ペットショップで購入1週間後に捨てられた老犬?~朝日新聞の欺瞞体質

Please send me your comments. dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare. dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。 dreieckeier@yahoo.de
domestic/inländisch
私は朝日新聞とその関連メディアでの、動物愛護に関する欺瞞をしばしば取り上げています。例えば「アエラ」やネット配信の「Sippo」などです。特に海外に関しては、完全に正確な記事を私は見たことがありません。最近も朝日新聞では目に余る捏造記事があり、Sippoでは、ドイツの法制度に関する記述がすべて嘘誤りというひどい記事がありました。今回は、「購入1週間後に保健所に引き取られた」という、明らかに老齢のチワワを写真を掲載した朝日新聞の記事を取り上げます。ペットショップが老齢犬を販売することはほぼありませんし、購入1週間後であれば通常ペットショップは販売犬の引取りを行います。
サマリーで述べた、「ペットショップで購入1週間後に捨てられた(保健所に引き取らせた)チワワ」に関する朝日新聞の記事はこちらです(2021年4月10日 朝刊)。要旨は、「コロナ禍で空前のペットブームが起き、ペットショップで犬や猫を購入する客が増えている。しかし無責任にすぐに手放すケースが多い」です。そして「ペットショップで購入されたのちに、わずか1週間後に飼主が手放して保健所に引き取られた黒いチワワのクマ」の写真が掲載されています。以下にその画像を示します。
(画像)
朝日新聞 2021年4月10日(朝刊)の記事。「コロナ禍で空前のペットブームが起き、ペットショップでは犬猫の販売が激増している。しかし衝動的に犬猫を購入し、すぐに息する飼い主がいるのは問題である」という内容です。

(画像)
上記の記事の中で掲載されていた写真。「ペットショップで購入後わずか1週間後に飼主が手放して保健所に引き取られた黒いチワワの『クマ』」とあります。

この朝日新聞の記事に対して、FaceBookでは疑問を投げかける投稿が相次ぎました。その1つを例示し、コメントを引用します。上原勝三氏(㈱ペットパーク代表 から。敬称略
上原勝三
このチワワが買って一週間?
プロとして4~6歳に見える。
1歳未満の未成犬にまるで見えない。
仮に飼いきれなくて販売店さんに相談すれば引き取らないはずがない勿論返金とか買い取り希望等は難しく条件があるやも。
しかし保健所や愛護センターに行くなんてあり得ないと私は思う。
何かやらせ、捏造ぽくおもえてならない。
平郡拾玖
お口の回りは白髪ぽく見えますね
Megumi Takeda
目が白くなっていませんか。
白内障ならば少なくとも6-7歳以上です。
上原勝三
コロナ禍でペット全般的が驚異的に売れてるから話をでっち上げしてまた問題だと、馬鹿馬鹿しい。
Mameshiba Minori
ウソ言っちゃいけません。
口周りや手の先が白くなっています。
朝日らしいですね。
最近知人のラブラドールレリーバーが16歳で天命を全うしましたが、その直前でもこのチワワほど白毛は目立ちませんでした。新聞の写真は精度が落ちますが、このチワワは目が白く見えます。犬はかなり高確率で白内障が発症しますが、もし白内障ならば少なくとも6-7歳以上の年齢です。私はプロの業者さん(上原氏)の4~6歳という推定より、年齢は高いように思えます。
また通常、ペットショップが老齢犬を販売することはありません。可能性はゼロではないですが、極めてまれと思います。また購入後1週間程度でしたら、ほとんどのペットショップは返品(引取り)に応じると思います。それはプロの業者さんが投稿した通りです。保健所に引き取られるということはまずありえないと思います。このような事実から、私はこの朝日新聞の記事は「捏造」としか判断できません。
その他にも「犬の年齢」を偽った写真を掲載した捏造が疑われる、Sippo の記事について、私は最近指摘しました。「18歳の大型犬 飼い主とともにカナダの大自然をゆっくり歩む 2020年12月26日」です。この記事の要旨は、「カナダには生体販売ペットショップが一切なく、ペットショップでは動物保護団体が定期的に譲渡会を開催するのみである」とあり、ます。そして日本人のこの記事のライターにより「18歳になる噛み癖がある大型の保護犬を保護団体から譲渡を受けた」ことが書かれています。私はこの記事の記述「カナダには生体販売ペットショップが一切ない」が大嘘、デマであることを記事にしています。カナダには人口比で日本の1.1倍の生体販売ペットショップがあります。(*1)
(*1)
カナダではごく一部の自治体では、「ペットショップでは犬(もしくは猫も)に限り、保護団体由来の物しか販売できない」という条例はあります。しかし「生体販売ペットショップ」を禁じる連邦法、州法はおろか、自治体条例も存在しません。また犬猫に限り保護団体由来の物しか販売できないという自治体でも、形式的に保護団体を経由すれば販売できるので、従前どおり犬猫は販売されています。
・「カナダでは生体販売を行うペットショップは一切ない」~朝日新聞Sippoの欺瞞体質
・カナダのペットショップで多数の子犬子猫が盗まれた~「カナダでは生体販売を行うペットショップは一切ない」って何(笑)
上記の記事を公開したところ、読者さんやツイッターで「Sippo の記事に掲載されている犬が18歳というのはあり得ない。もっと若いだろう。2歳未満でもあり得るだろう」というご意見をいただきました。以下が、Sippo の該当記事に掲載された「18歳の大型の老犬」の写真です。
(画像)
18歳の大型犬 飼い主とともにカナダの大自然をゆっくり歩む 2020年12月26日 から。「18歳の大型犬」と記述がある大型の雑種犬。

(画像)
18歳の大型犬 飼い主とともにカナダの大自然をゆっくり歩む 2020年12月26日 から。「犬歯を抜かれている18歳の大型犬」という説明がありますが、少なくとも18歳には見えません。

朝日新聞関連のペットに関するニュースサイト、Sippo で、最近もドイツの法令に関する全くのデタラメな説明が羅列された記事がありました。その記事でのドイツの法令に関する説明では、正しいものは一切ありませんでした。次回記事で取り上げます。
朝日新聞の動物愛護にかかわるライターの方々は、意図的にデマ情報を拡散させているのは間違いないです。さらに基本的な動物(犬猫など)の医学的知識や業界の慣習などすら、無知蒙昧無学と思われます。単に日本が「動物愛護後進国」、「海外ではペットショップがない」、「海外では殺処分がない」という、カルトの教義に等しいパワーワードを喜ぶ衆愚愛誤の存在が、このような劣悪で有害なマスコミの報道を許して存続させているのです。これこそ日本が動物愛護後進国である所以ではありませんか。
- 関連記事