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奄美群島での猫駆除は複数手段を組み合わせるべき~先進国オーストラリアを見習え







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(summary)
Australian feral cats slaughter.
Statistics from The Royal Melbourne Institute revealed individual shooters killed 83 percent of feral cats who were deliberately killed across the country.


 日本では現在奄美群島で、ノネコ野良猫から食害にあっている希少な在来生物を保護するために、ノネコ野良猫の捕獲を進めています。箱わなで無傷で捕らえ、飼い猫として譲渡することを原則としています。また捕獲を行っているのは環境省です。しかしそれは大変効率が悪いのです。外来生物保護のためのノネコ野良猫駆除は、海外先進国では複数の手段を組み合わせ、また民間人の協力を得ています。


 サマリーで述べた通り、現在奄美群島では環猫により食害を受けている希少な在来生物を保護するために、環境省が捕獲をしています。これは無傷で捕らえたのちに、飼い猫として譲渡するとしています。しかし在来生物保護という見地からすれば、「ライブトラップ」しか手段がないというのは、大変効率が悪いのです。海外先進国では、猫から在来生物保護のためには、複数の手段を組み合わせるのが常識です。また民間人ハンターの協力を得ています。それにより高い効果を挙げています。
 「猫駆除で箱わなしか用いない」ことによる問題も生じています。希少生物の誤捕獲です。猫捕獲のわな、絶滅危惧種が捕まり死ぬ 環境省見直しへ 2019年9月11日 から引用します。


環境省が奄美大島で実施している猫の捕獲事業で、希少動物のアマミノクロウサギやアマミトゲネズミなどが誤って捕獲され、死んだ事例があることが環境省への取材でわかった。
同省は「たいへん残念なこと」として、わなの方法などを見直す方針という。
8月23日には、アマミトゲネズミ1匹が、わなの中で死んでいるのが見つかった。
アマミノクロウサギとケナガネズミ、アマミトゲネズミは環境省のレッドリストで「絶滅危惧ⅠB類」(近い将来、野生での絶滅の危険性が高いもの)に指定されている。
環境省希少種保全推進室の担当者は「希少動物が誤って捕獲されるリスクはなるべく排除されるべきだ」と話している。(太田匡彦)



 この件を受けて、猫愛誤家は「ほら見たことか。奄美の猫捕獲(駆除事業)を止めろ」と言う、曲解した意見も出ています。しかし野生化した猫が年間に殺す小動物の数が数百匹に及ぶことを思えば、箱わなでの誤捕獲と希少生物の死は残念ですが、捕獲(駆除)を進めた方がはるかに希少生物の保護に資することは明らかです。箱わなであっても、見回りの回数を増やせば誤捕獲による希少生物の死は防げます。
 また箱わなしか手段がないことも問題です。日本以外の先進国では、希少生物保護のための猫駆除においては、複数の手段を組み合わせています。主には、「わな、銃、毒餌、ウイルス感染」です。変わったところでは、オーストラリアでは猫殺害ロボットが実戦配備されています。これは猫の姿を認識し、猫が近づいてきたら毒を噴出するというものです。
 例えば「猫白血病ウイルス感染」は、すでに多くの国、地域で実践されています。オーストラリアでは、在来生物に無害な、ネコ科動物にしか効果がない毒餌を開発しました。また銃は、直接目視できます。

 また事業主体が環境省だけというのも効率が悪いでしょう。例えばオーストラリアでは連邦政府、州政府、自治体を挙げて猫駆除を行っています。しかし駆除された猫の総数に占める割合は、民間人ハンターが最も高く、学術研究では80%を超えるとされています。
 Australia is killing millions of feral cats with poisoned sausages「オーストラリアは毒入りソーセージで数百万匹のノネコ野良猫を殺しています」 2019年4月26日 から引用します。


Australian officials are killing millions of feral cats by airdropping frozen sausages laced with poison across the Outback.
But in a bid to kill as many as possible, officials also trap and shoot the creatures.
Cats are said to be a major threat to at least 27 of Australia’s unique species.
They reportedly kill around 377million birds, and 649million reptiles each year in Australia.
And they are not native to the country.
With an aim to slaughter at least two million felines by 2020.
“Feral cats are a real menace and a very significant threat to the health of our ecosystem,” Australia’s former environment minister Josh Frydenberg said.
Although the poison-laced sausages have proven most effective at killing the felines, it’s the farmers and shooters that have killed more in total.
Statistics from The Royal Melbourne Institute revealed individual shooters killed 83 percent of feral cats who were deliberately killed across the country.

オーストラリアの当局者は、オーストラリの内地全域で、毒入りの冷凍ソーセージを空中から投下することにより、数百万匹のノネコ野良猫を殺しています。
しかしできるだけ多くを殺すために、公務員もノネコ野良猫をわなにかけたり射殺したりします。
猫はオーストラリア固有種のうち、少なくとも27種に対して大きな脅威であると言われています。
猫は、オーストラリアで毎年、3億7700万羽の鳥と6億6900万匹の爬虫類を殺しています。
そして、猫はオーストラリアの在来種ではありません。
2020年までに、少なくとも200万匹の猫を殺害することを目的としています。
「ノネコ野良猫は本当に厄介であり、私たちの生態系の健全性に対して非常に重大な脅威です」とオーストラリアの元環境大臣ジョシュ・フリデンバーグ氏は言いました。
毒入りソーセージはネコ科動物を殺すのには最も効果的であることが証明されていますが、農家とハンターが合計でより多くのノネコ野良猫を殺しました。
ロイヤルメルボルン研究所の統計によると、オーストラリア全土で意図的に殺害されたノネコ野良猫の83%が、個人のハンターによるものと明らかにされています。
 


 上記の引用した記事にある、ロイヤルメルボルン研究所による、オーストラリアにおけるノネコ野良猫駆除の統計資料は、次回以降の記事で紹介します。それによれば、オーストラリアでのノネコ野良猫の年間駆除数は概ね100万匹以上です。またそのうちの80%以上が、民間の個人ハンターが担っています。
 日本の奄美群島の猫捕獲(駆除)事業は、環境省が単独で行っています。きわめて効率が悪いといえます。太田匡彦氏の記事にある通り、「見直し」は大変良いと思います。日本でも民間ハンターに協力を依頼する、オーストラリア政府に協力を依頼し、ネコ科動物のみに効果がある毒餌の提供を受ける、ウイルス感染も選択肢として考えるのも良いかもしれません。太田匡彦氏もたまには良い記事を書きますね。


(動画)

 Australia's plan to kill 2 million cats to combat 'extinction crisis' 「『在来種の絶滅危機』と闘うために200万匹の猫を殺すオーストラリアの計画」 2019年4月28日公開





the history of mammal eradications in hawai`i and the united states associated islands of the central Pacific U.S. Geological Survey Pacific Island Ecosystems Research Center, P.O. Box 44, Kīlauea Field Station, Hawai`i National Park, HI, 96718, USA. . U.S. Geological Survey Pacific Island Ecosystems Research Center, 677 Ala Moana Blvd., Suite 615, Honolulu, HI, 96813, USA. 「中部太平洋のアメリカ合衆国に属する島々とハワイ諸島における(外来悪性)哺乳類の根絶の歴史(アメリカ連邦政府機関)」(2011年)

 アメリカ合衆国の島嶼部における猫等の外来生物の根絶に関する報告書。それぞれで、わな、銃、毒餌、ウイルス感染の組み合わせが行われた。


A Review of Feral Cat Eradication on Islands 「島嶼部におけるノネコ野良猫の根絶に対する評価」 2004年

 複数の国と地域で、ノネコ野良猫の根絶のための手段として「わな、銃、毒餌、ウイルス感染」の複数の手段が組み合わされているとしている。また複数の手段を組み合わせることにより、駆除の効率が高まるとしている。
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
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