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EUの犬猫などのペットの入手は8割近くがインターネット販売とペットショップ~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問






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Domestic/Inländisch

 記事、
串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問~海外情報はすべて誤り
欧米では犬猫の殺処分は注射による安楽死だけ。ガス室の殺処分は禁止されている~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
続・欧米では犬猫の殺処分は注射による安楽死だけ。ガス室の殺処分は禁止されている~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
諸外国では犬猫の繁殖最低年齢や生涯繁殖回数を法律で規定している~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
続・諸外国では犬猫の繁殖最低年齢や生涯繁殖回数を法律で規定している~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
犬猫の販売においては、諸外国では圧倒的に8週齢以上を義務付けている~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問(アメリカ編)
「アメリカ合衆国では事実上8週齢未満の犬猫販売を禁じている」という、環境省のデタラメ資料
続・犬猫の販売においては、諸外国では圧倒的に8週齢以上を義務付けている~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問(EU編)
続々・犬猫の販売においては、諸外国では圧倒的に8週齢以上を義務付けている~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問(カナダ、オセアニア編)
の続きです。
 これらの記事では、串田誠一衆議院議員(日本維新の会)が行った2019年2月27日の、衆議院予算委員会第六分科会、の質問内容において、海外に関する事柄がすべてにわたり何らかの誤りがあることを述べました。今回は「犬猫の販売においては、日本はペットショップによる流通が多く、安易に入手できる」との発言について述べます。例えばEUは、犬猫などペットの入手は、非対面のインターネット販売とペットショップが占める割合は8割近くです。ペットショップよりインターネット販売のほうが、入手は安易でしょう。つまり串田誠一議員の発言は嘘です。



 まず問題の、串田誠一衆議院議員の発言内容はこちらです(ビデオ録画)。衆議院インターネット中継 開会日 : 2019年2月27日 (水) 会議名 : 予算委員会第六分科会


(画像)

 衆議院インターネット中継 開会日 : 2019年2月27日 (水) 会議名 : 予算委員会第六分科会 串田誠一(日本維新の会) より

串田誠一


 上記の、2019年2月27日の、衆議院予算委員会第六分科会、において、串田誠一議員(日本維新の会)は次のように発言しています。「日本は犬猫のペットショップによる流通が多い。だから日本は安易にペットを入手できる。諸外国の場合は販売方法が違う」。
 串田誠一議員の、「犬猫などのペットの販売は、諸外国は日本と違う」は正しいです。日本は国際的にまれな、「消費者に対するインターネットによる非対面のペット(動物愛護管理法上の愛護動物に限る)販売」を全面的に禁じている国です。チしてヨーロッパは、犬猫などのペットのインターネット販売が極めて盛んです。2019年に公表された、イギリスの著名動物愛護団体、ブルークロスのペットのインターネット販売に関するEUの調査報告書があります( Online pet sales in the EU What’s the cost? 「EUにおけるオンラインでのペット販売 その費用は?」)。なおこの資料は、「ペット全般」を対象としていますが、私が調べた限り、インターネットによるペットの非対面生体販売のポータルサイトは、ヨーロッパでは犬猫が大変多いです。ですからこの資料はほぼ、「犬猫のインターネット販売の問題」と理解しても良いと思います。特に鳥類はインターネット販売が難しく、熱帯魚、爬虫類、両生類も輸送の温度管理の問題があります。

 この資料によれば、EUの調査対象国22ヵ国と地域では、ペットの入手割合においては、6割近くが「インターネットによる通信販売」を占めました。次に多いのは「ペットショップ」が2割近くで、3番目には「知人親族からからもらった」です。以下、マーケット(路上販売や露店、フリマなどと思われる。ポーランドなどでは、露店のマーケットで犬が売られており、ドイツとの国境付近の高速道路サービスエリアでは一大犬の露店マーケットが開かれています)と続きます。アニマルシェルター(ティアハイムなど)、非営利団体(保護団体)からの入手は、統計上無視できるほど少ないのか、パーセンテージすら示されていません。
 またEUにおいては、犬猫などのペット生体のインターネット販売に対する規制が概して緩く、「規制が皆無」という国が多くあります。ドイツもそのうちの一国です。


(画像)

 Online pet sales in the EU What’s the cost? 「EUにおけるオンラインでのペット販売 その費用は?」 から

 本資料によれば、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、スペインなどの、ヨーロッパの多くの国では、インターネットによる、犬猫などの販売の法的規制が全くありません。黒メッシュで示された国がそうです。

EU ペット通信販売 規制


(画像)

 Online pet sales in the EU What’s the cost? 「EUにおけるオンラインでのペット販売 その費用は?」 2019年(イギリスの著名動物愛護団体、ブルークロスによる調査資料)から引用

Which of the below methods are most commonly used to purchase pets in your country?
The answers given as ‘Other’ are as follows: breeders, shelters, animal charities, adverts at veterinary clinics, dog beauty salons, supermarkets.

あなたの国でペットを購入する場合、最も一般的に用いられる方法は何ですか?
「その他」として提示された回答の選択肢は、以下の通りです:ブリーダー、アニマル・シェルター、非営利団体、獣医診療所の広告、犬の美容院、スーパーマーケット。


EU ペット 通信販売


 対して日本ですが、犬猫の入手経路について、平成23年に環境省が調査しています。犬猫の入手経路(調査 平成23年 環境省) 
 それによれば、犬の入手経路では、「ペット販売業者の店舗販売で購入した (ペットショップ)」が33.5%、「通信販売(インターネットなど)で購入した」が2.3%であり、両者の合計は35.8%です。
 猫の入手経路では、「ペット販売業者の店舗販売で購入した (ペットショップ)」が7.2%、「通信販売(インターネットなど)で購入した」が0.4%であり、両者の合計は7.6%です。なお、平成25年度の動物愛護改正により、日本では対消費者へのペット生体(愛護動物に限る)の非対面販売は全面的に禁止されています。なお、平成25年度の動物愛護改正により、日本では対消費者へのペット生体(愛護動物に限る)の非対面販売は全面的に禁止されています。


(画像)

 犬猫の入手経路(調査 平成23年 環境省) から

保護犬譲渡 日本


 「日本はペットショップによる犬猫の流通が多い。だから(諸外国と比べて)ぺットの入手が安易に行われている」という、串田誠一議員の発言ですが、それは嘘と言って差し支えないでしょう。
 日本はペットショップでのペット生体の販売において、第一種動物取扱業の順守事項から、動物取扱責任者がペット購入者に対面での説明を行う義務があります。しかし非対面のインターネット販売においてはありません。インターネットによる非対面通信販売のほうが、はるかに安易にペットを入手できると思います。また、価格もペットショップより安いのです。
 日本の犬猫の入手経路を調査した環境省の上記の調査では、ペットショップから猫を入手した割合は、EUの犬猫などのペット入手割合調査と比較すれば、EUは日本より高いのです。ですから、日本よりEUのほうがはるかに商業販売における「犬猫などのペットの入手」は、安易であると考えられます。


(画像)

 ドイツの子犬販売インターネットポータルの一例。ドイツ最大手のインターネット通販サイト、eBayのページから。ebay "welpen verkaufen" in Deutschland 「ドイツにおける子犬販売」。
 ミニチュアピンシャーが300ユーロ(3万円台)。これは完全に東ヨーロッパからの密輸品でしょう。しばしば、200ユーロ台の純血種の子犬の出品もあります。

インターネット 犬 販売 ドイツ


(参考資料)

 私が過去に何度か取り上げたサイトに、「ペトこと」があります。このサイトは、特に海外に関する記事では、私が確認した限り、すべての記事に、誤り、嘘、偏向があります。その他、代表者大久保氏が、他メディアで次のような発言をしています。
 犬猫の殺処分問題に「OMUSUBI」で取り組むシロップ、ペットのトータルサポートプラットフォームを目指す…大久保社長が語る、資金調達の裏側と今後の展望 2018年3月22日最終更新


欧米では、ペットショップがほとんど存在しておらず(註 生体販売ペットショップの数は、人口比でイギリスは日本の1.6倍、ドイツは~1.3倍あります。また犬猫も販売しています)、文化として、保健所(Health center が不要犬猫の管理と譲渡を行っている国は、欧米では私が調べた限りありません)から保護犬を迎える、もしくは、ブリーダーから譲ってもらうことが定着しており(今回の記事で示した通り、EUの調査対象国と地域では、ペットの入手の8割近くがインターネット販売とペットショップです。保護施設やアニマルシェルターからの入手は、統計上無視してよいほど低いのです。比較的保護犬猫の入手シェアが高いドイツですら、その比率は東京都と変わりありません)供給と需要がマッチしています。
一方、日本の場合は「ペットはペットショップで売っている子犬子猫から買うもの」という考え方が一般的で、「パピーミル(子犬工場)」と呼ばれる悪質な繁殖業者も存在(註 puppy mill とは、生粋のアメリカ発祥の合成語で、それだけアメリカではパピーミル問題が深刻だということです。日本はそのワードを輸入したにすぎません。イギリスでは、puppy farm puppy factory が同義語です)。
需要に対して供給が上回っており、保護された犬猫の行き場もないことが、年間8万匹以上の犬猫が殺処分される要因となっています(実数では、イギリス、ドイツのほうがはるかに犬の殺処分数が多いです)。



 まさに狂気のメディアです。もしくは、自分たちのビジネスのために、必死になって嘘プロパガンダの拡散をしているのでしょうか。大概、「海外ではペットショップがなく、保護犬猫を入手する」と驚くべき真逆の大嘘を垂れ流しているのは、保護犬猫ビジネスをしている輩たちです。
 ペットショップによる犬猫の販売は、例えばドイツなどでは少ないでしょう。しかしそれはインターネット販売のシェアが極めて高いからです。このような嘘プロパガンダの拡散までしている業界は、私は愛誤ビジネス以外には知りません。


(画像)

 Mmost petstore puppies come from puppy mills 「ペットショップで売られている子犬のほとんどがパピーミルから来るのです」 2018年9月25日
 この記事によれば、アメリカにおけるペットショップの数は、日本の約7倍あります。

・99% puppies sold in pet stores come from puppy mills.
・45,000,000 puppies are born in puppy mills and sold in pet stores every years in the United States.
・There are roughiy 35,000 pet stores in the US.

・ペットショップで販売されている99%の子犬は、パピーミル(子犬工場)から来たものです。
・アメリカ合衆国では、パピーミル(子犬工場)で450万頭の子犬が生まれ、毎年販売されています。
・アメリカ合衆国には、約35,000軒のペットショップがあります。


パピーミル 7倍
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No title

串田誠一議員 HP
https://www.kushidaseiichi.com/お問い合わせ/

貴殿は、2019年2月27日の、衆議院予算委員会第六分科会、において、次のように発言している。
「日本は犬猫のペットショップによる流通が多い。だから日本は安易にペットを入手できる」。
日本は、国際的には例外といえる、動物愛護管理法で規定されている愛護動物に関しては、インターネットなどの非対面通信販売販売を全面的に禁じている国である。
非対面インターネット販売のほうが、はるかに容易にペットを購入できると考えられる。
例えばドイツでは、犬などのインターネットによる非対面通信販売に対する規制が全くなく、広く行われている。
そのためにペットショップでの販売は少ないといえる。
したがって、「犬猫などのペットを飼うことの容易性」は、日本と外国を比べる場合、「ペットショップ+インターネットなどの非対面通信販売」の入手シェアで比較する必要がある。

以下の質問に回答されよ。
1、日本と比べて、「ペットショップ+インターネットなどの非対面通信販売」の犬猫入手シェアがはるかに低いヨーロッパの国を具体的にあげよ。
2、その数値を具体的に挙げよ。
3、その根拠となる当該国の信頼性の高い統計資料を挙げよ。

No title

御社の大久保代表は、他メディアで次のように発言している。
https://thepedia.co/article/犬猫の殺処分問題に「omusubi」で取り組むシロップ、/

1、欧米では、ペットショップがほとんど存在しておらず、
2、保健所から保護犬を迎える、
3、ブリーダーから譲ってもらうことが定着しており、

以下について、根拠を示せ。
1、日本より人口比ではるかに生体販売ペットショップの数が少ない国と、それを裏付ける当該国の原文の資料。
2、保健所が犬猫の譲渡事業をしている国と、それを裏付ける根拠法と該当する条文の原文。
3、定着とは何パーセントをお考えか。またその国の具体名とそれを裏付ける当該国の統計資料。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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