逃げ出したオオカミ犬は消防署員に射殺された〜ドイツ

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(Zusammenfassung)
In Deutschland werden ausnahmslos Hunde- und Wolfshybriden getötet.
記事、日本と異なりオオカミ犬は殺処分されるドイツ、の続きです。最近日本でオオカミ犬(犬とオオカミの雑種)が飼主から逃げ出して、その後捕獲されたという事件がありました。一方ドイツですが、オオカミ犬は第4世代までは原則飼育、繁殖、国内持ち込み等が禁止されています。発覚すれば行政により没収され、強制的に殺処分される可能性があります。例外的に飼育許可を得るにも大変厳しいのです。また自然下で犬とオオカミが交配して生まれたものも例外なく殺害されます。理由は安全対策とオオカミの遺伝汚染を防止するためです。
最近日本でオオカミ犬(オオカミと犬の雑種)が飼主から逃げ出して、そのご無事に捕獲され飼主に返されたという事件がありました。それを伝えるニュースソースから引用します。逃走のオオカミ犬 とうもろこし畑で発見 飼い主のもとに 千葉 2021年8月17日
今月14日に、千葉県南房総市の住宅から逃げ出していた「オオカミ犬」が17日に、3日ぶりに捕獲され、飼い主のもとに返されました。
今月14日、南房総市和田町海発で60代の男性が自宅の庭で飼育していたオオカミ犬4頭のうち、体長およそ75センチのメスの1頭が逃げ出しました。
警察官や保健所の職員などが、およそ50人態勢でオオカミ犬を捜索していましたが、午前11時半ごろ、市内のとうもろこし畑の中で発見され、保健所の職員に捕獲されました。
対してドイツで飼育されていたオオカミ犬が逃げ出した件では、消防署員が射殺しました。警察官や保健所の職員が多数出動し、無傷で捕獲の上飼主に戻された日本とは大違いです。記事では、射殺されたオオカミ犬が合法な第5世代以降の「オオカミの血が薄い」ものなのか、規制対象のものかは書かれていません。
ドイツ、メクレンブルク-フォアポンメルン州ロストックで発生したオオカミ犬の射殺事件を伝えるニュースソースから引用します。Wolf oder Hund? Feuerwehr erschießt Tier in Rostocker Innenstadt 「オオカミなのか犬なのか?ロストックの下町で消防隊員がその動物を射殺しました」 2019年10月26日
Rostock.
Am frühen Samstagmorgen ist ein Vierbeiner durch die Rostocker Innenstadt gestreift und erlegt worden.
Nach Behördenangaben soll es sich bei dem Tier um einen Wolfshund gehandelt haben.
Die Beamten, die sich sofort auf den Weg machten, konnten das Tier nach einer gewissen Zeit einkreisen.
Zur Sicherheit riefen sie dafür die Gefahrenabwehr Tier der Berufsfeuerwehr Rostock zu Hilfe.
Da das Tier durch sein ständiges Knurren aggressiv auf die Beamten wirkte und niemanden an sich heranließ, wurde es erschossen.
Laut Feuerwehr sei die Gefahr so groß gewesen, dass es keine andere Möglichkeit gab, als den Vierbeiner zu erlegen.
Nach offiziellen Angaben handelt es sich bei dem Tier um einen Wolfshund, der im Privatbesitz gewesen sein soll.
ロストック(ドイツ、メクレンブルク-フォアポンメルン州の都市)
土曜日の早朝、4本足の友人(註 ドイツでは特に犬を指す言い方)がロストックの下町を徘徊していたために射殺されました。
当局によると、この動物はオオカミ犬だったと言われています。
すぐに出動した警察官らは、しばらくの後にその動物を取り囲むことができました。
安全のために、警察官らはロストック市の動物保安部門の消防署員に支援を求要請しました。
そのオオカミ犬は唸り声をあげ続けて警察官らに攻撃的であり、誰も近づくことができなかったので射殺されました。
消防隊員によると危険性が大変高かったので、4本足の友人(オオカミ犬)を殺す以外に選択肢はありませんでした。
公の情報によると、この動物は個人が飼育しているオオカミ犬と言われています。
追記ですが、このオオカミ犬を射殺した消防署員の行為は違法である可能性が高いとして、現在メクレンブルク−フォアポンメルン州では消防署の動物保安員の銃器の携行を停止しています。動物愛護団体の指摘を受けてのことですが、メクレンブルク−フォアポンメルン州の州法では、消防署員には銃器の携行と使用を公務では認めていないからです。
メクレンブルク−フォアポンメルン州では、消防署の動物保安係はかねてより銃器を携行して出動し、このオオカミ犬以外にもサーカスから遁走したシマウマなども射殺しています。この件については、後ほど改めて記事にします。法律の条文原文を読んだところ、明らかに消防署員が公務で銃器を携行し、使用することは違法と解釈できます。このようなことが慣行で行われ、警察署も消防署に支援を要請していたことが驚きです。
ドイツでは消防署員が公共の安全確保のためにも犬猫などを捕獲する権限はあります。その上で犬猫などを公的動物収容所に収容します。ドイツでは全州に公的動物収容所があり、法律で犬猫の一次収容は行政と明記されています。ドイツでは、公的動物収容所での殺処分も行われています。
あくまでも犬(オオカミ犬)を数日間かけて無傷で捕獲し、飼主に返還する日本は犬の飼い主に大変寛容で優しい国です。ドイツではこの事件では、通報を受けてから数時間後にオオカミ犬を射殺しています。
(動画)
Skandal: Feuerwehr erschießt Wolfshund | Crimespot Doku 「スキャンダル:消防署員はオオカミ犬を射殺しました」 2021年3月30日
上記の事件を取り上げたTVドキュメンタリー。人に飼われていたオオカミ犬が遁走して、数時間後に消防署員に射殺されました。そのオオカミ犬の飼主の嘆きを取り上げています。ドイツでは、消防署も犬猫の捕獲と公的動物収容所への収容業務を行っています。ドイツには全州で公的な動物収容所があり、殺処分も行われています。危険と判断すれば、消防署員が犬などを射殺することもあります。ビデオで写っている消防署の車両に書かれた、Tier Notruf という記述は、「動物 緊急通報」という意味です。
射殺されたブルーというオオカミ犬は飼主のもとから遁走後、目撃された住民により消防署に通報があり、それにより消防署員がオオカミ犬を射殺しました。
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