野良猫からの感染死亡例の報道は、なぜ半年も遅れたのか?

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(summary)
The first fatal case of Corynebacterium ulcerans infection in Japan
Here we report a case of asphyxia death due to pseudomembrane caused by diphtheria toxin (DT)-producing C. ulcerans.
This is, to our knowledge, the first fatal case of C. ulcerans infection in Japan.
The patient had been raising three cats at home before admission to the hospital.
These data indicated that the patient’s pet cat was the source of infection.
野良猫に餌やりをしていた女性が、野良猫から感染症、コリネバクテリウム・ウルセランス感染症(*1)に感染して死亡した、日本初の症例が今月14日から15日にかけて報道されました。しかしこの死亡例は、昨年の5月に発生しました。なぜ厚生労働省は、野良猫から感染し、死亡した症例の公表を半年以上遅らせたのでしょうか。実に不可解です。実はこの感染症によって女性が死亡したのは昨年の5月でした。日本の一般報道に先んじて、アメリカなどではいち早く、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症による日本での初の死亡例」を一般メディアが報じています。8月には、学術論文でも公表されています。
こちらは、事実関係を比較的正確に伝えている、「まし」な部類の記事です。「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」による日本国内での死亡者数は現在2名です。また、同感染症での死亡例は2016年(昨年)であることをも伝えています。他のメディアの記事では、「死亡例は1例」、「その死亡時の記載がない」ものがあります。ペットから感染「コリネバクテリウム・ウルセランス」2016年に死亡。2018年1月15日。
まず、(*1)の、コリネバクテリウム・ウルセランス感染症についての説明です。日本の国立感染症研究所の記述と、ウィキペディア英語版とでは、かなり症状の深刻さに関する記述に温度差があります。本感染症においては、日本以外では、イギリスなどではかなりの死亡例が報告されています。
・滋賀県で初めて確認されたジフテリア症状が認められたジフテリア毒素産生Corynebacterium ulcerans感染症例(国立感染症研究所)
~
2001年の千葉県での発生例以来、本邦でもCorynebacterium ulcerans のヒトにおける感染症例が散見されるようになった。
C. ulcerans は、人獣共通感染症を起こす細菌であり、これまでの本邦での報告例ではペットからの感染が疑われる生活歴を背景に持つ症例が多い。
C. ulcerans は、ヒトにはジフテリア症状をきたす感染症の原因菌として海外では比較的よく知られている感染症である。
・Corynebacterium ulcerans(ウィキペディア英語版)
~
Some cause serious illness in humans, especially in immunocompromised humans.
C. ulcerans has been known to cause diphtheria and diphtheria-like infections in patients.
Patients become more vulnerable to contracting other bacteria that can cause life-threatening diseases.
Surgery and other more extreme measures must be taken if not treated immediately.
人によっては重篤な病気を引き起こす者があり、特に免疫が無防備状態の人においては重大な感染症です。
C. ulceransは、患者においてジフテリアおよびジフテリア様感染を引き起こすことが知られています。
患者は生命を脅かす疾患を引き起こす可能性のある、他の細菌に罹患しやすくなります。
直ちに治療しない場合は、外科手術やその他の先端的で高度な治療を行わなければなりません。
記事、猫は鳥インフルエンザのパンデミックの原因になりうる~2009年に1万8,000人の死者を出したインフルエンザ(H1N1)流行の一因は猫だった?、ですが、日本国内で野良猫に給餌をしていた高齢女性が、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」に感染して死亡したニュースについてコメントいただきました。
この症例については、私は把握していました。実は、この野良猫に餌やりをしていた女性が死亡した症例は、昨年2017年5月に発生しました。当時は、日本はこの症例について全く報道しませんでした。しかし海外では早くから報道され、さらに2017年8月10日に、アメリカ・ナショナル・ライブラリー・オブ・メディシン(US National Library of Medicine アメリカ連邦機関の医療関係の論文データベース)に、この症例に関する論文が掲載されました。なお、この論文においては同型は広く分布しているとしています。また、日本人は抗体を持ってる割合が低く、かなり深刻な事態であるとの記述です。The first fatal case of Corynebacterium ulcerans infection in Japan 「日本におけるコリネバクテリウム・ウルセランス感染の最初の死亡例」2017年8月10日。
日本で報道されたのは、半年以上後の、2018年1月15日、14日です。なぜ日本は、本症例について速やかに報道しなかったのか、私は大変疑問に思っています。また、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」以外でも、日本は猫に関する感染症のリスクをことさら矮小化する、意図的に楽観的な報道をする、報道を避ける傾向があるように思えてなりません。上記の、アメリカ・ナショナル・ライブラリー・オブ・メディシンに掲載された論文の内容とは、著しい温度差があります。この点については、後ほど記事にします。
それは大変疑問(疑念?)に感じます。しばらく感染症の記事が続きましたので、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」の症例の一般向け発表が日本国内でことさら遅らされたことなどを含めて、日本における、猫の感染症リスクの情報提供の問題点は、のちほど連載記事としてまとめます。単にこの感染症での、「猫から感染した死亡例があった。野良猫は感染症リスクとなる」といった、情報拡散のブログ記事は既にありますので。
・猫は鳥インフルエンザのパンデミックの原因になりうる~2009年に1万8,000人の死者を出したインフルエンザ(H1N1)流行の一因は猫だった?、に頂いたコメント。
(オキキリムイ様)
この「鳥フル」については、かつて日本国中パニックになってた時の、哀誤のヒステリーに、相当辟易した記憶があります。
現場で対応してる人達度外視した、あまりの鬼畜呼ばわりを窘めるコメントをしたら「あんたの家族や友人が、こんな殺され方したら、どう思う」なんてぶっ飛んだ質問かましてきたので「そんな事は考えない。自分の家族や友人が伝染病で苦しむ様を見たくない」と返してやりました。
ところで話変わりますが、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」についてのニュースがありましたので。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180115-00000042-san-hlth
>犬・猫から感染症、死亡 国内初 福岡の60代女性
>1/15(月) 7:55配信 産経新聞
> 犬や猫などから人間にうつるとされる人獣共通感染症「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」による死者が国内で初めて確認されていたことが14日、厚生労働省への取材で分かった。厚労省は今月、自治体などに向けて通知を出し、情報提供を行った。
野良猫への餌やりおばちゃんが感染した模様です。
(さんかくたまご)
> この「鳥フル」については、かつて日本国中パニックになってた時の、哀誤のヒステリーに、相当辟易した記憶があります。
昨年の、SFTSが、猫から感染して死亡した症例でも、愛誤は猫による感染症リスクを打ち消すのに躍起でした。
反証として学術論文の一つでも挙げるのならばともかく、感情論に終始してお笑いでした。
挙句、「地域猫の反対者が増えるのは困る」、「猫ちゃんがいじめられるのが心配」などです。
先般、アメリカで狂犬病感染猫に人が襲われた事件が多発したアメリカについて記事にしましたが、FBで話にならないコメントが来ました。
「飼い猫でもばい菌は持っている。健康だったら感染しない。それがどうした」といったブッ飛んだコメントでした。
> ところで話変わりますが、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」についてのニュースがありましたので。
はい、このニュースは、すでに確認しています。
しかし実際は、この女性がなくなったのは昨年で、その症例に関する論文は、アメリカ・ナショナル・ライブラリー・オブ・メディシンで2017年8月10日に収録されています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5610708/
つまりなくなってから半年位後になって、やっと厚労省が注意喚起しています。
なぜもっと早く報道しないのでしょうか。
何らかの報道規制でもあるのではないかと疑います。
コリネバクテリウム・ウルセランス感染症は、イギリスなどではかなり死亡例があり、一般メディアでもかなり以前から大きく報道されていますし、猫からの感染が注意喚起されています。
対して日本では、小さな記事で、「こそっと」しか報道されてせん。
私は、何度か、アメリカでTNR猫が原因となって発疹チフスが流行した事件を取り上げました。
それにより、カリフォルニア州のディズニーランドは、違法に続けてきたTNR猫をすべて捕獲殺処分しました。
日本では一切報道されていません。
相変わらず、「CAのディズニーランドのTNR成功例」と報じています。
> 野良猫への餌やりおばちゃんが感染した模様です。
猫愛誤の、「猫ちゃんは安全よーッ!ムキーッ、キーキーキー!!!」で、猫による感染リスクの打ち消しに躍起になるでしょう。
そのような無知蒙昧な猫愛誤に行政や立法が振り回される日本は、世界に例を見ない猫狂人愛誤国家です。
(流星様)
鶏を例にすれば、自分達で身を守るには行政の報道をあてにせずブログを見た人が養鶏会社の関係者に情報を流すようにしたほうが良いように思います。
(さんかくたまご)
> 鶏を例にすれば、自分達で身を守るには行政の報道をあてにせずブログを見た人が養鶏会社の関係者に情報を流すようにしたほうが良いように思います。
次の記事で書きますが、ドイツでは、鳥インフルエンザの流行地では犬猫は外出禁止、やむを得ず外に出す場合は犬猫ともリードにつなぐことが義務付けられており、違反者には罰金が科せられます。
また養鶏場経営者は、養鶏場に侵入する猫などを罠や銃で積極的に駆除しています。
またそれが合法で、むしろ推奨されています。
対して日本の養鶏場では、「鳥インフルエンザ対策(?)」として、ネズミ駆除に猫を放し飼いしていた養鶏場で鳥インフルエンザに感染し、鶏を大量殺処分しました。
驚くことに、東洋経済社のジャーナリストが徳之島でのTNRを絶賛する記事を書いてその中で、「養豚業者はネズミが感染症を持ち込むのを防止するために猫を放し飼いしている」として、猫の放し飼いに肯定的な記述をしていることです。
トキソプラズマに感染した肉は、食肉にできず、廃棄されます。
学術調査ではずいぶん前から、「有意に猫の畜舎侵入防止策をした養豚場はトキソプラズマ感染が少ない」としてます。
しかし未だに猫愛誤が「猫の放し飼いはネズミ駆除効果がある」などと肯定し、そして猫の感染症リスクを異常に楽観視しています。
まるで猫は感染症にかからないとでも言うように。
それを積極的にマスメディアも行政も否定しません。
畜産家は、日本のマスメディアや行政に頼らず、自分たちで学術論文や、海外の施策などの情報を集め、対策を講じたほうが良いと思います。
(へなころ様)
昨日、NHKニュースで例の感染症で死亡した報道がされておりましたが、内容は片手落ちもいいところでしたね。
ペットに顔をなめさせないようにしましょう。(今回のと前置きなしに)抗生物質ですぐ治ります。程度
で、なぜか使われる画像は汚い野良猫、ヨダレを垂らしてる野良猫。
いやいや、野良猫のリスク分かってんじゃん!何で飼い猫にフォーカスした報道なんだと。
野良猫による感染症拡大のリスクを再評価するべき。と何故ならないのか。
(さんかくたまご)
> 昨日、NHKニュースで例の感染症で死亡した報道がされておりましたが、内容は片手落ちもいいところでしたね。
> ペットに顔をなめさせないようにしましょう。抗生物質ですぐ治ります。程度
この、「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」による日本初の死亡例ですが、実は発生していたのは昨年のことで、半年ほど前のことです。
なぜか日本では報道されず、海外で先に報道されました。
アメリカで2017年8月10日に、日本での、感染死亡例の論文が発表されています。
なぜ足元の日本が今まで報道しなかったのか、極めて疑念が生じます。
しかも偏向報道も良いところ。
「抗生物質ですぐ治ります」ですが、ペストでも健康な人が直ぐに抗生物質で治療すれば治ります。
イギリスでは「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」の、かなり多くの死亡例があります。
それとか、何年か前に、猫から結核が感染した例がイギリスで続出した件も、日本では一切報道されませんでした。
> 野良猫による感染症拡大のリスクを再評価するべき。と何故ならないのか。
今までの、猫による感染症の日本の報道では、私は著しい偏向を感じます。
根拠のない楽観視、国外で先に報道されているのに、なぜ国内の症例の公表がこれほどまで遅れたのか。
海外での野良猫による重大な感染症例の報道がほとんど皆無。
アメリカでの野良猫から狂犬病、ペストが感染した例、発疹チフスがTNR猫が原因で流行した例、イギリスの猫から結核に感染した例、これらは一切日本では報道されていません。
鳥インフルエンザでも、放し飼い猫や野良猫は危険因子と海外では認識されています。
当然といえば当然ですが(仮に猫が感染しなくても、物理的にウイルスを運ぶという物理的感染もあります)。
しかしそれを指摘するメディアも行政もありません。
この疑念について、後ほどまとめた記事を書くつもりです。
単なる、この「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」が、餌やりさんが感染して死亡したニュースの拡散は、ほかのブロガーさんもしていることですから。
(動画)
Corynebacterium diphtheriae and Related Toxigenic Species Genomics, Pathogenicity and Applications 「コリネバクテリウム・ジフテリアおよび関連する毒性種ゲノム学」。2017/12/13 に公開
「コリネバクテリウム・ウルセランスは、ジフテリア菌 (Corynebacterium diphtheriae) の近縁菌で、ジフテリア毒素をつくること があります。ジフテリア毒素をつくるC. ulceransは、ジフテリア類似の症状を引き起こす ことがあります。ジフテリアはジフテリア菌(Corynebacterium diphtheriae)の 飛沫感染によって起こる呼吸器疾患であり、感染部位によって鼻、扁桃・咽頭、喉頭 ジフテリアに分類できます。しかし、まれに眼瞼結膜、中耳、陰部、皮膚にも感染が起こる ことがあります。重症化すると昏睡や心筋炎などの全身症状が起こり、死亡率が高くなります。 死亡率は平均5~10%、5歳以下40歳以上では20%をこえるとされています(ジフテリア 国立感染症研究所)。
Even today several thousand cases per year are reported to the World Health organization and especially the outbreak of diphtheria in the former states of the Soviet Union demonstrated
現在でも世界保健機関(WHO)には年間数千件が報告されており、特に旧ソ連諸国のジフテリアの発生が実証されています。
(アクセス御礼)
2017年1月18日は、FC2ブログカテゴリー(ペット 猫)の順位、及び一日当たり順アクセス数、総アクセス数とも、記録更新となりました。ありがとうございました。今後共応援よろしくお願いします。すでに、月間アクセス数は、比較的販売販売数が多い、単行本の発行部数レベルとなっています。
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