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野良猫からの感染死亡例の報道は、なぜ半年も遅れたのか?






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(summary)
The first fatal case of Corynebacterium ulcerans infection in Japan
Here we report a case of asphyxia death due to pseudomembrane caused by diphtheria toxin (DT)-producing C. ulcerans.
This is, to our knowledge, the first fatal case of C. ulcerans infection in Japan.
The patient had been raising three cats at home before admission to the hospital.
These data indicated that the patient’s pet cat was the source of infection.


 野良猫に餌やりをしていた女性が、野良猫から感染症、コリネバクテリウム・ウルセランス感染症(*1)に感染して死亡した、日本初の症例が今月14日から15日にかけて報道されました。しかしこの死亡例は、昨年の5月に発生しました。なぜ厚生労働省は、野良猫から感染し、死亡した症例の公表を半年以上遅らせたのでしょうか。実に不可解です。実はこの感染症によって女性が死亡したのは昨年の5月でした。日本の一般報道に先んじて、アメリカなどではいち早く、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症による日本での初の死亡例」を一般メディアが報じています。8月には、学術論文でも公表されています。

 こちらは、事実関係を比較的正確に伝えている、「まし」な部類の記事です。「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」による日本国内での死亡者数は現在2名です。また、同感染症での死亡例は2016年(昨年)であることをも伝えています。他のメディアの記事では、「死亡例は1例」、「その死亡時の記載がない」ものがあります。ペットから感染「コリネバクテリウム・ウルセランス」2016年に死亡。2018年1月15日。
 まず、(*1)の、コリネバクテリウム・ウルセランス感染症についての説明です。日本の国立感染症研究所の記述と、ウィキペディア英語版とでは、かなり症状の深刻さに関する記述に温度差があります。本感染症においては、日本以外では、イギリスなどではかなりの死亡例が報告されています。


滋賀県で初めて確認されたジフテリア症状が認められたジフテリア毒素産生Corynebacterium ulcerans感染症例(国立感染症研究所)

2001年の千葉県での発生例以来、本邦でもCorynebacterium ulcerans のヒトにおける感染症例が散見されるようになった。
C. ulcerans は、人獣共通感染症を起こす細菌であり、これまでの本邦での報告例ではペットからの感染が疑われる生活歴を背景に持つ症例が多い。
C. ulcerans は、ヒトにはジフテリア症状をきたす感染症の原因菌として海外では比較的よく知られている感染症である。


Corynebacterium ulcerans(ウィキペディア英語版)

Some cause serious illness in humans, especially in immunocompromised humans.
C. ulcerans has been known to cause diphtheria and diphtheria-like infections in patients.
Patients become more vulnerable to contracting other bacteria that can cause life-threatening diseases.
Surgery and other more extreme measures must be taken if not treated immediately.

人によっては重篤な病気を引き起こす者があり、特に免疫が無防備状態の人においては重大な感染症です。
C. ulceransは、患者においてジフテリアおよびジフテリア様感染を引き起こすことが知られています。
患者は生命を脅かす疾患を引き起こす可能性のある、他の細菌に罹患しやすくなります。
直ちに治療しない場合は、外科手術やその他の先端的で高度な治療を行わなければなりません。


 記事、猫は鳥インフルエンザのパンデミックの原因になりうる~2009年に1万8,000人の死者を出したインフルエンザ(H1N1)流行の一因は猫だった?、ですが、日本国内で野良猫に給餌をしていた高齢女性が、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」に感染して死亡したニュースについてコメントいただきました。
 この症例については、私は把握していました。実は、この野良猫に餌やりをしていた女性が死亡した症例は、昨年2017年5月に発生しました。当時は、日本はこの症例について全く報道しませんでした。しかし海外では早くから報道され、さらに2017年8月10日に、アメリカ・ナショナル・ライブラリー・オブ・メディシン(US National Library of Medicine アメリカ連邦機関の医療関係の論文データベース)に、この症例に関する論文が掲載されました。なお、この論文においては同型は広く分布しているとしています。また、日本人は抗体を持ってる割合が低く、かなり深刻な事態であるとの記述です。The first fatal case of Corynebacterium ulcerans infection in Japan 「日本におけるコリネバクテリウム・ウルセランス感染の最初の死亡例」2017年8月10日。

 日本で報道されたのは、半年以上後の、2018年1月15日、14日です。なぜ日本は、本症例について速やかに報道しなかったのか、私は大変疑問に思っています。また、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」以外でも、日本は猫に関する感染症のリスクをことさら矮小化する、意図的に楽観的な報道をする、報道を避ける傾向があるように思えてなりません。上記の、アメリカ・ナショナル・ライブラリー・オブ・メディシンに掲載された論文の内容とは、著しい温度差があります。この点については、後ほど記事にします。
 それは大変疑問(疑念?)に感じます。しばらく感染症の記事が続きましたので、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」の症例の一般向け発表が日本国内でことさら遅らされたことなどを含めて、日本における、猫の感染症リスクの情報提供の問題点は、のちほど連載記事としてまとめます。単にこの感染症での、「猫から感染した死亡例があった。野良猫は感染症リスクとなる」といった、情報拡散のブログ記事は既にありますので。


猫は鳥インフルエンザのパンデミックの原因になりうる~2009年に1万8,000人の死者を出したインフルエンザ(H1N1)流行の一因は猫だった?、に頂いたコメント。


(オキキリムイ様)
この「鳥フル」については、かつて日本国中パニックになってた時の、哀誤のヒステリーに、相当辟易した記憶があります。
現場で対応してる人達度外視した、あまりの鬼畜呼ばわりを窘めるコメントをしたら「あんたの家族や友人が、こんな殺され方したら、どう思う」なんてぶっ飛んだ質問かましてきたので「そんな事は考えない。自分の家族や友人が伝染病で苦しむ様を見たくない」と返してやりました。

ところで話変わりますが、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」についてのニュースがありましたので。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180115-00000042-san-hlth

>犬・猫から感染症、死亡 国内初 福岡の60代女性
>1/15(月) 7:55配信 産経新聞
> 犬や猫などから人間にうつるとされる人獣共通感染症「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」による死者が国内で初めて確認されていたことが14日、厚生労働省への取材で分かった。厚労省は今月、自治体などに向けて通知を出し、情報提供を行った。

野良猫への餌やりおばちゃんが感染した模様です。


(さんかくたまご)
> この「鳥フル」については、かつて日本国中パニックになってた時の、哀誤のヒステリーに、相当辟易した記憶があります。

昨年の、SFTSが、猫から感染して死亡した症例でも、愛誤は猫による感染症リスクを打ち消すのに躍起でした。
反証として学術論文の一つでも挙げるのならばともかく、感情論に終始してお笑いでした。
挙句、「地域猫の反対者が増えるのは困る」、「猫ちゃんがいじめられるのが心配」などです。
先般、アメリカで狂犬病感染猫に人が襲われた事件が多発したアメリカについて記事にしましたが、FBで話にならないコメントが来ました。
「飼い猫でもばい菌は持っている。健康だったら感染しない。それがどうした」といったブッ飛んだコメントでした。

> ところで話変わりますが、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」についてのニュースがありましたので。

はい、このニュースは、すでに確認しています。
しかし実際は、この女性がなくなったのは昨年で、その症例に関する論文は、アメリカ・ナショナル・ライブラリー・オブ・メディシンで2017年8月10日に収録されています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5610708/

つまりなくなってから半年位後になって、やっと厚労省が注意喚起しています。
なぜもっと早く報道しないのでしょうか。
何らかの報道規制でもあるのではないかと疑います。

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症は、イギリスなどではかなり死亡例があり、一般メディアでもかなり以前から大きく報道されていますし、猫からの感染が注意喚起されています。
対して日本では、小さな記事で、「こそっと」しか報道されてせん。

私は、何度か、アメリカでTNR猫が原因となって発疹チフスが流行した事件を取り上げました。
それにより、カリフォルニア州のディズニーランドは、違法に続けてきたTNR猫をすべて捕獲殺処分しました。
日本では一切報道されていません。
相変わらず、「CAのディズニーランドのTNR成功例」と報じています。

> 野良猫への餌やりおばちゃんが感染した模様です。

猫愛誤の、「猫ちゃんは安全よーッ!ムキーッ、キーキーキー!!!」で、猫による感染リスクの打ち消しに躍起になるでしょう。
そのような無知蒙昧な猫愛誤に行政や立法が振り回される日本は、世界に例を見ない猫狂人愛誤国家です。


(流星様)
鶏を例にすれば、自分達で身を守るには行政の報道をあてにせずブログを見た人が養鶏会社の関係者に情報を流すようにしたほうが良いように思います。


(さんかくたまご)
> 鶏を例にすれば、自分達で身を守るには行政の報道をあてにせずブログを見た人が養鶏会社の関係者に情報を流すようにしたほうが良いように思います。

次の記事で書きますが、ドイツでは、鳥インフルエンザの流行地では犬猫は外出禁止、やむを得ず外に出す場合は犬猫ともリードにつなぐことが義務付けられており、違反者には罰金が科せられます。
また養鶏場経営者は、養鶏場に侵入する猫などを罠や銃で積極的に駆除しています。
またそれが合法で、むしろ推奨されています。
対して日本の養鶏場では、「鳥インフルエンザ対策(?)」として、ネズミ駆除に猫を放し飼いしていた養鶏場で鳥インフルエンザに感染し、鶏を大量殺処分しました。

驚くことに、東洋経済社のジャーナリストが徳之島でのTNRを絶賛する記事を書いてその中で、「養豚業者はネズミが感染症を持ち込むのを防止するために猫を放し飼いしている」として、猫の放し飼いに肯定的な記述をしていることです。
トキソプラズマに感染した肉は、食肉にできず、廃棄されます。
学術調査ではずいぶん前から、「有意に猫の畜舎侵入防止策をした養豚場はトキソプラズマ感染が少ない」としてます。
しかし未だに猫愛誤が「猫の放し飼いはネズミ駆除効果がある」などと肯定し、そして猫の感染症リスクを異常に楽観視しています。
まるで猫は感染症にかからないとでも言うように。
それを積極的にマスメディアも行政も否定しません。
畜産家は、日本のマスメディアや行政に頼らず、自分たちで学術論文や、海外の施策などの情報を集め、対策を講じたほうが良いと思います。


(へなころ様)
昨日、NHKニュースで例の感染症で死亡した報道がされておりましたが、内容は片手落ちもいいところでしたね。
ペットに顔をなめさせないようにしましょう。(今回のと前置きなしに)抗生物質ですぐ治ります。程度
で、なぜか使われる画像は汚い野良猫、ヨダレを垂らしてる野良猫。

いやいや、野良猫のリスク分かってんじゃん!何で飼い猫にフォーカスした報道なんだと。
野良猫による感染症拡大のリスクを再評価するべき。と何故ならないのか。


(さんかくたまご)
> 昨日、NHKニュースで例の感染症で死亡した報道がされておりましたが、内容は片手落ちもいいところでしたね。
> ペットに顔をなめさせないようにしましょう。抗生物質ですぐ治ります。程度

この、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」による日本初の死亡例ですが、実は発生していたのは昨年のことで、半年ほど前のことです。
なぜか日本では報道されず、海外で先に報道されました。
アメリカで2017年8月10日に、日本での、感染死亡例の論文が発表されています。
なぜ足元の日本が今まで報道しなかったのか、極めて疑念が生じます。
しかも偏向報道も良いところ。
「抗生物質ですぐ治ります」ですが、ペストでも健康な人が直ぐに抗生物質で治療すれば治ります。
イギリスでは「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」の、かなり多くの死亡例があります。
それとか、何年か前に、猫から結核が感染した例がイギリスで続出した件も、日本では一切報道されませんでした。

> 野良猫による感染症拡大のリスクを再評価するべき。と何故ならないのか。

今までの、猫による感染症の日本の報道では、私は著しい偏向を感じます。
根拠のない楽観視、国外で先に報道されているのに、なぜ国内の症例の公表がこれほどまで遅れたのか。
海外での野良猫による重大な感染症例の報道がほとんど皆無。
アメリカでの野良猫から狂犬病、ペストが感染した例、発疹チフスがTNR猫が原因で流行した例、イギリスの猫から結核に感染した例、これらは一切日本では報道されていません。
鳥インフルエンザでも、放し飼い猫や野良猫は危険因子と海外では認識されています。
当然といえば当然ですが(仮に猫が感染しなくても、物理的にウイルスを運ぶという物理的感染もあります)。
しかしそれを指摘するメディアも行政もありません。
この疑念について、後ほどまとめた記事を書くつもりです。
単なる、この「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」が、餌やりさんが感染して死亡したニュースの拡散は、ほかのブロガーさんもしていることですから。



(動画)

 Corynebacterium diphtheriae and Related Toxigenic Species Genomics, Pathogenicity and Applications 「コリネバクテリウム・ジフテリアおよび関連する毒性種ゲノム学」。2017/12/13 に公開
 「コリネバクテリウム・ウルセランスは、ジフテリア菌 (Corynebacterium diphtheriae) の近縁菌で、ジフテリア毒素をつくること があります。ジフテリア毒素をつくるC. ulceransは、ジフテリア類似の症状を引き起こす ことがあります。ジフテリアはジフテリア菌(Corynebacterium diphtheriae)の 飛沫感染によって起こる呼吸器疾患であり、感染部位によって鼻、扁桃・咽頭、喉頭 ジフテリアに分類できます。しかし、まれに眼瞼結膜、中耳、陰部、皮膚にも感染が起こる ことがあります。重症化すると昏睡や心筋炎などの全身症状が起こり、死亡率が高くなります。 死亡率は平均5~10%、5歳以下40歳以上では20%をこえるとされています(ジフテリア 国立感染症研究所)。

Even today several thousand cases per year are reported to the World Health organization and especially the outbreak of diphtheria in the former states of the Soviet Union demonstrated

現在でも世界保健機関(WHO)には年間数千件が報告されており、特に旧ソ連諸国のジフテリアの発生が実証されています。




(アクセス御礼)

 2017年1月18日は、FC2ブログカテゴリー(ペット 猫)の順位、及び一日当たり順アクセス数、総アクセス数とも、記録更新となりました。ありがとうございました。今後共応援よろしくお願いします。すでに、月間アクセス数は、比較的販売販売数が多い、単行本の発行部数レベルとなっています。

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No title

ネットに比べると新聞・テレビなどのマスメディアは速報性に劣ることが指摘されてきました。その結果として新聞の購読者数・テレビの視聴者数は低下傾向にあります。この低下傾向に歯止めを掛けようと新聞・テレビが行っているのがセンセイショナルな報道です。しかし速報性に劣るメディアに本当に求められているのはニュースを検証することです。ところがそうした質を高める努力をせずにキャスターにタレントを起用したりと耳目が集まることばかりしているからどんどん劣化して読者・視聴者の信頼を失っているのです。

厚生労働省の発表(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/corynebacterium_02.html)を見る限り、感染例が犬猫由来であることは明らかです。本来マスメディアがすべきなのは感染経路が犬猫であることを注意喚起することであって、安易に安全であると発表することではないはずです。「猫による感染症の日本の報道では、私は著しい偏向を感じます。」というさんかくさんの指摘は当然ですし、私もマスメディアがミスリードさせようとしているとしか思えません。

かつて秋田でツキノワグマによる死傷事件が起きた際、立入禁止の場所で山菜採りを行っていたことが強調され、クマの被害者の自己責任を問う報道が多くなされました。その際、現地映像も流されたのですが、山に出入りしている人ならそこが奥山ではないことがわかるものでした。後の事故報告書を見ても事故現場近くには牧場があり、奥山というよりは里山であることが明らかでした。ところが里山にクマが下りてきている事実を無視して人間の行いの悪さばかりを強調するマスメディアの姿勢に絶望したものです。クマが里山まで下りてきているのなら、街へ出没するようになるのも時間の問題でしょう。事実北海道ではヒグマが街中や開けた農地に出没する例が増えてきています。街へクマが近づいているという事実を無視して、クマの保護を優先するというマスメディアの報道姿勢はどこか野良猫の問題と似ているような気がしてなりません。

Re: No title

野生動物への餌やり反対 様、コメントありがとうございます。

> ネットに比べると新聞・テレビなどのマスメディアは速報性に劣ることが指摘されてきました。

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症の死亡例の一般報道が半年以上遅れたのは、マスメディアの責任ではなく、厚労省がプレスリリースを送らせたからです。


>新聞・テレビが行っているのがセンセイショナルな報道です。しかし速報性に劣るメディアに本当に求められているのはニュースを検証することです。ところがそうした質を高める努力をせずにキャスターにタレントを起用したりと耳目が集まることばかりしているからどんどん劣化して読者・視聴者の信頼を失っているのです。

それはあります。
速報性に遅れるのだから、その事件の背景などの社会問題を検証するのが従来のマスコミの役割だと思います。
しかしご指摘のとおり、正しい検証を行うのではなく、衆愚におもねる、そのためには衆愚が喜ぶフェイクの厭わない報道をしています。
例えば、私が今まで何度か取り上げた、NHKの「週刊ニュース深読み」はひどかったです。
「スイスでは生き物の売買を禁じている(大笑い)」とかw
その劣化の悪循環が在来型のメディアの低迷に拍車をかけていると思います。


> 厚生労働省の発表(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/corynebacterium_02.html)を見る限り、感染例が犬猫由来であることは明らかです。本来マスメディアがすべきなのは感染経路が犬猫であることを注意喚起することであって、安易に安全であると発表することではないはずです。

のちに、コリネバクテリウム・ウルセランス感染症による猫からの感染死亡例を再び取り上げようと思います。
厚労省の発表よりさらに、アメリカ・ナショナル・ライブラリー・オブ・メディシン(US National Library of Medicine アメリカ連邦機関の医療関係の論文データベース)に掲載された論文では、本感染症を危険視してます。
日本の本症例に対する楽観視は、まさに異常です。
アメリカで発表された論文と、日本のメディアの報道のギャップについて折々取り上げます。


> 秋田でツキノワグマによる死傷事件が起きた際、立入禁止の場所で山菜採りを行っていたことが強調され、クマの被害者の自己責任を問う報道が多くなされました。
ところが里山にクマが下りてきている事実を無視して人間の行いの悪さばかりを強調するマスメディアの姿勢に絶望したものです。
街へクマが近づいているという事実を無視して、クマの保護を優先するというマスメディアの報道姿勢はどこか野良猫の問題と似ているような気がしてなりません。

野生動物を無条件に殺すなという、野生動物愛誤という、ノイジー・マイノリティーもいますから。
マスメディアは、視聴者の反応を大変気にします。
ノイジー・マイノリティーは実は少数派ですが、行動が過激なので、マスメディアも行政も、それがメジャーな意見と錯覚します。
ノイジー・マイノリティーにおもねて、フェイクや偏向報道もするようになれば、良識あるサイレント・マジョリティの支持を失うことになります。
日本の在来型メディアは、NHKを始め、すでにその兆候が出ています。

こんなのもありました
愛誤獣医師 アウル動物病院
https://www.facebook.com/koji.kawamura.33/posts/1497736710348578?comment_id=1497828160339433¬if_id=1516417769010412¬if_t=feedback_reaction_generic

マスコミの役割

マスコミは事実を報道するだけでマスコミの意見は報道しなくて良い。
意見は事実を見た視聴者が行うもので、マスコミが視聴者の考える権利を奪ってはならない。
例えば「安全です」「危険です逃げてください」等は国民が考える事。
視聴者はマスコミに「正確性」を期待して、マスコミ側は期待に答えるべく視聴率を元に「正確」かどうかを判断します。これが事実をおろそかにして意見を報道する姿勢につながっています。マスコミの意見は当然のごとく本人の意見だから正確に決まっているからです。
本来はマスコミに期待するのは「客観性」です。どの報道もどうやろうが偏った見方しか出来ないので「客観性」をマスコミに求めれば期待する結果が得られるようになるでしょう。
例えば「これは○○です」はダメな筆頭でNHKなどが普通に使います。普通は「○○と聞きました」「○○の様に見えました」がより事実に近い表現になります。どの報道もこんな表現はしません。普通の人には信用されないと思うのでしょうし、実際に普通の人は信用できないと言う人が多いと思います。
客観的な表現が信用できないのは何かの錯覚か洗脳(教育)によるものと思います。

Re: マスコミの役割

流星 様、コメントありがとうございます。

> マスコミは事実を報道するだけでマスコミの意見は報道しなくて良い。

マスコミの第一の役割は、客観的事実を「正確に」、「中立に」、「過不足なく」伝えることです。
これはマスコミであるための、必要条件です。
またマスコミの目的によっては、十分条件ですらあります。
FXや先物などをしている人は、ロイター速報を利用します。
為替や株価、経済指標、ニュース速報が即時に配信されます。


しかし、新聞やテレビの解説などでは、「客観的事実」以外の、オピニオンリーダーの意見を求める人もいます。
それに応えるのも、マスコミの役割です。
私の購読紙は日経新聞ですが、両論併記に気をつけていると感じます。
マスコミは、意見を取り入れる際も、中立性に配慮しなければならないと思います。
しかしそうではないから、産経新聞や朝日が保守的だとか左派的だとか言われるのです。
マスコミが、主観として「意見」を報じるのは、細心の注意が必要だと思います。
偏向により、世論を誘導するのは、もはや民主主義の敵だと言えます。
さらには、絶対必要条件である、客観的事実を正確に伝えるという大原則まで破っているのです。
それでは、既存のマスコミの支持が離れていくのも仕方がないと言えます。


> 意見は事実を見た視聴者が行うもので、マスコミが視聴者の考える権利を奪ってはならない。

それも一理あります。
だからマスコミ側が主観としての意見を報じるのならば、中立性に最大限配慮しなければなりません。


> 視聴者はマスコミに「正確性」を期待して、マスコミ側は期待に答えるべく視聴率を元に「正確」かどうかを判断します。

視聴率は、必ずしも報道の正確性の指標にはならないと思います。
例えばNHKは、ある番組を再放送、再々放送するか否かの判断は、視聴率によって判断していると思われます(ほかの局も多分そうです)。
NHKの「地球イチバン ベルリン~」という番組は、内容がほぼ全てが嘘と偏向でした。
しかし熱烈にこの番組を支持する視聴者がいたために、再々放送まで行い、噴飯ものの番組HPを何年も掲載していました。
これが番組HPの画像です。
http://blog-imgs-42.fc2.com/e/g/g/eggmeg/o0715052612264867732.jpg

残念ながら視聴者は衆愚です。
報道内容が嘘なのか真実なのか、判断できません。


> 本来はマスコミに期待するのは「客観性」です。どの報道もどうやろうが偏った見方しか出来ないので「客観性」をマスコミに求めれば期待する結果が得られるようになるでしょう。

しかし衆愚は、その報道が「客観的」かどうかを判断することができないのです。
大メディアが報道すれば、それが=客観的事実、真実、と判断します。


> 例えば「これは○○です」はダメな筆頭でNHKなどが普通に使います。

日本で最も信頼性の高いメディアは、NHKなんですよ(涙)。


> 客観的な表現が信用できないのは何かの錯覚か洗脳(教育)によるものと思います。

洗脳はあるでしょう。
それもマスコミがしていることです。
しかし既存のメディア離れが進んでいることは、一部の人が既存のメディアだけに情報を頼っていては危険だと考え始めている証左だと思います。

判断つかないのが怖い。

ごぶさたしております。

> 「抗生物質ですぐ治ります」ですが、ペストでも健康な人が直ぐに抗生物質で治療すれば治ります。
 イギリスでは「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」の、かなり多くの死亡例があります。

 問題はここですよね。確かに薬はあり、早めに治療を受ければ治る。それなら何で死亡例があるのか?ということです。
 
 診断が難しくて早めの投薬治療を受けられないからではないでしょうか。

 コリネバクテリウム・ウルセランスに関するQ&A 
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/corynebacterium_02.html
 
> Q3 臨床症状は?
 基本的にジフテリアと類似した臨床症状を示します。呼吸器感染の場合には、初期に風邪に似た症状を示し、その後、咽頭痛、咳などとともに、扁桃や咽頭などに偽膜形成や白苔を認めることがあります。
 
 これだと風邪や慢性口内炎持ちの人と中々区別がつかないでしょうね。おまけにジフテリアと鑑別するために専門機関で培養検査や遺伝子(PCR)検査をしないと「コリネバクテリウム・ウルセランス感染」という診断は出せない。
 
 いくら薬があっても確定診断が出せなきゃ薬は出せません。
 
> 重篤な症状の場合には呼吸困難等を示し、死に至ることもあります。

 なので確定診断されることなく、早期に適切な投薬を受けられずに重篤化し、または手遅れで死んでしまう人もいるのではないかと。
 
 上のページに発覚した症状がありますけど、投与を受けられたのは、原因不明の呼吸困難や腫瘍が見付かって重篤化後に大きな病院で精密検査を受けた結果として運良く「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」と特定されたからではないかと思えます。
 
 その中の一例ですが
https://www.j-cast.com/2009/08/24047719.html?p=all
 
> 2009年1月、こんな症例が確認された。東京都に住む57歳の女性がのどの痛み、くしゃみ、血の混じった鼻水、リンパ節の腫れを訴え、病院で受診した。処方された抗生物質や抗炎症薬も効かず、ほかの病院を受診したところ、「コリネバクテリウム・ウルセランス菌」に感染していることが分かった。国立感染症研究所がこの女性の周辺を調査すると、自宅でエサをやっていた野良猫5匹中2匹から、同じ遺伝子タイプのウルセランス菌が見つかった。そのため、この猫からの感染の可能性が高いと考えられている。 

 一つ目の病院では感染がわからなかったのだから他の病院で診断されなければ原因不明の病か別の死因とされて死んでたかもしれません。疑われなければ死後でも専用の検査はしないでしょうし。今回のは氷山の一角なんじゃないでしょうか。
 
 SFTSにしても今回の件にしても屋外の猫に触ると言うことはこういうリスクがある、ということをマスコミは中々地域猫と絡めて記事にしないから自己防衛が必要だと思ってます。
 

Re: 判断つかないのが怖い。

ガロン 様、コメントありがとうございます。

> 確かに薬はあり、早めに治療を受ければ治る。それなら何で死亡例があるのか?ということです。
>  診断が難しくて早めの投薬治療を受けられないからではないでしょうか。

それもあると思います。
それと、コリネバクテリウム・ウルセランスに感染した場合は免疫力が低下し、ほかの致死的な感染症にも感染しやすくなるともあります。



>  基本的にジフテリアと類似した臨床症状を示します。呼吸器感染の場合には、初期に風邪に似た症状を示し、その後、咽頭痛、咳などとともに、扁桃や咽頭などに偽膜形成や白苔を認めることがあります。
>  これだと風邪や慢性口内炎持ちの人と中々区別がつかないでしょうね。

放置して悪化させる可能性はあります。
「抗生物質ですぐ治る」のは、健康な人で高齢でも幼児でもない、免疫治療も受けていないなどの好条件であれば、重篤化はしないでしょう。
しかし年齢層によっては、死亡率が20%という数字は、私にとってはかなり危険性が高いという認識です。
アメリカの論文では、日本人の約半数が、ジフテリアの抗体をもっていないと警鐘を鳴らしています。
足元の日本で、この事実を伝えるメディアも行政機関もありません。


> > 重篤な症状の場合には呼吸困難等を示し、死に至ることもあります。
>  なので確定診断されることなく、早期に適切な投薬を受けられずに重篤化し、または手遅れで死んでしまう人もいるのではないかと。
>  上のページに発覚した症状がありますけど、投与を受けられたのは、原因不明の呼吸困難や腫瘍が見付かって重篤化後に大きな病院で精密検査を受けた結果として運良く「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」と特定されたからではないかと思えます。

その可能性は高いです。
特に、現在日本は病理医が慢性的に不足しています。
死後に確定診断の剖検の件数は限られているでしょう。
ですから、本症例の死亡例が2例ですが、潜在的にはもっと多いと考えたほうが良いでしょう。
例えば、トキソプラズマ脳症ですが、生前の診断では脳腫瘍とされ、死後の剖検で脳組織を調べて診断が確定した例が、大阪大学で論文が公表されています。
ですから、トキソプラズマ脳症での死亡例は、潜在的にはかなり多いと見たほうが自然です。


>  一つ目の病院では感染がわからなかったのだから他の病院で診断されなければ原因不明の病か別の死因とされて死んでたかもしれません。疑われなければ死後でも専用の検査はしないでしょうし。

猫の感染と、遺伝子型など調べないでしょうし。
まさに氷山の一角ですよ。


>  SFTSにしても今回の件にしても屋外の猫に触ると言うことはこういうリスクがある、ということをマスコミは中々地域猫と絡めて記事にしないから自己防衛が必要だと思ってます。

むしろ実態より著しく楽観的な報道しかしていません。
その理由は私には理解できません。
何しろ日本人は、日本語以外の情報を入手しません。
私が、コリネバクテリウム・ウルセランス感染症の日本での感染例の報道や論文を読んだところ、日本よりアメリカの方がはるかに重大視しています。
警告の意味も含めて、アメリカの報道と論文をこちらでも取り上げようと思っています。  

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猫だけ反応が違うのは不思議なことですね。

鶏なら大量殺処分でしょうに

Re: クリックしました

猫糞被害者@名古屋 様、コメントありがとうございます。

> 猫だけ反応が違うのは不思議なことですね。

特に猫から感染した、コリネバクテリウム・ウルセランス感染症の日本の死亡例は、アメリカではいち早く報道されましたが、本国の日本では半年以上あとに所管の厚労省がプレスリリースを行いました。
また、日本のメディアの報道も、異常なほど楽観的な報道をしています。
アメリカでの報道とは、全く異なります。


> 鶏なら大量殺処分でしょうに

SFTSの猫からの死亡例が実際に確認されており、猫から直接感染しなくても、野良猫外猫は感染したマダニをばら撒きます。
他国では、野良猫の捕獲殺処分となるでしょう。
日本では、感染地まで伏せられています。

実際、アメリカでは発疹チフスの、TNR猫が原因でヒト感染したことを受けて、警察官まで動員して野良猫を捕獲し、殺処分しました。
この発疹チフスによる死亡例はないはずです。
また、猫から直接感染したわけではなく、発疹チフス感染ノミを猫がばらまいたことによるものです。
さらに、発疹チフスが流行した自治体は、例外なく野良猫への給餌を刑事罰でもって禁止しました。
もちろんTNRも禁止されました。
日本は猫に関しては異常です。

プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
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