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アメリカ合衆国では犬の早期去勢が見直されつつある






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(summary)
In the United States, gonadectomy is common.
The recent publication of several studies examining the effect of gonadectomy on future health has challenged long-held assumptions and recommendations for gonadectomy in companion animals.


 アメリカ合衆国では、犬猫の早期の不妊去勢が推進されてきました。背後には、アメリカ合衆国では毎年数百万もの犬猫が殺処分されていた事実があります。殺処分を減らすために無計画で無用な犬猫の繁殖を防止することが早期去勢の目的です。事実、早期の犬猫の去勢を義務付けて以降は、アメリカ合衆国では劇的に犬猫の殺処分数は減少しました。しかし今日アメリカ合衆国では、早期の犬の去勢に関して健康上の悪影響を指摘する研究が相次いで発表され、早期去勢の見直し機運があります。


 サマリーで示した通り、アメリカ合衆国では犬猫の早期の不妊去勢を強く推進してきました。しかし近年では早期の去勢に対する犬への健康の悪影響を指摘する論文が相次いで公表されています。そのために、早期の特に犬の去勢の見直しを提唱する獣医師がいます。 
 日本の獣医療はアメリカ合衆国の影響が大きく、その方針を踏襲しているといえます。ですから犬猫の早期去勢が強く推進されています。基本的には私は犬猫の去勢は必須であり、賛成する立場です。しかし情報は過不足なく、正確に伝えなければなりません。なお「ドイツなどヨーロッパでは犬猫の去勢が大変進んでいる」との情報は正しくはありません。その点については後ほど述べます。なお私は犬猫の去勢には賛成の立場です。殺処分を減らすためには無用な繁殖を防ぐことが必要であり、去勢は効果が最も高いからです。しかし情報を正しく伝えることが重要だと考えています。

 まず最初に、「犬の早期の去勢に対しての健康上の悪影響を示す論文が相次いで発表され、アメリカ合衆国では早期の特に犬の去勢に対する見直し気温が高まっている」ことをニュースソースから引用します。


The growing debate over spaying and neutering dogs 「犬の避妊去勢手術と避妊去勢手術をめぐる議論が高まっている」 2019年10月11日

In the 1970s, when overflowing animal shelters were euthanizing millions of homeless dogs annually, spaying and neutering puppies — procedures that involve removing ovaries or testicles — became the dogma in the United States.
Surveys indicate a large majority of pet dogs are fixed, and 31 states and the District require that pets adopted from shelters or rescues be sterilized.
But the common wisdom has been complicated in recent years amid widening evidence connecting spaying and neutering to health problems in dogs.
The findings are stronger for certain breeds and large dogs, and age of neutering plays a role.
The research is causing some owners and veterinarians to question the long-held tenet that fixing puppies — or fixing, period — is a necessary part of responsible pet ownership.
Simpson was lead author of a recent paper on about 2,800 golden retrievers enrolled in a lifetime study, which found that those spayed or neutered were more likely to be overweight or obese.
The study also found that dogs fixed before they were 6 months old had much higher rates of orthopedic injuries.
The research has sparked controversy in the veterinary and shelter worlds, in part because widespread spaying and neutering are credited with helping fuel a dramatic decline in euthanasia.
The American Society for the Prevention of Cruelty to Animals, which says about 670,000 dogs are killed in shelters each year, supports “early-age” sterilization.
Spaying and neutering do have some clear health benefits for dogs.
Testicular and ovarian cancers are moot, and there’s evidence that spaying lowers the risk of mammary cancer and uterine infections.
Fixed dogs also live longer on average.
But researchers say the reproductive hormones controlled by the removed sex organs have important systemic roles.
They influence muscle mass and tendon and ligament strength, and they tell bones when to stop growing.
The recent debate over spaying and neutering flared in 2013, when a study from the University of California at Davis reported higher rates of hip dysplasia, cranial cruciate ligament tears and certain cancers among desexed golden retrievers — especially those neutered early, defined as before 1 year of age.
Their latest study, which is not yet published, examined 35 breeds and mutts and detected no associations between desexing and cancers or joint disorders in small dogs.
But it found much greater rates of joint disorders among nearly all large dogs sterilized early.
Michael Petty, a veterinarian in Canton, Mich., used to give the standard guidance: Spay or neuter at 6 months.
But when he began seeing lots of ruptured cruciate ligaments among dogs neutered young, he wondered whether there was a connection.
Spaying and neutering are much less common in Europe.

1970年代のことですが、保護動物であふれているアニマルシェルターが毎年何百万頭もの家がない犬を安楽死させていた当時、子犬の避妊去勢手術(卵巣や睾丸の除去を伴う術式)がアメリカ合衆国では、まさに宗教の教義となりました。
調査によるとペット犬のほとんどが去勢されており、アメリカ合衆国の31の州と地区は、アニマルシェルターやレスキューセンターから養子縁組されたペットを去勢することを義務付けています。
しかし避妊去勢手術と犬の健康問題に関連付けられる証拠が多く発見される中で、一般的に受け入れられる知見は近年複雑になっています。
調査結果は、犬の特定の品種と大型種でより強く去勢の影響が表れ、避妊去勢手術の年齢が影響します。
この研究により一部の飼い主や獣医師は、子犬を去勢する、あるいは一定の期間内に去勢することが責任あるペットの飼主にとっいては必要なことであるという、長年の信条に疑問を投げかけています。
シンプソン氏は、(去勢の影響に関する)生涯研究に登録された約2,800頭のゴールデンレトリバーの最近の論文の筆頭著者ですが、避妊手術または去勢手術を受けた犬は太りすぎたり肥満になる可能性が高いことを発見しました。
この研究では、生後6ヶ月になる前に去勢された犬は、整形外科的な傷害の発生率がはるかに高いこともわかりました。
この研究は、獣医師とアニマルシェルターの世界で論争を巻き起こしましたが、避妊手術と去勢手術が犬の安楽死の劇的な減少を促進したことにより、避妊手術と去勢手術が広まったことも一因です。
アメリカ合衆国動物虐待防止協会は、毎年約67万匹の犬がアニマルシェルターで殺処分されていると述べており、「若齢での」去勢を支持しています。
避妊手術と去勢手術は、犬にとって明らかな健康上の利点があります。
精巣がんと卵巣がんは議論の余地がありますが、避妊去勢手術が乳がんと子宮感染のリスクを低下させるという証拠があります。
去勢犬は平均して長生きします。
しかし研究者たちは、除去された生殖器によってコントロールされる性ホルモンは、重要な全身に及ぼす役割を持っていると言います。
性ホルモンは、筋肉量と腱と靭帯の強さに影響を与え、成長を停止する時期を骨に伝えます。
カリフォルニア大学デービス校の研究での、去勢されたゴールデンレトリバー、特に1歳未満と定義されている早期年齢に去勢されたレトリーバーの間では股関節の異常形成、頭蓋骨十字靭帯断裂、および特定の癌の発生率が高いことが報告された2013年に、避妊手術と去勢手術に関する最近の議論が激化しました。
まだ発表されていない彼らの最新の研究での35の犬の品種と雑種の調査では、小型犬の避妊去勢手術と癌または関節障害との関連は見出されませんでした。
しかし早期に不妊手術を受けたほぼすべての大型犬においては、関節障害の発生率がはるかに高いことがわかりました。
ミシガン州の公的獣医であるミハエル・ペティ氏は、標準的な指針を提供しており、6ヶ月例での犬の避妊手術または去勢手術を行います。
しかし若齢で去勢された犬の間で十字靭帯の断裂がたくさん見られ始めたとき、ミハエル・ペティ氏はそれと去勢が関係しているのだろうかと考えました。
ヨーロッパでは避妊手術や去勢手術はあまり一般的ではありません。



Age at gonadectomy and risk of overweight/obesity and orthopedic injury in a cohort of Golden Retrievers 「ゴールデンレトリバーのコホート(大きな集団)における性腺摘出時の年齢と太りすぎ/肥満および整形外科的損傷のリスクについて」 2019年7月17日

 先に引用した記事の根拠となる論文の一つ。2800頭のゴールデンレトリバーを長期にわたって、去勢未去勢の生涯にわたる疾病の発生率を調べた。


(動画)

 Dr. Becker: The Truth About Spaying and Neutering 「ベッカー博士 不妊と去勢手術に関する真実」 2013年9月13日

 これはかなり以前の動画ですが、この中で獣医師のベッカー博士は犬の早期の去勢のリスクに関して述べています。しかしベッカー博士も、犬の去勢には完全に反対する立場ではなく、「アニマルシェルターから犬猫を求める飼主は無責任かもしれず、そのような飼主より無計画な繁殖を去勢は防止する効果がある。したがってアニマルシェルターが去勢後の犬猫を譲渡することはやむを得ない」と述べています。具体的な早期去勢の疾病発生率が高くなる発言については、次回紹介します。

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非公開コメント

ありがとうございます。

自分は・・

①去勢・未去勢は、メリット・デメリットあるので飼い主が考えて飼い主が選ぶべきで、未去勢だからといってその飼い主が叩かれるのは可笑しい。

②去勢は、成長し終えてからも出来るのでリスク軽減の為に成長し終えてからの方がいい

と言う考えです。

Re: タイトルなし

犬好き 様、コメントありがとうございます。

> ①去勢・未去勢は、メリット・デメリットあるので飼い主が考えて飼い主が選ぶべきで、未去勢だからといってその飼い主が叩かれるのは可笑しい。
>
> ②去勢は、成長し終えてからも出来るのでリスク軽減の為に成長し終えてからの方がいい
>
> と言う考えです。

私もおおむね同じ考えです。
ただ絶対申し上げたいことは、情報は正確に過不足なく伝えるなければならないということです。
去勢を勧めたい側(私も基本的には去勢は賛成です)とすれば、去勢の良い面だけを言って、去勢をすることに世論を誘導したいでしょう。
嘘情報も使ってでもです。
環境省の役人は「ドイツのティアハイムでは譲渡犬は全て去勢済みである」という大嘘を公文書にしています。
ドイツでは、「すべての犬を個別の事情を考慮せず去勢することは動物保護法に違反(脊椎動物の器官の一部もしくは全部を医療目的以外に切除することの禁止)し、ティアハイムがすべての犬を去勢する、去勢することを条件とした譲渡契約は無効」という地裁判決が確定しています。
ティアハイムベルリンでの譲渡犬リストでも、闘犬種以外ではほとんど去勢済み犬はありません。
国の機関がデマを吹聴しているのですから悪質です。

ティアハイムベルリンの譲渡犬リスト
はさみのマークがついているのが去勢済み。
なおドイツでは、闘犬種に限り去勢が義務付けられています。
https://tierschutz-berlin.de/tiere/?tierart=Hunde

ペット愛好家の多くは・・・

結局は管理もできないのに産めよ増やせよで多頭崩壊するバカが一定数いるので最初の段階で問答無用で去勢は賛成です。


正直、頭のおかしな野良猫愛好家連中を知ってるだけに、ああいった連中に理性を期待するだけ愚かというものですね。

低能すぎて動物の管理はおろか自己の管理もままならず、生活が崩壊してるカスが大多数です。

猫は確かにそうですが・・

犬に関しては、世界最高峰の管理の良さだと思います(日本)

Re: ペット愛好家の多くは・・・

猫ボラ滅びろ!様、コメントありがとうございます。

> 結局は管理もできないのに産めよ増やせよで多頭崩壊するバカが一定数いるので最初の段階で問答無用で去勢は賛成です。
> 正直、頭のおかしな野良猫愛好家連中を知ってるだけに、ああいった連中に理性を期待するだけ愚かというものですね。

おおむねご意見に同意します。
最近2、3年以内の去勢に関する研究では、次のことが言われています。
1、去勢による悪影響は大型犬で顕著で、猫と小型犬では影響はほぼない。
2、早期の去勢(6か月以内)は悪影響が出やすい。
3、去勢によるプラス面はある。
です。
猫と小型犬は成長が早いので悪影響が出にくいのだと思います。
猫は問答無用で早期去勢でも構わないでしょう。

Re: タイトルなし

犬好き 様、コメントありがとうございます。

去勢による悪影響は、大型犬で勝つ6か月以内の早期で出やすいというのが新しい知見です。
ですから、猫は問答無用で去勢してよいと思います。


>犬に関しては、世界最高峰の管理の良さだと思います(日本)

調べれば調べるほどそれを確信します。
Twitterでソースを張りましたが、スペインでは犬の公的収容所での殺処分も相当ひどいです。
スペインでは、年間20万頭の犬猫を公的殺処分しています。
またハンターが自分で猟犬を殺すことも厭わないという、ドイツやスイスの文献もあります。

日本人は、犬を本当に大事に家族同様にかわいがります。
知識が高まれば、文句なしに犬の飼育では世界で最も良い国になるでしょう。
知識というのは悪気ではなくても、犬と一緒に食卓について同じものを食べるとか、一緒にふろに入って人用のシャンプーで洗ったりすることです。
そのような飼主を多く見ています。
人と同じものを食べさせれば有害なネギ類や、チョココルネの菓子パンなども食べさせているかもしれません。
人用シャンプーはよくありません。 

ありがとうございます。

新しい知見が出た事は無視できないと思いますが、何年か立てば反証が出そうな気がするので、自分は慎重派です。(去勢によるデメリットが多く報告されたように)





Re: タイトルなし

犬好き 様

それが定説になるまでは、一定期間多くの研究が必要でしょう。
私はそのまま公表された論文やマスコミの報道を伝えるだけです。

TNRでも効果は多数の賛否両論があります。
現在では否定が優勢だと思います。
一つの論文では断定できません。

何時も最新の情報ありがたいです。

〉〉TNRでも効果は多数の賛否両論があります。
現在では否定が優勢だと思います。
一つの論文では断定できません。

凄い不思議なのが、何故に日本の賛成派は賛とする資料(複数)を引用してきて主張しないのでしょうか?

自分が、知らないだけかも知れませんが大抵・・

「猫ちゃん可哀想」の類いしか見ないので、賛とする資料を引用して主張している方を見たことがないんです。

正直彼らが、ちゃんと引用(複数)してきて主張出来る方が多ければ、彼らは変な印象を持たれなかったと思います。

Re: タイトルなし

犬好き 様

> 凄い不思議なのが、何故に日本の賛成派は賛とする資料(複数)を引用してきて主張しないのでしょうか?

検索能力が決定的にないのかも。
語学威力以前に、日本語での検索でも即見つかるような情報でも示さない。


> 「猫ちゃん可哀想」の類いしか見ないので、賛とする資料を引用して主張している方を見たことがないんです。

「愛誤より」の有利な情報も、海外では結構あります。
例えばかつてオーストリアでは犬のペットショップでの販売を禁止していたとか(現在はその法律の条文を撤廃)。
愛誤にとってはかなりウハウハな使える情報だと思うんですよね。
イタリアでの野良犬猫殺処分禁止とか。
なんで愛誤界のアイドル、太田匡彦氏が飛びつかないのか不思議。
必死で、法律で禁止していないドイツやイギリス(2020年まで)をデマ情報で「禁止している」と絶叫したり。
基本的には愛誤は知能が正常に満たないと思います。
検索能力すらない、簡単なことをするのも面倒(彼らはウン〇した後ちゃんとおしりを拭いているのか疑問)。

ぶっちゃけ、賛成派に対して反社的なイメージを持っている方は少なくないと思います。

Re: タイトルなし

犬好き 様

それはあるでしょう。
アメリカのTNRに肯定的な論文でも、こじつけで根拠薄弱なものが多いです。

ありがとうございます。

〉〉アメリカのTNRに肯定的な論文でも、こじつけで根拠薄弱なものが多いです。

ソースの信憑性を見極める力を鍛えたいと思います。


プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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