fc2ブログ

イギリスのペットショップ数は2300という嘘~三菱UFJリサーチ&コンサルティングの痴性






Please send me your comments.    dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。   dreieckeier@yahoo.de

(summary)
Freedom of Information Request on Pet Shop Licensing 2014
There are in excess of 3,000 licensed pet shops in the UK.


 2016年にイギリス(UK United Kingdom イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4か国からなる連合国)のペットショップの業界団体が、イギリス国内のおける、ライセンスを受けたペットショップの数などの詳細な調査を行っています。それによれば、イギリス(UK United Kingdom)国内には、約3000店舗のライセンスを受けた生体販売ペットショップがあります。しかし、「イギリスのペットショップ数は2300」というデタラメ情報を指摘しても、頑として改めないメディアがあります。このメディアの記事では、イギリスを構成する4か国のうちの一つの、イングランドの推計値をイギリス全土の数値として誤って引用しています。


 まず先に、イギリスの定義について述べます。日本でいう「イギリス」とは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4カ国からなる連合国です。


イギリス

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(英: United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland: UK)は、グレートブリテン島・アイルランド島北東部・その他多くの島々から成る立憲君主制国家。
日本語における通称の一例としてイギリス、英国(えいこく)がある。
イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドという歴史的経緯に基づく4つの「カントリー」と呼ばれる「国」が、同君連合型のひとつの主権国家を形成する。



 次に、イングランド(England)の定義について述べます。先に述べた通り、イングランド(England)はイギリス(UK United Kingdom)を構成する4か国のうちの1ヵ国です。日本ではまれにイングランドをイギリス(UK United Kingdom)の意味でつかわれることはありますが、明らかに誤用です。英語で、England と表記されていた場合は、100%イングランド(England つまりUK United Kingdom を構成する1か国であるイングランド)を意味します。


イングランド

イングランド(英: England)は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)を構成する4つの「国」(英: country)の一つである。
人口は連合王国の83%以上、面積はグレートブリテン島の南部の約3分の2を占める。



England

England is a country that is part of the United Kingdom.
The country covers five-eighths of the island of Great Britain, which lies in the North Atlantic.
England's population of over 55 million comprises 84% of the population of the United Kingdom.
 
イングランドはイギリス(the United Kingdom)を構成する1か国です。
イングランドは、北大西洋にあるグレートブリテン島の5/8を占めています。
イングランドの人口5,500万人は、イギリスの人口の84%を占めています。



 繰り返しますが、イギリス(UK United Kingdom)とは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの独立した4か国の連合国家です。イングランド(Eingland)とは、イギリス(UK United Kingdom)を構成する4か国のうちの1か国です。
 日本ではまれに、イングランドをイギリスを指して言う場合がありますが、完全に誤用です。英語、特にイギリス(UK United Kingdom)国内や、イングランド(England)国内の文書で、England という表記があった場合は、100%、イングランド(England イギリス UK United Kingdom を構成する4か国のうちの1か国)を意味します。


 サマリーで述べた通り、イギリス(UK United Kingdom)にある、ライセンスを受けた生体販売ペットショップの数は、2014年にイギリス国内のペットショップの業界団体が、各自治体に調査票を送り、1単位で詳細な統計調査をしています。なお、回答を得られなかった自治体が約2割ありますが、その自治体に限り推計値を用いています。かなり信頼性が高い資料と言えます。
 一方で、イギリス(UK United Kingdom)政府が、イングランド(England すなわちイギリス UK United Kingdom を構成する4か国のうちの1か国)国内のライセンスを受けたペットショップ数の推計値を公表しています。この「イングランド(England)」のペットショップ推計値を、「イギリス(UK United Kingdom イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4カ国からなる連合国家)のペットショップ数としたメディアの記事があります。この記事の誤りについて、私は何度も訂正を申し入れましたが、全く改めません。
 該当する記事から引用します。イギリス・イングランド地方で子犬・子猫を販売禁止の方針へ イギリスのペット事情を解説 2018年8月14日 から引用します。


DRFRAのレポートによれば、2018年6月現在、イギリスにはペットショップが約2300軒(ライセンス付与件数)、ブリーダーは約650軒(ライセンス付与件数)存在していると言われています。


(画像)

 問題のペトことの記事、イギリス・イングランド地方で子犬・子猫を販売禁止の方針へ イギリスのペット事情を解説 2018年8月14日 の該当する記述のスクリーンショット。 

ペトこと イギリス ペットショップ 2300


 上記の記述の出典として挙げているのは、The review of animal establishments licensing in England Next steps February 2017 イングランド(England)の動物に係る事業所におけるライセンスの見直し 次のステップ 2017年2月」です。該当する箇所から原文を引用します。


This document provides a summary of the next steps in the review of animal establishment licensing in England.
Estimates show that there are approximately 2,300 licensed pet shops, 650 licensed dog breeders, 1,800 licensed riding establishments, and 6,300 licensed animal boarding establishments in England.
in 2015 the Kennel Club registered 4,443 dog breeders in the UK that had two litters per annum.

推定によると、イングランド(England)には約2,300のライセンスを受けたペットショップ、650のドッグブリーダー、1,800の乗馬施設、6,300のペット預り業があります。
2015年に全英ケネルクラブは、イギリス(英国 UK United Kingdom)では、年間4回の同腹仔の繁殖をしている4,443事業者の犬のブリーダーを登録しました。



 ペトことの記事で出典として挙げられている資料は、イギリス政府によるものですが、タイトルは、The review of animal establishments licensing in England Next steps February 2017 とあり、明確にEngland(イングランド)に関する資料です。また本資料においては、the United Kingdom(UK イギリス 英国)との記述もあり、明確に、イングランド(England)とイギリス(UK United Kingdom)を区別しています。
 イギリス(UK United Kingdom)政府が、イングランド(England)に関する法制度の在り方に限り、見解や資料を作成することはよくあることです。イギリス(UK United Kingdom)は4つの連合国家であることを述べましたが、法域は、イングランド法(ウェールズ含む)、スコットランド法、北アイルランド法の3つに分かれます(英国法)。本資料では犬のブリーダーの法規制についても述べられていますが、犬の繁殖に関しては、イングランド法とスコットランド法では異なる規定をしています。ですからイギリス全土(UK United Kingdom)で包括的に議論ができないということでしょう。

 イギリス(UK United Kingdom)全土における、ライセンスを受けたペットショップ数については、イギリスのペットショップ業界団体が詳細な調査を行い、2014年に公表しています。これはイギリス全土の自治体に調査票を送り回答を得たもので、回答を得られなかった約2割の自治体のみ推計を行っています。精度はかなり高いと思われます。この資料では、イギリスを、the United Kingdom と明確に表示しています。
 Freedom of Information Request  on Pet Shop Licensing 2014 「ペットショップのライセンスに関する無料情報 2014年」 


There are in excess of 3,000 licensed pet shops in the UK
Responses were received from 311 (79.5 %) of the 391 councils that received the FoI request.
In total, these license 2,322 pet shops.
From these figures, it can be estimated there are approximately 3,000 pet shops in the UK and therefore, this number has been used in different calculations throughout the report.

イギリス(the UK)には、3,000以上のライセンスを受けたペットショップがあります
調査依頼を受け取った391の地方自治体のうち、311(79.5%)から回答がありました。
これらのライセンスを受けたペットショップの合計は2,322です。
これらの数字から、イギリス(the UK)には約3,000のペットショップがあると推定できるため、この数字はあらゆる論文報告書などにおいて、さまざまな計算に用いられています。



 記事、イギリス・イングランド地方で子犬・子猫を販売禁止の方針へ イギリスのペット事情を解説 は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの従業員である、武井泉氏によるものです。当従業員は広島県から受託した、動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング の作成者です。
 この資料はすべてわたり、誤り、嘘、偏向がぎっしりと詰め込まれ、正確な記述はほぼないという、目を覆いたくなるような代物です。この報告書の誤り等については、1年近くこちらで連載していますが、まだすべてを指摘し終わっていません(アメリカでは民間動物保護団体が州の警察と同様の法執行権限があるという大嘘~三菱UFJリサーチ&コンサルティング)。

 記事、イギリス・イングランド地方で子犬・子猫を販売禁止の方針へ イギリスのペット事情を解説においても、武井泉氏は、イギリス(UK United Kingdom)とイングランド(England)を混同して、イングランドのペットショップ数をイギリスのものとして完全に誤って記述をしています。この誤りについては、私は根拠を示して何度もペトこと編集部に申し入れています。しかし訂正もありませんし、弁解もありません。
 それにしても、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの従業員が、イングランドをイギリス(UK United Kingdom)と認識していたのは驚きです。またペトこと編集部も。イギリス(UK United Kingdom)が、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4カ国からなる連合国家であり、イギリスとイングランドは異なることは、中学2年で習っているはずだからです。まさに彼らの学力は小学生以下です。


(画像)

 ペトことによる記事から。代表者大久保氏による記述。イギリス、ロンドンに留学経験がありながら、イギリスとイングランドの違いが判らないとは驚きです。また大久保氏が留学していた時期は、ロンドンを訪れた日本人が必ず行くという、老舗デパートハロッズの4階フロアに、犬猫のケージ展示販売をしているペットショップがありました。2014年に閉店しましたが、あくまでも経営上の理由です。

シロップ


(動画)

 Harrods Puppies & Kittens 「ハロッズデパートでの子犬と子猫」 2011/09/22 に公開
 ロンドンにある、イギリス観光をした日本人が必ず訪れるという、超有名な高級老舗デパート、ハロッズ。この4階にあった大規模ペットショップは、生体販売は犬猫がほとんどで、ケージによる展示販売でした。大久保氏が留学していた時期は、このペットショップの存続について、最大手メディアが喧しく報道していました。ロンドンに留学していながらそれを知らなかったとは驚き。




(画像)

 三菱UFJリサーチ&コンサルティング従業員、武井泉氏による、動物愛護管理に係る海外調査報告書 平成29年8月 調査機関 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(25ページ)から。
 ペット動物法 1951(Pet Animals Act 1951)ですが、第一条に、「ペットショップの認可は地方自治体が行う」と書かれています。また、ペットショップの展示販売の、最低ケージの大きさが同法により定められています(Pet Animals Act 1951)。
 武井泉氏の同法の解説での、「(イギリスでは)ペットショップは地方議会の認可がいる」、「(ペットの)ケージに入れた展示販売の禁止」とは、ただただ驚くばかり。根拠法を挙げていながら、原典を全く読まずに妄想で作文していたことになります。ペトことの大久保氏と同様に、精神に異常をきたしているとしか考えられません。「類は友を呼ぶ」。

武井泉 ペット動物法 1
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

綺麗です

めぐみ様

先日フェイスブックでお顔を拝見しましたが、お綺麗なので驚きました。

上品なお顔立ち素敵です

是非獣医さんのオフ会にご参加ください。

お待ちしています!!

Re: 綺麗です

河田光弘 様、コメントありがとうございます。

> 先日フェイスブックでお顔を拝見しましたが、お綺麗なので驚きました。

どうもごちそうさまでした。
もう還暦ですので、外見は気にしていません。


> 是非獣医さんのオフ会にご参加ください。

機会があればお会いしましょう。
先生にもよろしくお伝えください。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧

びっくりしたなぁ、もぅ FC2支店

動物にやさしいライフスタイルのススメ♪

遊休地

野良猫駆除協力会本部

野生動物である野良猫、行政対応に思う

迷惑な愛誤達
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR