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高速道路で多重事故を引き起こした犬は警察官に射殺された~ドイツ、バーデン-ヴュルテンベルク州ヴァルドルフ






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(Zusammenfassung)
Hund verursacht Auffahrunfall mit sechs Fahrzeugen und wird erschossen


 ドイツ、ドイツ、バーデン-ヴュルテンベルク州で発生した事件ですが、高速道路上に侵入した犬が原因で、6台の自動車の多重衝突事故が起きました。子供が二人怪我をして、救急ヘリコプターで搬送されました。犬は、最終的に警察官に射殺されました。警察は犬の飼い主に対して、警察官の出動の費用などの損害賠償請求を行う予定です。何とも迷惑な犬ですが、飼い主の賠償しなければならない金額は高額になるに違いありません。


 サマリーで示した事件を伝える、ニュースソースから引用します。Hund verursacht Auffahrunfall mit sechs Fahrzeugen und wird erschossen 「犬は高速道路場で6台自動車の多重追突事故を引き起こし、警察官に射殺されました」。2018年2月24日


Walldorf.
Ein Hund hat auf der Autobahn A5 zwischen Walldorf und Sandhausen einen Auffahrunfall mit sechs Fahrzeugen verursacht.
Zwei Kinder wurden nach Auskunft der Polizei bei dem Vorfall am Samstag leicht verletzt.
Letztlich musste der Hund erschossen werden, weil es Polizei und Tierärztin sechs Stunden lang nicht gelungen war, das Tier mit einer Lebendfalle einzufangen.
Als der Hund wieder auf die Autobahn zu laufen drohte und Menschenleben in Gefahr waren,
wurde er erschossen, wie ein Polizeisprecher mitteilte.
Der Besitzer des Hundes ist mittlerweile bekannt.
Die Polizei prüft, ob und inwieweit man ihm den Einsatz in Rechnung stellen kann.
Die beiden verletzten Kinder wurden in Krankenhäuser gebracht.
Dabei kam auch ein Rettungshubschrauber zum Einsatz.
Die Autobahn A5 war für rund eine Stunde in Richtung Norden gesperrt, dabei entstand ein Stau von etwa 13 Kilometern Länge.

ヴァルドルフ
一頭の犬が、ヴァルドルフとザントハウゼンの間の、高速道路A5号線で、6台の自動車の衝突事故を引き起こしました。
警察によると、土曜日のこの事件では、2人の子供が軽傷を負いました。 
結局、警察官と獣医師がライブトラップで6時間かけても捕獲できなかったため、その犬を射殺しなければなりませんでした。
犬が高速道路本線に再び侵入して脅威となり、人間の命が危険にさらされるに至ったために、犬は射殺されたと警察の広報担当官は言いました。
犬の飼い主は分かっています。
警察は、警察官の出動した費用を犬の飼い主に請求できるか、またその金額はどの程度までかを確認しています。
負傷した2人の子供は病院に搬送されました。
救急ヘリコプターも使用されました。
A5高速道路は北方面が閉鎖され、それは約1時間続きました。
これにより、約13キロの渋滞が発生しました。



 ドイツに限らず、犬を遁走させてそれが原因で交通事故が発生した場合、犬の飼い主はその関連費用が請求されます。6台自動車の多重衝突事故が発生し、子供が救急ヘリで病院へ搬送、警察官や獣医師が出動して捕獲を試み、最後は警察官が犬を射殺しました。犬の飼い主に対する請求は、日本円で数千万円単位の金額になるかもしれません。
 法律上は、日本でももちろんこのようなケースは、犬の飼い主に対して民事上の賠償責任が生じます。このようなサイトもありますので、よろしければ参考になさってください。飼い犬が原因で交通事故が生じた場合の飼い主の責任

 なお、「ドイツでは犬はノーリード(は和製英語で通じません)で良い」、「ノーリードが常識」という、正反対の嘘情報が流布されています。しかし騙されないでください。
 ドイツは、日本では考えられないほど犬のリード義務が厳しく、例えばノルトライン-ヴェストファーレン州では、場所や時期にもよりますが、犬のリード義務違反に対する処罰は最高で日本円で300数十万円の罰金になります。その他にも、民間人ハンターや警察官がそのような犬を射殺することが合法であり、実際にあります。続続々・極めて厳しいドイツの犬のリード義務~最高2万5,000ユーロ(325万円)の罰金、犬の押収殺処分、ハンターや警察官による射殺


(画像)

 NHKの、2012年11月1日放送の、「地球イチバン 地球でイチバン ペットが幸せな街~ドイツ・ベルリン~」まさに狂気そのものの番組。本番組のHPから。
 なおドイツは、生体販売ペットショップの数は、人口比で日本よりはるかに多いです。生体販売ペットショップの生体の売上高も、人口比で日本よりはるかに大きいです。

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(動画)

 Katze wird aus fahrendem Auto geworfen! Cat is thrown out of a driving car! 「猫は運転中の自動車から投げ捨てられる!」。2016/09/15 に公開 ドイツ
 このようなことが原因で交通事故が起きれば、もちろん猫を投げ捨てたドライバーが損害賠償責任を負います。

Eine Überwachungskamera filmt, wie ein herzloser Mensch ein kleines Kätzchen aus seinem fahrenden Auto wirft.
A security camera films a driver who throws a little kitten out of his driving car.
防犯カメラは、運転中の自動車から、子猫を投げ捨てている非情な人物を撮影しています。

 
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まとめ・ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハムの犯罪






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(Zusammenfassung)
Tierheim Verbrechen
Tierquälerei in Tiaheim und Mord an illegalen Tieren.


 記事、
ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハムの犯罪
続・ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハムの犯罪
続々・ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続続々・ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハイムの犯罪
のまとめです。
 上記の記事ではティアハイムの動物虐待や違法な殺害について実例を挙げました。さらにティアハムは、一定数の殺処分を合法的に行っています。攻撃的で麻酔薬による安楽死が行えない場合は、警察官の協力により射殺することもあります。これは違法とは言えませんが、ティアハイムの殺処分方法の一手段です。



 ドイツ、ヘッセン州ドライアイヒでは、ティアハイムの要請に応じて警察官がティアハイムに赴き、攻撃的な犬を射殺処分しました。その事件を伝えるニュースソースから引用します。Tierheim: Hund erschossen 「ティアハイム:犬の射殺」 2014年6月27日


Dreieich - Die Polizei hat im Tierheim Dreieich einen Hund erschießen müssen, nachdem dieser zwei Mitarbeiterinnen gebissen hatte.
Wie Polizeisprecher Ingbert Zacharias gestern auf Anfrage bestätigte.
Nach seinen Worten handelte es sich um einen sogenannten Listenhund.
Die durch Bisse verursachten Verletzungen der beiden Frauen wurden im Krankenhaus behandelt.

ドライアイヒ - 警察官は、ドライアイヒ・ティアハイムで、2人の女性従業員が犬に咬まれた後に、その犬を射殺しなければなりませんでした。
昨日、要望に応じて警察の広報担当官、イングバート・ザカリアス氏より確認されました。
ザカリアス氏の話によれば、その犬はいわゆる「リストの犬(禁止犬種。ドイツでは全州で、法律で飼育などが原則禁止されている犬種がある)」でした。
犬に噛まれた事が原因で二人の女性従業員は負傷し、病院で治療を受けました。



 ドイツ動物保護法の、脊椎動物の殺害要件については、次のように規定されています。ドイツ連邦動物保護法(Tierschutzgesetz)原文から引用します。


§ 4
(1) Ein Wirbeltier darf nur unter wirksamer Schmerzausschaltung (Betäubung) in einem Zustand der Wahrnehmungs- und Empfindungslosigkeit oder sonst, soweit nach den gegebenen Umständen zumutbar, nur unter Vermeidung von Schmerzen getötet werden.
Ist die Tötung eines Wirbeltieres ohne Betäubung im Rahmen weidgerechter Ausübung der Jagd oder auf Grund anderer Rechtsvorschriften zulässig oder erfolgt sie im Rahmen zulässiger Schädlingsbekämpfungsmaßnahmen, so darf die Tötung nur vorgenommen werden, wenn hierbei nicht mehr als unvermeidbare Schmerzen entstehen.

§4
(1)脊椎動物は、意識が喪失した状態でかつ、痛みを回避するに足る効果的な疼痛管理(麻酔下)もしくは(それができなければ)所与の状況下で合理的な範囲内で痛みを回避する方法でのみ殺害することができる。
牧畜や狩猟における慣行、またはその他法律の条文の規定で麻酔などの意識喪失なしの脊椎動物の殺害が許可されている場合、または許容される有害動物の駆除対策の範囲内であれば、回避不能な苦痛の限度内でのみ殺害することができる。



 つまり「脊椎動物の殺害は、合理的な理由があり、かつ意識喪失(麻酔下)で行うことが原則である。しかし、動物保護法以外の法律(例えば狩猟法など)で、麻酔を伴わない脊椎動物の殺害が許可されている規定があれば、意識喪失させていなくても、可能な限り苦痛軽減に配慮すれば、その範囲内での殺害は合法である」ということです。
 ですから狩猟法以外にも、警察法などによる犬などに対する銃器を使用しての殺害は、ドイツ連邦共和国では合法です。「ティアハイムで従業員が攻撃的な犬に咬まれて怪我をし、麻酔薬による安楽死が施術者によって危険な場合」は、警察法により、ティアハイムに収容されている犬を、警察官が射殺することは合法と考えられるでしょう。

 連載では、ティアハイムにおける動物虐待と違法な殺処分を取り上げましたが、合法的な犬の殺処分は、ティアハイムでは約3割程度行われています(大学の学術研究においては、ティアハイムの犬の殺処分は20%半ばを超えます。日本の統計と同じく、施設内の自然死を殺処分数に含めれば3割程度となります)。
 日本では「ティアハイムは殺処分ゼロである」さらに、「ティアハイムが安楽死(殺処分)が行えるのは、傷病で治療不可能の場合のみである」という誤った情報が流布されています。それらの情報の根拠としている資料は、Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes Richtlinien für die Führung von Tierheimen der Tierschutzvereine im Deutschen Tierschutzbund e.V.  「全ドイツ動物保護連盟によるティアハイムの規約 ドイツ動物保護連盟の動物保護協会のティアハイム運営に関するガイドライン」です。しかし、本書では、「ティアハイムが安楽死(殺処分)が行えるのは、傷病で治療不可能の場合のみである」とは、全く違うことが書かれています。実際の記述は次のとおりです。


Einschläfern von Tieren
1. Grundsatz
b) Die Einschläferung (Euthanasie) unheilbar kranker Tiere, die nur unter Schmerzen, Leiden oder Schäden weiterleben könnten, ist ein selbstverständliches Gebot des Tierschutzes.
2.
a) Bei Tieren, die starke, nicht behebbare, konstante Verhaltensstörungen zeigen, und derenWeiterleben mit schweren Leiden verbunden wäre, oder
b) bei Tieren, die infolge abnormer und nicht behebbarer Verhaltensstörungen eine akute Gefahr fürsich oder ihre Umwelt darstellen.

動物の安楽死(殺処分)
1、原則
b)痛み、苦痛または障害のもとでしか生きられない動物の末期の安楽死は、動物福祉上必要となることは明らかである。
2、
a)重度でかつ、回復不能な一定の行動障害を示し、そしてそれが生存する上で重度の苦痛となる動物。
b)異常かつ回復不能な行動障害の結果として、自分自身またはその周囲に緊急性の高い危険を及ぼす動物。



 つまり、Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes Richtlinien für die Führung von Tierheimen der Tierschutzvereine im Deutschen Tierschutzbund e.V.  「全ドイツ動物保護連盟によるティアハイムの規約 ドイツ動物保護連盟の動物保護協会のティアハイム運営に関するガイドライン」では、 次のことが書かれています。

1、回復不能な傷病で苦痛がある末期症状の場合は、安楽死(殺処分)しなければならない(=gebot 命令)。
またほかに、安楽死(殺処分)して良いとするケースでは、次が挙げられています。
2、その動物に重度の行動障害があり、それが原因でその動物が生きる上で苦痛をもたらす場合。
3、その動物に重度の行動障害があり、それが周囲に危険を及ぼすリスクがある場合。


 ところが、日本では、「1、」しか引用していません。しかも「しなければならない=命令」を、「しても良い=その場合に限って容認される」と、偏向訳をしています。 「その場合はしなければならない」は、「ほかの場合はしてはならない」にはなりません。
 さらに、これは民間団体のあくまでも「ガイドライン(指針)」で強制力はありません。 罰則もありません。 法律とは異なります。 日本では、この、Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes Richtlinien für die Führung von Tierheimen der Tierschutzvereine im Deutschen Tierschutzbund e.V.  「全ドイツ動物保護連盟によるティアハイムの規約 ドイツ動物保護連盟の動物保護協会のティアハイム運営に関するガイドライン(指針)」を紹介引用した文献はいくつかあります。 しかしいずれも、その内容は「都合の良い抜き書き」であり、偏向があります。
 「ティアハイムは殺処分ゼロである」、「行ったとしても、末期の傷病で治療不可能な場合に限られる」と日本で流布されている情報は大嘘です。ティアハイムでは、違法な動物虐待や殺処分はしばしば行われえていることが発覚していますし(これは統計に載りません)、そのほかにも合法的に警察官が依頼を受けて、収容した犬の射殺も行っています。獣医師による、麻酔薬を用いた安楽死(殺処分)は、学術調査などでは、3割近くということが明らかになっています。

 繰り返しますが、ティアハイムの犬猫などの収容動物の安楽死(殺処分)に関する「ガイドライン(指針)」を出している、全ドイツ動物保護協会ですが、一民間団体です。民間団体の「指針(ガイドライン)」は、「物事を進めるうえでたよりとなるもの。参考となる基本的な方針。手引き」であって、法律のように罰則があるわけではありませんし、強制力もありません。
 しかし日本では、この全ドイツ動物保護協会が出している、「ティアハイムにおける安楽死に関するガイドライン(指針)」が、都合よく抜き書きされ、さらにその部分が偏向して日本語訳(誤訳と言っても差し支えない)されたものが流布されています。それを元に、「ティアハイムでは末期の傷病でしか安楽死(殺処分)していない」と、執拗に、コメントをした方がいます。全ドイツ動物保護協会が出している、「ティアハイムにおける安楽死に関するガイドライン(指針)」に関する日本での、「都合の良い抜き書き」、「偏向した内容紹介」については、改めて記事にします。


(画像)

 日本で狂ったように「殺処分ゼロ」と嘘情報が喧伝されている、ドイツのティアハイム・ベルリン。同施設は、ドイツ最大手の新聞、Bild紙に、「健康な動物でも殺処分を行っている」ことを公表しています。また自身のHPでも、「傷病動物」のほか、「問題行動がある動物」と、「緊急性を要する危険回避」でも、動物を殺処分すると明記しています。これは、Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes Richtlinien für die Führung von Tierheimen der Tierschutzvereine im Deutschen Tierschutzbund e.V.  「全ドイツ動物保護連盟によるティアハイムの規約 ドイツ動物保護連盟の動物保護協会のティアハイム運営に関するガイドライン(指針)」に基づくと、同ティアハイム自身も述べています。

 長年、「殺処分ゼロ」と日本で紹介され続けている、ティアハイム・ベルリンのHP、Tierheim berlin FAQ 「ティアハイム・ベルリンHP よくある質問」の箇所。これには明確に「問題行動(攻撃性など)がある動物は殺処分を行います」と記述されています。その記述の訳文と画像です。


(Q)Werden Tiere eingeschläfert?

(A)
Wenn ein Tier gemäß der Tierheimordnung des Deutschen Tierschutzbundes nicht behebbare, konstante Verhaltensstörungen zeigt, so dass ein Weiterleben entweder nur mit schweren Leiden verbunden wäre oder eine akute Gefährdung der Umwelt vorhanden ist.

(Q)
動物を安楽死させるのはどのような場合ですか?

(A)
ドイツの動物保護連盟のティアハイムのガイドラインによれば、一定の行動障害を示す動物、深刻な傷病のいずれかが致死処分を行えるとされ、または緊急を要する危険性の回避のためであれば可能です。



ティアハイム・ベルリン 安楽死


(画像)

 朝日新聞、太田匡彦氏の「アエラ」の記事。「犬を殺さないドイツの常識」と書かれていますが、太田匡彦さんの取材力は大丈夫なのでしょうか???。ティアハイム・ベルリンは、自らHPで「傷病動物、問題行動がある動物、緊急を要する場合」は致死処分を行うと書いています。この太田匡彦氏のアエラの記事は、余りにも痛いです。太田匡彦氏は、ドイツのティアハイムの「お花畑誤認情報」を拡散した張本人の最右翼です。

編集部 太田匡彦(「アエラ」の太田匡彦氏の記事から引用)。

「私たちは一匹も殺さないと」動物保護施設(ティアハイム・ベルリン)の職員は言う(笑い)。
そこに気負いはない。
それがドイツでは当たり前のことなのだ。


アエラ (567x800)

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続続々・ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハイムの犯罪






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(Zusammenfassung)
Tierheim Verbrechen
Tierquälerei in Tiaheim und Mord an illegalen Tieren.


 記事、
ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続・ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続々・ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハイムの犯罪
の続きです。
 これらの記事では、あからさまに違法な、ティアハイムにおける収容動物の殺処分と虐待について書きました。今回取り上げるケースは明らかに違法とは言えませんが、日常的に収容動物の殺処分(安楽死)をティアハムが行っていることをうかがわせる資料です。これは動物保護団体に送られた、ティアハイムに保護した猫を預けた人の告発のeメールです。



 サマリーで示した内容を、下記の資料から引用します。ungerechtfertigte Katzentötungen im Ilmenauer Tierheim 「イルメナウ・ティアハイムでの不当な猫の殺害」。2015年7月17日


Folgende E-Mail habe ich am 09.März 2009 erhalten, die mir natürlich zu denken gab, zumal ich persönlich seit Langem einen guten Draht zum Ilmenauer Tierheim und dessen Leiterin hatte und somit schon sehr enttäuscht war, was da passiert ist.

Betreff: Einschläfern von Katzen
kam eine fremde Katze auf mein Grundstück, sie hinkte mit dem rechten hinteren Pfötchen und der Schwanz war verletzt,
sie kam jeden Abend und ich habe sie gefüttert, und glauben sie mir, die hat einen Heißhunger gehabt, fangen konnte ich sie nicht, war zu scheu.
Ich dachte rufst mal das Tierheim in Ilmenau an und fragst, was ich machen soll, von Frau Urbatscheck bekam ich am 2.3.2009 eine Lebendfalle.
damit sich der Tierarzt von Ilmenau der für das Tierheim zuständig ist, mal die Katze anschaut, und seine Meinung äußert.
Und nun der Schock.
Die Frau Reimann, die für die Katzen zuständig ist, sagte mit heute , die hat der Tierarzt eingeschläfert.
Gründe: Der Schwanz der Katze war sehr stark verletzt, sie hat gestunken und war alt und hat gefaucht…..
Einschläfern ist ja billiger als eine Behandlung.
Das war die zweite Katze die ich zum Tierheim geschafft habe um zu sterben.
hatte ich einen ähnlichen Fall, ein schwarzer Kater, der bei mir täglich auf dem Grundstück kam, weil er Hunger hatte.
Ihn habe ich ins Tierheim gegeben.
Auch hier wieder die Frau Reimann, der hatte die Bauchwassersucht und musste eingeschläfert werden.
Ich habe den Eindruck, das Tiere im Tierheim Ilmenau die Kosten verursachen, eingeschläfert werden.

私は2009年3月に、次のようなeメールを受け取りました。
それはもちろん、私に何かを考える機会を与えてくれました。
私は個人的には、イルメナウ・ティアハイムとその代表者と長い間友好関係にありましたので、そこで何が起きていたのかを思うと、大変失望しました。

件名:猫の安楽死
様子がおかしい猫が、私の家の庭にやって来ました。
その猫は右後足に障害が有り、尻尾を怪我していました。
その猫は毎晩来て飢えていましたし、私を信頼していましたので、私は餌を与えました。
私はその猫があまり人に慣れていなかったので、捕獲することができませんでした。
私はイルメナウのティアハイムに電話して、どうしたらいいか尋ねました。
そして、ウルバートシェックという女性から、ライブトラップを借りました。
イルメナウのティアハイムの責任者である獣医師が、猫を見て意見を表明します。
今はショックを受けています。
その猫を担当しているレイマンという女性は、今日、獣医師がその猫を安楽死させたと言いました。
理由は:猫の尻尾はひどく傷ついていることと、高齢であることと呼吸に雑音があることです。
治療するよりも、安楽死させるほうが安上がりです。
それは、私がティアハイムに届けた2番目の猫でした。
私には、同じようなケースがあります。
黒い猫でしたが、その猫は空腹で、毎日私の家の庭に来ました。
私はその猫を、ティアハイムに預けました。
このケースでも、猫に腹水があるという理由で、レイマンという女性は、猫を安楽死させなければならなかったのです。
私は、ティアハイム・イルメナウでは、動物が安楽死させられるという印象を持っています。



(画像)

 年次報告書を公表している、ドイツのティアハイムの具体例。tierheim-altentreptow「ティアハイム・アルテントレプトゥ」のHPに掲載されている年次報告書から。

 2014年には、犬猫総収容数140に対して、殺処分(Euthanasien)が34頭、施設内死(verstorben)が15頭でした。総収容数に占める殺処分+施設内死の割合は35%です(日本の自治体の殺処分数の計算方法に基づく)。年次報告書を出しているティアハイムとしては、この殺処分数・率は特別高いとは思えません。
 当ティアハイムと日本の自治体の殺処分率を比較すれば、すでに日本の自治体では、本ティアハイムより殺処分率が低いところもあるでしょう。またティアハイムは民間団体ですので、殺処分率・数の公表値が正しいことを担保出来ません。経営上、ティアハイムは殺処分率・数を少なく見せたいからです。ドイツのティアハイムの水面下での殺処分率・数は、さらに多い可能性は大です。「ティアハイムは殺処分しない」という、嘘プロパガンダを狂ったように拡散している国は、世界広しといえど日本ぐらいだと思います。ドイツのマスメディアも、大学の学術調査でも、ティアハイムの殺処分は相当数あるとしています。何よりも、ティアハイム自身が「健康な動物でも殺処分している」と公表しています。当のティアハイムが頼んでいるわけでもないのに、日本は不思議な国です(笑い)。

ティアハイム 殺処分率

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続々・ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハイムの犯罪






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(Zusammenfassung)
Tierheim Verbrechen
Tierquälerei in Tiaheim und Mord an illegalen Tieren.


 記事、
ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続・ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハイムの犯罪
の続きです。
 これらの記事では、ティアハイムの動物虐待と違法殺害について、具体例を挙げています。今回は、ティアハイムが引き取った、ペットのモルモットやハムスターを、ほかの収容動物の餌にしていたり、ウサギを床に叩きつけて殺害する、常に犬に暴力を振るっていたティアハイムや、収容した犬をわずか数日で違法に射殺しながら、行政から4週間分の飼育費の補助金を受け取っていたティアハイムを取り上げます。



 まず、引き取ったペットのモルモットやハムスターを、ほかの収容動物の餌にしていたり、小動物を床に叩きつけて殺害する、常に犬に暴力を振るっていたティアハイムに関するニュースソースから引用します。
 Schwere Vorwürfe an Tierheim „Nager verfüttert statt vermittelt“ 「ティアハイムの重大な疑惑 新しい飼い主を探す代わりに、げっ歯類(ハムスターやモルモットなど)たちは餌にされた」 2013年6月8日


Münster - Das Kreis tierheim Münster steht in der Kritik.
gibt es nun teilweise schwere Vorwürfe gegen das Heim in der Munastraße und insbesondere dessen aktuelle Leiterin.
Ex-Teilzeitkräfte und einstige ehrenamtliche Mitarbeiter schlagen Alarm, fordern eine neue Leitung und versenden in diesen Tagen einen fünfseitigen Brief mit brisanten Anlagen an die 13 Mitgliedsstädte und -gemeinden des Trägervereins, an das Veterinäramt, den Deutschen Tierschutzbund, die Landestierschutz-Beauftragte und den Landestierschutzverband.
Das Mobbing der festen und ehrenamtlichen Mitarbeiter sowie Tiertötungen und teils nicht tiergerechten Umgang insbesondere durch die Leiterin.
Dem Vorstand nicht bekannt sei auch eine durch die Ex-Mitarbeiterin bezeugte Tötung eines jungen, am Auge erkrankten Kaninchens durch Aufschlagen auf den Katzen küchenboden.
Die aktuelle Tierheim-Leitung pflegt generell einen sehr rüden Umgangston mit den Hunden.
Läuft etwas nicht so wie gewünscht, werden die Tiere bestenfalls angebrüllt, fast immer aber zusätzlich gezerrt, geschubst und auch getreten.
Andere Nager seien – statt vermittelt zu werden –an Schlangen verfüttert worden.

ミュンスター - ミュンスター地区のティアハイムが批判されています。
現在、特にムナシュトラーセのティアハイムと今の代表者には重大な疑惑があります。
ムナシュトラーセ・ティアハイムの元パート従業員やアルバイトと、元ボランティアが新たな経営陣を求めており、その議論の余地があるとする、5ページに及ぶ警告の手紙を、ドイツ動物保護協会、全ドイツ動物保護委員会、および全ドイツ動物保護協会が含まれる、スポンサー団体の13の市町村や自治体の獣医事務所に送っています。
正規従業員とボランティアによる虐待行為および動物の殺害、そして特に指導者の動物の扱いが優しくありません。
取締役会はまた、元従業員がまだ若い、目が病気にかかったウサギを、キッチンフロアに叩きつけて殺害したと証言したことを知りません。
現在のティアハムの管理においては、全般的に犬には乱暴な扱いを維持しています。
犬が言う事を聞かない場合は、犬はせいぜい大声で鳴き喚きますが、ほとんど日常的にさらに叩かれて蹴られてきました。
他にげっ歯類(ハムスターやモルモットなど)は - 新しい飼い主に譲渡されることはなく - (ティアハイムで収容されている)ヘビの餌にされました。



 次は、犬を行政から引き受けた直後に銃殺したものの、4週間分の飼育費の補助金を受け取っていたティアハイムのケースです。これは、元従業員の内部告発であり、かつこの従業員はティアハイムを刑事告発する意向です。さらにティアハイムや関係者の実名が公表されているため、信ぴょう性は高いと思われます。
 Tierheim tötet Hunde 「ティアハイムは犬を殺す」、から引用します。


"Max&Moritz" in Klein-Wohlde läßt seit geraumer Zeit seine "Listen"hunde töten!!!!!!
Heute abend erhielt ich einen Anruf ,Leiterin des Tierheims Roggendorf.
Sie war mit einem ihrer Mitarbeiter unter dem Vorwand auf der Suche nach einem geeigneten Hund für sich in Klein-Wohlde.
Dort wurden ihr von 2 Angestellten einige Hunde gezeigt, unter anderem eine Bordeauxdoggenhündin, sowie ihr vermutlich 2 Jahre alter Sohn(möglicherweise war der Vater ein Tosa Inu).
Frau wurde von den Angestellten erzählt, daß diese Tiere in den nächsten Tagen eingeschläfert würden, da sich für sie kein neuer Besitzer finden würde!!!
Denn man könne ja schließlich nicht alle Hunde retten und außerdem geschähe dies auf Grund der hohen Kosten.
Angeblich zahlt das Amt für Fundtiere 4 Wochen Unterhalt an die private Pension .
Da dort nicht vermittelbare Hunde einfach erschossen und auf dem angrenzenden Acker verscharrt wurden!
Desweiteren werden wir Strafanzeige wegen groben Verstoßes gegen das Tierschutzgesetz stellen.
Wer weiß in wie vielen.
Tierheimen noch so etwas geschieht!!!

Was sagt eigentlich das Wort Tierheim ?
Ich dachte immer ein "Heim für Tiere" für den Übergang, vielleicht nicht das Beste, aber besser als auf der Straße.
Es gibt bestimmt noch viele Fälle von denen wir nichts oder noch nichts wissen.

クラインーヴォルデにあるティアハイム「マックス&モリッツ」は、ティアハイムの「リスト」犬(ドイツの法律で飼育が禁じられている闘犬カテゴリーの犬種。これらの犬は原則飼育が禁止で、極めて厳しい飼育条件などを満たさない限り、行政により押収されて殺処分されることが法律で定められています)を何度か殺したに違いありません!
今夜私は、ティアハイム・ロゲンドルフの所長から電話を受け取りました。
クラインーヴォルデで、自分に合う犬を見つける口実で(ティアハイム「マックス&モリッツ」で)働いている一人の女性がいました。
そこ(マックス&モリッツ)では、スタッフがいくつかの犬を示しました。
とりわけ、ボルドー・ドッグ(ボルドー・マスティフ)のメス犬と、おそらく父親が土佐犬と思われる2歳のオス犬です。
女性はスタッフから言われました。
これらの犬は、飼い主が全く見つからない見込みですので、犬たちは数日中に殺されるだろうと!
ええ、最終的には、すべての犬を救うことができなかったのです、犬を救うコストが高くこれが原因で失敗しました。
報告によれば、犬の飼育費用の4週間分が基金の事務所から支払われるにもかかわらず。
収容が継続されなくなった犬は、単に射殺されて、隣接する空き地に埋葬されました!
私たちは(このティアハイムの行為が)、ドイツ連邦動物保護法にすべてが違反するとして、刑事告発を行います。
誰もが、このようなことが多く起きていることを知っています。
ティアハイムでは、またこのようなことが起こります!

ティアハイムという名称は、正確には一体何なのでしょうね?
私はいつも、おそらくベストとは言えませんが、移行のための(新しい飼い主に譲渡するまでの一時収容)「動物のためのホーム」と思いっていましたが、路上で野良でいるよりマシでしょう。
そのような多くの例(ティアハイムが収容した犬を射殺すること)は確かにあるでしょうが、私たちは何が起きているかをまだ知りません。
もしそのようなことがすぐに終わらなかったとしても、私はすぐに忘れてしまうでしょう。



(画像)

 B・Z(ベルリン・ツァイティング。ドイツで最大発行部数のタブロイド紙)のトップページ、Ja im Berliner Tierheim werden Hunde getötet 「そうですよ、ベルリンのティアハイムでは犬が殺されています」という見出しの記事を掲げた、新聞の広告スタンド。ドイツ人にとっては、ティアハイムが収容動物の殺処分を行っていることなんて周知の事実です。「ティアハイムは殺処分しない」などと信じているのは、ドイツから遠く離れたアジアの一国の国民だけでしょう。
 その他にB・Z広告スタンドでは「今日はもうお読みになりましたか?」とあり、となりのBILD紙は「激動する中近東」という報道内容の広告を出しています。 

ティアハイムベルリン 犬殺処分 (800x600)

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みんなで歌おう 地域猫 No !(VILLAGE PEOPLE –YMCA) 替え歌 二番煎じ日本語版 さんかくたまご作)






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Domestic/Inländisch

  VILLAGE PEOPLE – Y.M.C.A. の替え歌 "TNR No !" の日本語版を作ってみました。なお、現曲の歌詞はこちらです。YOUNG MAN  歌手:西城秀樹 日本語訳詞:あまがいりゅうじ(日本語)。またいろいろなところからひんしゅくを買いそうですが、せっかく作ったので公開します(笑い)。こちらもよろしければご覧下さい。みんなで歌おう TNR No !(VILLAGE PEOPLE –YMCA 替え歌 さんかくたまご作)


YOUNG MAN  歌手:西城秀樹 日本語訳詞:あまがいりゅうじ


(動画)

 西城秀樹 YOUNG MAN(Y.M.C.A.) (1979) 2015/07/22 に公開
 かつての国民的アイドル。西城秀樹さんって、そんなにかっこいい男ですか。そこらへんに普通にいそうな、普通の日本人という感じ。





Stupid !(バカ野郎) もう止めてくれよ
Stupid !(バカ野郎) ああ迷惑だぜ
Stupid !(バカ野郎) いい加減にしてくれよ
Stupid !(バカ野郎) 場の空気が
Stupid !(バカ野郎) 読めていない
Stupid !(バカ野郎) お前は嫌われている

馬鹿らしい 地域猫 地域猫
そんなこと 意味がない
猫は減らない
アホな 地域猫 地域猫
いい年して やりたいこと
勝手にしちゃダメさ

Stupid !(バカ野郎) 聞いているのか
Stupid !(バカ野郎) 俺の言うことを
Stupid !(バカ野郎) 野良猫の餌やりなんて
Stupid !(バカ野郎) 不潔だし
Stupid !(バカ野郎) 感染症の
Stupid !(バカ野郎) 原因にもなるんだ

馬鹿らしい 地域猫 地域猫
そんなこと 意味がない
猫は減らない
アホな 地域猫 地域猫
いい年して やりたいこと
勝手にしちゃダメさ

Stupid !(バカ野郎) 年金暮らし
Stupid !(バカ野郎) 金もないのに
Stupid !(バカ野郎) 餌代も大変だ
Stupid !(バカ野郎) 嫌われても
Stupid !(バカ野郎) 依存症だから
Stupid !(バカ野郎) 餌やりをやめられない

馬鹿らしい 地域猫 地域猫
そんなこと 意味がない
猫は減らない
アホな 地域猫 地域猫
いい年して やりたいこと
勝手にしちゃダメさ

地域猫 地域猫
No No No No No No !

馬鹿らしい 地域猫 地域猫
そんなこと 意味がない
猫は減らない
アホな 地域猫 地域猫
いい年して やりたいこと
勝手にしちゃダメさ

馬鹿らしい 地域猫 地域猫
そんなこと 意味がない
猫は減らない
アホな 地域猫 地域猫
いい年して やりたいこと
勝手にしちゃダメさ

地域猫 No No No No !


(動画)

 U.S.S.R. - Y.M.C.A. Parody 2018/01/27 に公開
 USSR(ソビエト連邦)を皮肉った、YMCAの替え歌。




(画像)

軽犯罪法3

軽犯罪法1

兵庫区駐車場餌やり

覚障害者支援学校ポスター

神戸市垂水区保育所内餌やり

垂水駐車場1

続・ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハイムの犯罪






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(Zusammenfassung)
Tierheim Verbrechen
Tierquälerei in Tiaheim und Mord an illegalen Tieren.


 前回記事、ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハムの犯罪、の続きです。前回記事では、ドイツのティハイムにおける、動物虐待や違法な殺害が少なからず行われていることを書きました。そしていくつかのティアハイムにおける動物虐待や、収容動物の違法殺害事件のニューソースの概要を示しました。今回記事では、それらの事件について再度述べようと思います。


 Tierquälerei im Tierheim Süderstraße 「ティアハイム・シェダーシュトラーセでの動物虐待」(2005年) から引用します。なお、このティアハイムの犬の虐待と、違法な殺害は、刑事起訴されています(判決は不明)


Tierheim Süderstraße, Anfang September 2001: Am Ende der Anlage steht ein Mann und hält einen Stock in der Hand.
Immer wieder schlägt der Mann mit der Stange gegen einen Hundekäfig - so lange, bis der eingesperrte Hund fast rasend wird.
Es ist Wolfgang Poggendorf (68), der Geschäftsführer des Tierschutzvereins Hamburg.
Doch es gibt einen weiteren Fall aus dem Jahr 2000.
Der passierte, als ein Fernsehteam Hunde im Tierheim an der Süderstraße filmen wollte.
Poggendorf habe so lange gegen die Gitter des Käfigs geschlagen, bis "der Hund sich heftig in das Eisengitter verbiß".
Wie Herr Poggendorf Hunde auf tierquälerische Weise konditionieren lässt, um sie dann als angeblich aggressiv vorzuführen.
Der Trick des Tierheimchefs, dem beispielsweise auch die Hündin "Sugar" ausgesetzt wurde, um die ein monatelanger Rechtsstreit geführt wurde, besteht ganz einfach darin, den Hund von zwei PflegerInnen mit zwei Leinen in entgegengesetzte Richtung ziehen zu lassen.
Dadurch wird der Hund immer stärker am Hals gewürgt.
Das ihn würgt - auf vielen Pressefotos dokumentiert.
Die Praktizierung dieser Tortur im Tierheim Süderstraße unter Regie von Wolfgang Poggendorf ist nicht neu.
Als die BILD am 26. August 1999 mit der Schlagzeile "Tierheim-Chef schläfert Kampfhunde ein!" auf der Titelseite erschien.
Leider kann man im Fall Wolfgang Poggendorf selbst das nicht gänzlich ausschließen.

2001年の9月初旬のティアハイム・シェダーシュトラーセの出来事:施設の片隅で、一人の男が立ったまま手に棒を持っています。
何度も何度も、棒を持った男が犬の檻を叩いていました- それはとても長時間で、檻に入れられた犬がほとんど発狂してしまうほどした。
その男は、動物保護協会・ハンブルク(ティアハイム・シェダーシュトラーセの上部団体)の代表者、ヴォルフガング・ポゲンドルフ(68歳)氏です。
それのみならず、2000年には別のケースがあります。
これは、TV局の取材陣が、ティアハイム・シェダーシュトラーセで犬を撮影しようとしていたときに起きました。
ポゲンドルフ代表は、長時間犬の檻を、「犬が檻の柵に強く噛み付くまで」叩いていました。
ポゲンドルフ氏は、犬を拷問状態にすることによって、おそらく犬を攻撃的になっていると見せたかったのです(註 攻撃的な動物は、殺処分が合法とされるため。犬を殺処分したかったのだと思われる)。
例えば、1ヶ月間の公判で明らかにされた、雌犬「シュガー」でのティアハイムのポゲンドルフ所長の方法ですが、単に犬の首を、2人の男性飼育員が2本のロープで反対方向に引っ張る(首を絞めて殺す)ことでした。
その結果、犬はきつく首を絞められて殺されます。
その絞殺方法は - 多くの報道写真に記録されています。
ヴォルフガング・ポンゲンドルフ氏が指示する、ティアハイム・シェダーシュトラーセでの、この犬の拷問の実行は目新しいことではありません。
1999年8月26日のBILD紙(註 ドイツ最大手の新聞)では、一面に、「ティアハイムの代表者は犬を眠らせます(殺す)!」という記事が登場しました。
残念なことですが、ヴォルフガング・ポゲンドルフ氏の方法ですが、これは完全に排除することはできません。



 次は、正当な理由がなく、施設の収容キャパシティに比較すれば、相当数の犬猫を感電死などで処分していたドイツのティアハムです。もちろんドイツ連邦動物保護法では感電死による犬猫の殺処分は禁じられています。発覚は、従業員の内部告発からでした。
 以下に、Einschläferungen ohne triftigen Grund TV-Bericht erhebt Vorwürfe gegen Krefelder Tierheim 「正当な理由がない殺処分 TV報道はクレーフェルト・ティアハイムに対して疑惑を提起します」。2015年11月24日、から引用します。


Krefeld.
Der Privatsender Vox hat über Vorwürfe berichtet,
Im Krefelder Tierheim sollen 30 bis 40 Tiere "ohne vernünftigen Grund" getötet worden sein .
30 bis 40 Tiere - vor allem Katzen - ohne triftigen Grund eingeschläfert zu haben.
Zudem sollen Hunde mit Stromschlägen traktiert worden sein.
Die Vorwürfe im einzelnen: Das Tierheim soll Katzen mit Pilzerkrankung eingeschläfert haben.

クレーフェルト
民放のTV局VOXは、(ティアハイムに対する)疑惑を報道しています。
「合理的な理由」がなく、30〜40頭の動物がクレーフェルト・ティアハイムで殺されています。
特に猫ですが、30〜40匹が正当な理由なく、殺処分されたに違いありません。
他に犬が、伝えられるところによれば、感電死させられていました。
ティアハイムの詳細な反論:ティアハイムは、真菌性の感染症があったために、猫を安楽死させておく必要があったのです。



 このクレーフェルト・ティアハイムですが、HPを調べてみました。Tierheim Krefeldfür die Aufnahme von bis zu 30 Hunden, 60 Katzen und mit diversen Räumen für Nager und Vögel ausgelegt. 「30頭の犬、60匹の猫およびげっ歯類や鳥類を収容するために、色々なケージがある設計です」とあります。最大の収容数が犬30頭、猫60匹ですから、それほど大きな施設とは思えません。ですから、違法な殺処分も含めれば、殺処分率はかなり高いと推定できます。
 なお感電による殺害は、豚の屠殺などでよく用いられます、家畜の屠殺でよくて、犬だと良くないというのはやや理解に苦しむところです。


(動画)

 もすかう 2008/05/25 に公開
 記事とは関係ありませんが、1970年代~19080年代にかけて活躍した西ドイツの音楽ユニット、ジンギスカン。彼らのヒット曲、「めざせモスクワ」の空耳版です。

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ティアハイムの動物虐待と違法殺害~あまりにも多いティアハムの犯罪






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(Zusammenfassung)
Tierheim Verbrechen
Tierquälerei in Tierheim und Mord an illegalen Tieren.


 私は今までに、ドイツの動物保護施設、ティアハイムの犯罪に関する連載記事を書いています。まず「ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪」の連載では、ティアハイムの幹部による、ティアハイムの資金の横領や、寄付金を騙し取ったなどの経済事件を取り上げました。次の連載、「『アニマル・レスキュー』という汚いビジネス」では、ティアハイムや、その上部団体の動物保護団体が、「(主に動物虐待国と言われている国の犬ですが)アニマル・レスキュー」を名目にして、一般の動物保護に関心がある人から金を騙し取ったり、東欧などで雑種犬を劣悪繁殖して「レスキュー犬」と騙して高額で売りつけたりする詐欺を取り上げました。また、これらの「ニセレスキュー犬」の多くは、ワクチン接種が偽装されていたり、正規の手続きを経ずにドイツに持ち込まれていることも書きました。「アニマルレスキュー詐欺」も経済犯罪の範疇です。しかしティアハイムの犯罪は経済犯罪だけではありません。収容した動物の虐待や違法な殺害などの、動物保護法違反も多く報道されています。また収容動物を実験動物として横流ししたり、薬事法違反などの犯罪もあります。また、違法行為により、ティアハイムの免許が取り消された例もあります。


 私が今までこちらで公開した、ドイツのティアハイムの犯罪に関する記事です。これらの記事ではサマリーで示したとおり、主に経済犯罪を取り上げています。

「ティアハイムは寄付金ヤクザだ」というドイツの評論書~あまりにも多いティアハイムの犯罪
ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続・ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続々・ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪
「アニマル・レスキュー」という汚いビジネス~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続・「アニマル・レスキュー」という汚いビジネス~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続々・「アニマル・レスキュー」という汚いビジネス~あまりにも多いティアハイムの犯罪

 しかし、ドイツのティアハイムにおける犯罪は、経済犯罪だけではありません。収容した動物の虐待行為や、違法な大量殺害も度々報道されます。違法な犬の殺害で、動物保護法違反で起訴された例もあります。そのほかにも、「行政から保護した犬の飼育受託した直後に違法に犬を射殺して、4週間分の公的な補助金を不正に受け取ったティアハイム」や、「職員が無資格であるにもかかわらず、違法に指定医薬品を使用した薬事法に違反したティアハイム」、「保護した犬などを実験動物として横流ししたティアハイム」、「新しい飼い主を見つけることを条件に、馬を高額な料金で引き受けた直後に屠殺業者に売却したティアハイム」、「違法行為により免許取り消しになったティアハイム」、「資金難で違法なネグレクト飼育に陥っているティアハイム」など、枚挙にいとまありません。
 次回以降の記事では、「収容した動物の虐待行為や、違法な大量殺害を行ったティアハイム」について、連載します。ティアハイムによる収容動物(保護動物)の不適切な扱い(虐待)や、違法な方法での大量殺処分は、度々報道されますし、特段珍しいことではありません。具体的には、次のような事件があります。 
 これらは、ドイツのティアハイムの動物に対する、虐待、違法な殺害方法、正当な理由がない大量殺処分の一角です。その他にも多くの実例が有ります。


Tierquälerei im Tierheim Süderstraße 「ティアハイム・シェーダーシュトラーセでの動物虐待」。2005年。
 こちらではティアハイムにおける動物虐待と、違法な犬の殺害を取り上げています。例えば、ティアハイムの2人の男性職員が、それぞれ犬の首にかけたロープを反対方向に引っ張り、犬を絞殺していました。この事件は起訴されています(判決は不明)。このティアハイムでは、その他の虐待例も収録されています。この記事は、後ほど詳しく取り上げます。

Der Trick des Tierheimchefs, dem beispielsweise auch die Hündin "Sugar" ausgesetzt wurde, um die ein monatelanger Rechtsstreit geführt wurde, besteht ganz einfach darin, den Hund von zwei PflegerInnen mit zwei Leinen in entgegengesetzte Richtung ziehen zu lassen.
Dadurch wird der Hund immer stärker am Hals gewürgt.

例えば、1ヶ月間の裁判で明らかにされた、雌犬「シュガー」でのティアハイムの所長の方法ですが、単に犬を2人の男性飼育員が2本のロープで反対方向に引っ張る(首を絞めて殺す)ことでした。
その結果、犬はきつく首を絞められて殺されます。



Einschläferungen ohne triftigen Grund TV-Bericht erhebt Vorwürfe gegen Krefelder Tierheim 「正当な理由がない殺処分 TV報道はクレーフェルト・ティアハイムに対して疑惑を提起します」。2015年11月24日。ティアハイムが、感電殺などという不適切な方法で、犬猫を大量殺処分していたケース。

Krefeld.
Der Privatsender Vox hat über Vorwürfe berichtet,
Im Krefelder Tierheim sollen 30 bis 40 Tiere "ohne vernünftigen Grund" getötet worden sein .
30 bis 40 Tiere - vor allem Katzen - ohne triftigen Grund eingeschläfert zu haben.
Zudem sollen Hunde mit Stromschlägen traktiert worden sein.
Die Vorwürfe im einzelnen: Das Tierheim soll Katzen mit Pilzerkrankung eingeschläfert haben.

クレーフェルト・ティアハイム。
民放のTV局VOXは、(ティアハイムに対する)疑惑を報道しています。
「合理的な理由」がなく、30〜40頭の動物がクレーフェルト・ティアハイムで殺されています。
特に猫ですが、30〜40匹が正当な理由なく、殺処分されたに違いありません。
他に犬が、伝えられるところによれば、感電死させられていました。
ティアハイムの詳細な反論:ティアハイムは、真菌性の感染症があったために、猫を安楽死させておく必要があったのです。



Schwere Vorwürfe an Tierheim „Nager verfüttert statt vermittelt“ 「ティアハイムの重大な疑惑 新しい飼い主を探す代わりに、げっ歯類(ハムスターやモルモットなど)たちは餌にされた」。2013年6月8日。
 ティアハイムに収容されたペットのげっ歯類(ハムスターやモルモット)が、ティアハイムに収容されている蛇の餌にされていた、ウサギをキッチンの床に叩きつけて殺害していた、犬を殴ったり蹴ったりしていたという、ティアハイム。

Münster - Das Kreistierheim Münster steht in der Kritik.
Dem Vorstand nicht bekannt sei auch eine durch die Ex-Mitarbeiterin bezeugte Tötung eines jungen, am Auge erkrankten Kaninchens durch Aufschlagen auf den Katzen küchenboden.
Die aktuelle Tierheim-Leitung pflegt generell einen sehr rüden Umgangston mit den Hunden.
Läuft etwas nicht so wie gewünscht, werden die Tiere bestenfalls angebrüllt, fast immer aber zusätzlich gezerrt, geschubst und auch getreten.
Andere Nager seien – statt vermittelt zu werden –an Schlangen verfüttert worden.

ミュンスター・クライスティアハイムが批判されています。
取締役会はまた、元従業員がまだ若い、目が病気にかかったウサギを、キッチンフロアに叩きつけて殺害したと証言したことを知りません。
現在のティアハムの管理においては、全般的に犬には乱暴な扱いを維持しています。
犬が言う事を聞かない場合は、犬はせいぜい大声で鳴き喚きますが、ほとんど日常的にさらに叩かれて蹴られてきました。
他にげっ歯類(ハムスターやモルモットなど)は - 新しい飼い主に譲渡されることはなく - (ティアハイムで収容されている)ヘビの餌にされました。



Tierheim tötet Hunde 「ティアハイムは犬を殺す」。ティアハイムが犬を銃殺しておきながら、行政からの補助金、4週間分の飼育費を受け取っていたケース。

"Max&Moritz" in Klein-Wohlde läßt seit geraumer Zeit seine "Listen"hunde töten!!!!!!
Angeblich zahlt das Amt für Fundtiere 4 Wochen Unterhalt an die private Pension .
Da dort nicht vermittelbare Hunde einfach erschossen und auf dem angrenzenden Acker verscharrt wurden!
Desweiteren werden wir Strafanzeige wegen groben Verstoßes gegen das Tierschutzgesetz stellen.
Wer weiß in wie vielen.
Tierheimen noch so etwas geschieht!!!

クラインーヴォルデにあるティアハイム「マックス&モリッツ」は、ティアハイムの「リスト」犬(ドイツの法律で飼育が禁じられている闘犬カテゴリーの犬種。これらの犬は原則飼育が禁止で、極めて厳しい飼育条件などを満たさない限り、行政により押収されて殺処分されることが法律で定められています)を何度か殺したに違いありません!
報告によれば、犬の飼育費用の4週間分が基金(行政からの飼育費助成金)の事務所から支払われるにもかかわらず。
収容が継続されなくなった犬は、単に射殺されて、隣接する空き地に埋められました!
私たちは(このティアハイムの行為が)、ドイツ連邦動物保護法にすべてが違反するとして、刑事告発を行います。
誰もが、このようなことが多く起きていることを知っています。
ティアハイムでは、またこのようなことが起こります!



(画像)

 ドイツ、アマゾンから。Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleid 「寄付金ヤクザ:私たちの善意と汚いビジネス」。初版2011年。
 本書では、ドイツのティアハイムの経済犯罪について多くの実例を上げています。その上で「動物保護は割の良い金儲けであり、寄付金ヤクザだ」と断じています。

寄付金ヤクザ


 この著作の内容の一部について、硬派のドイツ週刊誌、シュピーゲル誌(Der Spiegel)が紹介しています。Spendengelder Geschäfte mit dem Tierschutz 「寄付というカネ 動物保護という金儲け」。2013年12月9日、から引用します。


Mit dem Elend von Hunden und Katzen lässt sich viel Geld einnehmen, gerade vor Weihnachten.
Davon scheinen Geschäftemacher zu profitieren - für sie ist der Tierschutz nur Mittel zum Zweck.

クリスマス前は、犬や猫が不幸であるために、たくさんのお金をかき集めることができます。
それは商売人に暴利をもたらすと思われます-彼らにとっては、動物保護は金儲けのための手段に過ぎません。

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税理士の猫虐殺事件に見る日本の異常性~ドイツと比較して







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(Zusammenfassung)
Tragischer Vorfall in Duisburg Mit Steinen und Ästen: Kinder quälen Katze zu Tode
Ein kleines Wunder Katze überlebt mit zehn Zentimeter langem Pfeil im Kopf


 記事、猫を自動車で引きずって殺害した若者たち~頻発するドイツの猫虐待事件、の続きです。昨年、税理士(当時。現在は自主廃業)が猫十数匹を殺傷し、その様子の動画を公開し、動物愛護管理法違反事件で逮捕起訴されました。この事件では、元税理士は執行猶予付きの懲役刑判決が昨年に確定しています。本事件が起きたのと同じ時期に、ドイツでも猫虐待事件が起きています。飼い猫を石や棒で8歳から14歳の少年らが撲殺し、FaceBookにその様子を投稿しました。両事件を比較すれば、私は日本の事件の、犯人に対する私的制裁の行き過ぎに異常性を感じます。ドイツの事件では、犯人らのプライバシーを暴くなどの個人に対する嫌がらせは見つかっていません。


 まず、日本で税理士が十数匹の猫を殺害し、その様子を録画して公開したという事件です。猫13匹虐待、元税理士に有罪判決「動物愛護に反する」 2017年12月12日(朝日新聞デジタル)の記事から、引用します。


猫13匹を虐待し死傷させたとして、動物愛護法違反の罪に問われた元税理士O被告(*1)(52)=さいたま市=に対し、東京地裁は12日、懲役1年10カ月執行猶予4年(求刑懲役1年10カ月)の有罪判決を言い渡した。
細谷泰暢裁判官は「動物愛護の精神に反する悪質な犯行だが、税理士を廃業するなど様々な制裁を受けている」と述べた。
判決は、猫の駆除方法をインターネットで調べて虐待を繰り返すうち、虐待行為に楽しみを覚えるようになり、動画を公開することが目的化したと認定。「一連の犯行を正当化する余地はない」と断じた。
判決によると、大矢被告(*1)は2016年3月~17年4月、埼玉県深谷市の空き家で猫9匹に熱湯をかけたり、ガスバーナーであぶったりして死なせたほか、猫4匹にけがをさせた。


(*1)
刑事事件では、起訴された者は「被告人」です(刑事訴訟法  8条以下)。「被告」は民事訴訟での呼称です(民事訴訟法 )。
マスメディアは、基本的な法律用語くらいは正しく記述されたい。


 上記の事件で被告人が逮捕されたのは、2017年8月29日です。ちょうど同時期に、ドイツでは、猫の虐殺事件が起きていました。8歳から10歳の、12人の少年らが、飼い猫を石や棒で撲殺しました。猫の飼い主は、殺害された猫をFaceBookに投稿し、抗議しました。その事件を報道するニュースソースから引用します。
 Tragischer Vorfall in Duisburg Mit Steinen und Ästen: Kinder quälen Katze zu Tode 「ドイツ、デュイスブルクの悲劇的な事件 石と棒で殴って:少年たちは猫を死ぬまで拷問する」(ビデオ有り)。2017年6月17日。


In Duisburg ist eine Katze zu Tode gequält worden.
Die Täter sind erst zwischen acht und zehn Jahre alt.
Auf Facebook postete der Besitzer Marcus B. ein Statement mit mehreren Fotos,
demzufolge eine Gruppe von acht bis zwölf Kindern „Flohi“ mit Steinen und Ästen gepeinigt hatte.
Das Tier starb schließlich an seinen Verletzungen.
„Flohi wurde 14 Jahre alt und war unser Kind“, klagt B. weiter an und berichtet.
Dass Zeugen zwar die Polizei riefen, sich jedoch nicht getraut hätten, selbst einzugreifen.

ドイツ、デュイスブルクでは、猫が虐待されて死に至りました。
加害者たちは、わずか8歳から10歳の間の年齢でした。
飼い主の、マルコス・B氏は、Facebookにいくつかの写真を掲載して、その事件に対する抗議文を発表しました。
それによると、8人から12人の少年たちのグループが、石と棒でフロヒ(猫の名前)を苦しめました。
動物は、最後にその怪我で死にました。
「フロヒは14歳になりましたが、私たちの子供同様でした」とマルコス・B氏は不満を公表しました。
その事件の目撃者は警察を呼びましたが、あえて関わる気はなかったのでしょう。


 もちろん飼い猫を虐待して死なせることは、私は全く否定します。子供たちは非難されてしかるべきでしょう。しかし、猫のフロヒの飼い主のFaceBookによる抗議に対する「いいね」は、1,000個台にとどまりました。また、犯人の子供たちの厳罰を求める署名や、子供たちのプライバシーを暴くようなインターネット上での情報は見つかりませんでした(Duisburg Kinder Katze töten 「デュイスブルク 子供たち 猫 殺す」)。そもそもヒットする情報数が5万台と少なく、1ページ目にほかの事件の情報がヒットします。
 おそらく日本ならば、子供たちはおろか、親や家族のプライバシーですら暴く情報がインターネット上に溢れ、実際に私的制裁を加えるものも出てくるに違いありません。

 犬猫虐待事件は、私は日本よりドイツの方が頻繁に発生していると感じます。それにしても動物虐待(しかも特定の動物種に限る。犬猫、特に猫)に対する反応は、日本はドイツに比べると、過剰で異常なものを感じます。ドイツの方が、日本に比べて動物虐待に対して一般の関心が薄いのか、人権意識が強いのかは定かではありませんが。
 ただ日本の動物虐待に対して異常なほど犯人のみならず家族まで攻撃し追い詰める人たちは、前回記事で取り上げたニュースソースの記述にある、動物虐待者の心理と同じではないかと私は思います。つまり、この記述です。Die meisten Tierquäler versuchen Psychologen zufolge, mit ihren Taten die eigene Frustration abzubauen. 「心理学者によるとほとんどの動物虐待者は、その行動により、自分自身の欲求不満を解消するのです」。


(参考資料)

 今回とりあげた、税理士(犯行当時。現在は自主廃業)による猫虐殺事件の判決文を掲載しておきます。判決文においても、被告人は、逮捕後に本人のみならず家族まで尋常ではない私的制裁を受けていたことが言及されています。判決後も、私的制裁は続いています。
 もちろん税理士のしたことは非難されるべき犯罪ですが、私的制裁、つまりプライバシーを暴く、名誉毀損、本人や家族に害を及ぼすという脅迫などは、もちろん犯罪です。例えば脅迫罪の処罰は最高懲役2年で、元税理士の動物愛護管理法違反と同程度の犯罪なのです。

判決文 全文

平成29年12月12日宣告
平成29年特(わ)第1985号,第2048号 動物の愛護及び管理に関する法律違反被告事件

主    文
被告人を懲役1年10か月に処する。
この裁判確定の日から4年間その刑の執行を猶予する。

理    由
【犯罪事実】
 被告人は,埼玉県深谷市〔以下省略〕の敷地内において,
第1 別表1(省略)記載のとおり,平成28年4月2日から平成29年4月17 日までの間,前後9回にわたり,猫を金属製捕獲器に閉じ込めた上,その全身に熱 湯を数回かけるなど別表1の「犯行態様及び死因」欄記載のとおりの態様,死因に より,猫合計9匹を死亡させ,もって愛護動物をそれぞれみだりに殺し,
 第2 別表2(省略)記載のとおり,平成28年3月24日から平成29年2月1 5日までの間,前後4回にわたり,猫を金属製捕獲器に閉じ込めた上,その全身に 熱湯を1回かけるなど別表2の「犯行態様」欄記載のとおりの態様により,猫合計 4匹にⅡ度以上の熱傷の傷害を負わせ,もって愛護動物をそれぞれみだりに傷つ けた。

【量刑の理由】

 本件は,愛護動物である猫9匹を殺害し,4匹に傷害を負わせた事案である。
 捕獲器で捕まえた猫に,熱湯を繰り返し浴びせかけたり,ガストーチの炎であぶ ったり,パイプに取り付けたロープでその首をつるし,熱湯を満たした缶に漬けた りするといった態様で,猫を殺害し,あるいは重傷を負わせるなどしており,その 犯行態様は,誠に残虐なものである。1年余りの間に合計13匹の猫に虐待を加え ており,本件が常習的犯行であることも認められる。本件によって,多くの猫の命 が奪われるなどしたという結果の重さにとどまらず,被告人は,犯行を撮影した動画をインターネット上に投稿したため,その凄惨な映像を見て強い嫌悪感や憤りを 覚えた者らから,被告人の厳罰を求める非常に多数の嘆願書が裁判所に提出される など,本件が社会に与えた影響も大きいものがある。
 被告人は,かつて猫の糞尿被害に遭ったことや,税理士としての繁忙期に手をか まれて仕事に支障を来したことで猫に対して悪感情を抱き,インターネット上で見 た残虐な映像に感化され,駆除のために本件に至った旨述べる。しかし,駆除行為 とはいえないような虐待を当初から行っている上,被告人自身も公判廷で認めるよ うに,犯行を繰り返すうちに,虐待行為自体に楽しみを覚えるとともに,その様子 を撮影した動画をインターネット上で公開することが目的化したというのであって, 本件各犯行を正当化する余地はない。
 本件各犯行は,動物愛護の精神に反する悪質なものであり,被告人に対しては, 懲役刑を科すべきである。

 その一方で,被告人は,これまでA職員や税理士として前科もなく生活してきた ところ,自らの行為が招いた結果ではあるが,本件が広く報道され,被告人を批判 する声が多数挙がるなどして,税理士を廃業するに至った。それにとどまらず,勤 務先の税理士事務所や被告人の家族に嫌がらせをされ,インターネット上に被告人 に対する危害予告とも解される書き込みがされたなどといった事実が認められ,被 告人が様々な制裁を受けているとの弁護人の指摘もあながち否定できない。また, 被告人は,公判廷で自己の行為が誤りであったことを認めるとともに,自分があや めた猫に対するしょく罪の気持ちを持ち続けると述べ,動物愛護団体にしょく罪の ための寄附も行っている。

 このような事情に加え,動物の愛護及び管理に関する法律が定める法定刑や同種 事案の量刑傾向にも照らせば,主文の刑に処した上で,その執行を猶予するのが相 当であるが,行為の残虐性や常習性といった本件各犯行の悪質さを踏まえれば,そ の執行猶予期間は,同種事案に比較して長期間とすべきであると思料した。

(求刑 懲役1年10か月)

  東京地方裁判所刑事第15部

    裁判官 細 谷 泰 暢



(参考資料)

 2017年にドイツで発生した、猫が頭部を矢で撃たれた事件。幸い、矢は脳を外れたので、獣医師の治療により救命できました。ドイツの犬猫などの、動物虐待事件は、かなりの頻度で発生しています。

Ein kleines Wunder Katze überlebt mit zehn Zentimeter langem Pfeil im Kopf 「小さな奇跡 猫は頭の中に10センチの長さの矢を撃たれて生き残りました」 2016年8月27日(ビデオ有り)


(動画)

 Katze überlebt mit Pfeil im Kopf - WEB.DE.flv 「猫は頭に矢を射られましたが、生き残りました - WEB.DE.flv」 2010年6月10日公開。
 ドイツの、これはは少し古い事件です。先の、猫が矢で射られた事件とは別の事件です。この事件でも、猫が頭に矢を撃たれたものの、猫は一命を取り留めました。ドイツの犬猫の猟奇的虐待事件は多いと感じます。

猫を自動車で引きずって殺害した若者たち~頻発するドイツの猫虐待事件







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(Zusammenfassung)
Sachsen-Staat, in dem Katzenmorde häufig vorkamen.
Wie krank sind diese Menschen?An ein Auto gefesselt: Vier Teenager schleifen Katze zu Tode
Mit Pfeilen erschossenBrutale Katzen-Mörder treiben in ganz Sachsen ihr Unwesen


 ドイツでは、犬や猫の虐待事件は頻繁に報道されます。しかしそれは氷山の一角と言って差し支えありません。全ての事件が報道されるわけではありませんし、野良犬や野良猫、さらには非占有犬猫は、ドイツでは一年を通じて狩猟駆除が合法(というより推奨されている)だからです。ですから、合法的に狩猟駆除された犬猫のことなどは、よほど特殊な事件か、飼い主が声を上げるなどしなければ報道されることはありません。今回は若者が猫を自動車で引きずって殺害した事件や、弓矢や空気銃で飼い猫を殺害したドイツの事件を取り上げます。


 まず、若者が猫を自動車で引きずって殺害した事件のニュースソースから引用します。Wie krank sind diese Menschen?An ein Auto gefesselt: Vier Teenager schleifen Katze zu Tode 「この人たちはどのぐらい異常なのでしょうか:4人の10代の若者たちが猫を(自動車で)引きずって殺害しました」。2015年12月30日。


Es ist nicht vorstellbar, was dieses kleine Tier erleiden musste: Vier junge Leute haben in Torgau im Landkreis Nordsachsen eineKatze an ein Auto gebunden und das Tier zu Tode geschleift.
Mit Kabelbinder am Schwanz wurde eine Katze in Nordsachsen an die Anhängerkupplung eines VW Passats gebunden und in den Tod geschleift.
Zeugen hätten das Geschehen zunächst am Parkplatz der Sporthalle "Am Wasserturm" beobachtet und die Behörden informiert. Der VW fuhr dann weiter in Richtung des drei Kilometer entfernten Loßwig.
Nach etwa zwei Kilometern konnten die Beamten das Auto anhalten.
Die meisten Tierquäler versuchen Psychologen zufolge, mit ihren Taten die eigene Frustration abzubauen.

この小さな動物(猫)の耐えがたい苦痛は、想像を絶します:4人の若者がザクセン州北部の、トーガウで自動車に猫を縛りつけ(て引きずって)、殺しました。
ザクセン州北部では、ケーブルタイを尻尾に縛り付けられた猫がVWパサートに結びつけられて、引きずられて死にました。
目撃者は、スポーツ施設の、給水塔のある駐車場で最初にそれを目撃し、警察に通報したのでしょう。
その後、VWは3キロメートルはなれた、ロスウィツヒの方向に向かって走りました。
約2キロ先で、警察官は自動車を止めることができました。
心理学者によるとほとんどの動物虐待者は、その行動により、自分自身の欲求不満を解消するのです。


 次のような報道もあります。飼い猫が相次いで弓矢や空気銃で撃たれたというニュースソースです。Mit Pfeilen erschossenBrutale Katzen-Mörder treiben in ganz Sachsen ihr Unwesen 「矢で猫を撃つ 悪ふざけで残忍な猫の殺し屋がザクセン州全域で活動しています」 2016年11月2日 


In der vergangenen Woche wurden in Sachsen mindestens drei Katzen erschossen.
Kater Boris wurde Opfer eines Armbrustpfeils, Kater Harry wurde von einem Geschoss aus einer Druckluftwaffe getroffen.
Nun herrscht bei Katzenbesitzern im Freistaat Angst.
Die Fälle von Tierquälerei in Sachsen häufen sich.
Ein Unbekannter hat am Montagmittag in Mehlteuer mit einer Luftdruckwaffe auf eine Katze geschossen.
Nach Angaben der Polizei erlitt das Tier so schwere Verletzungen am Rücken, dass es eingeschläfert werden musste.
Auch Kater Harry und fiel einem Tierhasser zum Opfer.
Auf den Vierbeiner wurde ebenfalls mit einer Luftdruckwaffe geschossen.
Auf Facebook postete Jana Pohl das Bild eines Katers, der vor rund einer Woche mit einer schweren Verletzung nach Hause zurückkehrte.
Das Tier wurde von einem roten Aluminiumpfeil getroffen.

先週1週間だけで、少なくとも3匹の猫が撃たれました。
オス猫のボリスはクロスボウの矢の犠牲者となり、オス猫のハリーは空気銃の弾丸で撃たれました。
現在、ザクセン州内では自由に(猫が撃たれる)状態で、猫の飼い主が恐怖におののいています。
ザクセン州においては、虐待事件が増えています。
見知らぬ人物が、月曜日の午後のランチタイムに、空気銃でメス猫を撃ちました。
警察によると、そのメス猫は、安楽死させなければならないほどの重傷を負いました。
また、オス猫ハリーも、動物嫌いの犠牲になりました。
4本足の友人(オス猫ハリー)も、空気銃で撃たれました。
Facebookに、ヤナ・ポール氏は、1週間ほど前に重傷を負って帰ってきた飼い猫の写真を掲載しました。
動物(猫)は赤いアルミニウムの矢で撃たれていました。


 これらは2015年から2016年にかけての事件です。2016年の、ザクセン州の複数の事件では、犯人は検挙されていないようです。その後も、ドイツでは猫の殺害事件が相次いでいます。日本でも猫などのペットの殺害事件がしばしばおきますが、日本とドイツでは決定的に異なるところがあります。
 それは、ドイツではあまり関心がもたれないことです。例えば、日本では猫殺害事件があるたびに、犯人の厳罰署名活動が異常なほどに盛り上がるなどします。そのほかに、犯人のプライバシーを暴く、さらには家族にまでそれが及び、いわゆる「私刑」が横行します。しかしドイツでは動物虐待事件に関しては、概して無関心です。先の、「猫を自動車で引きずって殺害した事件」でも、犯人の厳罰を求める署名や、犯人のプライバシーを晒すなどのネット攻撃や、さらには実際に犯人や家族に接触しての攻撃などは見つかりませんでした。
 もちろん動物虐待事件はあってはならないことです。しかし日本における、動物虐待事件の犯人に対する私的制裁は、度をこした異常性を感じます。凄惨な殺人事件ですら、日本でも他国でも、家族にまで及ぶ私刑が横行することは希という気がします。


(動画)

 moscow 空耳完全版 2015/08/04 に公開
 記事とは関係がありませんが、1970年から80年代にかけてヒットした、ドイツの音楽ユニット、ジンギスカン(Dschingis Khan – Wikipedia)。そのヒット曲の「めざせモスクワ」の空耳版です。

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続・Cat Wars 「外猫は手段を選ばず駆除して根絶させるしかない」という、アメリカ合衆国の研究者らの著作







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 記事、Cat Wars 「外猫は手段を選ばず駆除して根絶させるしかない」という、アメリカ合衆国の研究者らの著作、の続きです。前回記事では、「外を自由に徘徊する猫はすべて駆除して根絶する以外ない」と主張している、Cat Wars: The Devastating Consequences of a Cuddly Killer 「キャットウォーズ 可愛い殺し屋による壊滅的な結果」(2016年初版)、という本の概要について述べました。本書の著者らが、アメリカ、コーネル大学で本書についての講演を行いました。本書の著者らは、TNRを完全に否定しています。その点について、今回記事で取り上げます。


 前回記事で紹介した著作はこちらです。Cat Wars: The Devastating Consequences of a Cuddly Killer 「キャットウォーズ 可愛い殺し屋による壊滅的な結果」(2016年初版) ピーター・P・マーラ、クリス・サンテラ共著(2016年初版)。本書においては、「外を自由に徘徊する猫は生態系保全にとって極めて有害であり、人に対しても狂犬病の感染リスクやトキソプラズマ症の感染という脅威をもたらす」としています。その解決策として本書では、具体的には、「外を自由に徘徊する猫」の「手段を選ばない捕獲、殺害による根絶」を提案しています。
 本書の著者らは、コーネル大学において講演会を行い、議論と質疑応答を行いました。以下に、その動画を示します。大変充実した内容です。本記事においては、本書の著者らがTNRを完全に否定している点について、焦点を当てて述べようと思います。


(画像)

 Cat Wars 「キャットウォーズ」の表紙

cat wars


(動画)

 Cat Wars: The Devastating Consequences of a Cuddly Killer 「キャットウォーズ 可愛い殺し屋による壊滅的な結果」 2016/12/05 公開。
 Cat Wars 「キャットウォーズ」の、「外を自由に徘徊する猫」の具体的解決策、すなわち「手段を選ばない捕獲、殺害による根絶」ですが、名門、コーネル大学で、著者のピーター・P・マーラ氏(スミソニアン博物館研究者 渡り鳥センター責任者)らが講演を行いました。そして議論と質疑応答が行われました。素晴らしい内容ですが、内容が多いので割愛します。本公演においては、TNRを完全に否定しています。この中では、アメリカ合衆国国立公衆衛生獣医学会も、「TNRプログラムが公衆衛生に有害であると結論付けた」ことが述べられています(The National Association of State Public Health Veterinarians concluded that free-ranging feral cats and TNR programs are detrimental to public health.)。




 上記の動画、コーネル大学における講演会。FAQ: Outdoor Cats And Their Effects On Birds December 5, 2016 質問のまとめ:屋外猫とその鳥への影響 2016年12月5日 から引用。


Q: What Is The Cornell Lab Of Ornithology’s Position On Trap-Neuter-Return?

A: Studies have shown on-the-ground complications leading to ineffective results.
Based on scientific studies about the outcomes of TNR, the Cornell Lab of Ornithology does not support TNR as a management approach to reduce the negative impacts of feral cats on wildlife.
The establishment or maintenance of cat colonies encourages people to release additional cats (Castillo and Clarke 2003).
In some cases, TNR may actually increase population size compared to no intervention at all (McCarthy et al. 2013).
The high reproductive potential of cats, the effort involved in catching them, and the number of cats on the landscape combine to make it very difficult to neuter enough members of a colony to keep their numbers in check.
Models show that for TNR to be successful, between 71% and 94% of all cats in the colony must be spayed or neutered.
Each time a non-neutered feral cat has a litter,or someone abandons non-neutered cats at the colony, the prospects for success diminish.
feral or unowned cats are responsible for an estimated 69% of all cat-killed birds in the U.S.
From a public health perspective, trap-neuter-vaccinate-return programs do not reduce the risk of toxoplasmosis or rabies exposure for human populations (Roebling et al. 2014).
Studies show that TNR programs have been and are expected to be less effective at reducing populations of feral cats than trapping and euthanizing cats (Andersen et al. 2004, Longcore et al. 2009).
One study found that trap-euthanize could extirpate a large colony within 2 years, whereas the twice as expensive TNR option was unlikely to succeed within a 30-year timeframe (Lohr et al. 2013).
In cases where there is some immigration (or release) of new cats in the population, euthanasia is likely to be the most effective treatment (Schmidt et al. 2009).
The National Association of State Public Health Veterinarians concluded that free-ranging feral cats and TNR programs are detrimental to public health.
TNR does not address the risks and hardships that cats face living in the wild and that contribute to an average life expectancy of as little as 2 years, including injury, disease, predation, vehicle collisions, and maiming during cat-cat fights.

質問:
コーネル大学の鳥類学の研究室における、トラップ・ニューター(中性化)・リターンの位置づけはどのようなものですか?

回答:
学術研究においては、TNRは複合的な要因により、現実には効果がないという結果を示しています。
TNRの成果に関する学術的研究に基づいて、野生生物に対する野良猫による悪影響を軽減するための管理アプローチとしては、コーネル大学鳥類学研究室はTNRを支持しません。
猫のTNRの群れを作ることと維持することは、人々が新たに猫をそこに捨てることを促しました(論文 Castillo and Clarke 2003)。
いくつかの事例では、TNRは実際にはむしろ何もしないよりも比較して完全に、猫の群れの個体数を増加させる可能性があります(論文 McCarthy et al。2013)。
猫の高い生殖能力、捕獲に伴う努力、そして地上におけるの猫の数は、猫の群れの数を十分に抑え、かつその数を確認することを非常に困難にします。
モデルとして、TNRが成功するためには、猫の群れの中の全ての猫のうち、71%から94%が去勢または不妊化されなければならないことを示しています。
去勢されていない野良猫の取りこぼしがあるたびに、または誰かが猫の群れに去勢されていない猫を捨てれば、成功の見通しは減少します。
野良猫または飼い主がいない猫は、アメリカ合衆国で鳥を殺したすべての猫のうちの、推定で69%を占めています
公衆衛生の観点からは、トラップ-ニューター(中性化)-ワクチン接種-リターンプログラムは、トキソプラズマ症または人集団の狂犬病曝露の危険性を低下させません(論文 Roebling et al。2014)。
TNRプログラムは野良猫の個体数を減らす効果が低いと推測されており、猫を捕獲して安楽死させることよりも効果が低いと思われています(論文 Andersen et al。2004、Longcore et al。2009)。
1つの研究では、捕獲して猫を安楽死させる方法は、2年以内に大きな猫の群れを根絶させる可能性がありますが、一方ではコストが2倍もかかるTNRを選択した場合は、30年以内に成功する(野良猫の群れの根絶)可能性すら低いのです(論文 Lohr et al。2013)。
猫の集団に新しい猫が移入した場合(または捨て猫)がある場合は、猫の安楽死が最も有効な対処法である可能性が高い(論文Schmidt et al。2009)。
アメリカ合衆国国立公衆衛生獣医学会は、野良猫と、猫のTNRプログラムが公衆衛生にとって有害であると結論付けました。
TNRは、猫が野生下で直面する生活するリスクと苦難に対処しておらず、 傷害、病気、捕食される、自動車事故、猫同士の喧嘩により、わずか2年の平均余命となる要因です。

Cat Wars 「外猫は手段を選ばず駆除して根絶させるしかない」という、アメリカ合衆国の研究者らの著作







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(summary)
Cat Wars: The Devastating Consequences of a Cuddly Killer Peter P. Marra、 Chris Santella
Cat Wars calls for a massive assault on all free-ranging cats.
To wit, their book calls for a no holds barred, one-sided war on cats, in which the authors conclude, "rom a conservation ecology perspective, the most desirable solution seems clear—remove all free-ranging cats from the landscape by any means necessary."


 アメリカ合衆国では、複数の生態系学者や鳥類学者らが、「外を自由に徘徊する猫はすべて駆除して根絶させる以外ない」と主張しています。彼らは共著で、Cat Wars: The Devastating Consequences of a Cuddly Killer 「キャットウォーズ 可愛い殺し屋による壊滅的な結果」(2016年初版)、という本を著しました。アメリカ合衆国では、この本の内容に同意する研究者がかなり多くいるようです。また、一般からも支持を受けています。


 問題の著作の概要はこちらです。Cat Wars: The Devastating Consequences of a Cuddly Killer Peter P. Marra、 Chris Santella 「キャットウォーズ 可愛い殺し屋による壊滅的な結果」(2016年初版) ピーター・P・マーラ、クリス・サンテラ共著(2016年初版)、から引用します。


In 1894, a lighthouse keeper named David Lyall arrived on Stephens Island off New Zealand with a cat named Tibbles.
In just over a year, the Stephens Island Wren, a rare bird endemic to the island, was rendered extinct.
That in the United States alone, free-ranging cats are killing birds and other animals by the billions.
Equally alarming are the little-known but potentially devastating public health consequences of rabies and parasitic Toxoplasma passing from cats to humans at rising rates.
Cat Wars tells the story of the threats free-ranging cats pose to biodiversity and public health throughout the world, and sheds new light on the controversies surrounding the management of the explosion of these cat populations.
It charts the developments that have led to our present impasse--from Stan Temple's breakthrough studies on cat predation in Wisconsin to cat-eradication programs underway in Australia today.
It describes how a small but vocal minority of cat advocates has campaigned successfully for no action in much the same way.
Cat Wars paints a revealing picture of a complex global problem--and proposes solutions that foresee a time when wildlife and humans are no longer vulnerable to the impacts of free-ranging cats.

1894年に、デイヴィッド・リールという名前の灯台守が、ニュージーランドのスティーフンス島にティブレスという名前の猫と一緒に着任しました。
わずか1年で、島の固有種の希少な鳥である、スティーフンイワサザイが(猫の捕食により)絶滅しました。
アメリカ合衆国だけでも、外を自由に徘徊する猫が、数十億の鳥や他の動物を殺しています。
同様に警告すべきは、ほとんど知られていませんが、猫は潜在的に狂犬病の致命的な公衆衛生上の被害があり、寄生虫によるトキソプラズマ症は、猫から人に高い割合で感染します。
本書、Cat Wars 「キャットウォーズ」は、猫による、世界各地の生物多様性と公衆衛生の脅威の話を伝え、これらの猫の個体数の爆発的増加の管理を取り巻く論争に新たな光を当てています。
本書は、スタン・テンプル氏の、ウィスコンシン州での猫の野生動物捕食被害に関する画期的な研究から、今日のオーストラリアで行われている猫根絶プログラムに至るまで、私たちの現在の困難な問題につながった流れを描いています。
本書は、声が大きい少数の猫支持者である、少数派がどのようにしても、ほとんど同じように行動しても成功しなかったことを示しています。
Cat Wars 「キャットウォーズ」は、複雑な世界的問題の明らかなイメージを描き、そして野生生物や人間が外で自由に徘徊する猫の影響に脆弱ではない時代を予見する解決策を提案しています。



(画像)

 Cat Wars 「キャットウォーズ」の表紙

cat wars



 Cat Wars 「キャットウォーズ」では、具体的には、「外を自由に徘徊する猫」の解決策として、「手段を選ばない捕獲、殺害による根絶」を提案しています。その内容について、批判的な意見のマスメディアのニュースソースから引用します。
 A New Book Called ‘Cat Wars’ Calls For Killing Free-Ranging Cats 2016年8月31日(huffingtonpost)


Cat Wars calls for a massive assault on all free-ranging cats.
To wit, their book calls for a no holds barred, one-sided war on cats, in which the authors conclude, “From a conservation ecology perspective, the most desirable solution seems clear—remove all free-ranging cats from the landscape by any means necessary.” (pp. 152-153).
The authors use the phrase “free-ranging” to refer to feral, outdoor, and community cats.
Clearly, the authors are not advocating removing free-ranging cats softly, nor are they advocating any form of euthanasia or mercy killing.
Rather, they are advocating outright and unregulated removal “by any means necessary.”
When I asked some people what this meant to them, answers ranged from trapping, snaring, poisoning, bludgeoning, and shooting.
Cats are vilified .
Some of the methods of removing they sanction are incredibly non-selective.

キャットウォーズ、という本は、すべての自由に徘徊する猫に対する大規模な攻撃を呼びかけています。
すなわち彼らの本では、著者らは「生態系の保全という観点から、最も望ましい解決策は明らかです-必要な手段で地上から猫をすべて除去すること」という、一方的な猫に対する戦争を結論づけています(p152~p153)。
著者らは、野良猫、外猫、および地域猫(コミュニティ・キャッツ)を指すために、「自由に徘徊している猫」という言葉を使用しています。
明らかに著者らは、徘徊している猫を穏便に除去したり、安楽死もしくは思いやりのある殺害を主張していません。
むしろ著者らは、「必要とあらば」、完全に規制のない猫の除去を主張しています。
私は何人かにこのことが何を意味するのかを尋ねましたが、答えはわな、くくりわな、毒殺、撲殺、射殺でした。
猫は暴行されます。
著者らの猫に対する制裁である除去方法は、信じられないほど選択の余地がありません。



(動画)

 Cat Wars: The Devastating Consequences of a Cuddly Killer 「キャットウォーズ 可愛い殺し屋による壊滅的な結果」 2016/12/05 公開。
 Cat Wars 「キャットウォーズ」の、「外を自由に徘徊する猫」の具体的解決策、すなわち「手段を選ばない捕獲、殺害による根絶」ですが、名門、コーネル大学で、著者のピーター・P・マーラ氏(スミソニアン博物館研究者 渡り鳥センター責任者)らが講演を行いました。そして議論と質疑応答が行われました。この内容については、次回記事で紹介します。素晴らしい内容ですが、内容が極めて情報量が多いです。本公演においては、TNRを完全に否定しています。この中では、アメリカ合衆国国立公衆衛生獣医学会も、「TNRプログラムが公衆衛生に有害であると結論付けた」ことが述べられています(The National Association of State Public Health Veterinarians concluded that free-ranging feral cats and TNR programs are detrimental to public health.)。次回記事では、特に本講演会での、TNRに対する否定について焦点を当ててご紹介します(続く)。




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警察官は逃走した飼い猫を射殺した~ドイツ、バーデン・ヴュルテンブルク州







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(Zusammenfassung)
Empörung in Schwäbisch Gmünd Polizei erschießt Tigger
Die Polizei hat in Schwäbisch Gmünd einen 17-jährigen, entlaufenen Kater erschossen.
Nicht nur Katzenliebhaber fragen sich seit dem Vorfall an Silvester, wie es dazu kommen konnte.


 昨年の大晦日のことですが、ドイツ、ヴァーデン・ヴュルテンブルク州で17歳のオスの飼い猫が飼い主の家から脱走しました。警察官らが捕獲しましたが、警察官らはそのオス猫を森に運んで射殺しました。射殺されたオス猫には首輪がしてあり、首輪には飼い主の電話番号が書かれていました。、警察官らがその猫を射殺しなければ、おそらくそのオス猫は無事に家に帰ったに違いありません。日本で同様のことがあれば、おそらく猫愛護(誤)家による暴動が起きるに違いありません。


 サマリーで概要を記述した事件を報道する、ニュースソースから引用します。Empörung in Schwäbisch Gmünd Polizei erschießt Tigger 「シュヴァビッシュ・グミュントの怒り 警察官はティガー(飼い猫の名前)を射殺した」。2018年1月10日


Die Polizei hat in Schwäbisch Gmünd einen 17-jährigen, entlaufenen Kater erschossen.
Eine Passantin entdeckte am Silvestermorgen in Schwäbisch Gmünd eine Katze.
Weil das Tierheim geschlossen hatte, rief sie die Polizei.
Die beiden Beamten, die dann eintrafen, hätten das Tier mit einem Besenstiel in einen Karton getrieben, so schilderte die Fußgängerin den Vorfall später der Besitzerin.
Sie sei davon ausgegangen, die Polizei bringe den Kater zum Tierarzt.
Tatsächlich aber haben die Beamten nach Angaben der Polizei trotz mehrmaliger Versuche keinen Tierarzt erreicht.
Sie seien mit dem verletzten und blutenden Kater in einen Wald gefahren und hätten ihn erschossen, um ihn von seinem Leid zu erlösen.
Die Besitzerin erfuhr von dem Vorfall erst, als sie mit Fahndungszetteln nach ihrem entlaufenen, 17-jährigen Kater Tigger suchte.
Hätte es übrigens die Polizei oder jemand anderes geschafft, dem Kater das Halsband abzunehmen, dann hätte er seinen Ausflug vielleicht überlebt.
Denn auf der Innenseite des Halsbands stand nach Angaben der Besitzerin ihre Telefonnummer.

警察官は、バーデン・ビュルテンブルク州のシュヴァビッシュ・グミュントで、17歳の(飼い主の家から)逃げ出したオス猫を殺しました。
昨年の大晦日に、通行人はシュヴァビッシュ・グミュントでオス猫を発見しました。
ティアハイムがしまっていたので、その通行人の女性は警察に電話をかけました。
到着した2人の警察官はそのオス猫を箒で箱に追い込んで入れて捕獲しました。
歩行者の女性はその後、いきさつを飼い主に説明しました。
歩行者の女性は、警察官がオス猫を獣医に連れて行ったと思っていました。
しかし真実は、警察官によれば、警察官が繰り返し獣医師にオス猫を届けようとしましたができませんでした(註 大晦日だったので開いている獣医診療所がなかったと思われます)。
警察官たちは、怪我をして血を流しているオス猫を連れて、森林の中に走っていき、そのオス猫の苦しみを和らげるために射殺しました。
飼い主はいきさつについて知り、猫を発見した歩行者の女性とともに、逃げ出した17歳のオス猫ティガーを探していました。
ちなみに警察官か他の誰かがオス猫の首輪を外していたのならば、猫は彼の逃走から生還したかもしれません。
首輪の内側には、飼い主の電話番号が書かれていましたので。



(画像)

 これが、飼い主の家から脱走した挙句、警察官に射殺されてしまった17歳のオス猫、ティガー。

タイガー


 同様の事件を伝えるニュースソースは、複数あります。たとえば、次のようなニュースソースです。内容は、引用した上記のニュースソースとほぼ同じです。
Kater Tigger (17) von der Polizei getötet: Bringt jetzt eine Petiton Licht ins Dunkle? 「警察官に殺された17歳のオス猫、ティガー:今こそ署名活動は疑惑を解明することができるでしょうか?」2018年1月10日。

 ドイツでは、警察官が飼い犬飼い猫であるにもかかわらず、射殺することが頻繁にあります。飼い猫ではありませんが、ビニール袋に入れられ捨てられた猫を通行人が発見し警察に届けたところ、女性警察官が射殺した例(女性警察官の行為は全く合法とされました)、交通事故で怪我をした猫を、その場で警察官が射殺した例など、猫が警察官に射殺された事件も、しばしば報道されます。
 私は、かつて、警察官が猫を射殺した事件をいくつか記事にしています。いずれのケースも、警察官の行為は「正当な職務」とされ、問題にはなりませんでした。
交通事故で重傷を負った猫を射殺した警察官に飼い主は憤慨~ドイツの警察官が年間約1万2,000もの犬などを射殺する根拠
ドイツでは傷病猫を射殺するのは警察官の職務~日本では動物虐待になるのではないでしょうか

 私の私見ですが、ドイツとゲルマン系民族の国家は、先進国の中では犬猫の殺害に対して寛容だと感じます。例えば、狩猟免許があれば、ほぼ無制限に(例えば民家から一定以上の距離が離れていなければならない、デストラップや毒殺などの無差別殺傷の禁止などの規定はあります)、一年を通じて犬猫の狩猟駆除による殺害を国法で認めているのは、ドイツ(16州のうち、ノルトラインーヴェストファーレン州のみは猫だけ狩猟駆除を禁じています)とオーストリアです。スイスとオランダは、猫がそうです。また非占有であれば、犬猫は狩猟法が適用されます。さらにドイツでは、警察法で犬猫などの射殺を職務権限として定めています。
 ドイツと同程度に、私有地外での猫の狩猟駆除を認めているのは、アメリカ合衆国では数州にとどまります。イギリスでは完全に野生化している猫は狩猟が合法ですが、人に給餌などで依存している放し飼い猫の狩猟は禁じられています。その区別が困難なために、猫の狩猟はあまり行われていません(日本の鳥獣保護狩猟適正化法に近いです)。なぜこのような、犬猫の殺害に寛容な国であるドイツが、日本で「殺処分ゼロ」と言われているのか、私は理解できません。また、飼い犬飼い猫の殺害においても、ドイツの動物保護法違反での処罰は、それほど厳しいとは言えません。実際の判決で自由刑(懲役禁錮)の実刑は、私はまだ確認していません。多くが罰金刑で、その額も数百ユーロ~数千ユーロです。


(画像)

 猫伯爵というHNの方のツイッター。このような荒唐無稽なバカ話に騙されないでください。この方は、ほかの記述でも、ドイツに関する決定的な誤りが多数あります(その他日本の法律に関する事柄も、明白な誤りが多数あります)。口から出まかせの、嘘情報の拡散は社会にとって有害です。反省されたい。
 ドイツにおいては、非占有猫の殺害においては、懲役10年どころか、自由刑(懲役・禁錮刑)の判例はひとつもありません(私はドイツ法務省の判例データベースで確認済みです)。反論のある方は、ドイツ語原文で判例を具体的にお示しください。現在ももちろんコメントで受け付けております。人ごとながら、ちゃんと調べてからツィートすればいいのにと思います。スクリーンショットを取られたら、後後まで赤恥が残ります。相変わらずドイツの動物愛護がどうの現地の人と話をしたとか(ドイツ語が分かるならば、書いていることの根拠法の該当する条文と判例をあげられたい)、法律に関する無知がひどいです(猫伯爵)。一応、専門用語らしきモノを散りばめれば、騙される衆愚も日本には一定数いるようです。
 
 なお、ドイツの判例においては、「野良犬野良猫(無主物)」どころか、飼い犬飼い猫であっても、人の占有下になければ狩猟法が適用されます。例えば、首輪をして飼い主明示をした犬を射殺したハンターは狩猟法上合法とされ無罪になった判決、飼い主から3mしか離れていない犬を射殺したハンターは、その犬にリードがしていなかったために刑事訴追を受けなかった例(*1)、近隣のハンターが飼い猫と知りつつ射殺したところ、刑事訴追を受けなかった例など多数あります。
 外国の法律制度は日本とは異なります。それが分からずに、日本の法律制度でもって外国のことを解釈しようとすること自体誤りです。むしろ特定の動物種を、無主物非占有にもかかわらず、飼い主がいて占有しているものと同等の保護を規定している日本の動物愛護管理法は国際的には例外です。あまりにも国際感覚がない、愚かとしか言いようがありません。

 もしこの記事を猫伯爵さんがご覧になっていたならば、件の弁護士の方のお名前や所属事務所を非公開コメントでお知らせくださいませんか。ドイツの事務所であっても、余りにもひどい誤りをメールでご指摘申し上げたいと思いますので。ところで、この弁護士の方は、弁護士資格は日本ですか、ドイツ連邦共和国ですか。
 ドイツ語対応の日本の弁護士事務所はほぼこちらの一箇所だけですので、こちらの事務所に抗議のメールを入れます。アーキス外国法共同事業法律事務所。荒唐無稽な嘘情報の拡散は極めて有害ですので、法曹家としてあるまじき行為です。結果は、のちほど記事にします。

猫伯爵

猫肉を羊肉と偽って売るインド~国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る






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India

 記事、
野犬の殺害を指示していたマハトマ・ガンジー~国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る
猫を窒息死させる実験が記述されているインドの教科書~国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る
の続きです。
 インド建国の父、マハトマ・ガンジーの格言、「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る(The greatness of a nation and its moral progress can be judged by the way its animals are treated)」という格言を、得意になって引用している国会議員がいます。高井たかし衆議院議員です。高井たかし議員は、「犬猫殺処分ゼロ」を政策として掲げています。しかしこの格言は、ガンジーによるものではなく、後世別人がガンジーの著作の、「牛は保護しなければならない」という記述に加筆したものです。インドでは、犬猫の殺害は牛などに比べて寛容です。インドの教科書には、猫を窒息死させる実験の記述があります。「犬猫殺処分ゼロ」を政策とする国会議員がこのガンジーの、しかも「ニセモノ」とされている格言を引用するのは噴飯モノです。



 高井たかし議員は、犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟の主力メンバーです。この動物愛護議員連盟は、当初、ニセのガンジーの格言、「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る」を掲げていたと記憶しています。高井たかし議員ほか、この議員連のメンバーは、「動物愛護」と言いつつ、実はその理念は「犬猫だけ愛誤」です。
 サマリーで、マハトマ・ガンジーのニセ格言は、「ガンジーの牛の保護を強調する著作に後世別人が加筆したもの」と述べました。この点については、私はかつて記事にしています。

東大出身の赤恥三愛誤~高井たかし衆議院議員
ニセのガンジーの格言を引用して得意満面!~高井たかしセンセイ、大丈夫ですか?


 前々回記事でも述べましたが、インドでは現在刑法では牛などの草食動物の一部の動物種に対しては、経済的価値がないもの(野良や野生化したもの)であっても、殺害は最高懲役5年と罰金の併科という重罪です。しかしインド刑法においては、経済的価値がない犬猫(所有者がない野良、野生化したもの)の殺害に対する処罰規定はありません。明らかに牛などの一部の草食動物に対して、犬猫は法律上はるかに下位に置かれています。
 インドでは、安価な食肉として犬肉が食べられている、ナーガランド州などの州がいくつかあります。マーケットで普通に売られています。また、路上で野良猫や放し飼い猫を捕獲して屠殺し、その肉をより高価な「羊肉」と偽って売る飲食店が摘発されるという事件もしばしばあります。
 Cats are rounded up off the street so they can be slaughtered for their meat and sold as mutton biryani at Indian restaurants  「猫は通りから持ち去られ、食肉のために屠殺されてインドのレストランで子羊ビリヤニ(インド風混ぜご飯)として売られます」。2016年11月3日(イギリス デイリーメール ビデオあり) から引用します。


Shocking video footage captured the animals being skinned and boiled alive in the Pallavaram area in the city of Chennai.
Police have raided a number of eateries in the area and rescued 16 gangrene-ridden cats being kept in a small cage, but officers said they could not prove owners were selling the cat meat.
The shocking find came to light when four volunteers from People for Animals (PFA), a non profit organization fighting for the rights of animals, exposed the reality of the businesses.
'Our volunteers became friends with these men kidnapping and killing innocent cats and recorded their brutality on a spy camera.’
The secret filming was then handed over to the police who then raided restaurants with the PFA volunteers during the early hours of October 28.
Police Inspector Venkatesaran, from Pallavaram Police Station, said: ‘We’ve had several reports of cat kidnapping in the past.
'We raided the eateries and found that cat meat was being sold as a cheap replacement of mutton, largely used in biryani in Pallavaram. "

衝撃的なビデオは、パラーバラム地区のチェンナイの街で、猫たちが皮を剥がされ、そして生きたまま茹でられている映像をとらえています。
警察は、この地区の数多くの飲食店を捜査し、小さなケージに入れられた、16匹の傷だらけの猫を救出しました。
しかし警察官は、レストランオーナーが猫の肉を売っていることを証明することはできないと言いました。
衝撃的な発見は、動物の権利擁護のために活動している非営利団体、「動物のための人々(PFA)」の4人のボランティアによるもので、彼らは猫肉ビジネスの現実を公開しました。
「ボランティアの私たちは、無実の猫を誘拐し、殺した男たちと友人になり、盗撮カメラでその残虐さを記録しました」。
その後、盗撮された映像が警察に提出され、警察は10月28日の早朝に、PFAのボランティアメンバーとともにレストランを捜査しました。
パラーバラム警察署のヴェンカテサラム警察官は、「過去に、猫の誘拐に関する届出が何件もありました」と述べました。
「私たちは飲食店を捜査し、パラーバラムのビリヤニ(インド風混ぜご飯)で主に使用されている羊肉の、安価な代替品として猫肉が販売されていることが判明しました」。



 一部日本では、「インドでは殺処分ゼロ(犬猫のことか?)である」という情報が流布されています。マスメディアもそのように報道したことがあります。しかし、インドでは、犬猫は法律での保護は、牛などの草食動物に比較して極めて劣位の扱いです。特に犬は、インドが狂犬病感染が多いこともあり、極めて多くが殺処分されています。私は、インドのケララ州の、州が行う大量殺処分について何度か取り上げました。ケララ州は年間50万頭の犬を殺処分しており、その数は、人口比で日本の100数十倍です。
 猫の扱いについても、インドは相当雑という気がします。犬よりさらにひどいかもしれません。いずれにしても、犬猫だけ愛誤が、「インドは(犬猫?)殺処分ゼロ」と言う誤情報を信じ、ニセモノの、さらに牛の保護を強調するためのガンジーの格言を得意になって引用するのは愚の骨頂です。


(動画)

 SHOCKING CAT MEAT MIXED WITH MUTTON BIRIYANI in Chennai Roadside Hotels 「ショック ビリヤニ(インド風混ぜご飯)に猫肉が羊肉に混ぜられていた インド、チェンナイ ロードサイドホテルで」。2016/10/31 に公開
 今回記事で引用したニュースソースの事件と思われます。前回記事で貼った、「インドでは猫肉が羊肉と偽られて売られている」という内容の動画は2015年公開です。本動画は2016年公開です。




(動画)

 犬・猫の殺処分ゼロについて 2015/11/12 に公開
 相変わらず痛い発言を繰り返している高井たかしセンセイ。「日本はペットショップが多い」って、どこの国と比較してですか。きちんと公的統計を調べてから発言していますか。例えば、ドイツでは人口比で日本より生体販売ペットショップの数も、ペットショップでの生体の売上高も大きいです。私はこの点について記事にしています。ドイツのペットショップ生体販売売上高は日本より大きい。ペットショップの数も多い(人口比)~「ペトこと」の嘘を暴く。そのほかでも、高井センセイは、アニマルポリスの意味を理解されているのか心配です。視聴回数が455回にとどまっていて良かったですね(3月27日)。




(参考資料)

高井 崇志(たかい たかし、1969年9月26日 - )は、日本の政治家、郵政・総務官僚。立憲民主党所属の衆議院議員(3期)

 この方が行った、第189回国会 総務委員会 第18号(平成27年8月27日(木曜日))、での質問の噴飯ぶりはあまりにもひどいです。以下に引用します。

○高井委員 
動物のことかよと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は非常に重要だと。
小さな命一つ守れずに、大きな命、人の命は守れません。
マハトマ・ガンジーがこういう言葉を残しています。
国家の偉大さや道徳的水準は、その国で動物がどう扱われているかによって判断できる。
私も本当にそのとおりだと思うんです。
ところが、我が国では今、殺処分というのが行われています。
これが今、我が国では十三万匹、大分減ってきてはいるんですけれども、まだある。
ちなみに、ドイツは殺処分はゼロにしています(註 ドイツには全州で公的な犬の殺処分がありますし、狂犬病規則や通関法による公的な犬猫などの殺処分制度が有り、相当数あります。また非占有の犬猫は狩猟法により狩猟駆除が推奨されており、その数は年間50万頭近くになります)



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India

 記事、野犬の殺害を指示していたマハトマ・ガンジー~国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る、の続きです。
 インド建国の父、マハトマ・ガンジーの格言、「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る(The greatness of a nation and its moral progress can be judged by the way its animals are treated)」という格言を、得意になって引用している国会議員がいます。高井たかし衆議院議員です。高井たかし議員は、「犬猫殺処分ゼロ」を政策として掲げています。しかしこの格言は、ガンジーによるものではなく、後世別人がガンジーの著作の、「牛は保護しなければならない」という記述に加筆したものです。インドでは、犬猫の殺害は牛などに比べて寛容です。インドの教科書には、猫を窒息死させる実験の記述があります。「犬猫殺処分ゼロ」を政策とする国会議員がこのガンジーの、しかも「ニセモノ」とされている格言を引用するのは噴飯モノです。



 高井たかし議員は、犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟の主力メンバーです。この動物愛護議員連盟は、当初、ニセのガンジーの格言、「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る」を掲げていたと記憶しています。高井たかし議員ほか、この議員連のメンバーは、「動物愛護」と言いつつ、実はその理念は「犬猫だけ愛誤」です。
 サマリーで、マハトマ・ガンジーのニセ格言は、「ガンジーの牛の保護を強調する著作に後世別人が加筆したもの」と述べました。この点については、私はかつて記事にしています。

東大出身の赤恥三愛誤~高井たかし衆議院議員
ニセのガンジーの格言を引用して得意満面!~高井たかしセンセイ、大丈夫ですか?


 前回記事でも述べましたが、インドでは現在刑法では牛などの草食動物の一部の動物種に対しては、経済的価値がないもの(野良や野生化したもの)であっても、殺害は最高懲役5年と罰金の併科という重罪です。しかしインド刑法においては、経済的価値がない犬猫(所有者がない野良、野生化したもの)の殺害に対する処罰規定はありません。明らかに牛などの一部の草食動物に対して、犬猫は法律上はるかに下位に置かれています。
 インドの教科書に「猫を窒息死させる実験」の記述があります。その点について、欧米の動物愛護団体が非難しています。インドにおいては、まさに猫は、日本で言えば理科の実験で用いられるカエル並の扱いということになりそうです。
 Row over Indian textbook that tells children how to kill kittens 「子どもたちに子猫を殺す方法を教えるインドの教科書」(イギリスBBCニュース) 2017年2月9日、から引用します。


Animal lovers are outraged about a Delhi textbook which they say endangers kittens.
An animal rights row has erupted in India over a school textbook which tells children how to suffocate kittens.
The book, which is used in hundreds of private schools, features a science experiment in which two cats are placed in separate boxes- only one of which has airholes.
Environment Studies is meant to demonstrate that air is essential for life.
"Put a small kitten in each box. Close the boxes. After some time open the boxes. What do you see? The kitten inside the box without holes has died."

動物を愛する人たちは、インドのデリーの教科書が、子猫を危険に晒していると怒っています。
動物の権利活動家の論争が、子供たちに猫の窒息死の方法を教える、インドの学校の教科書で火がつきました。
数百の私立学校で使われているこの教科書は、2匹の猫が別々の箱に入れられている科学実験が特徴的で、そのうちのひとつの箱に空気穴が開けられています。
環境問題の学習で、空気は生きていく上で不可欠であることを示すことを目的としています。
「それぞれの、小さな箱に猫を入れて箱を密閉して、しばらくして箱を開けると何が見えますか?空気穴のない箱の中の猫は死んでしまいました」。



 インド国民の多数の信者を占めるヒンズー教においては、不殺生を戒律とします。そのために動物の価値においても、肉食動物は、草食動物より一段低く置かれるようです。それを裏付けるニュースソースがあります。
 Indian families rarely have cats as pets is it true ? 「インドの家庭ではペットとして猫を飼うことはめったにありません。 それは本当ですか?」。2015年6月21日。


Most Hindu Indians are vegetarians and this is one of the main reasons that cats are less popular as pets compared to dogs.
In India its not mainly superstition but simple vegetarian eating habits that makes the cat not as popular as a pet compared to dogs.
A dog can be fed a vegetarian diet but definitely not a cat.

ほとんどがヒンズー教徒のインド人は菜食主義者であり、これは猫が犬と比較してペットとして人気がない主な理由の1つです。
インドでは迷信からではなく、主として単に菜食主義の食生活があり、そのために犬と比較して猫はペットとして人気がありません。
犬は植物食を食べることができますが、まさに猫はそうではありません。



 上記のように、ヒンズー教徒のインド人にとっては、牛は信仰の対象として最上位に尊重すべき動物です。次にヒンズー教の価値観により、牛以外の草食動物が尊重されます。その下位に肉食だけれど、植物食も食べる犬が続き、完全な肉食動物である猫は最下層という位置づけです。上記の記事では、翻訳はしませんでしたが、インドのヒンズー教徒にとっては、猫は悪魔の使い、不吉という迷信すらあります。
 繰り返しますが、ガンジーのものとされるニセ格言、「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る(The greatness of a nation and its moral progress can be judged by the way its animals are treated)」は、もともとガンジーのヒンズー教に関する著作に、後世別人が加筆したものです。加筆された箇所は、「牛は保護しなければならない」という記述でした。ですから、この(ニセ)格言は、「牛は尊重しなければならない」という、ガンジーの記述をさらに強調するためのものです。

 ヒンズー教徒にとっては、肉食動物は牛などの草食動物と比べてはるかに卑しい存在で、保護に値しない存在です。それを、ニセのガンジーの格言をニセとも知らず、また本来の意味も分からずに、「犬猫だけ愛誤議員(犬猫殺処分ゼロ議員)」が得意になって引用するのは滑稽極まりないです。
 現にインドにおいては、犬猫の扱いは牛などに比べて雑な扱いを受けています。ケララ州の犬の大量殺処分については何度か取り上げましたが、猫はニセ羊肉として用いられることもあります。インドの猫食については、次回以降の記事で書きます。


(動画)

 Cat Meat Biryani Served in Chennai Roadside Canteens | Cat Biryani Sales in Chennai | Focus | NTV 猫肉のビリヤニ(インド風混ぜご飯)は、チェンナイのカンテンスの道路沿いで売られています| チェンナイの猫肉ビリヤニ販売| フォーカス| NTV(インドのTV局) 2015/09/25 に公開
 インドでは、しばしば猫肉や犬肉が羊肉と偽られて販売される事件が起きます。ナーガランドなどの複数の州では、市場で犬肉が売られています。比較的外国人客が多い、大規模ホテルでも起きます。「絶対に犬猫肉を食べたくない」人は、インド旅行は気をつけたほうが良いかもしれません。




(参考資料)

高井 崇志(たかい たかし、1969年9月26日 - )は、日本の政治家、郵政・総務官僚。立憲民主党所属の衆議院議員(3期)

 この方が行った、第189回国会 総務委員会 第18号(平成27年8月27日(木曜日))、での質問の噴飯ぶりはあまりにもひどいです。以下に引用します。

○高井委員 
動物のことかよと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は非常に重要だと。
小さな命一つ守れずに、大きな命、人の命は守れません。
マハトマ・ガンジーがこういう言葉を残しています。
国家の偉大さや道徳的水準は、その国で動物がどう扱われているかによって判断できる。
私も本当にそのとおりだと思うんです。
ところが、我が国では今、殺処分というのが行われています。
これが今、我が国では十三万匹、大分減ってきてはいるんですけれども、まだある。
ちなみに、ドイツは殺処分はゼロにしています(註 ドイツには全州で公的な犬の殺処分がありますし、狂犬病規則や通関法による公的な犬猫などの殺処分制度が有り、相当数あります。また非占有の犬猫は狩猟法により狩猟駆除が推奨されており、その数は年間50万頭近くになります)

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India

 インド建国の父、マハトマ・ガンジーの格言、「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る(The greatness of a nation and its moral progress can be judged by the way its animals are treated)」という格言を、得意になって引用している国会議員がいます。高井たかし衆議院議員です。高井たかし議員は、「犬猫殺処分ゼロ」を政策として掲げています。しかしこの格言は、ガンジーによるものではなく、後世別人がガンジーの著作の、「牛は保護しなければならない」という記述に加筆したものです。一方ガンジーは、野犬の殺害を指示していました。「犬猫殺処分ゼロ」を政策に掲げる国会議員がこのガンジーの、しかも「ニセモノ」とされている格言を引用するのは噴飯モノです。


 高井たかし議員は、犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟の主力メンバーです。この動物愛護議員連盟は、当初、ニセのガンジーの格言、「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る」を掲げていたと記憶しています。高井たかし議員ほか、この議員連のメンバーは、「動物愛護」と言いつつ、実はその理念は「犬猫だけ愛誤」です。
 サマリーで、マハトマ・ガンジーのニセ格言は、「ガンジーの牛の保護を強調する著作に後世別人が加筆したもの」と述べました。この点については、私はかつて記事にしています。

東大出身の赤恥三愛誤~高井たかし衆議院議員
ニセのガンジーの格言を引用して得意満面!~高井たかしセンセイ、大丈夫ですか?

 さらにガンジーは、野犬に対しては、厳格に狂犬病対策として殺害を部下などに指示していました。ガンジーによる、「野犬を殺せ」と指示した内容の電報などが今でも残っています。
 「犬猫殺処分ゼロ」を政策として掲げる議員が、このガンジーのニセ格言、「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る」を引用するのは、まさにブラックジョークです。以下に、ガンジーが生前、「野犬の殺害」を強く指示していたことを示す文献のいくつかから引用します。


Gandhi the philosopher 「哲学者ガンジー」 2017年11月22日(ガンジー研究者である、キングズ・カレッジ・ロンドンのRichard Sorabji 名誉教授による論説)。
 なおガンジーはそのほかにも、地方自治体の長などに対して「野良犬を殺せ」という電報を度々送っていました。その電報も残っています。

When is killing non-violent?
This question was triggered by his support of the head of a municipality, who had authorised the killing of 60 stray dogs for fear that they might spread rabies.
Outraged letters came to Gandhi from all over India, saying: ‘We thought you were a man of non-violence.’
Was that not an admission that he was in the wrong, since killing the stray dogs was not for their sake, although it might have been for the sake of other dogs, and people?
If he kills the dog, he commits a sin.
If he does not kill it, he commits a graver sin.

ガンジー師が非暴力を殺したのはいつですか?
この疑問は、狂犬病を広げるおそれがあるため、60頭の野良犬の殺害を許可した自治体長をガンジー師が支持したことで引き起こされました。
インド各地から「あなたが非暴力の人だと思っていました」という、ガンジー師に怒った手紙が届きました。
ガンジー師は間違っていたことを認めないのでしょうか?
野良犬を殺すことは他の犬や人々のためであったかもしれませんが、野良犬のためではありません。
ガンジー師が犬を殺すと、ガンジーは罪を犯ことになります。
もしガンジー師が野良犬を殺さなければ、ガンジー師はより重大な罪を犯すことになります。


Mahatma Gandhi Hoax Quote Greatness of a nation and its moral progress can be judged by the way that its animals are treated 「マハトマ・ガンジー:デマの引用 国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る」。2013年9月13日

Gandhi addressed the difficult problem of dealing with stray dogs in India, especially those being carriers of rabies.
In the 7 pieces Gandhi defended the position of killing stray dogs because of the problems associated with dogs being feral, harming humans etc.
Humanitarian instinct demands destruction of such animals in an instantaneous and painless measure.

ガンジーはインドの、特に狂犬病に感染している野良犬を扱うという、難しい問題に取り組みました。
ガンジーは犬の野生化に起因する、人に危害を与える問題により、野良犬を殺すことを「7つのこと」という著作で擁護していました。
人道主義は、そのような動物(野良犬)の殺害を速やかにかつ痛みのない方法で行うことを要求する、と。


AS I THINK: MAHATMA GANDHI – CONCEPT OF AHIMSA IN HINDUISM – RAMA KILLING OF VALI「私の見解:マハトマ・ガンジー -ヒンズー教におけるアイヒマの概念 - バリのラマ殺害」 2014年8月

Gandhi Approved Killing of Rabid Dogs.
A mill owner in Ahmedabad, Ambalal Sarabai, a Gandhain was worried about the menace caused by rabid dogs.
Therefore Ambalal wanted to get the dogs killed.
So he sent a telegram “Dogs gone mad please advise what I must do”.
Mahatma Gandhi sent back a reply “Shoot them to kill”.
It was sensational news the apostle of peace and non-violence Mahatma Gandhi approved killing of stray dogs was quite a sensational story.

ガンジー師は狂犬病に感染した犬の殺害を認めました。
アマンダバードの工場所有者であるガンバイン氏は、狂犬病に感染した犬による脅威を心配していました。
そのため、アンバラールで犬を殺害したかったのです。
そこで、ガンバイン氏は、電報を送りました。
「犬は狂犬病で凶暴になっているので、私が殺さなければなりません。私にアドヴァイスしてください」。
マハトマ・ガンジー師は、「犬を射殺せよ」という返事を送りました。
平和と非暴力の使徒マハトマ・ガンジー師が、野良犬の殺害を承認したことは、驚くべきニュースでした。



 ガンジーの(ニセ)格言「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る(The greatness of a nation and its moral progress can be judged by the way its animals are treated)」の意味は、ガンジーはヒンズー教徒であることからヒンズー教に則って、「牛は保護しなければならない」ことを強調したものです。
 インドでは現在刑法では牛などの草食動物の一部の動物種に対しては、経済的価値がないもの(野良や野生化したもの)であっても、殺害は最高懲役5年と罰金の併科という重罪です。しかしインド刑法においては、経済的価値がない犬猫(所有者がない野良、野生化したもの)の殺害に対する処罰規定はありません。明らかに牛などの一部の草食動物に対して、犬猫は法律上はるかに下位に置かれています。現にインドでは、ケララ州などでは人口比で日本の100倍以上の犬を州が殺処分していますし、犬を食用としているナーガランド州などもあります。
 このガンジーのニセ格言、「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る(The greatness of a nation and its moral progress can be judged by the way its animals are treated)」を、日本の「犬猫だけ愛誤」が得意になって引用しているのはまさに滑稽です。次回は、インドにおける猫の扱いについて述べようと思います。インドにおける猫の扱いは、犬以下という気がします。


(動画)

 5 Yr Old Boy Killed | in a Stray Dog Attack | Guntur 「5歳の男児が殺された| 野良犬の攻撃で| インド、ガンツール」。2017/09/21 に公開
 インドは狂犬病による死者がたいへん多く、それ以外にも野犬、野良犬による重大な咬傷事故が多発している国です。野犬野良犬の殺害駆除は当然という気がします。




(動画)

 Delhi: A dog was beaten to death in Munirka 「デリー:犬はムニルカで撲殺された」。2017/08/21 に公開
 3人の若者が、犬を撲殺する様子が防犯カメラに写っていました。私は、「国の偉大さと道徳的発展は、その国における動物の扱い方で判る」などとは申しません。その国にはその国の事情があります。狂犬病や咬傷事故に脅かされているインド国民が犬を敵視するのはやむを得ないと思います。この、ガンジーの偽格言を得意になって引用する政治家に、むしろ軽薄さを感じます。




(参考資料)

高井 崇志(たかい たかし、1969年9月26日 - )は、日本の政治家、郵政・総務官僚。立憲民主党所属の衆議院議員(3期)

 この方が行った、第189回国会 総務委員会 第18号(平成27年8月27日(木曜日))、での質問の噴飯ぶりはあまりにもひどいです。以下に引用します。

○高井委員 
動物のことかよと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は非常に重要だと。
小さな命一つ守れずに、大きな命、人の命は守れません。
マハトマ・ガンジーがこういう言葉を残しています。
国家の偉大さや道徳的水準は、その国で動物がどう扱われているかによって判断できる。
私も本当にそのとおりだと思うんです。
ところが、我が国では今、殺処分というのが行われています。
これが今、我が国では十三万匹、大分減ってきてはいるんですけれども、まだある。
ちなみに、ドイツは殺処分はゼロにしています(註 ドイツには全州で公的な犬の殺処分がありますし、狂犬病規則や通関法による公的な犬猫などの殺処分制度が有り、相当数あります。また非占有の犬猫は狩猟法により狩猟駆除が推奨されており、その数は年間50万頭近くになります)。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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