日本よりペットショップがはるかに多いイギリス(人口比で1.6倍)~株式会社シロップの狂気「イギリスには全くと言っていいほどペットショップがない」

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(Summary)
・Freedom of Information Requeston Pet Shop Licensing (UK)
It can be estimated there are approximately 3,000 pet shops in the UK.
Britain has more pet shops than Japan by population ratio.
私は今まで取り上げた問題サイトに、ペトことがあります。このサイトは、特に海外情報に関しては、私が確認した限り全ての記事において、嘘・誤り・偏向があります。今回取り上げるのは、ペトことの運営会社、株式会社シロップに関する記事です。あまりのひどさに目を覆いたくなるような内容です。ここで記述されていることは、ほぼ全てが嘘、誤り、偏向です。今回は、「イギリスには全くと言っていいほどペットショップがない」という、真実とは全く逆の、呆れた大嘘を取り上げます。イギリスでは、生体販売の免許を受けたペットショップが約3,000軒あり、その数は人口比で日本の1.6倍も多いのです。
まず問題の記事から引用します。保護犬猫と里親を結ぶWebサービス「OMUSUBI」を立ち上げた理由 2017年2月28日。
CEO 大久保泰介(Ookubo Taisuke)
ドイツやイギリスで生活していた時に知ったのですが、ペットショップがまったくと言っていいほど無く(*1)、ブリーダーか保護施設から保護犬猫を飼うことが一般的です。
あちら(ドイツやイギリス)では、しつけがしっかりされていて、ノーリード(*2)でペットと散歩。
日本では、ノーリードは基本的にダメじゃないですか。
(*1)の、「ドイツやイギリスではペットショップが全くと言っていいほどなく」ですが、ドイツは、ペットショップの数が人口比で日本より多く、ペットショップにおける生体販売の売り上げ高もはるかに大きいのです。しかし、問題のペトことの運営会社、株式会社シロップが運営する、情報サイトペトことの記事、ドイツにはペットショップがないって本当? 日本と大きく違うペットの迎え方では、「日本ではペットを迎える際に一般的なペットショップですが、ドイツにはペットショップがほぼありません」という、仰天するような大嘘をたれながしています。
真実は、人口比では、ドイツは日本よりペットショップ数(1.2倍~1.3倍)が多く、ペットショップによる生体販売売上の総額(1.3倍~1.5倍)も、はるかに多いのです。この点については、私は記事にしています。ドイツのペットショップ生体販売売上高は日本より大きい。ペットショップの数も多い(人口比)~「ペトこと」の嘘を暴く。
さて、今回の記事の本題です。今回はイギリスのペットショップの数が、真実は、日本より人口比ではるかに多い約3,000軒あり、その数は人口比で、日本の1.6倍であることをを述べます。それを裏付ける統計から引用します。これはイギリスのペット業界が2014年に行った、イギリスの全自治体(生体販売ペットショップのライセンスを付与する権限がある)とペットショップにアンケートを送り調査したものです。かなり信頼性が高い資料と言えます。
Freedom of Information Requeston Pet Shop Licensing 「ペットショップ(脊椎動物の生体を扱う法律に基づいて免許を受けたペットショップに限る)の免許に関する情報」 2014年版
There are in excess of 3,000 licensed pet shops in the UK.
All pet shops selling vertebrates in Great Britain are required by the Pet Animals Act 1951 (as amended) toobtain a license before trading.
For the purpose of this report, the term “pet shop” refers only to those sites selling vertebrate animals andrequiring a license.
Responses were received from 311 (79.5 %) of the 391 councils.
In total, theselicense 2,322 pet shops.
From these figures, it can be estimated there are approximately 3,000 pet shops in the UK.
Responses below are based on a total of 2,208 pet shops in 281 councils.
Dogs92 (4.2%)
Small mammals1,275 (57.7%)
Cats169 (7.7%)
Reptiles1,031 (46.7%)
Birds938 (42.5%)
Fish1,658 (75.1%)
Primates32 (1.4%)
イギリスには、免許を受けたペットショップが3,000軒以上あります。
イギリスで脊椎動物を販売するペットショップはすべて、改正後の法律、Pet Animals Act 1951(ペット・アニマルズ・アクト1951)によって営業前に免許を取得する必要があります。
この調査の目的においては、「ペットショップ」という用語は、脊椎動物を販売し、免許を必要とする店舗のみを指しています。
回答は、391自治体のうち、311自治体(79.5%)から得ました。
(311自治体からは)合計で、2,322のペットショップがあると回答を得ました。
これらの数字から、英国には約3,000のペットショップがあると推測されます。
以下の回答は、281自治体の、合計2,208のペットショップの回答に基づいています。
犬92(4.2%)
小型哺乳類1,275(57.7%)
Cats169(7.7%)
爬虫類1,031人(46.7%)
鳥938(42.5%)
魚1,658(75.1%)
霊長類32(1.4%)
上記の調査は、ペットショップの免許を発行する自治体から回答ですので、信ぴょう性は高いです。本調査では、回答があった自治体と、無回答の自治体の合計ペットショップ数を、人口比で推計し、イギリス国内全体での脊椎動物の生体を販売しているペットショップ数を3,000軒としてます。
また、取扱動物種の調査では、回答があった28自治体の2,208のペットショップのうち、犬を販売しているのは92軒、猫を販売しているのは169軒です。それに基づき、イギリス全土での犬猫販売ペットショップの数を推計すれば、犬124軒、猫228軒となります。さらに人口比で日本に当てはめれば、犬を売っているペットショップは260軒、猫を売っているペットショップは478軒になります。ただしイギリスでは日本と異なり、犬猫の生体販売においては、インターネットでの非対面販売が禁じられておらず、極めて盛んです。ですからイギリスが、日本より犬猫を販売するペットショップは少なくても当然でしょう。また、イギリスの場合、犬猫販売を行っているペットショップは、極めて巨大な店舗が多いです。それも考慮すべきです。
私は繰り返し書いていますが、嘘つきは具体的な数字を挙げず、また出典を示さずに、形容詞、形容動詞を多用します。株式会社シロップの代表者、大久保泰介氏は、「全くと言っていいほど」、「一般的」などを用いています。まさに嘘つきの典型です。情報を正しく伝えるのであれば、信頼できる出典を示し、客観的な数値をあげ、それが「全くと言っていいほど」や「一般的」なのかは、その情報の受け取り手が判断することです。
次回以降の記事では、すでに私のブログ記事で何度か述べたきたことですが、株式会社シロップの今回引用した、株式会社シロップに関する記事の内容が余りにもひどいので、再度その点についてとり挙げます。例えば「ドイツやイギリスでは犬はノーリード」、「公的殺処分はゼロである」、「ドイツやイギリス、スイスでは犬は保護団体から入手するのが一般的」などです。それらは真実とは全く正反対の大嘘です。そのほかでも、株式会社シロップでのメディアへの発言は、嘘、誤り、偏向の羅列であまりにもひどく、見るに耐えがたい内容です。まさに狂気に近い、全く有害そのもののサイトと断言しても差し支えないです。
(動画)
Pet Store London - Jumanji Pets 「ロンドンのペットストア ジュマンジ・ペット」。2014/10/29 に公開
犬も猫も蛇も小型哺乳類も売っています。総合的な生体販売ペットショップですが、イギリスには、子犬の安売りに特化した巨大ペットショップチェーンも複数あります(なお、読者様から「本ペットショップは現在は犬猫は取り扱っていない」とご報告いただきました)。
(動画)
Puppy shop in East London 「イーストロンドンの子犬販売ペットショップ」 2010/01/29 に公開
(動画)
alimgazi pet shop in london 2012/01/07 に公開
こちらもロンドンのペットショップ。鳥が主体ですが、犬猫もショーケースでの展示販売をしています。
https://www.facebook.com/koji.kawamura.33/posts/1650602685061979
「ペトこと」、「シロップ」の記事に対する、私のFBコメント
それにしても、株式会社シロップ(問題サイト「ペトこと」の運営会社)の代表者である、大久保泰介氏の噴飯発言には、こちらが目を覆いたくなるほどです。繰り返し「イギリス、ドイツでの在住経験」、「イギリスでの留学経験」、「イギリスで仕事をしていた」と自慢しますが、この方は、ごく簡単な英文検索すらしていないと思われます。
例えば、ペトことでは、「犬猫の8週齡未満販売は欧米で禁止している」と堂々と書いてました。アメリカ合衆国では、8週齡未満販売規制をしているのは犬で23州、猫で17州にとどまります。EUでは、犬猫ともはフランス一国、ドイツ、イギリスでは犬のみ(イギリスでは条例で猫を禁じる自治体はある)、全く犬猫の週齡販売規制がない国は9カ国に及びます。私が英文の資料を添えてコメントすれば、即コメント投稿禁止されました。だいぶ後に訂正をしていますが。
正直言って、記事を書く前に、簡単な英文検索をすれば、このような大間違いはしないはずです。該当する記事はこちら。犬猫の8週齢規制とは? ペット心理行動カウンセラーが解説。もちろん、イギリスには人口比で1.6倍もペットショップがあるなどの情報は、中学生レベルの英語検索で分かることです。
そのほかでも最近では、cage「ケージ」とするところを「ゲージ」と表記したり。cage「=檻」は、高校1年レベルの英単語です。今回取り上げたプレスリリースでも、犬の引き綱をつけないことを「ノーリード」と記述しています。英語に堪能な人であれば、ありえないと思います。アメリカでは100%通じません。アメリカで、no lead は、「無鉛」という意味です。「無鉛ガソリン」や、「鉛不使用」といった意味になります。犬の引き綱を付ける、付けないは、on off leash もしくは、with without leash です。イギリスでは、犬の引き綱をlead とはいますが、on offです。公文書でもそのように記述されています。
「イギリスで3年留学していた」、「イギリス、ドイツに在住経験がある」のならば、日本人が必ず訪れるロンドンのハロッズデパートの4階に、有名なペットショップがあったことを知らないはずがないです。また、イギリスもドイツも、体感的にペットショップが多い国です(何しろイギリスは日本の1.6倍もあるのですから)。よくわからない方です。いずれにしても、この株式会社シロップと、運営しているサイト、ペトことは、その他大勢の頭が湧いた、有害嘘愛誤プロパガンダサイトのひとつに過ぎません。
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