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医療費の負担を嫌い、すぐに犬を殺す飼い主が多いオランダの犬の平均寿命は10歳







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Netherlands/Niederlande

 日本で「動物愛護先進国」と喧伝されているオランダ。例えば「オランダは殺処分ゼロ」、「オランダでは生体販売ペットショップがない」などとマスコミでも報道されています。しかしいずれも大嘘です。オランダでは大変犬の殺処分が多い国で民間の殺処分数は5万頭と推計され、その数は日本の公的殺処分数の44倍です。また公的動物収容所での殺処分があり、殺処分率は日本より高いのです。更に咬傷犬の強制殺処分、狂犬病の疑いのある犬猫の殺処分、猫の狩猟駆除がありその数は日本の公的な猫殺処分数の約3倍です。また「オランダでは飼主は医療費負担を嫌い犬を安易に安楽死させる。そのために犬の平均寿命は10歳」です。それが動物愛護先進国と言えるのかどうか。


 サマリーで示した「オランダでは医療費をの負担を嫌って、医学的に治療可能であっても犬などのペットの安楽死を依頼する飼主が多い」ことを示す記事から引用します。その理由は、オランダではペット医療保険の加入率がヨーロッパの国の中で最も低い部類の国の一つだからです。
 Een spuitje voor je kat, terwijl hij medisch te redden is: ‘Onverzekerde baasjes lopen tegen een financiële strop aan’ 「あなたの猫を医学的に救うことは可能ですが、注射(治療)は『無保険の飼い主を財政難に陥らせます』」2021年2月21日 から引用します。


(オランダ語 原語)
Nederlandse huisdieren tot de minst verzekerde dieren van Europa.
Slechts 4 à 5 procent is verzekerd tegen medische kosten.
In Engeland is dit met 25 procent vele malen hoger.
En dat leidt volgens tot schrijnende gevallen van ‘economische euthanasie’.
Het dier is te redden, maar het geld ontbreekt.
Operaties kunnen duizenden euro’s kosten.
Onverzekerde baasjes lopen toch vaak tegen een financiële strop aan.
Zo zijn er baasjes die na een aanrijding hun hond naar onze kliniek brengen, maar de kosten van een operatie niet kunnen betalen en er dan toch voor kiezen om hem te laten inslapen.
Huisdieren euthanaseren, terwijl ze medisch te redden zijn, het komt een enkele keer voor,
Ingrepen kunnen duur zijn en maar weinig mensen zijn verzekerd.

(ドイツ語 自動翻訳)
Niederländische Haustiere gehören zu den am wenigsten versicherten Tieren in Europa.
Nur 4 bis 5 Prozent sind gegen Krankheitskosten versichert.
In England ist dieser mit 25 Prozent um ein Vielfaches höher.
Und das führt zu erschütternden Fällen von „wirtschaftlicher Euthanasie“.
Das Tier kann gerettet werden, aber das Geld fehlt.
Operationen können Tausende von Euro kosten.
Nicht versicherte Eigentümer geraten oft in finanzielle Schwierigkeiten.
Es gibt zum Beispiel Besitzer, die ihren Hund nach einem Unfall in unsere Klinik bringen, sich aber die Kosten einer Operation nicht leisten können und ihn dann einschläfern lassen.
Einschläfern von Haustieren, obwohl sie medizinisch zu retten sind, passiert es hin und wieder,
Eine Operation kann teuer sein und nur wenige Menschen sind versichert.

オランダは、ヨーロッパで最もペット保険が普及していない国の1つです。
ペットの医療費に対して、保険がかけられている割合はわずか 4 ~ 5% です。
イングランドではこれは何倍も高く、25%です。
そしてそれは、(ペットの)「経済的理由による安楽死」という悲惨な症例につながります。
動物を救うことはできますが、お金がないのです。
治療には数千ユーロの費用がかかる場合があります。
無保険の飼主は、しばしばお金に困窮します。
例えば、交通事故で愛犬を獣医クリニックに連れてきたものの、手術費用が払えず、安楽死を依頼する飼主もいます。
医学的に治療可能であるにも関わらずペットを安楽死させることは、(オランダでは)よく起こります。
手術にはかなり費用がかかることがありますが、保険に加入している人はほとんどいません。


 「医学的には治療可能だけれど、医療費の費用を嫌ってペットを安楽死させる飼主がオランダでは多い」。それはオランダの犬の平均寿命の短さに現れています。民間の推計では、「オランダでは犬が更に健康なものも含めて年間5万頭が安楽死されている。そのために犬の平均寿命は10歳である」とする資料があります。
 Bert van Straten: Nederland euthanaseert ‘50.000’ gezonde honden per jaar! 「オランダは年間50、000頭の健康な犬を安楽死(殺処分)させる!」2015年3月18日 から引用します。本記事では、オランダは犬の安楽死(殺処分)の学術調査や推計はないものの、犬の扱いに共通点があるデンマークの学術調査からオランダの健康な犬の安楽死(殺処分数)を推計しています。


(オランダ語 原文)
Nederland euthanaseert ‘50.000’ gezonde honden per jaar!
Zeker, er zijn honden die vanwege gedragsproblemen worden ingeslapen.
En toen kwam ik tot een schokkende ontdekking: 23,6% van alle geëuthanaseerde honden in Denemarken vindt de dood vanwege gedragsproblemen (bijvoorbeeld agressie of hyperactiviteit)!
Beide landen vertonen daarnaast veel overeenkomsten als het gaat om mentaliteit, economie en gewoontes met betrekking tot huisdieren.
In Nederland worden ca. 2,2 miljoen honden gehouden.
Bij een gemiddelde levensverwachting van 10 jaar, overlijden er dus jaarlijks 220.000 honden; de meeste dus door euthanasie.
dan wordt er dus per jaar 23,6% van 220.000 honden ingeslapen vanwege gedragsproblemen.
Dat zijn dus ruim 50.000 honden!!

・ドイツ語
Die Niederlande euthanatisieren 50.000 gesunde Hunde pro Jahr!
Sicher gibt es Hunde, die wegen Verhaltensstörungen eingeschläfert werden.
Und dann kam ich zu einer schockierenden Entdeckung: 23,6% aller in Dänemark eingeschläferten Hunde werden aufgrund von Verhaltensstörungen (zB Aggression oder Hyperaktivität) getötet!
Beide Länder weisen auch viele Gemeinsamkeiten auf, wenn es um Mentalität, Ökonomie und Gewohnheiten in Bezug auf Haustiere geht.
In den Niederlanden werden ungefähr 2,2 Millionen Hunde gehalten.
Bei einer durchschnittlichen Lebenserwartung von 10 Jahren sterben jedes Jahr 220.000 Hunde; am meisten durch Euthanasie.
Dies bedeutet, dass 23,6% von 220.000 Hunden pro Jahr aufgrund von Verhaltensstörungen eingeschläfert werden.
Das bedeutet mehr als 50.000 Hunde !!

オランダは年間5万頭の健康な犬を安楽死(殺処分)させます!
行動上の問題のために安楽死させる犬がいるのは間違いありません。
そして私は衝撃的な発見に至りました。デンマークで安楽死させた全犬の23.6%が行動上の問題(攻撃性や多動など)のために殺されているのです!
ペットに関する考え方、経済面、習慣に関しても、デンマークとオランダ両国には共通点がたくさんあります。
オランダでは、約220万匹の犬が飼われています。
平均寿命は10年で、毎年22万頭の犬が死亡していますが、ほとんどが安楽死を行うことによってです。
これはオランダで、年間22万2千匹の犬の23.6%が行動上の問題で安楽死させられていることを意味します。
それは5万頭以上の犬が安楽死(殺処分)されていることを意味します!


 なお2021年の株式会社矢野研究所の調査では、日本のペット保険の加入率は29.6%です(ペット保険の加入率は29.6% 一方、年間の治療費は犬6万円、猫3万円 最も新しい資料を用いた。ペット保険加入率は調査資料によりかなり幅がある)。また2020年の日本の犬の平均寿命は14.46歳です(令和2年 全国犬猫飼育実態調査 一般社団法人 日本ペットフード協会)。
 日本では最近マスコミ等が「オランダは動物愛護先進国」と報道しています(オランダ 動物愛護先進国)。しかし「オランダは殺処分ゼロ」、「生体販売ペットショップが禁止されている」という、事実無根の悪質なデマを根拠としています。またペットの保険加入率が著しく低く、経済的理由でのペットの安楽死が極めて多く、犬の平均寿命が10歳と日本と比べて著しく低いことを鑑みれば、私は「オランダは動物愛護先進国」とは到底思えません。


(動画)

 RIP lieve Djana ☆ Euthanasie thuis ☆ weekvlog 39 - Anouk Oostenbrink 「安らかに 親愛なる ディアナ ☆ 自宅での安楽死 」 2020年5月19日
 自宅で愛犬を安楽死させた飼い主による、その様子の動画投稿。オランダでは犬などのペットの私的安楽死は大変多いですが、このような動画を公開する飼主は日本人の感性では理解できません。その他老犬の安楽死をシェルターに依頼した、獣医師による犬などの安楽死のレクチャーの動画は、オランダでは大変多いです。


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No title

2021-6-19s,maコメント

情報提供は 先ずは正確な現状を取材者の主観を抜きでしなければならないでしょう
取材者の主観は末尾でコメントとして入れることが良心のあらわし方であり 視聴者を蔑視したと感じさせる フィクションともいえるフェイク情報を公開されることは 善人ぶりつつも読者を蔑視した優越感に浸る筆者の人柄の表れだと感じます
それを読んで「素晴らしい」と思わされている「動物あいご」活動に邁進される日本人が哀れにさえ感じます
先ずは この報道は正しいのか?
疑問をもってネット検索をされることをお勧めします
批判記事を信じるか 信じないかは そのお方の社会性と 教養レベルに左右されるでしょうが 先ずは報道された記事を再確認されることをお勧めします
この事例では 検索語「さんかくたまご」でご覧ください
オランダの短頭種犬の繁殖制限は無意味〜それを絶賛するSippoの偏向で薄っぺらな記事 - さんかくの野良猫餌やり被害報告 (fc2.com)

変な人が変なことを言っていると感じるのはそのお方の感じ方ではありますが どちらがより正確な事実を述べているのか ご自分で大使館等(この事例ではオランダ大使館)に質問されることも含めて確かめることから「正しい」知識を吸収することを身に付けて頂きたいですね
フエイク情報に惑わされて「憧れ」を懐いていても見るべきこと 知るべきことからの逃避であり 商業的思想誘導に利用されていることを知ることは大切でしょうね
日本の動物あいご活動が稚拙であると思われているから このようなフエイク情報に踊らされるのだと思います
フエイク情報と知りつつ提供している人々の魂胆を「何故?」と思うことは社会人として 大人として大切なことです
しなければならないことから逃避して 関わる人間の「心」の安寧に偏った現状の動物愛護活動は「動物福祉」にはたどり着けないと断言しておきます

Re: No title


s,ma 様、コメントありがとうございます。

> 情報提供は 先ずは正確な現状を取材者の主観を抜きでしなければならないでしょう。

残念ながら日本における海外の動物愛護情報の報道では、記者がその国の資料(法令や政府文書、統計など)を事前に調べた痕跡はほぼありません。
単なる憶測に基づく妄想作文がほぼ全てです。


> 取材者の主観は末尾でコメントとして入れることが良心のあらわし方。

私は意識的に「客観的事実」と「主観=私の感想、意見」を分けて記述しています。
というより、海外の文献をそのまま紹介することがほとんどです。


> 先ずは この報道は正しいのか?
> 疑問をもってネット検索をされることをお勧めします。

全くそのとおりです。
しかし残念ながら、日本語検索では、海外の動物愛護情報ではほぼ全てがフェイクです。
その場合は、その文献がその国の原典を挙げているかどうかが、書き手がきちんと調べたかどうかの目安になります。
(しかし原典を挙げながら、それを確認したところ、原典には全く記述がない嘘情報がもられていたということもあるので油断はできません。かつて「台湾はアジアでインドに次いで2番目に殺処分を廃止した国になった」という日本語記事があり、台湾の英文記事が出典としてあげられていました。しかし原典を確認したところ、インドに関する記述は皆無でした。また原典を挙げながら訳者の能力不足からか、全く事実に反する記述になっていることも多々あります)。


> 変な人が変なことを言っていると感じるのはそのお方の感じ方ではありますが どちらがより正確な事実を述べているのか ご自分で大使館等(この事例ではオランダ大使館)に質問されることも含めて確かめることから「正しい」知識を吸収することを身に付けて頂きたいですね。

私はご紹介の記事では、私の意見を述べているのではなく、オランダの資料をそのまま訳して紹介しています。
「変」な事があれば、元の文献が変なのであって、文献の版元に抗議すべきです。


> 日本の動物あいご活動が稚拙であると思われているから このようなフエイク情報に踊らされるのだと思います。

末端愛誤ならばともかく、環境省で立法に関わる審議会の外部委員ですら、平気でデマ発言を恥ずかしげもなくしています。
東大の西村亮平氏、竹内ゆかり氏、澁谷寛弁護士らは猛省されたい。
「ドイツやイギリスでは行政ではなく民間が犬猫を保護する(一時収容は行政と法律で明記され公的動物収容所での殺処分もある。イギリスは犬のみ)」、「ドイツ犬保護規則では処罰規定がない」、「イギリスでは狩猟で犬猫を殺しまくり(イギリスでは犬の狩猟は完全禁止、猫は日本のノネコと同じ扱いで狩猟は事実上行われていない)」など数秒で根拠となる法律を調べればそのようなデマ発言はしないはずです。
まさに日本は狂っています。

海外のペットショップ事情について

 先日、質問させていただいた者です。
 恐縮ですが、また質問させて下さい。
 先ほど、長野県の犬の販売業者が1000匹近くの犬を
劣悪な環境で飼育し、麻酔無しで帝王切開をしていた
といった件で警察の捜査が入ったという記事を
Yahoo! ニュースで見ました。そして、そのコメントに、
"海外でブリーダーからしか入手できない"だとか、
"ベルギー、オランダのペットショップは生体販売を
行っておらず、ペット用品を販売する所だ"といった
コメントを見ました。私は、以前から、こちらのブログや、
Twitterを拝見していたので、鵜呑みにする気には
なれませんでした。こちらの記事を拝見し、デマなの
かなと思っています。それと同時に、今現時点での
海外の実情を知りたくも思っております。お忙しい中、
大変、恐縮ですが、御存知の範囲で構いませんので、
海外における実情で、なるべく、新しい情報を教えて
頂けないでしょうか?

Re: 海外のペットショップ事情について

Mad.K 様、コメントありがとうございます。

> "海外でブリーダーからしか入手できない"だとか、

犬猫に限ってのことですか、それともペット生体全般ですか。
ペットの生体全般でのペットショップでの販売を全面的に禁止している国は、ヨーロッパ、北米、オセアニアでは1国も確認できていません。
犬猫に限っても、ペットショップ販売の完全禁止はまれで、例えばイギリスでは生後6ヶ月以上であれば許可、アメリカのごく一部の州自治体では犬猫の販売は「保護施設経由のものは認める」であり、保護団体が中間業者になって、現在も従前どおりパピーミル生産の子犬がそれらの州、自治体のペットショップで販売されています。


> "ベルギー、オランダのペットショップは生体販売を
> 行っておらず、ペット用品を販売する所だ"といった
> コメントを見ました。

ベルギーでは、2009年から犬猫に限り、ペットショップ(自ら生産を行わず、ペット生体を仕入れ展示販売する業態)での販売を禁じました。
仕入れ販売の小売を禁止しているわけですから、事業者が自ら繁殖させた犬猫を展示小売販売することは禁じていません。
他の動物種に関しては禁止されていません。

http://docs.vlaamsparlement.be/pfile?id=1499947
ベルギー議会文書(オランダ語)

https://nl.wikipedia.org/wiki/Dierenwinkel
オランダ語版 ウィキペディア


オランダに関してですが、上記のオランダ語版ウィキペディアでは、「イギリスとベルギーでは犬猫のペットショップでの販売を禁じている」との記述はありますが、オランダで禁じているとは書かれていません。
また現在署名を募っている「オランダで生体販売ペットショップを禁止する立法を求める」嘆願書があります(2018年から)。
通常、署名活動が成功すれば署名募集は停止し、成功報告と感謝のコメントが掲載されるでしょう
https://www.animalstoday.nl/stop-de-verkoop-van-dieren-in-dierenwinkels/

上記にはこのような記述があります。

Petitie: Stop de verkoop van dieren in dierenwinkels
3 jaar geleden
Op dit moment worden in Nederland nog steeds huisdieren als konijnen, cavia’s, hamsters, ratten en zelfs honden en katten in dierenwinkels verkocht.
Toch zijn er nog steeds dierenwinkels waar gezelschapsdieren als honden en katten verkocht worden.
請願書:ペットショップでの動物の販売を停止してください
3年前
現在オランダのペットショップでは、ウサギ、モルモット、ハムスター、ネズミ、さらには犬や猫などのペットが販売されています。
犬や猫などのコンパニオンアニマルを販売しているペットショップはまだあります。

オランダでは現在、明確に生体販売ペットショップを禁止するという法令は確認できていません。
さらに犬猫に限っても、ペットショップでの販売を禁止するという法令も確認できていません。
オランダで生体販売ペットショップは何軒も確認しています。
数年前は犬の販売の記事も私はブログで取り上げています。

蛇足ですが、ベルギーは犬猫のペットショップでの販売は2009年から禁じていますが、事実上行われています。
ドイツ人のブログ記事を引用した私の記事があります。
http://eggmeg.blog.fc2.com/blog-entry-531.html

Re: 海外のペットショップ事情について 追記

Mad.K 様

少し古い記事ですが、ベルギーのペットショップ事情についてこのようなものがあります。

https://www.gva.be/cnt/aid778259Vanaf 1 januari 2009 is het verboden om honden en katten te verkopen in dierenwinkels en dat blijft zo.
Op 1 januari 2009 wordt een nieuwe wet van kracht die de verkoop van honden en katten in dierenwinkels verbiedt.
België telt 902 dierenwinkels, maar slechts 256 verkopen honden en katten.
Van die 256 zijn 118 (46%) nu al erkend als fokker.
Zij zijn dus in orde met de nieuwe wet.
Nog 138 andere (54%) zullen moeten kiezen: ofwel blijven ze honden en katten verkopen en dan moeten ze een erkenning als kweker vragen.
2009年1月1日以降はペットショップで犬や猫を販売することは違法になります。
2009年1月1日に、ペットショップでの犬と猫の販売を禁止する新しい法律が施行されます。
ベルギーには902のペットショップがありますが、犬と猫を販売しているのは256だけです。
それらの256のうち、118(46%)はすでにブリーダーとして認可されています(註 ショーケースに入れて犬猫を展示販売する業態であっても自家繁殖のものはこの法律が施行された後も、犬猫を小売店舗で展示販売することができる)。
ですから彼ら(=ブリーダーの認可を得て、小売店舗で犬猫を店頭展示販売する者)は新しい法律に適応しています。
138業者(54%)は選択する必要があります:犬と猫を販売し続けるのならば、ブリーダーとしての認可を申請する必要があります。

法律上はベルギーはペットショップでは犬猫に限り販売を禁じましたが、ペットショップという店舗形態(店舗を構え、狭い展示ケージに入れて生体販売する)であっても、ブリーダーの認可を得ていれば販売できます。
外国法のペットショップの定義を理解していない方が多いので。
イギリス、アメリカ、ベルギーでのペットショップの定義は、「自ら生産を行わず、ペット生体を仕入れて小売再販売を行う業者」です。
日本でペットショップ反対を言っている人は、これを理解していないようです。
店舗で展示ケージに入れてペット生体を小売販売するのが「ペットショップ」と理解している人がほとんどです。
その点もおさえておくべきでしょう。

ペットショップ 画像検索 オランダ語
https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=dierenwinkels&fr=top_ga1_ext1_browser_action_sa&ei=UTF-8&aq=-1&oq=

ペットショップ 犬 画像検索 オランダ語
https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=dierenwinkels%E3%80%80Hond&fr=top_ga1_ext1_browser_action_sa&ei=UTF-8&aq=-1&oq=

Re:Re: 海外のペットショップ事情について

 お忙しい中、お手数をおかけして、恐縮です。前回、
お礼も言わず、失礼しました。前回、前々回の分と
合わせて、お礼を言います。有難うございます。

>犬猫に限ってのことですか、それともペット生体全般
>ですか。
 記事の内容が犬についてだったので、そのコメントを
書かれた方も犬についての事を仰っていたのだと思い
ます。

>ベルギーは犬猫のペットショップでの販売は2009年
>から禁じていますが、事実上行われています。
 そうなんですね。どこの国でも似たような事があるので
しょうか。それなりの事情があるのでしょうか。そして、
今も事実上は行なわれているのでしょうか。

>ベルギーでは、2009年から犬猫に限り、ペットショップ
>(自ら生産を行わず、ペット生体を仕入れ展示販売
>する業態)での販売を禁じました。
>仕入れ販売の小売を禁止しているわけですから、
>事業者が自ら繁殖させた犬猫を展示小売販売する
>ことは禁じていません。
>法律上はベルギーはペットショップでは犬猫に限り
>販売を禁じましたが、ペットショップという店舗形態
>(店舗を構え、狭い展示ケージに入れて生体販売する)
>であっても、ブリーダーの認可を得ていれば販売でき
>ます。

>イギリス、アメリカ、ベルギーでのペットショップの
>定義は、「自ら生産を行わず、ペット生体を仕入れて
>小売再販売を行う業者」です。
 細かく分かれているのですね。
 そもそも、ペットショップの概念と言うか、定義が日本
とは違うのですか。ブリーダーの認可を受けて、自前で
繁殖させているのであれば、店頭での展示販売を行って
いても合法ということですか。そういった所は、ペット
ショップに含まれないのですか。先に仰っていた、
事実上は行なわれているというのは、そう言う事なので
しょうか。
 質問ばかりで、申し訳ありません。

Re: Re:Re: 海外のペットショップ事情について

Mad.K 様

> >ベルギーは犬猫のペットショップでの販売は2009年
> >から禁じていますが、事実上行われています。
>  そうなんですね。どこの国でも似たような事があるので
> しょうか。それなりの事情があるのでしょうか。そして、
> 今も事実上は行なわれているのでしょうか。
>
> >ベルギーでは、2009年から犬猫に限り、ペットショップ
> >(自ら生産を行わず、ペット生体を仕入れ展示販売
> >する業態)での販売を禁じました。
> >仕入れ販売の小売を禁止しているわけですから、
> >事業者が自ら繁殖させた犬猫を展示小売販売する
> >ことは禁じていません。
> >法律上はベルギーはペットショップでは犬猫に限り
> >販売を禁じましたが、ペットショップという店舗形態
> >(店舗を構え、狭い展示ケージに入れて生体販売する)
> >であっても、ブリーダーの認可を得ていれば販売でき
> >ます。

根拠法を調べました。

http://www.ejustice.just.fgov.be/cgi_loi/change_lg_2.pl?language=nl&nm=1986016195&la=N
14 AUGUSTUS 1986. - Wet betreffende de bescherming en het welzijn der dieren.
1986年8月14日。-動物の保護と福祉に関する法律。

オランダ語原文 Art. 12.
Om impulsaankopen tegen te gaan en de socialisatie van honden en katten te bevorderen, mogen in de winkelruimte of hun aanhorigheden van de handelszaken voor de verhandeling van dieren geen katten of honden gehouden of tentoongesteld worden.
Deze handelszaken kunnen evenwel optreden als tussenpersoon bij het verhandelen van katten en honden.
De in het vorige lid bedoelde bepaling belet evenwel niet dat de eigenaar of de uitbater van een handelszaak voor dieren tevens een hondenkwekerij of een kattenkwekerij kan uitbaten, mts te voldoen aan de vereiste voorwaarden.

オランダ語をドイツ語に自動変換
Art. 12.
Um Impulskäufe zu verhindern und die Sozialisation von Hunden und Katzen zu fördern, dürfen keine Katzen oder Hunde in den Verkaufsflächen oder deren Zubehör für den Tierhandel gehalten oder ausgestellt werden.
Diese Unternehmen können jedoch als Vermittler beim Handel mit Katzen und Hunden auftreten.
Die im vorstehenden Absatz genannte Bestimmung hindert den Inhaber oder Betreiber eines Tierhaltungsbetriebs jedoch nicht daran, auch eine Hunde- oder Katzenfarm zu betreiben, sofern die erforderlichen Voraussetzungen erfüllt sind.

12条
衝動買いを防止するためと犬と猫の社会化を促進するために、小売スペースまたは商業施設に付随する施設で犬と猫を保管し、展示することはできません。
ただしこれらの事業者は、猫と犬の取引の仲介を行うことはできます(店頭で保管展示せず、ブリーダーの販売の仲介を行うことはできる)。
ただし先の規定は、動物の事業の所有者または経営者が犬の繁殖場または猫の繁殖場を経営するとの必要な条件が満たしていればこれを妨げるものではありません(犬または猫の繁殖事業を行うと同時に、小売ペットショップを経営することは必要な条件が満たされているとされ許可される)。

法律の条文を読む限り、犬猫は小売り店舗や商業施設の附属施設での保管展示販売は禁じられるものの、その事業者が犬猫の繁殖設備を所有し、繁殖事業も行っていれば、犬猫の小売店舗や商業施設での保管展示販売を行うことができる、ということです。


事実上ベルギーのペットショップで犬が売られているかということですが、2014年のFacebookの投稿にこのようにあります。
https://www.facebook.com/adopteereenhond/photos/verkoop-van-honden-in-dierenwinkelsgewoon-een-plaatje-van-een-dierenwinkel-in-lu/869154416433644/

概要
ベルギー、リエージュの写真です。
全く当たり前のように犬が売られています。
全てのサイズと犬種が揃っており、購入後すぐ持ち帰ることができます。
これらの犬は実際は外国から輸入されたものでしょう(つまり「法律ではベルギーで犬猫をペットショップで販売するにはブリーダーとして繁殖施設を持ち、繁殖の実績がなければ許可されないのですが、実際には自家繁殖したものではなく、輸入仕入れした犬猫をペットショップが売っている」ということです)。

リエージュは、犬を売るペットショップの集積地があるというのはドイツでは有名な話(安いのでドイツ人が買いに行く)ですが、現在は減っているとは聞いています。
伝聞で申し開けないですが、少なくとも2,3年前にはそのように聞いています。

ちなみに私はオランダ語はテキストは辞書無しで1割程度わかります。
ドイツ語と非常に近いので。
話す聞くは全くわかりません。
ドイツ語に変換すれば、全く自然な文章になります。

Re: Re:Re: 海外のペットショップ事情について 追記

Mad.K様

この記事はベルギーの法律の原典を調べ、誤りがありましたので訂正しました。
よろしくおねがいします。
http://eggmeg.blog.fc2.com/blog-entry-531.html

ペット事情

 お忙しい中、度々、有難うございます。
 外国のペット事情も、時々刻々、変化しているので
しょうね。

Re: ペット事情

Mad.K 様

>  外国のペット事情も、時々刻々、変化しているので
> しょうね。

もちろんです。
でも世界が同じ価値観の方向に向かっているわけではありません。

例えばドイツは犬猫等のペットの致死処分に関してはむしろ緩和方向に向かっていると思います。
動物保護法
https://www.gesetze-im-internet.de/tierschg/BJNR012770972.html

16条a 1項2号は、不適正動物飼育者から動物を行政が取り上げて最終的には強制的に殺処分できると規定していますが、私の記憶では2015年頃の改正です。
また今気が付きましたが、4条1項にaが追加されました。
アルファベットは、後に条項がつかえている場合で新しい規定を入れる場合に用います。
4条1項aは今年の改正です。
4条は動物の殺害規定ですが、実験動物を例外として1項の規定「脊椎動物の殺害においては(麻酔など。麻酔には限らない)意識喪失か、もしそれができない場合は合理的な範囲内で苦痛を回避させる方法でなければならない」を守らなくて良いという規定です。
つまり実験動物は殺害において、意識を喪失させなくても、苦痛回避に配慮しなくて良いということです。

それとドイツでは、各州の狩猟法の犬猫に関する規定が数年で大きく変わりました。
住居からの距離の緩和が主な点です。
それとライブトラップで捕獲した場合も殺害を許可するという改正が複数の州でありました。

対してアメリカは、法改正は殺処分の減少を志向しています。
実際にアメリカは殺処分の減少率は、先進国では最も高い国の部類です。
もともと殺処分が極めて多い国でしたが。

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Re: No title

鍵コメ様、コメントありがとうございます。

これは犬に限ってのことですか。
人とか他の動物(猫とか)ではないですよね。

②温度の変化
は短時間(日中差)とか、暑い日中に何度もガンガンにクーラーが効いた部屋に出入りするとかですよね。
例えば内陸の盆地で年間の気温差が大きい地方とそうではない海洋性気候の差ではないですよね?

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Re: No title

鍵コメ様

> ①心臓病は足腰に影響するのか?

犬の足腰の疾患は最も一般的なものは股関節形成異常(Hip Dysplasia)ですが、心臓病が足腰に影響を与えるのではなく、足腰の疾病が心臓に悪影響を与えるという、原因と結果が逆では影響があるとする文献はあります。

https://physio-vet.co.uk/hip-dysplasia-in-dogs-questions-answered/
Hip Dysplasia in Dogs: Questions Answered
犬の股関節形成異常の質疑応答

Hip dysplasia in dogs is quite common.
What causes hip dysplasia in dogs?
While environmental factors such as obesity – especially from a young age – poor nutrition or a lack of exercise can certainly contribute to the risk of elbow or hip dysplasia, it is more commonly developed as a result of genetics.
Weight gain can make the effects of hip dysplasia worse, which will in turn further reduce their ability to exercise, climb stairs and could cause heart problems.

犬の股関節形成不全は非常に一般的な疾病です。
犬の股関節形成不全の原因は何ですか?
(特に若い年齢からの)肥満や栄養不良、運動不足などの環境要因は、肘関節や股関節形成不全のリスクにつながる可能性がありますが、より一般的には遺伝により発症します。
体重増加は股関節形成不全の悪影響を及ぼす可能性があり、さらに運動能力、階段を上る能力を低下させ、心臓の問題を引き起こす可能性があります。

私見ですが、犬が極度に若い年齢から運動不足や肥満だと、股関節形成不全と同時に、心臓疾患を引き起こす可能性は高くなると思います。
その場合でも、心臓の問題が足腰に影響するのではなく、直接の原因は肥満と考えられます。
先に心臓に問題が生じれば苦しいので運動しなくなり、さらに肥満が進行して股関節形成不全が発症する、悪化する悪循環が生じるのではないかと思います。

なお股関節形成不全は犬種特有の遺伝性疾患ではなく、中大型犬に多く見られるとのことです。


検索結果
https://search.yahoo.co.jp/search?p=dog+Heart+disease+Induces+hip+disease&fr=top_ga1_ext1_browser_action_sa&ei=UTF-8&ts=1461&aq=-1&oq=&at=&ai=c2c60c9c-76e0-424f-80e2-3df7b8088877

Re: No title

鍵コメ様

> ②温度の変化は足腰に影響するのか?

年間の気温差が足腰に影響(股関節形成不全)かどうかですが、犬の足腰の疾患の要因は最も大きなものは遺伝、次に環境(特に若い頃からの肥満)とされています。
さらに体重が重い中大型犬のほうが発症率が高いとされています。
年間の気温差が股関節形成不全の要因という資料は見つかりませんでした。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5366211/
The Demographics of Canine Hip Dysplasia in the United States and Canada
米国とカナダにおける犬の股関節形成不全の統計

地域差では緯度による違いは調べられていますが、年間気温差での調査はありません。
地域別調査の学術資料は探した限りこれだけです。


検索結果
https://search.yahoo.co.jp/search?p=Hip+dysplasia++dogs+Cause+Annual+temperature+difference&x=wrt&aq=-1&ai=44d1ccd9-d355-4f90-9b39-03cb0ff28ae6&ts=9933&ei=UTF-8&fr=top_ga1_ext1_browser_action_sa

Re: No title

鍵コメ様

> ➂体重減少は筋量の低下と考えていいのか?(体重減少は筋量の低下と指摘する文献)

https://myospet.com/blogs/news/my-dog-is-losing-muscle-what-now
My Dog is Losing Muscle…What Now?
「私の犬の筋肉が減っている…何が起きているのか?」

If you notice your dog is continuously losing weight, this is likely a sign of muscle atrophy.
You can tell if your dog is experiencing muscle weakness when its back legs are no longer able to help support its body.
If your dog is experiencing muscle weakness, it will usually begin to favor its front legs.

あなたが犬の体重が減り続けていることに気付いた場合は、筋肉の萎縮の兆候である可能性があります。
あなたの犬が後ろ足で体を支えることができなくなったときは、あなたの犬が筋量低下をしているかどうかを知る事ができます。
犬の筋力が低下しているのならば、一般的には(体を)前脚で支えるようになります。

体重が減ったことは、筋肉量の減少である可能性が高いということです。
しかし体重の現象は、筋肉量の低下の兆候の1つです。
このようなサイトもあります。
https://www.gwfnutrition.com/blogs/news/how-to-spot-muscle-atrophy-in-dogs
Muscle Atrophy in Dogs: How to Spot the Signs
犬の筋萎縮:兆候を見つける方法

私見ですが、体重減少は必ずしも筋肉量の減少だけではないと思います。
極度に肥満した犬の場合、脂肪を減らして運動させれば体重が減っても筋肉量は増えることもあると思います。


検索結果
https://search.yahoo.co.jp/search?p=dog++Weight+loss+Muscle+loss&x=wrt&aq=-1&ai=a60908b3-4c16-4677-b3a8-5ae0a7f76851&ts=4595&ei=UTF-8&fr=top_ga1_ext1_browser_action_sa

ありがとうございます。

何時も助かります。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
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・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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