猫食考~「猫食は飢餓問題の解決になる」と主張する著名なジャーナリスト





 アメリカのジャーナリスト、スティーブンソン・ビリング氏(Stephenson Billings )は、「猫肉は世界の飢餓問題を解決する」と真面目に主張しています。氏は、2006年にタイムズ誌でベストジャーナリストに選ばれている、アメリカでは大変著名なジャーナリストです。


 スティーブン・ビリング氏の論説を以下のとおり要約します。出典はchrist wireという、クリスチャンのためのインターネットサイトから。「猫肉は、世界の飢餓問題を解決するでしょうか」。Can catmeat solve the worldshunger problem?2011年。


Hunger continues to be one of the most unheralded challenges to the progress of human civilization.
The systems of distribution have failed.
This is due to the expense of transportation, the mechanical requirements of refrigeration, the seasonal limitations of crop growth and so on.
In colonial America, lobster was considered a disagreeable foodstuff.
Now it is one of the most expensive items on any menu.
The Bible issues no condemnation of feline consumption.
Could cat meat possibly be the answer to the world’s malnourishment?
They reproduce quickly and easily.
There is an overpopulation of these creatures .
They are easily domesticated and docile.
One needs little space to maintain a herd of cats.
The meat itself is light and similar in taste to rabbit.
In fact, cat meat was often substituted for rabbit in medieval Europe.
The obvious advantage of feline meat is that it can be cultivated in any environment close to those whoconsume it.
They also thrive on refuse, such as fish bones and the like.
Cat meat is a plentiful food source that crosses all borders.

飢餓は、人類の文明の進歩において、予想外の最も重要な問題の一つであり続けています。
(食糧支援は)流通システムに障害が発生しました。
輸送の費用がかかること、冷凍の機械的要件が満たせない、作物の成長などの季節的な制限があるからです。
植民地時代のアメリカでは、ロブスターは嫌悪される食材でした。
しかし今では、ロブスターは、最も高級な料理です。
聖書は、猫を食べることを禁じてはいません。
猫肉は、世界の栄養失調に対する解決策かもしれませんね?
猫はたやすく、かつ早く繁殖します。
また増えすぎています。
猫は簡単に家畜化でき、おとなしいです。
猫を飼育するには、少ししかスペースを必要としません。
猫肉は淡白で、兎肉に似ています。
事実猫肉は、しばしば中世ヨーロッパでウサギ肉の代用に用いられました。
猫肉の明らかな利点は、それを消費する人々の近くで、どのような環境でも飼育繁殖させることができることです。
猫はまた、魚の骨などのような、廃棄物でもよく育ちます。
猫肉は、すべての国境を越えた豊富な食糧源です。



 上記のように、スティーブンソン・ビリング氏は、・猫肉は美味である、・猫は増えすぎて問題になっている、・飼育繁殖に広いスペースを必要とぜず容易、・餌は廃棄物を利用できる、・キリスト教でも食べることを禁じていない、等を指摘しています。それらの特性により、貧しい国の、飢餓問題を猫食により解決できると主張しています。
 この主張を「動物愛護に反する、けしからん」と感じた方がいらっしゃるでしょうか。そのような方は、冷静になって動物愛護とは何かということを考え直していただきたいです。自分の主観により、お気に入りの動物だけを偏重することが動物愛護だとは私は思いません。

 「仔猫の生き餌を使った鮫釣り」Disturbing Cruelty: Kittens used as Bait for Sharks。イタリアでは、同じく仔猫の生き餌を用いた大ナマズ(日本のナマズと異なり、体長が1m以上ある)釣りが行われています。
 感心する趣味とは私は思いません。しかしペットでニシキヘビを飼い、生き餌として鶏やヒヨコを与える人もいます。生き餌の鶏、ヒヨコは日本では猫と同じく愛護動物です。このような論説などが、冷静さを失っている動物愛誤家の方に、動物愛護に対する客観性というものを考え直していただくきっかけになればと思います。
 
 







 
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そうですね、昆虫食も

まぁ、食糧危機になればキレイ事なんて言ってられませんからね。
バッタや蜂の子も綺麗に加工されればエビのフリカケみたいに
食えるし、コンビーフとかの加工品ならバレないし
最近だって愛誤の好きな欧米で馬の肉が偽装されてたけど
あれだって言われなきゃ判らないし・・・。

ムダに増える「増やすかな」んだから、活かして使わないと・・・。

Re: そうですね、昆虫食も

只野乙三様、コメントありがとうございます。

> バッタや蜂の子も綺麗に加工されればエビのフリカケみたいに
> 食えるし、

私はイナゴも蜂の子も、蜂成虫酒も経験しています。
食のタブーなんて、単なる慣習です。


> 最近だって愛誤の好きな欧米で馬の肉が偽装されてたけど
> あれだって言われなきゃ判らないし・・・。

ワインにエチレングリコールを混入させるよりマシです。


> ムダに増える「増やすかな」んだから、活かして使わないと・・・。

私が猫食を取り上げるのは、グロ趣味ではありません。
犬猫は、他の飼育動物と比べて特別な存在ではないということを言いたいだけです。
それと愛誤さんの、「動物愛護先進国欧米」の嘘っぱちプロパガンダを暴くためです。

いいと思います

最初は抵抗あるかも知れませんが、早ければ5~10年で市場に馴染む可能性はありそうですね。文明開化の時代のように。
そもそも加工してしまえば、他の食肉と見た目は変わらないでしょうし、
兎肉に似ているのであれば美味かもしれませんね。

私個人的には凡そ想像できる哺乳類を食す事に抵抗を感じません。

只野様

只野様、追記です。

「野良猫駆除協力会」では、私はコメント投稿制限されていますよ。
「被害者の声」にコピペしておきました。

Re: いいと思います

ぽち様、コメントありがとうございます。

この論説を書いたジャーナリストは、敬虔なクリスチャンで、真面目に貧しい国の飢餓問題を考えています。
アメリカに留学していたという愛誤が「アメリカ人はクリスチャンだから命を大切にし、犬猫を殺さない」と書いていましたw


>最初は抵抗あるかも知れませんが、早ければ5~10年で市場に馴染む可能性はありそうですね。

牛肉のように、人と競合する穀物を食べず、漁業廃棄物で育てられます。
漁業廃棄物の廃棄コストの削減にもなり、一石二鳥です。


> 私個人的には凡そ想像できる哺乳類を食す事に抵抗を感じません。

すでにオーストラリアでは、野猫が増えすぎて困っており、アボリジニー(先住民)に猫を狩猟して食用とすることを勧めています。
しかし野生化した猫は、感染症などの問題があるとの指摘があります。

スェーデンでも

スェーデンでも、猫を食べるんですね。

The Swedes enjoy it in a stew” source?

病原菌対策の上で

さんかくたまごさん、こんばんは。

食用化には病原菌対策が必須ですね。その為のデータを集めるのに、それなりの時間はかかるでしょう。だからこそ、今がそのタイミングなのかも知れませんね。

私もクリスチャンです。聖書は毎日読んでいます。何回か通読もしました。
人間は動物を管理・支配するものであるとは記されていますが、殺してはならないとは書いていない筈です。肉食の習慣もあったようですし、旧約聖書では神への生贄として、羊を屠ることは度々書かれています。

Re: 病原菌対策の上で

ぽち様

> 食用化には病原菌対策が必須ですね。その為のデータを集めるのに、それなりの時間はかかるでしょう。だからこそ、今がそのタイミングなのかも知れませんね。

飼育管理した動物であり、精肉時に病原菌検査を行えばその問題はほぼ解決できます。
日本を例に上げればと畜場法や食品衛生法などです。
日本の食肉は、トキソプラズマもチェックしています。
猫の場合、厄介な人畜共通感染症を持っている確率が、他の食肉用家畜に比べれば感染率が高いと思われることです。


> 私もクリスチャンです。聖書は毎日読んでいます。何回か通読もしました。
> 人間は動物を管理・支配するものであるとは記されていますが、殺してはならないとは書いていない筈です。肉食の習慣もあったようですし、旧約聖書では神への生贄として、羊を屠ることは度々書かれています。

私も新約は全て英語でも読みました。
某掲示板で専スレのある愛誤はアメリカ留学経験が有り、クリスチャンだそうです。
「クリスチャンは猫の命も人と同等に重く扱う」と書いていますが、私は違和感を感じます。
キリスト教では、人は神が自身に模して作った特別な存在です。
言わば人は、それ以外の動物を神から預託を受けて管理する存在です(私の解釈が間違っていたらごめんなさい)。
仏教は万物悉皆有仏性といい、すべてのものに仏性が宿り、命の重さは動物と人と同じとされています(そのような説話も多くあります。釈迦の前世とされる捨身育虎は有名です)。
また神道では八百万の神、すべてのものに神が宿るとされて仏教に考え方が近いです。
私は「人と動物の命の重さは等しい」は、むしろ東洋の宗教観の方が近いと思います。

さんかくさんコメント有難うございます。

お手数おかけしてすいません。

さんかくさんには、アク禁はやっていないハズですが
一応確認してみます。

Re: さんかくさんコメント有難うございます。

只野乙三様

> さんかくさんには、アク禁はやっていないハズですが

なぜか昨日はページを見ることはできて、投稿だけ制限でした。
今日はページの閲覧も出来ません。
気にしませんが。

↑追記

たまに、例の掲示板でも、その日初めての投稿でも「もう5回目+2回です。あなたは投稿しすぎです。バイバイです」なんていう表示が出ます。
デジタルだから、ホストの文字列がごく近くても、誤認するとは思えないのですけどね、そのようなこともあるのかもしれません、

私が使っているホストとごく近い文字列のホストを使っている愛誤の荒らしは、例の掲示板でも相当酷いのでしょう。

管理責任

さんかくたまごさん、こんにちは。

>キリスト教では、人は神が自身に模して作った特別な存在です。
>言わば人は、それ以外の動物を神から預託を受けて管理する存在です
>(私の解釈が間違っていたらごめんなさい)。

専門的に神学の勉強をしたことはありませんが、私も同じ解釈です。

哲学的な方に話をスライドさせてしまいますが、
動物は本能的な自由しかないが、人間はより高い次元の自由があり、動物は物質世界しか認識しないが人間は、神などの精神世界を認識できる。
動物は世界の発展や衰亡に責任はないが、人間には地球の安全平和などについて責任がある。そんなふうに考えております。

無節操に動物を増やしては殺す勝手地域猫や無責任餌やり。これは神から与えらえれた管理責任を果たしているとは言えません。

Re: 管理責任

ぽち様

> 哲学的な方に話をスライドさせてしまいますが、
> 動物は本能的な自由しかないが、人間はより高い次元の自由があり、動物は物質世界しか認識しないが人間は神などの精神世界を認識できる。

それが英語イデア(idea英)、イデー(idee独)でしょう。
観念とか理念などと訳される、精神活動です。
それを体系化したものがイデオロギー(独 Ideologie)(英ideology)です。
精神は、感情とも知能とも異なります。
高等哺乳類レベルの動物であれば、感情も知能もあります。
しかし精神は感情とも知能とも異なります。
人と動物が決定的に異なるのは、精神をもつか否かです。
高等哺乳類でも、精神は持ち得ません。

人は神に似せられて作られたのですが、神ではなく未完成な存在です。
しかし神の領域にわずかでも踏み込んでしまったのです。
ですから神の領域である精神を持ち得た故に、苦しまなければならない。
それがキリスト教で言う原罪だと私は理解しています(間違っていたらごめんなさい)。


> 動物は世界の発展や衰亡に責任はないが、人間には地球の安全平和などについて責任がある。

その使命を、一種の罰として与えられたのかもしれません(間違っていたらごめんなさい)。

昆虫食

なにかとお騒がせなChristwireですが、風刺としては面白いサイトですね。
しかし猫の可食部位といえば腿部分と胃腸部分くらいでしょうから、カピバラあたりの養殖の方が現実的でしょうね。

栄養価やコスト的には昆虫に敵うものはないので、将来的には昆虫食は普通になりそうですね。
宇宙での自給自足ができる食料として研究が進んでいますし、既に宇宙食にも取り入れられているようです。
昆虫が食べられない人は宇宙飛行士になれませんね。

猫肉

さんかくさん、100年ぶりです^^ お元気でしたか?

久しぶりに来ると、超過激な発言に、ど~しよ、さんかくさぁ~んw

猫肉って、ま、皆様もご存じのように、はい、中国でも食べてますよね。一般的に犬肉をというイメージがあるかもしれないですが。

2009年に野良猫TNRを明確に否定しました。There was no “success” story ・・・これも超笑える^^

とことで、最近までわからなかったのですが、近所の公園は犬入場禁止なんですよ、リッシュをしていても駄目。

そこにですね、、、野ら猫集団がいるんですよ。もちろん餌やりさんがいて、それでも日本の野ら猫よりやせていますがね。

この子たちには誰が餌をあげて、避妊処置と化しているのだろうかと思うと、タマタマのある猫をみましたから、オスはしてないのかな?

比国では犬食は禁止ですが、今でもトレードされています。けっこう捕まってるニュース読みます。しかし猫は法律で禁止ではないかも?

そうして、猫も食べてる可能性ある。正直、本当に貧しい人は、ドブネズミを捕獲して食べますからね。

だからもしかすると、近所の公園の猫たちも、将来、私が思うほど増えないかもと? 

住んでいる地域は外国人、比人さんのお金持ちが住んでいるので、国もこの地域はセキュリティー強化し変な人が入ってこないようにしています。

工事の人、配達の人など、いますので、その人達が猫を持って行き、販売もできるし、食することもできるかなと?

本当に、餌やりさんには、自分で飼う、食べる、安楽死、どれか選んでほしいです。

日本では犬、猫肉の販売は禁止なのかしら?禁止にしていないと思うんですよ、ただ、他に食べる肉があるのであえて書いてないと思います。

Re: 昆虫食

名無しさん@13周年様、コメントありがとうございます。

> Christwireですが、風刺としては面白いサイトですね。

こちらでよく風刺の槍玉に上がるのは、キリスト教の亜派であるモルモン教です。
こちらは一夫多妻や菜食主義で有名ですが、キリスト教の根幹からは離れているという認識が一般的でしょう。
この記事をコメントまで通して読めば分かりますが、真面目に猫食を議論することにより、行き過ぎた猫愛誤を批判風刺しているのです。
愛誤が噛み付く根拠は万国共通です。
「猫食が許されるのならば、中絶した胎児を食べることが許されるとでも言うのか」と猫食に反対する猫愛誤の飛躍と論理のすり替え、人と動物の同列視は日本の愛誤と同じで笑えます。
この愛誤の論理破綻と異常性を世間に知らしめるのが、この論説の本来の目的だと思います。


>カピバラあたりの養殖の方が現実的でしょうね。

いえいえ、そうでもないのです。
アメリカでは、新興企業の猫精肉業者が猫肉を出荷しています。


> 栄養価やコスト的には昆虫に敵うものはないので、将来的には昆虫食は普通になりそうですね。

人口が抑制できなければ、生産性の良い食物を食べざるを得ません。
クロレラやミドリムシなどのプランクトンも研究されています。
特定の種(猫犬など)を特別扱いする根拠はないでしょう。

Re: 猫肉

Hippy Monday☆ 様、コメントありがとうございます。

> 猫肉って、ま、皆様もご存じのように、はい、中国でも食べてますよね。

それ以外にも、案外広く食されています。
現在でもスイス、イタリアなどのヨーロッパ(第二次世界大戦前後まではヨーロッパ全土で広く食されていました)、ペルー、ブラジルなどの中南米の多くの国、中国、韓国、ベトナムなどのアジア、アフリカ(これは単に飢餓問題だろう)など。


> 近所の公園は犬入場禁止なんですよ、リッシュをしていても駄目。

そこはフィリピンですか。


> 野ら猫集団がいるんですよ。もちろん餌やりさんがいて、
> この子たちには誰が餌をあげて、避妊処置と化しているのだろうかと思うと、タマタマのある猫をみましたから、オスはしてないのかな?

近年は、欧米ではTNRはインチキだということが周知されてきたので、猫愛誤は中進国に勧めているようです。
最近も、リマでTNRされた野良猫コロニーの猫が約20匹殺されていたというニュースがありました。
TNRは、オスから手始めにすることが多いです。
オスの去勢は簡単でそれこそ素人が睾丸を除去できます。
対してメスは、子宮卵巣の全摘ですから大手術です。
特に中進国発展途上国では、獣医師や設備が不足していますから、オスからでしょう。


> 比国では犬食は禁止ですが、今でもトレードされています。

トレードされているということは、犬食習慣があるということですね。


> 日本では犬、猫肉の販売は禁止なのかしら?

禁じる法律はありません。
犬肉の輸入通関実績は年間5トンほどあります。
猫肉は少ないのでしょうね、その他食肉のカテゴリーに含まれると思います。
新宿区の新大久保や、池袋では犬肉猫肉が食べられるそうです。

岡ふぐ談

>アメリカでは、新興企業の猫精肉業者が猫肉を出荷しています。

どちらかというと高級食材としての展開ならいけそうです。
猫肉は日本でも「岡ふぐ」や「おしやます」と呼ばれて珍重されていましたし。
漱石の『吾輩は猫である』作中でも、書生が「食ひました。猫は旨う御座ります」と言ってるくらいで、
中沢啓治や水木しげるも猫の旨さを語っていますから、昭和のはじめ頃までは日本でも結構猫は食べられていたようです。
おしやますは鍋が普通かと思われがちですが、猫肉は調理に水を用いると酸味が出るため、水を使わないのが究極の調理法だとも聞いたことがあります。
上手く調理した猫肉は、かなりの美味らしいです。


佐藤垢石 岡ふぐ談
http://www.aozora.gr.jp/cards/001248/files/46740_25679.html

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 ある日私が、縁先で蝗を串にさしていると、隣村から老友がやってきた。しばし私の手先をながめていたが、蝗などという気品の卑しい虫は食うものじゃない。と、抗議するのである。それほど、動物性の蛋白質に飢えているなら、わが輩が素晴らしいご馳走を進上しようと、同情ある口吻をもらすのである。
 素晴らしいご馳走とは、なんじゃと問うと、猫じゃと答えるのである。すると、わが老妻が傍らでそれをきいていて猫を食べるのはおよしなさい。猫を殺せば七代祟ると俚言があるけれど、その猫を食べれば十代も、二十代も祟るかも知れません。ああ、怖ろしい。
 その言葉に老友が答えて、奥さん我々は来年の春から夏へかけて、餓死するであろうというのであるから、遅くも田植え頃までには一家親族が飢え死に、死に絶えるかも知れません。してみると、猫が祟りたいと専ら神通力を揮ったところで、孫も子も死に絶えていないのだから祟りをどこへ持って行きようもない。つまり、猫は殺され損になるでしょう。
 とにかく、猫でも鼠でも鼬(いたち)でも、蜻蛉でも蠅でも芋虫でも、食えるうちに食って置こうじゃないかということになり、老友は二、三日後を約して帰って行った。
 昔から猫のことを『おしやます』という。おしやますとはどんなところから名が出たのか知らぬが、おしやますの吸物といえば、珍饌中の珍饌に数えられてある。また一名『岡ふぐ』ともいう。
 二、三日後、老友は小風呂敷の包みを持ってやってきた。包みを解くと、竹の皮に家鶏の抱き肉のような白い半透明の肉が、一枚一枚ならべてある。
 君、これは鶏の肉じゃないか、おしやますじゃあるまい。これでは、何の変哲もないのうと期待に反した文句をいうと、いやこれは、正真の猫肉じゃ。猫肉は、犬の肉のように闇赤色に濁って、下品ではない。恰も、若鶏の如くやわらかく白く澄み、風味たとうべからずであるから、食べてみてから文句をいい給え。
 さようか、分かった。しかし若鶏の肉にも似ているが、鰒(ふぐ)の刺身のようでもあるのう、貴公はもう試食済みか。いや、試食どころではない、常食にしちょる。猫肉は、精気を育み体欲を進め、血行を滑らかにすると、ある本に書いてあったから、先年来密かに用いたところ、なるほど本の通りであった。
 試みに、わが輩の顔の色沢を見給え、青年からさらに遡り童顔に等しかろう。どうじゃ、わが輩の腕の筋肉の盛り上がりよう。
 ところで貴公、貴公は先年来、猫を常食にしているというが、いままでに何頭ほど食ったかな、三十数頭。よう食ったものじゃ。してみると、貴公は猫捕りの名人ちうことになるな。
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調理と食味についての記述もあります。

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 本草綱目を繙いてみると、猫肉はその味、甘酸にして無毒とあって、食法が書いてない。倭本草には猫性を指して、気盛んなるとき爪を磨ぎ、喜ぶとき咽をならす、快きとき前足をもって面を洗う。他児を乳し、朝昼夕に変眼、鼻頭常に冷たく、死ぬとき身を隠し、またたびを好み、これをからだに塗りつける。と、あってこれにも料理の法がない。
 そこで、ありきたりのすき焼き鍋に入れ、葱と春菊と唐芋とを加役として、ぶつぶつと立つ泡を去るために、味噌を落としたけれど、少しくさみがある。本朝食鑑には、その味甘膩(かんじ)なりとあるが、期待したほどでもなかった。
 次に、鍋に入れ水からゆでて、くさみを去るために、杉箸二本を入れて共に鍋に入れる。沸(たぎ)ったならば、目笊(めざる)に受けて、水にて洗う。別の鍋に、里芋の茎、ほうれん草を少々入れたすまし汁を作って置いて、それにゆでた猫肉を加え、再び火にかけて沸ったところを碗に分け、橙酢を落として味あったところ、これはひどく珍味であった。汁面に、細やかなる脂肪浮き、肉はやわらかくて鮒の肉に似て甘い。味は濃膩(のうじ)にして、羊肉に近い風趣があると思う。
 さて、はからずも老友に、時節柄素敵な秘法の伝授を受けた。今晩から、猫捕りに精進しよう。北米寒地のインデアンは、食糧に困ってくると、橇(そり)犬の皮まで食ってしまうという話であるから、私は猫の皮を塩漬けにでもし蓄えて置こう。肝臓その他の腸は、焼鳥の材料に――。栄養の調子を狂わせぬように、用心して行きたい。
-----

長い引用をしてしまいましたが、猫捕りの秘法などの記述もありますので、青空文庫で原文をご覧ください。

Re: 岡ふぐ談

名無しさん@13周年様

> どちらかというと高級食材としての展開ならいけそうです。

結構高いみたいです。
しかし富裕層が多くいるヨーロッパでは、EUは猫肉貿易禁止ですからスイスくらいしかお客さんはいません。
アメリカ在住の猫食文化圏の富裕層がターゲットなんでしょうか。


> 漱石の『吾輩は猫である』作中でも、書生が「食ひました。猫は旨う御座ります」と言ってるくらいで、
> 中沢啓治(はだしのゲン)や水木しげる(ゲゲゲの鬼太郎)も猫の旨さを語っていますから、昭和のはじめ頃までは日本でも結構猫は食べられていたようです。

今でも、沖縄の一部では、猫食文化が受け継がれています。
しかし動物愛後団体の邪婆や蹴る美無がテロで猫食を妨害しています。
機会があれば書きますね。


> くさみを去るために、杉箸二本を入れて共に鍋に入れる。沸(たぎ)ったならば、目笊(めざる)に受けて、水にて洗う。

イタリアで有名な料理人がテレビ番組で「かつて猫をよく食べた。料理の方法はまず臭みを取るために~」といって、愛誤団体のテロに遭い、降板させられました。
それと、対馬山猫は美味であったという、江戸時代の文献があるそうです。
江戸時代は、四足は禁忌だったので猫を「岡ふぐ」、イノシシを「岡鯨」、ウサギを一羽、二羽、と数えたのかもしれません。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

・座右の銘は「人の行く裏に道あり花の山」
・好きな生き物 メジロ
・尊敬する人 ガブリエルシャネル(シャネル社創業者)
・好きな言葉 Das Beste oder nichts「最善か無か」。ダイムラー・ベンツ社の企業理念。私自身は何事も中途半端でいい加減です。ですからこの言葉に憧れます。

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