日本に比べてエキゾチックペットの飼育数が桁違いに多いアメリカ〜杉本彩氏の狂気のデマ

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記事、
・日本はエキゾチックアニマルの輸入が激減している〜杉本彩氏の悪質デマ拡散、
・エキゾチックペットの貿易が拡大しているにも関わらず輸入が激減している日本〜杉本彩氏の狂気のデマ、
の続きです。
最近ペットのニシキヘビが遁走する事件が相次ぎました。それに乗じて「このようなエキゾチックペットの遁走事件が相次ぐ日本は動物愛護後進国だ。エキゾチックペットを飼わないのが世界の潮流なのに日本は逆行している」と、馬鹿の一つ覚えで愛誤の支持を得ている杉本彩氏がデマを流しています。まさに悪質なデマ情報の拡散で「歩く有害物質」です。真実は、アメリカではエキゾチックペットの飼育数は日本に比べて桁違いに多く、また飼育率もはるかに高いのです。アメリカは連邦法ではエキゾチックアニマルの飼育に関する規制法令が皆無で、州によっては州法令すらないという法律のゆるさも要因と思われます。
問題の、杉本彩氏の発言について引用します。スナネコやコツメカワウソのペット人気に思う 飼い主のエゴとメディアの罪【杉本彩のEva通信】 2021年6月26日
世界では、エキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっているようですが、動物福祉に対する意識の低い日本では、多くの野生動物が今も販売目的で輸入されています。
この背景にあるのがペットブームです。
ペットブームは、犬猫だけでなく、野生動物にまで及んでいます。
規制のゆるい日本では、ブームに伴う悲劇は避けられないのが現状です。
この杉本彩氏のEva通信のコラムは、私がすでに問題点を指摘したWeb東スポの記事、大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 2021年6月8日 のパクリです。
この記事の、「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。いまだに多くの野生動物が(日本では)販売目的で輸入されている」記述は、ほぼデマと偏向です。その点に関しては、私は主にドイツを例に反証に挙げて上げて記事にしています。ドイツは日本よりはるかにエキゾチックアニマルの輸入数が多く、飼育に関する法律がゆるい(というか連邦法では規制法令がない。6州では州法令もない)ので、エキゾチックアニマルの遁走事件が頻繁に起きます。またティアハイムでエキゾチックアニマルの収容数が激増して犬猫に取って代わる勢いであることや、アライグマの駆除数も日本より多いことを記事にしています。「続き」にリンクを貼っています。
今回記事では前回記事に続いて、スナネコやコツメカワウソのペット人気に思う 飼い主のエゴとメディアの罪【杉本彩のEva通信】 2021年6月26日 で記述されている問題点について取り上げます。それは、「世界では、エキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっているようですが、動物福祉に対する意識の低い日本では、多くの野生動物が今も販売目的で輸入されています」です。
この記述は、読者は「世界的にエキゾチックペットの飼育は減少しかつ少ないが、日本はそれに逆行して野生動物(エキゾチックペット)の飼育数が高水準、もしくは増えている(「ペットブーム」という記述から)」と理解します。しかしそれは全くの逆です。国際的にエキゾチックアニマルの需要が激増し、特にアメリカでは著しいです。またアメリカでのエキゾチックペットの飼育数は、日本とは比べ物にならないぐらい多いのです。
以下に、エキゾチックペットの需要の多くがアメリカ合衆国であり(それは飼育数の多さにつながる)、またアメリカ合衆国ではエキゾチックペットの飼育数が極めて多く、また飼育率が高いことを裏付けるいくつかの資料から引用します。
・Many exotic pets suffer or die in transit, and beyond—and the U.S. government is failing to act 「多くのエキゾチックペットは輸送中やその後に苦しんだり死んだりしています。そしてアメリカ合衆国政府は法規制に失敗しています」 2021年3月3日(ナショナルジオグラフィック)
The U.S. imported 3.24 billion live animals from 2000 to 2014, according to a 2020 paper in Scientific Data.
Paperwork for the shipments indicate that about half came from the wild and nearly all were intended for commercial purposes, most likely the pet trade, according to the study authors.
As the biggest importer in the world of wild animals for pets, the U.S. ought to set the bar for standards of humane treatment in the exotic pet trade, but so far, it’s failing.
The same of the European Union, which imports almost as many exotic animals as the U.S.
Weak regulations, few wildlife inspectors, and the difficulty of prosecuting cases mean violators are likely to go unpunished.
サイエンティフィックデータ(Scientific Data)掲載の2020年の論文によると、アメリカでは2000年から2014年にかけて32億4000万の生きた動物を輸入しました。
調査した著者によると、通関手続きでは書類上約半分が野生由来の動物であり、ほぼすべてが商業目的で、おそらくペットとしての商業取引を目的としていたことを示しています。
ペット用の野生動物の世界で最大の輸入国として、アメリカはエキゾチックペットの商業取引における人道的扱いの基準を定めなければなりませんが、これまでのところそれは失敗しています。
アメリカ合衆国とほぼ同じ数のエキゾチックアニマルを輸入しているEUも同じです。
法規制がゆるく野生生物の監視官が少なく、(野生動物の違法取引の)事件を訴追するのが難しいということは、違反者が罰せられない可能性が高いことを意味します。
・exotic pet trade statistics 「エキゾチックペット貿易の統計」 2020年12月8日
It's a $15 billion dollar business in the United States alone, with breeders and dealers selling animals over the Internet or in trade magazines.
The illegal trade in wildlife is second only to that of drugs in the United States, according to the U.S.
These cold blooded animals fascinate many people, which is why they can always be found in pet stores.
Hundreds of species of snakes, including boa constrictors, anacondas, and other large snakes are shipped into the U.S. every year.
The WWF estimates there are 5,000 tigers being kept in U.S. backyards … there are only around 3,000 left in the wild.
Other organisations have estimated a pet primate population of 4-5,000 kept in the UK and 4,825 licensed Dangerous Wild Animals, which is likely to be a significant under-estimate of the actual population.
Schiphol airport in the Netherlands is one of the largest European airports and is considered a main hub for legal and illegal import of exotic animals.
Keeping exotic pets, such as reptiles and amphibians, has become increasingly popular over the past two decades but the trend has spawned an enormous illegal trade, the New York Times reported Monday.
The exotic pet trade is still a booming business.
Across the U.S., millions of exotic animals – including lions, tigers, cougars, wolves, bears, monkeys, alligators, birds, and venomous snakes – are bred, bought, and sold for private possession.
Today, exotic pets are even bigger business.
エキゾチックペットの貿易はアメリカ合衆国だけでも150億ドルのビジネスであり、ブリーダーや小売業者がインターネットや業界誌でこれらの動物を販売しています。
アメリカ合衆国政府によると野生生物の違法取引は、アメリカの麻薬取引に次ぐ規模です。
エキゾチックな冷血動物は多くの人々にとって魅力的なために、ペットショップでいつでも見つけることができます。
ボアコンストリクター、アナコンダ、その他の大型ヘビなど数百種のヘビが、毎年米国に出荷されています。
WWFは、アメリカの一般家庭の庭に5,000頭のトラが飼育されていると推定していますが…野生には約3,000頭しか生存していません。
他の組織はイギリスではペットとして飼育されている霊長類の数が4〜5,000頭であり、認可された危険な野生動物の数が4,825頭と推定しています。
オランダのスキポール空港はヨーロッパ最大の空港の1つであり、エキゾチックな動物の合法および違法な輸入の主要なハブと見なされています。
ニューヨークタイムズ紙によると爬虫類や両生類などのエキゾチックなペットを飼うことは、過去20年間でますます人気が高まっておりその反面、その傾向は膨大なエキゾチックアニマルの違法取引を発生させています。
エキゾチックなペット取引は依然として活況を呈しているビジネスです。
アメリカ全土ではライオン、トラ、クーガー(註 ピューマ)、オオカミ、クマ、サル、ワニ、鳥、毒ヘビなど、何百万ものエキゾチックな動物が私有地で飼育、売買されています。
今日においては、エキゾチックペットはさらに大きなビジネスになっています。
・AVMA releases latest stats on pet ownership and veterinary care 「全米獣医師会はペットの飼い主と獣医師の治療に関する最新の統計を発表します」 2018年11月18日
Pet ownership is on the rise in the United States, with dogs leading the way and large increases in the number of less traditional pets like poultry and lizards, according to recently released data from the American Veterinary Medical Association (AVMA).
More than 13 percent of U.S. households owned a specialty or exotic pet at year-end 2016, a 25 percent increase from 2011.
全米獣医師会(American Veterinary Medical Association(AVMA))から最近発表されたデータによると、ペットを飼っている世帯はアメリカ合衆国で増加しており犬が増えているものの、鑑賞鳥(オウムなど)やトカゲなどの従来あまりなかったペットの数が大幅に増加しています。
2016年末現在アメリカの世帯の13%以上が特殊なペットまたはエキゾチックペットを飼っていて、2011年から25%増加しています。
日本のエキゾチックペットの飼育数が推定できる資料をいくつか示します。日本は外来生物法や動物愛護管理法の特定動物の愛玩目的の飼育禁止などの法規制により、国際比較ではエキゾチックアニマルのペット飼育が少ない国です。
・Ⅲ.主要指標 サマリー 一般社団法人 日本ペットフード協会 2020年調査 から、「ペット現在飼育状況 年代別」
この統計では「エキゾチックペット・特殊なペット」という区分はありません。エキゾチックペットが含まれると考えられるのは「その他のペット」、「フェレット」、「モルモット」、「その他の魚」、「ウサギ」、「熱帯魚」、「カメ」、「小鳥」がありますが、全て足してもアメリカの「エキゾチックペット・特殊ペットの飼育率13%」には及びません。それと「カメ」は在来種のカメの比率も高いと思われます。「その他の魚」も在来種のタナゴなどがペットショップで売られています。また「小鳥」ですが、旧来から飼育されているジュウシマツや文鳥が含まれるのかどうか疑問です。

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2.特定動物の飼養保管状況(1)特定動物の飼養保管状況(総括表) 環境省 から。この資料は特定動物(トラ、ワニ、ニシキヘビ、毒ヘビなど)の飼養数を表しています。この数値は、動物園などの学術機関や公的機関も含めた数ですが、4万頭台で推移しています。また増えていません。
先の資料にある通り、アメリカではトラ、ワニ、毒ヘビなどの私的な愛玩目的の所有や販売目的の保有は数百万あり、トラだけでも民間での愛玩目的の飼育が5,000頭あります。ペット目的でのエキゾチックアニマルの飼育数は、アメリカの数は日本より桁違いに多い、というか3桁多いです。

以上より杉本彩氏のEva 通信コラムの記述、「世界では、エキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっているようですが、動物福祉に対する意識の低い日本では、多くの野生動物が今も販売目的で輸入されています」は、「世界的にエキゾチックペットの飼育は減少しかつ少ないが、日本はそれに逆行して野生動物(エキゾチックペット)の飼育数が高水準、もしくは増えている(「ペットブーム」という記述から)」との意味になりますが、まさに真逆の狂気の発言です。アメリカは、エキゾチックアニマル等特殊な動物のペット目的の所有は、日本より3桁多いのです。また「エキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れ」という記述も大間違いです。アメリカでは、エキゾチックアニマル等特殊なペット飼育が激増しています。
エキゾチックペットの貿易は成長し、アメリカやドイツなどのEU等先進国は輸入が増えています。その背景はエキゾチックアニマルの飼育がこれらの国ではブームになっていることと、規制法令がゆるいことがります。アメリカ合衆国では連邦ではエキゾチックアニマルの個人の飼育でも届出や、飼養基準に対する法令すらありません。多くの州では、州法令もありません。すでに述べたとおり、ドイツも連邦法ではエキゾチックアニマルの飼育に関する規制法令はありません。16州6州では、州法すらありません。日本が動物愛護管理法で特定動物(トラ、ワニ、毒ヘビ、大型のヘビなど危険な動物。多くはエキゾチックアニマル)の愛玩目的の飼育をすでに禁止しました。Eva通信のコラムの「(エキゾチックアニマルの)規制がゆるい日本」という記述も大デマです。この点については、次回記事で取り上げます。
(動画)
Reticulated Python, The Best Pet Snake? 「アミメニシキヘビはペットとして最高のヘビですか?」 2021年5月22日
「アミメニシキヘビは人を捕食することもあると知られています。しかし犬猫による人身事故発生数よりはるかに少ないのです。ですからアミメニシキヘビは安全で、ペットに最良のヘビです」というアメリカ人。もうむちゃくちゃ。アメリカはこのようなペットでも、飼育の届出や飼養基準を規制する連邦法令はありません。多くの州でも、州法令すらありません。届出なしに自由に飼えるのです。
(動画)
Pet FREAKIN' Tigers! 「ひどい飼育状態のペットのトラ」 2014年8月10日
「アメリカでは、半数以上の州でペットとしてトラを飼うことができます」。日本は動物愛護管理法で特定動物(トラなど)の、愛玩目的の飼育を禁じました。日本のほうがよほど規制が厳しいです。杉本彩氏「スナネコなどのエキゾチックアニマルの飼育ができる日本は規制がゆるい」というバカッぷり。アメリカはスナネコどころではない。
(動画)
Examining A Feisty Pet Tiger Found Wandering The Streets! | The Vet Life 「街中の通りを元気に徘徊していたところを発見されたトラと調べる!獣医の生活」 2018年11月14日
テキサス州コンローで、4〜5ヶ月歳のトラが町中を歩いているところをアニマルコントロール(行政組織)が捕獲し、公的アニマルシェルターに保護しました。狭いケージに閉じ込められていたようです。飼い主は名乗り出ていません。アメリカの多くの州では、エキゾチックアニマルの飼育に関しては無法状態とさえ言えます。「ゆるい」のは日本のエキゾチックアニマルに対する規制ではなく、杉本氏の頭の中身でしょう(笑)(笑)(笑)。
(動画)
MY NEW PET TIGER !!! 「私の新しいペットのトラ」 2017年8月29日
動画投稿者はドバイの富裕層です。北米EUは、まだエキゾチックペットの法規制法令はある方でしょう。それ以外の中進国、非民主国家は多くは無法地帯です。最近は中国の富裕層がエキゾチックアニマルを求めるようになりました。