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アニマルホーダーの人道的解決策は動物の安楽死~ドイツ



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(Zusammenfassung)
Tierheim Pforzheim TIER- UND ARTENSCHUTZINFOS
Tiersammler: Die Krankheit und das Verbrechen
Die durch physische und psychologische Vernachlässigung ausgelösten Verhaltensstörungen, vernichten die Chancen auf Rehabilitierung und Neu adoption vollständig.
Für viele dieser Tiere ist die Euthanasie die einzig humane Option.


 日本ではいわゆる犬猫の、「多頭崩壊(アニマルホーダーの破綻)が相次いでいます。日本は世界でも稀に見る、犬猫に限った「殺処分ゼロ」方針の国です。そのために、多頭崩壊が発生した場合は、動物愛護団体などが当面保護し、犬猫の譲渡先を探すなどをし、殺処分を回避しようとします。保健所も引取りを事実上拒否するケースもあります。しかし犬猫を引き受けた愛護団体が連鎖的に崩壊する事例もあります。また、アニマルホーダーの犬猫は概ね状態が悪く、一般譲渡に適しません。また、譲渡先を選ぶ余裕がなく、不適正飼育の連鎖も起きます。対してドイツでは、ほぼ「アニマルホーダーの犬猫は安楽死一択」としています。


 まず、最近発生したいわゆる犬猫の多頭飼育崩壊の例をいくつか挙げます。

1、猫50匹放置で“田んぼ”と化した人気市営住宅 「多頭飼育崩壊」の悲劇 (ITmedia ビジネスオンライン) 2017年11月23日

神戸市東灘区の市営住宅で猫53匹を放置していた40代女性が神戸地裁から強制退去処分を受け、近隣住民は約8年ぶりに安息の日々を取り戻した。
女性が残していった部屋は人間の膝の高さまで猫の糞尿(ふんにょう)が堆積。
畳や家具などいたるところに汚物が染み込み、猫の死骸からは大量のハエやウジ虫がわくなど「地獄絵図」そのものだった。
元々は女性が拾ってきた数匹の猫から始まった悲劇は、ペットの大量繁殖で飼い主が飼育不可能になる「多頭飼育崩壊」が背景にあった。
同様の事例は全国で相次いでおり、専門家は「必ず不妊去勢手術を」と強調する。


2、ネコに家が壊される~広がる ペット多頭飼育崩壊~(NHKクローズアップ現代) 2016年11月15日放送

「多頭飼育崩壊」——ペットが飼い主の意図を超えて増え、問題化することです。
最も近い調査では、多頭飼育の苦情件数は、全国で年間およそ1,800件。
ここ数年、トラブルの報告は増加の一途をたどり、対応が追いつかなくなっています。
なぜ、多頭飼育崩壊は起きたのか。
きっかけは6年前、長女がもらってきた雄と雌の2匹のネコでした。
ネコは増え続け、とうとう80匹にまで増えてしまったのです。
25年前から動物の保護活動を行っているNPOの代表、エリザベス・オリバーさんです。
ここ数年、多頭飼育崩壊を起こした高齢者から引き取る動物が増えています。



 上記のマスメディアの報道(産経系とNHK)では、「多頭飼育崩」を防止するためには不妊去勢手術の徹底が必要」と述べられています。さらに、NHKの報道では更に「犬猫の飼育数の上限を設けること、やさらには犬猫の登録義務化し、それを法制化し罰則強化する」ことも挙げられています。
 しかし、いずれもそれらは「未然防止策」です。すでに多頭飼育崩壊したケースでの、犬猫の扱いは日本ではどうなのでしょうか。いずれのメディアも、本記事で取り上げた以外のメディアでも、その問題点を述べていません。

 日本では極めて犬猫に限り、殺処分(安楽死)を忌避する傾向にあります。また保健所も引取り拒否をする傾向にあります。ですから多頭飼育崩壊のケースで、飼育者の飼育能力を超えている、飼育者が傷病で入院、死亡したなどの場合であっても、多くのケースでは「殺処分ゼロ」の名のもとに、動物愛護団体が「レスキュー」します。
 レスキュー後は、一般譲渡するのですが、概してアニマルホーダーの犬猫は健康状態や問題行動が有ります。一般譲渡には適しません。しかし、多頭崩壊の場合は、レスキュー犬猫が一度に多数発生するので、譲渡先を選べないことが多いです。したがって譲渡先で不適正飼育が連鎖して拡大することもありえます。さらに動物愛護団体が一度に多数の犬猫を抱え込むことにより、動物愛護団体自身が多頭崩壊する連鎖も起きます。

 では海外では、多頭崩壊(アニマルホーダー破綻)に対する対策はどうなのでしょうか。次回以降の記事では、例として、ドイツ連邦共和国を取り上げます。ドイツにおける多頭崩壊(アニマルホーダー破綻)対策としては、日本と異なる点は、まとめると以下のようになります。

1、多頭崩壊(アニマルホーダー破綻)を初期の段階で防止するために、行政に動物を押収する権限が与えられてる。
2、犬猫(猫は近年急速に法整備がなされつつあります)とも、個体識別、登録義務が課され、行政が飼育状況を把握しやすい。
3、アニマルホーダー(劣悪飼育者)への厳罰と、司法による動物の飼育禁止命令。
4、アニマルホーダーは精神疾患という位置づけで有り、アニマルホーダーへの精神科治療を促す公的制度がある。
5、アニマルホーダーから行政が押収した動物は、強制的に殺処分(安楽死)を行う。


 いくつかの、ドイツのティアハイムのHPにおいても、「アニマルホーダーの動物の人道的な唯一の対応策は安楽死(殺処分)である」と明記されています。また、ティアハイムが収容したアニマルホーダーの犬猫の、殆どを殺処分(安楽死)したというニュースもしばしばドイツでは報道されます。日本の「殺処分ゼロ」は、「机上の空論」です。すでに限界にきており、いろいろな面で破綻が表面化していると思います。ネコに家が壊される~広がる ペット多頭飼育崩壊~(NHKクローズアップ現代)、では、会田保彦ヤマザキ学園大学教授が、「『終生飼養』の理念は私は大好きで、すばらしいことだと思います。ただ、誤解を恐れずに言えば、これに縛られてしまうと、人と動物の共生の意味がなくなってしまいます」と述べています。現実として、節度のある殺処分(安楽死)は必要不可欠であるということでしょう。
 ドイツのティアハイムの、「アニマルホーダーに対する唯一の人道的解決策は、動物の安楽死である」と明言している、ドイツのティアハイムのHPを引用します。Tierheim Pforzheim TIER- UND ARTENSCHUTZINFOS 「ティアハイム・プフォルテンハイム 動物と動物保護の種別に関する情報」。このHPの記述は、のちの記事でも引用します。

Tiersammler: Die Krankheit und das Verbrechen
Die durch physische und psychologische Vernachlässigung ausgelösten Verhaltensstörungen, vernichten die Chancen auf Rehabilitierung und Neu adoption vollständig.
Für viele dieser Tiere ist die Euthanasie die einzig humane Option.

アニマルホーダー:それは疾患であり犯罪です
身体的、精神的なネグレクトによって引き起こされるアニマルホーダーが飼育している動物の行動障害は、リハビリと新しい飼い主への譲渡の可能性を完全に破壊します。
これらの動物の多くにとっては、安楽死は人道的な唯一の選択肢です。



(画像)

 ドイツの新聞、Thüringen und Deutschland 「チューリンゲンとドイツ」の2013年11月26日記事。この記事からは、次の事柄がわかります。

3、アニマルホーダー(劣悪飼育者)への厳罰と、司法による動物の飼育禁止命令。
5、アニマルホーダーから行政が押収した動物は、強制的に殺処分(安楽死)を行う。


Berlin, 26.11.2013.
Am vergangenen Freitag, den 22.11.2013, wurde Marietta P. vor dem Amtsgericht Eisenach wegen Tierquälerei in der ehemaligen Kaserne von Vitzeroda zu einer Freiheitsstrafe von 1 Jahr verurteilt.
Die Strafe wurde zur Bewährung ausgesetzt, die Bewährungsdauer beträgt 3 Jahre.
Außerdem muss die 50-jährige Animal Hoarderin 200 Stunden gemeinnützige Tätigkeit ableisten.
Zusätzlich wurde ihr ein generelles Tierhalteverbot für 5 Jahre auferlegt.
Gegenstand des Strafverfahrens war die Tatsache, dass Marietta P. in dem maroden Kasernengebäude bei der behördlichen Räumung am 10.11.2011 etwa 125 Hunde, 6 Katzen und 1 Stachelschwein unter katastrophalen Bedingungen gehalten hat.
Viele Hunde mussten eingeschläfert werden, 4 Hunde sind bis heute nicht vermittelbar.
Schon etliche Male hat die erwerbslose Marietta P. in den vergangenen 20 Jahren an unterschiedlichen Standorten immer wieder unverhältnismäßig viele Tiere unter teilweise katastrophalen Bedingungen gehalten.

ベルリン、2013年11月26日。
先週の金曜日、2013年11月22日に、マリエッタ・Pはヴィッツローダの旧兵舎の廃屋で動物虐待を行ったとして、アイゼナハ地方裁判所で1年間の懲役の判決が言い渡されました。
判決文では執行猶予を明らかにし、保護観察期間を3年としています。
また50歳(マリエッタ・P)のアニマルホーダーには、200時間の社会奉仕活動が科されました。
その上彼女には、5年間の動物の飼育が禁じられました。
刑事訴追の原因は、マリエッタ・Pが、2011年10月11日に公的機関から退去を命じられているにもかかわらず、元兵舎の廃虚と言う劣悪で致命的な条件下で、125頭の犬、6匹の猫、及び1匹のヤマアラシを飼育していたことです。
ほとんどの犬は殺処分(安楽死)させなければなりませんでした、そのうちの4頭の犬の情報は得られていませんが。
過去20年間の間に、無職のマリエッタ・Pはすでに何度も何度も別の場所で、時には致命的な条件下で異常に多くの動物を飼育していました。


マリエッタ


(動画)

 ネコに家が壊される~広がる ペット多頭飼育崩壊~ - NHK クローズアップ現代 119匹の野良猫に占領された家 2017/03/14 に公開




(動画)

 猫の殺処分問題の根底にいる無責任飼い主「アニマルホーダー」 2017/06/18 に公開。上記の「NHKクローズアップ現代」と同じ事件と取り上げたTBSの番組。「殺処分に過剰反応したり愛護が使命だと思い込んでる飼い主が「精神疾患にかかっている可能性がある」と解説しているます。テレビで殺処分ゼロ問題の本質を報道した点が評価できると思います。



 
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罰則を与えるべき

多頭崩壊は、最も悪質な動物虐待です。

こういう無責任な飼い方をする人間を強く罰するべきです。

Re: 罰則を与えるべき

猫糞被害者@名古屋 様、コメントありがとうございます。

> 多頭崩壊は、最も悪質な動物虐待です。
> こういう無責任な飼い方をする人間を強く罰するべきです。

同感です。
しかし愛誤は、アニマルホーダーをむしろかばいます。
私はドイツの動物犯罪のニュースソースや判例を常にチェックしていますが、執行猶予が付きながらも懲役刑になったのは、アニマルホーダーが125頭の犬などを劣悪飼育した事件だけです(ティアハイムが組織的に行う、または複数の犯罪の事件は除く)。
ドイツでは、むしろ動物の殺傷より、アニマルホーダーの方が罪が重いとすら感じます。
犠牲になる動物の数が多いからだと思います。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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