ティアハイム・ベルリンはコロナ対策の補助金を受給した〜「ティアハイム・ベルリンは一切公的資金を受けていない」という環境省の発狂資料㉓

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(Zusammenfassung)
Berliner Tierheim will Corona-Hilfen beantragen.
Der Berliner Tierschutzverein will die 7500 Euro Corona-Hilfe beantragen, die das Bundesumweltministerium in Aussicht gestellt hat.
*本記事は8,451ブログ中2位を獲得しました。
連載を続けている、環境省が2017年に公表したドイツに関する資料、平成 29 年度 訪独調査結果 平成 29 年 5 月 30 日 特定非営利活動法人アナイス (以下、「本資料」と記述する)、に関する記事です。本資料は全編にわたり嘘、誤りがびっしりと詰め込まれた、まさに見るに耐え難い資料です。本資料では「ティアハイム・ベルリンは市の補助金を一切受けていない」」という記述があります。しかしそれは全くのデタラメです。ティアハイム・ベルリンは、州から委託された動物の30日間の飼育費の補助金が支給されます。それは年間60万ユーロ(8,000万円近く)程度で毎年継続されています。また設備投資等に対する補助金やコロナ対策での緊急補助金なども受けています。
サマリーで示した、環境省が2017年に公表した、ドイツに関する資料、平成 29 年度 訪独調査結果 平成 29 年 5 月 30 日 特定非営利活動法人アナイス (以下、「本資料」と記述する)の、問題記述を引用します。この記述は「ティアハイム。ベルリンんドイツにヒヤリング調査を行った」としています。繰り返し書いていますが、本資料はほぼ全編において誤り、嘘、偏向がぎっしると詰め込まれ、ほぼ正確な記述がありません。バ環狂症(環境省)のバカ、キチガイ、税金泥棒職員(自然環境局)ですが、これほどの長文で、びっしりデマデタラメを作文するのも一種の能力ともいえるかもしれません。以下に、問題の記述を引用します。
ティアハイム・ベルリンは市(*)の補助金を一切受けていない。
財源は、遺贈、一般の寄付金、1万5千人の会員からの会費収入である。(37ページ)
*「ベルリン市」と記述するのは厳格には誤り。ベルリン州は1市1州の特別市であるが、この記述だとベルリン市はベルリン州を構成する1つの自治体と誤解させる。ベルリン州(市)の予算は連邦からの州(land)を対象にした交付金を受ける。正しい記述をするのならば「州の補助金」とすべき。
ティアハイム・ベルリンは、行政により収容を委託した動物の飼育費が30日継続的に公費補助されており、概ね年間60万ユーロ(日本円で約8,000万円程度)以上です。また設備投資等に対する補助金や、経営危機に陥ったときなどに補助金が交付されています。以下に、それを裏付ける資料をいくつか引用します。
・Newsletter von Maulkorbzwang und den Dogangels (ティアハイムベルリン内部の犯罪についてまとめたサイト。出典は大手新聞の記事や大学教授の発言など信頼性が高いものです)
Vereinsvorsitzenden Volker Wenk und den beiden ehemaligen Geschäftsführern Carola Ruff und Rainer Polle Betrug, Untreue oder Unterschlagung vorgeworfen.
Im Abgeordnetenhaus k・digte Sozialsenatorin Heidi Knake- Werner (PDS) unterdessen eine Untersuchung der Querelen im Tierheim Berlin an.
Nach ihren Angaben bekommt das Tierheim über das Bezirksamt eine halbe Million Euro Zuschüsse.
Artikel erschienen am Fr, 12. November 2004
ドイツ動物保護協会、ティアハイム・ベルリン代表のヴォルカー・ヴェンク氏と2人の元役員、カローラ・ラフ氏とレイナー・ポール氏は、詐欺、不正な資金流用、横領の罪で告訴されました。
ベルリン州下院議会では、民主社会党(PDS)上院議員のハイジ・クネークヴェルナー議員が、ティアハイム・ベルリンでの内部抗争についての調査を発表しました。
ハイジ・クネークヴェルナー議員によると、ティアハイムはベルリン行政地区事務所から50万ユーロ(約6550万円)の補助金を受けています(なお現在もティアハイム・ベルリンは、収容動物の飼育費をベルリン州から60万~70万ユーロ程度を支給されています。設備投資への補助金と合わせれば、億円単位の公的資金をベルリン州から受給しています)。
2004年11月12日 金曜日に掲載された記事
・TIERHEIM BERLIN ERHÄLT ERSTMALS LANDESFÖRDERUNG 「ティアハイム・ベルリンの州の資金援助の受給が始まった」 2018年(ベルリン州下院議会議員のHP)
Am 18. Dezember gab es auch eine besondere Übergabe an das Tierheim.
Sven Kohlmeier: „Das Tierheim vollbringt eine wertvolle und großartige Arbeit für das Land Berlin und viele Tiere. Dieses Engagement soll mit der Förderung des Landes Berlins auch wertgeschätzt werden. Das Tierheim wird auch weiterhin auf Spenden und Unterstützung angewiesen sein. Aber mit der finanziellen Unterstützung des Landes Berlin hat das Tierheim erstmals eine feste Einnahmebasis. Ich werde mich dafür einsetzen, dass das auch in Zukunft so bleibt.“
Erstmals erhält das Tierheim finanzielle Unterstützung vom Land Berlin.
In diesem Jahr 314.000 EUR und im Jahr 2019 302.000 EUR.
2018年12月18日には、ティアハイムへの特別な引き渡しがありました。
スヴェン・コールマイヤー(ベルリン州下院議会議員)氏は、「ティアハイムは、ベルリン州と多くの動物にとって需要で素晴らしい仕事をしています。 この責務は、ベルリン州の財政支援支援を受けて評価されるべきです。 ティアハイムはこれからも寄付と支援に依存します。 しかしベルリン州の財政的支援により、ティアハイムは堅実な収入基盤を手に入れることとなりました。私は将来的にもそれ(註 ティアハイム・ベルリンへの財政支援)を維持することを確実にするように努力します」。
ティアハイム・ベルリンはベルリン州から財政支援の受給を開始しました。
今年は314,000ユーロ(4,100万円程度))、2019年には302,000ユーロ(約4,000万円)です。
・Berliner Tierheim will Corona-Hilfen beantragen 「ティアハイム・ベルリンはコロナ感染対策での補助金申請を予定しています(実際に受給しました)」 2021年4月21日
Der Berliner Tierschutzverein will die 7500 Euro Corona-Hilfe beantragen, die das Bundesumweltministerium in Aussicht gestellt hat.
Von der Pandemie betroffene Tierheime können ab Samstag, den 24. April 2021 eine finanzielle Hilfe des Bundes beantragen.
Wie das Bundesumweltministerium mitteilte, können dann alle Tierschutzvereine, die Träger von Tierheimen sind, auf Antrag einen einmaligen Betriebskostenzuschuss von 7500 Euro erhalten.
Der Bundestag hatte im Dezember 2020 eine Förderung für die Tierheime beschlossen.
ベルリン動物保護協会(註 ティアハイム・ベルリンの上部団体)は、ドイツ連邦環境省が公約した7,500ユーロのコロナ感染症対策の補助金を申請したいと考えています(註 実際に支給された)。
新型コロナ感染拡大の影響を受けたティアハイムは2021年4月24日土曜日から、ドイツ連邦による財政支援を申請することができます。
連邦環境省が発表したように、ティハイムを運営するすべての動物保護協会は7500ユーロの一時的な運営補助金を申請することができます。
2020年12月に、ドイツ連邦議会は動物保護施設に資金を提供することを決定しました。
話は変わりますが、ドイツのティアハイムは運営資金において極めて公費が占める比率が高い組織です。すでに私は何度も記事にしていますが、運営費の総額のうち公費補助が占める割合が50%を占める施設も少なくはありません。設備投資とその維持費に対して、公費補助率を75%にまで高めた州(シュレースヴィッヒ−ホルシュタイン州)もあります。ティアハイムの経営難から、近年では特にその傾向が高まっています。
今回取り上げたティアハイム・ベルリンですが、この施設はドイツのティアハイムの中でも例外的に商業的に成功して公費補助が極めて少ない施設です(ティアハイム・ベルリンも例外ではなく、現在赤字ではありますが)。しかし日本で喧伝されているように「一切公費を受けていない」は誤りです。
・3分の1のティアハイムが破産に直面しているドイツ、バイエルン州
・運営費の50%が補助金漬けのドイツのティアハイム
・ティアハイムに対する補助金を75%に引き上げたドイツの州
対してイギリスのアニマルシェルターですが、私が調べた限り公的な補助金の制度はありません。しかし日本では「イギリスのアニマルシェルターは公費補助は一切ない」という情報は私は確認していません。なぜ極めて公費補助の比率が高いドイツのティアハイムが「公費は一切支給されていない」と日本で喧伝され、補助金制度がないイギリスのアニマルシェルターではそのことが一切言われていないのか謎です。
(画像)
シェルターへの補助金や公営シェルターがうまくいかない理由 2016年7月10日 の(https://twitter.com/MrB97835586/status/751610501776322562)のスクリーンショット。「自分たちでちょっとでもドイツのティアハイムについて調べてみたのだろうか?」と言う、上から目線は痛い限りです。引用した記事は、ニセドイツ獣医師の京子アルシャー氏による、時事ドットコムによるデタラメ記事ですし。ドイツのティアハイムは、極めて運営では公費比率が高い組織です。
海外の事例を参考にして、日本の施策を論じることは否定しません。しかし正確な情報であることが必須です。前提となる情報が間違っていれば、ボタンの掛け違いで、その後の議論はすべてが無意味になりますので。なお私は、日本が安易に保護団体に公費を支給することは反対です。
蛇足ですが「日本で年間10万匹の犬が捨てられる」とあります。しかし、「ドイツでは年間50万頭のペットが捨てられる」と言う推計があります。

・犬などのペットの非対面インターネット販売の規制が全くないドイツ~環境省のデタラメ資料①、
・続・犬などのペットの非対面インターネット販売の規制が全くないドイツ~環境省のデタラメ資料②
・「ベルリンでは1歳未満の犬の販売を禁止した」という誤訳~環境省のデタラメ資料③
・ドイツの犬リード義務は厳しく、違反者の犬は射殺されてもやむを得ない~環境省のデタラメ資料④
・犬のリード義務が極めて厳しいドイツ~環境省のデタラメ資料⑤
・続・犬のリード義務が極めて厳しいドイツ~環境省のデタラメ資料⑥
・ドイツ、ニーダーザクセン州の厳しい犬のリード義務~環境省のデタラメ資料⑦
・続・ドイツ、ニーダーザクセン州の厳しい犬のリード義務~環境省のデタラメ資料⑧
・ベルリン州の犬の咬傷事故は日本の5.5倍~環境省のデタラメ資料⑨
・ドイツの犬の咬傷事故の多さは深刻~環境省のデタラメ資料⑩
・悪質ブリーダーに苦しめられるドイツの犬~環境省のデタラメ資料⑪
・続・悪質ブリーダーに苦しめられるドイツの犬~環境省のデタラメ資料⑫
・「動物保護に反する立法は無効」というドイツ基本法(憲法)の悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑬
・「ドイツは基本法(憲法)で実験動物の保護が規定された」という悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑭
・「ドイツは基本法(憲法)でペット動物の所有物という観点から解放された」という悶絶講釈~環境省のデタラメ資料⑮
・「ドイツでは動物は可能である限り治療が前提となる」という、環境省のデタラメ資料⑯
・続・「ドイツでは動物は可能である限り治療が前提となる」という、環境省のデタラメ資料⑰
・「ドイツでのティアハイムでの安楽死の統計はない」という環境省のデタラメ資料⑱~殺処分率36%のティアハイムが統計を公表していますが(笑い)
・「経済的理由」で収容猫すべてを殺処分したティアハイムの行為は合法~環境省のデタラメ資料⑲
・わなで捕らえたのちに飼犬飼猫を殺害することが合法なドイツ~環境省のデタラメ資⑳
・続・わなで捕らえたのちに飼犬飼猫を殺害することが合法なドイツ~環境省のデタラメ資料㉑
・アニマルホーダーの動物を押収して強制的に殺処分する規定があるドイツ動物保護法~環境省のデタラメ資料㉒
・続・アニマルホーダーの動物を押収して強制的に殺処分する規定があるドイツ動物保護法~環境省のデタラメ訳㉓
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