fc2ブログ

続・犬猫とも飼育数が激増しているドイツ~なぜ日本のメディアは真逆の嘘報道ばかりするのか?







Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(Zusammenfassung)
In den letzten zehn Jahren hat die Zahl der deutschen Haustiere erheblich zugenommen.
Insbesondere die Anzahl der Hunde hat sich nahezu verdoppelt.


 前回記事、犬猫とも飼育数が激増しているドイツ~なぜ日本のメディアは真逆の嘘報道ばかりするのか?、の続きです。
 ドイツでは犬猫とも飼育数が激増しています。おそらく増加率ではヨーロッパの中でも最も高い部類の国と思われます。特に犬ですが、2008年ごろから東欧がEUに加盟し、安価な子犬の輸入が増えていることが大きな要因と思われます。ドイツは全く犬などのペット生体のインターネットの非対面販売の規制がない国ですので、それも要因のひとつでしょう。しかし驚くべきデマ情報が日本に提供されています。「ドイツでは犬猫の飼育数が減っている」です。まさに真逆の大嘘です。情報提供者、特にプロのメディアはきちんと原典を調べたうえで記事を書かれたい。無責任にもほどがあります。



 前回記事では、ドイツでは最近10年間の間に特に犬では2倍近くに飼育数が増加していることを書きました。2013年から2018年の5年間でも犬の飼育数は27%、猫の飼育数は22%も増加しました。まさに激増といってよいと思います。私はおそらくドイツは、ヨーロッパの中でも最も犬猫共飼育数の増加率が高い部類の国であると思います。
 しかしこの真実とはまさに正反対の、真逆の大嘘を報じているメディアがあります。ドイツ&オランダ動物保護事情③ ~ドイツ人の動物との接し方~ 2019年8月8日(以下、「本記事」と記述する)で、ペット保険大手の㈱アニコムによるサイトです。この記述においては何年から何年の間に関してなのか、また減少率はどの程度で現在の飼育数はどうなのか、さらに世帯飼育率が述べられているものの、出典が示されていません。なお、この㈱アニコムで示されたドイツにおける世帯の犬猫飼育率の数値は、出典が見つかっていません。以下に引用します。


ドイツでのペットの世帯飼育率は、犬が13%、猫が16%ほどといわれています
ドイツでは、各種規制の影響もあって犬猫の飼育頭数が大きく減っています。



 ドイツの犬猫飼育数の時系列の数値の真実は、以下の通りです。なお出典は前回記事、犬猫とも飼育数が激増しているドイツ~なぜ日本のメディアは真逆の嘘報道ばかりするのか?でリンクをつけています。

(2013年)
犬の飼育数      690万
猫の飼育数     1,150万

(2017年)
犬の飼育数      920万
猫の飼育数     1,370万

(2018年)
犬の飼育数      940万
猫の飼育数     1,480万


(参考資料)

Anzahl der Haustiere in deutschen Haushalten nach Tierarten in den Jahren 2000 bis 2019 「ドイツの世帯におけるペットの飼育数 2000年から2019年までの動物種別統計」 2020年4月20日

 有料サイトのため、一部の数値文字はマスキングされています。2010年以前は、ドイツの犬飼育数は500万頭台で安定していました。わずか10年程度の期間で倍近くに激増したことになります。おそらくドイツはヨーロッパの国の中では最近10年間の間で、最も犬の飼育数の増加率が高い部類の国と思われます。

Das beliebteste Haustier der Deutschen ist die Katze.
Im Jahr 2019 lebten rund 14,7 Millionen Katzen in den deutschen Haushalten.

ドイツ人の間で最も人気のあるペットは猫です。
2019年には、ドイツの世帯で約1470万匹の猫が飼われていました。


ドイツ ペット数 統計


 ドイツでは2010年以前は、犬猫の飼育数は安定していました。犬の飼育数は500頭前後で推移していました。その後急激に、特に犬の飼育数がドイツで激増した要因として、私は同時期に東欧諸国がEUに相次いで加盟し、人、モノ、カネの移動が自由化されたこと事を私は前回記事で述べています。東欧諸国は動物保護に関する法規制が緩いことと物価が安いことを利用し、ドイツなどの西ヨーロッパ諸国向けに安価な子犬の生産に力を入れ始めました。
 2010年以前には、ドイツでは犬の飼育数が500万頭前後で安定していたことを示す資料があります。ドイツ、ゲッティンゲン大学が2006年に公表した、ドイツにおける犬の飼育の詳細な実態調査資料です。Ökonomische Gesamtbetrachtung der Hundehaltung in Deutschland Prof. Dr. Renate Ohr und Dr. Götz Zeddies, Göttingen Januar 2006 「ドイツの犬の飼育全般における経済的分析 レナーテ・オーア博士(教授) ゲッツ・ゼディーズ博士 ゲッティンゲン大学 2006年1月」


In Deutschland leben ca. 5 Millionen Hunde.
Die Zahlen schwanken zwischen 4,8 Millionen und 5,3 Millionen.
Bei einer Gesamtpopulation von ca. 5 Millionen Hunden geht man von jährlich etwa 500.000 Welpen aus, die in Deutschland gezüchtet oder importiert (ca. 20 Prozent) werden.

ドイツには約500万頭の犬が飼育されています。
その数は数は480万から530万の間で変動します。

犬の飼育総数は約500万頭ですが、毎年約50万匹の子犬が繁殖(ドイツ国内)されるか、または(そのうちの約20%が)輸入されていると推定されています。



 つまり、ドイツ&オランダ動物保護事情③ ~ドイツ人の動物との接し方~ 2019年8月8日 の記述である、「ドイツでは、各種規制の影響もあって犬猫の飼育頭数が大きく減っています」は全くの大嘘、デマと断言できます。さらに本記事の、「ドイツでのペットの世帯飼育率は、犬が13%、猫が16%ほどといわれています」ですが、この数値は見つかっていません。ZZF(Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe e.V.  ドイツのペット産業業界団体。この団体の公表する数値は信頼性が高いものとして大学等の研究でも多く引用されている)による最も新しい2018年の推計では、ドイツで犬を飼育している世帯は19%、猫は23%です(Zahl der Heimtiere bleibt auch 2018 stabil)。
 本記事の著者は全く出典すら調べずに、単なる憶測で作文したと思われます。実際にこれらの情報の出典は示されていません。また「ドイツでは犬猫の飼育数が大きく減っている」のが真実であれば、何年から何年にかけて、〇%の減少で現在の飼育は〇万匹とまで記述しなければまったく無意味でしょう。いずれにしても悪質なデマを公に垂れ流すのは極めて社会に有害です。このサイトを運営してている㈱アニコムは猛省すべきでしょう。

 追記すれば今回指摘した本記事の誤り以外にも、本記事では他にも嘘デタラメがぎっしり記述されています。さらに、本記事の同じライターによる記事、ドイツ&オランダ動物保護事情①~ここが日本と違う!ドイツの制度や文化~ドイツ&オランダ動物保護事情② ~ティアハイムにもいろいろある~、においても、嘘、誤り、偏向がぎっしりてんこ盛りにされており、正確な記述の方が少ないという目を覆いたくなるような内容です。
 折々取り上げたいと思いますが、私がすでにこのブログサイトで取り上げた事柄も多いです。本当に海外の動物愛護に関する情報提供者は精神を病んでいるのではないかと疑っています。なぜいちいちいちいち真逆の正反対のデマを拡散したがるのか。私は目についたあからさまなデマは極力訂正していますが、本当に迷惑な話です。精神異常者ならばさっさと精神科にでも入院してデマの拡散はやめていただきたい。


(動画)

 Warum du NIEMALS einen Hund im Internet kaufen solltest! 「なぜあなたはインターネットで絶対犬を買わない方がいいのでしょうか!」 2019年10月22日

 ドイツでは犬などのペットの生体をインターネットなどの非対面で販売することに関する規制が全くありません。ドイツの犬飼育数の激増に寄与しているのが、主に東欧から輸入された極めて安価な子犬です。200ユーロ(約2万5000円)台からネット上で販売されています。

Der Welpenhandel im Internet boomt.
Da jeder Händler auf diesen Plattformen Tiere völlig anonym verkaufen kann, floriert hier besonders das illegale Geschäft.

インターネットでの子犬の取引は活況です。
インターネットでの販売サイトではすべての販売業業者が完全に匿名で動物を販売できるため、特に違法なビジネスが盛に行われています。



(画像)

 アニコム お問い合わせ入力に、意見しました。






アニコム












関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

メモ

プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧

びっくりしたなぁ、もぅ FC2支店

動物にやさしいライフスタイルのススメ♪

遊休地

野良猫駆除協力会本部

野生動物である野良猫、行政対応に思う

迷惑な愛誤達
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR