運営費の50%が補助金漬けのドイツのティアハイム

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(Zusammenfassung)
50 Prozent der Gesamtkosten für den Betrieb wünscht sich der Tierheim vorstand künftig von Stadt und Städteregion.
記事、3分の1のティアハイムが破産に直面しているドイツ、バイエルン州、の続きです。
日本では、ドイツのティアハイム(動物保護施設)に関する正確な情報はほぼありません。「運営費はすべて民間の寄付による。公的な補助は一切受けていない」もその一つです。ティアハイムは拾得動物の収容と管理が法的に義務付けられており、自治体から飼育費用が補助されます。また設備投資とその維持費などに最大75%の補助金が支払われる州もあります。認可を受けたティアハイムで自治体からの業務受託を行っていないところはありませんので、100%のティアハイムが公的補助を受けています。さらに近年のティアハイムの経営悪化により、ティアハイムの統括団体でるドイツ動物保護連盟は一貫して補助金の引き上げを求めています。経営不振のティアハイムには、運営費の50%超の補助率もあり得ます。
サマリーで示した、「経営不振のティアハムに対しては50%以上の公的資金の補助率もありうる」ことを示す、ドイツのニュースソースから引用します。
最初の記事は、経営不振の、ノルトラインーヴェストファーレン州の最大手の一角のティアハイムの補助金率を50パーセントに引き上げるであろうというニュースです。次のニュースは、経営不振で廃業し閉鎖に直面しているティアハイムがあることに備え、バイエルン州政府が補助金を出捐して、新しいアハイムを建設する意向を示しているというニュースです。補助率は50%以上もありうるだろうということです。
・Aachens Tierheim darf nicht vor die Hunde gehen. 「アーヘンのティアハイムは犬の引取はしません」 2019年2月14日
Auf 1,1 Millionen Euro pro Jahr sind die Betriebskosten für das Aachener Tierheim am Feldchen explodiert.
Das sind etliche Hunderttausend Euro mehr als noch vor wenigen Jahren.
Allen Spenden und Erbschaften zum Trotz. Es reicht nicht.
Denn auf den rund 5000 Quadratmetern, auf den die Auffangstationen für Hunde, Katzen, Vögel und andere Artgenossen – außer Großnutztiere und Exoten – untergebracht sind, ist von Jahr zu Jahr mehr los.
Die Aachener Einrichtung zählt damit zu den größten der 78 Tierheime Nordrhein-Westfalens.
Gerade im Eschweiler Raum, am Blausteinsee und an Autobahnraststätten, aber auch im grenznahen Aachener Gebiet werden laut Vierthaler besonders viele herrenlose Tiere aufgelesen.
50 Prozent der Gesamtkosten für den Betrieb wünscht sich der Vorstand künftig von Stadt und Städteregion.
年間110万ユーロにまで、フェルトチェンのティアハイム・アーヘンの運営費は爆発的に増加しました。
それは数年前よりも数十万ユーロも多いです。
寄付と遺贈があるにもかかわらず、運営費は十分ではありません。
犬、猫、鳥、その他の動物が収容されている約5000㎡の保護ステーションには、大型の使役動物や外来種を除き、収容動物は年々増え続けています。
アーヘンの施設は、ノルトラインヴェストファーレン州にある78のティアハイムのうち、最大の施設の1つです。
特に、エシュヴァイラー地域、ブラウシュタインゼー地域、高速道路のサービスエリアだけでなく、国境に近いアーヘン地域でも、フィーアターラー氏(ティアハイム関係者)によれば、多くの捨てられた動物が拾得されています。
ティアハイムの役員会は、将来市と地域自治体に、ティアハイムの総運営費用の50%の負担を希望しています。
・Tierheim endlich auf einem guten Weg 「ティアハイムにとってやっと良い方法がありました」 2018年12月28日
Das Kitzinger Tierheim könnte von heute auf morgen zugesperrt werden.
Wegen Einsturzgefahr.
Dass das Tierheim von heute auf morgen schließen müsste,
stand nun nicht mehr zur Debatte.
Der Freistaat hat wohl vor, sich künftig beim Bau von Tierheimen mit einer staatlichen Förderung zu beteiligen.
Scheinbar sind bis zu 50 Prozent möglich.
キッツィンガー・ティアハイムは、いつでもその日の朝から閉鎖される可能性があります。
経営破綻の危険があるためです。
ティアハイムがいつでも閉鎖される可能性があるという事実は、もはや議論の余地がありませんでした。
バイエルン自由州は、将来的に州の支援によりティアハイムの建設に参加することを計画しています。
おそらく(補助金は)、最大50%までありえます。
「日本では、ドイツのティアハイムに関しては、ほぼ正しい情報がない」ことを前回記事でも述べました。前回記事に続いて、シェルターへの補助金や公営シェルターがうまくいかない理由 2016年7月10日 を引用します。
この「Twitterのまとめサイト」は、「ドイツのティアハイムでは補助金なしでうまくやっている。だから日本での動物保護施設に補助金支給に反対」という趣旨のようです。しかし引用しているツイッターの、「ドイツにはティアハイムが5,000あり(真実は500あまりです)」などと言うデタラメ記述も痛いです。
(画像)
シェルターへの補助金や公営シェルターがうまくいかない理由 2016年7月10日 から
「国からの補助もドイツのティアハイムはなくなったか削られたかして、運営に行き詰まって閉鎖してるシェルター(ティアハイム)も沢山あるんだよね」。
ドイツのティアハイムは以前から相当率の公的補助があり、行政から収容と管理を委託された動物に関しては、1カ月程度を上限とする飼育費の支給(自治体により幅がある)が行われていました。2008年に東欧諸国がEUに加盟し、人、モノ、カネの移動が自由になり、一気に安価な東欧産の犬がドイツに輸入されるようになりました。それが原因でティアハイムの保護犬販売が不振になり、経営が悪化したのです。そのために、相次いでドイツの連邦州は、ティアハイムに対する公的補助の増額を実施し、さらなる増額を予定している州もあります。シュレースヴィッヒーホルシュタイン州は、昨年設備投資に対する補助率を75%まで引き上げることを公表しました。それには経常的な、「飼育費の公費支給」は含まれていません。それを含めれば、まさに「ティアハイムは補助金漬け」といっても過言ではありません。

(参考資料)
・動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング
全てにおいて誤り、嘘、偏向で埋め尽くされ、ティアハイムに関する記述のみならず、正確な記述がほぼないという、とんでもない資料です。一般読者を対象としたマスメディアの記事のみならず、公的機関がシンクタンクに依頼して作成した資料でもこの有様です。まさに日本の動物愛護は暗黒です。
ティアハイムの運営許可飼育管理に関する監督責任は各自治体が持っており、ティアハイムの予算の一部を負担しているところもある(この記述ですと「ティアハイムの予算を一部負担している自治体は例外」と言う意味になります。ティアハイムの飼育費の補助等を予算計上していないドイツの自治体は、皆無でしょう。つまり100%の自治体がティアハイムの予算の一部を負担しています)。(13ページ)。
ティアハイムは民間の寄付や遺贈により運営されている(この記述では、「全額(またはほぼすべて)が民間の寄付や遺贈」という意味になります)。
財政的に動物保護連盟や自治体から支援を受けているところもある(この記述ですと、「自治体から財政支援を受けているティアハイムは例外であるという意味になり誤りです。広義の補助金である、受託動物の飼育費は、100%のティアハイムが自治体から支給を受けています)。(16ページ)。
(参考記事)
・「ティアハイムは寄付により運営されている」は偏向~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
・寄付金収入の割合が20%のドイツのティアハイム~三菱リサーチ三菱UFJリサーチ&コンサルティングのデタラメ
(参考資料)
・はらぺこプリマス@11/4音楽的偶像
にリプライしました。そのスクリーンショットです。前回記事公開時も、「はらぺこプリマス」さんのツィートに前回記事のリンクをリプライしましたが削除されました。「イギリスでは、2018年に6カ月未満の犬猫の販売を禁じた」の誤りに関しても指摘しましたが、削除されました。近くアクセス禁止になるでしょう。
真実は、「2019年に下院に議案提出された段階で、成立は流動的である」です。またこの法律はイングランド法(イギリス=イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4カ国からなる連合国のうち、効力が及ぶのはイングランドとウェールズのみです)ですので、仮に可決成立しても、イングランドとウェールズしか効力が及びません。したがって「英国(=イギリス)では」とするのも誤りです。
まとめサイトの信ぴょう性は極めて低いです。以前も「ドイツでは犬猫の狩猟駆除があるから公的殺処分(行政が行う殺処分)がない」という、まとめサイトが検索上位に上がりました。真実は、ドイツでは狂犬病規則や禁止犬種法による禁止犬種の行政による強制殺処分、通関法での検疫不備の犬猫などの押収と強制殺処分などの公的殺処分が法律で規定され、相当数あります。ソーシャルメディア、特にTwitterは字数制限などから他に比べて信ぴょう性が低いと感じます。これらのメディアの信ぴょう性ですが、管理人の対応でも判断できるでしょう。
疑義に対してきちんと対応しているか。つまりその情報が正しいとするのならば、他にもそれを裏付ける情報を示すなどの対応とするかどうかです。また、明らかに誤りがあれば謝罪して訂正する潔さも必要です。

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