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続々・ドイツの犬の入手先割合は、ティアハイムは1割未満である~「ペトこと」の嘘を暴く







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(Zusammenfassung)
Was ist der Marktanteil von Tearheims Hund?


 記事、
ドイツのペットショップ生体販売売上高は日本より大きい。ペットショップの数も多い(人口比)~「ペトこと」の嘘を暴く
ドイツの犬の入手先割合は、ティアハイムは1割未満である~「ペトこと」の嘘を暴く
続・ドイツの犬の入手先割合は、ティアハイムは1割未満である~「ペトこと」の嘘を暴く
の続きです。
 前回の私の記事では、ドイツでは大変生体販売ペットショップが発展しており、取扱動物数の種類、販売数の多さや、1店舗あたりの規模は巨大ということを述べました。ドイツは人口比で日本より生体販売ペットショップの数が多く、またペットショップにおけるペットの生体販売売上高は日本より大きいことを書きました。しかし正反対の驚くべき大嘘が流布されています。「ドイツにはペットショップがほぼありません」としている、悪質な嘘サイトがあります。前回記事でも取り上げた、こちらの記事です。ドイツにはペットショップがないって本当? 日本と大きく違うペットの迎え方。今回は、本記事で書かれている、「ドイツはティアハイムと呼ばれる保護犬猫収容施設から引き取る文化が浸透」が疑問であることを述べます。なおこちらの記事が掲載されているサイト、ペトことは、そのほかの記事でも、嘘、誤り、捏造がたいへん多い問題サイトです。海外に関する記事ではほぼ全てに嘘捏造、もしくは偏向があると言っても過言ではありません。
 


 問題の記事から引用します。ドイツにはペットショップがないって本当? 日本と大きく違うペットの迎え方 2016年9月24日。


ペットショップって海外では当たり前じゃないって本当?
日本ではペットを迎える際に一般的なペットショップですが、ドイツにはペットショップがほぼありません
ドイツはティアハイムと呼ばれる保護犬猫収容施設から引き取る文化が浸透。
そしてドイツでは、ブリーダーから引き取るよりも保護犬や保護猫から引き取ることが多くあります(註 ドイツのティアハイムから犬を入手したシェアは10%未満と推測されます)。
それは、各自治体に「ティアハイム」と呼ばれる動物保護収容施設があるからです。
700から1000ものティアハイムが存在し、行政(自治体)が管理するのではなく民間に委託する形で運営されています(註 現在、全ドイツにあるティアハイムの数は約550です)(*1)。
ドイツでは生体販売自体は禁止にはなっていません。
にもかかわらず、ペットショップがほぼ存在しておらず、ブリーダーや保護犬猫のシェルターから引き取ることが一般的となっている。



 ドイツの犬の入手先に占めるティアハイムの割合に関する統計はありませんが、多くの信頼できる統計から推計したところ、「ドイツでの犬の入手割合はティアハイムのシェアは1割に満たない」のです。それが「ドイツではティアハイムから保護犬猫を引き取る文化が浸透している」のかどうか。事実を伝える文章では、客観的な数値だけ伝えるにとどめ、それが「浸透しているのかどうか」の主観的な判断は読者様に委ねるべきです。
 前回記事では、「ドイツにおけるティアハイムの犬の年間一般譲渡数(①)」を推測する根拠となる統計資料について説明しました。今回記事では、「ドイツにおける犬の年間入手総数」について述べます。
 

1、ドイツ国内のティアハイムが一般譲渡した犬の数

 前回記事、続・ドイツの犬の入手先割合は、ティアハイムは1割未満である~「ペトこと」の嘘を暴く、により、「ドイツにおけるティアハイムの犬の年間一般譲渡数(①)」は、約5万2,000頭としました。


2、ドイツ国内における年間犬取得数

 「ドイツの犬の入手総数に占める、ティアハイムから犬を入手した割合」は、「ドイツにおけるティアハイムの犬の年間一般譲渡数(①)」(分子)と、「ドイツにおける犬の入手総数(②)」(分母)によって求められます。①は、先に述べた通り、約5万2,000頭です。
 「ドイツにおける犬の入手総数(②)」(分母)は、2014年公表の、全ドイツケネルクラブ(VDH)の、ドイツ国内の犬の飼育実態調査の統計資料Daten zur Hundehaltung 「犬の飼育に関するデータ」による推計値を用います。
 この資料に基づけば、ドイツ国内における子犬の販売総数は年間50万頭程度であり、そのうち輸入は10万頭程度とされています。そのほかにも、友人知人から譲り受ける、自家繁殖、野良犬を拾ったなども犬の入手方法はありますが、その数は不明です。それらを合わせた、ドイツ国内の犬の入手総数に関する推計値はありません。したがって、この数値を用います。Daten zur Hundehaltung 「犬の飼育に関するデータ」から、引用します。


Daten zur Hundehaltung
Absolut gesicherte Daten zum Hundebestand und zur Hundezucht in Deutschland gibt es nicht, so dass man von Schätzungen ausgehen muss.
Danach finden in Deutschland jährlich ca. 500.000 Hundewelpen einen neuen Besitzer.
Davon werden ca. 400.000 Welpen in Deutschland gezüchtet – ca. 100.000 Welpen werden importiert.
Insgesamt werden damit jährlich ca. 345.000 Rassehunde- und ca. 155.000 Mischlingswelpen in Deutschland verkauft.

犬の飼育に関するデータ
犬の個体数や犬の繁殖に関するデータは絶対的に正確なデータはありませんので、推定値によらなければなりません。
約50万匹の犬の子犬が、ドイツで毎年新しい飼い主を見つけるでしょう。
このうち約40万頭の子犬がドイツで繁殖されたものであり、約10万頭の子犬が輸入されています。
合計で、約345,000の純血種の子犬と、約155,000のミックス種の子犬がドイツで毎年販売されています



3、ドイツにおける、ティアハイムから犬を入手する割合

 ①、②からすれば、ドイツにおける、ティアハイムからの犬の入手割合は、最大でも1割に満たないとしか考えられません。つまり、55万2,000頭/5万2,000頭=9.4%です。
 しかしこの数字は、かなり高めと考えられます。なぜならば①においては、ドイツのティアハイムの一般譲渡割合は高めに見積もった数値です。大学の調査では、ティアハイムの殺処分率は低めに出ている可能性がありますし、ティアハイムが収容犬を、実験動物として譲渡したとの報道もあるからです。また②においては、自家繁殖や知人からもらった、野良犬を拾ったなどの犬の入手数が考慮されていないからです。
 それが「ペトこと」が主張する、「ドイツはティアハイムと呼ばれる保護犬猫収容施設から引き取る文化が浸透」という表現がふさわしいのかどうか。それは読者様の判断に委ねます。私は、資料や数字しか提示しません。

 それにしても、「ペトこと」以外でも、「ドイツには生体販売ペットショップがない」、「もしくはほぼない」という嘘が日本で流布されてそれが定着しているのは驚きです。まさに狂気と言わざるを得ません。
 私の記事、ドイツのペットショップ生体販売売上高は日本より大きい。ペットショップの数も多い(人口比)~「ペトこと」の嘘を暴く、で書いたとおり、ドイツは、人口比で日本より、生体販売ペットショップの数も、ペットショップでの生体の売上高も多いのです。これは公的統計に出ています。

 このような大嘘記事もあります。ドイツで動物の生体販売が行われなくなった理由。tsunayoshi。ここでは「ドイツの多くのペットショップは、ZZFとよばれる、ペットやペット関連商品を取り扱う連盟に属しており、生体販売の条件を取り決めた」とあります。それにより、ドイツのペットショップは生体販売をやめた、という趣旨のことが書かれています。
 しかしZZF(Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe Deutschlands e.V. )の加入企業数は数百社です(*1)。つまり生体販売を行っているペットショップの加入率は数%台~、ペット関連用品のみを扱う店まで含めれば、加入率はさらに低くなります。上記のtunayoshi の記述「多くのペットショップ」には笑えます。最大で数%台~の組織率で「多く」なのでしょうか。さらに現在、ZZFが自主規制している生体販売は、犬と猫の一部だけです。
 繰り返しますが、嘘つきは「多くの」、などの形容詞形容動詞を多用し、具体的数値を挙げません。「ZZFの自主規制により、ドイツでは犬猫の販売をしていない」、「生体販売を自主的にやめた」という記述をほかのサイトでも見ます。その欺瞞については、改めて取り上げます。


(動画)

 Hundewelpen aus dem Internet: ein brutales Geschäft – Die ganze Reportage | stern TV 「インターネットから子犬:残忍なビジネス-その全てのルポタージュ stern TV(TVドキュメンタリー)」。2017/12/13 に公開。
 2008年に、ポーランドなどの東欧諸国が、ヨーロッパにおける国境間移動移動協定に加入後は、ドイツなど西ヨーロッパに激安な子犬が大量に輸入されるようになりました。ドイツのペットショップが品質管理を行って東欧のブリーダーに生産委託するケースもありますが、多くはインターネット(ドイツでは犬などのペットの生態をインターネットなどの非対面通信販売で売ることを禁じていません)や、国境付近での仮設店舗やクルマでの行商で売られます。この数は、現在も増え続けていると思われます。推計ではその数は10万頭とされていますが、ティアハイムの犬譲渡数より、はるかに多いのは間違いないです。
 このようなことはドイツでは常識として周知されていることです。「ペトこと」の記事は、あまりにも無知、実情を知らない方が思いつきで書いたものとしか判断できません。

Der skrupellose Internet-Handel mit kranken Hundebabys: Ein Insider packt aus
Tatsächlich aber stammen viele der Hundewelpen, die im Internet zum Kauf angeboten werden, aus dubiosen Zuchtfabriken in Osteuropa.
Oft sind sie schwer krank, werden viel zu früh von den Muttertieren getrennt und anschließend mit gefälschten Papieren verkauft.
"Ebay bietet illegalen Händlern eine Plattform. Bis jetzt kann sich jeder dort anmelden und man kann nie herausfinden, wer wirklich dahintersteckt", sagt die Tierschützerin.

病気の犬の赤ちゃん犬の不正なインターネット取引:内部告発
実際に、インターネットで販売されている子犬の多くは、東ヨーロッパの繁殖工場(註 劣悪な大量生産のたとえ)から来ています。
多くの場合、犬たちは重度の病気で、母親から離されるのが早すぎ、ニセの証明書(註 偽の血統書やワクチン証明書)で売られています。
「e-bay(註 ドイツ最大手のインターネット販売ポータル。犬の出品数が多い)は、違法な犬貿易業者のために販売ポータルを提供しているので誰でもログインすることができます。しかし、本当は背後にあることは決して分からない」と、動物保護活動家は言います。





(動画)

 Tierheim Weißenfels Schließung Heidi Kronenberg Katzen- und Kleintierschutzverein 「ティアハイム・ヴァイシェンフェルズ・シーソンは閉鎖しました。ハイディ・クローネンブルク猫と小動物保護協会」。2016/02/14 に公開(TVニュース)
 ティアハイムが倒産して、閉鎖されたというTVニュース。ドイツ国内のティアハイムは、先の動画にあるように、おもに東欧から激安子犬の輸入が激増したことも一因ですが、総じて経営難に陥っています。最近数年間のあいだに大型倒産も含めて、かなりの数のティアハイムが倒産し、閉鎖に追い込まれました。シュツットガルト・ティアハイム倒産のように、自治体が急遽受け皿となる施設を作り、動物を収容したところもあります。倒産にいたらなくても、自治体が補助金の増額で経営を支えてやっと存続しているティアハイムも多いです。




(参考資料)

(*1)
Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe Deutschlands Der Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe e.V. (ZZF)

Der Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe e.V. (ZZF) ist ein Zusammenschluss von mehreren hundert Mitgliedsbetrieben aus dem Zoofach-Einzelhandel, -Großhandel und der Industrie und hat seinen Sitz in Wiesbaden.

Der Zentralverband Zoologischer Fachbetriebe e.V. (ZZF) は、数百の小売のペットショップを会員とする協会で、ヴィースバーデンを拠点としています。



Tierheim

Der größte Dachverband in Deutschland ist der Deutsche Tierschutzbund, der etwa 740 Tierschutzvereine mit rund 550 vereinseigenen Tierheimen vertritt.

ドイツ最大の統括組織はドイツの動物保護協会(Deutsche Tierschutzbund)で、これは740の動物保護団体(Tierschutzvereine )と、それに属する、約550の会員制のティアハイム(Tierheimen )を代表しています。

 上記にあるとおり、ドイツのティアハイムの上部組織として動物保護団体(Tierschutzvereine)があります。この団体は寄付金を集めたり、資金管理をしています。そして別法人として、動物を収容する施設である、ティアハム(Tierheim)を所有しています。上位の独文の mit は、英語で言えば with に近い前置詞で、(A mit B)とすれば、「Aに属するB」という意味になります(ドイツ語 3格支配の前置詞 mit
 よく、「ドイツには1,000以上のティアハイムがある」や、今回取り上げた「ペトこと」の「700から1,000ものティアハイム」は完全に誤りです。ドイツのティアハイムの組織構造を理解していない、かつドイツ語の意味がわかっていない人があやふやな情報をたれながしていて、それの伝聞と思われます。本当にこんな誤った情報を堂々とたれながして、実に有害です。
 

(追記)

 「ペトこと」ですが、 ペトことについてで、次のように記述しています。


ペトことのこだわり
ペトことは、ペットの専門家が執筆するペット専門メディアです。
特にこだわっているのは、「専門家が情報発信する」ということ。
ペトことは、ペットのことに関するあらゆる情報を正確に、そしてわかりやすく紹介し、蓄積していきます。

正しい情報を伝える仕組み
ペトことは、あらゆる情報を正確にするために三つの仕組みを作っています。
一つは、前述した専門的な知識と経験を持った専門家による情報発信です。
もう一つは、編集長による全記事のチェック体制です。
そして最後は、アドバイザリーボードによる監視体制です。

編集体制
情報の信頼性を高めるため、全ての記事は編集長のクオリティーチェックを経て公開されます。

アドバイザリーボード
さらに編集部の監視機能として、ペトことは外部有識者を中心としたアドバイザリーボードを設置しています。
編集部の運用体制や記事の正確性、メディア全体のクオリティーチェックを行います。

取材姿勢
手間を惜しまず複数の情報源に取材し、情報の信頼性を高める。
取材対象や情報提供者に対し、誠実な振る舞いを心掛ける。
裏取りを怠らず、先入観や伝聞に基づいた記事を作らない。

情報発信
科学的根拠に基づいた情報発信に努め、情報源はできる限り明示する。
価値ある情報発信に努め、私利私欲のために読者を誘導することはしない。
誤りがあった場合は速やかに訂正し、読者にその事実を伝える。



 「ペトこと」の記事、ドイツにはペットショップがないって本当? 日本と大きく違うペットの迎え方においては、明らかに逃げようのない誤り、嘘の羅列です。本記事では、出典が何も示されていません。そして「当たり前じゃない」、「ほぼ」「浸透している」などの形容詞、形容動詞を多用しています。
 皆さんもお気を付けてください。嘘つきの文章は、「形容詞、形容動詞」を多用します。実際の数値、例えば本記事では、「ドイツの生体販売ペットショップの数」、「ドイツのペットショップでの生体販売の売上総額」の具体的数値(それも信頼性のある統計を用いることが前提です)をひとつも上げていません。「当たり前じゃない」、「ほぼ」、「浸透している」などは主観です。例えば、ドイツが人口比で日本の10倍の数のペットショップがったとしても、「私はそれが『ほぼ無い』と思う」と逃げることができるからです。つまり、形容詞・形容動詞を多用するのは嘘つきの常套手段です。そして信頼性のある出典を示しているか、それが客観性のあるものかどうかを確かめてください。

 それにしても、あまりにもひどいです。「あらゆる情報を正確に」、「あらゆる情報を正確」、「情報の信頼性を高める」、「記事の正確性、メディア全体のクオリティーチェックを行います」とは、なんともいやはや、厚かましい。普通の感性を持った方でしたら、真っ赤になってうつむいてしまいます。

 「複数の情報源に取材し、情報の信頼性を高める」ですが、本記事では、何一つとして、情報源(出典)を示していません。執筆者の思いつき、妄想でしょう。そうでなければ、書かれてることの証明となる出典を示していただきたい。

 「裏取りを怠らず、先入観や伝聞に基づいた記事を作らない」。はあ?出典のひとつも示さないということは、裏取りゼロでしょ。先入観や伝聞だけじゃないですか。

 「科学的根拠に基づいた情報発信に努め、情報源はできる限り明示する」。数値を一つも上げないで、何が科学的なんでしょうか。情報源の明示がゼロです。出典を示してください。

 「価値ある情報発信に努め、私利私欲のために読者を誘導することはしない」。こちらは保護犬猫事業をしています。まさに自己のビジネスの利益のための嘘プロパガンダにより、読者・世論を誘導するあくどい行為です。

 「誤りがあった場合は速やかに訂正し、読者にその事実を伝える」。私は本記事に対して、全て出典を示して誤りを指摘しましたが、即座にアクセス制限を喰らいました。FacaBookにもコメントを入れましたが、数秒で削除されました。ほかの記事も「出典」を求めましたが、回答はゼロです。

 人を騙そうとする人に限って「この情報は正確です、正しいです」としつこく強調します。嘘つきに限ってそうです。嘘をつく人は、「これは嘘です」と前置きしてから嘘は言いません。詐欺師は、「この情報は間違っています」とは口が裂けても言いません。正しい情報を提供している人ほど、能書きはたれないと思います。能書きよりも、出典を示しなさい。それにしても、この「ペトこと」の記述には、久しぶりに楽しませていただきました。
 記事本文でも触れましたが、この「ペトこと」の記事は、ほかの記事でも、海外情報では、明らかに決定的な、逃げようがない「嘘」「誤り」「捏造」の羅列です。本記事以外の記事に関しても、折々取り上げていきたいと思います。それにしてもこのような方々が、「厚顔無恥」の典型なのでしょう。それとか「心臓に毛が生えている」とかです。もう、呆れて呆れて。出典の一つも調べずに、頭に湧いた妄想の作文なんて小学生でもできます。しかしこのような荒唐無稽な嘘サイトでも騙される衆愚がいることこそ、日本の動物愛護の後進性でしょう。
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No title

ペトことのHPを見ていると「Omusubi」とかいう仲介サイトがあるのですが、それを見るとペット仲介業だなという印象は否めません。利益は得てないからペットショップとは違うと彼らは主張するでしょうけれど、業として生体譲渡に関わっているのに違いはないでしょう。

それと譲渡側の団体に払う譲渡費用の意味が分かりません。寄付金と書いてありますが、本来寄付なら贈与者が好きに金額を決めてよいはずです。決められた金額を払うのであれば、実質売買と何ら変わりありません。必要経費だけを払っているという見方もありますが、そんなものは通常の小売店でもごく当たり前にある話です。自分たちがペットショップと同じようなことをやっておきながら、ペットショップだけを攻撃するのは単に商売敵を潰したいだけではと勘繰られても致し方ないのではないでしょうか。

あと「ドイツにはペットショップがないって本当? 日本と大きく違うペットの迎え方」の中で「ペットショップから飼うことも可能ですが、飼う際は必ず家族全員が面会する必要があったり、早くても1週間は迎えるまでに時間を要したりします。そうすることで、「衝動買いで飼ってしまったものの飼育が大変で捨てる」といったことを防止できたり、飼うことの責任をきちんと理解してから飼ってもらったりする環境ができているのです。」という一文があります。

それなら日本のペットショップにそうした販売方法を義務付けさせれば済む話ではないでしょうか。私はペット飼育全体への規制がない中においてはペット販売につきペットショップに何等かの規制を行うというのは悪くない手段だと思っています。しかし「ペットショップがほとんどない」という嘘をつくことで販売規制への提言を台無しにしてしまっているのが愛誤の現状であると言わざるを得ません。

Re: No title

野生動物への餌やり反対 様、コメントありがとうございます。

> ペトことのHPを見ていると「Omusubi」とかいう仲介サイトがあるのですが、それを見るとペット仲介業だなという印象は否めません。利益は得てないからペットショップとは違うと彼らは主張するでしょうけれど、業として生体譲渡に関わっているのに違いはないでしょう。

株式会社の中の一部門でしょ。
営利事業そのものじゃないですか。
よく「利益を得ていないから販売じゃない、営利事業のペットショップと違う」と、保護犬猫ビジネスをしている人たちは言いますが、屁理屈も甚だしい。
じゃあ、赤字の商店や、赤字を出したイオンは「営利じゃない、販売じゃない」ということになります。
株式会社という、営利組織で継続反復して営業として行っているのだから、(業としての生体販売)商行為そのものです。
https://ja.wikibooks.org/wiki/%E5%95%86%E6%B3%95%E7%AC%AC502%E6%9D%A1
商法502条11項

大体保護犬猫活動をしている人たちって、例外なく頭に血がのぼって変な人が多い。


>譲渡側の団体に払う譲渡費用の意味が分かりません。寄付金と書いてありますが、本来寄付なら贈与者が好きに金額を決めてよいはずです。決められた金額を払うのであれば、実質売買と何ら変わりありません。

売買というより、仲立取次(商法502条11項における商行為)です。
要するに「商行為」。


>必要経費だけを払っているという見方もありますが、そんなものは通常の小売店でもごく当たり前にある話です。

その理屈で言えば、赤字で原価を割ってバーゲンをしたら、販売じゃないということになります。
保護犬猫活動をしている人たちって、要するにバカでしょ。


>自分たちがペットショップと同じようなことをやっておきながら、ペットショップだけを攻撃するのは単に商売敵を潰したいだけではと勘繰られても致し方ないのではないでしょうか。

それはすごく思います。
折々取り上げますが、このような記事があります。
http://tsunayoshi.tokyo/c/d227b316bc7ec9911b7ec94ab0a97d41cb788795
「ドイツで動物の生体販売が行われなくなった理由。」
この中では、ドイツのペットショップのZZFという業界団体が自主規制で生体販売をやめたから、ドイツでは生体販売がないと書かれています。
しかしその業界団体の加入社数は、数百レベルなのです。
対して、ドイツでは生体販売をしているペットショップが4,100~4,300、フードなどのペット用品専門店だけを扱っている店を加えればさらに多いでしょう。
下手したらZZFの加入率は1%とか、そんなレベルです。
さらに、ZZFの生体販売自主規制は、犬と純血種の猫だけです。
意図的な嘘記事ですが、このtunayoshiというサイトは、犬猫保護団体の支援企業です。
あまりにも利害ガリガリ、露骨すぎて嘔吐しそう。
他の記事の嘘っぷりもひどいサイトですがね。
そのほか、「日本以外の先進国ではペットショップがない」と言い切った杉本彩氏も、「イギリス、ドイツでは生体販売ペットショップがない」と何度も大嘘をメディアにたれながしている滝川クリステル氏も、保護犬猫事業をしています。
あまりにもわかりやすすぎます(大笑い)。
根性が卑しすぎる。


>「ペットショップから飼うことも可能ですが、飼う際は必ず家族全員が面会する必要があったり、早くても1週間は迎えるまでに時間を要したりします。そうすることで、「衝動買いで飼ってしまったものの飼育が大変で捨てる」といったことを防止できたり、飼うことの責任をきちんと理解してから飼ってもらったりする環境ができているのです。」という一文があります。

これも捏造と言って差し支えないです。
記事にしようと思いましたが、同じテーマが続くと読者さんも飽きますのでやめました。
世界最大のペットショップ、ZooZajacの社長が、「当社では犬などを売る場合は、飼い主の家まで行き、ふさわしいか見届けます」という、プロモーションビデオを制作していますが、「家族全員と面会」や、「1週間またなければならない」とはありません。
https://youtu.be/9UqXP25CmHU

他の店では、もっと日本以上に安易に売っていると思います。
何しろ、ドイツは日本で禁じらている、非対面のインターネット販売で犬などのペットを販売することに対して全く規制がない国ですから。


> 日本のペットショップにそうした販売方法を義務付けさせれば済む話ではないでしょうか。私はペット飼育全体への規制がない中においてはペット販売につきペットショップに何等かの規制を行うというのは悪くない手段だと思っています。しかし「ペットショップがほとんどない」という嘘をつくことで販売規制への提言を台無しにしてしまっているのが愛誤の現状であると言わざるを得ません。

むしろ対面での説明を義務付けているなど、日本のペットショップでの販売はある面ドイツより厳しいとさえ言えます。
日本がドイツに劣っているのは、展示環境などで、改善の余地があるでしょう(ドイツ以外の展示環境は日本よりひどいところがあります)。
しかし衝動買いを防ぐのは、むしろペットショップの規制ではなく、飼い主の規制の方が効果があると思います。
しかし飼い主への規制は、犬猫保護団体は言いません。
売上が落ちることを懸念しているからでしょう。
本当に衝動買いをなくそうと思うならば、飼い主の飼育免許や、販売時のマイクロチップによる飼い主登録義務などヨーロッパに倣ってやるべきです。
しかし、保護団体はマイクロチップに反対しているところも多いです。

確かに

販売側でなく買う側の規制を強めれば良いはずですね。
最終的には買った人の扱いになってくるので。
しかしそれをしてしまうと愛護団体も動物がさばけなくなってしまう。
それで売る側を攻撃する。
なんか気分悪くなってきました。

愛護は他人のことなんか考えていません。ひたすら自分たちの益だけ。動物の福祉やらなんやらもっともらしいことを言っているけど、結局は「あそこでは買うな、うちから買え」といっているにすぎません。要は同業者潰しと思って良いわけですね。

海外から犬を輸入する際も、相手ブリーダー(や業者)とある程度の面識がないとトンデモない犬を送ってくることなんてザラです。海外のモラルが良いわけじゃなく、弱肉強食状態なんです。




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このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 確かに

昇汞 様、コメントありがとうございます。

> 販売側でなく買う側の規制を強めれば良いはずですね。
> 最終的には買った人の扱いになってくるので。

買う(飼う)側の規制を強化すれば、恩恵はペットショップで販売されても、保護団体から譲渡されても及びます。
なぜ保護団体は、殺処分の責任も全てペットショップ(も含めて営利ブリーダーも全て攻撃対象としている保護団体もあります)に転嫁してしまうのか。
保護団体もいい加減なことをしています。
今ではさすがに保健所も、保護団体に譲渡したあとのこともなんらかの追跡をしている(と信じたい)かもしれませんが、かつては保健所から猫を引き出しては公園にリリースしている団体がありました。
当然不妊去勢は追いつかず、野良猫の自然繁殖が進みます。
保護団体が殺処分の原因を作っている例です。


> しかしそれをしてしまうと愛護団体も動物がさばけなくなってしまう。
> それで売る側を攻撃する。

まさに図星です。


> 愛護は他人のことなんか考えていません。ひたすら自分たちの益だけ。動物の福祉やらなんやらもっともらしいことを言っているけど、結局は「あそこでは買うな、うちから買え」といっているにすぎません。要は同業者潰しと思って良いわけですね。

それ以外考えられないでしょう。
例えば、杉本彩氏が自らの著作で「日本以外の先進国にはペットショップがない」という、呆れた大嘘を付いています。
なりふり構わず、商売敵つぶしそのものとしか考えられません。
杉本氏は、ペットショップのみならず、ブリーダーも攻撃しています。
狂ったように、ドイツやイギリス、はたまた日本以外の先進国ではペットショップ(生体販売)がないと言っている人は、大概保護犬猫ビジネスをしています。
滝川クリステル氏しかり、ペトことしかり、tunayoshiしかり。


> 海外から犬を輸入する際も、相手ブリーダー(や業者)とある程度の面識がないとトンデモない犬を送ってくることなんてザラです。海外のモラルが良いわけじゃなく、弱肉強食状態なんです。

海外の犬ビジネス、は日本より競争が激しいと思います。
ペットショップでの犬の販売価格は、日本よりドイツ(700ユーロ台~)、イギリス(500ポンド台~)のほうが安いのです。
それは、イギリス、ドイツの方が日本より、犬の大量生産大量流通が進んでいるということです。
経済原則からすれば、当然なのですがね。

Re: タイトルなし

鍵コメ様、コメントありがとうございます。

F・R子さんについては、「講演会に行ってきたが、この方の言っていることは真実か」という問い合わせを複数の方からいただいています。
その都度、私はスェーデン語はわかりませんのでおしらべできません、とお答えしています。
少数言語の小国ですので、英語などの資料もほとんどないです。
ただ、イギリスやドイツでは、動物保護関係者ではほとんど話題にはなっていないと感じます。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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