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間違いだらけの「しっぽの声」(杉本彩氏監修)〜「ティアハイムでの安楽死は複数の専門家が協議する」というデマ






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(Zusammenfassung)
Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes
Die schmerzlose Einschläferung ist nur vom Tierarzt entscheiden und durchzuführen.


*本記事は、8,008ブログ記事中4位を獲得しました。

 前回記事でも取り上げましたが、しっぽの声という、動物愛護をテーマにした漫画があります。杉本彩氏が監修(笑)しています。私は断片的にしか内容を知りませんが、海外の記述に関してはすべて誤りがあります。「ティアハイムでの安楽死は複数の専門家とスタッフが慎重に協議を重ねた上で行われる」も誤りです。ティアハイム内が行う安楽死(殺処分)ですが、ティアハイムの統括団体であるドイツ動物保護連盟は「ティアハイムの運営指針」で安楽死(殺処分)に関しても示しています。傷病を理由とする安楽死(殺処分)は、獣医師1人の判断でできるとしています。


 問題の、しっぽの声の1シーンは次のとおりです。
 この中では「「ティアハイムでの安楽死は複数の専門家とスタッフが慎重に協議を重ねた上で行われる」との記述があります。


(画像)

しっぽの声 ドイツ 狩猟法

しっぽの声 ドイツ 狩猟法 1


 結論から言えば、「ティアハイムでの安楽死は複数の専門家とスタッフが慎重に協議を重ねた上で行われる」の記述は誤りです。そのような法令の規定はもちろん皆無です。また民間の自主規制でもありません。ごく一部のティアハイムでは「すべての安楽死(殺処分)で複数の獣医師と管理者の同意が必要」としていますが(ティアハイム・ベルリン)、この「しっぽの声」の記述は「すべての安楽死(殺処分)で、すべてのティアハイムが複数の専門家とスタッフが協議した上で行われる」という意味になり、誤りです。
 サマリーで述べたとおり、ティアハイムの統括団体である、ドイツ動物保護連盟(Deutscher Tierschutzbund)は、ティアハイム運営指針(Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes )を示しています。この中ではティアハイムの収容動物の安楽死に関しても定めています。「傷病を理由とした安楽死(殺処分)は、獣医師単独の判断で実行できる」と明記されています。以下に、該当する記述を示します。

VII. Einschläfern von Tieren
1. Grundsatz
b) Die Einschläferung (Euthanasie) unheilbar kranker Tiere, die nur unter Schmerzen, Leiden oder
Schäden weiterleben könnten, ist ein selbstverständliches Gebot des Tierschutzes.
Die schmerzlose Einschläferung ist nur vom Tierarzt(註 単数形「1人の獣医師」 複数形だと Tierärzteになる) entscheiden und durchzuführen.
2. Ausnahmen
In folgenden Ausnahmefällen ist, nach Ausschöpfung aller anderen Möglichkeiten, in Übereinstimmung mit
den Bestimmungen des Tierschutzgesetzes die Einschläferung unumgänglich:
a) Bei Tieren, die starke, nicht behebbare, konstante Verhaltensstörungen zeigen, und deren Weiterleben mit schweren Leiden verbunden wäre, oder
b) bei Tieren, die infolge abnormer und nicht behebbarer Verhaltensstörungen eine akute Gefahr für sich oder ihre Umwelt darstellen.

動物の安楽死
第一原理
b)苦痛や症状が継続する可能性がある、苦しんでいるだけの終末期の動物の安楽死は、動物福祉上必要なのは明らかです。
苦痛回避の安楽死は、獣医師(1人の決定でよい)のみにより決定され実行されます(獣医師が判断すれば他の職員は反対できないと解釈できる)。
2.例外
次のような例外的なケースでは、他のすべての可能性を実行したのちであれば、動物保護法の規定により安楽死は不可避です。
a)重度の回復不能な、一定の行動障害を示す動物において、それがその動物にとって生きる上で深刻な苦しみをもたらすと思われる動物において、または、
b)異常かつ回復不能な行動障害の結果として、その動物自身、またはその環境に対して緊急な危険ををもたらす動物。



 日本で流布されている「ティアハイムでの収容動物の安楽死(殺処分)は、複数の専門家と獣医師が協議の上同意を得なければできず極めて厳格である」という情報はデマです。その元凶は私の推測ですが、おそらくすでにネット上からご本人が必死で削除している、偽ドイツ獣医師の京子アルシャー氏の吹き出しそうな噴飯記事が元と思われます。
 Web魚拓でその記事が残っています。ドイツ 殺処分ゼロの理由 京子アルシャー 2010年4月13日 です。この偽ドイツ獣医師京子アルシャー氏の記事の内容は、少し冷静に考えればあまりの荒唐無稽さで悶絶死しかねない内容ですが、一時は多くの動物愛誤家のみならず、マスメディアですら引用されていました。
 「すべての脊椎動物は苦痛を取り除く目的だけでしか殺すことができず、必ず麻酔による安楽死でなければならない(ドイツで売られているニシンは自然死したものか末期の傷病で薬剤で一尾一尾安楽死したものなのか)」や、「家畜の屠殺では麻酔薬による安楽死でなければならない(そのような肉を食べれば高確率で死にます。ドイツ人が今まで絶滅しなかったことが不思議)」などという記述を信用する方々は、知能が正常に満たないでしょう。その他の「ティアハイムでの犬の安楽死で1人の獣医師の判断で行えば刑事訴追される」などの記述も、全て根拠のないデタラメの羅列です。この点については、私は記事にしています。

偽ドイツ獣医師によるドイツでの犬の安楽死のデマ記事

 ところで杉本彩氏は、「日本以外の先進国ではペットショップでの生体販売がない」とう、自分の著作紹介で述べています。「日本以外の先進国ではペットショップでの生体販売がない」などと本気で思っているのでしょうか。もしそうならば、動物愛護に関しての知識は小学生以下でしょう。このような方が「動物愛護の専門家(笑)」としてマスコミにしゃしゃり出たり、今回指摘した「しっぽの声」の監修(笑)をしているのです。
 おそらく今回指摘した「しっぽの声」のティアハイムでの安楽死(殺処分)の記述は、京子アルシャー氏による噴飯記事を参考にしたと思われます。小学生以下の知識の動物愛護の専門家(最終学歴は中学なんですが)と、偽ドイツ獣医がマスコミにまでしゃしゃり出て、デマ情報を拡散し、熱狂的なカルト信者がその教義(デマ情報)を信奉しているのは滑稽を通り越して醜悪です。杉本彩氏にはしばしば、デマ情報の流布に対しては苦言のメールを送っていますが、いまだにデマ情報の拡散にご執心で、正確な情報提供は一つもありません。本当に有害です。


(画像)

 杉本彩氏と、氏自身による著作紹介。

杉本彩

杉本彩1
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ドイツでは警察官が狩猟法に基づき犬猫を射殺?〜ドイツの狩猟法における犬猫の狩猟駆除について正しく解説している資料は日本に皆無







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(Zusammenfassung)
Rechtsgrundlage für das Erschießen von Hunden und Katzen durch Polizeibeamte.


 「ドイツでは連邦狩猟法により年間猫40万匹、犬6万5,000頭が狩猟駆除される」と日本で紹介されています。この記述は概ね正しいのですが、情報ソースによってはドイツでの警察官による犬猫の射殺も狩猟法を根拠としているものもあります。それは誤りです。警察官が市中で犬猫などを射殺することの根拠は、各州の警察法もしくは施行規則です。最も新しい連邦警察統計ではドイツ全土での犬などの動物の警察官による射殺は13,700ですが、この数字は先の狩猟法に基づく狩猟駆除には含まれません。

(*)この数値は2014年に国会図書館の資料で引用されたPETAドイツの資料に基づきます。2015年のより新しい資料では高位推計猫50万匹、犬5万頭、合計55万の犬猫がドイツで狩猟駆除されているとしています。Jagd auf Katzen: Schießen, schaufeln, schweigen


 サマリーで述べたとおり、日本では「ドイツではハンターや警察官が犬猫を射殺しているが、損根拠法は連邦狩猟法である」としている資料が多いです。「ドイツでは警察官が狩猟法に基づいて犬猫を射殺している」は、まとめサイトやソーシャルメディアでの投稿では多いです。しかし出版物でもその誤りがあります。
 以下の画像が具体例です。しっぽの声の一場面です。これは杉本彩氏が監修をしている漫画ですが、今回指摘した事柄以外でも誤りが多い作品です。


(画像)

しっぽの声 ドイツ 狩猟法

しっぽの声 ドイツ 狩猟法 1

 この場面では、「Polizei(ドイツ語で「警察」)」と記された制服を着た警察官が市中で猫を射殺したシーンが有り、その後の解説で「ドイツでは連邦狩猟法で狩猟動物を保護するために野良動物を駆除する」とあります。しかし市街地で警察官が犬猫などを射殺するのは、根拠法は連邦狩猟法ではなく警察法、もしくは警察法が委任立法した施行規則です。
 連邦狩猟法の保護法益が狩猟動物の資源保護であるのに対し、警察法の保護法益は公共の安全です。法の趣旨が異なります。また狩猟法が根拠となれば、住宅密集地の市街地では銃器を用いて犬猫の射殺はできません。以下に、ベルリン州の警察法施行規則を引用します。例としてベルリン州の法規を挙げましたが、ドイツ全州で警察に関する法令で同様の規定があります。


Ausführungsvorschriften für Vollzugsdienstkräfte der Polizeibehörde zum UZwG Bln. (AV Pol UZwG Bln) 「ベルリン州警察法における警察官の法執行に関する施行規則 

37.
d) Der Schusswaffengebrauch gegen Tiere ist zulässig, wenn der Verdacht der Infektionsgefahr besteht oder sonst von ihnen eine Gefahr ausgeht, sie insbesondere Menschen bedrohen, und die Gefahr nicht auf andere Weise zu beseitigen ist.
Verletzte oder kranke Tiere dürfen ohne Einwilligung der berechtigten Person nur erschossen werden, wenn sie sonst unter Qualen verenden würden oder weder die berechtigte Person noch tierärztliche Unterstützung kurzfristig zu erreichen ist.
Gewehre oder Maschinenpistolen dürfen eingesetzt werden, wenn dies wegen der Ziel- und Treffsicherheit erforderlich ist oder die erhöhte Trefferwirkung notwendig ist, den angestrebten Zweck zu erreichen.
e) Im Übrigen dürfen Gewehre oder Maschinenpistolen nur eingesetzt werden, wenn von Sachen oder Tieren eine drohende Gefahr für Leib und Leben ausgeht.

37条 
d)感染のリスクが疑われる場合、またはその他にその動物が危険をもたらし、特に人を脅かす場合で他の方法で危険を排除できなければ動物に対する銃の使用が(警察官に)許可されます。
負傷した動物や病気の動物は、射殺しなければより苦痛で死ぬか、飼い主や獣医師の支援がすぐに得られない場合は、飼い主の同意なしに撃たれることがあります。
標的に対する精度のために必要な場合、または意図した目的(動物の殺害)を達成するためにより威力を増強する必要がある場合はライフル、またはサブマシンガンを使用することができます。
e)さらに、ライフルまたはサブマシンガンは、物または動物が(人に対して)生命および身体に危険性が及ぶ場合にのみ使用できます。物に対する銃の使用も、必要最小限に制限されるべきです。



 警察法に基づく警察官による犬猫などの射殺は、一単位で連邦警察が毎年統計を公表しています。最も新しい数値は2020年公表の2018年の数値で、13,711件です。これは「動物と財物(例えば暴走する自動車に対する威嚇射撃など)」の合計で内訳は示されていませんが、ほとんどを動物が占め、さらにその多くは犬であると思われます。なぜならば報道される警察官による動物の射殺は犬がほとんどだからです。
 この数値は、民間による犬猫狩猟数の推計値には含まれません。以下の画像が、年間のドイツにおける、警察官の犬などの射殺件数の推移です。出典は、Statistiken zum polizeilichen Schusswaffengebrauch in Deutschland Stand 11. Juli 2020 「ドイツの警察官の銃の発射についての統計(ドイツ連邦政府 連邦警察統計)」(2020年)です。

ドイツ 警察官による犬などの射殺統計 2020


(参考資料)

野良犬・野良猫「殺処分と駆除の実態」〜日本・ドイツ、共に殺処分・駆除ゼロは不可能である!

「ドイツ全体で、警官やハンターによる2012年の年間射殺数は、犬が6万5千匹、猫は40万匹に達する」という指摘もあるようです。

 良記事なのですが、民間の犬猫の狩猟推計値に警察官による犬猫等の射殺を含めているのが残念です。狩猟法による犬猫の狩猟駆除と警察官による警察法に基づく犬猫などの射殺は根拠法が異なり、別の推計と統計です。

ペットのニシキヘビが人を殺害する事件は欧米で発生している






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(Zusammenfassung)
Deutschland ist ein Land mit vielen Heimtierverkäufen von exotischen Tieren und Reptilien.


 記事、
「日本の飼育モラルの低さ 世界は『エキゾチックアニマル』敬遠」という大デマ記事
ドイツはペットショップ大国で店舗の設備投資、販売動物の品揃え、飼育繁殖技術など世界最高峰
危険なエキゾチックアニマルのペットが頻繁に逃げ出すドイツ
ドイツは日本の3.9倍もアライグマを駆除している
エキゾチックペットの販売と飼育で無法状態のドイツ〜ドイツはペット販売の規制がゆるゆるな例外的な先進国
ドイツのティアハイムは犬猫保護施設ではなく、もはやエキゾチックペットの古物商
の続きです。
 飼育許可を受けていないアミメニシキヘビが遁走した騒動が横浜市で起きました。その件に関して「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリスト(笑)がいます。しかしドイツでは、エキゾチックペットの法規制が極めて緩く、巨大なペットショップでは日本ではありえない、危険なエキゾチックアニマルのワニの成体やニシキヘビなどが売られています。海外ではエキゾチックペットによる人身死亡事故がかなりあります。



 サマリーで示した、「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリストの記事はこちらです。
 大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 2021年6月8日 から引用します。


動物ジャーナリストの佐藤栄記氏は「本来は日本に生息しない外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
どうしてそんな事態が起きるのか? 
背景にはグローバルスタンダードとはかけ離れた、日本の動物愛護・福祉があるという。
動物ジャーナリストの佐藤栄記氏(*1)は「アミメニシキヘビ騒動の直後だったので話題になったが、外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。
いまだに多くの野生動物が販売目的で輸入されている。
日本ではペットブームが起こるたびに、多くの外来種が日本の生態系の中に放り込まれる事態が繰り返されてきた。
例えばかつての人気アニメ「あらいぐまラスカル」の影響を受け、アライグマがペットとして輸入された。
現在の日本ではワシントン条約や国内法に違反していなければ、外国産の野生動物を飼育することは可能だ。


(*1)佐藤栄記


 上記の引用した記事の、「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。いまだに多くの野生動物が(日本では)販売目的で輸入されている」は、明らかに「嘘」です。
 本連載記事では、ドイツでは爬虫類等のエキゾチックアニマルの輸入数が日本よりはるかに多く、これらの動物の商業取引や飼育に関する法規制が日本に比べて寛容であることを述べました。そのために危険なエキゾチックアニマルのワニやニシキヘビが遁走する事件が、ドイツでは頻繁に発生します。その他に、ドイツではアライグマの被害が深刻で、駆除数が日本の3.9倍であることや、ドイツでは法規制の不備から、エキゾチックアニマルの違法販売飼育が横行しており、ティアハイムの収容動物でも、現在ではエキゾチックアニマルが犬猫に取って代わるほど増加していることも書きました。

 今回記事では、大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 の、「大蛇が逃げ出す日本はエキゾチックアニマルの飼育のモラルが低い=世界では大蛇などのエキゾチックアニマルが遁走することなどない」との記述ですが、明らかに偏向(というより「嘘」)であることを書きます。
 ペットの大蛇やワニなどの危険なエキゾチックアニマルが遁走して人を殺害した事故は欧米では、ペットショップのニシキヘビが遁走して子供を殺害した、ペットのニシキヘビが飼い主を殺害したなどの事件があります。以下に、それを裏付ける資料を引用します。


'Vicious' python kills two sleeping children, aged 5 and 7, after escaping from N.B. pet store 「凶悪なニシキヘビはニューブランズウィック州にあるペットショップから逃げ出した後に、5歳と7歳の眠っている2人の子供を殺しました」 2013年8月5日

Two children are dead in Campbellton, New Brunswick after they were strangled to death by an escaped python while on a sleepover in an apartment over Reptile Ocean, an exotic pet retailers.
The victims have been identified as brothers, Noah Barthe, 5, and Connor Barthe, 7, who were on a sleepover with the son of Reptile Ocean’s owner, Jean-Claude Savoie.
The snake is an African rock python and is between 14 to 16 feet long, according to Mr.
Thomas. Native to sub-saharan Africa, the species is non-venomous, but is known to devour whole antelopes in the wild.

カナダ、ニューブランズウィック州キャンベルトンで、エキゾチックペットの小売業者の「ラピタイル・オーシャン(店の名前)」から逃げ出したニシキヘビによって、上階にあるアパートで寝坊をしていた2人の子供が絞殺されました。
犠牲者はノア・バルテ君5歳と、コナー・バルテ君7歳として特定され、この子どもたちは「ラピタイル・オーシャン」のオーナー、ジャン・クロード・サヴォワ氏の息子と一緒に寝泊まりしていました。
犠牲になった2人の子供は、「ラピタイル・オーシャン」の店主であるジャン・クロード・サヴォワ氏の息子と一緒に寝坊をしていました。
ヘビはアフリカニシキヘビで、長さは14〜16フィート(〜4.88メートル)です。
サハラ以南のアフリカ原産のこの種のヘビは無毒ですが、野生のカモシカをまるごと飲み込むことが知られています。


(動画)

 Escaped python kills two children 「逃げ出したニシキヘビが2人の子供を殺害した」 2013年8月7日

 上記でニュースソースを引用した事件を伝えるTVニュース。映像を見る限り、最大5メートル近くにもなる巨大なニシキヘビを安全に飼養できる設備が整ったペットショップとも思えません。




Snake owner Daniel Brandon killed by his pet python 「ヘビの飼い主のダニエル・ブランドン氏は自分のペットのニシキヘビに殺されました」 2018年1月24日

A snake owner was killed by an 8ft (2.4m) pet python he called his "baby", an inquest has heard.
Daniel Brandon, 31, died from asphyxiation at his home near Basingstoke, Hampshire, on 25 August.
One of the pets - a female African rock python named Tiny - was found near his body, out of its pen.
Coroner Andrew Bradley said there was no doubt Mr Brandon died "as a result of contact with Tiny".
The rock python is Africa's largest snake
Can reach lengths of up to 7m and weights of 90kg
They are non-venomous but have a devastating power to constrict their prey before swallowing it whole
In the wild, they can prey on animals such as monkeys, warthogs, antelopes and even crocodiles.

ヘビの飼い主は、「ベイビー」と呼んでいた8フィート(2.4m)のペットのニシキヘビに殺されたとのことです。
ダニエル・ブランドン氏(31歳)は、8月25日、イギリス、ハンプシャー州ベイジングストーク近郊の自宅で(ヘビに締められて)窒息死しました。
ペットの1匹(タイニーという名前のアフリカニシキヘビのメス)が、檻から出ている状態で、ダニエル・ブランドン氏の体の近くで発見されました。
検死官のアンドリュー・ブラッドリー氏は、ブランドン氏が「タイニーと接触した結果として」死亡したことは間違いないと述べました。
アフリカニシキヘビはアフリカ最大のヘビです
最大で長さ7mと体重90kgに達することもありえます。
このヘビは無毒ですが、獲物を丸ごと飲み込む前に獲物を絞め殺す破壊的な力を持っています
野生ではサル、イボイノシシ、カモシカ、さらにはワニなどの動物を捕食することができます。


 記事、大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 (東スポ Web)ですが、この記述のもとは取材した動物ジャーナリストの、佐藤栄記氏の発言を根拠としています。しかし本記事の記述は全く事実に反し、著しい偏向(を通り越した「嘘」)記事です。
 エキゾチックアニマルの販売や飼育では、特にドイツは世界最高水準です。ペット業者では、ペットショップなどの店舗の資本投下による巨大化と店舗数の多さ、品揃えなどの充実、飼育繁殖技術の高さ等。そしてドイツの国民がこれらのペットを好むのは、日本のエキゾチックペットの取扱業者やマニアには周知の事実です。それに次ぐエキゾチックアニマルのペットの販売と飼育大国はアメリカ合衆国でしょう。ドイツの動物保護団体の資料でも、この両国はエキゾチックペットの法規制がゆるく、また販売数が多くそれに伴う問題があると指摘しています。
 このような事実すら知らない、動物ジャーナリスト(笑)が上から目線で知ったかぶり発言を行い、取材の裏も取らない無知蒙昧無学な記者が安易なデマ記事を書く。もし日本の動物愛護・福祉が遅れているのならば、それこそがその理由となるのではないでしょうか。デマ情報を垂れ流すマスコミと専門家、そして馬鹿の一つ覚えのようにダサいワードで、「日本は動物愛護後進国」とさえすれば、その情報を真偽はともかく喜ぶ愛誤。もはや滑稽を超えて醜悪です。日本は動物愛護(情報)最後進国であることは間違いないでしょう。

ドイツのティアハイムは犬猫保護施設ではなく、もはやエキゾチックペットの古物商






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(Zusammenfassung)
Deutschland ist ein Land mit vielen Heimtierverkäufen von exotischen Tieren und Reptilien.


 記事、
「日本の飼育モラルの低さ 世界は『エキゾチックアニマル』敬遠」という大デマ記事
ドイツはペットショップ大国で店舗の設備投資、販売動物の品揃え、飼育繁殖技術など世界最高峰
危険なエキゾチックアニマルのペットが頻繁に逃げ出すドイツ
ドイツは日本の3.9倍もアライグマを駆除している
エキゾチックペットの販売と飼育で無法状態のドイツ〜ドイツはペット販売の規制がゆるゆるな例外的な先進国
の続きです。
 飼育許可を受けていないアミメニシキヘビが遁走した騒動が横浜市で起きました。その件に関して「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリスト(笑)がいます。しかしドイツでは、エキゾチックペットの法規制が極めて緩く、巨大なペットショップでは日本ではありえない、危険なエキゾチックアニマルのワニの成体やニシキヘビなどが売られています。それらを遺棄する飼い主も多く、近年ではティアハイムの収容動物は犬猫よりも多いぐらいです。



 サマリーで示した、「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリストの記事はこちらです。
 大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 2021年6月8日 から引用します。


動物ジャーナリストの佐藤栄記氏は「本来は日本に生息しない外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
どうしてそんな事態が起きるのか? 
背景にはグローバルスタンダードとはかけ離れた、日本の動物愛護・福祉があるという。
動物ジャーナリストの佐藤栄記氏(*1)は「アミメニシキヘビ騒動の直後だったので話題になったが、外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。
いまだに多くの野生動物が販売目的で輸入されている。
日本ではペットブームが起こるたびに、多くの外来種が日本の生態系の中に放り込まれる事態が繰り返されてきた。
例えばかつての人気アニメ「あらいぐまラスカル」の影響を受け、アライグマがペットとして輸入された。
現在の日本ではワシントン条約や国内法に違反していなければ、外国産の野生動物を飼育することは可能だ。


(*1)佐藤栄記


 上記の引用した記事の、「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。いまだに多くの野生動物が(日本では)販売目的で輸入されている」は、明らかに「嘘」です。
 本連載記事では、ドイツでは爬虫類等のエキゾチックアニマルの輸入数が日本よりはるかに多く、これらの動物の商業取引や飼育に関する法規制が日本に比べて寛容であることを述べました。そのために危険なエキゾチックアニマルのワニやニシキヘビが遁走する事件が、ドイツでは頻繁に発生します。その他に、ドイツではアライグマの被害が深刻で、駆除数が日本の3.9倍であることや、ドイツでは法規制の不備から、エキゾチックアニマルの違法販売飼育が横行していることも書きました。

 今回は、ドイツではエキゾチックアニマルや野生動物(多くは原産国が外国。エキゾチックアニマルの範疇)の飼育放棄が極めて多く、ティアハイムの引受動物の多くを占めることを書きます。ドイツ第2位の規模のハンブルク・ティアハイムでは、2020年の引受動物のうち犬猫は23%に過ぎませんでした。犬猫の引受数は年々減少しています。対してエキゾチックアニマルの比率が増加しています。ハンブルク・ティアハイムは犬猫の引受比率が比較的低い部類の施設かもしれませんが、日本の犬猫愛誤が幻想している、「ドイツのティアハイムは犬猫福祉の要」という認識は改めたほうが良いでしょう。ドイツのティアハイム全体の犬の引受数は、年間7〜8万頭程度です。輸入犬の数が50万頭とされるドイツにおいては、殺処分数も考慮すれば、犬の供給に占めるティアハイムの割合はわずかで、影響力も大きいとは言えません。
 ティアハイムでのエキゾチックアニマルの扱いの増加は、背景にはドイツではペット販売や飼育の規制法令が、先進国の中では極めてゆるく不備であることがあります。そのためにティアハイムや動物保護活動家らはドイツ連邦農業大臣に改善を求めていますが、進展は見られません。これらの状況について、いくつかの資料から引用します。


Der Skorpion, den ich liebte 「私はサソリが好き」 2017年5月17日

Exotische Gäste: Immer mehr Tierheime in Deutschland müssen Vogelspinnen, Skorpione und Geckos beherbergen.
Vogelspinnen, Skorpione, Nasenbären: Die deutschen Tierheime müssen sich immer häufiger auf anspruchsvolle Kundschaft einstellen.
Viele wissen einfach nicht mehr wohin mit ihren exotischen Tieren und setzen sie aus.
Tierheime, Tierschützer und selbst Tierhändler schlagen deshalb beim Bundeslandwirtschaftsminister Alarm.
Viele wissen einfach nicht mehr wohin mit ihren exotischen Tieren.
Vielerorts können die Heime keine mehr annehmen, Patzak erlebt immer wieder, dass an den vielen Seen in und um Hamburg Wasserschildkröten und anderes Getier ausgesetzt werden.
An die 200 Vogelspinnen, Skorpione, Geckos und Schlangen wie die zwei Meter lange Königspython "Günther" müssen die Hamburger derzeit versorgen.
Im Heim in Mannheim lebt ein 1,20 Meter großer Leguan, in München wurden Nasenbären und sogar ein Känguru untergebracht.
Tatsächlich ist es inzwischen ein Leichtes, sich auch die ausgefallensten Wesen zu beschaffen.
Was der Zooladen an der Ecke nicht hat, gibt es auf Tierbörsen oder im Internet.
Auch gefährdete Arten, deren Handel illegal ist, sind dort recht einfach zu bekommen.

エキゾチックなお客さん(註 ティアハイムに収容された動物のこと):ドイツでは、タランチュラ、サソリ、ヤモリを収容するティアハイムがますます増えています。
タランチュラ、サソリ、ハナグマ(註 ドイツでは侵略的外来種に指定されて原則飼育が禁止されている):ドイツのティアハイムは、飼育が難しいお客さん(註 収容したエキゾチックアニマルのこと)に、さらに対処しなければなりません。
多くの人は、エキゾチックアニマルをどう扱うかもはや知らないのでそれらを捨てます。
したがって、ティアハイム、動物保護活動家、さらにはペット販売業者ですら、ドイツ連邦農業大臣に警告しています。
多くの人は、エキゾチックアニマルをどうしたらいいのかわからなくなっています。
多くの場合ティアハイムはエキゾチックアニマルをこれ以上受け入れることができませんが、パザック氏(註 ハンブルク・ティアハイム関係者)は、ハンブルクとその周辺の多くの湖でカメや他の動物が放流されることを繰り返し経験しています。
ハンブルク・ティアハイムの人たちは現在、長さ2メートルのキングパイソン「ギュンター(註 ヘビの名前)」や、約200のタランチュラ、サソリ、ヤモリ、ヘビなどの世話をしなければなりません。
体長1.20メートルのイグアナがマンハイム・ティアハイムに住んでおり、ハナグマやカンガルーでさえミュンヘン・ティアハイムにいます。
事実ドイツでは、今では大変珍しい生き物でさえ簡単に入手できます。
街角にあるペットショップで販売していないものは、動物見本市やインターネットで見つけることができます。
取引が違法である絶滅危惧種も、そこで見つけるのは非常に簡単です。

 これは2017年の記事です。現在はドイツでは、更にエキゾチックアニマルの合法違法問わない販売と飼育が増えており、問題はさらに大きくなっています。


Warum Affe, Schlange und Co. zu Hause eigentlich nichts zu suchen haben 「なぜヘビやサルの販売で飼育者の家を確認する必要があるのですか」 2020年11月25日

So tummeln sich in deutsche Wohnungen wirklich alle erdenklichen Wildtiere.
Von der harmlosen Kornnatter, über das Totenkopfäffchen bis hin zur hochgiftigen Klapperschlange.
Du kannst ohne großen Aufwand fast jedes exotische Tier kaufen, auch gefährliche.
Manche Schlangen aus privaten Zuchten werden dir bei Ebay für wenige Euro hinterhergeworfen.
So gibt es immer wieder Trends, in denen exotische Tiere gefragt sind und dann Zeiten, wo viele Besitzer sie wieder loshaben wollen.
Die Tierheime und Auffangstationen für Exoten sind aktuell hoffnungslos überfüllt.
Und in nahezu jedem großen deutschen Fluss finden SieSchmuckschildkröten, die von ihren Besitzern ausgesetzt wurden.

想定可能な、すべての野生動物がドイツのアパートにまん延しています。
無毒なコーンスネークからリスザル、そして大変毒が強いガラガラヘビまで。
危険な動物を含め、ほとんどすべてのエキゾチックアニマルをドイツでは簡単に購入できます。
個人的な繁殖で数種のヘビは、数ユーロでe-bay(ヨーロッパの個人の大手通販取り次ぎサイト)により、あなたに投げられます。
エキゾチックアニマルが求められている傾向がドイツでは常にあり、その後多くの飼い主が再びそれらを捨てたいと思う時があります。
エキゾチックアニマルのためのティアハイムと動物のレスキューステーションは現在、絶望的な過密状態に陥っています。
そしてドイツのほとんどすべての大きな川で、飼い主によって遺棄されたミシシッピアカミミガメを見つけることができます。



Corona: Mehr Wildtiere landen im Hamburger Tierheim 「コロナで:より多くの野生動物(註 海外の野生動物。エキゾチックアニマルの範疇)がハンブルク・ティアハイムに行き着く」 2020年12月25日

Das Hamburger Tierheim hat in diesem Jahr rund 10.000 neue Tiere aufgenommen.
6.080 wilde Tiere wie Füchse, Krähen, Eulen, Igel, Schwäne und Steinmarder seien ins Hamburger Tierheim gebracht worden.
Tiere wie Hunden (867 Tiere in 2020) und Katzen (1.402) seien die Zahlen im Vorjahresvergleich erneut leicht gesunken.
So waren in diesem Jahr 1.530 mutmaßlich ausgesetzte Fundtiere nicht wieder abgeholt worden.
Unter den 2020 aufgenommenen Tieren waren auch wieder viele exotische und außergewöhnliche Tiere.
So wurden Echsen, ein Stachelschwanzwaran, bunte Madagaskar-Taggeckos, 17 Schlangen eine Pfauendame sowie Pferde, Ziegen, Schafe und viele bunte Papageien zeitweise im Tierheim versorgt.
Zudem warten noch eine Riesenkrabbenspinne, eine Vogelspinne und ein Skorpion auf ein neues Zuhause.

ハンブルクのティアハイムは、今年、約10,000頭の新しい動物を受け入れました。
キツネ、カラス、フクロウ、ハリネズミ、ハクチョウ、ムナジロテンなどの6,080頭の野生動物がハンブルク・ティアハイムに持ち込まれました。
犬(2020年は867頭)や猫(1,402頭)などの動物では、再び前年に比べてわずかに減少
しました。
今年は捨てられたとされる動物1,530頭は、新しい飼い主に譲渡されることはありませんでした。
2020年に記録された動物の中には、再び格段に多くのエキゾチックアニマルがいました。
トカゲ、トゲオオトカゲ、カラフルなマダガスカルヒルヤモリ、17匹のヘビ、雌の孔雀、馬、山羊、羊、そして多くの色とりどりのオウムがティアハイムで一時的に世話をされました。
さらに、ジャイアントクラブスパイダー、タランチュラ、サソリが新しい飼い主を待っています。



(動画)

 Schweine, Affen & Papageien - Exotische Haustiere in Europas größten Tierheim | taff | 「豚、猿、オウム-ヨーロッパ最大のティアハイム(ティアハイム・ベルリンのこと)にいるエキゾチックなペット」 2019年9月23日

 日本でおなじみのティアハイム・ベルリンも、エキゾチックアニマルの取り扱いが増え、今後犬猫にとって代わるかもしれません。犬はいくらでも安価な純血種の子犬が東欧など多数輸入されていますので。その傾向は今後も続くと思われます。ドイツのティアハイムは、エキゾチックアニマルなどの、ペット古物商という存在でしょうか。




(追記)

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エキゾチックペットの販売と飼育で無法状態のドイツ〜ドイツはペット販売の規制がゆるゆるな例外的な先進国






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(Zusammenfassung)
Deutschland ist ein Land mit vielen Heimtierverkäufen von exotischen Tieren und Reptilien.


 記事、
「日本の飼育モラルの低さ 世界は『エキゾチックアニマル』敬遠」という大デマ記事
ドイツはペットショップ大国で店舗の設備投資、販売動物の品揃え、飼育繁殖技術など世界最高峰
危険なエキゾチックアニマルのペットが頻繁に逃げ出すドイツ
ドイツは日本の3.9倍もアライグマを駆除している
の続きです。
 飼育許可を受けていないアミメニシキヘビが遁走した騒動が横浜市で起きました。その件に関して「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリスト(笑)がいます。しかしドイツでは、エキゾチックペットの法規制が極めて緩く、巨大なペットショップでは日本ではありえない、危険なエキゾチックアニマルのワニの成体やニシキヘビなどが売られています。また合法的なペットショップでの販売以外でも、インターネットでの非対面取引で多くのエキゾチックペットが販売されています。それらの動物は、密輸などの違法が疑われています。



 サマリーで示した、「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリストの記事はこちらです。
 大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 2021年6月8日 から引用します。


動物ジャーナリストの佐藤栄記氏は「本来は日本に生息しない外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
どうしてそんな事態が起きるのか? 
背景にはグローバルスタンダードとはかけ離れた、日本の動物愛護・福祉があるという。
動物ジャーナリストの佐藤栄記氏(*1)は「アミメニシキヘビ騒動の直後だったので話題になったが、外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。
いまだに多くの野生動物が販売目的で輸入されている。
日本ではペットブームが起こるたびに、多くの外来種が日本の生態系の中に放り込まれる事態が繰り返されてきた。
例えばかつての人気アニメ「あらいぐまラスカル」の影響を受け、アライグマがペットとして輸入された。
現在の日本ではワシントン条約や国内法に違反していなければ、外国産の野生動物を飼育することは可能だ。


(*1)佐藤栄記


 上記の引用した記事の、「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。いまだに多くの野生動物が(日本では)販売目的で輸入されている」は、明らかに「嘘」です。本連載記事では、ドイツでは爬虫類等のエキゾチックアニマルの輸入数が日本よりはるかに多く、これらの動物の商業取引や飼育に関する法規制が日本に比べて寛容であることを述べました。そのために危険なエキゾチックアニマルのワニやニシキヘビが遁走する事件が、ドイツでは頻繁に発生します。その他に、ドイツではアライグマの被害が深刻で、駆除数が日本の3.9倍であることも書きました。


 今回記事では、大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 の記述、「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」が嘘であることを述べます。この記述は「世界(笑)では日本と比べてエキゾチックアニマルの飼育は動物愛護が進み(つまり法規制も厳しく)、エキゾチックアニマルの飼育が少ない、敬遠されている」という意味になります。
 しかしドイツに関して言えば、真逆の大嘘です。ドイツはペットショップに関しては特定の規制法令がないために、エキゾチックアニマルの販売が極めて盛んです。またエキゾチックアニマルの飼育に関する法規制はゆるく飼育のハードルが低いために、エキゾチックアニマルをペットとして飼育する国民が多いのです。
 更にドイツでは現在違法なエキゾチックアニマルの販売と飼育が激増しており、大きな問題になっています。例えば密輸が疑われるエキゾチックアニマルが非対面のインターネットで販売(註 ドイツでは犬なども含めてペットの非対面でのインターネット販売に対する規制法令は一切ない例外的な国です。2021年6月現在)されるなどです。これらの事実を裏付ける資料をいくつか引用します。


AFFE, OTTER, WASCHBÄR, LÖWE: WELCHE EXOTEN DARF MAN (NICHT) ALS HAUSTIER HALTEN? 「ドイツでサル、カワウソ、アライグマ、ライオン:ペットとして飼うことが許可されている(もしくは許可されていない)エキゾチックアニマルはどれですか?」 2021年1月28日

Giftschlangen, Spinnen, Affen, Krokodile, Kängurus oder Tiger - im Grunde kann man sich in Deutschland fast jedes Tier privat anschaffen.
Gesetzlich geregelt ist in Sachen exotischer Haustiere hierzulande nur wenig.
Keine einheitliche Rechtslage für Haltung von Exoten
Eine bundesweite Pflicht, nachzuweisen, dass exotische Tiere artgerecht gehalten werden, gibt es in Deutschland nicht.
Es sei denn, es handelt sich um ein artgeschützes Tier.
Einige Tiere dürfen dennoch privat gehalten werden.
Nämlich, wenn sie aus einer Nachzucht stammen.
Einen ausgewachsenen Alligator, einen Schimpansen, ein Känguru oder sogar einen Schneeleoparden zu halten ist also durchaus im Bereich des Möglichen.

毒ヘビ、クモ、サル、ワニ、カンガルー、トラなど、基本的にドイツではほとんどすべての動物を個人的に購入することが可能です。
エキゾチックなペットに関しては、この国(ドイツ)にはほとんど法規制がありません。
(ドイツには)エキゾチックアニマルを飼育するための統一された法律(連邦法)はありません
ドイツではエキゾチックアニマルが、その種に適した方法で飼育されていることを証明する連邦法による義務はありません。

それが希少種として保護された動物でない限り。
希少種であっても、一部の動物は未だにドイツでは個人的に飼うことができます。
つまりそれらの動物が人工繁殖された子孫である場合。
したがって、成体のワニ、チンパンジー、カンガルー、さらにはユキヒョウを飼うことはドイツでは完全に可能です。



Die 10 häufigsten exotischen Säugetiere im Haustierhandel 「ペットの売買で最も一般的な10種のエキゾチックな哺乳類」 2021年3月(ドイツPETA )

Neben Reptilien, Vogelspinnen und Co. boomt der Handel mit exotischen Säugetieren in Deutschland.
Allein in den vergangenen 20 Jahren konnte ein rasanter Anstieg an privat gehalten Affen, Wildkatzen, aber auch Beutel- und Nagetieren verzeichnet werden, die nicht in Deutschland beheimatet sind.
Ein Importverbot von Wildtieren ist dringend nötig.
Auf einschlägigen Exotenportalen floriert ein Markt, der es auch Privatpersonen ohne jede Vorkenntnis anonym und per Mausklick ermöglicht, eine erschreckende Vielfalt an exotischen Tieren zu kaufen.
In fast allen Fällen handelt es sich neben Reptilien um Säugetiere, die als Wildfänge ihren Heimatländern entrissen und dank lascher Gesetze nach Deutschland importiert wurden.
Basis für den oft illegalen Handel bieten Onlineplattformen.
aber auch Zoohandlungen und Tierbörsen treiben Handel mit exotischen Tieren-und das, obwohl es in Deutschland nicht möglich ist, Exoten artgerecht und ihren komplexen Bedürfnissen entsprechend zu halten.
Die folgenden zehn exotischen Tiere stehen stellvertretend für rund 300 Arten, die am häufigsten zu Ware degradiert und hierzulande in Privathand herumgereicht werden.
4. Waschbär
In den 1920er-Jahren wurde der Waschbär für die Pelzindustrie nach Deutschland gebracht.
Heute gilt er hierzulande als invasive Art und wird von Jägern intensiv gejagt und getötet.
Trotzdem halten sich immer mehr Menschen einen Waschbär als Haustier, obwohl die Tiere nicht domestiziert sind.

爬虫類やタランチュラなどに加えて、エキゾチックな哺乳類の売買がドイツで活況を呈しています。
過去20年間だけでも個人が飼育するサル、野生の猫のみならず、ドイツ原産ではない有袋類やげっ歯類も急激に増加しています。
野生動物の輸入禁止が緊急に必要
になっています。
それに関連して、エキゾチックアニマルの販売のインターネットでの市場が活況で、これにより(購入者が)事前の知識がなくても危険な種類のエキゾチックアニマルを匿名でマウスをクリックするだけで購入できます。
ほとんどすべての場合で爬虫類とともに、野生で捕獲され原産国から略奪されて、緩い法律によりドイツに輸入された哺乳類があります。
(エキゾチックアニマルの)オンラインの販売広告サイトは、しばしば違法な売買の基礎を提供しています。
しかしペットショップや動物の見本市もエキゾチックアニマルを売買しており、そのためにドイツではエキゾチックアニマルの難しい要求に応じて、その種に適した方法で飼育することはできません。
次のエキゾチックアニマルは、この国で最も頻繁に商品として貶められ、個人によって入手される約300種の内の10種を示しています。
4.アライグマ
1920年代に、アライグマは毛皮産業のためにドイツに持ち込まれました。
今日ドイツではアライグマは侵略的外来種と見なされており、ハンターによって集中的に狩猟駆除により殺害されています。
それにもかかわらずアライグマが人に懐かなくても、更に多くのアライグマをペットとして飼う人が増えています。


 日本ではアライグマの飼育は例外を除いて厳しく禁止されています。生きたままの移動、繁殖、頒布、譲渡なども厳しい刑事罰が課せられますので、現在日本では違法に個人がアライグマを飼育するケースは稀だと思われます。


Berlin hat ein echtes Reptilien-Problem! DARUM lohnt es sich, abends nochmal unters Bett zu gucken... 「ベルリンにはるのは本当です! だから夕方にもう一度、ベッドの下を確認する事が重要なのです...(ペットとして飼われていた危険なヘビやタランチュラが紛れ込んでいないかどうか確かめることが大事ということなのでしょうか) 2021年5月14日

Der illegale Handel mit Haustieren boomt.
Viele suchen exotische Tiere, wollen Schlangen oder Echsen halten.
Bisher wurden solche Reptilien vor allem bei Reptilienbörsen gehandelt, doch die können aufgrund der Pandemie nicht stattfinden.
Also hat sich das Geschäft ins Internet verlagert.
Ein typisches Beispiel ist dieses: „Ich kaufte ihnen für 450 Euro einen Kaiman ab.“
Geckos werden in Berlin inzwischen wie Pizzen ausgeliefert.
Viele Händler züchten sie, verkaufen sie über das Internet.
Jedes Kind kann sich für 20 Euro so eine Echse kaufen.
Dazu muss man sagen, dass Händler diese Erlaubnis erst benötigen, wenn sie von ihrer Nachzucht mehr als 100 Tiere pro Jahr verkaufen.
Jeden Tag werden in Berlin Hunderte Tiere auf illegalen Wegen verkauft.
Viele Schlangen, die so in Berlins Wälder geschmissen werden, werden nie aufgefunden.

違法なペット売買が活況を呈しています。
多くの人がエキゾチックアニマルを探しており、ヘビやトカゲを飼いたいと思っています。
今まではこのような爬虫類は主に爬虫類の見本市で売買されていましたが、コロナパンデミックのために行うことはできません。
そのために、爬虫類ビジネスはインターネットに移行しました。

典型的な例はこのようなものです「私はカイマン(ワニ)を(ネットで)450ユーロで購入しました。」
ヤモリ(いわゆる「レオパ」)は現在、ピザのようにベルリンで配達されています。
多くの小売業者はそれらを繁殖させ、インターネットで販売します。
子供であっても、そのようなトカゲを20ユーロで買うことができます。
小売業者が爬虫類の販売の許可を必要とするのは、繁殖させた子孫を年間100頭以上販売する場合のみなのです(註 したがってたとえ密輸された爬虫類をインターネットで販売する者がいたとしても許可を要する規模未満であれば行政の検査の対象ではなく、摘発することがほぼできません)。
ベルリンでは、毎日何百匹もの動物が違法に売られています。
このように販売されたヘビの多くは、ベルリンの森に捨てられても決して発覚することはありません。



(動画)

 Illegaler Tierhandel: Das Geschäft mit Exoten | Abendschau | BR24 「違法な動物の取引:エキゾチックアニマルのビジネス」 2020年1月20日(ドイツ公共放送)

Exotische (Haus-) Tiere wie Chinchillas, Weißbauchigel und andere Säugetiere sowie Vögel, Zierfische, Amphibien und Reptilien liegen im Trend.
Dies gilt auch für Wildtiere.
Für die Tiere bedeutet das großes Leid - und es fördert mafiöse Strukturen.

チンチラ、ハリネズミ、その他の哺乳類などのエキゾチックな(ペット)動物だけでなく、鳥、観賞魚、両生類、爬虫類も大流行しています。
それは野生動物にも当てはまります。
これは動物にとって大きな苦痛をもたらすことを意味し、そしてそれはヤクザのような者たちのビジネスのやり方を促進させます。


ドイツは日本の3.9倍もアライグマを駆除している






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(Zusammenfassung)
Deutschland ist ein Land mit vielen Heimtierverkäufen von exotischen Tieren und Reptilien.


 記事、
「日本の飼育モラルの低さ 世界は『エキゾチックアニマル』敬遠」という大デマ記事
ドイツはペットショップ大国で店舗の設備投資、販売動物の品揃え、飼育繁殖技術など世界最高峰
危険なエキゾチックアニマルのペットが頻繁に逃げ出すドイツ
の続きです。
 飼育許可を受けていないアミメニシキヘビが遁走した騒動が横浜市で起きました。その件に関して「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリスト(笑)がいます。このジャーナリストは日本でのアライグマが野生化した外来種問題を挙げて「日本は動物愛護後進国」としていますが、ドイツは人口比で日本の3.9倍のアライグマを殺害駆除しています。



 サマリーで示した、「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリストの記事はこちらです。
 大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 2021年6月8日 から引用します。


動物ジャーナリストの佐藤栄記氏は「本来は日本に生息しない外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
どうしてそんな事態が起きるのか? 
背景にはグローバルスタンダードとはかけ離れた、日本の動物愛護・福祉があるという。
動物ジャーナリストの佐藤栄記氏(*1)は「アミメニシキヘビ騒動の直後だったので話題になったが、外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。
いまだに多くの野生動物が販売目的で輸入されている。
日本ではペットブームが起こるたびに、多くの外来種が日本の生態系の中に放り込まれる事態が繰り返されてきた。
例えばかつての人気アニメ「あらいぐまラスカル」の影響を受け、アライグマがペットとして輸入された。
現在の日本ではワシントン条約や国内法に違反していなければ、外国産の野生動物を飼育することは可能だ。


(*1)佐藤栄記


 上記の引用した記事の、「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。いまだに多くの野生動物が(日本では)販売目的で輸入されている」は、明らかに「嘘」です。本連載記事では、ドイツでは爬虫類等のエキゾチックアニマルの輸入数が日本よりはるかに多く、これらの動物の商業取引や飼育に関する法規制が日本に比べて寛容であることを述べました。そのためにワニやニシキヘビが遁走する事件が、ドイツでは頻繁に発生します。
 今回記事では、大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 の記述、「日本ではペットブームが起こるたびに、多くの外来種が日本の生態系の中に放り込まれる事態が繰り返されてきた。
例えばかつての人気アニメ『あらいぐまラスカル』の影響を受け、アライグマがペットとして輸入された」について述べます。この記述は前後から、「日本ではペットの外来種を在来生態系に遺棄するような、エキゾチックアニマルの飼育をやめている世界の潮流に反した動物愛護後進国である」という意味になります。しかしこれは誤りです。例えばドイツは外来種のアライグマによる生態系への被害が深刻でヨーロッパ諸国の中でも極めて生息数が多い国です。人口比でドイツは日本の7倍以上のアライグマを殺害駆除しており、推定生息数は50万頭で、増やさない減少に展示させるには年間30万頭の駆除が必要との試算があります。最も新しい統計では、ドイツのアライグマの年間駆除数は20万頭を超えています。以下に、根拠となる資料を引用します。


Waschbär 「アライグマ(ドイツ語ウィキペディア)

Heute gibt es in weiten Teilen Deutschlands sowie Gebieten der angrenzenden Länder stabile Waschbärpopulationen.
Um nachhaltend reduktiven Einfluss auf den gesamtdeutschen Waschbärbestand von schätzungsweise einer halben Million Tieren zu haben, müssten nach Modellrechnungen des Zoologen Frank-Uwe Michler mindestens 300.000 Waschbären pro Jahr getötet werden.
Die Berner Konvention empfahl, diese Einwanderer streng zu kontrollieren, da sie die Biodiversität gefährden.
Für das Gebiet der Europäischen Union ist der Waschbär mit Wirkung zum 3. August 2016 in die Liste invasiver gebietsfremder Arten von unionsweiter Bedeutung aufgenommen.
Somit ist die Haltung, Beförderung, Fortpflanzung oder Freisetzung verboten und jeder Mitgliedstaat verpflichtet, die Ausbreitungspfade zu analysieren und Aktionspläne zur Überwachung und Eindämmung zu entwickeln.
Im Land Berlin ist das Füttern und Halten von Waschbären nach Landesrecht grundsätzlich untersagt.
es ist zumindest -wie lange Zeit auch in Deutschland – eine Genehmigung zur Haltung exotischer Haustiere erforderlich.
In der Europäischen Union ist das Halten seit 3. August 2016 grundsätzlich verboten.

今日ドイツの国土の大部分と近隣諸国には、常時アライグマの個体数が生息しています。
動物学者のフランク。ウーェ・ミヒラー氏によるモデル計算によると、約50万頭いるとされるドイツのアライグマの総個体数の持続的な繁殖に対して影響を与えるには、年間に少なくとも30万頭のアライグマを殺害駆除する必要があります。
ベルン条約ではこれらの外来種は生物多様性を危険にさらすために、厳重に管理することを推奨しています。
EUの国土ではアライグマは2016年8月3日から、EU全土での重要な侵略的外来種のリストに載せられました。
アライグマは飼育、移動、繁殖または放すことが禁止されており、EU各加盟国がアライグマの拡散の経路を分析し、監視と封じ込めのための行動計画を作成する義務があることを意味します。
(ドイツ)ベルリン州では、州法によりアライグマの餌やりと飼育は一般的に禁止されています。
少なくともアライグマにおいては-長い間ドイツでそうであったように-エキゾチックなペットを飼う許可が必要でした。
2016年8月3日以降、EUではアライグマの飼育は禁止されています。


(画像)

 Jagdstatistik für einzelne Wildarten 「全ドイツ狩猟連盟 各狩猟鳥獣の狩猟統計」 

 ドイツにおけるアライグマ狩猟数は、直近の2019ー2020年では20万2,293頭頭です。ドイツではアライグマによる生態系の被害が深刻化しており、狩猟数は激増しています。

ドイツ アライグマ狩猟 2020


アライグマ殺処分、現場の苦悩「何度やっても心が痛む」 朝日新聞 2020年7月18日

外来生物法に基づくアライグマの捕獲頭数は、環境省のまとめで06年度の3800頭から16年度には3万5千頭と9倍以上に増えた。
鳥獣保護法に基づく有害駆除数は、06年度の6200頭が16年度には1万5千頭になった。


*環境省の資料を検索したところ、長期間にわたるアライグマの全国規模の統計は見つかりませんでした。


アライグマ

(アライグマは)2005年に 外来生物法が施行されると同時に、特定外来生物に一次指定され、防除に向けた活動が本格化した。


 これらの資料をまとめると次のようになります。
1、日本とドイツのアライグマ駆除数ですが、同時期で比較できる2016年では人口比でドイツは日本の3.9倍のアライグマを駆除しました。これはドイツのほうがアライグマ生息数が日本より多く、被害もより深刻であると推測できます。
2、ドイツでは2016年にEU規則でアライグマの飼育が禁止されるまで、エキゾチックアニマルの飼育許可を得られればペットとしての飼育が可能でした。
3、日本は2005年に外来生物法の施行とともに、ペットとしての飼育が不可能になりました。生きたままの移動、放獣、飼育、繁殖、頒布はそれ以降厳しく刑事罰で処罰されるようになりました。


 したがって、大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 の記述、「日本ではペットブームが起こるたびに、多くの外来種が日本の生態系の中に放り込まれる事態が繰り返されてきた。
例えばかつての人気アニメ『あらいぐまラスカル』の影響を受け、アライグマがペットとして輸入された
」つまり、「日本ではペットの外来種を在来生態系に遺棄するような、エキゾチックアニマルの飼育をやめている世界の潮流に反した動物愛護後進国である」ですが、ドイツに関して言えば完全に誤り、真逆の大嘘ということになります。
 このように原典を全く調べず、思い込み、妄想のデマを恥ずかしくもなく垂れ流してる人物が「動物ジャーナリスト」として活動できることこそが、日本が動物愛護後進国である証左ではないでしょうか。それにしてもこのようなデマを堂々と恥ずかしげもなく記事を配信し、動物ジャーナリスト(笑)が知ったかぶりで思い込み妄想を平気で垂れ流すとは。恥を知れと申し上げたい。


(動画)

 Ein Waschbär als Haustier - Ist das erlaubt? Welche Pflege brauchen sie? 「ペットとしてアライグマ飼うこと-それは許可されますか? どのような世話がが必要ですか?」 2020年8月21日

 ドイツは2016年にEU規則でアライグマの厳格な管理が各国に義務付けられるまで、一部の州ではエキゾチックアニマルとしての飼育許可を得ればペットとして飼育することすら合法でした。それが無責任な遺棄を招き、ドイツはヨーロッパでは最もアライグマの生息数と生態系への被害が大きい国とされています。




(参考資料)

AFFE, OTTER, WASCHBÄR, LÖWE: WELCHE EXOTEN DARF MAN (NICHT) ALS HAUSTIER HALTEN? 「ドイツでサル、カワウソ、アライグマ、ライオン:ペットとして飼うことが許可されている(もしくは許可されていない)エキゾチックアニマルはどれですか?」 2021年1月28日

Giftschlangen, Spinnen, Affen, Krokodile, Kängurus oder Tiger - im Grunde kann man sich in Deutschland fast jedes Tier privat anschaffen.
Gesetzlich geregelt ist in Sachen exotischer Haustiere hierzulande nur wenig.
Keine einheitliche Rechtslage für Haltung von Exoten
Eine bundesweite Pflicht, nachzuweisen, dass exotische Tiere artgerecht gehalten werden, gibt es in Deutschland nicht.
Es sei denn, es handelt sich um ein artgeschützes Tier.
Einige Tiere dürfen dennoch privat gehalten werden.
Nämlich, wenn sie aus einer Nachzucht stammen.
Einen ausgewachsenen Alligator, einen Schimpansen, ein Känguru oder sogar einen Schneeleoparden zu halten ist also durchaus im Bereich des Möglichen.

毒ヘビ、クモ、サル、ワニ、カンガルー、トラなど、基本的にドイツではほとんどすべての動物を個人的に購入することが可能です。
エキゾチックなペットに関しては、この国(ドイツ)にはほとんど法規制がありません。
(ドイツには)エキゾチックアニマルを飼育するための統一された法律(連邦法)はありません
ドイツではエキゾチックアニマルが、その種に適した方法で飼育されていることを証明する連邦法による義務はありません。
それが希少種として保護された動物でない限り。
希少種であっても、一部の動物は未だにドイツでは個人的に飼うことができます。
つまりそれらの動物が人工繁殖された子孫である場合。
したがって、成体のワニ、チンパンジー、カンガルー、さらにはユキヒョウを飼うことはドイツでは完全に可能です。

 これほどエキゾチックアニマルの販売や飼育に関する規制がゆるいドイツは、先進国では例外と言えます。佐藤栄記氏の、「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」との発言は、まさに無知です。聞いているこちらのほうが赤面します。

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危険なエキゾチックアニマルのペットが頻繁に逃げ出すドイツ






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(Zusammenfassung)
Deutschland ist ein Land mit vielen Heimtierverkäufen von exotischen Tieren und Reptilien.


 記事、
「日本の飼育モラルの低さ 世界は『エキゾチックアニマル』敬遠」という大デマ記事
ドイツはペットショップ大国で店舗の設備投資、販売動物の品揃え、飼育繁殖技術など世界最高峰
の続きです。
 飼育許可を受けていないアミメニシキヘビが遁走した騒動が横浜市で起きました。その件に関して「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリスト(笑)がいます。しかし日本が特別エキゾチックアニマルのペット飼育に寛容で飼育数が多いわけではありません。例えばドイツはエキゾチックペットの販売は品揃えと販売数の多さ、ペットショップの店舗の巨大化、飼育技術など、世界でも最先端の国と言われています。ドイツは爬虫類等のエキゾチックアニマルの輸入数飼育数が多く、また販売や飼育に対する規制が緩い国ですので、ワニやニシキヘビの遁走事件が頻繁に起きます。



 サマリーで示した、「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリストの記事はこちらです。
 大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 2021年6月8日 から引用します。


動物ジャーナリストの佐藤栄記氏は「本来は日本に生息しない外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
どうしてそんな事態が起きるのか? 
背景にはグローバルスタンダードとはかけ離れた、日本の動物愛護・福祉があるという。
動物ジャーナリストの佐藤栄記氏(*1)は「アミメニシキヘビ騒動の直後だったので話題になったが、外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。
いまだに多くの野生動物が販売目的で輸入されている。
日本ではペットブームが起こるたびに、多くの外来種が日本の生態系の中に放り込まれる事態が繰り返されてきた。
例えばかつての人気アニメ「あらいぐまラスカル」の影響を受け、アライグマがペットとして輸入された。
現在の日本ではワシントン条約や国内法に違反していなければ、外国産の野生動物を飼育することは可能だ。


(*1)佐藤栄記


 上記の引用した記事の、「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。いまだに多くの野生動物が(日本では)販売目的で輸入されている」は、明らかに「嘘」です。前回、前々回記事では、ドイツでは爬虫類等のエキゾチックアニマルの輸入数が日本よりはるかに多く、これらの動物の商業取引や飼育に関する法規制が日本に比べて寛容であることを述べました。
 それらが要因と思われますが、ドイツではワニやニシキヘビ等の危険なエキゾチックアニマルの遁走事件が頻繁に発生します。飼育数と飼育者数が多ければ、それに比例して不適正飼育者やそれらの動物の遁走事件が多くなるのは当然と思います。ドイツにおける、絵危険なエキゾチックアニマルの遁走事件をいくつかあげます。


(動画)

 Krokodil in Thüringen: Familien haben Angst! | SAT.1 Frühstücksfernsehen 「チューリンゲン州でワニが発見された! 各家庭は怯えています!」 2020年9月15日(ドイツ公共放送)

In Unstrut gibt es ein Krokodil, es soll 2 Meter lang sein und Augenzeugen sollen es gesehen haben.
Mittlerweile werden Helikopter für die Suche eingesetzt, doch bisher ohne Erfolg.

(ドイツ、チューリンゲン州の)ウンシュトルト川には2mのワニがいると言われており、目撃者がいます。
ヘリコプターが捜索に出動しましたが、これまでのところ発見に至っていません。






Drei Meter langes Krokodil in Frankfurt entkommen 「体長3mのワニがフランクフルトで逃げました」 2010年7月10日

Ein drei Meter langes Krokodil hat ist in der Nacht auf Samstag in Frankfurt entkommen.
Der Alligator "Ali" gehört zu einer Reptilienshow, die gerade im Ostende der Stadt gastiert, wie die Polizei berichtete.
Die von Polizisten geweckten Veranstalter der Reptilienshow trugen den Alligator zurück in ihr Quartier.
Krokodil in Hessen gefangen.
Erst vor einer Woche, in der Nacht auf 1. Juli, hatten Polizisten ein Krokodil im südhessischen Groß-Rohrheim eingefangen.
Das ein Meter lange Reptil gehörte einem kleinen Zirkus und spazierte laut Polizei munter den Gehweg entlang.
In Bochum hatten fünf Jugendliche am vergangenen Wochenende angeblich zwei Krokodile gesehen.
Eines soll auf einer Ruhr-Insel gelegen haben, das andere im Wasser in der Nähe von Schwimmern geschwommen haben.
Die Suche nach den Reptilien blieb ergebnislos.

土曜日の夜に、長さ3メートルのワニがフランクフルト(ヘッセン州)で逃げました。
「アリ」という名のワニは、現在市東部で開催されている爬虫類ショーの展示物の一部であると警察が報じました。
警察により(ワニの遁走に)気がついた爬虫類ショーの主催者は、ワニを自分たちの施設に連れ戻しました。
ヘッセン州で捕まったワニ。
(この事件の)ほんの一週間前の7月1日の夜に、警察官がヘッセン州南部のグロース−ロールハイムでワニを捕まえました。
長さ1メートルのワニは小さなサーカス所有のもので、警察によれば、歩道を元気に歩いていたそうです。
(ノルトライン−ヴェストファーレン州)ボーフムでは先週末に、5人の若者が2匹のワニを目撃したとされています。
1匹はルール島にいたと言われており、もう1匹は遊泳客のすぐ近くで水中を泳いだと言われています。
これらのワニの捜索では見つかりませんでした。



Angler finden gefährliche Schlange am Weserufer 「釣り人はヴェーザー川のほとりで危険なヘビを見つけました」 2018年6月18日

Angler aus dem Landkreis Hameln-Pyrmont haben Sonntag eine ungewöhnliche Beobachtung gemacht.
Während sie am Ufer der Weser in Emmerthal ihrem Hobby nachgingen, erblickten sie eine riesige Schlange.
Diese konnte offenbar aus einem Zirkus entfliehen.
Gegen 6.30 Uhr entdeckte laut Polizeiangaben ein Sportfischer die etwa dreieinhalb Meter lange Python und informierte daraufhin zunächst einen Angelkollegen.
Nachdem die Polizeibeamten am Fundort eintrafen, kontaktierten sie Linus Kampe, den Direktor des Tierparks Bad Pyrmont.
Dieser fing die Schlange mit Hilfe der beiden Angler ein und brachte sie zunächst in den Tierpark.
Es sich bei der Schlange um eine für den Menschen durchaus gefährliche Tigerpython.
Sofern sich die Schlange bedroht fühle, beiße sie zunächst zu und würge seine Opfer dann zu Tode, erklärte er.
Zirkus bemerkt die Flucht nicht.
Wie die Schlange entkommen konnte, ist unklar.
Trotz der abstrakten Gefahr, die in diesem Fall von dem Python ausging, liegt der Polizei zufolge kein strafrechtlicher Verstoß vor.

ハーメルンピルモント地区(ドイツ、ニーダーザクセン州)の釣人らは日曜日に、とんでもない発見をしました。
釣人らがエンマータールのヴェーザー川のほとりで趣味の釣りをしている時に、巨大なヘビを見つけました。
これは明らかにサーカス団から逃げ出したものです。
警察によると釣人は午前6時半ごろ、長さ約3.5メートルのニシキヘビを発見しました。
警察官が現場に到着した後に、警察官らはバートピルモント動物園の管理職であるライナス・カンペ氏に連絡しました。
ライナス・カンペ氏は二人の釣人の助けを借りてヘビを捕まえ、まずそれを動物園に持っていきました。
ヘビは人間にとって非常に危険なタイガーパイソンです。
ヘビは脅威を感じたら、最初に相手を咬み、次に窒息死させるとカンペ氏は言いました。
サーカスはヘビの脱出に気がついていません。
ヘビがどのようにして逃げたのかは不明です。
この事件では、ニシキヘビによってもたらされる潜在的な危険があるにも関わらず、警察は刑法犯罪は成立しなかったと述べています。  



 ドイツは、危険なエキゾチックアニマルの遁走が頻繁にあるような気がします。ですから記事、大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 の記述、「本来は日本に生息しない外来種が逃げ出す例は珍しくない。背景にはグローバルスタンダードとはかけ離れた、日本の動物愛護・福祉があるという」は、次のように理解できます。「日本は外来種が逃げ出す例が外国に比べて多い。その理由は動物愛護・福祉が遅れているからだ」。
 この意見は、動物ジャーナリスト(笑)の佐藤栄記氏の発言とのことです。しかしこのような全く無知無学な動物ジャーナリスト(笑)が単なる憶測、妄想で発言するのは極めて社会に有害です。


(動画)

 ALLIGATOR als HAUSTIER? Oratio wohnt mit Krokodilen zusammen | SAT.1 Frühstücksfernsehen | TV 「ワニのペット オラティオ氏はワニと一緒に住んでいます」(ドイツ公共放送 TV番組) 2018年3月15日

 ドイツ、ディーツェンバッハの住宅地でワニを飼育している人物を取材し、ドイツのエキゾチックアニマルの飼育の法規制の甘さに関して、問題提起するTVドキュメンタリー。このワニの飼い主は大きなワニにリードを付けて散歩をさせています。日本ではワニは特定動物なのでこのようなことは違法です。基準を満たした飼養設備内で飼育しなければなりません。また日本は令和2年からワニなどの特定動物のペット飼育を禁じています。
 「日本はエキゾチックアニマルの遁走が多く、背景に動物愛護・福祉が遅れている(法規制も含まれると解釈できるが)」との、動物ジャーナリストの佐藤栄記氏の無知無学な発言はまさに赤恥そのものです。

 


(画像)

 上記の動画の1シーン

ワニ 散歩

ドイツはペットショップ大国で店舗の設備投資、販売動物の品揃え、飼育繁殖技術など世界最高峰






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(Zusammenfassung)
Deutschland ist ein Land mit vielen Heimtierverkäufen von exotischen Tieren und Reptilien.


 記事、「日本の飼育モラルの低さ 世界は『エキゾチックアニマル』敬遠」という大デマ記事、の続きです。
 飼育許可を受けていないアミメニシキヘビが遁走した騒動が横浜市で起きました。その件に関して「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリスト(笑)がいます。しかし日本が特別エキゾチックアニマルのペット飼育に寛容で飼育数が多いわけではありません。例えばドイツはエキゾチックペットの販売は品揃えと販売数の多さ、ペットショップの店舗の巨大化、飼育技術など、世界でも最先端の国と言われています。このジャーナリストはあまりにも無知と言わざるを得ません。



 サマリーで示した、「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリストの記事はこちらです。
 大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 2021年6月8日 から引用します。


動物ジャーナリストの佐藤栄記氏は「本来は日本に生息しない外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
どうしてそんな事態が起きるのか? 
背景にはグローバルスタンダードとはかけ離れた、日本の動物愛護・福祉があるという。
動物ジャーナリストの佐藤栄記氏(*1)は「アミメニシキヘビ騒動の直後だったので話題になったが、外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。
いまだに多くの野生動物が販売目的で輸入されている。
日本ではペットブームが起こるたびに、多くの外来種が日本の生態系の中に放り込まれる事態が繰り返されてきた。
例えばかつての人気アニメ「あらいぐまラスカル」の影響を受け、アライグマがペットとして輸入された。
現在の日本ではワシントン条約や国内法に違反していなければ、外国産の野生動物を飼育することは可能だ。


(*1)佐藤栄記


 上記の引用した記事の、「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。いまだに多くの野生動物が(日本では)販売目的で輸入されている」は、明らかに「嘘」です。前回記事で日本とドイツの爬虫類の生体輸入数が比較できる資料を私は示し、ドイツのほうがはるかに人口比で日本より爬虫類の生体の輸入量が多いことを示しました。完全に同時期の資料は見つかりませんでしたが、2016年の日本の爬虫類の生体の輸入数は19万2,000で、2020のドイツでは35万超が輸入され、ドイツは人口比で日本の約2.8倍の爬虫類生体を輸入しています。
 さらに日本の数値には「食用のスッポン」がかなり含まれています。それを考慮すれば、ドイツのペット用爬虫類の輸入の日本との比較では、さらにドイツが多いと推測されます。

 またドイツは特に爬虫類などのエキゾチックアニマルのペット販売においては、ペットショップの設備投資による店舗の巨大化、品揃えと販売数、飼育や繁殖技術など、世界最高峰のペットショップ大国、ペットショップ先進国です。ペットショップのみならず、ペット用のエキゾチックアニマル(爬虫類がドイツでは人気ですが、両生類や昆虫、魚類、鳥類哺乳類なども幅広く)はドイツでは大変人気であり、多くの大規模見本市が開催されます。
 このようにドイツでは、エキゾチックアニマルのペットの販売と飼育が大変普及していますが、ドイツのエキゾチックアニマルの商業販売や飼育の規制が極めてゆるいことも関係しています。引用した記事、大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 の記述世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」は、ドイツに関しては完全に誤りです。
 今回は、ドイツにおいてはエキゾチックアニマルの商業取引や飼育に関しての法規制がゆるい点について述べます。以下に、いくつかの資料を引用します。


Themen • Tierische Mitbewohner • Zucht und Handel Zootierhandlungen: Tierqual zu Dumpingpreisen 「テーマ・動物のルームメイト(註
 ペットのこと)・ペットショップでの繁殖と取引」:安売り価格での動物の拷問」 2018年2月(ドイツPETAによる記事)

Zoohandlungen nutzen die niedliche Wirkung, die von jungen Kaninchen, Meerschweinchen, Hunde- und Katzenwelpen sowie vielen anderen Tieren ausgeht – ebenso wie die exotische Faszination von Reptilien und Amphibien.
Mit diesen Tieren ist ein lukratives Geschäft zu machen, denn der Handel mit sogenannten Heimtieren wächst seit Jahren.
Da in Deutschland spezifische gesetzliche Regelungen für den Zoohandel fehlen, befinden sich jährlich Millionen Lebewesen in einem quasi „rechtsfreien Raum“.

(ドイツの)ペットショップでは、幼いウサギ、モルモット、子犬、子猫、その他多くの動物がかもし出すかわいさの効果と、爬虫類や両生類のエキゾチックな魅力を利用しています。
いわゆるペットの商業取引が(ドイツでは)何年もの期間で成長しているので、これらの動物で儲けるビジネスをすることが可能となります。
ドイツではペットショップでの商業取引に関する特定の法的規制がありませんので、毎年何百万もの生物が「無法地帯」に近い状態で生きています。



Exotische Haustiere: Was Sie als Halter wissen müssen 「エキゾチックアニマルのペット:飼育者として知っておくべきこと」 2019年7月3日

Immer mehr Menschen möchten lieber einen exotischeren Gefährten: Echsen, Schlangen, sogar Kängurus leben in deutschen Haushalten.
Tiere, die geschützt sind, dürfen nur unter strengen Auflagen gekauft und gehalten werden.
Welche Tiere geschützt sind und welche Vorschriften genau gelten, ist unter anderem im Bundesnaturschutzgesetz und der Bundesartenschutzverordnung geregelt.
Tiere, die aufgrund ihrer Größe, Kraft oder ihres Gifts für Menschen gefährlich sind, unterliegen in vielen Bundesländern besonders strengen Vorschriften.
In Nordrhein-Westfalen, Baden-Württemberg, Sachsen, Sachsen-Anhalt, Mecklenburg-Vorpommern und Brandenburg gibt es aktuell kein Gesetz, das die Haltung gefährlicher Tiere regelt.

(ドイツの)多くの人々がよりエキゾチックなペットを好むでしょう:トカゲ、ヘビ、さらにはカンガルーでさえドイツの家庭に住んでいます。
(野生の希少種として)保護されている動物は、厳しい条件下でのみで購入、および飼育することができます。
どの(野生)動物が保護され、どの規制が有効に適用されるかは、ドイツ連邦自然保護法(Bundesnaturschutzgesetz )及びドイツ連邦種の保護規則(Bundesartenschutzverordnung )などで規定されています。
動物の大きさ、威力、または毒を持つもので、より人間にとって危険な動物は多くのドイツの州では、特に厳しい規制の対象となります。
しかしノルトライン−ヴェストファーレン州、バーデンヴュルテンベルク州、ザクセン州、ザクセンアンハルト州、メクレンブルクフォアポンメルン州、ブランデンブルク州では、現在、危険な動物の飼育を規制する法律はありません。

 つまりドイツでは連邦法では、大型、力が強い、毒があるなどで危険な動物であっても、野生動物として保護される対象種でない限り、飼育を規制する法律がないということです。さらに16州中6州では、州法でも規制法令がないということです。


 上記をまとめると次のようになります。
・ドイツではペットショップでのペット生体の商業取引に関する特定の法的規制がない。
・大型、力が強い、毒があるなど危険な動物であっても、希少種として保護されている動物以外では、飼育を規制する連邦法がドイツにはなく、さらに6州では州法もない。
・したがってドイツではエキゾチックアニマルをペットとして飼育する規制がゆるく、またそれを好む国民が多い。


 対して日本では、動物愛護管理法において「人の生命・身体等に害を加える恐れのある動物」を特定動物とし、規制対象です。これらの動物は飼育には許可が必要です。許可を得るためには、使用施設の構造や保管方法等の基準が定められています。また愛玩(ペット)目的の飼育が禁止されています。これらを遵守しなければ特定動物の飼育は許可されず、無許可飼育等の違反は刑事罰を受けます(*1)。大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 の記述、現在の日本ではワシントン条約や国内法に違反していなければ、外国産の野生動物を飼育することは可能だ」は誤りです。これらの動物で「人に害を加える可能性がある動物」については、動物愛護管理法の特定動物としての規制を受けます。ドイツでは、日本の「特定動物」に該当する連邦法が存在せず、さらに16州中6州では州法でもないということです。

(*1)
特定動物とは? 環境省


グローバルスタンダードとはかけ離れた、日本の動物愛護・福祉がある。
世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。
現在の日本ではワシントン条約や国内法に違反していなければ、外国産の野生動物を飼育することは可能だ。



 この記述は、「日本はエキゾチックアニマルの飼育に関する国際比較で著しく法規制がゆるく、そのためにエキゾチックアニマルを飼育する飼い主が多い」という意味になります。前回記事で示した通り、ドイツでは人口比で日本より2.8倍も爬虫類の生体の輸入数が多いのです。しかも日本のこの数値の多くは食用スッポンが含まれ、ペット用爬虫類の輸入は、さらにドイツが多いと思われます。
 エキゾチックアニマルの多くは「人の生命・身体等に害を加える恐れのある動物」であり、日本の動物愛護管理法での規制対象です。しかしドイツでは連邦法でそれらの動物の飼育を規制する法律はなく、6州では州法でもありません。またこれらの動物を販売するペットショップを規制する法律もありません。
 したがって、「日本はエキゾチックアニマルの飼育に関する国際比較で著しく法規制がゆるく、そのためにエキゾチックアニマルを飼育する飼い主が多い」と意味する、大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 の記述は明らかにデマ、嘘の悪質な記事と判断せざるを得ません。


(動画)

 Zoo Zajac Duisburg 2010年11月14日公開 世界最大のドイツにあるペットショップでの、エキゾチックアニマルの展示販売。かなり大きなクロコダイル(ワニ)が普通に展示販売されています。その他トカゲ類やコブラなどのヘビや巨大化するニシキヘビ、希少種のナマケモノまで常時展示展示販売されています。クロコダイルは3〜4メートルにもなります。日本ではありえない光景です。




(動画)

 RIESENSCHLANGE ERWÜRGT NORBERT ZAJAC | NORBERTS WELT | Zoo Zajac 「巨大な蛇に締め上げられたノルベルト・ザヤック氏(世界最大のドイツにあるペットショップの社長) ノルベルトの世界 Zoo Zajac (店の名前)のプロモーションビデオ」 2018年9月22日

 このような巨大なニシキヘビが普通にペットショップの店頭で展示販売されるなど、日本では考えられません。
 



(動画)

 ALLIGATOR als HAUSTIER? Oratio wohnt mit Krokodilen zusammen | SAT.1 Frühstücksfernsehen | TV 「ワニのペット オラティオ氏はワニと一緒に住んでいます」(ドイツ公共放送 TV番組) 2018年3月15日

 ドイツ、ディーツェンバッハの住宅地でワニを飼育している人物を取材し、ドイツのエキゾチックアニマルの飼育の規制の甘さに関して、問題提起するTVドキュメンタリー。このワニの飼い主は大きなワニにリードを付けて散歩をさせている。日本ではワニは特定動物なのでこのようなことは違法です。「近隣住民はどのように思うだろうか?」。




(動画)

 Darf ich mit meiner Python Gassi gehen? DAS gilt für exotische Haustiere| Anwalt Christian Solmecke 「ニシキヘビを連れて散歩に行くことはできますか? それはエキゾチックなペットでもできます| 弁護士クリスチャン・ソルメッケ」

 ドイツの動物法に詳しい弁護士の解説。「巨大なニシキヘビにリードを付けて散歩させることができるか?」の問に、「それはできる。ドイツの法律ではそのような行為を禁じることができないからだ。ただしヘビが危害を及ぼすことがあれば民事上飼い主は賠償責任を負う」です。もちろんこの弁護士は、ドイツのエキゾチックアニマルの飼育に関する法律の不備を皮肉っているのです。日本ではニシキヘビは特定動物であり、まず一般人の飼育は認められません。愛玩目的での入手が禁じられているからです。仮に飼養許可が降りたとしても、公の場でリードを付けて散歩をすることは刑事罰の対象です。

「日本の飼育モラルの低さ 世界は『エキゾチックアニマル』敬遠」という大デマ記事






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(Zusammenfassung)
Deutschland ist ein Land mit vielen Heimtierverkäufen von exotischen Tieren und Reptilien.


 飼育許可を受けていないアミメニシキヘビが遁走した騒動が横浜市で起きました。その件に関して「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリスト(笑)がいます。しかし日本が特別エキゾチックアニマルのペット飼育に寛容で飼育数が多いわけではありません。例えばドイツはエキゾチックペットの販売は品揃えと販売数の多さ、ペットショップの店舗の巨大化、飼育技術など、世界でも最先端の国と言われています。このジャーナリストはあまりにも無知と言わざるを得ません。


 サマリーで示した、「世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」と批判しているジャーナリストの記事はこちらです。
 大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 2021年6月8日 から引用します。


動物ジャーナリストの佐藤栄記氏は「本来は日本に生息しない外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
どうしてそんな事態が起きるのか? 
背景にはグローバルスタンダードとはかけ離れた、日本の動物愛護・福祉があるという。
動物ジャーナリストの佐藤栄記氏(*1)は「アミメニシキヘビ騒動の直後だったので話題になったが、外来種が逃げ出す例は珍しくない」と指摘する。
「世界的に『外国産の珍しい動物=エキゾチックアニマルを飼うのはやめよう』という流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている。
いまだに多くの野生動物が販売目的で輸入されている。
日本ではペットブームが起こるたびに、多くの外来種が日本の生態系の中に放り込まれる事態が繰り返されてきた。
例えばかつての人気アニメ「あらいぐまラスカル」の影響を受け、アライグマがペットとして輸入された。
現在の日本ではワシントン条約や国内法に違反していなければ、外国産の野生動物を飼育することは可能だ。


(*1)佐藤栄記


 結論から言えば、「外国産の珍しい動物=世界的にエキゾチックアニマルを飼うのはやめようという流れになっている中、日本の動物愛護・福祉は世界から30年以上遅れている」との記述は偏向、と言うより「嘘」です。日本が特段エキゾチックアニマルのペット飼育に関して寛容で、輸入が多いとは言えません。例えばドイツですが、「世界でエキゾチックペット、特に爬虫類では最もペット販売で先進的な国の一つ」とされています。ペットショップでのエキゾチックな爬虫類の品揃えと販売数の多さ、ペットショップの店舗数の多さと巨大化、繁殖飼育技術等は、ドイツは世界でも最高峰のペットショップ大国、先進国です。またドイツはペットショップに独自に規制する法令が皆無という例外的な国で、エキゾチックアニマルの飼育に関しても規制が緩い国です。
 例えば爬虫類の生体輸入数は、同時期での統計資料は見つかりませんでしたが、ドイツは人口比で日本より2.8倍も多いのです(ドイツ2020年統計 日本2017年統計)。ドイツではペットショップのみならず、各地でペット用爬虫類の見本市が多く催されています。まず、「ドイツと日本の爬虫類生体の輸入数」の比較となる資料をいくつかあげます。


Reptilienhandel – das unbarmherzige Geschäft mit exotischen Tieren 「(独における)爬虫類の貿易 エキゾチックアニマルと非常なビジネス」 2029年8月

Exotische Tiere wie Schlangen, Spinnen, Echsen oder Frösche sind mittlerweile in vielen Zoohandlungen zu finden.
Selbst einige Baumärkte bieten Reptilien und andere Exoten zum Verkauf an.
In vielen Städten werden regelmäßig Reptilienbörsen veranstaltet, auf denen die sensiblen Tiere mit ihren hohen Ansprüchen an Temperatur, Haltung und Ernährung wie billiger Trödel verramscht werden.
2020 wurden über 350.000 Reptilien (1) offiziell nach Deutschland importiert.
Die Dunkelziffer dürfte um einiges höher liegen, da auch der illegale Handel mit exotischen Tieren floriert.
Videoaufnahmen von einem der weltweit größten Reptilienhändler „Reptiles by Mack“ aus Ohio zeigen Tiere in teils winzigen, überfüllten und völlig verdreckten Plastikbehältern.
2009 wurden nach verdeckten Ermittlungen durch PETA USA in der Lagerhalle des internationalen Händlers USGE in Texas über 26.000 Tiere beschlagnahmt.

ヘビ、クモ、トカゲ、カエルなどのエキゾチックアニマルは、ドイツの多くのペット ショップで見つけることができます。
一部のホームセンターでさえ、爬虫類やその他の外来動物を販売しています。
ドイツの多くの都市では爬虫類フェアが定期的に開催されており、そこでは、温度、飼育、栄養に対する要求の高い敏感な動物が安物のジャンク品のように売られています。
2020年には、350,000を超える爬虫類がドイツに正式に輸入されました。
エキゾチックアニマルの違法取引も盛んなために、報告されていないケースの数を考慮すればさらに増える可能性があります。
アメリカ、オハイオ州の世界最大の爬虫類ディーラーの 1 つである 「ラピタイル(爬虫類)・バイ・マック Reptiles by Mack」のビデオ録画では、小さすぎてひどく汚れたプラスチック容器に詰め込まれた動物が映っています。
2009 年のPETA USA によるおとり捜査の後に、テキサス州にある国際的な爬虫類小売業者 USGE の倉庫から、26,000 匹以上の動物が押収されました。


(註)なおこのPETAの記事ですが、エキゾチックアニマルの無分別な販売や違法取引としてドイツの他アメリカと、アジアの国としては輸出国のベトナムを挙げています。日本には一切言及はありません。


日本における爬虫類ペット市場の現状(自然保護助成基金成果報告書 vol. 27 (2018)) 2ページから。

2017 年 7 月に取得した財務省貿易統計によると日本の爬虫類生体の 2016 年の輸出頭数は8,702 頭,輸入頭数は 19 万 2 千頭であった。
日本の爬虫類生体輸入量(*この数は食用のスッポンも含まれる数字で、ペット用爬虫類の数はさらに少ない)。
2010 年の輸入量は 369,801 頭 で あ っ た が,2016 年には192,357 頭へ減少した。



 次回以降の記事では、ドイツの法令や、エキゾチックアニマルのペットショップや見本市での販売等の資料をもとに、ドイツでは極めてエキゾチックアニマルのペット販売(ペットショップなど)が盛んで規制がゆるく、また国民の間でもエキゾチックアニマルの飼育が好まれているかを取り上げます。
 また今回取り上げた記事、大蛇&巨大鳥捕獲でわかった日本の飼育モラルの低さ 世界は「エキゾチックアニマル」敬遠 では、日本でアライグマがかつてペットとして輸入されたものの、それを遺棄する飼い主がいて、現在外来生物として大問題になっているとも述べられています。しかしドイツでもペットとしてアライグマが輸入され、一般に販売されていました。アライグマの被害はむしろドイツのほうが日本より深刻で、駆除数も比較できる同時期で、人口比でドイツは日本より7倍も多いのです。それも取り上げようと思います。


(動画)

 Der Supermarkt der Tiere (1/2) 「動物のスーパーマーケット」 2021年1月30日
 世界最大の生体販売ペットショップは、ドイツのデュイスブルクにある、Zoo Zajacです。この店のコンセプトは「人間以外のすべての動物を販売する」です。おそらく爬虫類の品揃えと販売数は世界一でしょう。ワニやナマケモノなどの希少動物や、一般人が飼育するには難しいドクサソリやタランチュラの販売も常に展示しています。もちろん犬猫も多数常時展示販売しています。




(動画)

 Undercover auf der Wildtier-Börse | Global 3000 「野生動物(エキゾチックアニマル)の取引への潜入 | グローバル3000(TV番組名 ドイツ公共放送によるドキュメンタリー) 2019年6月18日

Die Messe Terraristika im westfälischen Hamm ist berüchtigt unter Tierschützern.
Die Herkunft vieler angebotener Tiere ist zweifelhaft.

ハンブルク西部で開催されたテラスティカ見本市は、動物保護活動家の間では評判が悪いです。
販売される動物の多くの由来が疑わしい(密輸や違法取引)からです。


医療費の負担を嫌い、すぐに犬を殺す飼い主が多いオランダの犬の平均寿命は10歳







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Netherlands/Niederlande

 日本で「動物愛護先進国」と喧伝されているオランダ。例えば「オランダは殺処分ゼロ」、「オランダでは生体販売ペットショップがない」などとマスコミでも報道されています。しかしいずれも大嘘です。オランダでは大変犬の殺処分が多い国で民間の殺処分数は5万頭と推計され、その数は日本の公的殺処分数の44倍です。また公的動物収容所での殺処分があり、殺処分率は日本より高いのです。更に咬傷犬の強制殺処分、狂犬病の疑いのある犬猫の殺処分、猫の狩猟駆除がありその数は日本の公的な猫殺処分数の約3倍です。また「オランダでは飼主は医療費負担を嫌い犬を安易に安楽死させる。そのために犬の平均寿命は10歳」です。それが動物愛護先進国と言えるのかどうか。


 サマリーで示した「オランダでは医療費をの負担を嫌って、医学的に治療可能であっても犬などのペットの安楽死を依頼する飼主が多い」ことを示す記事から引用します。その理由は、オランダではペット医療保険の加入率がヨーロッパの国の中で最も低い部類の国の一つだからです。
 Een spuitje voor je kat, terwijl hij medisch te redden is: ‘Onverzekerde baasjes lopen tegen een financiële strop aan’ 「あなたの猫を医学的に救うことは可能ですが、注射(治療)は『無保険の飼い主を財政難に陥らせます』」2021年2月21日 から引用します。


(オランダ語 原語)
Nederlandse huisdieren tot de minst verzekerde dieren van Europa.
Slechts 4 à 5 procent is verzekerd tegen medische kosten.
In Engeland is dit met 25 procent vele malen hoger.
En dat leidt volgens tot schrijnende gevallen van ‘economische euthanasie’.
Het dier is te redden, maar het geld ontbreekt.
Operaties kunnen duizenden euro’s kosten.
Onverzekerde baasjes lopen toch vaak tegen een financiële strop aan.
Zo zijn er baasjes die na een aanrijding hun hond naar onze kliniek brengen, maar de kosten van een operatie niet kunnen betalen en er dan toch voor kiezen om hem te laten inslapen.
Huisdieren euthanaseren, terwijl ze medisch te redden zijn, het komt een enkele keer voor,
Ingrepen kunnen duur zijn en maar weinig mensen zijn verzekerd.

(ドイツ語 自動翻訳)
Niederländische Haustiere gehören zu den am wenigsten versicherten Tieren in Europa.
Nur 4 bis 5 Prozent sind gegen Krankheitskosten versichert.
In England ist dieser mit 25 Prozent um ein Vielfaches höher.
Und das führt zu erschütternden Fällen von „wirtschaftlicher Euthanasie“.
Das Tier kann gerettet werden, aber das Geld fehlt.
Operationen können Tausende von Euro kosten.
Nicht versicherte Eigentümer geraten oft in finanzielle Schwierigkeiten.
Es gibt zum Beispiel Besitzer, die ihren Hund nach einem Unfall in unsere Klinik bringen, sich aber die Kosten einer Operation nicht leisten können und ihn dann einschläfern lassen.
Einschläfern von Haustieren, obwohl sie medizinisch zu retten sind, passiert es hin und wieder,
Eine Operation kann teuer sein und nur wenige Menschen sind versichert.

オランダは、ヨーロッパで最もペット保険が普及していない国の1つです。
ペットの医療費に対して、保険がかけられている割合はわずか 4 ~ 5% です。
イングランドではこれは何倍も高く、25%です。
そしてそれは、(ペットの)「経済的理由による安楽死」という悲惨な症例につながります。
動物を救うことはできますが、お金がないのです。
治療には数千ユーロの費用がかかる場合があります。
無保険の飼主は、しばしばお金に困窮します。
例えば、交通事故で愛犬を獣医クリニックに連れてきたものの、手術費用が払えず、安楽死を依頼する飼主もいます。
医学的に治療可能であるにも関わらずペットを安楽死させることは、(オランダでは)よく起こります。
手術にはかなり費用がかかることがありますが、保険に加入している人はほとんどいません。


 「医学的には治療可能だけれど、医療費の費用を嫌ってペットを安楽死させる飼主がオランダでは多い」。それはオランダの犬の平均寿命の短さに現れています。民間の推計では、「オランダでは犬が更に健康なものも含めて年間5万頭が安楽死されている。そのために犬の平均寿命は10歳である」とする資料があります。
 Bert van Straten: Nederland euthanaseert ‘50.000’ gezonde honden per jaar! 「オランダは年間50、000頭の健康な犬を安楽死(殺処分)させる!」2015年3月18日 から引用します。本記事では、オランダは犬の安楽死(殺処分)の学術調査や推計はないものの、犬の扱いに共通点があるデンマークの学術調査からオランダの健康な犬の安楽死(殺処分数)を推計しています。


(オランダ語 原文)
Nederland euthanaseert ‘50.000’ gezonde honden per jaar!
Zeker, er zijn honden die vanwege gedragsproblemen worden ingeslapen.
En toen kwam ik tot een schokkende ontdekking: 23,6% van alle geëuthanaseerde honden in Denemarken vindt de dood vanwege gedragsproblemen (bijvoorbeeld agressie of hyperactiviteit)!
Beide landen vertonen daarnaast veel overeenkomsten als het gaat om mentaliteit, economie en gewoontes met betrekking tot huisdieren.
In Nederland worden ca. 2,2 miljoen honden gehouden.
Bij een gemiddelde levensverwachting van 10 jaar, overlijden er dus jaarlijks 220.000 honden; de meeste dus door euthanasie.
dan wordt er dus per jaar 23,6% van 220.000 honden ingeslapen vanwege gedragsproblemen.
Dat zijn dus ruim 50.000 honden!!

・ドイツ語
Die Niederlande euthanatisieren 50.000 gesunde Hunde pro Jahr!
Sicher gibt es Hunde, die wegen Verhaltensstörungen eingeschläfert werden.
Und dann kam ich zu einer schockierenden Entdeckung: 23,6% aller in Dänemark eingeschläferten Hunde werden aufgrund von Verhaltensstörungen (zB Aggression oder Hyperaktivität) getötet!
Beide Länder weisen auch viele Gemeinsamkeiten auf, wenn es um Mentalität, Ökonomie und Gewohnheiten in Bezug auf Haustiere geht.
In den Niederlanden werden ungefähr 2,2 Millionen Hunde gehalten.
Bei einer durchschnittlichen Lebenserwartung von 10 Jahren sterben jedes Jahr 220.000 Hunde; am meisten durch Euthanasie.
Dies bedeutet, dass 23,6% von 220.000 Hunden pro Jahr aufgrund von Verhaltensstörungen eingeschläfert werden.
Das bedeutet mehr als 50.000 Hunde !!

オランダは年間5万頭の健康な犬を安楽死(殺処分)させます!
行動上の問題のために安楽死させる犬がいるのは間違いありません。
そして私は衝撃的な発見に至りました。デンマークで安楽死させた全犬の23.6%が行動上の問題(攻撃性や多動など)のために殺されているのです!
ペットに関する考え方、経済面、習慣に関しても、デンマークとオランダ両国には共通点がたくさんあります。
オランダでは、約220万匹の犬が飼われています。
平均寿命は10年で、毎年22万頭の犬が死亡していますが、ほとんどが安楽死を行うことによってです。
これはオランダで、年間22万2千匹の犬の23.6%が行動上の問題で安楽死させられていることを意味します。
それは5万頭以上の犬が安楽死(殺処分)されていることを意味します!


 なお2021年の株式会社矢野研究所の調査では、日本のペット保険の加入率は29.6%です(ペット保険の加入率は29.6% 一方、年間の治療費は犬6万円、猫3万円 最も新しい資料を用いた。ペット保険加入率は調査資料によりかなり幅がある)。また2020年の日本の犬の平均寿命は14.46歳です(令和2年 全国犬猫飼育実態調査 一般社団法人 日本ペットフード協会)。
 日本では最近マスコミ等が「オランダは動物愛護先進国」と報道しています(オランダ 動物愛護先進国)。しかし「オランダは殺処分ゼロ」、「生体販売ペットショップが禁止されている」という、事実無根の悪質なデマを根拠としています。またペットの保険加入率が著しく低く、経済的理由でのペットの安楽死が極めて多く、犬の平均寿命が10歳と日本と比べて著しく低いことを鑑みれば、私は「オランダは動物愛護先進国」とは到底思えません。


(動画)

 RIP lieve Djana ☆ Euthanasie thuis ☆ weekvlog 39 - Anouk Oostenbrink 「安らかに 親愛なる ディアナ ☆ 自宅での安楽死 」 2020年5月19日
 自宅で愛犬を安楽死させた飼い主による、その様子の動画投稿。オランダでは犬などのペットの私的安楽死は大変多いですが、このような動画を公開する飼主は日本人の感性では理解できません。その他老犬の安楽死をシェルターに依頼した、獣医師による犬などの安楽死のレクチャーの動画は、オランダでは大変多いです。


オランダの短頭種犬の繁殖制限は無意味〜それを絶賛するSippoの偏向で薄っぺらな記事






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Netherlands/Niederlande

 記事、
「オランダは殺処分はしておらず生体販売がない」というSippoの発狂記事
咬傷犬は強制的に殺処分されるオランダ〜「オランダは殺処分はしていない」というSippoの発狂記事
続・咬傷犬は強制的に殺処分されるオランダ〜「オランダは殺処分はしていない」というSippoの発狂記事
「オランダは動物をペットショップのショーウィンドウで販売することを禁止」という狂気のSippoのデマ記事
「オランダでは平らな鼻のペルシャ猫などは条件を満たさなければ繁殖禁止になった」というSippoの妄想記事
の続きです。
 海外の動物愛護に関する記述のほぼ全てが嘘、誤り、偏向という朝日新聞系のネットメディア、Sippoがあります。私は今までに何度も朝日新聞とSippoに反証となる出典をつけて抗議をしていますが、訂正も回答もありません。デマの拡散を意図した極めて悪質なメディアです。最近も「オランダでは平らな鼻を持つ犬猫の繁殖が条件を満たさなければ禁止になった」というデマ記事があります。しかし猫は適用外です。またオランダはすでに主要犬種の輸入割合は70%を超えており、輸入犬は法律の適用外です。



 Sippoの記事の、問題の記述を引用します。犬や猫の「見た目優先の繁殖」を禁じたオランダ 現地の団体に聞く実現までの道のり 2021年5月5日


デザイン犬猫とは、人間の都合で見た目だけの特徴を際立たせてしまうブリーディングのこと。
2009年からキャンペーンを始め、10年後の2019年に、ある一定の条件をクリアしないと、フレンチブルドック、イングリッシュブルドック、ペルシャ猫など、平な鼻を持つ犬・猫の繁殖が禁止となりました。



 このSippoの記事の記述では「オランダでは犬猫とも平らな鼻を持つ品種は、一定の条件を満たさなければ繁殖が禁止された」とあります。しかしそれは大嘘です。オランダでは現在平らな鼻を持つ犬の品種のうち、12品種に限り、一定の条件(口吻が一定割合で長くなければならない)を満たさなければ繁殖を禁じていますが、猫は対象外です。これらの点については、私は前回記事でオランダ政府文書やオランダの法令原文を挙げて説明しました。
 さらにSippoの記事では、明らかな誤りがある他に、オランダのこの短頭種の犬(繰り返しますが繁殖制限の対象は犬の12品種だけです。猫は対象ではありません。Sippoの記事のデタラメぶりには呆れますが)の繁殖制限について、Sippoの本記事では絶賛しています。しかしオランダを始め、周辺の西ヨーロッパ諸国では、オランダのこの法規制は無意味であると冷ややかに論評しています。

 その理由は、オランダは、「国内の犬ブリーダー」だけしか規制できないからです。私は何度もEU域内の移動では国境検問がなく、人・カネ・モノの移動が自由であるということをこのブログ記事で言及してきました。オランダなどの物価が高く、さらに動物関係の法規制が厳しい国では子犬生産ではコストが高く付きます。そのために物価が安く、動物関係の法規制がゆるい東欧などの国々に子犬生産が移っています。例えばドイツでは2020年の推計では輸入子犬は年間50万頭であるのに対し、全ドイツケネルクラブで血統登録された生産子犬は2017年で7万頭台です。
 オランダも例外ではなく、主要な人気犬種はすでに輸入比率が70%を超えています。例えばオランダで人気があり、「短頭犬種」として繁殖に制限があるフレンチブルドッグですが、すでに輸入比率は2020年時点で70%超です。このオランダの短頭種犬規制はザル法です。例えばオランダのブリーダーが、ポーランドなどの東欧諸国の犬繁殖業者に生産を委託してオランダに輸入すれば、従前どおり「鼻ぺちゃ」のフレンチブルドッグをオランダ国内で販売できるのです。この点について報じるニュースソースから引用します。


Eine Schnauzenlänge voraus: Zucht mit brachycephalen Rassen 「鼻の長さの先にあるもの:単頭種犬の繁殖」 2020年7月14日(ドイツメディア ドイツ語)

In den Niederlanden bekommen Welpen brachycephaler Rassen vom Zuchtverein nur noch eine Ahnentafel, wenn ein tierärztliches Zeugnis vorliegt.
In den Niederlanden gelten inzwischen strenge Regeln für die Zucht brachycephaler Hunderassen.
Für die Verpaarung ist ein tierärztliches Zeugnis nötig.
Kurznasige Hunde liegen im Trend.
Doch die Modeerscheinung bringt schwere, erblich bedingte Gesundheitsprobleme mit sich.
Schon 2019 wurden dort von der Regierung strenge Kriterien zur Zucht von Mops, Affenpinscher, Shih Tzu und neun weiteren kurzköpfigen Hunderassen vorgeschrieben.
Eine der Vorschriften: Die Schnauzenlänge muss mindestens ein Drittel der Kopflänge betragen.
Die niederländische Regierung nimmt mit dieser Strategie allerdings in Kauf, dass sich die Zahl der Welpen-Importe durch die Maßnahmen erhöhen könnte.
Bei einigen der kritischen Rassen sind bereits jetzt 70 Prozent der in den Niederlanden verkauften Welpen importiert.

オランダでは短頭種の子犬は、獣医師の証明書が発行されている場合のみ、ケネルクラブから血統書を取得することができます。
オランダでは現在、短頭の犬種を繁殖させることに対する厳格な規則があります。
交配には、獣医師の(許可の)証明書が必要です。
鼻の短い犬は流行です。
しかしその流行は、深刻な遺伝疾患による健康問題をもたらします。
早くも2019年には、オランダ政府はパグ、アフェン(サル)ピンシャー、シーズー、およびその他の9つの短頭の犬の品種の繁殖に関する厳格な基準を規定しました(註 2020年に12犬種が指定された)。
規則の1つには:口吻の長さは、頭の長さの少なくとも3分の1以上でなければなりません。
この戦略においては、規制により子犬の輸入数が増える可能性があることを、オランダ政府は容認しています。
主要な犬の品種のいくつかでは既に、オランダで販売されている子犬の70%が輸入されています。



 Sippoの記事、犬や猫の「見た目優先の繁殖」を禁じたオランダ 現地の団体に聞く実現までの道のり はあまりにも誤りが多いという点では問題外と言える記事です。さらに言えば、オランダの短頭種犬の繁殖制限を無条件に絶賛賛美しているのは、ライターの無知、薄っぺらな思考をさらけ出しているとも言えます。
 それにしても朝日新聞の動物関係のネットメディア、Sippoの質はあまりにもひどすぎます。繰り返しますが、海外の動物愛護に関する情報で正確な記事は、私は一つも見たことがありません。また国内問題に関しても、意図的に読者を騙す記述がしばしばあります。私はあまりにもひどい、目に余る内容に関しては朝日新聞本社にメールで抗議していますが、一度も回答があった事はありません。記述が正しければ出典を示して説明すればよいだけです。
 私はSippoの編集責任者とライターともども、知識知能が正常に満たないのみならず、動物愛護に関する嘘プロパガンダを意図しているようにも思えます。狂信的な一種の信仰かもしれません、私がこのメディアのデマ情報に対して指摘抗議をすれば、さらに意地になって、嘘記事を掲載します。彼らは精神疾患も疑われるレベルでしょう。


(動画)

 RVO voorlichtingsfilm | Koop geen kortsnuitige hond! 「RVOの情報フィルム | 短い鼻の犬を買わないでください!」 2020年8月3日

 オランダの動物保護団体が作成した、「鼻の短い犬を買わないで」という啓発ビデオ。オランダでは国内の犬ブリーダーには、12品種の犬では一定以上口吻が長くなければ販売等を禁じました。しかし輸入犬については規制がありません。また飼育は違法ではありません。オランダではすでに主要な人気犬種は、輸入比率は70%を超えています。これらの犬種は、更に輸入犬が取って代わるでしょう。EU域内では国境検問所(通関事務)がありませんので、外国からのこれらの犬の輸入の禁止はほぼ不可能です。




(参考資料)

ヨーロッパの動物愛護事情 vol.1…オランダで鼻の低すぎる犬の繁殖を禁止する法律が施行

 この記事では、「オランダ政府が、パグやブルドッグ、フレブルなどおよそ20種において、マズルの短すぎる個体を繁殖に使う事を法律で禁止」とありますが、私の前回記事、「オランダでは平らな鼻のペルシャ猫などは条件を満たさなければ繁殖禁止になった」というSippoの妄想記事、で出典を示したとおり、規制対象犬種は12種です。またこれらの犬種の繁殖を禁止しているのではなく、一定以上、口吻(マズル)の長さがあれば認められています。
 この記事は、オランダの短頭種の犬の繁殖規制に関しては検索トップで表示される記事です。日本での海外の動物愛護に関する情報は、完全に正確なものはほぼ皆無です。まさに異常事態です。

「オランダでは平らな鼻のペルシャ猫などは条件を満たさなければ繁殖禁止になった」というSippoの妄想記事






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Netherlands/Niederlande

 記事、
「オランダは殺処分はしておらず生体販売がない」というSippoの発狂記事
咬傷犬は強制的に殺処分されるオランダ〜「オランダは殺処分はしていない」というSippoの発狂記事
続・咬傷犬は強制的に殺処分されるオランダ〜「オランダは殺処分はしていない」というSippoの発狂記事
「オランダは動物をペットショップのショーウィンドウで販売することを禁止」という狂気のSippoのデマ記事
の続きです。
 海外の動物愛護に関する記述のほぼ全てが嘘、誤り、偏向という朝日新聞系のネットメディア、Sippoがあります。私は今までに何度も朝日新聞とSippoに反証となる出典をつけて抗議をしていますが、訂正も回答もありません。デマの拡散を意図した極めて悪質なメディアです。最近も「オランダでは平らな鼻を持つ猫の繁殖が条件を満たさなければ禁止になった」という、驚くべきデマ記事があります。オランダは犬の平らな鼻を持つ12品種に関しては一定の条件でなければ繁殖を禁じましたが、猫は適用外です。



 Sippoの記事の、問題の記述を引用します。犬や猫の「見た目優先の繁殖」を禁じたオランダ 現地の団体に聞く実現までの道のり 2021年5月5日


デザイン犬猫とは、人間の都合で見た目だけの特徴を際立たせてしまうブリーディングのこと。
2009年からキャンペーンを始め、10年後の2019年に、ある一定の条件をクリアしないと、フレンチブルドック、イングリッシュブルドック、ペルシャ猫など、平な鼻を持つ犬・猫の繁殖が禁止となりました。



 このSippoの記事の記述では「オランダでは犬猫とも平らな鼻を持つ品種は、一定の条件を満たさなければ繁殖が禁止された」とあります。しかしそれは大嘘です。オランダでは現在平らな鼻を持つ犬の品種のうち、12品種に限り、一定の条件(口吻が一定割合で長くなければならない)を満たさなければ繁殖を禁じていますが、猫は対象外です。
 この点について、オランダ政府のHPに文書が公開されています。NVWA geeft handvatten voor naleven fokverbod kortsnuitige honden 「NVWA(オランダ食品消費者製品安全局)は、短鼻犬種の繁殖禁止の遵守に関するガイドラインを示しています」2020年5月22日


(オランダ語 言語)
Bij het fokken van honden wordt op steeds extremere raskenmerken gefokt en geselecteerd.
Een voorbeeld is het fokken van honden met zeer korte snuiten die hierdoor erg benauwd kunnen worden.
Omdat dit soort erfelijke afwijkingen het welzijn van dieren ernstig aantasten, gelden er regels voor het fokken van gezelschapsdieren.
Naast het actief informeren van fokkers en dierenartsen voert de NVWA inspecties uit om te controleren of fokkers zich gaan de regels houden.
In 2019 heeft de NVWA bij 9 hondenfokkers inspecties uitgevoerd.
Bij 6 fokkers werden overtredingen vastgesteld.
De 6 fokkers hebben een schriftelijke waarschuwing gekregen en kunnen bij herhaling een boete van 1.500 euro krijgen.

(ドイツ語)
Bei der Hundezucht basiert die Zucht und Selektion auf immer extremeren Rassemerkmalen.
Ein Beispiel ist die Zucht von Hunden mit sehr kurzen Schnauzen, die dadurch sehr stickig werden können.
Da diese Art von Erbfehlern das Wohlergehen der Tiere stark beeinträchtigen, gelten Regeln für die Zucht von Heimtieren.
Neben der aktiven Information von Züchtern und Tierärzten führt die NVWA Kontrollen durch, um zu überprüfen, ob die Züchter die Vorschriften einhalten.
Im Jahr 2019 führte die NVWA Kontrollen bei 9 Hundezüchtern durch.
Bei 6 Züchtern wurden Verstöße festgestellt.
Die 6 Züchter erhielten eine schriftliche Abmahnung und konnten bei Wiederholung mit einer Geldstrafe von 1.500 Euro belegt werden.

犬の繁殖においては、ますます極端な品種の特徴に基づくことが選択されるようになっています。
例を挙げれば非常に短い鼻を持つ犬の繁殖があり、その結果、犬は非常に呼吸が苦しくなることがあります。
この種の遺伝的な欠陥は動物の福祉に大きな悪影響を及ぼすために、ペット(犬)の繁殖には規則が適用されます。
NVWA (オランダ食品消費者製品安全局)は、ブリーダーや獣医師に積極的に情報を提供することに加えて、ブリーダーが規則を遵守しているかどうかを確認するための管理を実施しています。
2019 年に、NVWAは9 つの犬のブリーダーに対して統制を行いました。
違反は 6つのブリーダーで見つかりました。
6 つのブリーダーは書面による警告を受けましたが、繰り返し違反した場合は 1,500 ユーロの罰金を科される可能性があります。


 現在オランダで、繁殖を一定の条件(口吻が長くなければならない)を満たさなければ禁止しているのは犬の品種のみで、12品種が対象です。そのリストはこちらです。FOKKEN MET KORTSNUITIGE HONDEN Fokken met kortsnuitige honden in Nederland. Aangepaste registratieprocedure vanaf 18 mei 2020 「短い頭の犬を繁殖する場合 オランダでの短頭種の犬の繁殖 2020年5月18日から調整後の登録手続き」。それによれば、次の犬の12品種が規制対象となります。

1 Affenpinscher
2 Boston Terriër
3 Engelse Bulldog
4 Franse Bulldog
5 Griffon Belge
6 Griffon Bruxellois
7 Petit Brabançon
8 Japanse Spaniel
9 King Charles Spaniel
10 Mopshond
11 Pekingees
12 Shih Tzu

1 モンキーピンシャー
2 ボストンテリア
3 イングリッシュブルドッグ
4 フレンチブルドッグ
5 グリフォン ベルギー
6 ブリュッセルグリフォン
7 プチブラバンソン
8 ジャパニーススパニエル
9 キングチャールズスパニエル
10 パグ
11 ペキニーズ
12 シーズー


(参考資料)

Besluit houders van dieren

 根拠となる法令と該当する条文


 Sippoの本記事のライターは、原典を全く読まずに単なる憶測、思い込みで本記事をデタラメ作文したと思われます。よくもまあ、プロのマスコミの記事で、これだけ狂ったの妄想レベルの記事を堂々と公開できるものだと、ライター、編集責任者共に呆れ果てます。両者とも精神科を受診されたほうが良いのではないかと思います。
 それにしてもSippoの海外の動物愛護に関する記事はひどすぎます。私は今までただの一度も、正確な記事を見たことがありません。


(動画)

 Is dit het einde van de mopshond? 「パグの繁殖はこれで終わったのですか?」(オランダ公共放送 TVドキュメント) 2029年8月8日
 オランダの短頭種の犬の品種の繁殖制限に関するビデオ。これらの犬の品種のブリーダーはなかなかしたたかで、法律の趣旨通りには行かないようです。その点は次回記事で述べます。






「オランダは動物をペットショップのショーウィンドウで販売することを禁止」という狂気のSippoのデマ記事






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Netherlands/Niederlande

 記事、
「オランダは殺処分はしておらず生体販売がない」というSippoの発狂記事
咬傷犬は強制的に殺処分されるオランダ〜「オランダは殺処分はしていない」というSippoの発狂記事
続・咬傷犬は強制的に殺処分されるオランダ〜「オランダは殺処分はしていない」というSippoの発狂記事
の続きです。
 海外の動物愛護に関する記述のほぼ全てが嘘、誤り、偏向という朝日新聞系のネットメディア、Sippoがあります。私は今までに何度も朝日新聞とSippoに反証となる出典をつけて抗議をしていますが、訂正も回答もありません。デマの拡散を意図した極めて悪質なメディアです。最近も「オランダでは殺処分はなく生体販売がない」という、驚くべきデマ記事があります。オランダは公的動物収容所での犬の殺処分は多いのです。またオランダでは日本と異なり、咬傷犬は検察庁が強制殺処分の命令を出すことができます。その数は相当数あります。またオランダではペットショップでの生体販売は普通に存在します。



 Sippoの記事の、問題の記述を引用します。犬や猫の「見た目優先の繁殖」を禁じたオランダ 現地の団体に聞く実現までの道のり 2021年5月5日


殺処分のないオランダ
動物の福祉面でも、殺処分はしておらず、また街中には生体販売ショップはみられません。
『動物をペットショップのショーウィンドウで販売することを禁止』する署名を行政に提出し、実際、禁止になった。
「やはり大量に殺処分している日本は異常に感じます」。



 上記の記述では、「1、オランダでは殺処分は行われていない」、「2、オランダでは生体販売ショップがなく、動物をペットショプのショーウインドウで販売することが禁止されている」と述べています。結論から言えば「1」、「2」とも事実無根の大嘘です。
 これまでの連載記事では、「1、オランダでは殺処分は行われていない」が全く事実無根の大嘘であることを述べました。オランダは犬の殺処分数が極めて多い国で、さらに日本と異なり咬傷犬を強制的に殺処分する制度があります。また猫は狩猟対象で、日本の公的殺処分数の3倍を狩猟駆除しています。
 今回記事からは、「2、オランダでは生体販売ショップがなく、動物をペットショプのショーウインドウで販売することが禁止されている」が全く事実無根の大嘘であることを述べます。結論から言えば、オランダには「動物をペットショプのショーウインドウで販売することが禁止されている」という事実はありません。オランダ政府のHP等を確認しましたが、そのような法令は皆無です。またオランダではショーウインドウで動物を店頭展示販売しているペットショップは多数あります。
 
 まずオランダにおけるペットショップの法的規制ですが、オランダ政府のHPに概要が示されています。こちらです。Wet- en regelgeving 「(動物に関する)法律及び規則」(オランダ語)。こちらではペット動物を含む、すべての動物に関する法令が一覧としてあげられており、その概要が示されています。それは次のとおりです。


Wet dieren 「動物法」

 飼育動物の扱いについて包括的に定めた法律。


Besluit houders van dieren 「動物の飼育者に関する法律」

 すべての動物の飼育とケアに関する一般的な規則と、家畜に関する特定の規定が含まれています。また法人のアニマルシェルター、ペットの販売、繁殖に関する規則も含まれています。


・Vakbekwaamheidseisen 「ペット動物の取り扱い者の専門的能力の要件」

 上記の、Besluit houders van dieren 「動物の飼育者に関する法律」3条11項において、ペットの商業的取り扱いを行う場合におけるペットの取り扱い者の能力を規定しています。この法律では、ペットを5つのカテゴリー(テラリウム動物、犬と猫、小型哺乳類 (ウサギを含む)、魚、鳥)に分類してそれぞれの取扱業者の専門能力について定めています。


・Scheiden van dieren 「動物の親からの分離」

 Besluit houders van dieren 「動物の飼育者に関する法律」1条20項により、ペット事業者等が犬猫などの動物の仔を親から分離できる最低年齢を定めています。オランダでは犬生後7週、猫生後7週から親から分離し、販売することができます。


・Huisdierenlijst 「ペットとして販売して良い動物のリスト」

 オランダでは、Besluit houders van dieren 「動物の飼育者に関する法律」2条2項により、ペット業者がペットとして販売できる動物種を定めてリストにしています。このリストにない動物はペットとして販売できません(ポジティブリスト)。このリストDieren op de huis- en hobbydierenlijst 「一般家庭で趣味として飼える動物(ペット)」のリスト」に記載されている動物は、飼育のためには許可が必要です。その許可が必要な基準は、Besluit houders van dieren 「動物の飼育者に関する法律」 1条4項に定められており、その基準に満たない動物(犬猫など一般的なペット)は、飼育の許可は必要ありません(1条4項a)。


・Diergeneeskundige handelingen en ingrepen 「獣医師に対する規制」

 Besluit diergeneeskundigen 「獣医医薬法施行令」により、獣医師の活動が規制される。


・Identificatie & Registratie (I&R) 「犬の個体識別(マイクロチップ)と登録の義務」

 Besluit identificatie en registratie van dieren 「家畜及びペットリストに記載された動物の識別及び登録に関する規則」7条により、飼い主は犬のマイクロチップによる個体識別と登録の義務を負います。


 Wet- en regelgeving 「(動物に関する)法律及び規則」(オランダ政府HP)では、オランダ国内の産業動物とペットの飼育、取り扱い、販売等を網羅して概要を記述しています。特にペットショップでのペットの販売に関する規制は、Wet dieren「動物法」と、Besluit houders van dieren 「動物の飼育者に関する法律」により定められています。しかし全文通読したところ、Sippoの記事の記述にあるような「オランダでは動物をペットショップのショーウィンドウで販売することを禁止(禁止とは強制力を伴うもので法令によらなければならない)」する規定はありませんでした。なお殺処分の禁止規定もありません。殺処分の要件については定めがあります。
 後ほど朝日新聞とSippoに、「オランダでは動物をペットショップのショーウインドウで販売することを禁止」したという、出典を求めます。しかし私が調べた限り、この記述は完全なデマ、大嘘と判断せざるを得ません。


(参考資料)

The Best 10 Pet Stores in Amsterdam, Noord-Holland, The Netherlands 「オランダ アムステルダムのペットストア ベスト10」

 店舗検索で「オランダ アムステルダム ペットストア」の検索結果。英文の説明を読めば、動物の生体を明らかに展示販売している店があります。普通、Storeとなれば、ペット生体を含めて関連用品を複合的に品揃えした店舗を意味します。フードや用品のみであれば、Pet Supplies となります。


(動画)

 WERKEN IN EEN DIERENWINKEL. DAT WIL BO (12) HEEL GRAAG 2020年9月20日
 オランダにおける子供のペットショップでの職業体験。このペットショップでも「動物を店頭のショーウィンドウで展示販売」しています。




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続・咬傷犬は強制的に殺処分されるオランダ〜「オランダは殺処分はしていない」というSippoの発狂記事






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Netherlands/Niederlande

 記事、
「オランダは殺処分はしておらず生体販売がない」というSippoの発狂記事
咬傷犬は強制的に殺処分されるオランダ〜「オランダは殺処分はしていない」というSippoの発狂記事
の続きです。
 海外の動物愛護に関する記述のほぼ全てが嘘、誤り、偏向という朝日新聞系のネットメディア、Sippoがあります。私は今までに何度も朝日新聞とSippoに反証となる出典をつけて抗議をしていますが、訂正も回答もありません。デマの拡散を意図した極めて悪質なメディアです。最近も「オランダでは殺処分はなく生体販売がない」という、驚くべきデマ記事があります。オランダは公的動物収容所での犬の殺処分は多いのです。またオランダでは日本と異なり、咬傷犬は検察庁が強制殺処分の命令を出すことができます。その数は相当数あります。またオランダではペットショップでの生体販売は普通に存在します。



 Sippoの記事の、問題の記述を引用します。犬や猫の「見た目優先の繁殖」を禁じたオランダ 現地の団体に聞く実現までの道のり 2021年5月5日


殺処分のないオランダ
動物の福祉面でも、殺処分はしておらず、また街中には生体販売ショップはみられません。
『動物をペットショップのショーウィンドウで販売することを禁止』する署名を行政に提出し、実際、禁止になった。
「やはり大量に殺処分している日本は異常に感じます」。



 上記の記述では、「1、オランダでは殺処分は行われていない」、「オランダでは生体販売ショップがなく、動物をペットショプのショーウインドウで販売することが禁止されている」と述べています。結論から言えば「1」、「2」とも事実無根の大嘘です。今回記事では前々回記事に続いて、「1、オランダでは殺処分は行われていない」とのSippoの記事の記述が大嘘であることを述べます。
 前回記事では、オランダでは人や他の動物を咬んだ犬は検察庁が殺処分を独断で命令する権限があることを述べました。また警察が、咬傷犬の飼い主に対して安楽死を要求することがあります。オランダでの咬傷犬の強制殺処分は数こそ年間十数頭と数は少ないものの、日本では咬傷犬を行政が強制的に殺処分する法的な権限がなく、飼い主が拒めば人を噛み殺した犬ですら行政が殺処分できないのとは大きな違いです。以下に「オランダで咬傷犬が強制的に警察により殺処分された」例と、「オランダでのアニマルシェルターでは犬の安楽死(殺処分)はタブーではない。危険な犬を殺処分することは正しい」という論説を挙げます。なお引用した資料の原語はオランダ語ですが、オランダ語と非常に近いドイツ語似自動翻訳した後に私が日本語訳しています。


Baasje laat hond inslapen op vraag van politie na bijtincident met kleuter 「犬が幼児を咬んだ後に犬の飼い主は警察の要求によりその犬を安楽死させました」 2017年2月23日

(オランダ語 原語)
Een 3-jarige kleuter uit Houthalen-Helchteren die tijdelijk bij een gezin verbleef, werd op 10 februari om 7.30 uur plots aangevallen door een jonge Amerikaanse bully.
Hij werd naar de spoedafdeling van het ZOL overgebracht, waar de wonde gehecht werd. Hij kreeg medicatie en moest nog vijf dagen in het ziekenhuis blijven.
Het was het ziekenhuis dat de politie op de hoogte bracht van de feiten.
De politie vroeg de eigenaars meteen om het dier te laten inslapen.
Om daarom meteen over te gaan tot euthanasie, vinden we té erg.
Maar we hadden geen keuze.
Ze dreigden met het in beslag nemen van onze andere twee honden.
We wilden wachten op een agressiviteitstest, maar die kans kregen we niet.

(ドイツ語)
Ein dreijähriges Kleinkind aus Houthalen-Helchteren, das sich vorübergehend bei einer Familie aufhielt, wurde am 10. Februar um 07:30 Uhr plötzlich von einem jungen amerikanischen Schläger angegriffen.
Er wurde in die Notaufnahme des ZOL gebracht, wo die Wunde genäht wurde.
Er bekam Medikamente und musste weitere fünf Tage im Krankenhaus bleiben.
Es war das Krankenhaus, das die Polizei über den Sachverhalt informierte.
Die Polizei forderte die Besitzer sofort auf, das Tier einzuschläfern.
Wir denken, dass es zu schade ist, sofort mit der Sterbehilfe fortzufahren.
Aber wir hatten keine Wahl.
Sie drohten, unsere beiden anderen Hunde zu konfiszieren.
Wir wollten einen Aggressivitätstest abwarten, aber wir haben diese Chance nicht bekommen.

2月10日 午前7時30分に、ハウトハーレン ヘルヒテレンの3 歳の幼児が家族と一緒に(リンブルクに)一時的に滞在していたところ、若い凶暴なアメリカンスタッフォード種の犬に突然襲われました。
幼児は救急処置室に運ばれて、そこで傷が縫合されました。
幼児は薬を処方され、さらに 5 日間入院しなければならなりませんでした。
警察に通報したのは病院でした。
警察はすぐに、飼い主にその犬を安楽死させるように要求しました。
私たち(飼い主)は、その犬をすぐに安楽死させるのはあまりにもひどいと考えました。
しかし私たちには選択の余地がありませんでした。
警察官らは、私たちの他の 2 頭の犬を没収すると脅しました。
犬の攻撃性のテストを受けたかったのですが、その機会は与えられませんでした。



Moet er een pitbullverbod komen? ‘Sommige honden zijn gefokt op aanvallen en doden’ 「ピットブルを禁止にするべきでしょうか? 「他の犬を攻撃して殺すために飼育されている犬もいます」 2021年3月3日

(オランダ語 原語)
Hoog-risicohonden; asiels zitten er vol mee. Wat te doen met deze levende vechtmachines? ‘Het zijn tikkende tijdbommen, die moet je niet willen.’
Een waarschuwing als deze klinkt regelmatig in het asiel aan de rand van een Udense woonwijk, op dit moment het thuis van een dertigtal katten en zes honden.
Vijf van de honden zijn namelijk ‘hoog-risicohonden’: pitbulls, staffords, herders of kruisingen tussen deze rassen.
Want grote, stoere spierbonken, dominant en agressief, zijn de vaste klanten van asiels, gedumpt door hun baasjes die ze niet meer aankunnen.
In het dierenasiel van Amsterdam is euthanasie op agressieve honden geen taboe – dat geldt ook voor dieren die alleen agressief zijn tegen andere honden.

(ドイツ語)
Hunde mit hohem Risiko; Schutzhütten sind voll davon.
Was tun mit diesen lebenden Kampfmaschinen? "Sie sind tickende Zeitbomben, du willst sie nicht."
Im Tierheim am Rande eines Wohngebietes in Uden, in dem derzeit rund dreißig Katzen und sechs Hunde leben, ist eine solche Warnung regelmäßig zu hören.
Fünf der Hunde sind „Hochrisikohunde“: Pitbulls, Staffords, Hirten oder Kreuzungen zwischen diesen Rassen.
Denn große, zähe Muskeln, dominant und aggressiv, sind die Stammgäste von Tierheimen, die von ihren Besitzern abgeladen werden, die nicht mehr damit umgehen können.
Im Tierheim Amsterdam ist Sterbehilfe bei aggressiven Hunden kein Tabu – das gilt auch für Tiere, die nur anderen Hunden gegenüber aggressiv sind.

危険性が高い犬:アニマルシェルターはそのような犬でいっぱいです。
これらの生きた闘犬種の犬をどうするのでしょうか 「これらの犬は彼時限爆弾を抱えています(註 いつかは咬傷事故を起こす)。皆さんはそれらの犬(が生き続けることを)を望まないでしょう」。
ウーデンの住宅街の外れにある動物保護施設ではこのような警告が定期的に聞こえてきますし、現在も約30匹の猫と6頭の犬が暮らしています。
ピットブル、スタッフォード、シェパード、またはこれらの雑種の 5 種の犬は「危険性が高い」犬です。
発達した強い筋肉(を持つ犬)は他者に対して攻撃的で、動物保護施設に常に収容されており、そのような犬を扱うことができない飼主によって捨てられるからです。
アムステルダムの動物保護施設では安楽死は攻撃的な犬にとってタブーではなく、それは人だけではなく、他の犬だけに攻撃的な犬にも当てはまります。


 オランダは、犬の殺処分数が多い国です。過去記事を含めて、私がオランダの犬猫の殺処分に関して調べた事柄は次のとおりです。

1、民間での犬殺の処分は年間5万頭という推計があり、健康な犬も殺処分されている(この数は人口比で日本公的殺処分数の44倍)。
2、公的な動物収容所での犬の殺処分率は、日本の公的な犬の殺処分率よりはるかに高い。
3、上記とは別に、オランダでは咬傷犬を検察庁が独断で殺処分を命じることができる。
4、狂犬病予防のための犬猫の殺処分はオランダでももちろんある。検疫不備による税関での強制殺処分も行われる。
5、かつてオランダは大変厳しい禁止犬種法があり、該当する犬種はほぼ例外なく強制殺処分されていた。

1、猫に関しては、オランダは野良猫の狩猟が合法であり、狩猟駆除数は日本の猫の公的殺処分数の人口比で〜約3倍である。


 いずれにしても、Sippoの記事、犬や猫の「見た目優先の繁殖」を禁じたオランダ 現地の団体に聞く実現までの道のりの、「殺処分のないオランダ 動物の福祉面でも、殺処分はしておらず」との記述は事実無根で、全くのデタラメです。連載が終われば朝日新聞に「オランダでは殺処分はしていない」の根拠となる出典をもとめます。
 これは明らかに「嘘を嘘と承知して嘘プロパガンダを広めることを意図した記事」です。マスコミの倫理観は地に落ちた(朝日新聞の海外動物愛護に限ってのことだろうか)と言わざるを得ません。


(動画)

 Dwars: Madelief vindt dieren in tuincentrum zielig 2018年9月29日(オランダ公共放送 NOS)
 Sippoの記事、犬や猫の「見た目優先の繁殖」を禁じたオランダ 現地の団体に聞く実現までの道のりでは、「街中には生体販売ショップはみられません。『動物をペットショップのショーウィンドウで販売することを禁止』する署名を行政に提出し、実際、禁止になった」とありますが、新しいビデオでも「動物をショーウインドウで展示販売している’オランダのペットショップが多数公開されています。

Veel tuincentra verkopen niet alleen planten, maar ook kleine dieren zoals konijnen, muizen en hamsters.
(Viele Gartencenter verkaufen nicht nur Pflanzen, sondern auch Kleintiere wie Kaninchen, Mäuse und Hamster.)

多くのガーデンセンター(ホームセンター)では植物とともに、ウサギ、マウス、ハムスターなどの小動物も販売しています。



咬傷犬は強制的に殺処分されるオランダ〜「オランダは殺処分はしていない」というSippoの発狂記事






Please send me your comments.  dreieckeier@yahoo.de
Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare.   dreieckeier@yahoo.de
メールはこちらへお寄せください。  dreieckeier@yahoo.de

Netherlands/Niederlande

 記事、「オランダは殺処分はしておらず生体販売がない」というSippoの発狂記事、の続きです。
 海外の動物愛護に関する記述のほぼ全てが嘘、誤り、偏向という朝日新聞系のネットメディア、Sippoがあります。私は今までに何度も朝日新聞とSippoに反証となる出典をつけて抗議をしていますが、訂正も回答もありません。デマの拡散を意図した極めて悪質なメディアです。最近も「オランダでは殺処分はなく生体販売がない」という、驚くべきデマ記事があります。オランダは公的動物収容所での犬の殺処分は多いのです。またオランダでは日本と異なり、咬傷犬は検察庁が強制殺処分の命令を出すことができます。その数は相当数あります。またオランダではペットショップでの生体販売は普通に存在します。



 Sippoの記事の、問題の記述を引用します。犬や猫の「見た目優先の繁殖」を禁じたオランダ 現地の団体に聞く実現までの道のり 2021年5月5日


殺処分のないオランダ
動物の福祉面でも、殺処分はしておらず、また街中には生体販売ショップはみられません。
『動物をペットショップのショーウィンドウで販売することを禁止』する署名を行政に提出し、実際、禁止になった。
「やはり大量に殺処分している日本は異常に感じます」。



 上記の記述では、「1、オランダでは殺処分は行われていない」、「オランダでは生体販売ショップがなく、動物をペットショプのショーウインドウで販売することが禁止されている」と述べています。結論から言えば「1」、「2」とも事実無根の大嘘です。今回記事では前回記事に続いて、「1、オランダでは殺処分は行われていない」とのSippoの記事の記述が大嘘であることを述べます。
 前回記事では、オランダの民間での殺処分、公的動物収容所での殺処分、狂犬病による犬猫の殺処分、猫の狩猟駆除等を取り上げました。オランダは犬の殺処分数は大変多く、公的動物収容所での犬の殺処分率も日本より高いのです。
 その他オランダでは人や他の動物を咬んだ犬は検察庁が殺処分を独断で命令する権限があり、頻繁に報道されています。オランダでの咬傷犬の強制殺処分は数こそ年間十数頭と数は少ないものの、日本では咬傷犬を行政が強制的に殺処分する法的な権限がなく、飼い主が拒めば人を噛み殺した犬ですら行政が殺処分できないのとは大きな違いです。以下に「オランダでは検察庁が独断で咬傷犬の強制殺処分を命じることができる」ことを報じるニュースソースをいくつかげます。


'Bijtende hond wordt te snel afgemaakt' 「咬傷犬は殺処分されるのが早すぎます」 2018年6月3日(原文はオランダ語。オランダ語に近いドイツ語に自動翻訳の後に、私が日本語訳しています)。

Voor honden die betrokken waren bij een bijtincident is de toekomst vaak somber.
volgt meestal euthanasie.
Die inbeslagname begrijp ik vaak nog wel, maar vervolgens wordt een hond gelijkgesteld aan een voorwerp.
Het OM mag zelfstandig beslissen of de hond afgemaakt mag worden.
Advocaat Iaira Boissevain is het niet eens met de kritiek dat honden te zwaar gestraft worden.
"Er zijn voorbeelden dat een hond onder voorwaarden weer terug de maatschappij in mag, maar dat er helaas daarna toch weer slachtoffers vallen. Er zijn wekelijks tientallen bijtincidenten".
"Op een moment dat er zwaargewonden of doden zijn gevallen is het voor mij duidelijk: dan moet die hond worden afgemaakt."

Für Hunde, die in einen Beißvorfall verwickelt waren, sieht die Zukunft oft düster aus.
folgt in der Regel der Sterbehilfe.
Ich verstehe diesen Anfall oft, aber dann wird ein Hund mit einem Objekt gleichgesetzt.
Die Staatsanwaltschaft kann selbstständig entscheiden, ob der Hund eingeschläfert werden darf.
Die Anwältin Iaira Boissevain teilt die Kritik, dass Hunde zu hart bestraft werden, nicht.
„Es gibt Beispiele dafür, dass ein Hund unter bestimmten Bedingungen wieder in die Gesellschaft aufgenommen wird, dass es danach aber leider wieder Opfer gibt.
"In einer Zeit, in der es schwere Verletzungen oder Todesfälle gegeben hat, ist mir klar: Dann muss dieser Hund eingeschläfert werden."

咬傷事件に関与した犬たちの未来は、多くの場合は悲観的に思えます。
通常は、その犬は安楽死が続きます。
私はこの犬の(司法による)没収をよく理解しており、犬は単なる物体、物と同一視されているのです。
犬を安楽死させるかどうかは、検察庁が独断で決定することができます。
弁護士のイライア・ボイスベーン( Iaira Boissevain )氏は、犬があまりにも厳しく罰せられているという批判には同調していません。
「一定の条件の下で犬が飼い主に戻される例もありますが、残念ながらその後再び(その犬の咬傷の)犠牲者が出ています。
「重大な傷害や死亡者が出た時点で、その犬を安楽死させなければならないことは明らかです」。



Bijtende honden krijgen geen eerlijk politiek proces 「咬傷犬は公正で公の裁判を受けることができないのです」 2018年8月3日

(オランダ語 原語)
Het lot van bijtende honden blijft voorlopig nog in handen van de officier van justitie.
Dierenactivist Sandra van de Werd van Comité Dierennoodhulp strijdt al jaren om de rechter hierover te laten beslissen.
Een motie daarvoor strandde deze week in de Tweede Kamer.
“Dit betekent dat het Openbaar Ministerie door kan gaan met het negeren van de dierenrechten in onze wetgeving.”
Het OM neemt jaarlijks rond de zevenhonderd honden in beslag voor variërende redenen.
Enkele tientallen daarvan worden geëuthanaseerd.
Tegenstanders geloven dat de procedure van het OM ernstig tekort schiet.
Het OM ziet een hond slechts als een product, zoals er ook naar een auto wordt gekeken.
honden in het asiel van het OM geen eerlijke kans.

(ドイツ語)
Schicksal beißender Hunde liegt vorerst in der Hand der Staatsanwaltschaft.
Die Tieraktivistin Sandra van de Werd vom Tierischen Nothilfekomitee kämpft seit Jahren dafür, dass der Richter dies entscheidet.
Ein entsprechender Antrag ist diese Woche im Repräsentantenhaus gescheitert.
"Das bedeutet, dass die Staatsanwaltschaft Tierrechte in unserer Gesetzgebung weiterhin ignorieren kann."
Jedes Jahr beschlagnahmt die Staatsanwaltschaft rund 700 Hunde aus unterschiedlichen Gründen.
Mehrere Dutzend von ihnen werden eingeschläfert.
Gegner halten das Verfahren der Staatsanwaltschaft für ernsthaft unzureichend.
Die Staatsanwaltschaft sieht einen Hund nur als Produkt, so wie auch ein Auto betrachtet wird.
Hunde im Tierheim der Staatsanwaltschaft haben keine faire Chance.

咬傷犬の運命はとりあえず検察庁の手の内にあります。
動物緊急保護委員会の動物保護活動家サンドラ・ファン・デ・ヴェルド氏は、裁判官が咬傷犬の処分を判断するように何年も戦ってきました。
今週オランダ国会の下院で、その法案の提出が破棄されました。
「つまるところ検察庁は、法律で動物(犬)の権利を無視し続けることができるということです」。
毎年検察庁は、さまざまな理由で約 700 頭の犬を没収しています。
数十頭が安楽死させられています。
(検察庁が独断で犬を没収し安楽死させることの)反対派は、検察官の手続きが著しく不十分であると思っています。
検察庁は、例えば自動車のように、犬を単に物と同一視しています。
検察庁の保護施設にいる犬には、公平なチャンスがありません。


 このようにオランダでは、咬傷犬は検察庁が独断で殺処分を命じることができます。この数は、野良犬や迷い犬、飼い主が公的動物収容所に持ち込んだ犬の殺処分統計には含まれません。次回記事では、実際に人を咬んで傷害を負わせた犬が検察庁の判断により強制的に殺処分された実例の、いくつかのニュースソースを取り上げます。


(動画)

 Dierenwinkel Andy's Dierensuper Maarssenbroek regio Utrecht 2014年2月2日 オランダ、ユトレヒトにあるペットショップのプロモーションビデオ。Sippoの記事、犬や猫の「見た目優先の繁殖」を禁じたオランダ 現地の団体に聞く実現までの道のりでは、「街中には生体販売ショップはみられません。『動物をペットショップのショーウィンドウで販売することを禁止』する署名を行政に提出し、実際、禁止になった」とありますが、新しいビデオでも「動物をショーウインドウで展示販売している’オランダのペットショップが多数公開されています。

プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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