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ドイツは2010年まで犬猫の食用屠殺が合法だった







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(Zusammenfassung)
Hundefleisch(Deutschland)
Das Verbot, Hundefleisch zu gewinnen und anzubieten, ergibt sich für Deutschland seit Mai 2010 aus § 22 Abs. 1a der Tierische Lebensmittel-Hygieneverordnung (Tier-LMHV).


 意外なことですが、ドイツで犬猫を食用のために屠殺することは2010年まで合法でした。さらに犬肉の工業生産と商業流通、小売販売は1986年まで正規の法律に基づく食肉検査の制度がありました。犬のと殺場があり、ミュンヘンなどの大都市では犬肉屋がありました。犬は人の食用のために屠殺され、食肉検査を受け、一般に販売されていました。犬の屠殺数も公的統計に記録されています。


 私は、「ドイツの犬肉の工業生産と商業流通が1986年まで合法である、かつ法令に基づく食肉検査の制度があった」ことを、過去に取り上げています。こちらの記事です。びっくり!世界の犬事情~ドイツには1986年まで犬肉屋があった
 しかしその後も、私的に犬猫を食用として屠殺し、その肉を食べることは合法でした。犬猫の商業的な食用屠殺の完全な禁止を定める法律が成立したのは2010年まで待たねばなりませんでした。ドイツ版、ウィキペディア、Hundefleisch 「犬肉」から引用します。


Im 20. Jahrhundert wurden beispielsweise in den Jahren 1904 bis 1924 in den Städten Chemnitz, Breslau und München zusammen etwa 42.400 Hunde zum Verzehr geschlachtet.
In dieser Zeit unterlag die Schlachtung von Hunden in Deutschland der gesetzlichen Fleischbeschau.
Eine Änderung, die mit dem Verbot von Hundeschlachtung zur Fleischgewinnung einherging, erfuhr das Gesetz erst 1986.
Offiziellen Angaben zufolge wurden in den Jahren um 1900 in Chemnitz durchschnittlich 226, in Dresden 136 und in Zwickau 58 Hunde jährlich geschlachtet.
Die extremen Unterschiede in der Bewertung von Hundefleisch lassen sich mit der US-amerikanischen Kontroverse um den Export von Pferdefleisch vergleichen.
Rechtliches
Das Verbot, Hundefleisch zu gewinnen und anzubieten, ergibt sich
・für Deutschland seit Mai 2010 aus § 22 Abs. 1a der Tierische Lebensmittel-Hygieneverordnung (Tier-LMHV).
Experten halten zumindest die Strafbewehrung dieses Verbots aber aus verfassungsrechtlichen Gründen für bedenklich.

例えば、ドイツの都市、ケムニッツ、ブレスラウ、ミュンヘンでは併せて20世紀の1904年から1924年にかけて、約42,400頭の犬を屠殺して食用として消費しました。
この期間においては、ドイツでは犬の食用屠殺は合法的であり、肉は食肉検査の対象でした。
営利食肉生産のための犬の屠殺を禁止する法律の改正案は、1986にやっと成立しました。
公的統計によると、1900年頃にはケムニッツで226頭、ドレスデンで136頭、ツヴィッカウで58頭の犬が屠殺されました。
犬肉の評価の極端な違い(犬を食用に屠殺することの忌避感)は、馬肉の輸出をめぐるアメリカの論争と比較することができます。
法律
犬の肉を禁止することの要求は、実現を勝ち取りました。
・動物性食品衛生規則(Tier-LMHV)の22条1aにより2010年5月以降は、ドイツでは犬の食用屠殺が禁止されています。
しかし専門家は、少なくともこの禁止事項の懲罰的強化は、憲法上の理由から、疑わしいとしています。



 次に、2010年に改正成立した、ドイツにおける「犬猫の食用屠殺を禁じる」根拠法と、該当する条文を挙げます。この法改正によりドイツでは、商業生産販売目的で犬と猫を食用として屠殺することが完全に禁じられました。ただこの法律での犬猫肉の禁止は、衛生上の被害を防止することを趣旨としています。私的な屠殺は、食肉の衛生検査を受けないからです。動物愛護が目的ではありません。
 Verordnung über Anforderungen an die Hygiene beim Herstellen, Behandeln und Inverkehrbringen von bestimmten Lebensmitteln tierischen Ursprungs (Tierische Lebensmittel-Hygieneverordnung - Tier-LMHV) 「動物に由来する特定の食料品の製造、処理および市場に出すための衛生要件に関する規則(動物性食品衛生規則 - Tier LMHV)」(本条文2.1aの改正は2010年)。


§ 22 Verbote und Beschränkungen
(1) Es ist verboten,
2.(1a) Es ist verboten, Fleisch von Hunden, Katzen, anderen hundeartigen und katzenartigen Tieren (Caniden und Feliden) sowie von Affen zum Zwecke des menschlichen Verzehrs zu gewinnen oder in den Verkehr zu bringen.

22条 禁止および制限
(1)禁止されている事項
2.(1a)いわゆる犬 Hunden、猫 Katzen 、その他の犬 hundeartigen と猫 katzenartigen (犬Caniden とネコ科動物 Feliden)および人が食用とする目的とした猿から肉を製造すること及び販売することは禁じられている。



(画像)

 上記の「犬の食用屠殺の禁止」の法改正に反対する、ドイツの反犬サイト、(gegenhund.org)が作成した「犬肉屋」のジョーク画像。このインターネットサイトは何かとドイツで物議を醸しますが。HUND-LECKER & GESUND 「犬肉は美味しくて健康的」と書かれています。私は、彼らは犬を他の飼育動物に優越して保護することに反対しているのであり、犬肉が食べたいわけではないと思います。

犬肉屋
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非公開コメント

何か意外でした。

 ドイツに関する愛誤のウソ話はともかくとして、ドイツに割と最近まで犬食文化があったというのは正直かなり意外でした。
 
 クジラもそうですけど「殺すな」と言っているのは、自分が食べないと言うだけの人達です。食べる人はそう言う人達に騒がれて嫌気がささなきゃ好みの範囲で普通に食べます。食べるとなったら、その食肉が屠殺されるときに「かわいそう」とは一々考えないでしょう。
 
 ドイツでの犬の射殺や飼えなくなったペットの犬を獣医に持ち込んで安楽死させることが普通に行われているのは、食という意味で割と犬の死が身近で食べずにペットにだけしている人達よりもかわいそうという感覚が少ないからという気がします。
 
 ドイツが犬を殺さない、という愛誤のウソ話に対して説得力がある一例だなと思いました。

Re: 何か意外でした。

ガロン 様、コメントありがとうございます。

>  ドイツに割と最近まで犬食文化があったというのは正直かなり意外でした。

意外でもないです。
お隣のポーランドでも犬食文化がありますから。
ドイツ語で「ポーランドのラード」といえば、犬の脂肪です。


>  ドイツでの犬の射殺や飼えなくなったペットの犬を獣医に持ち込んで安楽死させることが普通に行われているのは、食という意味で割と犬の死が身近で食べずにペットにだけしている人達よりもかわいそうという感覚が少ないからという気がします。

実は、イギリスは犬猫肉を今でも禁じていません。
しかしイギリス人はもともと犬猫食の習慣は戦時中などの特殊な時期を除いてありませんでした。
だから法的規制が必要ないということになるのかもしれません。
ロンドンでは、犬肉を提供する中華料理店があると聞いています。
そのようなイギリスですが、イギリス人は中国の犬食に抗議をしています。
流石にイギリスのメディアも「ダブルスタンダードで厚かましい」と自国民を非難しています。


>  ドイツが犬を殺さない、という愛誤のウソ話に対して説得力がある一例だなと思いました。

そもそも200年も前から、ドイツが犬を殺さないわけがないじゃないですか。
二回の世界大戦で敗戦し、極度のインフレと物資不足に見舞われました。
餓死者も出ました。
第二次世界大戦後の混乱期は、狂犬病も多発しました。
食べなくても、公衆衛生上などから、犬を大量に殺処分せざるを得なかったのは当たり前です。
私はドイツを非難しません。
戦後の復興や科学技術や文化などの面で、素晴らしい国です。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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よろしくお願いします。

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