スペインのアニマルシェルターの営利目的の大量殺処分~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本


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Spain/Spanien/España
GELDNOT: TIERHEIM-CHEFIN TÖTET 2000 KATZEN UND HUNDE AUF GRAUSAME WEISE
記事、
・アメリカでは1時間に423頭の犬猫が殺されていますが?~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本、
・ロシアのアニマルシェルターにおける大量殺処分~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本、
の続きです。「殺処分ゼロの国がある。日本の保健所と世界の動物保護施設は違う。アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本の世界8ヵ国所のアニマルシェルターの動物保護の取り組みについて。日本は殺処分されている動物数が世界の中でも多い」という内容の本があります。日本では1時間に9匹のペースで犬猫の命が奪われている…世界の動物保護施設から考える人と動物の関係、とメディアで紹介されている、「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」(本庄萌/ダイヤモンド社)です。今回はスペインのアニマルシェルターを取り上げます。
問題の書籍の、アマゾン社の書評はこちらです。世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。著者などについては、Amazonのリンクをご覧下さい。Amazonの書評から引用します。
(画像)
世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。アマゾン社。

日本の保健所で平成27年度に殺処分された犬猫の数は、約8万。
著者の、8カ国(アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本)合計25カ所わたるアニマルシェルター世界紀行は始まりました。
なぜペットを欲しがる人であふれる日本で、毎年 健康で愛くるしい多くの動物が死においやられているのか。
多くの人はアニマルシェルターで犬猫に出会う魅力を「知らない」からです。
「日本の保健所が、動物を殺す場所ではなく、動物の命を救える場所」となるよう、この本がその一助となればと思います。
その上で本書は、「日本は命を尊ぶ国であるにもかかわらず、殺処分されている動物数が世界の中でも多いという現実があります」としています。「日本は国際的にも殺処分が多い。日本のアニマルシェルター(行政の収容機関)は殺す施設であるが、外国のアニマルシェルターは異なり、動物の命を救う機関である」としています。しかし、日本は実数では国際的に最も犬猫の殺処分が少ない国の部類です。日本は、行政機関が集中して犬猫の殺処分を行うために、表面上数値が他国と比べて大きく見えるだけです。
私が大変驚いています。なぜならば、前回記事で取り上げたロシア(かつてのソビエト連邦構成国は全般的に)、そして今回取り上げるスペインは、多くの国から「動物虐待国」と名指しされている国だからです。スペインのアニマルシェルターにおける虐待的飼育や大量殺処分はしばしば他国から非難されています。実例として、営利目的で、スペインのアニマルシェルターが、収容している犬猫を2,000頭殺処分した事件を取り上げます。
GELDNOT: TIERHEIM-CHEFIN TÖTET 2000 KATZEN UND HUNDE AUF GRAUSAME WEISE 「財政難 スペインのアニマルシェルターの経営者は残酷に2,000頭の犬と猫を殺害します」。2016年11月25日(ドイツ語)。
Spanien - Weil sie Geld sparen wollten, tötet eine Tierheimchefin über 2000 Hunde und Katzen.
Der schreckliche Vorfall passierte in einem Tierheim in Torremolinos.
Dort soll Carmen A. zusammen mit dem Hausmeister der Einrichtung tausenden Tieren ein Medikament gespritzt haben, was die Hunde und Katzen auf grausame Weise umbrachte.
Doch diese Methode sorgte bei den Tieren für einen stundenlangen, schmerzhaften Todeskampf.
Der größte Teil der getöteten Hund und Katzen bestand aus gesunden, jungen Tieren.
Die beiden wollten laut der Staatsanwälte die Kosten des Heims senken und Platz für gewinnorientierte Aktivitäten schaffen.
スペイン - アニマルシェルターの経営者たちは、経費を節約したいので、ペットのオーナーである経営者たちは2000頭以上の犬と猫を殺しました。
恐ろしい事件が、スペインのトレモリノスのアニマル・シェルターで起きました。
アニマル・シェルターでカルメン・A氏は施設の管理者とともに、数千頭もの犬猫に麻酔薬を注射して殺しました。
カルメン・A氏と施設管理者の二人は、コストの問題から、致死薬を十分に使用せずに少量を用いたことで非難されています。
しかし、この方法(十分な致死薬を投与しない)では、動物に死に至るまで、一時間もの痛みを伴う苦痛を与えました。
殺処分された犬と猫のほとんどは、健康で若いものがほとんどでした。
検察によると、カルメン・A氏と施設管理者の二人は、アニマルシェルターの経費を削減し、アニマルシェルターの利益志向の活動のために、(新たな動物の引受のための)収容スペースを作りたいと考えていたのです。
上記の事件では、スペインのアニマルシェルターが、適切な殺処分方法ではない方法(致死麻酔薬の用量を十分に投与しない)で、不必要に殺処分される犬猫に苦痛を与えたということで、刑事事件となっています。このアニマルシェルターは、特段経営破綻したわけではなく、あくまでも「金儲け(新たな犬猫の引受のため。ヨーロッパの民間アニマルシェルターの、ドイツではティアハイムですが、引取り手数料はかなり高額です)」が目的で、不適切な方法(経費節約のために十分な麻酔薬を用いなかった)で犬猫を大量殺処分したのです。
そのほかでも、スペインのアニマルシェルターは、飼育環境が劣悪で虐待的飼育であるなどと、ヨーロッパの周辺国からしばしば批判されています。アニマルシェルターでの虐待以外でも、「スペインの野良犬猫の悲惨な状況」、「ハンターに残酷に殺害される猟犬」、「営利犬ブリーダーの虐待的飼育と繁殖」など、多くの点で、動物愛護の遅れが指摘されています。
(動画)
Spanien - Tiere in Not | Interview mit Stefan Track - "Rocking Son" 「スペイン-困窮する動物 ステファン・トラック氏へのインタビュー」。2013年3月19日。スペイン、マヨルカ島における動物虐待のドキュメンタリー(ドイツ語)。
(動画)
Dieses Video regt auf:Männer werfen Hund über Zaun 「このビデオは刺激的です。男はスペインのアニマルシェルターの柵越しに犬を投げ捨てます」。2015年8月10日公開(ドイツ語)。
ヨーロッパのアニマルシェルターの多くは民営です。不要犬猫の引取りでは、高額の手数料(国や施設により異なりますが2万円程度)がかかります。ですからこのように、アニマルシェルターの営業時間外に犬猫などをアニマルシェルターに捨てに来る人がいるのです。アニマルシェルターは、売り物にならない犬猫などの引取りを拒否することも多いです。アニマルシェルターで不要犬猫などを引き取ってもらう手数料が払えない人は獣医師で安楽死するか、捨てます。ドイツ、オーストリア、スイス(猫のみ。犬は森林管理官が駆除)、フランス(一部の自治体で犬のみ)では、民間人ハンターが狩猟駆除します。公的機関が浮遊犬猫の捕獲駆除(スペインなど)を行っている国も多くあります。
欧米の民間のアニマル・シェルターは、無料か安い手数料で公営施設が不要犬猫をもれなく引取り、殺処分数が正確に1頭単位で公表されている日本と事情が全く異なります。ヨーロッパ(アメリカもそうですが)、引取り手数料欲しさに、「当施設は殺処分を行っていません」と口先だけの営業トークをします。捨てたり安楽死より、アニマルシェルターに引き取ってもらうほうが高額なのにそれを選択する飼い主は、犬猫などが生きていて欲しいからです。高額の引取り手数料を取りながら、即安価な方法(銃殺など)で殺処分して、どんどん新規に引き受ければアニマルシェルターは儲かります。こんな簡単なからくりさえ、世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった、の著者はよほど取材力がなく理解していないのか、それとも嘘つきなのか、どちらかでしょう。
(動画)
Усыпление собак в Испании「スペインの犬の安楽死」。2013年8月7日。路上でそのまま野犬を殺処分する様子。なぜかロシア語です。その上で、Так делают во всем цивилизованном мире「文明社会では全てこのようにしています」とあります。ロシアとスペインは、西ヨーロッパやアメリカでは、しばしば動物虐待国と名指しされています。ロシア人の「スペインも俺たちも、ほかの国でも文明国は同じことをしている」という、弁解なのかもしれません。
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