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「アマミノクロウサギの死因は交通事故が多い」はトリック~「ノネコ殺処分・安楽死計画の根拠は科学的ではない」の非科学性を検証する






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 記事、 
「ノネコ殺処分・安楽死計画の根拠は科学的ではない」の非科学性を検証する   、
「ノネコ・野良猫は在来生物と共存関係にある」という妄言~「ノネコ殺処分・安楽死計画の根拠は科学的ではない」の非科学性を検証する
の続きです。
 今回は、TNRを行っている愛護(誤)団体などが主張している、「2、アマミノクロウサギの死因は交通事故が多い。猫による捕食被害は比較的少ないので、猫の殺処分は必要ない」の非科学性について検証します。



 アマミノクロウサギの死因はほとんどが交通事故であり、ノネコ・野良猫の食害はわずかである。アマミノクロウサギの個体数減少の原因はほとんどが交通事故である。だからノネコ・野良猫の殺処分・安楽死は必要ではない」と主張している記事を例示します。そのほかでも、「アマミノクロウサギの死因は交通事故死がほとんどであり、ノネコ・野良猫の食害は濡れ義務だ」と主張している愛護(誤)関係者は多いです。


ノネコ殺処分・安楽死計画の根拠は科学的ではない。沖縄、奄美大島。2017年10月23日 。

アマミノクロウサギ絶滅危惧の原因はノネコにあり殺処分・安楽死を、というキャンペーンの根拠に獣医師らが疑問を呈している。
近隣の徳之島では殺処分ではなくTNR不妊手術でアマミノクロウサギを増やした実績があり、不妊手術を検討する前に大量殺処分を実施してしまうことは、世界遺産登録機関であるユネスコの理念に反する。
アマミノクロウサギの生息数は増加し、生息域は東京ドーム210個分も広がった(註 この根拠は、環境省の資料により、2013年以降にアマミノクロウサギが確認された地域が増えたことです。しかし環境書がセンサー・カメラを増設してアマミノクロウサギの生息を確認する事業を強化したのは2012年です。センサー・カメラを増設すれば、撮影されてアマミノクロウサギの生息が確認される例が増えるのは当たり前です。つまり、この記述は「欺瞞」)。
2016年度末までに95%以上の猫が不妊手術済となり、2017年度も事業は継続中。
環境省発表2016年希少種アマミノクロウサギの断定できた死因は、100%交通事故(ロードキル)(註 この記述は誤りです。2016年のアマミノクロウサギの発見死体はハブによるもの、原因不明があります)。
2000~2013年の死因調査でも犬猫捕食と断定された割合は数%。



2月22日は「猫の日」。今、奄美群島がネコを巡ってゆれています!。2018年2月22日。

奄美大島と徳之島では、ある特殊な事情から、野良猫たちが大ピンチに陥っています。
世界遺産登録に前のめりな地元行政や環境省では、捕らえた野良猫を殺処分する方向性を打ち出し、物議をかもしているのです。
脅威となっているのは、島内に8万台以上あるといわれる自動車によるロードキル(交通事故死)です。
(アマミノクロウサギの)交通事故による轢死は、犬やネコなどによる捕食よりもはるかに多い数なのです。



(画像)

 上記の記事のように、「2、アマミノクロウサギの死因は交通事故が多い。猫による捕食被害は比較的少ないので、猫の殺処分は必要ない」と主張している人の、根拠となる資料はこちらです。
 環境省による資料。環境省 奄美野生生物保護センター 希少種保護。こちらの資料に、「月別のアマミノクロウサギの死体確認件数とその死因(2000年~2013年)」。

アマミノクロウサギ

 
 同様の、2014年から2017年にかけての統計資料が、から環境省徳之島自然保護感事務所から出されています。(引用 徳之島ごとさくらねこTNRプロジェクト総括)。この資料においても同様に、「発見された死体」による統計です。

アマミノクロウサギ1


 この統計資料を見れば、一件「アマミノクロウサギの死因はノイヌ・ノネコによる捕食は少ない。対して交通事故死は多い」と「錯覚」します。また、そのように主張するために、動物愛護(誤)団体は、この資料を曲解して用いています。
 この統計グラフの説明には、「月別のアマミノクロウサギの死体確認件数とその死因(2000~2013年)」、「発見された死体」とあります。この統計資料は、「発見された死体を検死して死因を推定した」資料です。「死体が発見されていない死因」は、この数字に上がってきません。このアマミノクロウサギの死因の統計は、見つかった死体だけを調べたものです。捕食者に殺害された場合は食べられて残滓がほとんど残っていない、さらには山奥で人に発見されない場合が多い、などがが考えられます。アマミノクロウサギが幼獣であった場合、残滓もほぼ残らないでしょう。また、ネコ科動物に限らず、肉食動物は獲物を仕留めた後に、安全な場所に移動させます。ノネコが子育てをしている場合は、仕留められたアマミノクロウサギの死体は、ほぼ人目につくところでは残りません。交通事故死は道路上ですから、ほぼ人に発見されます。この統計は、実数よりも、交通事故死の率が高くなるのは間違いありません。

 しかも、「2、アマミノクロウサギの死因は交通事故が多い」ですが、これは統計を正しく引用していません。ノイヌ・ノネコによる食害も一定割合があります。例えば2000~2013年にかけての月別統計では、11月は交通事故による死亡例よりはるかに、ノイヌ・ノネコによる捕食の方が多いのです。
 人の交通死亡事故の原因の上位10位には、飲酒運転は入っていません。だからといって、「飲酒運転は取り締まらなくて良い」という理由にはならないでしょう。仮に、アマミノクロウサギの死因が、この統計通り交通事故による割合が多かったとしても、ノネコによる対策をしなくて良いという理由にはなりません。またこの統計では、死因不明の割合が最も多いです。残された死体の残滓が少なかった場合や、腐敗が進んでいる場合は死因の特定が難しいでしょう。この中にも、ノイヌ・ノネコによる捕食がかなりの割合で含まれている可能性もあります。

 徳之島でTNRを行った団体による、その活動の総括のブログ記事、徳之島ごとさくらねこTNRプロジェクト総括、には、次の記述があります。「猫によるアマミノクロウサギの捕食被害の増加を止めることができただけでなく、9羽もあった被害がゼロになった」。
 この、「TNRにより猫によるアマミノクロウサギの被害が(2016年以降)ゼロになった」記述は、明らかに欺瞞です。先に説明したとおり、環境省徳之島自然保護感事務所から公表された本統計は、あくまでも「死体が発見された」ケースだけです。ノネコなどによる捕食被害では、死体は発見されることのほうがはるかに少ないのは明らかです。それを「TNRによりノネコによるアマミノクロウサギの捕食被害が(2016年以降)ゼロになった」と言うのは世論を騙すためのトリックです。現に、TNRにより「ノネコによるアマミノクロウサギによる捕食被害がゼロのなった」とこの団体が主張した以降の、2017年1月18日に撮影された、アマミノクロウサギがノネコに捕食されている動画が公開されています。この動画では、アマミノクロウサギは殺害されているのは明らかですが、ノネコが人目のつかないところに運び、また食べたために、死体が発見されなかったということです。

 TNRをしたとしても、すぐに猫の数が減るわけではありません(施術不良により、直ぐに死んだというケースは否定しませんが)。またTNRをしたとしても食べる量も食性も変わりません。TNR推進団体によれば「ノネコ・野良猫の平均寿命は5年程度。その寿命を全うさせて徐々に猫を減らす」のがTNRです。
 同団体が徳之島でTNRを開始したのは2014年からです。そして現在も「取りこぼし」のTNRを継続中です。つまり「5年程度のノネコ・野良猫の寿命を全うさせる」とのTNRの趣旨を考慮すれば、2014年から徐々に始めたTNR活動により、2年後の2016年に「猫によるアマミノクロウサギの捕食被害がゼロになった」ということが矛盾することがお分かりいただけると思います。非科学的な主張に騙されないでください。


(動画)

 アマミノクロウサギ:ノネコが捕食、初撮影…徳之島 2017/02/02 に公開。この写真が撮影されたのは、徳之島におけるTNR事業の後です。TNR実施団体は「ノネコによるアマミノクロウサギの捕食被害が(2016年以降)ゼロになった」と公表した後の年のことですが???

環境省は徳之島について2018年の世界自然遺産登録を目指しており、希少動物の保護対策が急務となっている。
環境省が徳之島北端の山林に設置した自動カメラで1月18日夜に撮影した。
ノネコに首をくわえられ、ぐったりしているアマミノクロウサギが写っている。





(参考資料)

(*1)
アマミノクロウサギ 保護増殖事業 10 ヶ年実施計画 (2014 年-2024 年)

 別紙「アマミノクロウサギ保護増殖事業計画の実施状況の整理等」

アマミノクロウサギ ノネコが捕食、初撮影…徳之島 毎日新聞2017年2月1日 19時18分

 2017年に、アマミノクロウサギがノネコに捕食されているビデオ撮影に成功したという報道が、毎日新聞でもされている。

今、よみがえりつつある奄美大島の希少種:外来種マングースの防除事業の成果 東京大学

 マングースの防除により、アマミノクロウサギの個体数が回復したという研究。被捕食者の保護は、補色者を排除する以外はないと思われる。

外来ネコ問題研究会 Invasive Cat Research Japan 2018年2月20日火曜日

 こちらの学識経験者の提言は、「被捕食者の在来生物を守るためには、捕食者のノネコを捕獲・排除が必要」です。

食肉目おける食性研究とその方法 その1 -イヌ科 イタチ科 ネコ科-
~ 
 本来肉食動物の食性調査は、「胃内容物分析法」、および「糞分析法」によらなければなりません。アマミノクロウサギ 保護増殖事業 10 ヶ年実施計画 (2014 年-2024 年)、によれば、ノネコによるアマミノクロウサギの食害は確認されています。
 環境省が、「発見された死体による検証」で、アマミノクロウサギの死因が、「ノネコの捕食によるもの」を、実際より著しく少なく誤認させる資料を作成したのは大変疑念を生じます。

・・絶滅危惧種 ケナガネズミをネコが捕食 カメラ捉える 毎日新聞2018年2月26日

 アマミノクロウサギ以外の希少種も、ノネコに捕食されている。証拠の映像が次々と公表されています。
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No title

月別のアマミノクロウサギの死体確認件数とその死因(2000年~2013年)のグラフでは1年間500匹の死体が発見されるように見えます。
これは14年間の合計ではないでしょうか?アマミノクロウサギは夜行性ですが、地方の離島の夜間の交通量ってそんなにあるのでしょうか?原因不明の数も多く、このグラフからは何も解からないのが正しいと思います。

Re: No title

流星 様、コメントありがとうございます。

> これは14年間の合計ではないでしょうか?

そのとおりです。
年間約36例の、アマミノクロウサギの死亡例です。
つまり死亡例のほんの氷山の一角。


>原因不明の数も多く、このグラフからは何も解からないのが正しいと思います。

そういうことです。
アマミノクロウサギの死因の割合は、これからは何もわかりません。
せいぜいこのデータからは、「交通事故が一定数ありますのでその対策も必要です」、といったことしか導けません。

No title

データの読み方を見るだけでも如何に愛護団体が恣意的に数字を扱っているのかがよくわかります。単なる無知ならまだ救いがありますが、これは明らかに意図的にミスリードを誘うものであり、悪質です。

>アマミノクロウサギは夜行性ですが、地方の離島の夜間の交通量ってそんなにあるのでしょうか?

私は山間部や離島によく足を運んでいますが、公共交通機関というものがほとんど機能していないので、夜間を含め都会よりもクルマによる移動というのは多いように感じます。ただクルマの移動を問題視するなら夜間通行禁止などの措置を採ることで事故死を減らすことは可能です。

それよりもさんかくさん・流星さんが指摘するようにグラフからはアマミノクロウサギの死因はよくわからないということのほうが重要です。アマミノクロウサギに限ったことではありませんが、野生の動物が減少する大きな原因は大災害を除けば餌場・営巣場所の減少か人為的に天敵が持ち込まれるかのどちらかです。どちらも人間の行為が原因であることが多いのですが、愛護団体はもちろん自然保護団体もなぜか餌場・営巣場所の減少ばかり気にするんですよね。でも近年の火蟻騒ぎからもわかるように人間が持ち込む動物も深刻な影響を与えるということをもっと認識すべきです。

Re: No title

野生動物への餌やり反対 様、コメントありがとうございます。

> データの読み方を見るだけでも如何に愛護団体が恣意的に数字を扱っているのかがよくわかります。単なる無知ならまだ救いがありますが、これは明らかに意図的にミスリードを誘うものであり、悪質です。

統計の数字自体は客観的ですので、それを悪用して騙すケースも多々あります。
ただこのTNR団体が意図的に騙すつもりだったのかは疑問です。
この団体の無知蒙昧も相当なものですから。

大変驚いたのは、このTNR実施団体の会員のレポートで、「TNRは、海外では、希少動物を猫が捕食してしまう問題に対する対策として実施されているケースが多い」との記述がります。
http://www.humanservices.jp/magazine/vol22/39.pdf#search=%27%E5%B8%8C%E5%B0%91%E7%94%9F%E7%89%A9%E4%BF%9D%E8%AD%B7+%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%81%AETNR%27

海外で、希少生物保護のためにTNRを採用したケースは、私が調べた限りありません。
例えばアメリカは比較的TNRは普及した国ですが、カリフォルニア州の島嶼のノネコ根絶事業では、計画段階からTNRは却下されています。
後に、TNRは明確に禁じられました。
ハワイ州の島嶼においても、TNRは一切行われていません。
毒餌、銃、罠+安楽死、ウイルス感染が用いられたこともあります。
オーストラリア、ニュージーランドでは、政府が野生下でのTNRを否定しています。
日本以外で、自然下でまでTNRを行う国はないと思います。
このレポートの作成者でもありますが、大学院まで進んで、出典は全て日本語のものです。
もう、呆れて呆れて。

それとこのTNR団体の代表者ですが、2011年に「オランダでは犬猫の8週齡未満の販売禁止である」と公言しています。
オランダは現在7週令未満の犬猫販売禁止です。
たしか法制化されたのは2014年で、それ以前は行政指導のレベル(7週)だったと記憶しています。
日本の動物愛護団体は、大規模団体でありながら驚くほど無知な代表者、構成員が多いです。
それが日本の動物愛護の後進性です。
学術的には、TNR団体の公表した資料は、参考にすらされませんが、一般人は非科学的な詭弁に騙される人も多いと思われます。


> クルマの移動を問題視するなら夜間通行禁止などの措置を採ることで事故死を減らすことは可能です。

繰り返しますが、アマミノクロウサギの発見された死体の死因調査は、「交通事故の対策」と「ノネコノイヌ対策が必要」という意味以外ありません。
野生動物を交通事故から守るためには、アンダーパス、オーバーパスなどの研究も必要でしょう。
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0152pdf/ks0152008.pdf#search=%27%E9%87%8E%E7%94%9F%E5%8B%95%E7%89%A9+%E4%BA%A4%E9%80%9A%E4%BA%8B%E6%95%85%E9%98%B2%E6%AD%A2+%E3%83%91%E3%82%B9%27


> グラフからはアマミノクロウサギの死因はよくわからないということのほうが重要です。

はい、アマミノクロウサギの死因の全体の割合は、この統計からはわかりません。
わかるのは、「交通事故」と、「ノイヌノネコの食害」がっ定数あるということはわかります。
ですからこの2点について対策を講じるという結果しか導けません。
このデータを持って、「交通事故が多いからの猫対策は不要」と導くのは、詭弁です。


>野生の動物が減少する大きな原因は大災害を除けば餌場・営巣場所の減少か人為的に天敵が持ち込まれるかのどちらかです。

最も大きな原因は、その2つでしょう。
天敵は、広義に競合も含まれます。
タヌキ対アライグマといったような。


>愛護団体はもちろん自然保護団体もなぜか餌場・営巣場所の減少ばかり気にするんですよね。でも近年の火蟻騒ぎからもわかるように人間が持ち込む動物も深刻な影響を与えるということをもっと認識すべきです。

意図しなくても、移入種は今後増えると思います。
むしろ、外来生物対策の方が重要になってくると思います。

恣意的集計

アマミノクロウサギの事故件数を表すだけなら月別ではなく年別の集計が欲しいところです。何故月別の14年間の合計データを用いたか意味不明です。月別で集計するなら季節による変化を見るためではないでしょうか?アマミノクロウサギの繁殖は春と秋に子供を産むとあり、それに合わせて行動が活発になるとwikiにあります。グラフからはこの季節による行動変化が現れているようですが、事故率としてはあまり関係していないと思われます。
14年間の合計件数と合わせて考えると、毎月1件程度の事故死骸が発見されるということでしょうか。島内に少なくとも2千匹生育しているという調査結果からこの事故死に対する考察をする事になります。
毎月5匹未満のアマミノクロウサギの死骸が発見される事が多いかどうか?調査員が仕事をサボっていると見られないか?(道路だけでも数百キロメートルあるので簡単ではなさそう)少ないデータであれば調査の必要性が無くならないか?(当然に予算は削られ、人員が減るので仕事が増える)このような理由を考えれば、いかにも件数が多いかのように錯覚される表現が用いられる可能性は十分にあると思います。

Re: 恣意的集計

流星 様、コメントありがとうございます。

> アマミノクロウサギの事故件数を表すだけなら月別ではなく年別の集計が欲しいところです。

この資料以降は、年別で集計しています。
ほかの資料で、年別集計があるかもしれません。


>月別で集計するなら季節による変化を見るためではないでしょうか?アマミノクロウサギの繁殖は春と秋に子供を産むとあり、それに合わせて行動が活発になるとwikiにあります。グラフからはこの季節による行動変化が現れているようですが、事故率としてはあまり関係していないと思われます。

季節による変化を見るという意味はあるでしょう。
例えば観光客が増える時期は交通事故が増えるとか、繁殖期が関係するとか。
でも、ぼ数が少ないのと、死因不明の割合が多いので、あまり意味のない資料だと思います。


> 島内に少なくとも2千匹生育しているという調査結果からこの事故死に対する考察をする事になります。

2,000ではなく200なのです。
本当に絶滅寸前。
だからノネコのTNRなどしている場合じゃないのです。


> 件数が多いかのように錯覚される表現が用いられる可能性は十分にあると思います。

この数値を恣意的に利用しているのは愛護団体の方でしょう。
環境省は、単に発見された死体の死因の分析を行っているに過ぎないと思います。
このデータから導かれるのは、「交通事故対策」と「ノネコノイヌ対策」です。
それを歪曲して、「ノネコの捕食はわずか。だからノネコの島外排出はいらない」と非科学的な結論を導いています。

No title

あまり詳しくなかったので、過去の記事を読ませていただきましたが。
ネコの排除は日本哺乳類学会が環境省に提言していたんですね。また、外来ネコ問題研究会(よくわからなかったけど、哺乳類学会内の研究会かな?)も強く排除を主張していますね。

そんな状況でいち獣医師が非科学的と独自に発表?(記者会見?)
いやいや、お話にならないでしょ。この獣医師。
科学的でないと思うならば、まずは学会内で議論をしなさいよ。
当然、奄美大島のTNR結果をまとめて、学会で定期的に報告してたんですよね。
最先端の研究結果ですよ。海外はおろか国内でも否定的な方法に対して『科学的に効果がある』との報告なのですから。
まさか、TNRの研究やっといて哺乳類学会に入ってすらいないなんてことはないよね(笑)

まあ、どうせなーんにもやってないんでしょうけど。
ネットの世界で嘘を垂れ流す愛誤どもと同じ手法ですね。
高等教育を受けてきて科学の世界に身を置く獣医師までそんな状況だと、笑うに笑えない話ですよ。

Re: No title

へなころ様、コメントありがとうございます。

> ネコの排除は日本哺乳類学会が環境省に提言していたんですね。また、外来ネコ問題研究会(よくわからなかったけど、哺乳類学会内の研究会かな? 註 私は任意の学際組織と理解しています))も強く排除を主張していますね。

日本哺乳類学会が提言していることは国際的にもスタンダードですし、当然のことです。


> そんな状況でいち獣医師が非科学的と独自に発表?(記者会見?)

TNRの実施団体とそれに関与した獣医師の非科学的な公表は、学術的には全く相手にされていません。
戯言のたぐいという認識でしょう。
しかし猫問題になると、日本には狂信的な野良猫愛誤は相当数存在します。
TNR団体も野良猫愛誤も科学的知見という点では無知蒙昧で感情論でしかないのですが、一定数存在し、またノイジーなのが問題なのです。
そのような勢力でも、政治家は得票のために利用しますし、行政も圧力を受けます。


> いやいや、お話にならないでしょ。この獣医師。
> 科学的でないと思うならば、まずは学会内で議論をしなさいよ。

だから、学術的にはお話にならないのですよ。
問題外。


> 奄美大島のTNR結果をまとめて、学会で定期的に報告してたんですよね。

いいえ、この徳之島でのTNRでは、学会報告も論文も一本も出ていません。
そもそもこの獣医師は、学会員ではないでしょう。
証拠 cinii(日本国内の学術論文データベース検索サイト)
https://ci.nii.ac.jp/search?q=%E5%BE%B3%E4%B9%8B%E5%B3%B6%E3%80%80TNR&range=0&count=&sortorder=&type=0


> ネットの世界で嘘を垂れ流す愛誤どもと同じ手法ですね。

まったくそのとおりです。
しかし先に申し上げたとおり、非科学的、無知蒙昧の戯言でも、相当数の狂信的な野良猫愛誤には影響を及ぼします。
学術分野では専門家の方々にお任せするよして、私は一般に対する情報提供を担いたいと思っておりますので。


> 高等教育を受けてきて科学の世界に身を置く獣医師までそんな状況だと、笑うに笑えない話ですよ。

それを言ったら、元麻布獣医科大学の学長の太田光明氏(かの愛誤ジャーナリスト、太田匡彦氏の父君)は、「ドイツには生体販売ペットショップがない(約4,100あります。公的統計に出ています。人口比で日本より多いです)」、「ヨーロッパには営利でやっている犬ブリーダーは存在しない(日本より超巨大な悪質犬ブリーダーがイギリス、ドイツ、東ヨーロッパには多数存在します。BBCやドイツの公共放送でのドキュメンタリー番組も多数あります。イギリスの犬ブリーダーが、子犬をバケツの水に沈めて殺害している、ビニール袋に詰め込んで窒息死させて大量殺処分したニュースのあります)」という、驚くべき嘘をたれながしています。
愛誤は無知蒙昧か、病的嘘つきです。
この連載はまだ続きます。
このTNR団体の無知蒙昧ぶりもひどい。
会員のレポートで「海外では猫が希少生物を捕食している地域でTNRをするのが都市部より多い」などと、正反対の大嘘を堂々と書いています(一例でもソースを出してください)。
海外では、猫が希少な在来生物を食害している地域では、排除(毒餌、射殺、捕獲殺処分)一択です。
代表も、「オランダでは犬猫の8週齡未満の販売を禁じている。日本は遅れている」と堂々と間違いを公言しています。
オランダは7週令未満の販売禁止です。
日本と同じです。
このように、動物アイゴを声高に叫んでいる人たちの無知蒙昧ぶりはひどい。
それこそが、日本の動物愛護の後進性そのものです。

(追記)
TNR団体のサイトに、「奄美群島でTNRをすべき根拠となるTNRの効果があるとする学術論文」の原文を読んだところ、正反対の「TNRには猫の個体数削減のは効果はない」という内容でした。
その上で、「猫の数を安定させることすら、現状では難しい」という結論です。
よくここまで歪曲して引用できるものだと感心します。
それについては後ほどの記事で論じます。

私もこの主張は絶対おかしいと思っていました
交通事故死は公道に死体が残りやすいので人目につきますが、猫による捕食は藪の中等見つかりにくい場所で行われていることも多いはずで
この統計結果による捕食による死は氷山の一角と見るべきでしょう
結局、ウサギなんてどうでもいいから猫!という本音を隠したいためにアレコレ言葉遊びをしているように見えてしまいます

Re: タイトルなし

いもりん様、コメントありがとうございます。

> 交通事故死は公道に死体が残りやすいので人目につきますが、猫による捕食は藪の中等見つかりにくい場所で行われていることも多いはずで
> この統計結果による捕食による死は氷山の一角と見るべきでしょう

ご指摘のとおりです。
少し考えれば分かることです。
「発見された死体」による検死では、全死亡原因の比率はわかりません。
そもそも発見された死体は氷山の一角です。


> アレコレ言葉遊びをしているように見えてしまいます

詭弁です。
この数値を持って、「アマミノクロウサギの死因は交通事故がほとんど。だから猫対策はいらない」と無理やりこじつけているだけです。
この猫愛誤の矛盾をマスメディアが指摘しないのもおかしいと思います。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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