マイクロチップによる犬登録義務化が進むドイツ~またあった、三菱UFJリサーチ&コンサルティングのデタラメ

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(Zusammenfassung)
・Die Hundechip-Pflicht In welchen Bundesländern die Hundechip-Pflicht gilt, was es damit auf sich hat und warum sie durchaus sinnvoll ist.
私が1年以上にわたり、誤り、嘘、偏向を指摘してきた、広島県が発注した、三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託して作成された、「動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング」(以下、「本報告書」と記述する)に関してです。これから広島県及び広島県市民オンブズマンに、広島県による予算執行の疑義を申し入れます。そのために本報告書の問題記述をまとめているのですが、その後も見落とした誤りが数多く見つかりました。「(ドイツでは)飼犬飼い猫のマイクロチップの装着の普及状況 政府をはじめ動物保護連盟では国民に装着を勧めているが、法律としては定められていない」(4ページ)は全く正反対の大嘘です。ドイツでは16州中14州で、犬税登録とは別途に犬のマイクロチップによる登録を法律で義務付けています。
広島県が2018年に、三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託して作成した、動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(著者 三菱UFJリサーチ&コンサルティング研究員 武井泉氏 以下、「本報告書」と記述する)の、サマリーで挙げた、大嘘記述は以下の通りです。
(ドイツにおける)飼犬飼い猫のマイクロチップの装着の普及状況
政府をはじめ動物保護連盟では国民に装着を勧めているが、法律としては定められていない」(4ページ)
(画像)
本報告書から(3ページ)。そもそもローワーザクセニー(Niedersachsen ドイツ語発音 ニーダーザクセン)州は州であり、ドイツの州を自治体を表記すること自体誤りです。本報告書作成者は義務教育を修了しているのか?

私はこの記述を読んで驚愕しました。本報告書が作成された2018年には、ドイツ連邦共和国16州のうち、14州で、犬税登録は別途に、飼犬のマイクロチップによる、州が定めた機関(州政府による機関、もしくは州が民間に委託したデータベース管理会社)に登録することを、州法もしくは州規則で義務付けていまます。現在マイクロチップによる登録を義務付けていない州はバイエルン州(マイクロチップの代わりに登録番号をイレズミで刻印し、飼い犬を州に登録することを義務付けている。早晩法改正を行い、マイクロチップに移行すると思われる)と、ザクセン州(犬の登録義務自体ない)の2州のみです。
マイクロチップでの登録は、15桁の番号で行いますが、もちろんドイツでは民間のデーターベースと併用されています。民間のデータベースは、犬が迷子になった、盗まれたなどがあった場合、犬を見つけやすくするのが目的です。つまり飼い主の利益のためです。対して州が義務付けている州もしくは州が委託した民間データベース管理会社への登録は、犯罪の防止と摘発を容易にすることが目的です。例えばドイツでは犬による咬傷事故が大変多く、遁走した犬などであれば、飼い主が名乗り出ないことが多々あるのです。
また本報告書では繰り返し、「ドイツでは自治体により犬税登録が義務付けられているので、別途公的な犬の登録はない」と述べられています。しかしそれは全くのデタラメです。
ドイツの犬税は、地方(市町村税)です。ですから登録先は市町村か、地方税務署です。犬税の登録の証明は、金属製のメダル状のものが交付され、それに犬税登録番号が刻印されています。毎年新しいものが交付されます。犬を公の場に出す場合は、必ず装着する義務があります。未装着であれば、警察官が摘発します。
対して州による犬の登録義務は登録機関が州政府か州が委託した民間機関です。また登録はマイクロチップです。登録先も、登録の証明方法も、目的も両者は異なります。なぜこれほど繰り返しデタラメを記述するのか、私は本報告書の作成者の精神状態に疑問を感じています。
なおドイツにおける猫の登録義務に関しては、本報告書作成時点では700以上(現在はさらに増えている)の地方自治体が条例で義務付けています。「マイクロチップ」の他、イレズミでも認めている自治体がありますが、早晩マイクロチップに移行すると思われます。
この資料は、ドイツ連邦共和国における、各州のマイクロチップによる登録義務(州法、州規則による)に関して一覧にしたものです。Die Hundechip-Pflicht In welchen Bundesländern die Hundechip-Pflicht gilt, was es damit auf sich hat und warum sie durchaus sinnvoll ist. 「ドイツ連邦共和国における犬のマイクロチップ義務 どの州で犬のマイクロチップが義務付けられているか、そしてそれが理に適っている理由」 2019年7月14日 最終更新
・Baden-Württemberg
Der Chip sollte in diesem Fall vor der Beantragung einer Erlaubnis zur Haltung eines gefährliches Hundes eingepflanzt werden.
・Berlin
In Berlin besteht eine Hundechip Pflicht für ausnahmslos alle Hunderassen.
・Brandenburg
Es müssen demnach alle Hunde deren Widerristhöhe (Übergang vom Hals zum Rücken) mindestens 40 cm beträgt und die mehr als 20 kg wiegen, sowie als gefährlich eingestufte Hunde, gechipt werden.
・Bremen
In Bremen sind nur Halter von als gefährlich eingestuften Hunden zum Chippen verpflichtet.
・Hamburg
In Hamburg müssen alle Hunde ab dem 3. Lebensmonat gechipt sein.
・Hessen
Hunde, die als gefährlich gelten, müssen in Hessen mit einem Mikrochip versehen werden.
・Mecklenburg- Vorpommern
Hier beschränkt sich die Chippflicht auf alle als gefährlich eingestuften Hunde.
・Niedersachsen
Alle Hunde, die älter als 6 Monate sind, müssen einen Mikrochip besitzen.
・Nordrhein-Westfalen
Hunderassen, die vom Landeshundegesetz NRW als „gefährlich“ eingestuft werden, sind in Nordrhein-Westfalen von einer Hundechip Pflicht spätestens ab dem 3. Lebensmonat betroffen.
・Rheinland- Pfalz
Jeder Hund, der laut Landeshundegesetz von Rheinland Pfalz auf der Liste der gefährlichsten Hunderassen steht, muss mit einem Chip ausgestattet werden.
・Saarland
Im Saarland müssen Hunde, welche einer gefährlichen Hunderasse angehören, gechipt werden.
・Sachsen Anhalt
Hunde die älter als 6 Monate sind, oder auf der Liste der gefährlichen Hunderassen stehen, müssen mit einem Mikrochip ausgestattet werden.
・Schleswig- Holstein
In Schleswig-Holstein müssen alle Hunde ab einem Alter von 3 Monaten gechipt werden.
・Thüringen
In Thüringen ist das Einpflanzen eines Mikrochips beim Hund Pflicht.
・バーデンーヴュルテンブルク州
危険犬種を飼う許可を申請する前に、チップを埋め込む義務があります。
・ベルリン州
ベルリン州では、すべての犬種に例外なくチップを装着する義務があります。
・ブランデンブルク州
体長(首から背中にかけての全長)40 cm以上でかつ体重が20 kgを超えるすべての犬と、危険犬種は、マイクロチップが義務付けられています。
・ブレーメン州
ブレーメン州では、危険犬種の飼い主のみが、マイクロチップが義務付けられています。
・ハンブルク州
ハンブルク州では、生後3ヶ月以上の犬は、すべてでマイクロチップが義務です。
・ヘッセン州
ヘッセン州では、危険犬種には、マイクロチップを装着する義務があります。
・メクレンブルクーフォアポンメルン州
メクレンブルクーフォアポンメルン州では、マイクロチップの義務は、危険な犬として分類される全犬に限定されています。
・ニーダーザクセン州
6ヶ月齢以上の犬には、すべてマイクロチップが義務です。
・ノルトライン=ヴェストファーレン州
ノルトラインーヴェストファーレン州法によって、「危険」と分類されている犬種は、ノルトラインーヴェストファーレン州内では、遅くとも生後3か月からマイクロチップ義務の影響を受けます。
・ラインラント・プファルツ州
ラインランドプファルツ州の州法によれば、最も危険な犬種のリストに載っているすべての犬には、マイクロチップを装着する義務があります。
・ザールラント州
ザールランド州では、危険な犬種に属している犬は、マイクロチップが義務です。
・ザクセンーアンハルト州
6ヶ月齢以上の犬すべての犬種、または危険な犬種のリストに記載されている犬には、マイクロチップを装着する義務があります。
・シュレスヴィヒーホルシュタイン州
シュレースヴィヒーホルシュタイン州では、3か月齢からすべての犬がマイクロチップが義務となります。
・チューリンゲン州
テューリンゲン州では、犬にマイクロチップを埋め込むことは義務です。
Hund und Katze chippen – Ist es PFLICHT?? Das musst du wissen! 「犬と猫のマイクロチップは義務(pflicht)ですか?? あなたはそれを知る必要があります」 2019/01/24 に公開
musst(しなければならない、つまり強制=法律による義務)です。このビデオでは、ドイツ連邦共和国における、犬と猫のマイクロチップによる登録義務について説明しています。
動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの、ドイツに関する、嘘、誤り、偏向に関する記事
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動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの、まとめに関する、嘘、誤り、偏向に関する記事
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・ドイツでは動物保護連盟がTNRを実施しているという大嘘~三菱UFJリサーチ&コンサルティングの大嘘
動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの、嘘、誤り、偏向に関する記事 追記
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・「アメリカでは連邦法により子犬の繁殖場はライセンスが必要」というデタラメ~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
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・イギリスの「ぺット動物法」の改定は1983年と言う大嘘~三菱UFJリサーチ&コンサルティング
動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの、嘘、誤り、偏向に関する記事 さらなる追記
・三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査報告書は妄想作文
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