ドイツのティアハイムは犬猫保護施設ではなく、もはやエキゾチックペットの古物商

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(Zusammenfassung)
Deutschland ist ein Land mit vielen Heimtierverkäufen von exotischen Tieren und Reptilien.
記事、
・「日本の飼育モラルの低さ 世界は『エキゾチックアニマル』敬遠」という大デマ記事、
・ドイツはペットショップ大国で店舗の設備投資、販売動物の品揃え、飼育繁殖技術など世界最高峰、
・危険なエキゾチックアニマルのペットが頻繁に逃げ出すドイツ、
・ドイツは日本の3.9倍もアライグマを駆除している、
・エキゾチックペットの販売と飼育で無法状態のドイツ〜ドイツはペット販売の規制がゆるゆるな例外的な先進国、
の続きです。
飼育許可を受けていないアミメニシキヘビが遁走した騒動が横浜市で起きました。その件に関して「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリスト(笑)がいます。しかしドイツでは、エキゾチックペットの法規制が極めて緩く、巨大なペットショップでは日本ではありえない、危険なエキゾチックアニマルのワニの成体やニシキヘビなどが売られています。それらを遺棄する飼い主も多く、近年ではティアハイムの収容動物は犬猫よりも多いぐらいです。
サマリーで示した、「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリストの記事はこちらです。
大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 2021年6月8日 から引用します。
動物ジャーナリストの佐藤栄記氏は「本来は日本に生息しない外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
どうしてそんな事態が起きるのか?
背景にはグローバルスタンダードとはかけ離れた、日本の動物愛護・福祉があるという。
動物ジャーナリストの佐藤栄記氏(*1)は「アミメニシキヘビ騒動の直後だったので話題になったが、外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。
いまだに多くの野生動物が販売目的で輸入されている。
日本ではペットブームが起こるたびに、多くの外来種が日本の生態系の中に放り込まれる事態が繰り返されてきた。
例えばかつての人気アニメ「あらいぐまラスカル」の影響を受け、アライグマがペットとして輸入された。
現在の日本ではワシントン条約や国内法に違反していなければ、外国産の野生動物を飼育することは可能だ。
(*1)佐藤栄記
上記の引用した記事の、「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。いまだに多くの野生動物が(日本では)販売目的で輸入されている」は、明らかに「嘘」です。
本連載記事では、ドイツでは爬虫類等のエキゾチックアニマルの輸入数が日本よりはるかに多く、これらの動物の商業取引や飼育に関する法規制が日本に比べて寛容であることを述べました。そのために危険なエキゾチックアニマルのワニやニシキヘビが遁走する事件が、ドイツでは頻繁に発生します。その他に、ドイツではアライグマの被害が深刻で、駆除数が日本の3.9倍であることや、ドイツでは法規制の不備から、エキゾチックアニマルの違法販売飼育が横行していることも書きました。
今回は、ドイツではエキゾチックアニマルや野生動物(多くは原産国が外国。エキゾチックアニマルの範疇)の飼育放棄が極めて多く、ティアハイムの引受動物の多くを占めることを書きます。ドイツ第2位の規模のハンブルク・ティアハイムでは、2020年の引受動物のうち犬猫は23%に過ぎませんでした。犬猫の引受数は年々減少しています。対してエキゾチックアニマルの比率が増加しています。ハンブルク・ティアハイムは犬猫の引受比率が比較的低い部類の施設かもしれませんが、日本の犬猫愛誤が幻想している、「ドイツのティアハイムは犬猫福祉の要」という認識は改めたほうが良いでしょう。ドイツのティアハイム全体の犬の引受数は、年間7〜8万頭程度です。輸入犬の数が50万頭とされるドイツにおいては、殺処分数も考慮すれば、犬の供給に占めるティアハイムの割合はわずかで、影響力も大きいとは言えません。
ティアハイムでのエキゾチックアニマルの扱いの増加は、背景にはドイツではペット販売や飼育の規制法令が、先進国の中では極めてゆるく不備であることがあります。そのためにティアハイムや動物保護活動家らはドイツ連邦農業大臣に改善を求めていますが、進展は見られません。これらの状況について、いくつかの資料から引用します。
・Der Skorpion, den ich liebte 「私はサソリが好き」 2017年5月17日
Exotische Gäste: Immer mehr Tierheime in Deutschland müssen Vogelspinnen, Skorpione und Geckos beherbergen.
Vogelspinnen, Skorpione, Nasenbären: Die deutschen Tierheime müssen sich immer häufiger auf anspruchsvolle Kundschaft einstellen.
Viele wissen einfach nicht mehr wohin mit ihren exotischen Tieren und setzen sie aus.
Tierheime, Tierschützer und selbst Tierhändler schlagen deshalb beim Bundeslandwirtschaftsminister Alarm.
Viele wissen einfach nicht mehr wohin mit ihren exotischen Tieren.
Vielerorts können die Heime keine mehr annehmen, Patzak erlebt immer wieder, dass an den vielen Seen in und um Hamburg Wasserschildkröten und anderes Getier ausgesetzt werden.
An die 200 Vogelspinnen, Skorpione, Geckos und Schlangen wie die zwei Meter lange Königspython "Günther" müssen die Hamburger derzeit versorgen.
Im Heim in Mannheim lebt ein 1,20 Meter großer Leguan, in München wurden Nasenbären und sogar ein Känguru untergebracht.
Tatsächlich ist es inzwischen ein Leichtes, sich auch die ausgefallensten Wesen zu beschaffen.
Was der Zooladen an der Ecke nicht hat, gibt es auf Tierbörsen oder im Internet.
Auch gefährdete Arten, deren Handel illegal ist, sind dort recht einfach zu bekommen.
エキゾチックなお客さん(註 ティアハイムに収容された動物のこと):ドイツでは、タランチュラ、サソリ、ヤモリを収容するティアハイムがますます増えています。
タランチュラ、サソリ、ハナグマ(註 ドイツでは侵略的外来種に指定されて原則飼育が禁止されている):ドイツのティアハイムは、飼育が難しいお客さん(註 収容したエキゾチックアニマルのこと)に、さらに対処しなければなりません。
多くの人は、エキゾチックアニマルをどう扱うかもはや知らないのでそれらを捨てます。
したがって、ティアハイム、動物保護活動家、さらにはペット販売業者ですら、ドイツ連邦農業大臣に警告しています。
多くの人は、エキゾチックアニマルをどうしたらいいのかわからなくなっています。
多くの場合ティアハイムはエキゾチックアニマルをこれ以上受け入れることができませんが、パザック氏(註 ハンブルク・ティアハイム関係者)は、ハンブルクとその周辺の多くの湖でカメや他の動物が放流されることを繰り返し経験しています。
ハンブルク・ティアハイムの人たちは現在、長さ2メートルのキングパイソン「ギュンター(註 ヘビの名前)」や、約200のタランチュラ、サソリ、ヤモリ、ヘビなどの世話をしなければなりません。
体長1.20メートルのイグアナがマンハイム・ティアハイムに住んでおり、ハナグマやカンガルーでさえミュンヘン・ティアハイムにいます。
事実ドイツでは、今では大変珍しい生き物でさえ簡単に入手できます。
街角にあるペットショップで販売していないものは、動物見本市やインターネットで見つけることができます。
取引が違法である絶滅危惧種も、そこで見つけるのは非常に簡単です。
これは2017年の記事です。現在はドイツでは、更にエキゾチックアニマルの合法違法問わない販売と飼育が増えており、問題はさらに大きくなっています。
・Warum Affe, Schlange und Co. zu Hause eigentlich nichts zu suchen haben 「なぜヘビやサルの販売で飼育者の家を確認する必要があるのですか」 2020年11月25日
So tummeln sich in deutsche Wohnungen wirklich alle erdenklichen Wildtiere.
Von der harmlosen Kornnatter, über das Totenkopfäffchen bis hin zur hochgiftigen Klapperschlange.
Du kannst ohne großen Aufwand fast jedes exotische Tier kaufen, auch gefährliche.
Manche Schlangen aus privaten Zuchten werden dir bei Ebay für wenige Euro hinterhergeworfen.
So gibt es immer wieder Trends, in denen exotische Tiere gefragt sind und dann Zeiten, wo viele Besitzer sie wieder loshaben wollen.
Die Tierheime und Auffangstationen für Exoten sind aktuell hoffnungslos überfüllt.
Und in nahezu jedem großen deutschen Fluss finden SieSchmuckschildkröten, die von ihren Besitzern ausgesetzt wurden.
想定可能な、すべての野生動物がドイツのアパートにまん延しています。
無毒なコーンスネークからリスザル、そして大変毒が強いガラガラヘビまで。
危険な動物を含め、ほとんどすべてのエキゾチックアニマルをドイツでは簡単に購入できます。
個人的な繁殖で数種のヘビは、数ユーロでe-bay(ヨーロッパの個人の大手通販取り次ぎサイト)により、あなたに投げられます。
エキゾチックアニマルが求められている傾向がドイツでは常にあり、その後多くの飼い主が再びそれらを捨てたいと思う時があります。
エキゾチックアニマルのためのティアハイムと動物のレスキューステーションは現在、絶望的な過密状態に陥っています。
そしてドイツのほとんどすべての大きな川で、飼い主によって遺棄されたミシシッピアカミミガメを見つけることができます。
・Corona: Mehr Wildtiere landen im Hamburger Tierheim 「コロナで:より多くの野生動物(註 海外の野生動物。エキゾチックアニマルの範疇)がハンブルク・ティアハイムに行き着く」 2020年12月25日
Das Hamburger Tierheim hat in diesem Jahr rund 10.000 neue Tiere aufgenommen.
6.080 wilde Tiere wie Füchse, Krähen, Eulen, Igel, Schwäne und Steinmarder seien ins Hamburger Tierheim gebracht worden.
Tiere wie Hunden (867 Tiere in 2020) und Katzen (1.402) seien die Zahlen im Vorjahresvergleich erneut leicht gesunken.
So waren in diesem Jahr 1.530 mutmaßlich ausgesetzte Fundtiere nicht wieder abgeholt worden.
Unter den 2020 aufgenommenen Tieren waren auch wieder viele exotische und außergewöhnliche Tiere.
So wurden Echsen, ein Stachelschwanzwaran, bunte Madagaskar-Taggeckos, 17 Schlangen eine Pfauendame sowie Pferde, Ziegen, Schafe und viele bunte Papageien zeitweise im Tierheim versorgt.
Zudem warten noch eine Riesenkrabbenspinne, eine Vogelspinne und ein Skorpion auf ein neues Zuhause.
ハンブルクのティアハイムは、今年、約10,000頭の新しい動物を受け入れました。
キツネ、カラス、フクロウ、ハリネズミ、ハクチョウ、ムナジロテンなどの6,080頭の野生動物がハンブルク・ティアハイムに持ち込まれました。
犬(2020年は867頭)や猫(1,402頭)などの動物では、再び前年に比べてわずかに減少しました。
今年は捨てられたとされる動物1,530頭は、新しい飼い主に譲渡されることはありませんでした。
2020年に記録された動物の中には、再び格段に多くのエキゾチックアニマルがいました。
トカゲ、トゲオオトカゲ、カラフルなマダガスカルヒルヤモリ、17匹のヘビ、雌の孔雀、馬、山羊、羊、そして多くの色とりどりのオウムがティアハイムで一時的に世話をされました。
さらに、ジャイアントクラブスパイダー、タランチュラ、サソリが新しい飼い主を待っています。
(動画)
Schweine, Affen & Papageien - Exotische Haustiere in Europas größten Tierheim | taff | 「豚、猿、オウム-ヨーロッパ最大のティアハイム(ティアハイム・ベルリンのこと)にいるエキゾチックなペット」 2019年9月23日
日本でおなじみのティアハイム・ベルリンも、エキゾチックアニマルの取り扱いが増え、今後犬猫にとって代わるかもしれません。犬はいくらでも安価な純血種の子犬が東欧など多数輸入されていますので。その傾向は今後も続くと思われます。ドイツのティアハイムは、エキゾチックアニマルなどの、ペット古物商という存在でしょうか。
(追記)
FC2ブログランキングで、「猫ジャンル」の順位の記録を更新しました。ありがとうございます。今後とも応援よろしくおねがいします。

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