感染症流行地で猫犬のリードが義務のドイツ。違反は罰金3万ユーロ(354万円)以下、犬猫は殺処分

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(Domestic/inländisch)
記事、
・「猫は新型コロナウイルスに感染しやすい」という研究結果 、
・中国武漢の猫の15%が新型コロナウイルスに感染しているという研究結果、
・日本はなぜ外猫による感染症リスクを過小評価するのか、
の続きです。
これらの記事では、新型コロナウイルスは猫は他の動物種に比べて感染しやすく、人から猫への感染、さらには猫間での感染も確認されていることを述べました。イギリス、リバプール大学の獣医学の教授は、猫から人へ新型コロナウイルスの感染は「あるかもしれない」と発言しました。しかし日本では、「新型コロナウイルスはネコ科から人に感染する可能性はない」という、海外のニュースソースを著しく偏向した内容でしか報道していません。日本では過去にも猫による感染症リスクを過少評価した報道、もしくは猫による感染症のリスクについては報道すらされなかった例が多くあります。私は大変疑問に思います
野良猫や放し飼いの猫は、人や家畜に感染症を広めるリスク要因です。非常に深刻な狂犬病をはじめ、ネコ科動物のみが終宿主となるトキソプラズマ症、ペスト(アメリカでは毎年のように猫からの感染例があります)、発疹チフス(カリフォルニア州で猫が原因となった流行地でTNRを強行した団体が刑事訴追を受けています)など、多くの感染症を人にもたらすリスクがます。
これらの旧来型の感染症のみならず、新しい感染症も、自由に徘徊する野良猫や放し飼い猫は公衆衛生上のリスク要因です。例えば鳥インフルエンザは発生当時、「猫には感染しない。したがって猫が感染拡大の要因になりうることはあり得ない」と日本では報道されました。しかしすでに猫から人への感染例が確認されています。
SFTSはすでに70名を超える死亡例があります。猫から直接感染した症例が確認されています。しかしその後はSFTSに対する注意喚起すら政府機関からは行われず、マスコミも取り上げません。この感染症は治療法がなく、ワクチンもありません。
さらに猫が感染しなかったとしても、猫の体に付着した病原体により、感染が伝播することもあります。宮崎県を中心とする口蹄疫の流行では、猫による感染拡大があったとする論文が複数あります。しかしこのことを取り上げるマスコミは皆無でした。鳥インフルエンザと豚コレラにおいても、猫が感染原因となったことが疑われる例があります。それらの養鶏場と豚畜産農家では、発生した感染症により、多くの畜産動物が殺処分されました。新しい感染症の新型コロナウイルスでも、仮に猫が感染しなかったとしても、猫がウイルスの飛沫を体に付けて伝播させる可能性までは否定できません。
しかし日本の省庁は、野良猫放し飼い猫が人などに感染症を広めるリスクについてはあまりにも楽観的であり、問題視していません。環境省は、狂犬病等のワクチンの義務がないままに、地域猫を推奨しています。また日本はマスコミも、野良猫放し飼い猫の感染症のリスクについても楽観的であり、その危険性についてはほぼ報道を行いません。
例えばSFTSであればすでに猫からの感染が確定していますので、リスクの高い地域では地域猫活動の新規認可はやめる、野良猫への給餌の自粛要請や飼い猫の放し飼いを止めるなどの法制化・政策があってしかるべきだと思います。しかし議論すらありません。不思議です。それどころか環境省は現在、さらに地域猫を推進しています。むしろ徘徊猫による感染拡大の可能性を行政機関やマスコミは隠蔽しているようにさえ思えます。
対してドイツでは、自由に徘徊する猫犬による感染症拡大防止のための厳しい法的規制があります。例えばドイツ第2の都市、ハンブルク市では、H5N8鳥インフルエンザの流行地では、猫犬を屋外に出すことを禁じています。やむを得ず外に出さなければならない場合は、リードを使用することが義務付けられています。これらの法令は、鳥インフルエンザが犬や猫に感染する症例が確認されるよりも前に成立しました。罰則は厳しく、H5N8鳥インフルエンザが流行している地域では犬猫は外に出すときはリードで拘束することが義務付けられており、違反者は最高で3万ユーロ(354万円。1ユーロ=118円)の罰金が科せられます。また犬猫は行政機関により強制的に殺処分されることもあります。
Hamburg ordnet stadtweiten Leinenzwang für Hunde an 「ハンブルク市は市内の犬すべてにリードで拘束することを命じた」 2016年11月21日
Die Vogelgrippe breitet sich weiter in Deutschland aus.
Bei Verstoß sind Bußgelder bis zu 30.000 Euro möglich.
Das heißt, alle 74.000 Hunde dürfen nicht ohne Leine herumlaufen, damit sie nicht mit Kadavern toter Wildvögel in Kontakt kommen und den Erreger so weiter verbreiten können.
Dies gilt auch für Katzen.
Es bestehe die Gefahr, dass die Tiere das H5N8-Virus weiter verbreiten könnten.
Wer gegen die Anleinpflicht verstößt, für den kann es teuer werden.
Bis zu 30.000 Euro Bußgeld.
Falls der Erreger durch Hund oder Katze dann noch weiter verbreitet wird, kann der entsprechende Schadensersatz noch dazu kommen.
鳥インフルエンザはドイツで流行が拡大し続けています。
規則に違反した場合は、最高で3万ユーロの罰金が科せられる可能性があります。
これはハンブルク市の7万4,000頭の犬のすべてがリードなしで走り回ることができないため、犬が死んだ野生の鳥の死骸と接触して病原体をまき散らさないことを意味します。
これは猫にも適用されます。
犬猫が、H 5N8鳥インフルエンザウイルスをさらに拡散させるリスクがあります。
犬猫のリード拘束義務に違反する人にとっては、出費を伴う可能性があります。
最大3万ユーロの罰金。
病原体が犬または猫によって拡散された場合はさらに、それに対応する費用の補償が命じられます。
感染症は「予防原則」です。つまり「可能性があればその可能性を排除すること」です。新型コロナウイルスの、「猫が感染する」可能性について、日本の報道や行政の対応は明かに偏向しています。つまり「現時点では猫から人に感染する症例は確認されていないから猫による新型コロナウイルスの感染リスクはない」という趣旨の政府機関のガイドラインや、マスコミの報道は有害です。
「現時点では猫から人への感染例は確認されていない」は、あくまでも「現時点」です。日本では、「鳥インフルエンザは猫には感染しない」とし、まったく猫の対策が取られませんでした。しかしのちに新しい型が現れ、猫から人への感染が確認されたのは述べた通りです。また仮に猫が感染しなくても、極めて感染力が高いウイルスであれば、体に付着したウイルスを伝播することにより、猫は感染症を広めることができるのです。
(動画)
Vogelgrippe H5N8 - 2017 Sperrgebiete Hunde und Katzen mit Leinenzwang Sperrgebiet mit Leine 「2017年の鳥インフルエンザH5N8による、リードで拘束された犬と猫以外を制限する区域」 2017年2月1日
ドイツでは、鳥インフルエンザが流行している規制区域では、犬と猫を外に出す場合は必ずリードで拘束しなければなりません。自治体によっては違反者は3万ユーロ(354万円)以下の罰金が科され、犬猫は行政により殺処分される可能性があります。宮崎県の口蹄疫流行では徘徊猫による感染拡大の可能性が指摘され、鳥インフルエンザや豚熱でも徘徊猫による感染の可能性があったと疑われています。しかし日本は、猫の室内飼育への移行や、野良猫放し飼い猫の対処についての議論すら起きません。狂った猫愛誤国家です。
Vogelgrippe H5N8 Sperrgebiete Hunde und Katzen mit Leinenzwang.
Allerdings ist die Vogelgrippe für Hausgeflügel und Vögel tödlich.
Außerdem können Tiere und Menschen den Virus verbreiten.
Das bedeutet, dass Hunde und Katzen an die Leine müssen.
Ansonsten drohen Geldstrafen bis zu 30000 Euro.
Sogar mit Einschläferungen der Fellnasen gerechnet werden, wenn Tiere nicht durch ein Halsband zugewiesen werden können.
鳥インフルエンザH5N8における規制区域では、犬と猫にリードが必要です。
鳥インフルエンザは、家禽や鳥にとって致命的です。
動物や人間もウイルスを広める可能性があります。
つまり、犬と猫はリードにつながなければなりません。
それを行わない場合は、最高で3万ユーロ(日本円で354万円 1ユーロ=118円)が科される可能性があります。
もし指示に従わずに犬と猫に首輪をつけていなければ、安楽死処分(殺処分)されることが予想されます。
(動画)
Katzenmord in Waltrop / PETA 「ヴァルトロップでの猫虐殺/PETA」 2012日3月14日
養鶏場主が飼い猫も含めて猫をわなで捕獲した後に、散弾銃で殺害駆除していたことを、ドイツペタがドキュメンタリービデオにしています。通年非占有猫は飼い猫も含めて狩猟駆除することがドイツでは合法で、また一般に行われています。感染症の流行地で、野良猫、猫の放し飼いの規制すら議論にならない日本は異常です。
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