海外のガス室での殺処分記事を盗用し「日本のペットショップの売残りの殺処分」とした愛誤団体

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(summary)
・EDITORIAL: From gassing the dogs to human gassing in Sri Lanka
Gassing of dogs is something that Sri Lanka has not given up since its colonial past.
Extending from this brutality towards dogs, one has to consider the emerging news about security forces gassing the suspected Tamil Tigers taken into captivity recently.
「日本は動物愛護後進国だ!」という趣旨の動画やソーシャルメディアなどでの画像の投稿が多数あります。概ね「ガス室での殺処分は残酷でそれを行っているのは日本だけ」、「ペットショップでの販売で幼齢の子犬猫を好むのは日本独特で売れ残りの犬猫は保健所で殺処分される」、「日本のような狭いケージで繁殖や展示販売を行っているのは日本独自で残酷だ」といった内容です。しかしそれらは、外国のものを勝手に盗用して「日本で行われていること」としているものが多数あります。私は今までに、「アメリカのガス室での殺処分を日本のものとした動画」、「アメリカのパピーミルを日本のものとした動画、画像」といくつも取り上げてきました。また「スリランカのガス室での殺処分を日本のものとした」動画が見つかりましたので取り上げます。
サマリーで取り上げた動画はこちらです。このビデオでは、「日本のペットショップで売れ残った犬猫はシェルター(保健所)に送られて殺処分される」とあります。そしてビデオのトップ画面と、2:40~頃に「ガス室で殺処分された犬のシーン」が出てきます。しかしいずれもこれは日本の犬の殺処分ではなく、スリランカのガス室による殺処分です。以下に、その動画を挙げます。
(動画)
Pet Shops in Japan ARE CRUEL 「日本のペットショップは残酷」 2016/05/20公開
これは、Vegan In Japan & Italy という愛護(誤)団体が作成したビデオです。要旨は、「日本のペットショップは狭い箱のような展示ケージに幼い子犬子猫を人目にさらして展示販売しています。それはとても残酷で、常同行動や、自分の糞を食べる異常行動を起こす子犬もいます。これらの子犬子猫は、劣悪なブリーダーから仕入れたものです。日本の消費者はことさら幼齢の犬猫を好みますので、売れ残って大きくなった犬猫はシェルター(保健所)に送られます。収容期間はたったの3日で、それを過ぎれば譲渡先を探してもらうこともなく、ガス室で殺されます」です。
ADOPT, DON'T BUY!
In this video I want to share with you what we know about pet shops.
We have this info not only from our experiences, but also from other animal activists in Japan.
犬猫は里親になってください。ペットショップから買わないで!
このビデオでは私たちがペットショップについて知っていることを、私は皆さんと共有したいと思います。
この情報は、私たちの経験だけでなく、日本の他の動物活動家からも得ています。
上記の動画の、ナレーションの訳は次の通りです。
They're terrible.
And me and our Suki are against the pet shops anywhere in general not in Japan only.
We do not support this type of businesses but pet shop in Japan were shocking .
They can be solved because baby dogs a baby cats are very popular, if a shopper cannot send some animals because these animals are not youg enough the shop will send these animals to shelters.
I don't know how to translate the word in English.
But it'sprobably sheltered and in these shelters these animals will stay maybe three days or soIf we fill three days animals are not adopted by somebody.
They will be killed in gas chambers.
This is what happens in Japan and the number of animals were killed evry day evry year is it's huge shocking.
ペットショップはひどいです。
そして、私と私たちのスキ(団体名か?)は日本だけでなく、すべてにおいてペットショップに反対しています。
私たちはこのようなペットショップというビジネスは支持しませんが、日本のペットショップは衝撃的でした。
まだ赤ちゃんの幼い犬猫はとても人気があるので、そのような犬猫は問題がありません。
もしもう何頭かの犬猫が幼さがなくなって客さんに販売することができなくなった場合は、ペットショップはこれらの犬猫をシェルター(保健所)に送ります。
私はそれをなんと英語に訳せばよいのかわかりません。
しかし犬猫は、このシェルターではおそらく3日間だけ保護されるでしょう。
3日間を過ぎれば、犬猫たちは誰かに養子縁組されることはありません。
彼らはガス室で殺されるでしょう。
これは日本で起こっていることであり、殺される犬猫の数の多さは非常に衝撃的です。
註 保健所(愛護センター)は、ペット業者からの引き取りは行っておりません。
「ガス室」で殺処分された犬のシーンが上記の動画のトップ画像と、2:41~で出てきます。上記の動画ナレーション(私が音声から文字起こしをして日本語訳をつけていますが)からは、この「ガス室での殺処分」のシーンは、明らかに日本での殺処分殺処分という説明を行っています。
しかしこの「ガス室」での犬の殺処分のシーンは日本のものではありません。これはスリランカでのガス室での殺処分です。2010年に報道された、マスメディアのニュースソースに掲載されたものです。
掲載された元のニュースソースはこちら。EDITORIAL: From gassing the dogs to human gassing in Sri Lanka 「社説:スリランカでの犬のガス殺処分から人間のガス処刑まで」(スリランカ・ガーディアンズ記事) 2010年10月9日 から引用します。
Colombo residents know the city’s Municipal Council’s street dog hunters catch straying dogs in large numbers and put them to death in a gas chamber managed by the Council.
Dogs are taken away in vans and kept in the municipal dog compound for three days.
This gives the due owners of the dogs chance to reclaim their pets before they are put to death in the gas chamber.
The dogs catching practices vary from Colombo city to other main towns in Sri Lanka.
In the northern Jaffna town, dogs are caught with the metal nooses attached to long sticks.
The dogs will be put in the caged push trolley, will be drowned in the sea waters with the trolley.
Gassing of dogs is something that Sri Lanka has not given up since its colonial past.
Extending from this brutality towards dogs, one has to consider the emerging news about security forces gassing the suspected Tamil Tigers taken into captivity recently.
スリランカのコロンボの住民は、自治体の野良犬捕獲員が野良犬を多数捕まえて自治体が管理するガス室で殺害したことを知っています。
犬をバンに連れて行き、市の犬収容所に3日間保管します。
これにより犬の正当な飼い主は、犬がガス室で死ぬ前にペット(犬)を取り戻すチャンスが与えられます。
犬の捕獲方法は、コロンボ市をはじめとするスリランカの他の主要な町でさまざまです。
ジャフナの町の北部では、犬は長い棒に付けられた金属の縄で捕まえられます。
犬はケージに入れられ、手押し車に乗せられて手押し車ごと海に沈められて溺死させられます。
犬のガスでの殺処分は、植民地時代からスリランカが廃止しなかったことです。
この残虐行為は犬から人に拡大し、最近捕虜になった疑いのあるタミル・タイガー(註 スリランカから独立を求める少数民族の組織)の人員をガス処刑した、治安部隊に関する新たなニュースを検討する必要があります。
(画像)
EDITORIAL: From gassing the dogs to human gassing in Sri Lanka 「社説:スリランカでの犬のガス殺処分から人間のガス処刑まで」(スリランカ・ガーディアンズ記事) 2010年10月9日 の掲載画像
これらの殺処分された犬は、雑種の中大型の成犬です。「日本のペットショップで販売されている犬のほとんどを占める小型犬」がゼロです。注意すれば嘘が見抜けます。

日本の愛誤団体によるこの「動画」は、「日本の殺処分」という説明がされており、元の記事(スリランカ・ガーディアンズ)の著作権者の同意を取らずに盗用しているのは間違いないと思います。日本の愛誤団体による「動画」は、事実と異なる説明を行ったという点で悪質ですが、元の画像の作成者の同意を得ず(と思われる)、引用元も明示しなければ、著作権法違反という犯罪も成立する可能性があります。
さらに「犬のガス室での殺処分」の、スリランカ・ガーディアンズのオリジナルの画像を盗用して、「日本のガス室での殺処分」としている日本の愛誤団体が作成したサイトが多数ありました。Googleの画像検索で、おびただしい数がヒットします。(gassing dogs)。これらのヒットした画像の中では、スリランカ・ガーディアンズの記事に掲載されたものが最も古いので、オリジナルであることは間違いありません。
それにしても、「日本のガス殺処分を廃止しろ」という署名活動にまで盗用されています。愛誤は恥という言葉を知らないのでしょうか。
スリランカのガス殺処分を「日本の殺処分」とした、愛誤サイトの例
・Stop killing unwanted and stray animals at cruel gas chamber in Japan!!! 日本における残酷なガス処分による殺処分制度の即廃止を求めます!
・takuya_hendrix @TakuyaHendrix
この動画以外でも、「日本の殺処分」としてアメリカのガス室での殺処分を日本のものとして再編集した動画、「日本の劣悪な犬ブリーダー」という虚偽の説明でアメリカのパピーミルの動画を勝手に盗用再編集した日本の愛誤団体による動画が複数あります。さらにさらに、アメリカ合衆国内のマスコミでのパピーミルの報道写真を盗用した、「日本の悪質ブリーダー」と虚偽の説明をしたソーシャルメディアの投稿なども多数確認しています。
愛誤の主張は、「日本は動物愛護後進国だ!」です。その趣旨の動画やソーシャルメディアなどでの画像の投稿で、「ガス室での殺処分は残酷でそれを行っているのは日本だけ」、「ペットショップでの販売で幼齢の子犬猫を好むのは日本独特で売れ残りの犬猫は保健所で殺処分される」、「日本のような狭いケージで繁殖や展示販売を行っているのは日本独自で残酷だ」とするのならば、なぜ日本の動画や画像を使わないのでしょう。嘘ばかりついているとかえって信用を無くすと思います。しかも検索上位に来る動画や画像を盗用すればバレバレなのに、私は愛誤の神経が理解できません。