アマミノクロウサギは多産!?~奄美の猫愛誤は真正無知なのか?悪質なデマゴーグなのか?

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記事、
・「外来生物の猫を根絶させれば在来生物の生息数は回復する」多くの実例~学術論文、
・「外来生物の猫を根絶させれば在来生物の生息数は回復する」多くの実例~政府文書、
・「奄美大島のノネコ対策は世界でも例を見ない広さ」というデマ記事と悪用する愛誤政治家、
・続・「奄美大島のノネコ対策は世界でも例を見ない広さ」というデマ記事と悪用する愛誤政治家、
・続々・「奄美大島のノネコ対策は世界でも例を見ない広さ」というデマ記事と悪用する愛誤政治家、
・「猫はネズミ駆除に効果がある」は詭弁~デマ記事を悪用する愛誤政治家、
・生態系保全のためには猫の致死的手段による駆除は必然~ガセネタ記事とそれを悪用する愛誤政治家、
・続・生態系保全のためには猫の致死的手段による駆除は必然~ガセネタ記事とそれを悪用する愛誤政治家、
の続きです。
現在日本では、多くの島嶼で猫による希少な在来生物の食害が大きな問題になっています。固有種のアマミノクロウサギなどが猫に食害されている奄美大島と徳之島では、猫愛誤活動家が環境省の猫捕獲事業に反対しています。しかし彼らが猫捕獲に反対する根拠は全てがデマです。愛誤政治家を始め、TNR事業を行っている愛誤団体もデマの拡散に必死です。
私はこの連載で、動物愛誤政治家、串田誠一衆議院議員の呆れたデマ拡散と詭弁を取り上げてきました。串田誠一議員は、奄美大島のノネコ捕獲事業に対して、次のように主張しています。
1、奄美大島で捕獲されたノネコは殺処分されるので反対。
2、ノネコ駆除により生態系が保全されたというエビデンスはない。したがって駆除による生態系保全効果は疑問でするべきではない。
3、奄美大島のノネコ対策は世界でも例を見ない広さ(だから駆除は不可能)で、かつ欧米と日本は動物観が異なるので野良猫ノネコは奄美大島で温存共存すべきである。
しかし上記は、すべてデマです。真実は以下の通りです。
1、奄美大島で捕獲された猫の殺処分は現在1匹も殺処分されていない。
2、南北アメリカ、オセアニア、ヨーロッパでは数多くの希少生物生息地で致死手段による駆除により猫の根絶に成功しており、根絶に成功した地域では劇的な在来生物の個体数回復に成功している。エビデンスは多数ある。
3、ノネコ対策を行っている奄美大島は海外の地域と比べて面積は広くない。また欧米が感情的な動物観により生態系保全のために猫の致死手段による駆除を行っているわけではなく、致死手段による早急な除去でなければ生態系保全ができないからである。
愛誤票が欲しいだけで、公人としての立場で堂々と荒唐無稽なデマを垂れ流す愛誤議員の倫理観の底辺ぶりには呆れるばかりです。しかし愛誤政治家のみならず、奄美大島のノネコ捕獲事業に反対する愛誤団体も、あきれるデマを拡散しています。
それはどうぶつ基金が海外の動物愛誤家のデマ記事を拡散したものです。それは、「アマミノクロウサギは多産であるために、捕食者(猫)による病気の個体の間引きがむしろ個体数増加に寄与する」等という内容です。結論から言えば「アマミノクロウサギが多産」というのは全くのデマです。アマミノクロウサギは、「年1~2回の出産、1回あたりの産仔数は1~2匹」です。以下に問題の記事を引用します(以下、「英文記事」と記述する)。海外メディア注目 奄美の猫3000頭捕獲・殺処分計画 2029年4月23日
公式に絶滅危惧種とされているアマミノクロウサギは、爆発的に復活している。
現時点でアマミノクロウサギに対する最大の脅威は、病気によるものではないだろうか。
ウサギの個体数が増え密度が高くなっている可能性があるため、生命にかかわる病気が発生すれば、急速に感染が拡大しかねないからだ。
ウサギの出血性疾患や粘液腫病(オーストラリアやニュージーランドで、自称島の浄化人によって何度も持ち込まれた)が何かの拍子に持ち込まれれば、アマミノクロウサギにとってかつてない最大の脅威となりえる。
ウサギの出血性疾患と粘液腫病のどちらも、しばしば長い距離を超えて意図せず伝播してきた。
犬・猫・マングースのような捕食動物は、アマミノクロウサギのような多産な草食動物を捕食するが、捕食動物がいない環境では、獲物となる種がより大規模にかつより早く減少する可能性もある。
弱い個体を狙い撃ちする捕食動物がいなければ、病気の動物から健康な動物に病気が感染しやすく、特に、個体数が増えている多産動物が物理的に入り混じる状況であればなおさらだ。
今度病気が発生した時には犬や猫はアマミノクロウサギの救済者となるかもしれない。
もしかしたら、既に今までにも、何度もそうした働きを担ってきたのかもしれない。
犬や猫は、奄美大島と徳之島に人間が定着し始めたころから、それらの島に存在してきた。その期間は1,500年かそれ以上になる。すなわち、犬猫とアマミノクロウサギは長年に渡って、行動面で共に進化を遂げてきたのだ。
上記の記事では、「多産な草食動物の種の存続においては、感染症が持ち込まれた場合はまず上位の捕食者が感染した、もしくは感染しやすい弱い個体を『間引く』ことにより感染症の蔓延を防ぐという寄与をしている。したがって多産な奄美大島のアマミノクロウサギを存続させるには、捕食者である猫を温存する方がよい」と述べられています。
そのうえで、「犬や猫は1500年にわたりむしろアマミノクロウサギの個体数維持に寄与してきた可能性があり、ともに進化してきた」としています。しかしこれはライターが全くの無知蒙昧で、また非常に論理の飛躍があります。
まず最初に、今回記事では「アマミノクロウサギが多産な種である」という前提が、全くの誤りであることを延べます。アマミノクロウサギは大変少産で、「年に1~2回の出産、1回の産仔数は1~2匹」です。平均で年2仔の産仔数です。
例えば家畜化されたウサギの原種のヨーロッパアナウサギは大変多産で、年~45仔程度を生みます。おそらく英文記事を書いたライターは、欧米で家畜化されているアナウサギが極めて多産であるために、アマミノクロウサギも多産と思い込んでいると思われます。以下にいくつかの資料をあげます。
・哺乳類科学 57(2):241-247,2017 ©日本哺乳類学会 奄美大島における自動撮影カメラによるアマミノクロウサギの 離乳期幼獣個体へのイエネコ捕獲の事例 鈴木真理子 1 ,大海 昌平 2 1 鹿児島大学国際島嶼教育研究センター 2 奄美両生類研究会
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アマミノクロウサギは,もともと食肉目の哺乳類がいない奄美大島や徳之島の環境で生き延びてきた.
幼獣期は巣穴で保護されるが,離巣や独立時期は捕食者に対して逃避能力や警戒心が十分でない可能性が高い.
1 年間の産仔数は,ヨーロッパアナウサギ Oryctolagus cuniculus では 15–45 仔,である(山田 2017)のに対し,アマミノクロウサギでは,現在わかっている情報(1 回に 1–2 仔,年に 2 回繁殖)から計算しても平均 2 仔程度である(酒匂ほか 1991;鈴木・大海 2017).
このようにアマミノクロウサギは,ウサギ類の中では極めて少産型の種であるため,外来捕食者による繁殖攪乱は個体群存続に大きな負の影響を与える可能性がある.
この日本哺乳類学会史に掲載された論文では、「アマミノクロウサギは非常に少産であるために、外来捕食者による影響は甚大で、個体群存続に大きなマイナスである」と述べられています。ですから、この英文記事での記述の、「アマミノクロウサギは多産であるため、感染症などで弱った個体を上位の捕食者(猫)が間引きをすることは、むしろ種の存続にプラスである」は全くの妄論、デタラメです。前提条件としている、「アマミノクロウサギは多産」が間違っていますので、それ以降の記述もすべて誤りになります。
次回記事では、「犬や猫は、奄美大島と徳之島に人間が定着し始めたころから、それらの島に存在してきた。その期間は1,500年かそれ以上になる。犬猫とアマミノクロウサギは長年に渡って、行動面で共に進化を遂げてきたのだ」の記述について述べます。この記述は学術的には全く笑止千万で、種の進化は1,500年という短期のスパンで論じられるものではありません。また猫が奄美大島に移入されたのは、古くても江戸時代中期以降と思われます。さらに犬は奄美大島では野生化し定着した事実はありません。
(動画)
アマミノクロウサギなどネコに襲われ死ぬ(鹿児島県)(動物愛誤)(農業損害)(自然破壊.生態破壞)(製造車禍.傷人)(アニマルホーダー.動物囤積症)(トキソプラズマ.弓形蟲感染症T.gondii) 2020年5月23日公開
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