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飼い犬をトイレに閉じ込めて餓死させた女は無罪になった~オーストリア



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(Zusammenfassung)
Einschläfern zu teuer Österreicherin lässt ihren Hund einfach verhungern!
In Österreich ließ eine Seniorin ihren Hund verhungern.
Einschläfern sei zu teuer gewesen.
In Wien stand eine 66-Jährige vor Gericht, sie hatte den Hund ihrer Enkelin verhungern lassen.
Vor Gericht wies die Seniorin demnach alle Schuld von sich.


 今年の10月のことですが、オーストリアのウィーンで高齢女性がアパートの自室で飼い犬を閉じ込めて餓死させました。理由は「犬を安楽死させる費用が高くて払えなかったから」です。その高齢女性は動物虐待の罪で起訴されましたが、無罪となりました。日本では、犬猫を餓死させた、もしくは食餌を十分に与えずに栄養失調にさせただけでも有罪になっています。海外先進国が日本と比べて著しく動物虐待に対しての処罰が重いとは言えません。


 サマリーで示した、「オーストリアで高齢女性が、飼い犬をトイレに閉じ込めて餓死させた」事件で起訴され、無罪となりました。その事件を報じるニュースソースから引用します。
 Einschläfern zu teuer Österreicherin lässt ihren Hund einfach verhungern! 「犬を安楽死させる費用があまりにも高いのでオーストリアでは、自分の犬を餓死させることが合法です!」。2017年10月25日。


In Wien stand eine 66-Jährige vor Gericht, sie hatte den Hund ihrer Enkelin verhungern lassen.
Vor Gericht wies die Seniorin demnach alle Schuld von sich.
Ein Tierarzt habe ihr gesagt, dass der Hund krank sei und eingeschläfert werden müsse.
”Aber das kostet alles! So viel Geld hab ich nicht.”
Also brachte sie das leidende Tier ins Badezimmer ihrer Wohnung, und ließ den Hund dort verhungern.
Vor Gericht blieb die Frau uneinsichtig.
Der alte Hund war früher das Haustier der Enkelin, die ihn jedoch an die Oma abgab, als sie für ihn keine Zeit mehr hatte.
Vor Gericht nahm die junge Frau ihre Großmutter in Schutz.
Wir hatten kein Geld, mit ihm mehrmals zum Tierarzt zu gehen.

オーストリア、ウィーンでは、66歳の女性が孫娘の犬を餓死させたとして、裁判所に出廷しました。
裁判では、高齢女性のすべての罪を無罪としました。
獣医師は、その犬は病気で安楽死させる必要があると、高齢女性に話していました。
「しかし、それはすべて費用が問題です! 私にはそんなお金はないのです」。
高齢女性は苦しんでいる犬を自分のアパートのトイレに閉じ込めて、犬を餓死させました。
裁判では、高齢女性は反省していませんでした。
高齢の犬はかつて孫娘のペットでしたが、孫娘には犬の世話をする時間がなかったので、祖母に預けました。
裁判では、孫娘は祖母を擁護しました。
私たちは何回も、その犬を獣医に連れて行くお金はなかったのです。



 上記の事件からは、次のことが伺えます。・オーストリアでは獣医療費が大変高価である。・オーストリアでは犬などのペットは、高齢、病気になった場合は、安楽死させることが一般的である。・オーストリアでは動物虐待に対しては、司法はそれほど厳格とは言えない。
 一方日本では、愛護動物のネグレクトで餓死させた、動物愛護管理法違反事件がいくつかあります。行政書士 良子行政法律事務所 ■□ ペット動物法務支援事務所 □■、から引用します。


ケース1
犬に餌や水を与えずに、3頭を死亡5頭を衰弱させたとして、愛犬美容学校の職員が神奈川県警小田原署に逮捕された事件。
県の動物保護センターから飼育の改善指導、動物愛護団体から虐待の告発が出ていた(小田原簡裁 H15年11月25日)。
判決・・・裁判所は動物愛護管理法違反で、学校講師に30万円の罰金(略式命令)を命じた。

ケース2
猫を譲り受けた男性が、猫に餌を与えていないとして、元の所有者(女性)が警察に告発した。
獣医師の診断により、猫は栄養失調と判断されていた。
その後、猫は女性のもとに返された(宇都宮簡裁 H15年11月末)。
判決・・・裁判所は、「動物愛護管理法」違反で、10万円の罰金(略式命令)を命じた。



 ケース1、では餓死させた犬の数はオーストリアの事件よりも多いものの、似たケースと言えます。またケース2、も近似の事件と言えますが、ネグレクトされた猫は栄養失調にはなったものの、死んではいません。いずれも(ケース2、は略式命令ですが)有罪となっています。オーストリアは文化、社会制度はドイツと非常に近い国です。ドイツ、オーストリア、スイスを含めたドイツ文化圏では、動物虐待の処罰は日本と比べて重いとは言えません。今回記事で取り上げた事件のように、無罪になることもかなりの頻度であります。
 動物虐待事件が起きるたびに、「日本の動物虐待事件に対する処罰は軽すぎる。ドイツのように厳罰化すべきだ」という署名活動等が盛んに行われます。しかし署名発起人も賛同者も無知と言わざるを得ません。特に野良猫(無主物。もしくはそうみなされる非占有猫)の殺害そのものに対しては、ドイツ、オーストリア、スイスでは、刑事処罰の規定すらありません。苦言を申し上げれば、広く社会に意見表明するのであれば、情報提供の正確性に責任を持つべきでしょう。


(画像)

 「ドイツでは野良猫の殺害が懲役10年以上になる」という、抱腹絶倒な情報を拡散しているツイッター。ドイツでは、野良猫(無主物)の殺害が「懲役10年以上になる」どころか、野良猫(無主物)の殺害そのものを刑事処罰する法的根拠がありません。唯一、ノルトライン=ヴェストファーレン州のみが非占有猫(野良猫)の殺害を州狩猟法で禁じていますが、罰則は最高で5,000ユーロ(日本円で約65万円)の行政罰(過料)です。

Tierschutzgesetz 「ドイツ連邦動物保護法」

ドイツでは、仮にその猫が飼い猫だと認定されたとしても、保護動物の殺害の最高刑は懲役3年までです。
したがって「懲役10年以上」はありえませんし、判例も皆無です。
刑事罰は法定刑が上限だということはどこの国でも普遍的な法理であり、一般常識だと思っていましたが、このツイッターには大変驚きました。

Strafe

Straffestsetzung und Strafmaß
Das Strafmaß(Deutschland: Strafzumessung, Österreich: Strafbemessung) .
Die im Einzelfall schuldangemessene Strafe stellt die absolute Höchstgrenze dar.
Eine Nichtbeachtung der gesetzlichen Vorschriften bei der Strafzumessung kann Revisionsgrund sein.
判決と刑
犯罪と処罰(ドイツおよびオーストリア)。
判決においての処罰可能な刑の上限は、法定刑(=法律で定められた刑)が絶対的な限度です。
刑の判決において、法定が法の要件に違反した場合(=法定刑を超える場合)は、控訴することが可能です。


Bundesjagdgesetz 「ドイツ連邦狩猟法」

23条で、犬猫(非占有)の通年の狩猟駆除を推奨しています。
犬猫の殺害そのものに対する刑事罰は規定されていません。
狩猟免許無資格での犬猫の狩猟(殺害)は、最高で行政罰(過料)5,000ユーロ(日本円で約65万円)。

 猫吐爵さん、分かりましたか。お友達のドイツ人弁護士は、あまりにもドイツの法律に無知のようですので、このリンクを教えてあげてくださいね。それにしても根拠のないガセネタ情報を鬼の首を取ったように拡散する愛誤な人たちもどうかと思います。それこそが、日本の動物愛護が世界で最も遅れている証拠でしょう。

猫伯爵


(動画)

 Jäger erschießt Hund ORF Kärnten heute 「オーストリア公共放送ORFケルンテン州の今日のニュース ハンターは犬を撃つ」。2017年9月4日公開。よほど住宅密集地か、都市部でもない限り、オーストリアの法律ではこの犬を撃ったハンターを処罰できないでしょう。

Ein 37 Jahre alter Jäger hat in Grafenstein in der Dämmerung auf einen zehn Jahre alten Schäfer-Labrador-Mischling geschossen.
Das Tier musste eingeschläfert werden.
Der Hund hat sich nach dem Schuss noch zu seinem Herrchen zurück geschleppt.

夕方に、ラブラドル種とシェパード種との10歳の雑種犬を、グラフェンシュタインで37歳のハンターが撃ちました。
犬は安楽死させなければなりませんでした。
犬は撃たれた後に、自分の飼い主の元に帰りました。



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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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