「日本は犬猫の大量生産大量販売をしている動物愛護後進国」という嘘プロパガンダ

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Domestic/inländisch
・記事、日本の犬猫生産数は?~信頼できる基礎的統計資料もない日本の動物愛護は暗黒の続きです。「日本は犬猫の大量生産大量販売を行っている、先進国では特異な動物愛護に遅れた国である。また犬の生体小売業(いわゆるペットショップ)は日本独自のもの、つまり海外ではほぼない」という、嘘プロパガンダを必死に広めているジャーナリストがいます。朝日新聞の太田匡彦氏です。しかし統計値を比較すれば、例えばドイツ、イギリス、アメリカでは人口比でいずれも日本よりはるかに犬の商業生産数が人口比で多いのです。またこれらの国では、いずれも人口比では、はるかに日本よりペットショップが多いのです。
私はこのブログ記事で、すでに「生体販売ペットショップは日本以外の先進国では極めてまれ。ほとんどない」。さらには「日本以外の先進国ではペットショップがない(まさに噴飯)」と日本で流布されている情報が、正反対の大嘘であることを何度も証拠を挙げて書いてきました。
生体販売を行うペットショップの数は、日本はむしろドイツ、イギリス、アメリカに比較すれば、人口比ではるかに少ないのです。犬猫に関しては、ペットショップでの店頭展示販売は日本よりは少ないと感じますが、それらの国では犬猫のインターネットなどによる非対面通信販売が日本と異なり禁じられておらず(ドイツでは全く規制がない)、インターネット販売の比率が極めて高いことが大きな要因であると考えられます。インターネット販売などでは、ペットショップによる販売よりもはるかに価格が安いことと、他動物種のペットよりも犬猫は宅配しやすいことが、犬猫が多い理由と思われます。犬猫の商業販売は、実はドイツ、イギリス、アメリカのほうがはるかに多いのです。また、犬の商業生産も、アメリカははるかに日本より多いのです。サマリーでも述べた太田匡彦氏の、「日本は犬猫の大量生産大量販売を行っている日本は先進国ではまれで、動物愛護後進国である」は、真実とは正反対の大嘘です。以下に、それぞれの国の、犬の商業生産、もしくは販売数を根拠となる資料を挙げて示します。
・ドイツ
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DEUTSCHER TIERSCHUTZ 「ドイツの動物福祉」 2018年
Von den ca. 500.000 Welpen, die in Deutschland jährlich ein Zuhause finden, kommen laut VDH (Statistik hier) 1/5 (100.000) aus dem Ausland– Nur ein kleiner Teil der Hunde und Katzen, die neu in Familien aufgenommen werden, kommen aus dem Tierschutz (ca. 10%).
毎年ドイツで家を見つける(註 飼い主に販売される、もしくは譲渡される)約50万匹の子犬のうち、VDH(全ドイツケネルクラブの統計)によると、外国から来たものが5分の1(10万)であり - 新たに家族に迎えられる犬や猫のごく一部は、動物保護団体からのものです(約10%)(*1)。
なお、「ドイツ全土で新たに入手される子犬の数50万頭は、全ドイツケネルクラブ(VDH)による統計調査(2014年)によるもので、多く引用されている数字です。しかし近年ドイツでは犬の飼育数が激増しているので、この数は増えているかもしれません。ドイツでは、ティアハイム(保護団体)の譲渡も、販売(Verkauf)とされています。
・イギリス
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Sourcing of pet dogs from illegal importation and puppy farms 2016-2017: scoping research 「違法な子犬輸入およびパピーファーム(パピーミル)からのペットの犬の調達について2016-2017:公開議論のための調査」 2017年11月9日(スコットランド政府文書)
NGO surveys, 89% report they've seen an increase in pet sales from adverts from the internet in the last 2 years.
and consumers for example, "50% would get a pet from an online advert on a classified website".
The same NGO expert used the data available to estimate annual UK sales of between 800,000 and 1.3 million puppies .
NGOの調査によると89%が、過去2年間にインターネットからの広告によるペットの売り上げが増加したと報告しています。
例えば消費者のうちの、「50%が、ウェブサイトのオンライン広告からペットを買うだろう」と述べました。
同じNGOの専門家が入手可能なデータを使用して、イギリスの子犬の年間売上高は、80万頭から130万頭と推定しました。
・アメリカ
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The Dreadful New Pet Adoption Scheme You'll Want to Avoid Like the Plague 「恐ろしい最近のペット養子縁組の方法 疫病のように避けたいと思うでしょう」 2018年7月28日(アメリカの大手サイト、Mercola.com による記事)
According to recent estimates, there are approximately 10,000 puppy mills in the U.S., both licensed and unlicensed, with the majority located in the midwest.
These mills produce an estimated 4 million puppies per year, which is about the number of dogs killed in U.S. shelters each year.
最近の推計によれば、認可されているものと未認可のものの両方で、アメリカ合衆国にはおよそ10,000のパピーミルがあり、その大部分は中西部にあります。
これらのパピーミルは、年間およそ400万頭の子犬を生産しています。
これは、毎年アメリカ合衆国のアニマルシェルターで殺される犬の数に匹敵します。
(画像)
Mmost petstore puppies come from puppy mills 「ペットショップで売られている子犬のほとんどがパピーミルから来るのです」 2018年9月25日
この記事によれば、アメリカにおけるペットショップの数は、日本の約7倍あります。この記事は、先に引用した、メルコアのサイトより、アメリカ合衆国の子犬生産数の推計値は多いです。しかし「アメリカ合衆国での年間仔犬生産数は400万~程度」という情報は、多数ヒットします。
・99% puppies sold in pet stores come from puppy mills.
・45,000,000 puppies are born in puppy mills and sold in pet stores every years in the United States.
・There are roughiy 35,000 pet stores in the US.
・ペットショップで販売されている99%の子犬は、パピーミル(子犬工場)から来たものです。
・アメリカ合衆国では、パピーミル(子犬工場)で450万頭の子犬が生まれ、毎年販売されています。
・アメリカ合衆国には、約35,000軒のペットショップがあります。

前回記事で述べたことですが、日本の犬の生産数は、アエラ(朝日新聞系の雑誌)の推計では59.5万頭です。販売数は、アエラは58万頭と推計しています。個人的には、この数字はかなり過大だとは思います。なお、一部朝日新聞の記事を引用した、「日本の犬猫生産数85万頭」という数は犬猫の各流通段階のすべてを重複した数字ですので、生産数でも販売数でもありません。
日本の犬の生産数、販売数においては、アエラ推計値を用います。それにより、日本とドイツ、イギリス、アメリカ合衆国の犬の販売数もしくは生産数を人口比で比較します。
・ドイツ
ドイツの犬の販売数は、保護犬を除外した数は45万頭です。人口比では、ドイツは犬の営利販売数は日本の1.2倍になり、日本より多いのです。
・イギリス
イギリスの犬の販売数は、80万頭~130万頭です。人口比では、イギリスは日本の2.8倍~4.5倍の犬を営利販売しています。
・アメリカ
アメリカ合衆国の年間の犬の生産数は400万頭です。人口比では、アメリカ合衆国は日本の2.7倍の犬を商業生産しています。
つまり、ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国のいずれもが、人口比で日本より犬の営利販売数もしくは商業生産数が多いのです。朝日新聞記者の太田匡彦氏などが主張している、「日本は犬猫のペットの大量生産大量販売を行っている特異な国で、動物愛護に遅れている」は真っ赤な嘘と言えます。まさに正反対の大嘘です。
もし太田匡彦氏らが、自らの主張が正しいというのであれば、その根拠となる、ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国などの、犬の商業生産数や営利販売数などの信頼できる統計資料(当該国のもので原語に限る)をぜひ提示していただきたいものです。
(動画)
Grausamer Fall von Welpenhandel / PETA 「子犬の商業取引の残酷な事件」 PETAドイツ 2012/09/18 に公開
ドイツの養豚業者が、養豚設備を転用して始めた、子犬の商業大量生産、「パピーミル(子犬工場)」。本施設がは、台メスだけで200頭以上はいると思われます。
この動画が掲載された、PETAドイツの元記事を引用します。Grausamer Fall von Welpenhandel PETA-Ermittler kontrollieren die „Welpenstube“ in Ascheberg 「子犬の商業取引の残酷な事件 PETAドイツの調査員は、アッシェベルクの『子犬の部屋』を確認しました」。2013年年10月。
Erschreckende Zustände bei einem Hundehändler in Nordrhein-Westfalen.
Der in Ascheberg bei Münster Welpen anderer Züchter verkauft und auch selbst züchtet.
Auf dem Gelände einer ehemaligen Schweinemastanlage dokumentierte das PETA-Team katastrophale Bedingungen im Hundehandel!
Der Händler verdient sein Geld mit dem Leid der Tiere – das Leben des einzelnen Hundes zählt für ihn nicht.
Abgemagerte und tote Tiere.
Tote Hunde und Schweine verwesten in einer Kadavertonne.
Laut Zeugenangaben, die PETA vorliegen, starben auf dem Hof fast täglich Hunde – bewusst hat der Händler jedoch keinen Tierarzt hinzugezogen.
Die gesamte Situation ist erschreckend:
Einige sehen überhaupt kein Tageslicht, denn manche Räume sind ohne Fenster.
Die Hygiene-Zustände sind verheerend und die Tiere leben in ihren eigenen Exkrementen.
Der Gestank, vermischt mit einem Geruch nach Verwesung, ist kaum auszuhalten.
Die Hunde werden kaum gepflegt, schlecht versorgt und nicht tierärztlich betreut.
Einige Tiere sind abgemagert, zum Teil fehlen Nahrung und Wasser.
Eine Hündin, deren riesiges Gesäuge vermuten lässt, dass sie als Gebärmaschine missbraucht wird, kann wegen mangelnder Krallenpflege kaum laufen.
Wenige Wochen alte Welpen sind, wie in einem ager, ohne Mutter untergebracht:
Der Handel mit „Modehunden“
In den öffentlich zugänglichen Verkaufs räumen werden Welpen in Kunststoffcontainern und gekachelten Buchten zur Schau gestellt.
dass in diesen Verkaufsräumen, in denen der Hundehändler in der Regel etwa 50 Welpen verschiedenster „Rassen“ anbietet.
ノルトライン=ヴェストファーレン州の、犬の商売人の恐ろしい状態。
ミュンスター、アッシェベルクの子犬などを大量生産しているブリーダーは、いかなる犬の品種でも商業販売をしています。
PETAドイツチームは、前述の養豚場の施設内の、絶対的な悪条件での犬の商業生産を記録しました!
商売人は、動物の苦しみで自分のお金を稼いでいるのであってー犬たちの一生のことなど構ってはいません。
衰弱して死んだ動物。
死体置き場での、死んだ犬や豚。
PETAが得た目撃証言によれば、犬は養豚場でほぼ毎日死んでいましたー 商売人は、意図的に獣医師に相談することをしなかったのです。
すべてが悲惨な状況で、犬は小さな小屋でじっとしているだけで、目の前には木枠しかなく、外を見ることはありません。
一部の飼育室は窓がありませんので、全く日光が当たりません。
衛生状態は壊滅的で、犬は自分の排泄物にまみれて飼育されています。
悪臭は腐敗の臭いと混合し、ほとんど耐えられません。
犬はほとんど獣医療が施されず、ケアされていません。
何頭かの犬たちは、一部水や食料が不足し、衰弱していました。
巨大な乳房の犬、それは犬が繁殖マシンとして悪用されていることを示していますが、その犬の多くは、爪の手入れがされていないためにほとんど歩くことさえできません
数週齡で仔犬は母犬から分離され、倉庫に収容されます。
多分、売り場で必要となり補充された時点で犬は、母犬から分離のための法定週齡に達するのです!
流行犬種の販売。
展示のためのプラスチック容器やタイル張りの床の売り場スペースに仔犬は展示されます。
常に異なる、50種もの「品種」の仔犬を常に、このような店では販売し提供しています。
(動画)
The Dark Side of Britain: Puppy Farms | UNILAD Original Documentary 「イギリスのダークサイド:パピーファーム(パピーミル) UNILADオリジナルドキュメンタリー」 2018/05/18 に公開
劣悪な、営利大量生産の違法ブリーダーだけでも、イギリスでは年間40万頭もの子犬が生産されています。イギリスでは、パピーファーム(パピーミル)は、社会問題にすらなっています。イギリスのパピーファームでは、台メスだけでも400頭以上という施設が確認されています。
The illegal puppy farming trading has increased by 75% in the last year, with an estimated 400,000 farmed puppies being sold to British buyers.
Many are bought online and sadly 20% of these puppies die within the first 6 months.
違法なパピーファーム(劣悪飼育の大量生産の営利犬ブリーダー)の取引は昨年75%増加し、推定で40万頭の子犬がイギリスの買い手に売られています。
多くはオンラインで購入され、残念ながらこれらの子犬の20%は最初の6ヶ月以内に死亡します。
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