園内で違法TNRを行っていたウォルト・ディズニー社の愚策~狂犬病感染猫の発生

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(summary)
・Disney World Under Rabies Alert After Infected Cat Attacks Park Staff
2019年7月10日に、フロリダ州ディズニーワールドの従業員が狂犬病感染猫から攻撃を受けました。そのためにディズニーワールドは行政指導により、60日間の狂犬病警戒態勢下に入りました。フロリダ州のディズニーワールドでは確認されていませんが、かつてカリフォルニア州のディズニーランドでは、2008年に裁判所の中止命令を受けたのちも、違法に園内のTNRが続けられました。しかし2014年ごろからディズニーランド周辺の自治体では、猫が原因と考えられる発疹チフスが流行しました。その後行政指導で、カリフォルニア州のディズニーランドは、2015年に園内の猫を捕獲し、安楽死を行いました。
2014年から数年間にかけて、カリフォルニア州のディズニーランド周辺の自治体で発疹チフスが流行しました。発疹チフスの流行の原因は、中間宿主であるノミを、野良猫や放し飼い猫が拡散させたことが一因であるとされています。当時の自治体は、警察官まで動員して野良猫の捕獲を行い、殺処分を行いました。この事件では、TNRを強行していた団体が刑事訴追を受けました。
従業員が狂犬病感染猫から攻撃を受けた、フロリダ州のディズニーワールドでは、園内でのTNR活動は確認されていません。しかし野良猫が狂犬病などの感染源となるリスクが高いことが改めて認識されました。カリフォルニア州のディズニーランドの周辺自治体では、かつて発疹チフスが野良猫が原因となり流行したものの、死者は幸い出ませんでした。ウォルト・ディズニー社は、今回の事件も、過去のカリフォルニアのディズニー・ランドの事件も、大いに反省して、園内の公衆衛生に努めるべきでしょう。
サマリーで示した、フロリダ州の、ディズニーワールドの従業員が狂犬病感染猫に攻撃を受けた事件を報じるニュースから引用します。Disney World Under Rabies Alert After Infected Cat Attacks Park Staff 「従業員が狂犬病感染猫から攻撃を受けたのちに、フロリダ州のディズニーワールドは狂犬病警戒下にあります」 2019年7月12日
Visitors and employees of Disney World are being warned about a potential rabies threat.
The Florida Department of Health in Orange County has issued a 60-day rabies warning.
The rabies warning started at Disney World after two employees were scratched by a rabid cat.
The employees were immediately treated and luckily did not contract the virus from the feline.
However, the Florida Department of Health wants Disney Parks visitors to be aware just in case the cat in question came into contact with any other animals around the massive theme park.
So far, the cat is the only animal with rabies that has been located within Disney World.
ディズニーワールドの来園者と従業員は、潜在的な狂犬病の危険について警告を受けています。
オレンジ・カウンティのフロリダ保健省は、60日間の狂犬病警告をディズニーワールドに出しました。
狂犬病の警告は、2人の従業員が狂犬病の猫に引っかかれた後に、ディズニーワールドに出されました。
従業員はすぐに治療を受けたので、幸いにも猫から狂犬病ウイルスに感染しませんでした。
しかしフロリダ州保健省は、問題となる猫が大規模なテーマパーク周辺の他の動物と接触した場合に備えて、ディズニーのテーマパークの訪問者に注意を促しています。
これまでのところ、ディズニーワールド内では、狂犬病感染動物は猫だけです。
今回狂犬病に対する警告が出されたフロリダ州のディズニーワールドではありませんが、かつてカリフォルニア州のディズニーランドでは、長らく違法に園内でTNRが行われていました。2008年の提訴で裁判所から、ディズニーランドに対して、猫のTNR活動の中止を命じられましたが、閉園後にこっそりと続けられました。
しかし2014年ごろから、カリフォルニア州のディズニーランド周辺の自治体で、発疹チフスが流行しました。その原因の一つが、野良猫が発疹チフスの中間宿主であるノミを拡散させたこととされています。周辺自治体は警察官も動員して野良猫の捕獲を行い、殺処分を進めました。TNR活動を強行していた団体は、刑事訴追を受けました。2015年には、カリフォルニア州のディズニーランドは行政指導により、園内の猫を捕獲し、多くを殺処分しました。このいきさつを、私は連載記事にしています。以下の記事です。
・TNRマネジメントにより発疹チフスが流行したアメリカの事例~野良猫は公衆衛生上の脅威である
・TNRのあまりにも悲惨な結末~オレンジカウンティーの発疹チフス流行
・アメリカでのTNRは、人への発疹チフス感染をもたらした
・続々・「海外の素晴らしいTNRの成功例」の真実~アメリカ、ディズニーランド
・続・「海外の素晴らしいTNRの成功例」の真実~アメリカ、ディズニーランド
・「海外の素晴らしいTNRの成功例」の真実~アメリカ、ディズニーランド
フロリダ州のディズニーワールドは、かき入れ時の夏のバカンスシーズンが、60日間の狂犬病警戒態勢下により相当の痛手を受けるはずです。ウォルト・ディズニー社は、第一に来園者の安全確保に努めるべきでしょう。かつてカリフォルニア州のディズニーランドで行われていたTNRは、まさに愚の骨頂です。
対して日本のディズニー(オリエンタルランド社)のいくつかのテーマパークでは、野良猫が住み着き、来園者が餌やりをしているようです。「日本は狂犬病清浄国であるし、アメリカで発生した発疹チフスの症例はほとんどない」と楽観視する人ももちろんいるでしょう。しかし人猫人畜共通感染症は、狂犬病や発疹チフスだけではないのです。近年はSFTSなどの新たな感染症が猫から人に感染し、死亡例も出ています。ディズニーのテーマパーク以外にも、野良猫に寛容、さらには集客に利用する観光施設もあります。私は大変危惧しています。ウォルト・ディズニー社のテーマパークの事例を、日本は他山の石とすべきでしょう。
(動画)
東京ディズニーランドで暮らす野良猫3匹 ~チキン強奪の瞬間~ 2016/03/01 に公開
「ディズニーランド 猫」で検索すると「ディズニーランドには本物の黒猫がいる。見つけたら幸せになれる」という都市伝説がヒットします。
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