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続・飼犬を射殺された飼主は刑事罰を受け民事責任も負う。撃ったハンターは合法で飼主に損害賠償を請求できるドイツ






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(Zusammenfassung)
Wer Hunde in einem Jagdrevier "unbeaufsichtigt" frei laufen lässt, begeht laut Bayerischem Jagdgesetz eine Ordnungswidrigkeit.
Diese kann mit einem Bußgeld von bis zu 5.000 Euro belegt werden.
Sollte der Hundehalter seinen Hund sogar bewusst zur illegalen Jagd eingesetzt haben, droht laut Strafgesetzbuch eine Geldstrafe oder sogar eine Freiheitsstrafe von bis zu drei Jahren .


 記事、飼犬を射殺された飼主は刑事罰を受け民事責任も負う。撃ったハンターは合法で飼主に損害賠償を請求できるドイツ、の続きです。
 ドイツ、バイエルン州などでは、自分の飼犬を狩猟区域に放した場合はそれが過失であったとしても犬の飼主は狩猟法違反になり、罰金5,000ユーロまでを科される可能性があります。故意に行い、犬が野生動物を死傷させれば罰金と最高で懲役3年の刑に処せられる可能性すらあります。また地区の狩猟協会から損害賠償を請求されます。対して犬を射殺したハンターの行為は合法です。犬の飼主への賠償責任はありません。バイエルン州では狩猟区域で放し飼いの犬が野生動物を殺傷する事件が相次いでおり、狩猟協会会長はハンターに積極的に犬を狩猟駆除するように声明を出したことを前回記事で述べました。今回は具体的にバイエルン州で飼犬を積極的にハンターが狩猟駆除していることを示します。



 サマリーで示したとおり、ドイツ、バイエルン州(他の州でも概ね同様の州法による規定があります)では、狩猟区域に飼犬を放しただけで、それが過失であっても処罰されます。過失の場合は狩猟法違反で5,000ユーロまでの罰金が科されます。もしその犬が野生動物を死傷させた場合は、地区の狩猟協会から飼主は損害賠償を求められます。さらに犬の飼主が故意に犬を狩猟区域に放しその犬が野生動物を死傷させた場合は刑法犯罪となり、罰金もしくは最高で懲役3年までの刑罰が科せられる危険性があります。さらに地区の狩猟協会から損害賠償を請求されます。
 対して犬を射殺したハンターの行為は合法です。犬の飼主への賠償責任はありません。バイエルン州では狩猟区域で放し飼いの犬が野生動物を殺傷する事件が相次いでおり、狩猟協会会長はハンターに積極的に犬を狩猟駆除するように声明を出しました。

 前回記事では、バイエルン州の地域では放し飼いの犬が鹿等を殺傷する事件が相次ぎ、地区狩猟協会会長が2019年にハンターに積極的に狩猟区域内の犬を射殺駆除することを求める声明を出したことを取り上げました。 今回記事ではそれを受けて、同バイエルンの地区での犬の狩猟駆除が行われてることを述べます。それを裏付ける、ドイツのニュースソースを以下に引用します。


Jäger tötet Hund nahe Immenstadt Jäger erschießt Hund nach Angriff auf Reh 「ハンターはインメンシュタットの近くで犬を殺しました ハンターは犬が鹿を攻撃した後に犬を射殺しました」 2020年12月16日

Nach einem Angriff auf ein Reh hat am Dienstagabend ein Jäger einen dreijährigen Hund erschossen.
Das teilte die Polizei am Mittwoch mit.
Spaziergänger hatten beobachtet, wie der freilaufende Husky-Akita-Mix auf einem Wanderweg im Bereich Oberau/Untermaiselstein das Reh riss.
Nach einem Angriff auf ein Reh hat am Dienstagabend ein Jäger einen dreijährigen Hund erschossen.
Der dreijährige Hund war seinem Frauchen beim abendlichen Gassigehen am Illerdamm entlaufen, berichtet die Polizei.
Als sie trotz herbeigeholter Hilfe den Hund nicht mehr finden konnte, wurde sie auf den Polizeieinsatz aufmerksam und identifizierte schließlich das Tier.
Die Halterin muss jetzt noch mit einer Ordnungswidrigkeitenanzeige nach dem Bayerischen Jagdgesetz rechnen, so die Polizei.
Nach dem Bayerischen Jagdgesetz ist es laut Jagdbehörde verboten, Hunde in einem Jagdrevier unbeaufsichtigt frei laufen zu lassen.
Wenn der Hundebesitzer seiner Aufsichtspflicht nicht nachkommt, dürfen Jäger – als letztes Mittel – wildernde Hunde töten.
In den letzten Monaten wurden im Allgäu immer wieder Rehe von freilaufenden Hunden attackiert.
Der 65-jährige Jäger Max Baumgartner musste damals ein Reh nach einem Hundeangriff sogar erschießen.
Wildernde Hunde seien zunehmend ein Problem, sagt er.

鹿への攻撃の後、火曜日の夜にハンターは3歳の犬を射殺しました。
警察は水曜日に発表しました。
ハイカーは自由に徘徊しているハスキー種と秋田犬の雑種が、オベラウ/ウンテルマイゼルシュタイン地域のハイキングコースで鹿を引き裂いた様子を見ていました。
鹿への攻撃の後に、火曜日の夜にハンターが3歳の犬を撃ち殺しました。
警察によると、3歳の犬は夕方にイレルダムを散歩しているときに飼主から逃げ出したとのことです。
女性飼主は助けを求めても犬を見つけることができなくなり、警察の動きに気づいて、ついに自分の犬が撃たれたことを特定しました。
警察によるとバイエルン狩猟法に基づき、その犬の飼主の行政違反の訴追を考慮しなければならないとのことです。
狩猟当局によればバイエルン州狩猟法では、狩猟区域内では人の管理下に置かずに犬を自由に走らせることは禁じられています。
犬の飼主が注意義務を遵守しなかった場合は、ハンターは最後の手段として、野生動物を狩る犬を殺すことが許可されています。
ここ数ヶ月間にアルゴイ地区では、鹿が自由に徘徊する犬に繰り返し攻撃されています。
65歳のハンターのマックス・バウムガルトナー氏は、犬が攻撃した後に鹿を射殺しなければなりませんでした。
犬の野生動物の捕食は、ますます問題になっていると彼は言います。



(動画)

 【閲覧注意】ハンター猫がメジロを捕まえてお土産にする 2018年1月14日

 この様に、飼い猫が野生動物を狩って飼主に持ってくるのを微笑ましく動画に上げている飼主には怒りを覚えます。飼主が故意に飼猫を放し飼いにし野生動物を狩らせているのであれば、ドイツの犬の飼主のように、最高懲役3年で処罰していただきたい。愛誤は常に「日本は動物愛護後進国だ。先進国のドイツを見習え」と常に言っているではありませんか。




(動画)

 野生化した飼い猫が野鳥を狩尽くす!野良猫も驚く狩り!【看板猫の日常#40】 2020年3月23日

 このような動画を好意的に上げる猫の飼主は最低最悪の人種。倫理観のかけらもない。このような動画が飼い猫自慢や微笑ましいという感覚で公開されている日本は、まさに動物愛護、環境保護最底辺国と言える。

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飼犬を射殺された飼主は刑事罰を受け民事責任も負う。撃ったハンターは合法で飼主に損害賠償を請求できるドイツ






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(Zusammenfassung)
Wer Hunde in einem Jagdrevier "unbeaufsichtigt" frei laufen lässt, begeht laut Bayerischem Jagdgesetz eine Ordnungswidrigkeit.
Diese kann mit einem Bußgeld von bis zu 5.000 Euro belegt werden.
Sollte der Hundehalter seinen Hund sogar bewusst zur illegalen Jagd eingesetzt haben, droht laut Strafgesetzbuch eine Geldstrafe oder sogar eine Freiheitsstrafe von bis zu drei Jahren .


 ドイツ、バイエルン州などでは、自分の飼犬を狩猟区域に放した場合はそれが過失であったとしても犬の飼主は狩猟法違反になり、罰金5,000ユーロ(約65万円 1ユーロ=130円)までを科される可能性があります。故意に行い、犬が野生動物を死傷させれば罰金と最高で懲役3年の刑に処せられる可能性すらあります。また地区の狩猟協会から損害賠償を請求されます。対して犬を射殺したハンターの行為は合法です。犬の飼主への賠償責任はありません。バイエルン州では狩猟区域で放し飼いの犬が野生動物を殺傷する事件が相次いでおり、狩猟協会会長はハンターに積極的に犬を狩猟駆除するように声明を出しました。


 サマリーで示したとおり、ドイツ、バイエルン州(他の州でも概ね同様の州法による規定があります)では、狩猟区域に飼犬を放しただけで、それが過失であっても処罰されます。過失の場合は狩猟法違反で5,000ユーロ(約65万円)までの罰金が科されます。もしその犬が野生動物を死傷させた場合は、地区の狩猟協会から飼主は損害賠償を求められます。さらに犬の飼主が故意に犬を狩猟区域に放しその犬が野生動物を死傷させた場合は刑法犯罪となり、罰金もしくは最高で懲役3年までの刑罰が科せられる危険性があります。
 対してハンターが、そのような犬を射殺することは全く合法です。それを裏付ける、ドイツのニュースソースを以下に引用します。


#Faktenfuchs: Dürfen Jäger wildernde Hunde erschießen? 「放し飼いの犬がキツネを狩ることに対する事実 ハンターは野生動物を狩る犬を射殺することを許可されていますか?」 2019年6月13日

Oftmals gibt es im Raum Bad Kohlgrub Ärger mit freilaufenden Hunden, die Wild anfallen.
In Bad Kohlgrub im Landkreis Garmisch-Partenkirchen kam es seit Februar immer wieder zu Fällen, in denen freilaufende Hunde Rehe und Hirschkälber anfielen und sogar töteten.
"Ich mache seit Jahren Appelle an die Hundebesitzer", sagt der Vorsitzende der Jagdgenossenschaft, Anton Degele, darin sichtlich erzürnt: "Nehmt sie an die Leine!" Und kündigt schließlich entnervt an, er werde seine Jäger künftig anweisen, freilaufende Hunde notfalls zu erschießen.
Leinenpflicht für Hunde in ausgewiesenen Gebieten.
Jedoch sollten Hundehalter, die gerne im Wald Gassi gehen, ihren Hund gut unter Kontrolle haben.
Denn: Wer Hunde in einem Jagdrevier "unbeaufsichtigt" frei laufen lässt, begeht laut Bayerischem Jagdgesetz eine Ordnungswidrigkeit.
Diese kann mit einem Bußgeld von bis zu 5.000 Euro belegt werden.
Hundehalter haben also dafür zu sorgen, dass ihr Hund nicht wildert. Passiert das trotzdem, darf der Jäger den Hund erschießen.
Tötet ein freilaufender Hund ein Wildtier, kann der Revierjäger den Hundehalter gegebenenfalls auf Schadensersatz verklagen.
Sollte der Hundehalter seinen Hund sogar bewusst zur illegalen Jagd eingesetzt haben, droht laut Strafgesetzbuch eine Geldstrafe oder sogar eine Freiheitsstrafe von bis zu drei Jahren .

バートコールグルーブ地域では、野生動物を攻撃する自由に徘徊する犬のトラブルがしばしば発生します。
ガルミッシュ-パルテンキルヒェン地区のバートコールグルーブでは2月以降に、自由に徘徊する犬が鹿や子鹿を攻撃し、さらには殺害するという事件が繰り返し起きています。
「私は何年もの間犬の飼主に訴えてきました」と狩猟協会会長であるアントン・デゲレ氏は目に明らかに怒って言います。そして最後にイライラした様子で、将来ハンターに対して必要に応じて、自由に徘徊している犬を撃つように指示することを発表しました。
犬は指定された場所では、リードにつないでおかなければなりません。
森の中を散歩したい犬の飼主は、犬をしっかりと(リードの繋いで)管理しなければならないのです。
つまり「犬を人の管理外で」で、狩猟区域で犬を自由に徘徊させる人は誰でも、バイエルン狩猟法に基づく行政違反を犯していることになります。
これは最高5,000ユーロの罰金で罰せられる可能性があります。
したがって犬の飼い主は犬が野生動物を狩らないようにしなければならず、もしそれが起きた場合は、ハンターは犬を撃つことができるのです。
自由に徘徊する犬が野生動物を殺した場合は、地区の狩猟協会は犬の飼主に損害賠償を請求することができます。
犬の飼主が故意に犬を違法に狩りを行わせた場合(故意に犬が野生動物を襲うと知りつつ犬を放した場合)は、刑法に基づき罰金または最高3年の懲役が科せられる危険があります。



 日本では「ドイツでは犬はノーリード(これは和製英語で通じませんが)で良い」、はなはだしきは「犬にリードをすることが禁じられる。どうしてもリードを知る必要がある場合は2メートル以上でなければならない(自称ドイツ獣医師の京子アルシャ−氏)」という情報が流布されています。
 しかしこれは正反対のデマです。ドイツは世界で最も犬のリード義務に厳しい国の1つです。例えばベルリン州では全域で、指定のドッグラン以外で許可を受けた使役犬以外をリードをしないで公共の場に連れ出した、遁走させた場合は最高で罰金1万ユーロ(約130万円)が科せられます。また狩猟が可能な場所ではハンターに、市中では警察官に射殺される可能性すらあります。概ねドイツの連邦州全州では、同様の州法の規定があります。


(動画)

 Freilaufende Hunde abschießen? Einem Jäger platzt der Kragen | BR24 「自由に徘徊する犬は射殺されるのでしょうか? ハンターの堪忍袋の緒が切れる| BR24」 2019年6月10日

 今回引用したマスメディア、BR24 の記事に関連する動画です。BR24は上記の記事の内容のTV番組を放映しましたが、その時にインタビューを受けた狩猟協会会長の発言が収録されています。狩猟協会会長は、「将来的には管理が甘い、狩猟区域を徘徊してる犬を射殺していきたい(Er will freilaufende Hunde in Zukunft abschießen. )」と、引用した記事の通り発言しています。




(動画)

 Achtung, Horror-Video: Katze in Lebendfalle gefangen, Jägerin mit grausamer Tat 「ホラービデオに注意:ライブトラップで捕獲猫に残酷な行為をしたハンター」 2021年1月4日

 バイエルン州でハンターらに撮影された動画。女性ハンターが、ライブトラップで捕獲した猫をピストルで射殺しています。ハンターらは、猫(飼い猫も含めて)しばしば狩猟区域で高価なキジを捕食することに怒っており、猫の飼主にいわゆる「見せしめ」でこの動画を公開したものと思われます。ドイツの動物愛護団体が必死に騒ぎ立て、関係するハンターの告発を行いましたが、結局はハンターらは刑事訴追を受けませんでした。
 バイエルン州狩猟法では、「ライブトラップで捕獲した後の猫(飼い猫であっても)を殺害しても良い」とわざわざ条文で明文化しているからです。

「ペットショップで売れ残った犬は殺処分される」というデマを拡散する串田誠一前衆議院議員






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(domestic/inländisch)

 記事、
ペットショップの売残り犬は実験動物になる〜落選してもデマで愛誤票がほしい串田誠一氏
ペットショップの売残り犬を実験動物にできない理由〜落選してもデマで愛誤票がほしい串田誠一氏、  
の続きです。
 「ペットショップで売れ残ったペットは実験動物になる」、「ペットショップで売れ残ったペットは殺処分される」。これらはネット上のソーシャルメディアのみならず、大手のマスコミの記事でもなどで広く拡散されている情報ですが、都市伝説と言って差し支えありません。今回は「ペットショップで売れ残った犬は殺処分される」という情報がデマであることを書きます。このデマをツイッターで拡散してるのが先の衆議院選で落選した串田誠一氏です。現在日本では動物愛護管理法35条1項等により、動物取扱業者からの引取を拒否できるとしています。実際に業者からの引取はありません。



 サマリーで述べた、「ペットショップで売れ残った犬は実験動物になる」、「ペットショップで売れ残った犬は殺処分される」とのデマ情報を掲載したマスコミの記事をまず引用します。


ペットショップで売れなかった子犬はどうなる? 売れ残った子犬たちの悲しい運命とは 2021年11月24日

売れ残った子犬たちの運命は…?
子犬は生後3か月を過ぎた頃から徐々に値段が下げられ、何とかペットショップも飼い主を見つけようとしますが、それでも売れ残ってしまった場合は、返還したり、実験動物業者に販売、引取り屋に買い取ってもらいます。
返還されれば「繁殖の道具」や「殺処分」が待ち受けており、「実験動物」として命を落とす、引取り屋の元「劣悪な環境で暮らす」や「殺処分や遺棄される」など、ほとんどの子犬は悲惨な運命を辿ります…。



(画像)

 Drunken45rpm @mkvet  

串田 ペットショップの売れ残り 実験動物


 上記の記事の内容の「売れ残った子犬は殺処分される」ですが日本では「殺処分」という場合は、自治体による公的殺処分とほぼ同義で用いられます。ですから問題の記事のこの記述は、「自治体による殺処分」と理解して話しを進めます。
 結論から言えば「ペットショップで売れ残った子犬は殺処分される」はデマです。しかしそれを真実として、ツイッターで問題の記事を拡散している前衆議院議員串田誠一氏がいます。デマ情報を拡散した串田誠一氏のツイッターの投稿が先に提示した画像です。

 サマリーで述べた通り、動物の愛護及び管理に関する法律35条1項では、「都道府県等(中略)は、犬又は猫の引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。ただし、犬猫等販売業者から引取りを求められた場合その他の第七条第四項の規定の趣旨に照らして引取りを求める相当の事由がないと認められる場合として環境省令で定める場合には、その引取りを拒否することができる」と規定されています。実際に都道府県等は犬猫の引取の運用を大変厳しくしており、動物取扱業者が都道府県の施設に持ち込んでも引き取ることはありません。
 問題の小学館社のサライの記事ですが、編集責任者とその情報を拡散している串田誠一氏は、都道府県等がペットショップから引き取ったという証拠を提示すべきだと思います。情報開示請求すれば、都道府県等は応じる義務があります。犬猫の引取においては、必ず持ち込み者の氏名住所の届け出があるので、ペットショップが持ち込めば記録が残っています。
 
 それにしても串田誠一前衆議は、基本的な動物愛護管理法の条文規定すら把握していないとは驚きです。串田氏は「殺処分ゼロ議員連盟」に参加していており、同団体は動物愛護管理法をはじめ、動物愛護に関する法令の立法改正を進めています。
 串田誠一氏はその条文規定も知らない真正無知なのでしょうか。それとも愛誤の票を得るためには愛誤が喜ぶのならばデマでも拡散を良しとする嘘つきなのでしょうか。

 串田誠一氏は、次回の参院選の全国区比例代表で出馬すると公言しています。全国区の極めてニッチな、先鋭的かつ狂信的な愛誤票を得ることに特化して、彼らが喜ぶデマ情報を拡散するのは戦略的には正しいかも知れません。良識のある大多数の有権者が眉をひそめるデマ拡散であっても、全国区の先鋭的で狂信的な「愛誤」を全て取り込めば、当選に至る票が得られるかも知れません。
 選挙戦を戦う上での戦略としては正解かも知れませんが、倫理的には疑問です。串田氏衆議院議員時の国会質問では、海外の動物愛護に関する情報はほぼデマの羅列でした。私は串田誠一前衆議の国会質問に関して記事を書いています。

串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問~海外情報はすべて誤り
欧米では犬猫の殺処分は注射による安楽死だけ。ガス室の殺処分は禁止されている~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
続・欧米では犬猫の殺処分は注射による安楽死だけ。ガス室の殺処分は禁止されている~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
諸外国では犬猫の繁殖最低年齢や生涯繁殖回数を法律で規定している~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
続・諸外国では犬猫の繁殖最低年齢や生涯繁殖回数を法律で規定している~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
犬猫の販売においては、諸外国では圧倒的に8週齢以上を義務付けている~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問(アメリカ編)
「アメリカ合衆国では事実上8週齢未満の犬猫販売を禁じている」という、環境省のデタラメ資料
続・犬猫の販売においては、諸外国では圧倒的に8週齢以上を義務付けている~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問(EU編)
続々・犬猫の販売においては、諸外国では圧倒的に8週齢以上を義務付けている~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問(カナダ、オセアニア編)
EUの犬猫などのペットの入手は8割近くがインターネット販売とペットショップ~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
アメリカは行政単位で犬猫譲渡をしている~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
殺処分100%のアメリカの公営アニマルシェルター~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
99%以上の殺処分率かつ84%を24時間以内に殺処分したアメリカのアニマルシェルター~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
日本はペットショップが多い。イギリスでは生体販売ペットショップを禁止している~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
イギリスでは「犬肉禁止法案」が審議中。しかし成立は流動的~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
アメリカの半数の州が犬猫のブリーダーに関する法規制すらない~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
続・アメリカの半数の州が犬猫のブリーダーに関する法規制すらない~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
ヨーロッパ諸国より日本の犬ブリーダーの規制は厳しい~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
「ペットの数がものすごい数で増えている」というデタラメ~串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問
串田誠一議員の動物愛護管理法改正に関する赤恥国会質問~まとめ

 上記の国会質問ですが例えば「欧米では二酸化炭素死による殺処分は禁止されている。獣医師による注射での薬剤による安楽死を義務付けている」ですが、全くのデマです。アメリカ合衆国とカナダでは複数の州で、二酸化炭素死が法定の犬猫殺処分方法と州法に定められています。
 またヨーロッパでは「犬猫の殺処分は獣医師による注射での薬剤による安楽死を義務付けている」も大嘘です。イギリスでは犬猫の管理者所有者であれば、銃による殺処分が合法です。またドイツではティアハイムが電気ショッカーで犬を殺処分していましたが、一切法的な責任は不問とされました。
 このようなことは、アメリカ、カナダ、ヨーロッパの国々の法律を調べればすぐに分かることです。串田誠一氏はそれすらせずに、思い込み憶測で国会質問を行なったということです。串田誠一氏は弁護士資格をお持ちのようですが、外国の法規制について国会で発言するのに根拠法を一切調べないとは驚きです。

 さらに、問題のサライの記事、ペットショップで売れなかった子犬はどうなる? 売れ残った子犬たちの悲しい運命とは ですが、出典?として3つのURLが貼られています。しかし私が全文確認したところ、いずれも「ペットショップで売れ残った犬は実験動物になる」、「ペットショップで売れ残った犬は殺処分される」ことの証拠となる記述はありませんでした。

 むしろ、環境省「改正動物愛護管理法の概要」では、「動物取扱業者から引取を求められた場合は拒否することができる」とあり、「ペットショップで売れ残った犬は殺処分される」を否定する記述です。
 また、日本におけるブランドと国民性の関係(明治大学)は全くペット業界とは関係がありません。しかも2008年の論説であまりにも古い資料です。
 2020年度トピックス:コロナによる影響/変化 (一般社団法人ペットフード協会)では1、「年以内飼育開始者(新規飼育者)の飼育頭数は19年と比べて増加した」とあり、「犬猫の新規の需要が増加しているのではないか(しかし飼育数総数では犬猫とも減少してる)」と言う分析がされている。しかしこの資料からは「ペットショップでの売残りが生じる」ことは伺えませんし、ましてや「売残り犬が実験動物として販売される」、「殺処分される」に結びつく記述は一切ありません。

 サライのこの記事を書いたライターは、「出典」としてURLを貼ることにより、その記事の記述に根拠があると読者を騙したい、悪質な嘘つきなのでしょうか。「どうせ読者は出典まで読まない」と高をくくったのでしょうか。もしくはライターが決定的に読解力が正常に満たない、つまり知能が正常に満たないということです。
 根拠のない、思い込み、憶測による与太話レベルのデマ記事を、愛誤に媚びを売る目的で拡散させる前衆議院議員の根性は卑しいと言わざるを得ません。か、前衆議院議員は真正無知なのでしょうか。いずれにしても、前衆議院議員串田誠一氏は、国会議員にふさわしい人物とは到底私は思えません。

ペットショップの売残り犬を実験動物にできない理由〜落選してもデマで愛誤票がほしい串田誠一氏






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 記事、ペットショップの売残り犬は実験動物になる〜落選してもデマで愛誤票がほしい串田誠一氏、の続きです。
 「ペットショップで売れ残ったペットは実験動物になる」、「ペットショップで売れ残ったペットは保健所に殺処分される」。これらはネット上のソーシャルメディアのみならず、大手のマスコミの記事でもなどで広く拡散されている情報ですが、都市伝説と言って差し支えありません。今回は「ペットショップで売れ残った犬は実験動物になる」という情報がデマであることを書きます。このデマをツイッターで拡散してるのが先の衆議院選で落選した串田誠一氏です。現在日本国内で実験に用いられる犬は、ほぼ100%実験動物を専門に生産しているサプライヤーが供給しています。ペットショップの売残り犬は実験動物として使えないからです。



 サマリーで述べた、「ペットショップで売れ残ったペットは実験動物になる」、「ペットショップで売れ残ったペットは殺処分される」とのデマ情報を掲載したマスコミの記事をまず引用します。


ペットショップで売れなかった子犬はどうなる? 売れ残った子犬たちの悲しい運命とは 2021年11月24日

売れ残った子犬たちの運命は…?
子犬は生後3か月を過ぎた頃から徐々に値段が下げられ、何とかペットショップも飼い主を見つけようとしますが、それでも売れ残ってしまった場合は、返還したり、実験動物業者に販売、引取り屋に買い取ってもらいます。
返還されれば「繁殖の道具」や「殺処分」が待ち受けており、「実験動物」として命を落とす、引取り屋の元「劣悪な環境で暮らす」や「殺処分や遺棄される」など、ほとんどの子犬は悲惨な運命を辿ります…。



(画像)

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串田 ペットショップの売れ残り 実験動物


 上記の記事の内容の「子犬は売れ残ってしまった場合は実験動物業者に販売」はデマなのですが、真実としてツイッターで拡散している前衆議院議員串田誠一氏がいます。「ペットショップでの売れ残り犬が実験動物になる」というデマ情報を拡散した串田誠一氏のツイッターの投稿と、それがデマである根拠を環境省の資料等を元に前回記事では述べました。今回は、「ペットショップで売れ残った犬が実験動物にはならない」理由を述べます。
 「ペットショップで売れ残った犬(犬以外でもそうですが)が実験動物として使われない、使うことができない理由」としては、主に以下のことがあげられます。

1、動物実験においては、施設の感染症の持ち込みを避けるために厳格な衛生管理の上で繁殖された動物しか持ち込めない。実験動物では、感染症がないことが厳格に求められる。ペットのブリーダーからペットショップへの流通経路を経た動物の衛生管理はその基準を満たしていない。
2、比較実験においては、実験動物の体質(遺伝性疾患がないことも含めて)、大きさ、月齢等が揃っていなければならない。そのために実験動物は遺伝的に近い個体を揃えるために厳格に系統管理をされている。
3、由来不明の実験動物で得られたデータでは、厚生労働省での新薬の承認が得られない。また論文でも価値がないものとみなされる。


 「1、」に関してですが、そのために現在では、大学が実験動物を専業に生産している実験動物サプライヤー以外から調達することはありえません。大阪大学、東京医科歯科大学などは大学組織内で実験動物の生産を行っていますが、これも実験動物サプライヤーとします。
 また各大学は、動物実験に関して自主規制を設けています。東京大学などは、実験動物に関するガイドラインを公表しています。独立した委員会が動物実験の計画を承認することを規定しています。使用する動物の種、数、入手先などです。生育歴不明のペットショップなどの売れ残り処分犬猫などを大学の一学部が直接入手することはありえません。なぜならば、先の述べたとおり、感染症のリスクを大学に持ち込むことにつながるからです。

 「2、」に関してですが、現在実験動物で用いられる犬は、国際的にも約90%が遺伝的に系統管理されたビーグル種です。同種が多産であることや大きさが実験動物として適度、気性が温厚で扱いやすい、などがビーグル種が実験動物として選択された理由です。再現実験でも、同系統の実験動物として生産されたビーグルが用いられることがほとんどです。
 その点に関して、日本で唯一の実験犬生産会社である、オリエンタル酵母工業株式会社の資料から引用します。同社で生産しているのは、系統管理されたビーグル種のみです。この記述では、「1、」の、実験動物の犬の飼養と出荷における衛生管理の厳しさも伺えます。ペット用の犬のブリーダー、ペットショップにおける衛生管理では、到底実験動物の管理水準を満たしません。


年 間4,000頭余の実験用 ビーグル犬 を生産 してお ります。
種犬は、RidglanResearchFarmsをはじめとする米国ブリーダーより導入されたいわゆるアメリカンビーグルに由来 しています。
近交化が進まぬように、交配は10グループに種犬を分けてローテーション交配を実施 してお ります。
私共の ファームで生まれたビーグル犬は、図1に示す ようなスケジュールで、各種検査や ヮクチネーシ ョンを実施後、 自記温度計付の専用空調車にて研究者 の皆様の もと-お届けしております。
各犬舎入 口には踏み込み消毒槽を設置 し、入退出時の長靴の消毒を励行 させています。
出荷は育成室 にて所定の検査 を終えた個体を、薬浴室にて薬浴 させ、出荷準備室にてステンレス製のスノコを敷いた輸送用プラスチックケージに収容 し、テント内に横づけ された空調車に積み込んでファームを出発 します。
従業員 は出社すると手指の消毒後 、2階部分に昇 り検査室の上 の脱衣室 にて下着 のみ となり、次のシャワー室で手洗 と手指を消毒後、隣の着衣室にて犬舎内専用衣を着用 して長靴に履きかえて作業に入 ります。



(動画)

 ★動物実験(人間の手によって苦しみながら死んでいった犬と猫です) 2013年5月13日
 古い動物実験の動画では犬の実験ではビーグル種以外の犬もありますが、これは全てビーグル種です。現在は、ほぼすべてが専業の実験動物生産者が実験用の犬を供給しており、ほとんどがビーグルです。ペットショップでの売残り犬を実験動物にしているのであれば、もっと多くの犬種があるはずだが?




(動画)

 BUAV - Tierversuche mit Hunden und Katzen / Experiments in UK Laboratory(ドイツ語) 「犬と猫を使った動物実験/イギリスの実験室での実験 2013年3月4日

 この実験施設で用いられている実験犬は全てビーグル種。




(動画)

 Das Todeslabor vor Hamburg: LPT // SOKO Tierschutz e.V. 「ハンブルクの死の実験室」 2019年10月16日

 ドイツのアニマルライツ団体がドイツ、ハンブルクにある実験施設に従業員として潜入し、その残酷な実験の様子を隠し撮りしました。ドイツの実験動物保護に関する法令がEU規則を満たしておらず、動物実験に関してはEU域内ではゆるゆるの国です。そのためにEU委員会からドイツは実験動物保護のために法改正を勧告されました。なお「EUでは動物実験を廃止した」、「ドイツでは動物実験を禁止した(天理大学教授)」という情報が日本で流布されていますが、とんでもないデマです。この動画でも、実験に用いられている犬はすべてビーグル種です。




(動画)

 Inside the Barbaric U.S. Industry of Dog Experimentation 「アメリカの野蛮な犬の動物実験施設の裏側」 2918年5月18日

 ここでも動物実験に用いられている犬は、全てビーグル種です。
 



(参考資料)

ペット業者が、売れ残り犬猫を大量に実験動物に払い下げているというのは悪意のある欺瞞
続・ペット業者が、売れ残り犬猫を大量に実験動物に払い下げているというのは悪意のある欺瞞

 10年前にも私は「ペットショップの売残りが実験動物として販売されている」という情報がデマで、都市伝説のたぐいであることを記事にしています。これらの記事では、「年間の日本国内の実験動物犬の生産数+年間の実験動物犬の輸入数」が、ほぼ「年間の実験動物の犬の使用数」と一致することから、「ペットショップでの売残り犬が実験動物として販売されている」が嘘であることを証明しました。
 今回、新しい実験動物の輸入統計数を調べましたが見つかりませんでした。しかし最近の「年間の実験動物犬の使用数」が4,700頭余りであり、「国内生産の実験犬が約4,000頭のビーグルと若干の他の品種」で、他に実験動物犬ビーグルの輸入業者があることから鑑みれば、実験動物犬の供給は、ほぼすべてが国内の専業生産者と輸入業者がになっていると考えたほうが自然です。

ペットショップの売残り犬は実験動物になる〜落選してもデマで愛誤票がほしい串田誠一氏






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(domestic/inländisch)

 「ペットショップで売れ残った犬は実験動物になる」、「ペットショップで売れ残った犬は保健所に引き取られて殺処分される」。これらはネット上のソーシャルメディアのみならず、大手のマスコミの記事でもなどで広く拡散されている情報ですが、都市伝説と言って差し支えありません。今回は「ペットショップで売れ残った犬は実験動物になる」という情報がデマであることを書きます。このデマをツイッターで拡散してるのが先の衆議院選で落選した串田誠一氏です。現在日本国内で実験に用いられる犬は、ほぼ100%実験動物を専門に生産しているサプライヤーが供給しています。ペットショップの売残り犬は実験動物として使えないからです。


 サマリーで述べた、「ペットショップで売れ残った犬は実験動物になる」、「ペットショップで売れ残った犬は保健所に引き取られて殺処分される」とのデマ情報を掲載したマスコミの記事をまず引用します。


ペットショップで売れなかった子犬はどうなる? 売れ残った子犬たちの悲しい運命とは 2021年11月24日

売れ残った子犬たちの運命は…?
子犬は生後3か月を過ぎた頃から徐々に値段が下げられ、何とかペットショップも飼い主を見つけようとしますが、それでも売れ残ってしまった場合は、返還したり、実験動物業者に販売、引取り屋に買い取ってもらいます。
返還されれば「繁殖の道具」や「殺処分」が待ち受けており、「実験動物」として命を落とす、引取り屋の元「劣悪な環境で暮らす」や「殺処分や遺棄される」など、ほとんどの子犬は悲惨な運命を辿ります…。



 上記の記事の内容の「子犬は売れ残ってしまった場合は実験動物業者に販売」は後に述べるとおりデマなのですが、真実としてツイッターで拡散している前衆議院議員串田誠一氏がいます。それがこちらです。

Drunken45rpm @mkvet


(画像)

 上記のツィートのスクリーンショット

串田 ペットショップの売れ残り 実験動物


 串田誠一前衆議院議員は、上記のサライの記事を元に、「ペットショップで売れ残った犬は実験動物業者に販売される」とうことをツイッターで拡散しています。しかしそれはデマです。
 まず最初に、環境省がペットショップに対して行なった「売残りの犬猫の処分方法」に関する調査があります。参考資料6  第27回中央環境審議会動物愛護部会資料2 (平成23年調査)です。この資料では、「ペットショップの売残り動物の取り扱い等」という調査が12ページにあります。それによると、ペットショップが売れ残った「動物を実験動物業者に譲渡販売」は犬猫ともゼロでした。


(画像)

 参考資料6  第27回中央環境審議会動物愛護部会資料2 (平成23年調査)から。12ページ

ペットショップ 売残り


 さらに、「一般社団法人 日本生理学会」が、動物実験に関する記事をHPに掲載しています。以下に引用します。


一般社団法人 日本生理学会 2009年6月20日

4. 動物実験の実際
使用される動物種は、ショウジョウバエ、魚類からラット、マウス、イヌ、ネコ、サル等の哺乳類に至る まで挙げればきりがありません。
脊椎動物に限れば、国内でも世界的にみても、使用される動物は主にラットとマウスが90 %以上を占め、イヌ、ネコ、サルは全体の1%程度と思われます。
これら動物のほとんどは、研究用に育てられた動物を業者より購入して使用します。
イヌ・ネコ・サルは 地方自治体において殺処分になるものの一部を合法的に譲り受けることもあります。


 この「一般社団法人 日本生理学会」のHPに掲載された記事によれば、「ほとんどの実験動物は研究用に育てられたものを業者から購入する」、「イヌは地方自治体において殺処分になるものの一部を譲り受ける」とあります。つまりこの記事では、犬の実験動物は「業者により研究用に育てられたもの」と「ごく一部は自治体により譲渡を受けたもの」(*)のみとなります。
 なお平成18年(2006年)以降は自治体から研究機関へ実験用に犬猫を払い下げることが廃止されましたので、現在は実験用の犬は「業者が研究用に育てられたもの」のみとなります(上記の日本生理学会の資料は2009年のものですが、情報がやや古いと思われます)。したがって「ペットショップが売残りを実験動物業者に販売」することはありません。
 
(*)
平成18年、動物実験への払い下げはゼロに! 2005年12月28日更新

 現在、日本で実験用の犬を生産販売してる業者は、オ リエンタル酵母工業株式会社の関連会社のみです(研究機関の自家繁殖を除く)。オリエンタル酵母工業株式会社は、年間約4,000頭の実験用ビーグルを生産しています。
 その他には、主にアメリカから実験用ビーグルを輸入する業者があります。(株)日本医科学動物資材研究所です。なお動物実験に用いられる犬は、90%以上がビーグル種です。この2社で、日本の実験用の犬の供給をほぼになっています。これらの実験動物専業の生産業者が、ペットショップから売残りを仕入れて実験動物として再販売する事はありえません。なぜならばペットショップで売れ残ったペット用の犬などの動物は、動物実験に用いることができないからです。その理由は次回記事で書きます。


(参考資料)

実験動物の年間総販売数調査 (平成28年4月~29年3月) 平成29年9月 公益社団法人日本実験動物協会

 この資料によれば、平成28年の実験用犬の販売数は4,754頭でした。日本の実験用犬の専業生産業者は、年間約4,000頭のビーグルを生産しています。またその他の品種の実験用犬の生産も若干数あります。他に実験用ビーグルの輸入業者があります。この2社の生産と輸入で、ほぼ実験用の犬の供給されているということです。ペットショップで不定期に出る売残りを買い取って実験動物にするにはスケールメリットの点からは、利益が出る商売とは思えません。

まとめ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事






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(domestic/inländisch)

 記事、
頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
続・頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
イギリス製のキャットフードで500匹以上の猫が死傷した〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
カビ毒や病原菌で頻繁に汚染されるカナダのペットフード〜日本のペットフードは遅れているというデマ記事
家畜の糞便をペットフード原料に含めて良いドイツ〜「ドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務」というデマ記事
カドミウム、有害な消毒薬、サルモネラ菌で汚染されリコールされるドイツのペットフード〜「ドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務」というデマ記事
のまとめです。
 日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリス、カナダと比べれば著しく遅れている」という記事(ペット先進諸国アメリカと日本のドッグフードの違い ~安全基準、医療、法律など)があります。この記事ではまた「ドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務づけられています」との記述が真っ赤な嘘であることを述べました。日本のドッグフードは、これらの国に比べて安全基準や実際の製品の品質が劣っているわけではありません。むしろ重大な事故が少ないのです。また本記事では、ドッグフードの偏向誤り以外にも、誤った記述があります。



 サマリーで述べた、「日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリスなどの動物愛護先進国に比べて劣る」というソースから引用します。


ペット先進諸国アメリカと日本のドッグフードの違い ~安全基準、医療、法律など

ペット先進国と言われるのは、アメリカ・イギリス・カナダ・ドイツなどの欧米諸国です。
これらの国では動物愛護、動物に関する法律、ドッグフードの品質管理、医療面でも進んでいます。
日本と、海外の犬を取り巻く事情を比較していくと、やはり日本はまだまだ遅れているように感じます。
ドッグフードの面でも大きな違いがあります。
特にドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務づけられています。



 上記の記述に関してですが、私は連鎖で次のことを述べました。
1、アメリカ合衆国ではドッグフードにペットに用いる安楽死薬が混入し食べた犬が死ぬ事故が死ぬ、製品がリコールされる事件が頻繁に起きる。これは殺処分された犬猫の死体がペットフードの原料に混入していることにほかならない(註 対して日本は公的殺処分された犬猫の死体は全て焼却されるために、殺処分された犬猫が仮に薬剤により殺処分されたとしても安楽死薬が混入することはない)。
2、アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツではサルモネラ菌、O-157、カビ毒、有害な消毒薬や重金属、メラニンビタミンDの過剰な含有等により頻繁にペットフードがリコールされ、1事故でペットが数百頭〜1万頭以上死ぬ事件も起きる。
3、ドイツも他の国と同様に、人の食品安全基準とペツトフードの安全基準は異なる。


 したがって、日本のドッグフード(ペットフード)は、アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツに比べて品質基準が劣るとは言えませんし、実際の品質もけして低いとは言えないのです。むしろ逆です。実際、1事件で数百〜1万頭以上の犬猫が死亡する事件は発生していません。現に中国産原料を用いて生産されたドッグフードで北米、ヨーロッパ、南アフリカで多数の犬が死に、アメリカ1国だけで1万頭以上の犬が死んだ事件では日本は無傷でした(2007年のペットフード大量リコール事件)。
 そのことは、日本のペットフードの安全基準が北米、ヨーロッパ、南アフリカに比べて厳しく、通関での検査体制がしっかりしていたという証拠です。また日本では、1事件でペットが数百〜1万頭以上死亡するペットフード事故は発生していません。私が調べた限り、最も大きな事件は犬15頭が死んだ事件があるのみです(ペットフードから「サルモネラ菌」、犬15匹死亡で会社謝罪 別商品でも検出の疑い 2019年9月4日)。なおペットフードのリコールの全記録はこちらです。ペットフード協会TOP » 官公庁情報一覧 日本国内でリコールされたペットフードで最も多いのは、アメリカから輸入した製品です。繰り返しますが以上のことを鑑みれば、日本のドッグフード(ペットフード)は、アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツに比べて品質基準が劣るとは言えませんし、実際の品質もけして低いとは言えないのです。問題の記事は、著しく偏向があり、かつ誤りがあります。

 さらに問題の記事、ペット先進諸国アメリカと日本のドッグフードの違い ~安全基準、医療、法律などですが、ドッグフードに関する記述以外にも誤りが多数あります。例えば「アメリカの動物愛護、動物に関する法律についてアメリカでは州法と呼ばれる法律があり、国単位の法律ではなく、州単位で法律が異なっています」です。
 アメリカ合衆国では犬猫等の飼養の数値基準(例えば最小ケ−ジサイズなど)は連邦規則で定めています(Animal Welfare Act and Animal Welfare Regulations)。また犬の中間業者(卸売やペットオークション業者)の免許は連邦法が根拠であり、USDA(アメリカ合衆国農務省)の管轄です。つまり犬猫等の飼養に関する大本の基準は連邦法(国の基準)で定めています。州の管轄は、例えばブリーダーやペットショップの規制など限られています。他にも誤解を招く記述、曖昧な記述がありますが割愛します。
 いずれにしてもこの記事を書いたライターや取材を受けた獣医師は原典すら調べず、いい加減な憶測で発言し、記述をしています。情報を公にするのであれば、もう少し責任を持っていただきたいと思います。


(動画)

 ゆっくりさんと世界事件簿 その57 2007年のペットフード大量リコール事件 2020年6月9日
 2007年に発生した、中国産原料を用いて生産されたペットフードによる犬大量死とそれによるペットフードリコール事件。アメリカでは犬は1万頭以上が死にました。北米、ヨーロッパ、南アフリカでまで被害は拡大しましたが、日本では被害はありませんでした。




(動画)

 ペットフードリコール問題【2018年4月号より抜粋】 2018年3月5日
 アメリカでペットフード4ブランドに、ペット用安楽死薬が混入していてリコールされた。

カドミウム、有害な消毒薬、サルモネラ菌で汚染されリコールされるドイツのペットフード〜「ドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務」というデマ記事






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(Zusammenfassung)
In Deutschland wird Hundefutter oft zurückgerufen.
Die Ursache ist ein zu hoher Gehalt an schädlichen Desinfektionsmitteln, Cadmium, Salmonellen und Vitamin D.


 記事、
頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
続・頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
イギリス製のキャットフードで500匹以上の猫が死傷した〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
カビ毒や病原菌で頻繁に汚染されるカナダのペットフード〜日本のペットフードは遅れているというデマ記事
家畜の糞便をペットフード原料に含めて良いドイツ〜「ドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務」というデマ記事
の続きです。
 日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリス、カナダと比べれば著しく遅れている」という情報があります。しかしこれは偏向です。連載記事ではアメリカではペットの安楽死に用いる麻酔薬がペットフードに混入し、リコールが頻繁に発動されていることを書きました。食べた犬が死ぬ事件も起きています。今回は「ドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務づけられています」が真っ赤な嘘であることを述べます。ドイツは他の多くの国と同じく、ペットフードと人の食品の品質基準の根拠となる法律が異なります。ドイツでもペットフードのリコールは頻繁に起き、有毒な消毒薬や高濃度のカドミウムが混入した例も最近あります。



 サマリーで述べた、「日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリスなどの動物愛護先進国に比べて劣る」というソースから引用します。


ペット先進諸国アメリカと日本のドッグフードの違い ~安全基準、医療、法律など

ペット先進国と言われるのは、アメリカ・イギリス・カナダ・ドイツなどの欧米諸国です。
これらの国では動物愛護、動物に関する法律、ドッグフードの品質管理、医療面でも進んでいます。
日本と、海外の犬を取り巻く事情を比較していくと、やはり日本はまだまだ遅れているように感じます。
ドッグフードの面でも大きな違いがあります。
特にドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務づけられています。



 上記の特にドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務づけられています」という記述が真っ赤な嘘であることは前回記事で述べました。ドイツでは人の食品の品質基準とペットフードとは根拠となる法律が異なります。ドイツの法律によるペットフードの品質基準では、ペットフードの原料に家畜などの糞便を含めても良いのです。
 今回は、ドイツにおいても頻繁にペットフードのリコールが発動されていることを述べます。驚くことに有害な消毒液や重金属であるカドミウムの混入も珍しいことではありません。以下にいくつかの実例を上げます。


(動画)

 Warnung: Rückruf von Aniforte Barf-Zusatz wegen Ethylenoxid im Moringa-Pulver / Nature Trails 「ネイチャートレイル社のモリンガパウダー(ドッグフード)に有害な消毒薬エチレンオキシドが含有されていたためにリコールされた」 2021年7月24日

Uns wurde weitergeleitet, dass sich leider Ethylenoxid im Moringa-Pulver befindet.
Ethylenoxid ist giftig für euren Hund!
Besonders, wenn ihr dies über einen längeren Zeitraum gebt!

残念ながら、モリンガパウダー(ドッグフードの添加物)にはエチレンオキシド(有害なな消毒薬の成分)が含まれているとのことです。
エチレンオキシドはあなたの犬にとって有毒です!
特にこれをより長期間与えると!





Auf keinen Fall verfüttern Achtung: Bundesweiter Rückruf von Hundefutter 「いかなる状況でもこれらの餌を与えないでくださいと警告します:ドッグフードのドイツ全土のリコール」 2021年2月23日

Rückruf in Deutschland: Bei zwei beliebten Hundefuttermarken gibt es einen aktuellen Rückruf.
Das Futter kann gesundheitsschädlich für die Tiere sein.
Trockenfutter könnte gefährlich für Hunde sein und Nieren schädigen.
Betroffen sind die Marken Pedigree und Chappi.
Wird es über einen längeren Zeitraum in sehr hohen Mengen konsumiert, kann es sogar zu äußerst ernsten gesundheitlichen Einschränkungen bei Hunden führen, einschließlich Nierenfunktionsstörungen.
Grund ist erneut ein überhöhter Vitamin-D-Gehalt.

ドイツでの製品リコール:現在、2つの人気のドッグフードのブランドのリコールがあります。
フードは犬の健康に害を及ぼす可能性があります。
これらのドライフードは犬にとって危険であり、腎臓に傷害を与える可能性があります。
ペディグリーとチャッピーのブランドがリコールされています。
実際に長期間にわたって非常に大量にこれらのドッグフードを摂取すると、腎臓の機能障害など犬に非常に深刻な健康上の問題を引き起こす可能性があります。
その理由は過剰なビタミンDの含有量です。



Fressnapf ruft Produkte wegen Salmonellen und zu hohem Cadmium-Gehalt zurück 「フレスナプフ(Fressnapf)社(ドイツ最大手の生体販売ペットショップチェーン)はサルモネラ菌とカドミウム含有量が高濃度で含まれているために製品(ドッグフード)をリコールします」 2019年7月

Achtung, Produktrückruf! In mehreren Futterprodukten wurden bei der Zoofachhandlungskette Fressnapf gesundheitsschädliche mikrobielle Belastungen mit Salmonellen und zu ein hoher Cadmium-Gehalt festgestellt.
Kunden, die diese Produkte gekauft haben, sollten diese auf keinen Fall ihren Hunden füttern.

注意、製品のリコール! ペットショップチェーンのフレスナプフ(Fressnapf)社のいくつかのペットフード製品で、サルモネラ菌による有害な微生物汚染と高いカドミウム含有量が見つかりました。
これらの製品を購入した顧客は、いかなる状況でも犬にそれらを与えてはなりません。



(動画)

 Fressnapf-Rückruf: Hundefutter könnte Cadmium und Salmonellen enthalten 「フレスナプフ(Fressnapf)社のリコール:ドッグフードにはカドミウムとサルモネラ菌が含まれている可能性があります」 2019年7月30日
 家畜の糞便がペットフードの原料に含まれても合法な国(ドイツ)ですからね。それにしても消毒薬や極めて有害な重金属のカドミウムがどうしてペットフードに混入するのか、そのほうが不思議。

家畜の糞便をペットフード原料に含めて良いドイツ〜「ドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務」というデマ記事






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(Zusammenfassung)
Futtermittelverordnung
Hierzu zählen unter anderem Innereien, aber auch Fischabfälle sowie tierische Abfälle aus der Lebensmittelindustrie, wie etwa Hufe oder Hörner.  


 記事、頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
続・頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
イギリス製のキャットフードで500匹以上の猫が死傷した〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
カビ毒や病原菌で頻繁に汚染されるカナダのペットフード〜日本のペットフードは遅れているというデマ記事
の続きです。
 日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリス、カナダと比べれば著しく遅れている」という情報があります。しかしこれは偏向です。連載記事ではアメリカではペットの安楽死に用いる麻酔薬がペットフードに混入し、リコールが頻繁に発動されていることを書きました。食べた犬が死ぬ事件も起きています。今回は「ドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務づけられています」が真っ赤な嘘であることを述べます。ドイツは他の多くの国と同じく、ペットフードと人の食品の品質基準の根拠となる法律が異なります。ドイツでもペットフードの品質は、人の食品と同じくは保証されません。ドイツでは家畜の糞便でもペットフードの原料に含めても良いのです。



 サマリーで述べた、「日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリスなどの動物愛護先進国に比べて劣る」というソースから引用します。


ペット先進諸国アメリカと日本のドッグフードの違い ~安全基準、医療、法律など

ペット先進国と言われるのは、アメリカ・イギリス・カナダ・ドイツなどの欧米諸国です。
これらの国では動物愛護、動物に関する法律、ドッグフードの品質管理、医療面でも進んでいます。
日本と、海外の犬を取り巻く事情を比較していくと、やはり日本はまだまだ遅れているように感じます。
ドッグフードの面でも大きな違いがあります。
特にドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務づけられています。



 上記の「特にドイツでは人間でも食べることが出来る品質の原料の使用が義務づけられています」という記述が真っ赤な嘘であることを示す、ドイツの資料から引用します。ドイツでは人の食品品質基準とペットフードとは根拠となる法律が異なります。ドイツの法律によるペットフードの品質基準では、ペットフードの原料に家畜などの糞便を含めても良いのです。


Ein Blick auf die Tierfutterverordnung 「ペットフードの規制に関する概要」 

Wenn von Lebensmittelqualität die Rede ist, wird meist frisches Fleisch von gesunden Tieren gemeint, das wir Menschen verzehren würden.
Tatsächlich beschreibt der Begriff, dass das Schlachtvieh gemäß den im Lebensmittel- und Futtermittelgesetz niedergelegten Bedingungen aufgezogen, gefüttert und geschlachtet wurde. Hierbei ist zu beachten, dass jedes Fleisch, das im Handel in irgendeiner Form erhältlich ist, diesen Qualitätsprozess durchläuft.
Es behält diesen Status aber nur, wenn es für den menschlichen Verzehr verarbeitet wird. Ist es hingegen für die Herstellung von Futtermitteln gedacht, verliert es diesen Status. Fleischqualität in unterschiedlichen Kategorien durch das Futtermittelgesetz bestimmt.
Die aktuell gültigen Rechtsrahmen für die Verwertung von tierischen Nebenprodukten ist im Futtermittelgesetz bzw.
in der Tierfutterverordnung (EG-Verordnung Nr. 1069/2009) festgelegt.
Hierzu zählen unter anderem Innereien, aber auch Fischabfälle sowie tierische Abfälle aus der Lebensmittelindustrie, wie etwa Hufe oder Hörner.  

(ドイツで)食品の品質に関して意味することは通常、人間が食べる健康な動物に由来する新鮮な肉を意味します。
実際にはこの用語(食品の品質)は、食品食料の法律に定められた条件に従って牛が飼育され、給餌され、屠殺されたことを示しています。
あらゆる形態で市販されているすべての(人用の食品としての)肉は、この品質の生産過程を経ていることに注目してください。
しかし人間が消費するために処理された場合にのみ、この品質が保証されます。
一方ペットフードの生産を目的としている場合は、この品質保証を失います。
飼料法によって決められたさまざまなカテゴリーの肉の品質に関しては、動物の副産物の利用に関する現在有効な法的な枠組みは、飼料法および動物飼料規則(EG規則No. 1069/2009)( Tierfutterverordnung (EG-Verordnung Nr. 1069/2009))で規定されています。
これらには動物の内臓が含まれますが、食品産業(の廃棄物)のひづめや角、魚の排泄物や動物の排泄物も含まれます。 


(*)
Abfälle 単数形Abfall はゴミ、廃棄物、汚物、排泄物と言った意味。「ひづめや角」に対応するために排泄物と訳した。いずれにしてもか魚や家畜の腸の内容物を除去せずにペットフードの原料にすることができれば糞便をペットフードの原料にすることができる。


(参考資料) 

Futtermittelverordnung 「ドイツ 動物飼料規則」 ドイツにおける動物の飼料(ペットフード含む)の品質基準に関する法令


(動画)

 Fressnapf-Rückruf: Hundefutter könnte Cadmium und Salmonellen enthalten 「フレスナプフ(ドイツ最大の生体販売ペットショップチェーン)のプライベートブランドのドッグフードにカドミウムとサルモネラが含有されている可能性がある」 2019年7月30日
 カドミウムは少量でも高い毒性があり、分解されずに蓄積します。驚きですが、家畜の糞便が原料が含まれていても合法的な国ですから仕方がないかも知れません。

Die Fressnapf-Gruppe hat diverse Hundesnacks zurückgerufen.
Sie könnten das giftige Schwermetall Cadmium und Salmonellen enthalten.

フレスナプフ・グループは、種々の犬のおやつをリコールしました。
それらは有毒な重金属のカドミウムと、サルモネラを含む可能性があります。


カビ毒や病原菌で頻繁に汚染されるカナダのペットフード〜日本のペットフードは遅れているというデマ記事






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(Summary)
In Canada, pet food is often recalled with mycotoxins and salmonella, even E. coli O-157.


 記事、頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
続・頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
イギリス製のキャットフードで500匹以上の猫が死傷した〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
の続きです。
 日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリス、カナダと比べれば著しく遅れている」という情報があります。しかしこれは偏向です。連載記事ではアメリカではペットの安楽死に用いる麻酔薬がペットフードに混入し、リコールが頻繁に発動されていることを書きました。食べた犬が死ぬ事件も起きています。今回はカナダのペットフードに関して述べます。カナダはアメリカと北米自由貿易協定を締結しており、通関手続きなしにアメリカのペットフードが輸入されているので条件はアメリカと同じです。またカナダでは頻繁にカビ毒や病原菌でペットフードが汚染され、頻繁にリコールされています。



 サマリーで述べた、「日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリスなどの動物愛護先進国に比べて劣る」というソースから引用します。


ペット先進諸国アメリカと日本のドッグフードの違い ~安全基準、医療、法律など

ペット先進国と言われるのは、アメリカ・イギリス・カナダ・ドイツなどの欧米諸国です。
これらの国では動物愛護、動物に関する法律、ドッグフードの品質管理、医療面でも進んでいます。
日本と、海外の犬を取り巻く事情を比較していくと、やはり日本はまだまだ遅れているように感じます。
ドッグフードの面でも大きな違いがあります。



 結論から言えば、上記のソースの記述、「日本のペットフードの品質はカナダに比べて劣る」ですが、偏向、もしくは誤りです。サマリーで述べたとおり、アメリカ製のペットフードは、北米自由貿易協定により、カナダに通関手続きなしに輸入されています。そのために、カナダにおいてもアメリカ産のペットフード、例えばペットの安楽死薬が混入したものが頻繁にリコールされています。
 その他にもカナダでは、カビ毒、サルモネラ菌、大腸菌)O-157に汚染されたペットフードが毎年のように発見され、リコールされています。その頻度は日本より多いと思われます。

 以下に、サマリーで示した「カナダでで生産されたペットフードは頻繁にカビ毒、病原菌に汚染され、頻繁にリコールされてる」ことを裏付けるニュースソースをいくつか引用します。


Hidden Risk: Aflatoxins in Pet Food 「隠されたリスク:ペットフードに含まれるアフラトキシン(カビ毒)」 2021年5月19日

Recently in the news, there has been a large concern in the pet industry with dog foods potentially contaminated with aflatoxin. 
An international recall of pet food products was issued in December 2020, as many dogs became ill after eating contaminated dog food. 
The recalled products contained potentially fatal levels of these toxins.
Aflatoxins are a group of toxins that are produced from molds growing on foods or food ingredients.
In severe and repeated exposure cases, aflatoxins have the potential to cause impaired development and growth, acute liver failure, increased risk of cancer, and death.
You can sign up to receive recall alerts from Health Canada and the FDA, which may advise you when there has been a recall.

アフラトキシン(カビ毒)で汚染されたドッグフードが、ペット業界に大きな懸念を生じさせていると最近のニュースにあります。
多くの犬が汚染されたドッグフードを食べた後に病気になったために、ペットフード製品の国際的なリコールが2020年12月に発動されました。
リコールされた製品には、致死的なレベルのこれらの毒成分が含まれていました。
アフラトキシンは、食品または食品成分で成長するカビから発生する毒素の一群です。
重度に反復して暴露した場合は、アフラトキシンはペットの発達と成長の障害、急性肝不全、癌のリスクの増加、および死亡を引き起こす可能性があります。
カナダ保健省とFDA(アメリカ連邦食品医薬品局)からリコール緊急通報を受信するように登録しておけば、ペットフードのリコールが発動された時に通知を受けることがあります。


'Dispose of it immediately': Major recall of cat food sold at PetSmart, Pet Valu and other stores triggers Health Canada warning due to salmonella fears 「すぐにそのキャットフードを処分してください」:ペッツマート、ペットヴァリュー、その他の店で販売されたキャットフードのカナダ保健省の警告をによる大規模なリコールで、サルモネラ菌がキャットフードに含有している恐れがあるとされています」 2021年6月17日

Health Canada is warning pet owners Thursday (June 17) about a major recall involving cat food due to possible salmonella contamination.
The recalled cat formula may be contaminated with Salmonella.
"Symptoms of Salmonella infection in cats may include vomiting, diarrhea, decreased appetite, fever, or excessive salivation. Some cats may not appear sick but can spread infection to other animals and humans in the household," the notice states.

カナダ保健省は木曜日(2021年6月17日)にペットの飼い主に、キャットフードがサルモネラ菌に汚染されている可能性により、キャットフードの大規模なリコールについて警告しています。
リコールされた猫用の調合乳はサルモネラ菌で汚染されている可能性があります。
「猫のサルモネラ感染症の症状には、嘔吐、下痢、食欲不振、発熱、過度の唾液分泌などがあります。一部の猫は病気に見えないかもしれませんが、家庭内の他の動物や人間に感染を広げる可能性があります」とリーコールの通知は述べています。


Carnivora Fresh Frozen Patties for Dogs and Cats recalled due to E.coli contamination 「大腸菌O−157汚染のためにリコールされた犬と猫のための生鮮肉の冷凍パテ」 2020年6月12日 カナダ政府文書

Summary
Product: Carnivora Fresh Frozen Patties for Dogs and Cats
Issue: The pet food may be contaminated with Escherichia coli O157 (E. coli) and there is risk of cross contamination and illness after handling.
Consumers should immediately stop using any of the affected pet food products and contact the retailer where they purchased the affected product for a full refund or exchange.

概要
製品:犬と猫のための新鮮な肉の冷凍パテ
問題:ペットフードは大腸菌O157で汚染されている可能性があり、取り扱い後に交差汚染や感染して病気になるリスクがあります。
消費者は影響を受けているペットフード製品の使用を直ちに停止し、影響を受けている製品を購入した小売業者に連絡して全額返金、または交換しなければなりません。


 カナダのペットフード事情ですが、上記に示したとおり、毎年もしくは年に数回のペットフードのリコールがあります。カビ毒やサルモネラ、大腸菌O-157といった自然毒や病原菌のペットフード混入は、原材料の検査の不備や、製造過程の衛生管理に問題があると思います。
 さらに冒頭で述べたとおり、カナダはアメリカと単一市場で通関手続きがなくアメリカ製品が入ってきます。そのためにアメリカで高頻度で発生する、ペット安楽死薬が混入したペットフードも当然カナダにそのまま輸入されています。以上を総合的に考えれば、日本のペットフードのほうがはるかに安全という気がします。


(動画)

 FDA Pet Food Recall as 28 Dogs Die 「FDA(アメリカ食品医薬品局)は28頭の犬が死んだためにペットフードをリコールした」 2021年1月2日
 アメリカでは毎年のようにペットの安楽死薬、ペントバルビタールがペットフードに混入したことが発見され、ペットフードがリコールされます。この動画は「ペットフードにカビ毒のアフラトキシンが混入し、それを食べた犬が28頭死んだ」という内容。アメリカではペット安楽死薬以外にも、カビ毒などでもペットの死亡事件やペットフードのリコールが頻繁に起きます。この動画はアメリカ製品についてですが、カナダはアメリカとの貿易では通関手続きなくアメリカ製品が輸入されていますので、条件はアメリカと同じです。
 


イギリス製のキャットフードで500匹以上の猫が死傷した〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事






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(Summary)
At least 330 cats have died from a mysterious illness investigators believe might be linked to recalled dried cat food.
Cat food recall in the UK in 2021.


 記事、頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
続・頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事
の続きです。
 日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリス、カナダと比べれば著しく遅れている」という情報があります。しかしこれは偏向です。連載記事ではアメリカではペットの安楽死に用いる麻酔薬がペットフードに混入し、リコールが頻繁に発動されていることを書きました。食べた犬が死ぬ事件も起きています。今回はイギリスのペットフードメーカーが国内生産したキャットフードで、500匹以上の猫が死傷した2021年の事件を取り上げます。



 サマリーで述べた、「日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリスなどの動物愛護先進国に比べて劣る」というソースから引用します。


ペット先進諸国アメリカと日本のドッグフードの違い ~安全基準、医療、法律など

ペット先進国と言われるのは、アメリカ・イギリス・カナダ・ドイツなどの欧米諸国です。
これらの国では動物愛護、動物に関する法律、ドッグフードの品質管理、医療面でも進んでいます。
日本と、海外の犬を取り巻く事情を比較していくと、やはり日本はまだまだ遅れているように感じます。
ドッグフードの面でも大きな違いがあります。



 結論から言えば、上記のソースの記述、「日本のペットフードの品質はイギリスに比べて劣る」ですが、偏向、もしくは誤りです。サマリーで述べたとおり、イギリス製のキャットフードを食べた猫が、500匹あまり死傷しました。日本では単一メーカーのキャットフードによりこれほど多くの猫の健康被害が発生した例はおそらくないと思われます。
 以下に、サマリーで示した「イギリスで生産されたキャットフードで猫が500匹以上死傷した」事件を報じるニュースソースから引用します。


Cat food recall: 330 pets die from mystery illness experts think could be linked to Fold Hill Foods products 「キャットフードのリコール:330匹のペットが謎の病気で死亡 専門家はフォールド・ヒルズ フーズ(FoldHillFoods)社の製品が関係している可能性があると考えています」 2021年8月5日

At least 330 cats have died from a mysterious illness investigators believe might be linked to recalled dried cat food.
The cats suffered pancytopenia, a serious illness in which the number of red blood cells, white blood cells and platelets plummets rapidly.
The Royal Veterinary College (RVC) said this week that it was aware of at least 528 cases in cats over the past few months, of which 63.5 per cent had proved fatal.
But the true number of deaths could be much higher as many cases have not been reported to vets yet, and only a small percentage of vets pass data on to the RVC.
The two organisations have not yet confirmed the cause of the deaths, more than six weeks after first highlighting them, although the FSA said there was “no evidence to suggest this outbreak presents any risk to human health”.
It raised the possibility that the illness could be caused by mycotoxins – toxic compounds naturally produced by fungi, which can appear on foodstuffs such as cereals and nuts,
All of the brands that have been recalled are dry foods manufactured by Fold Hill Foods, part of Lincolnshire-based farming business J W Grant Company.

少なくとも330匹の猫が不可解な病気で死亡し、調査員はリコールされたドライキャットフードが関係している可能性があると考えています。
猫は汎血球減少症に苦しみ、それは赤血球、白血球、血小板が急速に減少する深刻な病気でした。
王立獣医大学(Royal Veterinary College(RVC))は今週、過去数ヶ月間に少なくとも528例の猫の症例を確認しており、そのうちの63.5%が死亡したことが判明したと述べました。
しかし多くの症例がまだ獣医師に報告されておらず、獣医師のごく一部だけがRVCにデータを提供するために、実際の死亡数ははるかに多くなる可能性があります。
FSA(イギリス食品規制庁)は、「この事件の発生が人の健康に何らかのリスクをもたらすことを示す証拠はない」と述べましたが、王立獣医大学と食品規制庁は最初にそれらを強調してから6週間以上、猫の死の原因をまだ突き止めていません。
その病気がマイコトキシン(穀物やナッツなどの食品に出現する可能性のあるカビによって自然に生成される有毒化合物)によって引き起こされた可能性が高まっています。
リコールされた商標はすべてリンカンシャー郡を本拠とする農業事業会社、J W GrantCompanyの一事業部門の、Fold Hill Foodsによって製造されたドライフードです。



 このペットフードで多くの猫が死傷した事件では、王立獣医大学とイギリス食品規制庁の2機関が原因を調査しましたが、現在も確定はしていません。おそらくカビ毒のマイコトキシンとされていますが、混入の経路は特定されていません。


(動画)

 Over 300 Cats Die From Rare Condition in UK Dry KIBBLE Cat Food Recall 「イギリスのドライキャットフードがリコールされ300匹以上の猫が珍しい症状で死んだ」 2021年6月22日 
 今回引用した、Cat food recall: 330 pets die from mystery illness experts think could be linked to Fold Hill Foods products の事件に関する動画です。

続・頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事






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(Summary)
Pet food recalls in the United States occur several times each year or year.
In particular, it is often caused by the euthanasia drug pentobarbital.


 記事、頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事、の続きです。
 日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリスなどと比べれば著しく遅れている」という情報があります。しかしこれは偏向です。前回記事では、アメリカではペットの安楽死に用いる麻酔薬がペットフードに混入し、リコールが頻繁に発動されていることを書きました。食べた犬が死ぬ事件も起きています。今回は具体的に2021年のペットフードがペントバルビタールの混入によりリコールされた事件を取り上げます。2021年だけでも複数回あります。



 サマリーで述べた、「日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリスなどの動物愛護先進国に比べて劣る」というソースから引用します。


ペット先進諸国アメリカと日本のドッグフードの違い ~安全基準、医療、法律など

ペット先進国と言われるのは、アメリカ・イギリス・カナダ・ドイツなどの欧米諸国です。
これらの国では動物愛護、動物に関する法律、ドッグフードの品質管理、医療面でも進んでいます。
日本と、海外の犬を取り巻く事情を比較していくと、やはり日本はまだまだ遅れているように感じます。
ドッグフードの面でも大きな違いがあります。



 結論から言えば、上記のソースの記述、「日本のペットフードの品質はアメリカに比べて劣る」ですが、偏向、もしくは誤りです。サマリーで述べたとおり、アメリカでは安楽死された犬猫などのペットの死体をペットフードの原料にすることが実際には行われています。そのためにペットの安楽死に用いられる麻酔薬、ペントバルビタールがペットフードに混入し、それを食べた犬が死ぬなどの事件がしばしば発生します。
 アメリカFDA(アメリカ合衆国食品医薬品局)は、頻繁にペットフードにこの有毒なペントバルビタールがペットフードに混入したことにより、リコールを発動しています。それを裏付けるいくつかのニュースソースを挙げ、以下に引用します。


Another Dog Food Company Has Recalled Food Tainted With a Euthanasia Drug 「J.M. Smucker社以外のドッグフードメーカーの会社も安楽死薬で汚染されたドッグフードをリコールしました」 2018年2月19日

 2018年に、アメリカ大手のペットフードメーカー、J.Mスマッカー社製のドッグフードからペットの安楽死に用いられるペントバルビタールの混入が発見され、同社のペットフードがリコールされました。しかしその後他の多くのペットフードメーカー製のドッグフードからもペントバルビタール混入が発見され、大規模リコールに発展しました。スマッカー社製ドッグフードのリコール対象の全製品のリストです。

・Gravy Train with T-Bone Flavor Chunks, 13.2-ounce can, UPC 7910052541
・Gravy Train with Beef Strips, 13.2-ounce can, UPC 791052542
・Gravy Train with Lamb & Rice Chunks, 13.2-ounce can, UPC 7910052543
・Gravy Train with Chicken Chunks, 13.2-ounce can, UPC 7910034418
・Gravy Train with Beef Chunks, 13.2-ounce can, UPC 7910034417
・Gravy Train with Chicken Chunks, 22-ounce can, UPC 7910051645
・Gravy Train with Beef Chunks, 22-ounce can, UPC 7910051647
・Gravy Train Chunks in Gravy with Beef Chunks, 13.2-ounce can, UPC 7910034417
・Kibbles ‘N Bits 12-can Variety Pack – Chef’s Choice American Grill Burger Dinner with Real Bacon & Cheese Bits in Gravy, Chef’s Choice Bistro Tender Cuts with Real Turkey Bacon & Vegetables in Gravy, 12 pack of 13.2-ounce cans, UPC 7910010377, 7910010378
・Kibbles ‘N Bits 12-Can Variety Pack – Chef’s Choice Bistro Hearty Cuts with Real Beef, Chicken & Vegetables in Gravy, Chef’s Choice Homestyle Meatballs & Pasta Dinner with Real Beef in Tomato Sauce, 12 pack of 13.2-ounce cans, UPC 7910010382, 7910048367, 7910010378
・Kibbles ‘N Bits 12-Can Variety Pack – Chef’s Choice Homestyle Tender Slices with Real Beef, Chicken & Vegetables in Gravy, Chef’s Choice American Grill Burger Dinner with Real Bacon & Cheese Bits in Gravy, Chef’s Choice Bistro Tender Cuts with Real Beef & Vegetables in Gravy, 12 pack of 13.2-ounce cans, UPC 7910010380, 7910010377, 7910010375
・Kibbles ‘N Bits Chef’s Choice Bistro Tender Cuts with Real Beef & Vegetables in Gravy, 13.2-ounce can, UPC 7910010375
・Kibbles ‘N Bits Chef’s Choice Bistro Tender Cuts with Real Turkey, Bacon & Vegetables in Gravy, 13.2-ounce can, UPC 7910010378
・Kibbles ‘N Bits Chef’s Choice Homestyle Tender Slices with Real Beef, Chicken & Vegetables in Gravy, 13.2-ounce can, UPC 7910010380
・Ol’ Roy Strips Turkey Bacon, 13.2-ounce can, UPC 8113117570
・Skippy Premium Chunks in Gravy Chunky Stew, 13.2-ounce can, UPC 79100502469
・Skippy Premium Chunks in Gravy with Beef, 13.2-ounce can, UPC 7910050250
・Skippy Premium Strips in Gravy with Beef, 13.2-ounce can, UPC 7910050245


 2021年に発動された、ペントバルビタール混入によるペットフードリコールの実例。ざっと検索してピックアップしました。その他にもあります。アメリカでは毎年数回はペットに用いられる安楽死薬のペントバルビタールの混入が発見され、それに限っても、多くの製品がリコールされます。


Bravo Packing, Inc. expands pet food recall 「ブレイボー・パッキング株式会社がペットフードのリコールを拡大させました」 2021年3月18日

Horse meat chunk animal food samples collected from the facility by the FDA tested positive for pentobarbital and phenytoin.

FDA(アメリカ食品医薬局)によってメーカーから収集された馬肉のペットフードのサンプルは、ペントバルビタールとフェニトインについて陽性であると実験で明らかになりました。



The FDA recalled this dog food for containing a seriously dangerous ingredient – Here’s what to feed your dog instead 「FDA(アメリカ食品医薬品局)は、このドッグフードが非常に危険な成分を含んでいることを思い出しました–代わりにあなたの犬に与えるものは次のとおりです」 2021年5月6日

Low levels of pentobarbital–a lethal drug commonly used to euthanize dogs, cats, and horses– were recently detected in products of popular kibble manufacturer.

犬、猫、馬を安楽死させるために一般的に使用される致死的な薬物であるペントバルビタールが低レベルながら、人気のあるペットフードメーカーの製品で最近検出されました。



Do you know what’s in your pet’s food? It could be mold, chicken feathers or euthanasia drugs 「あなたはペットフードに何が入っているか知っていますか? それはカビ、ニワトリの羽またはペットの安楽死薬である可能性があります」 2021年11月9日

Tests at a FDA lab later showed the canned dog food had pentobarbital in it.
“Euthanasia solution pentobarbital, it's been found in many, many pet foods,”

後にFDA(アメリカ食品医薬局)の研究室のテストでは、缶詰のドッグフードにペントバルビタールが含まれていることが示されました。
「(犬猫の)安楽死に用いられるペントバルビタールは、多くのペットフードで発見されました」。



 アメリカにおける、ペットの安楽死薬ペントバルビタール混入に限っても、リコールの件数は尋常ではない多さです。さらに、取り上げた記事、ペット先進諸国アメリカと日本のドッグフードの違い ~安全基準、医療、法律など では、次のような記述があります。


(アメリカで)2007年に起きた中国産原材料を使用したドッグフードを食べた犬たちが腎不全や、嘔吐下痢などの消化器症状を起こし中毒症状を起こしたり、死亡した事件は全世界に衝撃を与えました。
健康被害が確認されたケースは少なくとも1950匹の猫と2200匹の犬を含む8500匹のペットが死亡したという報告があります。
原因究明のためにコーネル大学に分析依頼をした結果、この大量被害の原因はメラミンではないかと推測されています



 同時期には、日本などでは件の中国産の原料を用いたドッグフードによる健康被害は発生していません。アメリカが正規の通関手続きを減て中国から輸入した原料を用いて生産されたドッグフードで犬が死んだのならば、中国よりもアメリカの安全基準、もしくは通関での検査体制の不備に責任があるでしょう。この事件では、アメリカ1国で1万頭以上の犬猫が死にました。そしてヨーロッパの複数の国と南アフリカでも被害が出ています。しかし日本での被害は皆無でした。
 この記事を書いたライターは、この事実を持って「中国産のドッグフードはダメでアメリカ産は素晴らしい」としていますが勘違いも甚だしいです。アメリカのドッグフードの品質管理が素晴らしいのならば、危険な中国産の原材料をアメリカのペットフードメーカーが用いることはありません。この記述は、アメリカのドッグフードの品質管理が極めて劣ることの証明です、何やってるんだか(笑)。


(動画)

 Euthanasia Drug In Pet Food 「ペットフードに含まれる安楽死薬」 2017年3月3日

A disturbing Pet Food Recall was announced with the medication veterinarians use to euthanize animals being found in Pet Food.

動物を安楽死させるための獣医師が使用する薬物がペットフードで見つかり、非常に気がかりなペットフードのリコールが発表されました。



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頻繁に犬猫殺処分薬がペットフードに混入しリコールされるアメリカ〜日本のドッグフードは遅れているというデマ記事






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(Summary)
Some pet food companies buy raw goods from rendering facilities that process animals euthanized at animal shelters. That means that some pet food is made from a variety of meats that humans wouldn't eat, including diseased livestock and cats and dogs containing lethal doses of sodium pentobarbital. In other words, the body of a stray dog killed in a shelter may be ground up into dog food. Euthanized animals are still getting slaughtered to feed pets.


 「日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリスなどと比べれば著しく遅れている」とう情報があります。しかしこれは偏向です。順次これらの国のペットフードの法定の基準や問題点を取り上げていきます。今回はアメリカのペットフードについて述べます。アメリカでは実際には安楽死された犬猫などのペットの死体がペットフードの原料に用いられています。そのためにペットの安楽死に用いられる麻酔薬のペントバルビタールがペットフードに混入し、頻繁にペットフードのリコールが発動されます。実際にペットフードに混入したペット安楽死薬により、犬が死亡した事件も起きています。


 サマリーで述べた、「日本のペットフードの品質は動物愛護先進国のアメリカ、ドイツ、イギリスなどの動物愛護先進国に比べて劣る」というソースから引用します。


ペット先進諸国アメリカと日本のドッグフードの違い ~安全基準、医療、法律など

ペット先進国と言われるのは、アメリカ・イギリス・カナダ・ドイツなどの欧米諸国です。
これらの国では動物愛護、動物に関する法律、ドッグフードの品質管理、医療面でも進んでいます。
日本と、海外の犬を取り巻く事情を比較していくと、やはり日本はまだまだ遅れているように感じます。
ドッグフードの面でも大きな違いがあります。



 結論から言えば、上記のソースの記述、「日本のペットフードの品質はアメリカに比べて劣る」ですが、偏向、もしくは誤りです。サマリーで述べたとおり、アメリカでは安楽死された犬猫などのペットの死体をペットフードの原料にすることが実際には行われています。そのためにペットの安楽死に用いられる麻酔薬、ペントバルビタールがペットフードに混入し、それを食べた犬が死ぬなどの事件がしばしば発生します。アメリカFDA(アメリカ合衆国食品医薬品局)は、頻繁にペットフードにこの有毒なペントバルビタールがペットフードに混入したことにより、リコールを発動しています。それを裏付けるいくつかのニュースソースを挙げ、以下に引用します。


Do you know what’s in your pet’s food? It could be mold, chicken feathers or euthanasia drugs 「あなたはペットフードに何が入っているか知っていますか? それにはカビ、鶏の羽または安楽死薬である可能性があります」 2021年1月28日

Things like mold, chicken feathers and even euthanasia drugs have been found in some wet and dry cat and dog foods.
He’s one of five dogs Mael rushed to the vet in 2016 after giving them a can of dog food.
Within 15 minutes, they could barely breathe.
One of her dogs, Tallulah, died.
Tests at a FDA lab later showed the canned dog food had pentobarbital in it.
“Euthanasia solution pentobarbital, it’s been found in many, many pet foods,” said Dr. Judy Morgan, a veterinarian and a nationally known animal advocate.
Morgan said a lot of pet food companies use tainted and diseased animals for meat.
“These diseased animals may have been euthanized with euthanasia solution and that does not disintegrate in that rendering and cooking process,” said Morgan.
Along with preservatives, many pet foods also contain toxins like mold.
And don’t be fooled by the packaging: when it says real chicken inside, it might just be chicken feathers.
“It is a hydrolyzed poultry protein product, so that a pet owner wouldn’t be able to tell that is chicken feathers in the food,” said Morgan.
Exposure to euthanasia drugs in pet foods not only can make them sick but also can kill them.
Euthanized animals are still getting slaughtered to feed pets.

カビ、鶏の羽、さらには安楽死薬のようなものがいくつかのウェットおよびドライの猫と犬のフードで発見されています。
2016年にマエルさんが缶のドッグフードを与えた後に、獣医に駆けつけた5頭の犬のうちの1頭ですが。
15分以内で5頭の犬はほとんど虫の息でした。
マエルさんの犬の1頭の、タルラが死にました。
後におこなわれたFDA(アメリカ食品医薬品局)の実験室でも検査では、缶詰のドッグフードにペントバルビタール(主にペットの安楽死に用いられる麻酔薬が含まれていることが示されました。
「安楽死に用いられるペントバルビタールは多くのペットフードに含まれています」と獣医であり、全国的に有名な動物保護活動家であるジュディ・モーガン博士は述べています。
モーガン氏によると、多くのペットフードメーカーが原料の肉に汚染された動物や病気の動物を使用していると言います。
「これらの病気の動物は安楽死薬で安楽死させられた可能性があり、それはそのレンダリングと調理の過程では分解しません」とモーガン氏は言いました。
多くのペットフードには防腐剤に加えて、カビなどの有害物質も含まれています。
そしてパッケージに騙されないでください。
パッケージに本物の鶏肉が入っていると書かれている場合は、鶏の羽だけかもしれません。
「これは加水分解されたニワトリのタンパク質製品であるため、ペットの飼い主はそれが食品に含まれるニワトリの羽であるとはわかりません」とモーガン氏は述べています。
ペットフードに含まれる安楽死薬に暴露されればペットは病気になるだけではなく、死ぬ可能性があります。
安楽死させられた動物は、ペットを養うためにも屠殺されているのです。


Dog Food Recall: FDA Finds Deadly Pet Euthanasia in Several Common Brands 「ドッグフードのリコール:FDA(アメリカ食品医薬品局)はいくつかの一般的に販売されているブランドのペットフードで致命的なペットの安楽死薬を発見しました」 2018年2月19日 NEWSWEEK

The U.S. Food and Drug Administration has found a euthanasia drug in several brands of dog food, leading some brands to issue a voluntary recall and causing concern among pet owners.
The J.M. Smucker Company, famous for Smuckers Jam, has responded to this report by issuing a voluntary recall of the tainted pet foods they sell.
Pet food with the labels Gravy Train, Ol'Roy, Kibbles N' Bits, or Skippy Premium, can be returned to the store for a full refund.
The FDA asked pet stores to stop selling these brands immediately.
The same goes for the dog food brand Against the Grain, which also issued a recall last week for the same concern.
There are other ways to euthanize animals, and guns and tools similar to guns are more practical for large animals.
Some pet food companies buy raw goods from rendering facilities that process animals euthanized at animal shelters.
That means that some pet food is made from a variety of meats that humans wouldn't eat, including diseased livestock and cats and dogs containing lethal doses of sodium pentobarbital.
In other words, the body of a stray dog killed in a shelter may be ground up into dog food.

FDA(アメリカ)食品医薬品局は、ドッグフードのいくつかのブランドでペットの安楽死薬を発見し、そのために一部のブランドのペットフードは自主的なリコールを発動しました。
ペットの飼主は懸念を生じています。
スマックジャム(SmuckersJam)で有名なJMスマックカンパニー(J.M.Smucker Company)は、この報告に応えて販売している汚染されたペットフードの自主回収を発動しました。
グレイビートレイン(Gravy Train)、オーロイ(Ol'Roy)、キブルNビッツ(Kibbles N'Bits)、またはスキッピー・プレミアム(Skippy Premium)のラベルが付いたペットフードは、全額返金を求めて販売店に返品できます。
FDAは、ペットショップにこれらのブランドの販売を直ちに停止するよう求めました。
同じことがドッグフードブランドのアゲインスト・グレイン(Againstthe Grain)にも当てはまります。
このブランドも先週、同じ懸念によりリコールを発動しました。
動物を安楽死させる方法はペントバルビタールを用いることの他にもありますが、大きな動物には銃や銃に類似した道具がより実用的です。
一部のペットフード会社は、アニマルシェルターで安楽死させた動物を処理するレンダリング施設から原材料を購入しています。
つまり一部のペットフードは、病気の家畜や、致死量のペントバルビタールナトリウムを含む猫や犬など、人間が食べられないさまざまな肉から作られています。
言い換えればアニマルシェルターで殺された野良犬の体は、粉砕されてドッグフードにされる可能性があります。


 
これらのニュスソースでは、次のことが書かれています。
1、アメリカではペットの安楽死薬が混入したことによるペットフードのリコールが頻繁に起きる。
2、実際にそれにより死亡した犬、健康被害を受けたペットがある。
3、アニマルシェルターでのペットの安楽死死体を引き取っているレンダリング業者からペットフードメーカーは原料を仕入れている、したがってアニマルシェルターで殺処分された犬の死体がペットフードに加工されているということになる。


 次回記事では、アメリカでは非常に頻繁に、ペットフードのリコールが発動されてる実例を上げます。年に数回はあります。対して日本では、国内生産のペットフードでペットが死んだ事件はあったでしょうか。またペットフードが行政命令によりリコールされた例はほぼないと思います。
 自主回収は過去ぬ何度かありますが、ビタミンDが過剰に含有していたことや、サルモネラ菌が含有されている恐れがある(実際には検出していない)などがある程度です。また後ほど述べますが、日本では殺処分された犬猫の死体がペットフードの原料になることはありません。


(動画)

 Vernon Rendering Plant is where they take all of our dead shelter animals. 「ヴァーノンレンダリング工場は、私たちの死んだアニマルシェルターの動物をすべて連れて行く場所です」 2016年9月19日

オランダは人口比で日本の89倍の犬を殺処分、殺処分率も極めて高い〜「オランダは殺処分ゼロ」というわんちゃんホンポのデマ記事







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(Netherlands/Niederlande)

 記事、
「アメリカは犬の飼育頭数はうち7割〜8割が大型犬」というわんちゃんホンポの大デマ記事
オークランド(ニュージーランド)の犬の殺処分数は人口比で日本の45倍〜わんちゃんホンポのデマ記事
「オーストリアでは動物の陳列販売は禁止」という、ワンちゃんホンポのデマ記事
「イギリスではペットショップでの生体販売は禁止」というわんちゃんホンポのデマ記事
オランダは人口比で日本の89倍の犬を殺処分している〜「オランダは殺処分ゼロ」というわんちゃんホンポのデマ記事
の続きです。
 頻繁に驚くようなデマ記事を掲載する、「わんちゃんホンポ」というサイトがあります。最近も「愛犬と一緒に移住してみたい国ランキング」という記事がありますが、書かれていることはほど全てが嘘です。記述について順次取上げていきます。今回は「オランダは殺処分ゼロを実現した」が真っ赤な嘘であることを述べます。オランダは特に犬の殺処分数が極めて多い国で、最新の推計値では、公的殺処分数だけでも人口比で日本の89倍もの犬を殺処分しています。また飼主自ら獣医師に私的に安楽死を依頼する数も多いのです。



 頻繁に驚くようなデマ記事を掲載する、「わんちゃんホンポ」というサイトですが、最近の記事で海外に関する情報の記述のほぼ全てがデマという記事があります。その記事と、誤りの箇所を示します。なお私がわからない言語の国のことは調べていません。ですから私指摘がなくともその記述が正しいと言うことではありません。


愛犬と一緒に移住してみたい国ランキング 2021年10月29日

アメリカは、生体販売の禁止などが進められている動物保護先進国としても知られる国です。
犬を飼いたいと思った人がまず訪れる場所は、ペットショップではなくアニマルシェルター(保護施設)。
犬の飼育頭数においては世界的に見ても多くうち7割〜8割が大型犬だといいます。

『ニュージーランド』♪
SPCA(Society for the Prevention of Cruelty to Animals)をはじめとする多くの保護団体が存在し、殺処分は一切行われない。

『オーストリア』
いずれも動物の陳列販売は禁止。
そして一番人気の犬種は雑種、アニマルシェルターでのお迎えが一般的。

『イギリス』!
ペットショップでの生体販売は禁止。

殺処分ゼロを実現した『オランダ』!
ペットショップなどでの陳列販売はされていない。

『デンマーク』!
屋外飼育や鎖に繋いでの飼育の禁止。
ペットショップなどでの生体販売の禁止。
動物が動物らしく生きるための権利を守る!

『カナダ』!
一部の地域ではペットショップでの生体販売は禁止。



 前回記事では、「殺処分ゼロを実現した『オランダ』!」が真っ赤な嘘であることを述べました。オランダは殺処分数が極めて多い国で、前回で引用したオランダのアニマルライツ団体の資料では、、特に犬の公的施設とアニマルシェルターでの殺処分数は人口比で日本の89倍もあります。また飼主自ら獣医師に依頼する安楽死も極めて多い国です。オランダの犬猫の殺処分に関する、前回引用したオランダのアニマルライツ団体の2019年の資料は次の資料です。

Heel Holland Doodt - het doden van dieren - 2019 「オランダにおける動物の殺害の総数ー2019年の動物の殺害ー

 さらにオランダは、特に犬の公的施設での殺処分率が極めて高いのです。2014年にオランダ、ユトレヒト大学獣医学部が、オランダの犬の公的施設の収容数や殺処分数、率などの詳しい調査を行っています。以下に引用します。

 Medical differences between stray and owner surrendered dogs in Dutch animal shelters J.M. Janse, Veterinary Medicine student, Utrecht University, January 2014 「オランダの動物保護施設における野良犬と飼い主が飼育放棄した犬の獣医学的差異 J.M. Janse ユトレヒト大学獣医学部 2014年1月」(英語)

In the Netherlands there are about 1,5 million dogs.
Around 25 000 dogs are taken in by animal shelters yearly.
These dogs are owner surrendered dogs, stray dogs and confiscated dogs.
A stray dog is a dog unaccompanied by a responsible person in a public area.
This might include dogs who are lost or dogs who are abandoned by their owners.
in 2011 48% of all dogs in a shelter were owner surrendered and 26% were stray dogs.
The remaining dogs in the shelter were confiscated for various reasons, or were born in the shelter or came from another shelter.
2,3% of all dogs was euthanized for medical reasons or their disorder caused death.
The odds of dying or being euthanized is a factor 6,28 higher for stray dogs compared with owner surrendered dogs.
4,2% of stray dogs and 0,4% of owner surrendered dogs died due to their disorder(s) or were euthanized.
Notaro et al found a euthanasia percentage of 26,5% in dogs brought in the shelter by citizens, a percentage of 54,3% in dogs brought in by animal control officers and a percentage of 31,6% in owner surrendered dogs.
However, dogs brought in by animal control officers include besides stray dogs also confiscated dogs.
Stray dogs brought in by citizens did not differ from owner surrendered dogs in percentage of euthanasia.

オランダには、約150万頭の犬がいます。
年間約25 000頭の犬が、アニマルシェルターに連れて行かれます。
これらの犬は飼い主に所有権放棄させたか、野良犬および行政に押収された犬です。
野良犬とは、公共の場所で責任ある者が同伴していない犬です。
これには、行方不明の犬や飼い主に所有権放棄させた犬などがあります。
2011年のアニマルシェルターに収容された全犬の48%が、飼い主に所有権放棄させたものであり、26%が野良犬でした。
アニマルシェルターのほかの犬は、様々な理由で行政から押収されたか、アニマルシェルターで生まれたか、別のアニマルシェルターから来たものです。
オランダでは、オランダ国内の全犬(150万頭)のうち、年間2.3%(3万4,500頭)が医学的な理由で安楽死させられたか、または医学的な理由による障害が死亡の原因となりました。
死亡または安楽死させる確率は、飼い主に所有権放棄させた犬と比較して、野良犬の方が6.28倍高くなります。
(オランダの全犬のうち)野良犬の4.2%と飼い主に所有権放棄させた犬の0.4%が、傷病により死亡したか、または安楽死させられました。
Notaroらによれば、一般市民がアニマルシェルターに持ち込んだ犬の安楽死の割合は26.5%、動物管理官が持ち込んだ犬の割合は54.3%、飼い主に所有権放棄させた犬の割合は31.6%でした。
しかし、動物管理官によって持ち込まれた犬には、野良犬以外に行政により押収された犬も含まれます。
一般市民によって持ち込まれた野良犬は、安楽死の割合においては、飼い主に所有権放棄させた犬と違いはありませんでした。



 まとめると以下の通りになります。
オランダの公的な動物収容所に収容される犬(飼い主持ち込み、行政による野良犬の捕獲、行政による飼主からの押収など)は、年間2万5,000頭であり、それぞれの公的動物収容所での犬の安楽死(殺処分)率。
1、一般市民が持ち込んだ割合は26.5%
2、動物管理官が持ち込んだ割合は54.3%
3、飼い主に所有権放棄させた犬の割合は31.6%である。


 対して日本の公的な犬の殺処分率は15%です(犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況(動物愛護管理行政事務提要より作成) 対象期間:令和2年4月1日~令和3年3月31日(2020年4月1日~2021年3月31日))。この日本の公的な犬の殺処分率15%と比べれば、オランダは殺処分数の多さもさることながら、殺処分率も大変高いのです。

 オランダでは私が確認した限り、犬の殺処分数に関する資料は次のようなものがあります。

Medical differences between stray and owner surrendered dogs in Dutch animal shelters J.M. Janse, Veterinary Medicine student, Utrecht University, January 2014 「オランダの動物保護施設における野良犬と飼い主が飼育放棄した犬の獣医学的差異 J.M. Janse ユトレヒト大学獣医学部 2014年1月」(英語)
〜 
 この資料では、「オランダでの犬の殺処分数は年間3万4,500頭」としています(150万頭✕2.3%)。

Bert van Straten: Nederland euthanaseert ‘50.000’ gezonde honden per jaar! 「オランダでは毎年健康な犬を5万頭殺処分する!」 2015年

Heel Holland Doodt - het doden van dieren - 2019 「オランダにおける動物の殺害の総数ー2019年の動物の殺害ー

 この資料では、オランダの年間の犬の殺処分数は4万5,000頭としています。

 概ねオランダの犬の殺処分数は年間3万4,500〜5万頭であり幅があるものの、大変多いと言わざるを得ません。人口比で言えば、日本の68倍〜99倍です。なお私が確認した限り、オランダ語、英語、独語では「オランダでは犬猫の殺処分がゼロである」という内容の資料は一つも見つかりませんでした。
 しかし日本では「オランダは犬猫の殺処分がゼロである」という情報が大変多いです(オランダ 殺処分 ゼロ 「オランダ 殺処分 ゼロ」の検索結果)。これらの資料で原文での出典を示したものは一つもありません。うち、いくつかは私は版元に「オランダでは殺処分がゼロ」という、出典を求めていますが、一度も返事がありませんでした。


(動画)

 Vlog Bert van Straten - "... Euthanasie van een agressieve teckel, live in beeld" 「攻撃的なダックスフント 安楽死のライブ動画」 2021年4月20日
 
 オランダの、犬猫安楽死の動画は大変多く公開されています。「重大な疾病を抱えた高齢犬の年齢をより高く偽ってアニマルシェルターに引き取らせ、安楽死を依頼した」などの動画もあります。

オランダは人口比で日本の89倍の犬を殺処分している〜「オランダは殺処分ゼロ」というわんちゃんホンポのデマ記事







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(Netherlands/Niederlande)

 頻繁に驚くようなデマ記事を掲載する、「わんちゃんホンポ」というサイトがあります。最近も「愛犬と一緒に移住してみたい国ランキング」という記事がありますが、書かれていることはほど全てが嘘です。記述について順次取上げていきます。今回は「オランダは殺処分ゼロを実現した」が真っ赤な嘘であることを述べます。オランダは特に犬の殺処分数が極めて多い国で、最新の推計値では、公的殺処分数だけでも人口比で日本の89倍もの犬を殺処分しています。また飼主自ら獣医師に私的に安楽死を依頼する数も多いのです。


 頻繁に驚くようなデマ記事を掲載する、「わんちゃんホンポ」というサイトですが、最近の記事で海外に関する情報の記述のほぼ全てがデマという記事があります。その記事と、誤りの箇所を示します。なお私がわからない言語の国のことは調べていません。ですから私指摘がなくともその記述が正しいと言うことではありません。


愛犬と一緒に移住してみたい国ランキング 2021年10月29日

アメリカは、生体販売の禁止などが進められている動物保護先進国としても知られる国です。
犬を飼いたいと思った人がまず訪れる場所は、ペットショップではなくアニマルシェルター(保護施設)。
犬の飼育頭数においては世界的に見ても多くうち7割〜8割が大型犬だといいます。

『ニュージーランド』♪
SPCA(Society for the Prevention of Cruelty to Animals)をはじめとする多くの保護団体が存在し、殺処分は一切行われない。

『オーストリア』
いずれも動物の陳列販売は禁止。
そして一番人気の犬種は雑種、アニマルシェルターでのお迎えが一般的。

『イギリス』!
ペットショップでの生体販売は禁止。

殺処分ゼロを実現した『オランダ』!
ペットショップなどでの陳列販売はされていない。

『デンマーク』!
屋外飼育や鎖に繋いでの飼育の禁止。
ペットショップなどでの生体販売の禁止。
動物が動物らしく生きるための権利を守る!

『カナダ』!
一部の地域ではペットショップでの生体販売は禁止。



 今回は、「殺処分ゼロを実現した『オランダ』!」が真っ赤な嘘であることを述べます。サマリーで述べたとおり、オランダは殺処分数が極めて多い国で、特に犬の公的殺処分数は人口比で日本の89倍もあります。また飼主自ら獣医師に依頼する安楽死も極めて多い国です。オランダの犬猫の殺処分に関する、オランダのアニマルライツ団体の2019年の資料から以下に引用します。


Heel Holland Doodt - het doden van dieren - 2019 「オランダにおける動物の殺害の総数ー2019年の動物の殺害ー

Hoeveel dieren doden we per jaar in NL?
Gezelschapsdieren (schatting)
hond 180.000 (euthanasie 135.000)
kat 185.000 (euthanasie 120.000) (オランダ語 原文)

How many animals do we kill per year in the Netherlands?
Companion animals (estimation)
dog 180,000 (euthanasia 135,000)
cat 185,000 (euthanasia 120,000) (英語)

オランダでは年間何頭の動物を殺していますか?
コンパニオンアニマル(推定)
犬180,000頭(うち安楽死135,000頭)
猫185,000匹(うち安楽死120,000匹)



(画像)

 Heel Holland Doodt - het doden van dieren - 2019 「オランダにおける動物の殺害の総数ー2019年の動物の殺害ー から。


オランダ 殺処分 2019


 この資料は数値を一覧にしただけであり、その数値の意味までは解説していません。hond 180.000 (euthanasie 135.000) kat 185.000 (euthanasie 120.000) 「犬18万頭(うち13万5,000頭は安楽死) 猫18万5,000匹(内12万匹は安楽死)」という記述ですが、私は「犬の殺処分の総数は18万頭であり、内飼主が私的に傷病等で安楽死させた数が13万5,000頭。公的機関や民間のアニマルシェルターで野良犬や遺棄されたなどの犬が殺処分された数は4万5,000頭」と思います。同様に「猫の殺処分の総数は18万5,000頭(うち12万匹は安楽死)」の記述も、「飼主が傷病等で私的に獣医師に安楽死を依頼した数が12万匹で、公的施設での殺処分が6万5,000匹」と理解します。
 私はかつてオランダの殺処分について、このような記事を書いています。オランダは人口比で日本の40倍以上の犬を殺処分している~「オランダは殺処分ゼロ」という狂気の番組。この記事では2015年の、Bert van Straten: Nederland euthanaseert ‘50.000’ gezonde honden per jaar! 「オランダは年間50,000頭の健康な犬を安楽死(殺処分)させる!」とのオランダのマスメディアのニュースソースを引用しています。
 このニュースソースでは「2015年の推計では、オランダは年間5万頭の健康な犬を殺処分している」とあります。今回引用した2019年の資料の、「オランダでは年間4万5,000頭の犬を殺処分している」という数値とほぼ一致します。いずれもオランダの犬の年間の殺処分数は4万5,000〜5万頭という情報は、信憑性が高いと主ます。

 これらのオランダの「年間の犬殺処分数4万5,000頭 猫の殺処分数 6万5,000匹」ですが、オランダの人口は日本の8倍ですので、それぞれ人口比では「犬は89倍、猫は13倍」を殺処分していることになります。(*)驚くべき多さです。またオランダは、民間での私的な犬猫の安楽死も極めて多いのです。今回取り上げた「わんちゃんホンポ」の記事の記述、「オランダは(犬猫の)殺処分ゼロを実現した」は真逆も真逆、極めて悪質な嘘に間違いないです。
 なお今回出典として取り上げた資料、Heel Holland Doodt - het doden van dieren - 2019 「オランダにおける動物の殺害の総数ー2019年の動物の殺害ー をまとめたアニマルライツ団体、Congres RDA ですが、大規模で政府機関にも意見を出すなど、信頼性の高い団体だと思われます。

(*)
犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況(動物愛護管理行政事務提要より作成)   対象期間:令和2年4月1日~令和3年3月31日(2020年4月1日~2021年3月31日)

カナダ、ケベック州の保護犬入手シェアは11%〜ねこちゃんホンポの偏向記事






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(Summary)
We discover that 48% of respondents indicate having adopted their cat in a pet center, a shelter or a protective society compared to 11% for those who have chosen a dog, In Canada.


 「ねこちゃんホンポ」、「わんちゃんホンポ」というネット配信のペット関係のサイトがあります。これらのサイトの記事は、特に海外情報では大変デマが多く、私は以前から指摘しています。またあからさまな嘘ではなくても、情報の取捨選択を意図的に行い、読者を誤誘導することを意図したと思われる記事もあります。「カナダでは猫の半数が保護猫」という内容の記事もそうです。カナダ、ケベック州に限った調査を取り上げていますが、犬の保護犬の割合はわずか11%です。犬の保護犬割合も原典の通り挙げなければ、読者は「カナダ、ひいては海外先進国では保護動物の入手割合が高い」と誤解します。


 サマリーで示した、問題の「ねこちゃんホンポ」の記事から引用します。


【カナダ】パンデミックで「猫犬」の飼育数が20万頭以上増加!半数の猫は‟保護猫”であることが判明

先ごろ「ケベック小動物臨床獣医師協会(AMVQ)」の委託を受け、市場調査会社Légerが「犬・猫」に関する調査を行いました。
今回AMVQの委託を受けたLégerは、2020年4月1日から2021年10月1日までに、犬または猫を飼い始めたケベック州の住民772人を対象に聞き取り調査を敢行しました。
そして調査の結果、以下のようなことが分かりました。
まず、犬を飼い始めた人と比較すると猫を飼い始めた回答者の48%は、猫をシェルターや保護団体から引き取っています。



 上記の記事の記述内容の出典はこちらです。L’adoption de chats et de chiens au Québec lors de la pandémie de la COVID-19 「新型コロナウイスル感染症下におけるのケベック州での猫と犬の養子縁組」(フランス語)。ねこちゃんホンポの記事の内容は、この出典の記載内容と同じです。
 
 しかし私がかつても申し上げたことですが、「伝えることが真実であってとしても、伝える内容に取捨選択を意図的に行えばそれは消極的な嘘になる」ということです。ねこちゃんホンポの本記事ではタイトルに「半数の猫は‟保護猫”であることが判明」としています。それは読者に「カナダでは(ひいては海外先進国では)猫犬とも保護動物を入手する割合が多い」と誤解させます。私はライターが意図的に「カナダ(などの先進国)では保護猫犬の入手割合が高い」と意図的に読者を誘導してこの記述を行ったと推測しています。
 なぜならば実は同じ資料には、「猫の入手シェアは保護猫が48%であるのに対して犬はわずか11%にすぎない」との記述があるからです。なぜ犬の入手で「保護犬の割合は11%」であることを省いたのでしょうか、そして出典のリンクを付けなかったのでしょうか。また記事タイトルで「カナダでは半数の猫が保護猫」となっています。出典はカナダの内、ケベック州に限った調査です。勘ぐられても仕方がありません。そういう点ではこの「ねこちゃんホンポ」の記事は偏向がある駄記事と言えます。以下に、具体的な記述を引用します。


L’adoption de chats et de chiens au Québec lors de la pandémie de la COVID-19 「新型コロナウイスル感染症下におけるのケベック州での猫と犬の養子縁組」フランス語

On découvre que 48 % des sondés indiquent avoir adopté leur chat dans un centre animalier, un refuge ou une société protectrice comparativement à 11 % pour ceux qui ont choisi un chien. (フランス語 原文)

We discover that 48% of respondents indicate having adopted their cat in a pet center, a shelter or a protective society compared to 11% for those who have chosen a dog. (英語版)

回答者の48%が猫をペットセンター(おそらく公的な動物収容施設)、アニマルシェルター、または保護団体で猫を養子に迎えたと示しているのに対し、犬ではそれらの入手方法をを選んだ人は11%でした。



 そもそも猫は犬と異なり、営利業者から有償で入手することが先進国であっても少ないのです。例えば日本ですが、2020年の最新の統計によれば、飼育されている犬の純血種割合は9割近くであるのに対して猫は約8割以上が雑種です。
 雑種の猫をペットショップやブリーダーなどから有償で入手することはまず無いと思います。ですから日本は「野良猫を拾った」なども保護猫の範疇に入れれば、約8割の猫が保護猫なのです。となれば日本はカナダ、ケベック州よりはるかに猫においては「保護猫の入手割合が高い」ということになります。


(画像)

 純血種、雑種の割合、及び主な飼育場所 令和2年 全国犬猫飼育実態調査 一般社団法人 日本ペットフード協会 から。

ペットフード協会 犬猫 純血種雑種割合
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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