害することが合法な国です。このような条例がなくても、飼猫を放し飼いする飼主は無責任ですし、動物虐待者と言えます。今回取上げたノックス市以外にもオーストラリアは多くの自治体で、かなり以前から飼猫の放し飼いを禁じています。行政が捕獲殺処分したり、ハンターが狩猟駆除しています。ノックス市の条例はまだ甘いぐらいです。オーストラリアの猫放し飼い禁止条例は、折々取り上げようと思います。
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