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続・誤認捜査で警察官に射殺されるドイツの犬たち






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(Zusammenfassung)
Verfahren gegen Mannheimer Polizisten eingestellt Schüsse auf Schäferhund waren gerechtfertigt


 記事、誤認捜査で警察官に射殺されるドイツの犬たち、の続きです。前回記事では、ドイツ、マンハイムの飲料販売店で誤認犯罪捜査の際に居合わせた犬が警察官に射殺された事件を取り上げました。その飲料販売店の飼い犬です。飲料販売店オーナーは、飼い犬を射殺されたことに対して、警察官らの行為を違法として告訴しました。しかしマンハイム検察庁は、警察官の行為は犯罪性がないとし、不起訴としました。


 昨年発生した事件を取り上げます。ドイツ、マンハイムの飲料販売店の倉庫の警報装置の誤報により、警察官が出動しました。倉庫には倉庫所有者の飼い犬のシェパード種の犬がいました。出動した警察官らは、その犬を射殺しました。ドイツのメディアの記事、Polizeieinsatz in Mannheim Wurde Schäferhund Karabas grundlos erschossen? 「マンハイムでの警察の捜査 シェパード犬カラバスは、何の理由もないのに射殺されたのでしょうか?」 2017年5月19日 は、前回記事で取り上げましした。
 今回は、その事件の後の報道について取り上げます。飲料販売店のオーナー(射殺された犬の飼い主)は、犬を射殺した警察官らを刑事告訴しました。しかしマンハイム検察庁は、「警察官らの違法性なし」とし、不起訴を決定しました。
 Verfahren gegen Mannheimer Polizisten eingestellt Schüsse auf Schäferhund waren gerechtfertigt 「マンハイム警察官に対する告訴は不起訴となりました ジャーマン・シェパードの射殺が正当とされました」 2018年3月28日 から引用します。


Polizeieinsatz in Mannheim: Wurde Schäferhund Karabas grundlos erschossen?
Fast elf Monate nach einem Nachteinsatz der Polizei hat die Staatsanwaltschaft Mannheim ein Ermittlungsverfahren gegen Beamte wegen des Verdachts der Körperverletzung eingestellt.
Die Entscheidung fiel mangels hinreichenden Tatverdachts, wie die Anklagebehörde am Mittwoch mitteilte.
Die Schussabgabe auf den Hund sei gerechtfertigt gewesen, da der Hund zwei Beamte durch Bisse verletzt habe.

マンハイムでの警察捜査:シェパード犬カラバス(射殺された犬の名前)は、何の理由もなく射殺されたのですか?
夜間の警察の捜査(註 誤捜査で犬が射殺された事件)の11ヵ月後、マンハイム検察庁は、警察官らに対する暴力容疑での予備捜査を打ち切りました(註 不起訴処分となった)。
検察庁が水曜日に発表したとおり、十分な嫌疑がないとされ、この決定が下されました。
犬が2人の警察官を負傷させたため、犬の射殺は正当とされました。


 なお、日本で同様のケースがあった場合、警察官が犬を射殺し、それが正当とされるのは、「緊急避難」が認められた場合だけです」。緊急避難の場合は、行為者(この場合は誤捜査で犬を射殺した警察官ら)が、緊急避難の成立を証明しなければなりません。しかしドイツでは、警察法で「危険防止のために犬などの動物を射殺することと警察法で明記しており、警察官の職務とされています。警察官の行為の違法性を立証するのは困難です。
 ドイツでは、犬の飼い主が犬を射殺されたことを根拠に、警察に対して民事上の損害賠償を求めるとなれば、ドイツ民法(Bürgerliches Gesetzbuch)90条aの規定、Tiere sind keine sachen.「動物は物(財物。所有権が及ぶもの)ではない」の規定も、障害となります。民法90条aのこの規定は、「特別法の規定があれば、動物は物(財物。所有権がおよぶもの)ではない」のであって、特別法(警察官が警察法に基づいて犬を射殺した)の規定があれば、動物の飼い主の、動物に対する所有権を制限できるとしているからです。日本では、このドイツ民法90条aが大変誤解されています。


(動画)

 SEK versagt: Falsches Haus gestürmt & unschuldigen Hund erschossen! | SAT.1 Frühstücksfernsehen | TV 「武装警官隊が誤りをしました。間違った無実の家が捜索され、罪のない犬が射殺されました」 2018/07/04 に公開(注 犬の射殺死体あり) その事件の再現ビデオ
 上記の事件とは異なります。今回取り上げた事件とともに、警察の行き過ぎた捜査がドイツではしばしば発生し、問題視されています。この事件はTVニュースで報じられましたが、他のメディアでは取り上げられていません。この動画が、FaceBook でいくつかシェアされているだけです。私は、大きく報道されてもおかしくない事件と思いますが、ドイツではそれほど関心を集めなかったようです。過去にも、ドイツの犯罪捜査の現場で、無実の容疑者などの飼い犬が、警察官にその場で射殺された事件がいくつも報道されています。このような事件が頻発するドイツは、到底「犬の権利を保障した国」とは思えません。犬の権利以前に人権侵害です。

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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

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