野良猫の放置は交通事故の原因となりうる

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domestic/inländisch
私は記事、猫の路上死数は公的殺処分の約8倍、において、「日本の公的殺処分数よりはるかに多い路上死猫があることを取り上げました。2018年の調査では、日本の74自治体の平均で路上死猫は公的殺処分の8倍あります。多い自治体では十数倍あります。「野良猫の存在は動物愛護に反するだけではなく、交通事故の原因になり人社会に対しても有害である」というコメントをいただきました。私は全く的確なご意見だと思います。
まず、「猫は公的殺処分の数倍の路上死がある」の実例を挙げます。以下の画像は福岡市の、「公的殺処分数と同じ年度の路上死犬猫」に関する、統計資料です。
(画像)
この資料は、福岡市の犬猫公的殺処分数と、同じ年度の犬猫の路上死数をグラフ化したものです。平成27年度においては、猫の路上死数は、公的殺処分数の14.3倍でした。

またこのような資料もあります。
(動画)
全国野外猫ロードキル調査報告 NPO法人 人と動物の共生センター 2019/02/05 に公開 NPO人と動物の共生センターでは2018年、全国野外猫ロードキル(交通事故死)を調査し、その結果を報告しました。全国74自治体の集計結果は、公的殺処分数43,216匹 路上死猫347,875匹で、路上死猫の数は公的殺処分数の8.0倍でした。
記事、猫の路上死数は公的殺処分の約8倍、においては、「猫は公的殺処分数より路上死数のほうが多い。公的殺処分数だけを問題にするのはおかしい。路上死猫が多い~野良猫(地域猫も含めて)の温存や放し飼いなどの徘徊猫も、動物愛護上の問題だ」という意見がいくつか寄せられました。
半面、「猫の路上死数が多いということは、潜在的に猫が交通事故の原因となっている可能性がある。猫の動物愛護上の問題よりも、徘徊猫が交通事故の原因になり、人の安全を脅かすことの方が問題」というコメントもいただきました。私は的を得たご意見だと思います。以下に引用します。
いち様
地域猫が飛び出し事故についてですが、猫の死が問題ではありません。
責任を取らない人間に所有されている猫が飛び出し事故をして、人間が危ない目にあっている事が問題です。
万が一車が破損、人が身体に傷、後遺症を負った場合責任は取らないでしょう。
進んで払いますというまともな人間は地域猫活動などしません。
猫が道路でひかれ停まりもしない車を怒る人ばかりですが、その人が悪いのですか?猫の代わりにハンドルを切って人を犠牲にしろと?
いつも思っていました。自分はこれに近い経験をしています。
細かい事ですが、地域猫の自動車事故について語る時、地域猫反対派でも猫の事を考えたら~と言っていますが、其れも間違いです。
私が調べた限り、「1、放し飼いの飼い猫」、「2、地域猫」、「3野良猫ではあるが、給餌をするなどして世話をするものがいる猫」が道路に飛び出すなどして交通事故の原因となったケースでの、猫のかかわった者に対する、交通事故の被害者が損害賠償を求めた裁判は無いようです。しかし私は、いずれのケースにおいても法理上、民法第718条(動物の占有者における不法行為)、ないし、民法第709条(一般不法行為)により、責任を猫に関わった者に対して責任を問えると思います。さらに制度化され、行政が認めている地域猫であれば、仮に行政が事実上地域猫活動を強制した場合(所有者不明猫の引き取り拒否を行い、地域猫での管理を求めたなど)は、民法第719条による、共同不法行為が成立し、行政が連帯責任を負う可能性もあります。
なお類似のケース、「飼犬の首輪が外れてその犬が道路に飛び出し、それが原因で交通事故が起きた。犬に衝突した乗用車はバンパーが破損した」では、弁護士は犬の飼い主は、乗用車の損害を賠償しなければならないと回答しています。ペットが道路に飛び出し跳ねられた時の相手への対応
先に述べた通り同様のケースでは、日本ではまだ司法判断は無いようです。しかし海外ではかなりの数があります。ドイツのパーダーボルン地方裁判所では、次のような判決があります。「乗用車が道路上に飛び出してきた猫が原因で事故を起こした。この猫は野良猫であったが、餌を与えたり、ノミ取り首輪をつけるなどして世話をしている者がいた。裁判所は猫の世話をしている者に対して飼い主と同等の責任があるとして、乗用車の持ち主に事故による損害を賠償することを命じた」。Betreuer einer zugelaufenen Katze haftet für durch Katze verursachten Autounfall 「猫が原因で発生した自動車事故では、猫の世話人は責任があります」。1995年の古い判決ですが、以降ドイツでは下級審では、この判決を踏襲しています。本判決は、次回に紹介します。
猫を自由に徘徊させる飼い主、地域猫活動家、野良猫給餌者、さらに行政は、徘徊猫が事故の原因になりうることを理解しているのでしょうか。また法的責任を負う可能性もあります。その認識が希薄な日本の猫愛誤者は、あまりにも無責任で危機意識がないと言わざるを得ません。
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