コロナ禍で犬の飼育数が激増しているドイツ。その多くが東欧などからの違法輸入である。

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(Zusammenfassung)
In den letzten zehn Jahren hat die Zahl der deutschen Haustiere erheblich zugenommen.
Insbesondere die Anzahl der Hunde hat sich nahezu verdoppelt.
記事、
・犬猫とも飼育数が激増しているドイツ~なぜ日本のメディアは真逆の嘘報道ばかりするのか?
・続・犬猫とも飼育数が激増しているドイツ~なぜ日本のメディアは真逆の嘘報道ばかりするのか?、
の続きです。
これらの記事では、ドイツは10年余りの期間で犬の飼育数が500万頭前後から940万頭(2018年統計)にまで約2倍も増加したことを書きました。2020年も犬の飼育数が激増しており、前年比で同時期で25%も犬の新規登録数が激増しています。主な要因は、新型コロナの流行で国民の在宅期間が長くなったことと分析されています。一部の自治体では、主に東欧からの違法な子犬輸入の摘発が40%も激増しました。
サマリーで示したとおり、ドイツでは10年余りの期間に犬の飼育数が2倍近くに激増しました。その大きな要因は、東欧諸国がEUに加盟し、人、モノ、カネの国境間移動が自由化され、これらの国から極めて安価な犬が大量にドイツに輸入されるようになったことと思われます。
さらに今年に新型コロナが感染して以降、ドイツでは急激に犬の飼育数が増えています。新型コロナ流行以降は、ドイツでは同時期の前年に比べて25%も新規の犬登録数が増えました。また違法な子犬子猫販売の摘発も激増し、一部の自治体では前年より40%も増加したと公表しています。コロナ禍でのドイツでの犬購入激増の多くは、東欧などからの違法輸入によるものと動物保護団体が警告しています。これらを報じるニュースソースから引用します。
・Aus dem Rathaus Karlsruhe 40 Prozent Zunahme von illegalem Handel von Hunden und Katzen – Vor allem aus Rumänien und Spanien 「カールスルーエ市からの犬と猫の違法取引が40%増加したことをお知らせします-特にルーマニアとスペインからです」 2020年7月3日
Der illegale Welpenhandel hat nach Auskunft des Veterinäramts zugenommen.
Die Veterinärinnen und Veterinäre ein zum Vorjahr um 40 Prozent erhöhtes Aufkommen von Hunden und Katzen fest,
die gewerbsmäßig aus dem europäischen Ausland nach Karlsruhe gebracht wurden.
Wie das Veterinäramt weiter mitteilt, wurde ein großer Teil dieser Haustiere durch deutsche Tierschutzorganisationen vor allem aus Rumänien und Spanien nach Deutschland vermittelt.
Da Tollwut aber in Europa immer noch verbreitet ist und in den letzten Monaten zunehmend neue Fälle aus bisher tollwutfreien Ländern wie Frankreich, Polen und Italien gemeldet werden, ist das Einhalten der Vorschriften zum Schutz vor dieser, auch beim Menschen immer tödlich verlaufenden Krankheit notwendig.
Vor allem sollten sie kein Tier im Internet kaufen.
(カールスルーエ市 バーデン-ヴュルテンブルク州にある自治体の)獣医局によると、子犬の違法取引が増加しています。
行政獣医師は、犬や猫の(違法取引の)数が前年と比べて40%増加したことを発見しました。
他のヨーロッパ諸国から、商業的にカールスルーエ市に持ち込まれました。
獣医局も報告しているように、これらのペットの多くは主にルーマニアとスペインから、ドイツの動物愛護(誤)団体(*)によってドイツに持ち込まれました。
しかし狂犬病はヨーロッパで依然として蔓延しており、ここ数ヶ月間で以前は狂犬病のない国であるフランス、ポーランド、イタリアなどから、多くの新しい症例がさらに増加して報告されているため、この病気を防ぐための規制を守る必要があります。
特に(犬猫の購入者は)インターネット上で動物を購入するべきではありません。
(*) ドイツでは正規の非営利団体の法人登記をした動物保護団体や、ティアハイムが東欧などの動物保護に遅れた国から犬を「レスキュー」して高値で販売するとい詐欺商法が問題になっています。ワクチン接種証明を偽造したり通関手続きをしない、はなはだしきは雑種犬を東欧で「バックヤードブリーディング」して、「東欧で野良犬を保護した」などと偽り、高値販売します。ティアハイムも刑事訴追されています。
・続々・「アニマル・レスキュー」という汚いビジネス~あまりにも多いティアハイムの犯罪
・Seit Corona ist die Nachfrage nach Hunden rasant gestiegen — das könnte schon bald zum Problem werden, sagen Tierschützer 「犬の需要は新型コロナ感染拡大以来急激に増えています-早期に問題になる可能性があると動物保護活動家は言っています」 2020年7月21日
Neue Auswertungen zeigen, dass die Zahl der neu registrierten Hunde im Juni extrem angestiegen ist — also seit die Grenzen nach Osteuropa geöffnet wurden.
Tierschützer warnen davor, sich jetzt spontan einen neuen Hund zu kaufen, weil man während der Corona-Zeit alleine oder gelangweilt ist.
Außerdem sei der illegale Welpenhandel eine große Gefahr.
Im Vergleich zum Vorjahr gibt es einen Zuwachs von rund 25 Prozent bei den Neuregistrierungen von Hunden.
Gerade der illegale Online-Welpenhandel boomt.
Oft werden Welpen aus dem Ausland nach Deutschland geschmuggelt und dann verkauft.
最新の分析結果によれば、今年の6月には、新たに登録された犬の数が激増しました-それは東ヨーロッパとの国境が開かれたことが原因です(註 新型コロナ対策としてヨーロッパでは一時期国境間移動を制限していた)。
動物保護活動家らは、人々が新型コロナが流行している期間は1人でさみしかったり、退屈だったりするという理由で、新しい犬を買うことを警告しています。
さらに、子犬の違法取引は大きな危険を伴います。
犬の新規登録は、前年と比較して約25パーセント増加しました。
違法なオンラインでの子犬取引が急成長しています。
多くの場合は、子犬は外国からからドイツに密輸されて販売されます。
(動画)
Der Welpenhandel boomt in Corona-Zeiten 「子犬販売は新型コロナ流行で活況を呈しています」 2020年6月14日
Homeoffice oder Kurzarbeit, da hab‘ ich doch Zeit für einen Hund!
Denken zurzeit viele und wollen sich kurzfristig einen Welpen anschaffen.
Die Nachfrage jedenfalls ist riesig!
在宅就業や就業時間の短縮は犬に費やす時間がたっぷりあります!
現在多くの人がそのように考えており、すぐに子犬を飼いたいと思っています。
いずれにしても犬の需要は膨大です!
しかし驚くべき嘘報道が日本でされています。ドイツ&オランダ動物保護事情③ ~ドイツ人の動物との接し方~ (以下、「本記事」と記述する) 2019年8月8日 です。この記事では全く出典を挙げていません。問題の記述を引用します。
「ドイツでは、犬猫を飼うならブリーダーから直接購入するという文化があります。(*1)
法律上ペットショップでの展示販売がNGというわけではありません。
スペース確保等の規制が細かくて厳しく、(*2)また上記の文化的理由から、わざわざ販売するところがほとんどないというのが実情のようです。
ドイツでは、各種規制の影響もあって犬猫の飼育頭数が大きく減っています(*3)。
せっかくペットを迎えても、家がペット不可では話になりません。ドイツも日本と同じく、集合住宅では家主の許可がなければ飼育することはできません。(*4)
「ドイツでは、各種規制の影響もあって犬猫の飼育頭数が大きく減っています(*3)」については、真逆の大嘘、デマであることはすでに連載記事で述べました。
「ドイツでは、犬猫を飼うならブリーダーから直接購入するという文化があります(*1)」ですが、これはドイツ国内のブリーダーから購入」と理解します。しかしドイツはかねてより犬の輸入比率が高い国で、2006年公表のゲッチンゲン大学の調査においては、ドイツ国内で新規販売される子犬のうち、20%が輸入でした。最近の統計は見つかっていませんが、東欧諸国がEUに加盟した2008年以降のドイツ国内の犬飼育数激増の多くを輸入犬が占めると思われ、現在ではドイツでは違法合法問わず、新規購入子犬犬の比率はこの数値よりはるかに高くなっていると私は思います。例えば状況が似たスイスでは、すでに新規の犬購入に占める輸入犬の割合は過半数を超え、その多くが東欧などの安価な子犬で、オンライン販売によるものです。
「法律上ペットショップでの展示販売がNGというわけではありません。スペース確保等の規制が細かくて厳しく、(*2)」ですが、これも誤りです。ドイツではペットショップに適用されるケージのミニマムサイズなどの法令による、独自の数値規制はありません。犬に関しては、ペットショップのみならず一般飼い主や実験施設、ブリーダーなどすべての犬飼育者に適用される、動物保護-犬規則(Tierschutz-Hundeverordnung)はあります。しかし例えば、同様の猫に対する法令は存在しません。したがって猫には8週齢販売規制もペットショップでの展示ケージのミニマムサイズの法令による規制もありません。猫はペットショップで5週齢未満で、身動き取れないケージで展示販売することが合法です。なおドイツは、生体販売ペットショップは人口比で日本より多いです。
「ドイツも日本と同じく、集合住宅では家主の許可がなければ飼育することはできません。(*4)」ですが、これもデマです。ドイツでは、2014年に連邦最高裁判所で「家主がペットの飼育を禁じる契約は無効」という判決が確定しています。
これらのことはこれから連載記事で取り上げます。いずれにしても本記事は上記で指摘したこと以外でも、誤り、嘘、偏向のてんこ盛りで、完全に正確な記述はほぼないという目を覆いたくなるような内容です。本記事では出典を示していませんが、憶測妄想だけでこれだけの嘘八百を公にできる執筆者は、無知無学以前に精神疾患が疑われます。
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