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ドイツでは警察官による動物の射殺が激増している






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(Zusammenfassung)
Statistiken zum polizeilichen Schusswaffengebrauch in Deutschland Stand 19. September 2019
Tiere und sachen


 ドイツにおいては、警察官が市中で遁走している犬などの危険な動物や、怪我をして苦しんでいる動物の苦痛を取り除くためにそれらの動物を射殺することが、各州の警察法により職務権限と定められています。私はこれまでに何度か、ドイツの警察官による動物の射殺(犬猫)について取り上げました。ドイツ全土では、1年間に警察官により射殺される動物(その多くが犬と思われます)は、数年前から1万頭を超えています。最近の数年間でその数は激増しています。すでに年間の数は、1万3,000件をこえています。


 2015年のドイツのマスメディアの記事ですが、このように報じています。「ドイツ全土で射殺される動物の数は約1万頭である。ドイツの警察官の銃器の使用では、99%が動物に対してである」。再びその記事を引用します。
 OBERBAYERN Polizist tötet Katze mit Gnadenschuss - und wird angezeigt 「オーバーバイエルン 警察官は止めの銃撃で猫を殺しました - そしてそれは適切とされています」。2015年9月18日 より引用します。


Ein Polizist tötete im oberbayerischen An zing eine verletzte Katze mit einem Gnadenschuss.
Die Besitzer sind empört und zeigten den Beamten an.
Jedes Jahr feuern Polizisten in Deutschland laut Innenministerium rund 10.000 Schüsse auf verletzte, kranke oder aggressive Tiere ab .
Der verletzte Kater flüchtete in einen Vorgarten, nachdem ihn eine Frau mit ihrem Auto angefahren hatte.
Als wenig später die Polizei eintraf, entschied sich ein Beamter für den Gnadenschuss.
Mit seiner Dienstwaffe erschoss er die Katze und brachte sie dann tot in eine Tierarztpraxis.
Als später die Familie davon erfährt, ist sie empört.
Jetzt hat sie Anzeige gegen den Polizisten erstattet.
Der stellvertretene Leiter.
"Nach unseren Erkenntnissen hat der Beamte richtig gehandelt".
Polizei schießt im Jahr rund 10.000 Mal auf Tiere.
Das macht etwa 99 Prozent aller Fälle aus, in denen Beamte zu ihrer Dienstwaffe greifen.
Dass Tierbesitzer dagegen klagen, kommt selten vor.

警察官のとどめの銃撃で、負傷した猫はバイエルン(バイエルン州)で死にました。
飼い主は憤慨していると、関係者に表明しています。
内務省によれば、毎年ドイツでは、警察官が約1万(*本記事は2015年。2014年の警察官による動物の射殺数は約1万でした)の負傷したり、病気や攻撃的な動物を射殺しています。
女性が運転するクルマに接触したオス猫は、負傷してその後自分の家の庭に逃げ帰りました。
すぐに警察官が駆けつけて後、警察官はとどめでそのオス猫を職務として射殺することを選びました。
警察官は拳銃でオス猫を射殺しました。
後で家族からその様子を聞いた、オス猫の飼い主の女性は激怒しました。
オス猫の飼い主の女性は、すぐさまオス猫を射殺した警察官を告訴しました。
警察署の副署長は表明しました。
「我々の調査により、警察官の行動は正しかったことを発表します」。
動物に対する、約1万(*本記事は2015年。2014年の警察官による動物の射殺数は約1万でした)もの警察官による銃撃。
それは警察官による拳銃使用においては、すべての例の約99パーセントを占めます。
一方、警察官にペットを射殺された飼い主が苦情を申し立てることはほとんどありません。



 ドイツ各州の警察法では、概ね「公共の危険回避のために危険な動物を射殺すること」と、「けがをして苦しんでいる動物を動物福祉上、その苦痛から解放するために射殺すること」を、正当な職務権限と定めています。一例として、ノルトラインーヴェストファーレン州の警察法運用指針から引用します。
 Polizeiliches Grundlagenwissen f・ Studium und Praxis Zwang - Teil 2 - Schusswaffengebrauch 「警察官の基本的な知識 研究と実践ー制圧 第2章ー銃器の使用」


Der Schusswaffengebrauch gegen Tiere ist zulässig, wenn von ihnen eine Gefahr ausgeht (sie insbesondere Menschen bedrohen) und die Gefahr nicht auf andere Weise zu beseitigen ist.
Verletzte oder kranke Tiere dürfen nur getötet werden, wenn die Befürchtung besteht, dass sie sonst unter Qualen verenden würden, und weder Eigentümer bzw. Tierhalter noch ein Tierarzt oder Jagdausübungsberechtigte kurzfristig zu erreichen sind.
Da das Tierschutzgesetz nicht zulässt, dass ein Tier unnötig leidet (§ 17 TierSchG), beendet ein Polizeibeamter das Leiden des Tieres durch einen aufgesetzten Schuss.
Es wird davon ausgegangen, dass Unbeteiligte dadurch nicht gefährdet werden können.
Durchgesetzt wird durch den Gebrauch der Schusswaffe eine Sicherstellung uf der Grundlage von § 43 PolG NRW (Sicherstellung).

警察官の動物に対する銃器の使用は、他の方法では危険を排除することができない場合、動物が危険(特に人に対する脅威)を引き起こす場合に許可されます。
また、飼い主にも飼育者にも獣医師にもハンターにもすぐに連絡がつかない場合は、負傷または病気の動物は殺害が可能であり、そうでなければそれらの動物が苦しんで死ぬ恐れがあるからです。
動物保護法では、動物が不必要に苦しむことは認められていないため(動物保護法17条)、警察官は携帯している銃器により動物の苦しみを終わらせます。
動物によって、周囲にいる人を危険にさらすことができないと想定されています。
ノルトラインーヴェストファーレン州警察法43条に基づく銃器の使用により、安全対策が(確実に)実施されます。



 日本でも、警察官が犬を市中で射殺するという事件は極めてまれに発生します。しかし頻度が著しく低く、年に1回もないでしょう。たまたま警察官が市中で犬を射殺する法的根拠は、刑法上の「緊急避難」です。対してドイツの警察法では、警察法により、市中での犬などの危険な動物を射殺すること、もしくは動物福祉上射殺することを「職務権限」と定めています。また頻度も、年間1万件を超えます。
 つまり日本の警察官が犬を市中で射殺するのは偶発的事故です。対してドイツの警察官が犬などを市中で射殺することは「制度」と言えます。両者は全く異なります。法律で定められていることと、頻度からすれば、ドイツの警察官が犬などを射殺するのは「公的な犬猫などの殺処分制度」と言っても差し支えないと思います。

 
(画像)

 ドイツ連邦警察統計 ドイツにおける警察の銃器の使用に関する統計 2019年版(出典 ドイツ連邦警察) Statistiken zum polizeilichen Schusswaffengebrauch in Deutschland Stand 19. September 2019 より
 「動物とものに対する射撃」は、2018年には、13,711件ありました。この数値のうち「もの」に対する射撃は19件ですので、ほぼすべてが「動物」対する射撃です。しかしドイツにおける警察官の動物に対する射撃の件数の増え方は、尋常ではないと感じます。なぜこれほどまでに増えたのでしょうか。

ドイツ 警察 銃器使用統計 2019


(動画)

 Rottweiler Pascha am Hauptbahnhof München von Polizei erschoßen 「ロットワイラー種の犬、パシャを警察官はミュンヘン駅で射殺した」 2018/06/11公開
 私は今まで何度か、ドイツの警察官が市中で犬を射殺する瞬間をとらえた動画を紹介しました。いずれはこの動画も削除されるでしょうが、通行人がたまたま撮影した動画もしばしば公開されます。
 この事件を伝えるニュースはこちら。「26歳の女性飼い主」とありますので、この動画で大声で警察官を阻止している女性がそうでしょう(Rottweiler verletzt fünf Menschen und wird erschossen: Anzeige gegen Halterin - Erschreckende Details)。お気の毒ですが、自分が制御できない大型犬を繁華街に連れてくるのもどうかと思います。

Die Polizei erschießt einen Hund und tötet ihn in München
警察官は一頭の犬をミュンヘンで撃ち殺した。


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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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