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続・「ドイツでは業界の自主規制によりペットショップでの生体販売を廃止した」という真っ赤な嘘~ドイツは人口比で日本より生体販売ペットショップが多い





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(Zusammenfassung)
Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe Deutschlands
Der Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe e.V. (ZZF) ist ein Zusammenschluss von mehreren hundert Mitgliedsbetrieben aus dem Zoofach-Einzelhandel.


 記事、「ドイツでは業界の自主規制によりペットショップでの生体販売を廃止した」は真っ赤な嘘~ドイツは人口比で日本より生体販売ペットショップが多い、の続きです。前回記事では日本で流布されている、「ドイツではほとんどのペットショップが加盟する業界団体の自主規制により、ペットショップでの生体販売を廃止した」と言う情報が真っ赤な嘘であることを述べました。件の業界団体はZZF(Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe Deutschlands e.v.)と言い、主に生体販売ペットショップをメンバーとしています。つまり、「生体販売を廃止」すれば、その業界団地は存続できません。ZZFが販売の自粛をしたのは犬猫のみです。またドイツには生体販売ペットショップが4,100~4,300(この数は人口比で日本より多い)有りますが、ZZFの加入企業数は約400社です。つまり組織率は9%台です。仮にZZFの加盟企業がすべて生体販売を自主規制したとしても、1割に満たないのです。


 日本で流布されている嘘情報で、「ドイツではZZF(Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe Deutschlands e.v.)という、ペットショップのほとんどが加盟する団体の自主規制により生体販売を廃止した。したがってドイツには生体販売ペットショップがない。もしくはほとんどない」というものがあります。真実は次のとおりです。以下、それぞれについての、ソースを挙げます。
 なおZZFとは、ドイツの生体販売ペットショップが加盟する、法人登記された業界団体(日本で言えば非営利社団法人に近い)です。団体の目的は、「業界の広報」の他、「動物保護の促進、種に適したペット飼い主に対する教育、自然と種の保全への取り組み」(ZZFのHPおよびドイツ語版ウィキペディアによる)です。
1、ドイツには4,100~4,300の生体販売ペットショップがあり、その数は人口比で日本より多い。
2、ZZFの加盟企業数はわずか400社程度で、ドイツの生体販売ペットショップ全体に占める率は9%台にすぎない。
3、ZZFが生体販売を自主規制しているのは、「犬と猫」だけである。



1、ドイツには4,100~4,300の生体販売ペットショップがあり、その数は人口比で日本より多い。

Zoofachgeschäft 「ドイツのペットショップ」(ドイツ版 ウィキペディア)

Ein Zoofachgeschäft, auch Tierhandlung o. ä., ist ein Unternehmen im Einzelhandel, das seinen Kunden Heimtiere, Tiernahrung und entsprechendes Zubehör zum Kauf anbietet und beratend bei der Haltung der Tiere zur Seite steht.
Nach § 11 des deutschen Tierschutzgesetzes ist für den Handel mit Heimtieren eine spezielle Genehmigung erforderlich.
In Deutschland gibt es über 4100 Fachhändler.

大規模ペットショップ、または同じくペットショップは、顧客にペットの生体、ペットフードおよび関連アクセサリーを販売する小売企業であり、動物の飼育に関して助言します。
ドイツの動物保護法第11条によれば、ペットの動物の商業取引には特別な許可が必要です(註 この許可はかなり取得が面倒ですので、許可を受けたペットショップはほぼ100%生体販売をしていると考えられます)。
ドイツには4,100以上のペット小売業者(ペットショップ)があります。



Tierhandlungen – Geschäfte auf Kosten der Tiere 「ペットショップ-動物を犠牲にする店」。2012年7月14日(動物保護団体の記事)

Viele der Tiere stammen von Züchtern, aus Tierheimen, aus dem Ausland ─ oder aus einer der ca. 4300 Zoohandlungen deutschlandweit.
Obwohl jedes Jahr Millionen Tiere in Tierhandlungen verkauft werden, gibt es in Deutschland, keine speziellen gesetzlichen Regelungen für den Verkauf von lebenden Tieren.
2010 betrug der Gesamtumsatz der Heimtierbranche nach offiziellen Angaben 3,7 Milliarden Euro, Tendenz steigend.

ほとんどの動物は、ブリーダー、ティアハイム、外国から輸入したり、またはドイツ全土にある約4,300のペットショップの1つから購入することができます。
毎年数百万の動物がペットショップで販売されていますが、ドイツでは生きた動物の販売に関する特別な法的規制はありません(現在は連邦動物保護法 Tierschutzgesetz 11条で規制されています)。
2010年の総売上高はドイツのペット(生体)販売業の売上高は、公的統計ではの37億ユーロ(註 おそらくペットショップによるインターネットなどの通信販売を含めた数値)で、増加傾向にあります。



2、ZZFの加盟企業数はわずか400社程度で、ドイツの生体販売ペットショップ全体に占める率は9%台にすぎない。

Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe Deutschlands ZZF ドイツ語版ウィキペディア

Der Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe e.V. (ZZF) ist ein Zusammenschluss von mehreren hundert Mitgliedsbetrieben aus dem Zoo fach-Einzelhandel

ZZFは、数百の生体販売小売業企業(生体販売ペットショップ)がメンバーの協会です。



ZZF Jahresbericht 2017/ 2018 「ZZF 2017/2018 年次報告書」 2018年

ZZF insgesamt mehr als 50 Newsletter an über 400 Ansprechpartner aus den Mitglieds- unternehmen verschickt.

ZZFは、会員企業400社以上に、50回以上のニュースレターを送りました。


3、ZZFが生体販売を自主規制しているのは、「犬と猫」だけである。

Heidelberger Beschlüsse zum Tierschutz in der Heimtierbranche 「ペット産業における動物福祉に関するハイデルベルクの決議」 ZZFのHPから。各項目をクリックすれば、詳細な内容が現れます。

Heidelberger Beschlüsse zum Tierschutz in der Heimtierbranche
Selbstverpflichtungen der ZZF-Mitglieder
1) Tierschutz im Zoofachhandel
a) Negativliste für ungeeignete Heimtiere
b) Bedürfnisse der Heimtiere erfüllen
c) Kein Hundeverkauf im Zoofachhandel
d) Heimtiere sind kein Schnäppchen
e) Kein Katzenverkauf im Zoofachhandel
f) Unterstützung von Tierheimen
g) Versandhandel mit Tieren
h) Checkliste Tierschutzwidriges Zubehör
i) Nein zu Qualzuchten/künstlich gefärbten Zierfischen
j) Förderung des Artenschutzes
k) Sachkunde für Tierhalter
2) Tierschutz im Heimtierpflegesalon
Selbstbeschränkungen der Heimtierpfleger
3) Tierschutz im Zucht- und Tiergroßhandelsbetrieb
a) Kennzeichnung von bedingt geeigneten Heimtieren
b) Tiergerechte Zucht

ペット産業における動物保護に関するハイデルベルク
ZZFメンバーの自主的な誓約
1)ペットショップでの動物の保護
a)ペットに適さない動物のネガティブリスト
b)ペットの要求を満たします
c)ペットショップでの犬の販売はしません
d)ペットのバーゲンセールはしません
e)ペットショップでの猫の販売はしません
f)ティアハイムへの支援
g)動物の通信販売に関して
h)動物を傷つける用品のチェックリスト
i)苦痛を与える飼育をしません/人工的に着色した観賞魚
j)種の保護の促進
k)ペット飼い主に対する専門知識の提供
2)ペットグルーミング(トリミング)の動物保護 ペットブリーダーの自己規制
3)繁殖・卸売動物事業における動物保護
a)条件に適したペットの表示
b)動物に優しい繁殖



 前回記事でとりあげた、「ドイツのペット業者の大半が加盟している業界団体ZZFがペットショップでの生体販売を自主規制したからドイツでは生体販売ペットショップがほとんどない」という、嘘ブログ記事を再び引用します。


ドイツで動物の生体販売が行われなくなった理由。 2018年3月14日 

ドイツで動物を飼いたい方は、ペットショップには行きません。
なぜならドイツの殆どのペットショップでは、動物を陳列販売することが禁止されているからです。
動物を飼いたいひとは、ブリーダーに直接頼むか、ティアハイムに譲渡してもらうかを選びます。
ドイツでは、生体販売を禁止する法律はなく、生体販売が禁止されているわけでもありません。
しかしながら、犬や猫などを販売するための条件が非常に厳しく、それらの条件を満たせないの多くのペットショップでは生体販売をしていません。
そして、実はその条件というのが、政府主導の下で決められたわけではないというところが大きなポイントです。
ドイツの多くのペットショップは、Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe Deutschlands e.V. (ZZF)とよばれる、ペットやペット関連商品を取り扱う連盟に属しており、1991年には連盟を通じてペットショップにおける生体販売の条件を取り決めたという経緯があります。



海外はペットショップが少ない国も多い

ドイツではペットショップの大半は、ある連盟に所属しております。
それは、ZZFという連盟です。

この連盟が発表したペットショップの最低飼育条件というのは、日本人からするとかなり驚きのものです。
この条件はかなり厳しいということで、この条件の発表を機に、ドイツのペットショップから犬や猫が消えたといわれております。
もちろん、これらの条件は動物愛護の精神の観点からでもあるのですが、この条件を満たそうとすると、ペットショップの経営が成り立たないということもまた事実です。



 ZZFがコミットメントした「ハイデルべルク決議」ですが、上記のブログ記事の記述、「動物を陳列販売することが禁止されている」、「連盟が発表したペットショップの最低飼育条件というのは、日本人からするとかなり驚きのものです。この条件はかなり厳しい」ですが、該当する記述はありません。「犬猫販売の自粛」はあります。ブログ管理人は、出典を示すべきでしょう。なお、ハイデルブルクの決議書の、猫に関する項目の詳細な記述は、「続き」をご覧下さい。
 ペット業界の組織率が1割にすら満たない業界団体ZZFを、「大半が加盟している」というあきれた嘘をも含めて、これらのブログ管理人は資料も調べずに、単なる思いつき、妄想の誤った情報を公に公開したということでしょうか。信じる人も中に入るでしょう。情報の提供者は、きちんと出典を調べ、その情報の正確性に責任を持つべきだと思います。嘘情報の拡散は有害です。


(動画)

 Tierleid Zoohandel: Verdeckte Ermittlungen zeigen grausame Realität (Peta) 「ペットショップでの動物の苦しみ:覆面調査は残酷な現実を明らかにする(Peta)」 2011/08/27 に公開
 ドイツには、日本では比較にならないほど巨大化した生体販売ペットショップが多数あります。このビデオでも、ドイツの郊外型の巨大ペットショップがいくつか取り上げられています。猫、犬も販売されています。

Der Gesamtumsatz der Heimtierbranche beträgt 3,148 Milliarden Euro allein in Deutschland.
Dass die Tiere in dieser hauptsächlich auf Gewinn orientierten Branche auf der Strecke bleiben, zeigt PETAs Recherche in verschiedenen Zoohandlungen Deutschlands.

ドイツだけで、ペット生体の総売上高は31億4,800万ユーロになります。
ドイツのいろいろな生体販売ペットショップでのPETAの調査によれば、利益重視が主となるこの業界では、動物が中途で死んでしまいます。





(動画)

 HUNDEVERKAUF im ZOOLADEN? | WIESO geht das? | NORBERTS WELT | Zoo Zajac 「ペットショップでの犬販売?| それはなぜ可能なのですか?| ノルベルト(ドイツにある、世界最大のペットショップ、ノルベルト・ザヤック社長のこと)の世界| Zoo Zajac 2018/04/13 に公開
 世界最大の生体販売ペットショップは、ドイツにあります。ここでの犬販売の様子。一代でギネス認定の世界最大のペットショップを育て上げた、ノルベルト・ザヤック氏は、業績絶好調でご機嫌です。




(動画)

 KATZEN, TATZEN und Miau Miau Miau | Von Pharao zu SPHINX | NORBERTS WELT | Zoo Zajac 「猫、4本足、そしてニャーニャーニャー ファラオからスフィンクスまで ノルベルト(ドイツにある世界最大の生体販売ペットショップ、Zoo Zajac の社長、ノルベルト・ザヤック氏のこと)の世界 Zoo Zajac 2018/08/03 に公開
 ドイツにある、世界最大のペットショップ、Zoo Zajac での猫の販売の様子。





Heidelberger Beschlüsse zum Tierschutz in der Heimtierbranche 「ペット産業における動物福祉に関するハイデルべルクの決議」 ZZFのHPから。猫販売に関する記述。

e) Kein Katzenverkauf im Zoofachhandel
Mitglieder der FG Einzelhandel verzichten auf die Präsentation und den Verkauf von Katzen.
Der ZZF empfiehlt jedoch die vermittelnde Zusammenarbeit mit Tierheimen und Züchtern.
In Tierheimen werden derzeit viele Hauskatzen zur Vermittlung angeboten.
Angesichts der mit Tierleid verbundenen unkontrollierten Massenvermehrung von streunenden Katzen ist eine wirtschaftlich motivierte aktive Vermehrung und der Verkauf von Katzen im Zoofachhandel tierschutzethisch nicht vertretbar.
Zudem ist eine verhaltensgerechte und insbesondere dem Bewegungsbedürfnis von Katzen angemessene Unterbringung im Zoofachhandel nur mit großem Aufwand möglich.

e)ペットショップでの猫販売はしません。
ハイデルベルク決議に賛同した小売業者のメンバーは、猫の展示と販売を自粛します。
しかしZZFは、ティアハイムやブリーダーとの協力を促進することを推奨しています。
ティアハイムでは、多くの飼い猫が現在譲渡のために提供されています。
放し飼いされた猫の制御されない大量繁殖に起因する猫の苦しみを考慮すると、営利目的の積極的な猫の繁殖とペットショップにおける販売は倫理的に動物保護上正当なものではありません。
さらに、特に運動量が多い猫の行動に適した、ペットショップ内の適切な飼育設備の必要性があり、それは大きな努力によってのみ可能です。



 つまり、海外はペットショップが少ない国も多いにある記述、「猫に関しては純血種に限り、しかも猫用に最低5平方メートルのスペースを用意することというようなことがあります。そこには、猫は同年齢のものを5匹まで入れられるということです。販売時には、生後最低16週経過していなければならないというものです」。は、ZZFのHPでは確認できませんでした。
 また、ZZF以外の資料においても、インターネット上(ドイツのドイツ語文献。日本語文献ではあります)でもありませんでした。このブログの管理人の方には、この記述の根拠となるぜひ一次ソースを挙げていただきたいものです。
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No title

先日ペットショップ(生体販売)の経営者と、意見交換をする機会がありました。そこで、海外の生体販売状況が、我が国においてはデマばかり流布されている状況について、どう考えているのかと尋ねたところ、驚いたことに、海外の生体販売について、何も知らない有様でした。
生体販売について、私は申し上げる立場にはありませんが、我が国の生体販売業者に対する差別的なデマについて、業界がマトモに反駁していれば、このようなデマばかりが拡散する状況は、おそらく無かったのではないでしょうか。

Re: No title

福岡猫被害救済委員会 三瀬  様、コメントありがとうございます。

> 先日ペットショップ(生体販売)の経営者と、意見交換をする機会がありました。そこで、海外の生体販売状況が、我が国においてはデマばかり流布されている状況について、どう考えているのかと尋ねたところ、驚いたことに、海外の生体販売について、何も知らない有様でした。

日本人の情弱というか、国内のマスコミを異常なほど妄信するというか。
それと外国語に弱いという面が影響していると思います。
今探しても見つからなかったのですが、「NHK BS 旅のチカラ」という有害番組がありまして、その番組をブログで取り上げたペットショップ経営者の方がいました。
「私はペットショップを経営しているが、ドイツと比較すると卑屈になる。日本ではペットショップは必要悪でなくせないから仕方がない」という内容で驚きました。

その番組の中では「ドイツはペットショップがない」、「犬はノーリード(なんて通じない和製英語使うなよ)」、「殺処分ゼロ(ティアハイム神話)」と報じていました(全部嘘)。
http://jintanbou.blog.fc2.com/blog-entry-25.html


> 我が国の生体販売業者に対する差別的なデマについて、業界がマトモに反駁していれば、このようなデマばかりが拡散する状況は、おそらく無かったのではないでしょうか。

先に申しました通り、どうして日本人は自ら情報を収集する、検証することをしないのでしょうか。
動物愛護の分野のみならず、日本人は容易に世論誘導される危険性があります。
戦前の治安維持法の再来にでもならなきゃいいのですが、それすら心配。

ところでZZFですが、会員企業数は少ないものの、広報活動や研究は熱心にしており、統計資料などもよいものを出しています。
かなり政治活動も活発に行っているようです。
日本のペット業界がドイツを見習うとすれば、このような業界独自の研究や広報、政策提言力だと思います。
このサイトにも、ペット業界の方がコメントされます。
一部では、海外情報を独自に分析するなど、愛誤の嘘プロパガンダに対抗しようとする動きもあるようですが、まだまだという感じがします。

メモ

メモ


オーストラリアでの、野良猫狩りに対する報奨金の議論(良記事)
オーストラリアの世論調査
・野良猫は有害獣である(だから駆除賛成) 92.1%
・捕獲して飼い猫にすべき(殺害駆除反対) 6.8%
2018年記事
https://www.theland.com.au/story/5285370/feral-cat-solution-could-include-bounty-hunting-expert/

オーストラリア
ヴィクトリア州での、野犬殺害に対する報奨金制度
ヴィクトリア州政府文書
http://agriculture.vic.gov.au/agriculture/pests-diseases-and-weeds/pest-animals/fox-bounty

No title

>日本人の情弱というか、国内のマスコミを異常なほど妄信するというか。
そんな方はいますので否定しませんが、それだけではないと思います。
何故なら、研究者や獣医師ならびに行政そして一部法曹関係者らの「専門家」と言う名の愛誤が、ありえない大ウソを垂れ流している現状があるからです。
またメディアに対する、国民の見方も近年大きく変わってきています。
よって、「メディア」という名の愛誤の言う事を、真に受ける人は、近年では大きく減ってきているのではないでしょうか。

No title

福岡猫被害救済委員会 三瀬 様

> >日本人の情弱というか、国内のマスコミを異常なほど妄信するというか。
> そんな方はいますので否定しませんが、それだけではないと思います。

しかしNHKを筆頭とするTVの放送内容を妄信する人はいまだに多いです。
特にNHK は絶対的でしょう。
それに準じる新聞系TV 局も妄信する人が多いです。


> 研究者や獣医師ならびに行政そして一部法曹関係者らの「専門家」と言う名の愛誤が、ありえない大ウソを垂れ流している現状があるからです。

残念ながら、それもあります。
窮大のレポートで引用されていた、四天王寺学園大学の教員の論文は誤訳だらけです。
http://www.shitennoji.ac.jp/ibu/docs/toshokan/kiyou/54/kiyo54-31.pdf

そのほかにも大学の教員の論文でもひどいものがあります。
この方も精神科に行くべきレベル。
ドイツのことを取り上げていながら、原文の出典がひとつもないのは驚き。
根拠がない、太田匡彦氏の著作を引用するとは、研究者の資格はないでしょう。
https://sapporo-u.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_action_common_download&item_id=7016&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1&page_id=13&block_id=17

かの、自称ドイツ連邦獣医師のかたが言うことは、ほぼすべてで嘘か、誤りがあります。
行政関係者の論文も、あからさまなウソとまではいかなくても、繰り返しいやというほどとりあげられている、「国会国立図書館 諸外国の犬猫殺処分の状況」ですが、「ドイツには犬猫狩猟駆除があるが公的殺処分がない」という根拠になっています。
この文書は、あからさまなウソはありませんが、著しく読者を誤解させる偏向があります。
ドイツにはいくつも公的殺処分の制度があり相当数行われています。
この文書では一言も「ドイツには公的殺処分がない」とは書かれていませんが、公的殺処分にも一言も触れていませんので読者に誤解を与えます。
私は2012年にドイツの犬猫の狩猟駆除についてこちらで取り上げていますが、「国立国会図書館~」が公表されたのは2年後の2014年です。
そのほかにも、ドイツ動物保護連盟のティアハイム指針に関する事実誤認を招く記述や、アメリカのTNRが肯定的に受け入れられていると著しく誤認させる記述があります。
アメリカは、所轄する官庁のほか、複数の連邦政府機関が完全にTNRを否定し、テキサス州政府などもそれに追随しています。
しかし「国会図書館~」のレポートでは、一民間団体のAlley cat Allies を取り上げています。
ACA は、違法に野良猫の餌やりを強行し、何人も逮捕者を出しています。
「アメリカ合衆国の」TNRに対する方針であれば、連邦政府や州の方針を取り上げるのが当然でしょう。

私がこれまで取り上げた専門家、吉田真澄弁護士(帯広畜産大学副学長)は、「海外では日本と異なり野良猫の餌やりに寛容」と正反対のことを書いていますし、福島みずほ氏は「イギリスでは犬猫の売買を禁止、ドイツは殺処分ゼロ」と国会でも発言しています。
ペット法塾に至っては、もう精神科に行くべきレベルです。
最近公表された環境省の資料ですが、「ドイツはペットの対面販売が義務付けられているのでインターネット販売が禁止されている」とあります。
法的根拠はありません、嘘です。
ドイツには、インターネットなどによる非対面通信販売を禁じる法律はありません。
Tierschutzgesetz「動物保護法」11条は、ペットショップなどの動物販売に関する包括的な規定が明文化されていますが、「対面販売義務」はありません。
犬に限り、商業取引をする場合は、10頭につき1名の専門家を要すると規定がありますが、対面販売を義務付けているわけではありません。
このような例を挙げればきりがありません。
最近取り上げた、ぺとことの記事を寄稿した武井泉氏ですが、大手シンクタンクの研究員です。
冒県の委託を受けて海外の動物政策に関する資料を作成していますが、その内容は絶句するほどひどいものです。
近く記事にしますし、県に対しても申し入れます。
ほかにも最近出た著作では、大学研究者がかかわったものでひどい内容のものがあります。
この「専門家」の誤りについては、折々まとめて取り上げます。

愛護に関わらず、日本のネットの情報が嘘だらけのような気がします。

特に掲示板・動画サイトのコメント等は酷すぎです。

そして、掲示板・動画サイトのコメント等を鵜呑みにする方が多いと思います。

正直なんのソースもないコメントをよく信じれるなと思います。

Re: タイトルなし

犬好き  様、コメントありがとうございます。

> 愛護に関わらず、日本のネットの情報が嘘だらけのような気がします。

それは日本に限ったことではないと思います。


> 特に掲示板・動画サイトのコメント等は酷すぎです。

それとまとめサイトとか、素人ライターから記事を二束三文で買って内容を検証もせずに配信している末端メディアもひどいです。
しかし動物愛護に関しては、NHKをはじめとする最大手メディアや、さらには学術論文や政府が出している文書でも嘘、偏向、誤りが極めて多いということです。
しかも「意図的な」嘘プロパガンダを感じます。
それが動物愛護とほかの分野が異なる点だと思います。

No title

ご無沙汰しております。台風大丈夫でしたでしょうか?
関西は今年何かと厳しかったですね。

さて、嘘情報の話ですが、業界団体の気持ちも分からなくは無いですね。
私は技術者ですが、報告報道に準じるいわゆる「一般的な情報」と言われるとまず信じます。特に明確な批判等なければまさかあからさまな嘘はないと思ってしまいます。
「そんな訳ないだろ」と思えば突っ込んで調べますが興味なければ「そうなの?」で終わりです。
ペット販売団体も海外の情報に興味無いのではないでしょうか。
しかし、自分らの商売を不当に妨害されているのですから危機感を持っていただきたいところですが

Re: No title

へなころ  様、コメントありがとうございます。

> ご無沙汰しております。台風大丈夫でしたでしょうか?

所有しているアパートの共聴アンテナが倒れました。
自分で治しました。
ポールが曲がっていたので、相当な風で、設置工事には問題はなかったと思います。


> さて、嘘情報の話ですが、業界団体の気持ちも分からなくは無いですね。
> 私は技術者ですが、報告報道に準じるいわゆる「一般的な情報」と言われるとまず信じます。特に明確な批判等なければまさかあからさまな嘘はないと思ってしまいます。

普通はそうです。
背後によほど利害があって、嘘情報を広めることを故意にしなければ、あからさまな嘘報道はないと判断するのが自然です。


> 「そんな訳ないだろ」と思えば突っ込んで調べますが興味なければ「そうなの?」で終わりです。

その、「健全な批判精神」が大切です。
たとえば「ドイツでは殺処分ゼロ」という報道ですが、狂犬病清浄国ではない大国で先進国が、公衆衛生で無為無策があり得るのかとか、「スイスでは生き物の売買が禁じられている」では、それでスイスの経済がなりたつのか。
少し考えればおかしいとかんじるはずです。
その疑問から、自分で調べてみることが大切です。


> ペット販売団体も海外の情報に興味無いのではないでしょうか。
> しかし、自分らの商売を不当に妨害されているのですから危機感を持っていただきたいところですが

内心、ペット業界は、日本では愛護団体は取るに足らぬ存在だと思っているのではないですか。
しかし自分たちの利害に関係するのです。
業界で事実関係を調べるとか、自ら情報発信してもよいと感じます。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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