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「大学猫」は是か非か~福井大学でのトラブル



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Domestic/Inländisch

 日本では、構内で地域猫的活動をしている大学がかなりあるようです。「キャンパス猫」、「大学猫」という名称で、大学から給餌やTNR活動の許可を得て、サークルができているところもあります。一方では大学の許可を受けていないところもあるようです。さらには、大学が構内での給餌などの地域猫的活動を禁じる方針を示し、トラブルになったところもあります。「大学猫は是か非か」。海外の事例も踏まえて考察してみたいと思います。


 サマリーで示したとおり、近年では「大学猫」なる活動が、大学の許可を得ているもの、許可を受けているかどうか不明なものも含めればかなりの数になります。サークル活動として行っているものもあります。「大学猫」で検索してみれば、多くの大学猫がヒットします。
 ざっと・慶應義塾大学、・立命館大学、・福島大学、早稲田大学、信州大学、長崎大学などがヒットします。比較的学力の高い大学が多く、私は日本の大学生の知力が劣化しているのではないかと心配です(笑い)。いくつか、大学猫のHPを閲覧しましたが、かなりアメリカなどの海外事情の誤った記述も見られます。一方では、大学側が構内の猫への給餌などを禁じ、トラブルになった福井大学があります。


(画像)

 「第三回 大学猫シンポジウム」(2016年12月22日開催)。各地の大学が意見交換など交流しているようです。こちらでは、・岩手大学、・大阪府立大学、・早稲田大学、・京都大学、・筑波大学、・岐阜大学、・福島大学、・立命館大学、・長崎大学、・名古屋大学、が参加しています。今年は福島大学で開催されます(学生と『大学猫』...共に生きよう 福島大で野良猫の命守る活動)。

大学猫


 一方、福井大学ですが、先に述べた通り、大学が構内の猫への給餌などを禁じトラブルになりました。その措置に対して、「署名活動」などの反対活動が行われました。大学側は、おそらく給餌などの禁止措置を撤回してはいないようです(その後についてはネット上では情報はありませんでした。ご存知の方はコメントください)。そのいきさつを報じる、ニュースソースから引用します。福井大学がキャンパス内の猫の世話を禁止、猫たちの未来は。2015年5月30日。


チャールズ・ジャヌッツイ氏は25年間、彼が勤める大学敷地内に暮らす野良猫の繁殖抑制に取り組んできた。
しかし現在、大学側との対立を余儀なくされている。
キャンパス内にいる野良猫への餌やりやその他の世話の一切が禁じられたため、ジャヌッツイ氏はインターネット署名を開始した。
ジャヌッツイ氏は、福井大学文京キャンパスで長年准教授を務めてきた。
それはTNRと呼ばれる、野良猫を捕獲(Trap)して去勢(Neuter)を施した後、元の場所に戻す(Release)活動を実践している。
「大学側は現在、キャンパス内での猫の餌付けを一切禁じ、私にも活動をすべて止めるように言い渡しました」。
このように地方のあちこちに野良猫が多く住みついてしまった問題の一因として、日本のペットビジネスが巨大化したことが挙げられる(*1)。
飼い主としての責任をしっかり理解しないままに猫を購入する人の多さをジャヌッツイ氏は指摘している。
日本で捨てられるペットが増えてしまった重要な要因として、未然防止策である画期的なTNRよりも、ガスによる安楽死が数をコントロールするために使われていることにある(*2)。
ところが日本でもTNRの方が動物の数を抑制するには効果的だと実証した地域がある(*3)。
神戸とその周辺地域は1995年に大震災に見舞われた。
飼い主のいなくなった無数のペット、それに加えてTNRへの認識や援助が希薄だったこともあり、神戸では10年あまりで野生化したペットが爆発的に増加してしまった。
そこでアニマルレスキューシステム基金は、2006年、神戸市に不妊去勢専門クリニックを開設した。
その後6年で、同市では捕獲されガス室行きとなった子猫の数は激減している。
香取章子氏は日本の動物を取り巻く問題を扱うフリージャーナリストで、今回の問題については以下のような見解を述べた。
キャンパス内での地域猫活動は時代の流れ。
これに逆行するようなことを主張するとはナンセンスです。



 この記事も、愛誤の偏向が著しいですが。ざっと以下に反論しておきます。

*1、「地方のあちこちに野良猫が多く住みついてしまった問題の一因として、日本のペットビジネスが巨大化したことが挙げられる」。

2016年の日本の飼育猫のうち、純血種割合はわずか15.1%です(主要指標 時系列サマリー 純血種、雑種の割合、及び主な飼育場所 )。
ペットショップでは、雑種猫は売っていません。
したがって、「ペットビジネスの巨大化」が野良猫増加の第一の要因とは考えられません。

*2、「日本で捨てられるペットが増えてしまった重要な要因として、未然防止策である画期的なTNRよりも、ガスによる安楽死が数をコントロールするために使われていることにある」。

TNRマネジメントで先行したアメリカでは、人口比で数十倍の犬猫を殺処分しています。
アメリカにおいても、今でも複数の州でガスによる犬猫殺処分を行っています。
またTNRは、野良猫の繁殖抑制効果はないと、複数のアメリカ連邦政府機関も公式に声明を出しています。
TNR活動を行えば、むしろ「捨て猫が増える」と、アメリカなどの多くの論文が指摘しています。

*3、「日本でもTNRの方が動物の数を抑制するには効果的だと実証した地域がある」。

「殺処分数の減少」は、動物(野良猫)の数の抑制効果を示すものとは言えません。
保健所が引取り拒否をすれば殺処分数は減ります。
殺処分数の減少は全国的な傾向で、TNRの推進とは相関性は認められません。


 また引用した記事、福井大学がキャンパス内の猫の世話を禁止、猫たちの未来はでは、「キャンパス内での地域猫活動は時代の流れ。これに逆行するようなことを主張するとはナンセンスです」ともあります。確かに日本では、環境省が地域猫を推奨していますし、大学内での地域猫的活動が増加傾向にあるようです。
 では、福井大学の構内で地域猫的活動をしている、チャールズ・ジャヌッツイ准教授の出身地、アメリカ合衆国ではどうなのでしょうか。実は、アメリカ合衆国では例外なく(TNRマネジメントであっても、私有地内であっても)野良猫への給餌を禁じている自治体が数多くあります。また、処罰も大変厳しく、最高で懲役1年と罰金の併科を科す自治体すらあります。懲役90日と罰金の併科でもって、野良猫への給餌を禁止する自治体は数多くあります。そのような自治体ではもちろん、大学構内での餌やりはできません自治体内の教育施設での野良猫の給餌を全面的に禁じているカリフォルニア州の自治体もあります。
 さらに、構内での餌やりを禁止し、ペストコントロール(害獣駆除業者)を巡回させ、野良猫を捕獲し、行政のアニマルサービスに引き取らせている(大方は殺処分される)、フロリダ州立大学などの複数の大学があります。次回記事では、それらについて書きます
(続く)。
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メモ

メモ

http://pictures-of-cats.org/is-it-legal-to-shoot-feral-cats-in-pa.html
ペンシルベニア州 野良猫の射殺は合法か

こんばんは。

穿った見方過ぎるかもしれないですが、中核派とか革マル派とかの残党みたいな方々の組織かもしれないと思いました。
大学が拠点ですし、左翼団体がクレイジーな環境保護を主張する団体に変わっている(隠れ蓑にしている?)ことは往々にしてありますし。

就職氷河期時代に大学生でしたが、当時も社会運動的なものに関心を寄せる人は小数でした。常に一部が騒いでいて、他の大多数は全く関心がないか、せいぜい面白がるだけというのは変わっていないのではないでしょうか。

学力が高いと思われている大学には左巻きの人が多く、動物愛護に熱心な人が多かったのも当時とあまり変わらないようです(私が学生の頃はクジラとイルカでした)。ただし海外事情を詳しく知ると意見が変わるのもこの層の人達なので、正しい情報をどれだけ伝えられるかが重要です。自分でものを考えずに受け身の学生が多いのもまた昔から変わらない傾向なんです。

Re: タイトルなし

らか 様、コメントありがとうございます。

> 中核派とか革マル派とかの残党みたいな方々の組織かもしれないと思いました。

確かに、動物愛護団体大手のALIVEの創設者野上ふさ子氏は、元左翼活動家で、左派運動が下火になって以降、動物愛護団体に衣替えしたという経緯があります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E4%B8%8A%E3%81%B5%E3%81%95%E5%AD%90


> 大学が拠点ですし、左翼団体がクレイジーな環境保護を主張する団体に変わっている(隠れ蓑にしている?)ことは往々にしてありますし。

ヨーロッパの環境保護活動は、極左勢力との関連はあります。
しかし私が見たところ、福井大学をはじめとする大学での野良猫餌やりは、単なる頭パープーの迷惑フィーダーの集まりという感じがします。
いくつかの大学猫を調べても、思想的背景は感じられませんでした。

Re: タイトルなし

野生動物への餌やり反対 様、コメントありがとうございます。

> 就職氷河期時代に大学生でしたが、当時も社会運動的なものに関心を寄せる人は小数でした。

団塊の世代は私より一回り上の世代ですが、当時のことを考えると大学生のノンポリ思考への変化は隔世の感があります。
私の世代ですら大学内では左派の残党刈り(?思想チェック)が暗黙の了解で行われていましたし、就職で圧倒的に不利でした。


> 学力が高いと思われている大学には左巻きの人が多く、

かつては、マルクスやレーニンを読み、その派生でドイツ語とロシア語を勉強するのがインテリゲンチャぶってかっこいいという、今では信じられない風潮がありました。
単なるファッションで。
本当に左巻きの方は就職に苦労して、文系東大卒の方などを、朝日新聞が採用していました。


>動物愛護に熱心な人が多かったのも当時とあまり変わらないようです。ただし海外事情を詳しく知ると意見が変わるのもこの層の人達なので、正しい情報をどれだけ伝えられるかが重要です。

先のコメントのとおり、環境問題も、それらのカテゴリーの学生の興味の対象です。
残念なことは、今はかつてと異なり、これほどインターネットで情報がたやすく入手できるのに、学生たちが自ら情報を入手する努力をしないことです。
そして日本のマスメディアや動物愛護団体で捏造された嘘情報を鵜呑みにしています。
学力が高い大学での、大学猫活動をされている人たちの意見でも、それを感じます。

No title

>確かに日本では、環境省が地域猫を推奨していますし

これが元凶ではないでしょうか。これを根拠にネット上で地域猫を肯定している人がいます。
住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドラインには

地域猫とは
地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている、特定の飼い主のいない猫。
とか書いちゃってますから。地域住人の全員の認知なんて得られるはずないんですが。

お役所がお墨付きを与えてしまっていることが異常です。

No title

猫だらけの街!猫目線で巡るイスタンブール癒しの“ニャン散歩”
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171115-00127831-mvwalk-movi

こういう記事で、野良猫を肯定する世論を作り出そうとしているマスコミも同罪ですね。愛誤ホイホイでアクセス数稼いでいるんでしょうけども。

Re: No title

餌やり撲滅! 様

> >確かに日本では、環境省が地域猫を推奨していますし
>
> これが元凶ではないでしょうか。これを根拠にネット上で地域猫を肯定している人がいます。

「指針(ガイドライン)」、「告知」といったもの。
しかし法律のように強制力があるものと、強制力がない行政指導の区別がつかない国民が多分大多数だと思います。
明らかに世論調査などでは、地域猫には反対という結果が出ているのに、環境省が(強制力のない「指針」という行政指導であっても)推奨するのは問題があると私は思います。


> 住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドラインには

これよりもさらに緩和した見解を示しているのが、2013年に出された、人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト、です。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/project/index.html

その付属資料がこちら。
「地域猫活動 - 環境省」です。
まさに噴飯もの。
小学生の質疑応答じゃないのだからw
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2806a/pdf/05_01.pdf#search=%27%E7%92%B0%E5%A2%83%E7%9C%81+%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E7%8C%AB%E6%B4%BB%E5%8B%95%27

そもそも「殺処分ゼロ」も、「地域猫(当然給餌を伴う)」は国民世論に反します。
殺処分は過半数が支持しており、反対の約倍です。
野良猫の給餌に反対する世論は、マクロミル社の調査では70%後半、東京都では約7割です。


> 地域猫とは
> 地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている、特定の飼い主のいない猫。
> とか書いちゃってますから。地域住人の全員の認知なんて得られるはずないんですが。

現在の環境省の見解では、地域猫は「地域住民の合意すらいらない。それに向けて努力していれば良い」と明記しています。
猫被害者による、損害賠償訴訟が将来、行政が認めた地域猫でも起こされるでしょう。
行政府が、そのような国民間のトラブルの原因を作って良いのか。
もちろん行政が認めた地域猫であっても、合意していない住民は損害賠償を求めることが可能ですし、過去の判例からすれば損害賠償が認められるでしょう。
さらには、行政が所有者引取り拒否をあからさまに行い、地域猫を事実上強制したならば、行政の共同不法行為が成立するのは明らかです。
糞が汚い、臭いレベルならばいいのですがね。
アメリカでは発疹チフスの流行を招いてTNR団体が刑事訴追を受けていますし、日本でもSFTSなどの新たな感染症が出現しています。

Re: No title

餌やり撲滅! 様

> 猫だらけの街!猫目線で巡るイスタンブール癒しの“ニャン散歩”

都合の良い一部分だけを抜き書きして、それを全てと誤認させるのは、嘘つきの常套手段です。
トルコは、行政が野犬を大量に捕獲して無人島に遺棄して殺害するなど、ヨーロッパからは「動物虐待国」と頻繁に批判されています。
行政による殺処分も、動物虐待も頻繁にあります。
マスコミのみならず、安井美沙子元参議院議員は、「トルコは殺処分ゼロ。対して日本は大量に犬猫を殺す動物虐待国」と発言しています。
それも記事にしようと思っていますが、手が回らなくて。



> こういう記事で、野良猫を肯定する世論を作り出そうとしているマスコミも同罪ですね。

マスコミも愛誤政治家も問題です。
福島瑞穂議員~「イギリスでは犬猫の売買を禁じている。ドイツでは殺処分ゼロ」。
高井たかし議員~「ドイツでは殺処分ゼロ」。
国会での発言ですよ。
もう犯罪に近いです。
民主主義が正常に機能するためには、有権者が正しい情報によって判断する必要があります。
嘘情報を垂れ流すマスコミや政治家は、民主主義に対するテロリストです。
まさにファッショを肯定する、危険思想。
福島みずほ氏も、高井たかし氏も、戦時の言論統制時代をお望みの狂った軍国主義者か。

No title

さんかく様

ご返答ありがとうございます。

「あすなろ猫」「まちねこ」「公園ねこサポーター」…よくこんな言い訳を考えますね。世界の侵略的外来種ワースト100であり、人畜共通感染症だらけの野良猫をどうして特別扱いしなくてはならないんでしょうか。

>アメリカでは発疹チフスの流行を招いてTNR団体が刑事訴追を受けていますし、日本でもSFTSなどの新たな感染症が出現しています。

これでも放置どころか推進してるんですからね。怖い国です。

Re: No title

餌やり撲滅! 様、コメントありがとうございます。

> 世界の侵略的外来種ワースト100であり、人畜共通感染症だらけの野良猫をどうして特別扱いしなくてはならないんでしょうか。

同感です。
哺乳類はそのうちの10種程度だったと記憶しています。
飼育されている以外の猫(野良猫、ノネコ)は、オーストラリア、ニュージーランド、アイスランドは政府が「根絶が望ましい」として、実際に根絶事業をしています。
ドイツ文化圏も、通年狩猟対象で、積極的な駆除対象です。
人に飼育されていない猫まで異常なほど殺すなというのは日本ぐらいでしょう。


> >アメリカでは発疹チフスの流行を招いてTNR団体が刑事訴追を受けていますし、日本でもSFTSなどの新たな感染症が出現しています。
>
> これでも放置どころか推進してるんですからね。怖い国です。

猫による発疹チフス流行は、アメリカではかなり大きく報道されています。
しかし日本では一切報道されません。
アメリカではそのほかに、ほぼ毎年、猫からペストが感染する症例がありますし、狂犬病陽性の猫に噛まれたという事件も度々報道されます。
それも報道されません。
そして、アメリカでは餌やりに寛容で、TNR天国といった報道しかされません。
現在アメリカでは、TNRも含めて、野良猫への給餌を全面的に禁じる自治体が増えています。
そのようなことは、環境省も把握しているはずなのに。

No title

該当大学の関係者です.

書き込むの初めてですが,何回もここを拝見させていただいております.ドイツ語は多少勉強したつもりですが,ここまでよくお調べになったな,とほとほと感心するとともに参考にさせていただいております.

さて,結論を先に申しますと,「大学猫」とやらの活動は現在行われておりません.

ただ,「紛糾」との単語に違和感を感じております.この大学猫活動は,ニュース・ソースにある教員が,キャンパス内の取り壊し予定の空き校舎を利用して行っていました(おそらくは上層部に許可を得ずに.そうでないと話がつながらない).

私含むほとんどの構成員は「空き校舎周辺に猫が多いし,ドライフードが入り口近くに置かれているので,誰か餌やっているな」程度の認識しかありませんでした.

すると,ある日突然,学長(理事だったっけ?)から餌やり禁止のメール配信があって(だったはず.文書ではなかった),構成員全員がようやくある程度の事情を知ったのです.

その後は一部の人間による抗議活動があり,署名が学長や理事の元に届けられたのかもしれませんが,自分含む構成員の耳には抗議活動をしていたなどの話は耳に入っておりませんし,署名も回ってきていません.

よって,「紛糾」などと呼べる代物は存在しません.大学側が強権的に餌やり禁止反対運動を抑え込んだのだと言いたいがための,大学猫推進側の過剰表現であると言えます.

大学猫は地域猫活動の一種でありましょうが,この事例は地域猫活動の一側面を表す一事例と申せましょう.ほとんどの構成員は何が行われているかを知らず,「最近猫をよく見るな」と感じていただけ.大学側からメール配信があってようやく「猫のお世話する人募集します!!」とのポスターが校舎内に貼ってあったことを思い出したぐらい.そのポスターも「現在,こうこうこういう活動をしています」との具体的説明は一切なし.

少なからぬ地域猫活動がほんのひと握りのネコ好きが地域と乖離してやっているのと同様,今回の大学猫もごくごく一部が,周囲の理解を得ようともせず,ただ勝手にやっていただけです.

ちなみに,私は猫が好きで好きでたまりませんが,大学猫には賛成できません.どこの大学も一応「関係者以外立ち入り禁止」としていますが,そんなものは有名無実.近所のおばさんは学内で犬の散歩をしているし,高校生は通学の際に学内をショートカットしています.

こんな状況で,大々的に「大学猫活動しています!!」と宣言するなら,市内から猫を捨てる輩が続出するのは目に見えています.

学内には時々カルガモの親子がいますし,県が絶滅危惧種に指定しているオナガもいる(営巣はしてないようだが).

何より,ダニを経由したネコ→人の感染症の事例が出た事.万が一,学生に同様の事故が起きたらどうなるか.被害者側に「大学は感染症のリスクを承知しながら何も対処しなかった」と裁判に訴えられたら,多分負けます.

そんなこんなで,ネコ好きの私でありますが,大学猫には賛成できません.

ニュースソースの中で一番イラッとしたのが,「福井県の印象が悪くなる」との文言です.福井大学は県立大学ではないので,県とは関係ありません.愛護家が福井大学を恨むのなら好きにすればよいですが,全く無関係の県に悪印象を抱くのを煽るような書き方は道義的に問題ありでしょう.

長々と失礼しました.


Re: No title

ネコ大好き 様、コメントありがとうございます。

> 「大学猫」とやらの活動は現在行われておりません.

情報ありがとうございます。


> 「紛糾」との単語に違和感を感じております.この大学猫活動は,ニュース・ソースにある教員が,キャンパス内の取り壊し予定の空き校舎を利用して行っていました(おそらくは上層部に許可を得ずに.そうでないと話がつながらない).

「署名活動が2千数数百集まった」とか、超ローカルメディアを通じて、餌やり准教授を擁護するなど、一部の狂信的餌やりさんたちが扇動しているというのが真実なのでしょう。
それを大学関係者以外の方が盛り上げてしまうという図式。


> よって,「紛糾」などと呼べる代物は存在しません.大学側が強権的に餌やり禁止反対運動を抑え込んだのだと言いたいがための,大学猫推進側の過剰表現であると言えます.

誤解を招きますので、タイトルは変更させていただきます。


> 大学猫は地域猫活動の一種でありましょうが,この事例は地域猫活動の一側面を表す一事例と申せましょう.ほとんどの構成員は何が行われているかを知らず,「最近猫をよく見るな」と感じていただけ.大学側からメール配信があってようやく「猫のお世話する人募集します!!」とのポスターが校舎内に貼ってあったことを思い出したぐらい.そのポスターも「現在,こうこうこういう活動をしています」との具体的説明は一切なし.

他大学も、それに近いかもしれません。
一部の偏執的フィーダーが、ことさら自分たちの活動を誇示し、それが大学内における野良猫対策のスタンダードだということを世間にアピールする意図があるのだと思います。
大学以外での「地域猫活動」でも同じかもしれません。
ブログなどで「素晴らしい地域猫活動」と活動家が広めているところに実際に取材に訪れると、近所人は地域猫という名称を知らず、「猫が迷惑で迷惑で」という発言をしてました。
その地域は、10mおきに「迷惑えさやりをやめろ」と看板が立っています。
神戸の震災以来続いている素晴らしい成功例って、阪神の地震から一体何年経っているのよ。


> 少なからぬ地域猫活動がほんのひと握りのネコ好きが地域と乖離してやっているのと同様,今回の大学猫もごくごく一部が,周囲の理解を得ようともせず,ただ勝手にやっていただけです.

それが、地域猫の実態です。


> 大学猫には賛成できません.どこの大学も一応「関係者以外立ち入り禁止」としていますが,そんなものは有名無実.近所のおばさんは学内で犬の散歩をしているし,高校生は通学の際に学内をショートカットしています.

早稲田大学の高田馬場キャンパスは、全く出入りフリーですからね。


> 学内には時々カルガモの親子がいますし,県が絶滅危惧種に指定しているオナガもいる(営巣はしてないようだが).

当地では、カルガモが繁殖していますが、自走地域猫活動のエリア内なのでほとんど育たないので大変残念です。


> 何より,ダニを経由したネコ→人の感染症の事例が出た事.万が一,学生に同様の事故が起きたらどうなるか.被害者側に「大学は感染症のリスクを承知しながら何も対処しなかった」と裁判に訴えられたら,多分負けます.

ですね。


> ニュースソースの中で一番イラッとしたのが,「福井県の印象が悪くなる」との文言です.愛護家が福井大学を恨むのなら好きにすればよいですが,全く無関係の県に悪印象を抱くのを煽るような書き方は道義的に問題ありでしょう.

餌やりで問題になって紛糾したところは、大概当該地域外の愛誤が騒いだことによるものです。
鳥取県保健所は、自治会に野良猫の捕獲を勧めてて一斉捕獲活動をし、野良猫を引き取りましたが、それに対する抗議メールと電話でで鳥取県庁は業務が一時ストップしました。
ほとんどが県外からです。
久留米市の競輪場内に、フェンスを乗り越えて餌やりする件で、餌やり禁止と猫捕獲を行った久留米市に対しても然り。
奄美群島のアマミノクロウサギ保護のためのの捕獲事業では、沖縄県知事に対する抗議の署名活動が行われました。
奄美群島は鹿児島県です。
またノネコ捕獲事業は、環境省の直轄事業です。

まったく,どうしようもねえな

2千数百人の人署名が集まったというのも,このニュースソースを見て初めて知ったくちです.

この2千人の内訳はわかりませんが,インターネットで集めたということらしいので,東京や大阪など無関係の人たちが混じっていることは確かでしょう.

もし,本当に大学猫活動に理解を求め,大学当局の決定を覆したいなら,何で署名簿を持って正門に立ち,また各構成員を順番に回って署名を集めなかったのか.インターネット署名は確かに手軽でしょうが,その代り提出先に与える印象もまた軽くなります.だいたい,ただでさえあの学長は・・・おっと,これ以上は言えねえや.インターネット署名をやっていたことすら構成員は知らなかった・・・.これでは話になりません.

そう言う労は惜しむけど,周囲に多大な影響を与えかねない活動を認めてほしい.これでは人は動きません.

地方都市は猫の室内飼いが定着しているとはいいがたいです.よって,市内の道路では,野良猫や首輪をした飼い猫の死体が転がっていることも珍しくないですね.福井大学は周囲のうち2面を交通量が多い道路に挟まれているので,大学猫活動が拡大すれば,車にひかれる猫が続出すること間違いなしでしょう.

損得の話はしたくありませんが,大学猫を売りにすれば,カメラ抱えた愛護家たちが押し寄せてきます.(残念ながら現在の社会情勢ではこういう活動をすると)大学の印象が良くなるので,受験生が増えるかもしれません.NHKが特集を組んでくれるかも.宣伝効果は確かにあります.

でも,やって来る愛護家が大学にお金を落としてくれるわけでもなし(せいぜい自販機でジュースを買う程度).カルガモのひなが殺される.猫の数が増えれば,小鳥が狩られるリスクが増える.(自分は全く気にしないが)止めてある車を汚された,と憤慨する職員は必ず出てくる.糞尿被害はどうする・・・.エトセトラエトセトラ.

どうみてもデメリットの方が大きく,大学猫は認められません.

繰り返しになりますが,紛糾と呼べるほどの騒動はなかったですねえ.「エサやり禁止」のお達しが来て,その後何事もなく,気が付いたら空き校舎近くから猫がいなくなっていた,と言うのが一構成員の偽らざる感想でございます.

愛護家のライター?が言われる「せっかく北陸新幹線ができても福井のイメージが悪くなって,発展しないのでは?」との心配は無用です.新幹線ができても,どうせ乗客は福井を素通りするだけでしょう(自虐的).

Re: まったく,どうしようもねえな

ネコ大好き 様、コメントありがとうございます。

> この2千人の内訳はわかりませんが,インターネットで集めたということらしいので,東京や大阪など無関係の人たちが混じっていることは確かでしょう.

それは間違いないです。
鳥取県保健所が自治会で野良猫を捕獲する方法を指導し、捕獲した猫を引き取っていた件では、抗議のメール、電話、FAXが殺到して県庁の業務が一時ストップしました。
多くが県外だったそうです。


> もし,本当に大学猫活動に理解を求め,大学当局の決定を覆したいなら,何で署名簿を持って正門に立ち,また各構成員を順番に回って署名を集めなかったのか.

学生や大学職員でなければ意味がないでしょう。
実際に猫被害に遭うのは大学関係者ですから。
それでも餌やりを容認すべきというのならば説得力はまだあります。


>インターネット署名をやっていたことすら構成員は知らなかった・・・.これでは話になりません.

そんなものでしょう。
奄美群島でのの猫捕獲事業反対署名は4万6,000ほど集まったそうですが、奄美群島の人たちは、の猫捕獲事業の存在すら知らない人が多いのではないでしょうか。
署名の提出先が沖縄県と沖縄県知事というのはご愛嬌。
奄美群島は鹿児島県で、ノネコ捕獲事業は環境省の事業です。


> そう言う労は惜しむけど,周囲に多大な影響を与えかねない活動を認めてほしい.

地域猫そのものじゃないですか。
私は多くの地域猫(自称を含めて)を取材しましたが、公共の場の糞掃除すらしませんし、ゴミ(猫餌の空き缶や猫ハウス、餌容器)放置されています。
我々地域猫ボランティアは餌代をかけて餌やりの労力をかけ、不妊去勢までしているのだから、ほかの人が糞掃除や猫の死体を片付けて当然、私有地でも利用させて当然と公言している人もいますし。
私営駐車場を餌やり場にして「当然の権利」とまくし立てた人もいます。


> 地方都市は猫の室内飼いが定着しているとはいいがたいです.よって,市内の道路では,野良猫や首輪をした飼い猫の死体が転がっていることも珍しくないですね.

都市部もいい加減です。


> 大学猫を売りにすれば,カメラ抱えた愛護家たちが押し寄せてきます.(残念ながら現在の社会情勢ではこういう活動をすると)大学の印象が良くなるので,受験生が増えるかもしれません.NHKが特集を組んでくれるかも.宣伝効果は確かにあります.

?!

> どうみてもデメリットの方が大きく,大学猫は認められません.

メリットなんてあるのか。


> 紛糾と呼べるほどの騒動はなかったですねえ.「エサやり禁止」のお達しが来て,その後何事もなく,気が付いたら空き校舎近くから猫がいなくなっていた,と言うのが一構成員の偽らざる感想でございます.

やっぱり餌やりをやめれば猫はいなくなるでしょ。
またひとつ実例が増えました。


> 愛護家のライター?が言われる「せっかく北陸新幹線ができても福井のイメージが悪くなって,発展しないのでは?」との心配は無用です.

野良猫に噛まれてSFTSで死亡者が出た法がイメージが悪くなります。
先般野良猫に噛まれてSFTSに感染して死亡者が出た県は、報道されていないでしょう。
ネットですぐにわかりますけどね。

SFTSについては「野良猫から人」以外に「飼い犬から人」も出ています。
ただし犬の方は、調子の悪い飼い犬を飼い主が介護していたと言う背景があり、感染したのも犬の飼い主です。
この2つの例でわかるのは、病気を発症した動物と人が近すぎたと言うことでしょうか。野良猫から人の方も体調の悪い野良猫を捕まえようとして怪我を負って感染したわけですし。逆にいえば野良猫に近づかなければ感染しなかったのですから。
こう言う例を見ると、極力野良猫には近づかない、体調の悪い飼い犬の介護にはきちんと手洗いをするなどの防御が必要ということでしょうね。

Re: タイトルなし

昇汞 様、コメントありがとうございます。

> SFTSについては「野良猫から人」以外に「飼い犬から人」も出ています。

SFTSの感染源は犬猫などの哺乳類はまれで、マダニに噛まれることによる感染がほとんどです。
野良猫がSFTSの感染拡大の原因になるリスクは、直接感染猫が人を噛むのではなく、感染マダニを広範囲にばらまくことです。
アメリカのTNR猫が原因となって発疹チフスが流行したのは、TNR猫が、感染ノミを広い範囲にばら撒いたことによります。
人感染者は、刑務所の収監者と孤児院の子供でした。
刑務所の収監者は、野良猫に触れることはないでしょう。
現在のゲノム解析の技術では、例えば刑務所内で発見された発疹チフス感染猫のチフスの遺伝型と、TNR猫に寄生したノミの遺伝型が一致することを証明できます。


> この2つの例でわかるのは、病気を発症した動物と人が近すぎたと言うことでしょうか。野良猫から人の方も体調の悪い野良猫を捕まえようとして怪我を負って感染したわけですし。逆にいえば野良猫に近づかなければ感染しなかったのですから。

野良猫に近づかなくても、野良猫から落ちたマダニに噛まれてj感染する確率のほうがはるかに高いです。
ですから、犬猫に近づかなければ安全と言えません。
特に野良猫は犬と異なり、自由に徘徊しています。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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