ドイツの「猫のリード義務化」の進展~法制化を提案したドイツの大臣

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(Zusammenfassung)
Leine Verpflichtung der Katze
かつて、「猫を屋外に出す場合はリードを義務付ける」法制化を提案した、ドイツの閣僚がいます。2015年のことです。法制化には至りませんでしたが、連邦の法律としての「猫のリード義務化」の提案は、国際的にも画期的と言えます。連邦法では、全般規制としての猫のリード義務はドイツには現在ありません。しかしそれ以前からドイツでは、鳥インフルエンザなどの感染症が流行している地域では、猫を屋外に出す場合は猫のリード使用を命令することができます。また民間団体においても、猫のリード使用を推奨しているところがあります。
猫のリードを義務付ける法律、条令は、アメリカではネブラスカ州やいくつかの自治体があります。しかし今のところ、国、連邦全体に効力が及ぶ法により、猫のリードを義務付けた国は無いようです。しかしドイツは2015年に、「連邦法で猫のリードを義務付けるべきである」との提案をした閣僚がいます。「猫のリード義務化」は、ドイツは猫の管理飼育に先進的な考えを持っていてるといえるかもしれません。これは法制化しませんでした。しかしそれよりはるか以前から、ドイツでは、「鳥インフルエンザなどの感染症予防のために」、感染症流行地域では猫は室内飼いすること、屋外に出す場合はリードをつけることを州が命じることができます。
まず2015年の、「ドイツでは猫のリードを義務付けるべきである」という、閣僚の提言のニュースを引用します。Neuter your cat or put it on a leash, says German government 「猫を去勢するかリードをつけなければならない、とドイツ政府の閣僚は言います」 2015年9月15日(英語 イギリス テレグラフ社記事)
Un-neutered pet tomcats are causing an overpopulation of stray cats - and so they must be put on leads by their owners
Pet-owners in Germany may soon have to keep their cats on a leash, under new government proposals.
The country, it seems, is suffering from an overpopulation of stray cats, and the agriculture ministry has identified the culprit: un-neutered pet tomcats.
So Christian Schmidt, agriculture minister, has come up with a solution. Un-neutered German tomcats will no longer be allowed to roam free.
Pet-owners will be given a simple choice: they must either neuter their tomcats, or keep them locked up or on a leash.
“It is necessary to limit or prohibit the free movement of male house and farm cats capable of reproduction for a limited time,” according to a new Animal Welfare Report issued by the minister.
“Either castrate your cat or don’t let him out of the house,” is the official advice to pet-owners.
去勢されていないペットのオス猫は、ドイツの野良猫の過剰な増加を引き起こしています - それらの猫は、飼い主によってリードを付けられるべきです。
ドイツの猫の飼い主は、まもなく新しい政府の提案のもとで、自分たちの猫をリードでつないでおかななければならなくなるかもしれません。
ドイツは野良猫の過密な数に悩まされているように見えますが、農業省は犯人を発見しました。
農業大臣のクリスチャン・シュミット氏は、解決策を思いつきました。
去勢されていないドイツのオス猫は、もう自由に外を歩き回ることが許されないでしょう。
ペットの猫を飼っている人には、簡単な選択が与えられます。
飼い主は自分のオス猫を去勢させるか、閉じ込めておくか、リードでつないでおく必要があります。
大臣が発表した新しい動物福祉報告書によると、「短い期間で繁殖することができるオスの飼い猫の自由な移動を制限または禁止することが必要です」とあります。
「飼い主は猫を去勢するか、猫を家の外にださないでください」との、ペットの猫の飼い主への公のアドバイスです。
ドイツはペットをはじめとする飼育動物の管理には、比較的厳しい規制を志向する国です。しかしなぜかペットの規制に限り、守らないドイツ人が多いようです。"to limit or prohibit"の記述からうかがえるように、「猫を外に連れ出すときはリードを義務付ける」ことの法律による義務化も視野に入れていたと思います。この案の法制化は実現しませんでしたが、それ以前からドイツでは、限定的ながら州が猫のリードを命令することができるとの法制化を行っています。例えば鳥インフルエンザなどの感染症流行地では、「飼い猫を外に出さないこと。やむを得ず外出させる場合はリードを義務付ける」です。これは日本も見習うべきではないかと思います。
日本では「ドイツでは犬はノーリード(は和製英語で通じませんが)許可されている」という情報が流布されています。しかしこれは大嘘です。ドイツはおそらく世界で最も犬のリード義務に厳しい国です。州によっては2万5,000ユーロ(300万円以上)の罰金を科しますし、全州で警察官がそのような犬を射殺することを職務権限として定めています。また狩猟区域では通年民間人ハンターがそのような犬を射殺することを認めています。犬を押収する州もあります。
(動画)
Anleitung: Wie man eine Katze trainiert ein Geschirr zu tragen (+ meine 2 Siamkatzen) 「レクチャー:ハーネスを装着するように猫を訓練する方法(+私の2匹のシャム猫)」 2018/03/06 に公開
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