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続・「アニマル・レスキュー」という汚いビジネス~あまりにも多いティアハイムの犯罪



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(Zusammenfassung)
ARD: BETRUG MIT TIERSCHUTZ-HUNDEN
21 Hunde, die als Tierschutz-Hunde über Facebook hier in Deutschland verkauft werden sollten.
Dass diese Hunde in Hinterhöfen speziell für dieses Geschäft gezüchtet werden und es sich dabei nicht um Straßenhunde handelt.


 記事、
「ティアハイムは寄付金ヤクザだ」というドイツの評論書~あまりにも多いティアハイムの犯罪
ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続・ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続々・ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪 、
「アニマル・レスキュー」という汚いビジネス~あまりにも多いティアハイムの犯罪
の続きです。前回記事では、ドイツにおける「アニマル・レスキュー詐欺」で、「犬の代金を払ったのに犬が引き渡されない」という詐欺事例を取り上げました。引き続き、「アニマル・レスキュー詐欺」について書きます。



 一般飼い主に対する、典型的なティアハムなどの動物保護団体のダーティ・ビジネスとしては、例えば、「アニマル・レスキュー・ビジネス(詐欺)」があります。ティアハイムを持たない動物保護団体(法人登記がされている正規の団体でも)が単独で行うケースもありますが、ティアハイムや、その管理団体である動物保護協会が事業の一端として行う場合も多くあります。
 これは発展途上国や動物愛護に遅れた国の犬などをレスキューして、ドイツ国内に持ち込み、ドイツの新しい飼い主に高額で譲渡するという手口です。アニマル・レスキューの詐欺の被害者は、まず最初に、Face bookなどのSNSや動物保護団体のHPで、これらの国の野良犬が悲惨な状態であることを知ります。アニマル・レスキュー詐欺師は同情を誘う、哀れな犬の写真や動画を効果的に掲載しています。

 ギリシャやスペイン、東欧、旧ソビエト構成国、アフリカなどの国の犬などが対象になります。現地で野良犬を捕獲するなどしてドイツに持ち帰り、高額で譲渡します。野良犬のみならず、現地で雑種犬を劣悪飼育下で繁殖し、それらの犬を「野良犬をレスキューした」と偽装するケースもあります。
 しかし現地での保管時の劣悪飼育や輸送で死んだりすることも多々あります。狂犬病ワクチンを接種せずに密輸を図り、当局に摘発されて犬を押収され、殺処分されることもあります。原価がほとんどタダであるのもかかわらず、かなり高額です。また感染症などの疾患があることが多く、「犬がすぐに死んだ」という苦情が多いです。ドイツ当局も、「アニマル・レスキュー・ビジネス」での、狂犬病のリスクを警告しています。犯罪として摘発される場合もありますが摘発はまれで、多くは水面下で違法行為が横行しています。この、「アニマル・レスキュー詐欺」に関する、ドイツの記事から引用します。ARD: BETRUG MIT TIERSCHUTZ-HUNDEN 「保護犬詐欺」。2015年11月11日。


Viele Tierschutz-Vereine suchen über soziale Netzwerke wie Facebook nach Adoptanten für misshandelte Straßenhunde aus dem Ausland.
Zunehmend tummeln sich auf dieser Plattform aber auch Betrüger.
Sie nutzen die Tierliebe der Deutschen schamlos aus, um eine Vermittlungsgebühr zu kassieren.
Für Hunde, die nie ankommen – und es gibt auch noch andere Methoden.
Einen illegalen Tiertransport.
Auf einem Parkplatz haben sie einen bulgarischen Kastenwagen kontrolliert.
Auf der Ladefläche befanden sich 21 Hunde, die als Tierschutz-Hunde über Facebook hier in Deutschland verkauft werden sollten.
Wir konnten dann jedoch schnell fest stellen, dass diese Hunde in Hinterhöfen speziell für dieses Geschäft gezüchtet werden und es sich dabei nicht um Straßenhunde handelt.
Selbst die Vermehrer-Mafia nutzt das Mitleid mit den Straßenhunden aus.
wo Hunde über Facebook angeboten werden – mit Fotos, die von anderen Seiten geklaut worden sind.

多くの動物保護に関わる人たちは、外国から虐待を受けた野良犬を養子に迎え入れるために、Facebookなどのソーシャルネットワークを検索します。
ますますこのインターネット上のプラットフォームでは、このような情報が詐欺師とともに増えています。
詐欺師たちは臆面もなくドイツ人の動物への愛を悪用し、手数料を集めます。
そして、犬を実際には渡さない(=実際にはレスキュー活動をせずに手数料だけを詐取する詐欺)ということの-その他の方法があります。
それは犬の違法な輸送です。
駐車場で警察官たちは、ブルガリアのバンを取り押さえました。
21頭の犬が隠されていて、これらの犬はドイツのFacebook上で、保護された犬として販売されていました。
しかし私たちはこれらの犬は、この事業のためにわざわざ裏庭で(劣悪飼育のたとえ)繁殖されていたものであり、このケースでは野良犬を扱っていないことを発見することができました(註 これらの犬は野良犬ではなかった。雑種犬を繁殖して「レスキューした野良犬」として高額で販売する)。
しかしなんでもアリのヤクザは、野良犬への同情を悪用します。
犬がFacebookを通じて提供されている場合は - 写真は他のサイトから盗まれたものです。



 これは、外国の発展途上国や動物愛護に遅れた国の「野良犬をレスキューし、里親になってください」という詐欺商法の一類型です。実際には野良犬ではなく、雑種で無価値な繁殖犬です。それは詐欺師が現地で劣悪飼育下で繁殖させた犬を、高値で販売するという手口です。
 野良犬を捕獲するのは手間がかかりますし、危険もあります。雑種犬を裏庭(註 劣悪環境での飼育のたとえ)で繁殖させたほうが楽で手っ取り早く数が確保できるということでしょう。高度なブリーダーとしての知識も必要ありません。現地の物価が安い国ならば、繁殖コストも低く抑えられます。「野良犬」という名目ならば、もちろん雑種で無価値、病気があっても「仕方がない」としてクレームも来ません。さらに、このような犬は違法に輸入されていることがほとんどです。法定の狂犬病などのワクチンを接種をしていないことも多く、ワクチン接種記録が偽造というケースもあります。

 しかしドイツでは「発展途上国や動物愛護に遅れた国の、悲惨な状況に置かれている野良犬を保護した」という名目では、案外高価な金額で販売できるのです。「保護犬」という付加価値が付けば。400ユーロ(5万円以上)近くの金額や、お人好しには「レスキューする際にトラブルが有り、他にこのような予期しない費用がかかった」などと言って、さらに高額な費用をふっかける詐欺師もいるに違いありません。ドイツのペットショップで純血種の子犬を買う金額より高くなる可能性もあります。
 ドイツでは、純血種の子犬が大型ペットショップで700ユーロ台(9万円台)~で販売されています。大手ペットショップが販売する子犬は、血統管理や健康管理も厳格で、店舗施設にも相当の設備投資をしています。それを考えれば、「保護犬」と詐称して、繁殖した雑種犬を売るほうが儲かるでしょう。呆れた、ドイツ(に限ったことではありませんが)のアニマル・レスキュー詐欺については、引き続きその手口を取り上げます(続く)。


(動画)

 Hunde ohne Namen Rumänien 「名前のない犬 ルーマニア」。2015年3月16日公開。ドイツの犬レスキュー団体が公開している動画は、動物虐待国として名指しされているルーマニアのものが多いです。そしてFacebookと多くが連動しています。
 性格の悪い私は、犬が顔面に怪我をして血だらけで包帯を巻いている映像などは、保護団体の自作自演じゃないかと疑ってしまいます。異なる団体が作成した動画で、同じ画像が見つかることは多々あります。そのうち「ルーマニアの映像」としてウクライナ語が書かれたアニマルシェルターの看板が写っている動画が公開されたりして(笑い)。すでにあるかもしれません。




(画像)

 ドイツの、ティアハイム専門の保護犬販売サイト。多くのティアハムが、インターネットのペット販売サイトに保護犬を商品登録しています。このサイトのみで、常に2万件近くの保護犬が商品として出品されています。なお、ドイツではインターネットによる犬などのペットの生体の非対面販売は禁じられていません。Deine Tierwelt.deから、「本日のお買得品 300ユーロ(笑)」。ハンガリーからのレスキュー犬。
 ティアハイムの売り物の犬の商品説明を読めば、ドイツ国外で「レスキューした」犬が大変多いです。定番のルーマニア、ハンガリー、ブルガリアなどの東ヨーロッパや、スペイン、ギリシャも多いです。中には真面目にレスキューした犬もあるでしょうが、かなりの割合で、「実は架空の話で商品(犬)が購入者に届けられなかった」、「現地で劣悪飼育されたニセレスキュー犬」、「違法にもちこまれてワクチン接種されていない犬」が含まれていると思われます。

アニマルレスキュー詐欺
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「アニマル・レスキュー」という汚いビジネス~あまりにも多いティアハイムの犯罪



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(Zusammenfassung)
ARD: BETRUG MIT TIERSCHUTZ-HUNDEN
Die Vermittlung von Tierschutz-Hunden über Ebay und Facebook boomt wie nie zuvor.
Zwischen seriöse Vermittler mischen sich auch schwarze Schafe.
Sie bieten Hunde zum Kauf an, die es nicht gibt.


 記事、
「ティアハイムは寄付金ヤクザだ」というドイツの評論書~あまりにも多いティアハイムの犯罪
ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続・ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続々・ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪
の続きです。
 これらの記事では主に、ドイツのティアハイム(動物保護施設)と、動物保護協会(ティアハイムの管理団体)による、経営幹部が団体の資金を横領した事件を取り上げてきました。今回は、ティアハイムや動物保護団体の、善意の保護犬を迎え入れる一般飼い主に対する「アニマル・レスキュー詐欺」について述べます。


 ドイツのティアハイム(とその管理団体である動物保護協会)は、多くの犯罪が発生します。団体内部での、経営幹部が団体資金を横領・詐取した事件については、すでに今までの記事で紹介したとおりです。
 そのほかには、一般飼い主に対する、典型的なティアハイム(動物保護協会)のダーティ・ビジネスとしては、例えば、「アニマル・レスキュー・ビジネス(詐欺)」があります。これは発展途上国や動物愛護に遅れた国の犬などをレスキューして、ドイツ国内に持ち込み、ドイツの新しい飼い主に高額で譲渡するという手口です。アニマル・レスキュー詐欺の被害者は、まず最初に、Face bookなどのSNSや動物保護団体のHPで、これらの国の野良犬が悲惨な状態であることを知ります。アニマル・レスキュー詐欺師は同情を誘う、哀れな犬の写真や動画を効果的に掲載しています。

 ギリシャやスペイン、東欧、旧ソビエト構成国、アフリカなどの国の犬などが対象になります。現地で野良犬を捕獲してドイツに持ち帰り、高額で譲渡します。野良犬のみならず、雑種犬を劣悪な環境で繁殖させて、「野良犬」と偽装する場合もあります。ティアハイム専門の、ペットのインターネット販売サイトでは、上記の国から「レスキューした」保護犬と称して、頻繁に犬が出品されています。
 しかし現地での保管時の劣悪飼育や輸送で死んだり、狂犬病ワクチンを接種せずに密輸を図り、当局に摘発されて犬を押収され、殺処分されることもあります。原価がほぼタダであるのもかかわらず、かなり高額で販売しています。また感染症などの疾患があることが多く、「犬がすぐに死んだ」という苦情が多いです。ドイツ当局も、「アニマル・レスキュー」での、狂犬病のリスクを警告しています。犯罪として摘発される場合もありますがまれで、多くは水面下で違法行為が横行しています。この、「アニマル・レスキュー詐欺」に関する、ドイツの記事から引用します。ARD: BETRUG MIT TIERSCHUTZ-HUNDEN 「保護犬詐欺」。2015年11月11日。


Die Vermittlung von Tierschutz-Hunden über Ebay und Facebook boomt wie nie zuvor.
Zwischen seriöse Vermittler mischen sich auch schwarze Schafe.
Sie bieten Hunde zum Kauf an, die es nicht gibt, oder bringen kranke Tiere nach Deutschland.
Betrug mit Tierschutz-Hunden.
Es sind brutale Szenen, die sich nachts in Rumänien abspielen.
Hundefänger machen Jagd auf Straßenhunde.
Ein lukratives Geschäft.
Vom Staat kassieren bis zu 50 Euro Fangprämie pro Tier.
Futter bekommen die Streuner in den kommunalen Tierheimen nur selten.
Viele verhungern.
Die Überlebenden werden nach zwei Wochen getötet.
Hunde aus dieser Hölle zu retten und nach Deutschland zu bringen.
Sabrina und ihr Lebensgefährte wollten helfen und einem rumänischen Welpen ein Zuhause geben.
Seine Ausreise aus Rumänien wurde immer wieder verschoben.
Der Hund ist nie bei ihnen angekommen.
Die sogar in einem deutschen Vereinsregister eingetragen ist.
Die Adoptions-Kosten für ihren Welpen haben sie bis heute nicht zurück bekommen.
320 Euro sind weg.

保護犬(を迎い入れましょう)という啓蒙は、e-bay(ヨーロッパ最大手の通信販売サイト。ティアハイムによる販売犬の出品も多いです)やFacebook上で、これまでにないような急成長を遂げています。
また、評判の良い仲介者に混じって、黒い羊(註 悪徳業者のたとえ)も存在します。
悪徳業者は存在しない犬を販売し(犬レスキューを口実にカネを詐取し、実際に犬は入手できない)、もしくはドイツに病気の動物を持ち込みます。
保護犬詐欺。
ルーマニアでは、夜に暴力的な光景が繰り広げられます。
犬捕獲業者は、野良犬を捕まえます。
それは儲かるビジネスです。
犬の状態によっては、1頭辺り50ユーロの現金が支払われますので。
ルーマニアでは、公営のアニマルシェルターの外ではまれに犬は餌にありつけますが、多くは餓死します。
シェルターに収容された犬は、生きているものは2週間後に殺されます。
この地獄から犬を助け出し、ドイツに連れて帰るということです。
アニマル・レスキュー詐欺の被害者であるサブリナさんと彼女の夫は、ルーマニアの子犬を支援し、助けたいと思っていました。
ルーマニアからの、子犬の出国は繰り返し延期されました。
子犬がサブリナさん夫婦に届けられることはないのです。
こんな動物保護団体でさえ、ドイツでは動物保護団体としての法人登記がされています。
サブリナさんの子犬の養子縁組の費用は、今日まで取り返すことはできませんでした。
サブリナさんは、320ユーロ(4万1,600円。1ユーロ=130円)を失いました。



 このケースはドイツの動物保護団体の、典型的なアニマル・レスキュー詐欺です。「保護犬の仲介手数料を詐取」、つまり保護犬が提供されないのに仲介手数料を騙し取られたケースです。
 次回以降は、ドイツの動物保護団体のアニマル・レスキュー詐欺の、他の問題点をあげます。「犬の密輸入」ですが、これは正規の通関手続きを経ずに、例えばルーマニアなど陸続きの国から犬をドイツに持ち込むケースです。ルーマニアなどの、EU加盟国は、シェンゲン協定により、ヒト・モノ・カネの国境間移動が自由で、国境検問所も通関手続きもいりません。ドイツへの犬の持ち込みは、シェンゲン協定締結国であっても、一度に5頭以上の犬を持ち込む場合は商業取引として届けでが必要です。また、狂犬病ワクチン接種などが義務付けられています。しかし国境検問所がないために、それらはほとんどザル法になっています(続く)。


(動画)

 Hunde in Rumänien 「ルーマニアの犬」。2014年1月8日公開。このような、ルーマニアやギリシャ、ウクライナなどの野良犬の残酷動画が、多数ドイツ語で公開されています。私の記憶では、血だらけになった母犬と子犬の映像は、だいぶ前に「ウクライナの野良犬」との説明がある動画で見たような気がします。

Jeden Tag werden sehr viele Straßenhunde aus Rumänien gefangen und dann sofort getötet.
Helfen Sie uns mit die Tiere von den qualvollem Tod zu schützen! BITTE!!!

毎日、ルーマニアでは野良犬の多くが捕獲されて即殺されています。
苦しんで死んでいく動物(犬)を私たちはレスキューしています!
どうか助けて!!!(てぇ・・・)





(動画)

 Hunde in Rumänien 「ルーマニアの犬」。2013年9月10日公開。異なる団体で、同じ画像の使い回しをしています。血だらけの母犬に子犬が寄り添っているシーンがそうです。ドイツから遠く離れたアジアの島国の国民が、こんなことをチェックしているなんて、彼らは夢にも思わないでしょう。ドイツ人よ、騙されるな!




(画像)

 ドイツの、ティアハイム専門の保護犬販売サイト。多くのティアハムが、インターネットのペット販売サイトに保護犬を商品登録しています。このサイトのみで、常に2万件近くの保護犬が商品として出品されています。なお、ドイツではインターネットによる犬などのペットの生体の非対面販売は禁じられていません。Deine Tierwelt.deから、「本日のお買得品 300ユーロ(笑)」。ハンガリーからのレスキュー犬。
 ティアハイムの売り物の犬の商品説明を読めば、ドイツ国外で「レスキューした」犬が大変多いです。定番のルーマニア、ハンガリー、ブルガリアなどの東ヨーロッパや、スペイン、ギリシャも多いです。中には真面目にレスキューした犬もあるでしょうが、かなりの割合で、「実は架空の話で商品(犬)が購入者に届けられなかった」、「現地で劣悪繁殖されたニセレスキュー犬」、「違法にもちこまれてワクチン接種されていない犬」が含まれていると思われます。

アニマルレスキュー詐欺

香港のアニマルシェルターにおける大量殺処分。香港は日本より殺処分数が多い~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本



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Hong Kong
Animal rights activists slam SPCA charity for euthanising 5,000 animals a year


 
 記事、
アメリカでは1時間に423頭の犬猫が殺されていますが?~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本
ロシアのアニマルシェルターにおける大量殺処分~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や
猫を生かす場所だった」という噴飯本

スペインのアニマルシェルターの営利目的の大量殺処分~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本
の続きです。「殺処分ゼロの国がある。日本の保健所と世界の動物保護施設は違う。アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本の世界8ヵ国所のアニマルシェルターの動物保護の取り組みについて。日本は殺処分されている動物数が世界の中でも多い」という内容の本があります。日本では1時間に9匹のペースで犬猫の命が奪われている…世界の動物保護施設から考える人と動物の関係、とメディアで紹介されている、「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」(本庄萌/ダイヤモンド社)です。今回は香港のアニマルシェルターの大量殺処分を取り上げます。



 問題の書籍の、アマゾン社の書評はこちらです。世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。著者などについては、Amazonのリンクをご覧下さい。Amazonの書評から引用します。
 

(画像)

 世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。アマゾン社。

世界のアニマルシェルター


日本の保健所で平成27年度に殺処分された犬猫の数は、約8万。
著者の、8カ国(アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本)合計25カ所わたるアニマルシェルター世界紀行は始まりました。
なぜペットを欲しがる人であふれる日本で、毎年 健康で愛くるしい多くの動物が死においやられているのか。
多くの人はアニマルシェルターで犬猫に出会う魅力を「知らない」からです。
「日本の保健所が、動物を殺す場所ではなく、動物の命を救える場所」となるよう、この本がその一助となればと思います。



 その上で本書は、「日本は命を尊ぶ国であるにもかかわらず、殺処分されている動物数が世界の中でも多いという現実があります」としています。「日本は国際的にも殺処分が多い。日本のアニマルシェルター(行政の収容機関)は殺す施設であるが、外国のアニマルシェルターは異なり、動物の命を救う機関である」としています。しかし、日本は実数では、国際的に最も犬猫の殺処分が少ない部類の国です。日本は、行政機関が集中して犬猫の殺処分を行うために、表面上数値が他国と比べて大きく見えるだけです。
 私が大変驚いています。なぜならば本書で取り上げられている「日本と異なり殺処分しない、日本と異なり生かすためのアニマルシェルター」の実例として、ロシアとスペインを取り上げているからです。これらの国は、「動物虐待国」と多くの国で名指しされているからです。今回は香港の動物保護施設の大量殺殺処分について取り上げます。
 Animal rights activists slam SPCA charity for euthanising 5,000 animals a year 「香港のアニマル・ライツ活動家は年間5,000頭もの動物を安楽死する香港SPCA(動物保護団体)を酷評しています(殺処分率は約50%)」(英語)。2013年9月25日。


Protesters say charity's report shows its puts down about 5,000 animals every year.
The city's leading animal welfare charity yesterday found itself the target of a protest by animal welfare activists.
They accuse it of making rash decisions on euthanasia and refusing to consider the views of animal rights groups.
Citing the SPCA's annual report, the protesters say about half the 10,000 abandoned animals the SPCA receives each year are put to sleep.
They said its criteria for euthanasia should be made public.
The way they treat abandoned animals has remained unchanged over the past 30 years.
To the SPCA, euthanasia is a better option than letting the animals wander the streets.

抗議者たちは、慈善団体(香港SPCAのこと。動物保護団体)の報告書によると、この施設では、毎年約5000頭の動物が安楽死させられていると言います。
昨日、市のSPCA(動物保護団体)は、動物保護活動家による抗議の標的となりました。
香港SPCA(動物保護団体)らは、「香港SPCAの保護動物の安楽死の決定は軽率だ」という抗議を非難し、アニマルライツの団体の意見を検討することを拒否しています。
香港SPCA(動物保護団体)の年次報告書を引用して抗議者は、毎年香港SPCA(動物保護団体)が受け入れている、捨てられた10,000頭の動物の約半分が安楽死されていると言っています。
それらは公開されるべきです。
香港SPCA(動物保護団体)が捨てられた動物を扱う方法は、過去30年間変わっていません。
香港SPCA(動物保護団体)にとっては、安楽死は動物が路上をさまようようにするよりも良い選択肢なのです。


 香港には、SPCA以外にも、複数のアニマルシェルターが存在します。上記記事の、SPCA HongKong、の他、Hong Kong Dog Rescue(香港ドッグレスキュー)Hong Kong Animal Adoption Centre - 香港動物領養中心LAP Lifelong Animal Protection CharityHong Kong Paws Foundation、など例示した以外にも実に多数の動物保護団体があります(Hong Kong Animal shelter、で検索すると、96万5,000件がヒットします)。
 香港全体での犬猫殺処分数は公的統計が発表されていません。しかし人口比では、香港SPCA一団体のみの殺処分数が、日本の殺処分数より多いのです(*1)。つまり香港SPCA以外の動物保護団体の殺処分数を加えれば、香港は日本よりはるかに人口比で殺処分数が多いということになります。さらに、香港SPCAの殺処分率は約50%ということですが、この数値は日本の殺処分率60%とさほど変わりはありません。


*1
環境省 平成27年度犬猫殺処分統計、によれば、日本の平成27年度の犬猫殺処分数は、82,902頭。
日本の犬猫殺処分数対人口比は、1億2,693万人/8,2902頭=1,531.0人/1頭。
対して香港のSPCA一団体のみの犬猫殺処分数対人口比は、707万人/5,000頭=1414.0人/1頭。

*2
環境省 平成27年度犬猫殺処分統計、によれば、日本の平成27年度の犬猫殺処分数は、82,902頭。
対して引取り数は136,724であり、殺処分率は60.6%。


 世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった、の著者、本庄 萌氏は、何ら客観的数値を一切上げず(調べていないのだろうか、数値を調べれば都合が悪いからわざと調べないのだろうか)、感覚的に「日本は殺処分数が世界に比べて異常に多い、世界(外国)のアニマルシェルターは、日本の『殺す施設』とは異なり、『生かす』施設である」と書いているにすぎません。
 研究者としての資質は疑わしいと言わざるを得ません。それよりも、このようなあからさまな嘘でも、日本の動物愛護(誤)に興味がある人をよほど見下してだませるとでも思っているのでしょうか。またこのような嘘付きの、噴飯図書に感動して真に受ける人が残念ながら日本では多いと思われます。それは、まさに日本の動物愛護の後進性です。


(動画)

 Hong Kong Market pet store with kittens and puppies 「香港の市場でのペットストアで売られている子猫と子犬」。2009年7月7日。若干古い動画ですが、香港ではペットショップでの生体販売が行われていますし、パピーミルも存在します。




(動画)

 Hong Kong's Dog Breeding Problems 「香港における犬ブリーディングの問題点」。2012年4月17日公開。

スペインのアニマルシェルターの営利目的の大量殺処分~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本



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Spain/Spanien/España
GELDNOT: TIERHEIM-CHEFIN TÖTET 2000 KATZEN UND HUNDE AUF GRAUSAME WEISE


 記事、
アメリカでは1時間に423頭の犬猫が殺されていますが?~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本
ロシアのアニマルシェルターにおける大量殺処分~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本
の続きです。「殺処分ゼロの国がある。日本の保健所と世界の動物保護施設は違う。アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本の世界8ヵ国所のアニマルシェルターの動物保護の取り組みについて。日本は殺処分されている動物数が世界の中でも多い」という内容の本があります。日本では1時間に9匹のペースで犬猫の命が奪われている…世界の動物保護施設から考える人と動物の関係、とメディアで紹介されている、「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」(本庄萌/ダイヤモンド社)です。今回はスペインのアニマルシェルターを取り上げます。



 問題の書籍の、アマゾン社の書評はこちらです。世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。著者などについては、Amazonのリンクをご覧下さい。Amazonの書評から引用します。
 

(画像)

 世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。アマゾン社。

世界のアニマルシェルター


日本の保健所で平成27年度に殺処分された犬猫の数は、約8万。
著者の、8カ国(アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本)合計25カ所わたるアニマルシェルター世界紀行は始まりました。
なぜペットを欲しがる人であふれる日本で、毎年 健康で愛くるしい多くの動物が死においやられているのか。
多くの人はアニマルシェルターで犬猫に出会う魅力を「知らない」からです。
「日本の保健所が、動物を殺す場所ではなく、動物の命を救える場所」となるよう、この本がその一助となればと思います。



 その上で本書は、「日本は命を尊ぶ国であるにもかかわらず、殺処分されている動物数が世界の中でも多いという現実があります」としています。「日本は国際的にも殺処分が多い。日本のアニマルシェルター(行政の収容機関)は殺す施設であるが、外国のアニマルシェルターは異なり、動物の命を救う機関である」としています。しかし、日本は実数では国際的に最も犬猫の殺処分が少ない国の部類です。日本は、行政機関が集中して犬猫の殺処分を行うために、表面上数値が他国と比べて大きく見えるだけです。
 私が大変驚いています。なぜならば、前回記事で取り上げたロシア(かつてのソビエト連邦構成国は全般的に)、そして今回取り上げるスペインは、多くの国から「動物虐待国」と名指しされている国だからです。スペインのアニマルシェルターにおける虐待的飼育や大量殺処分はしばしば他国から非難されています。実例として、営利目的で、スペインのアニマルシェルターが、収容している犬猫を2,000頭殺処分した事件を取り上げます。
 GELDNOT: TIERHEIM-CHEFIN TÖTET 2000 KATZEN UND HUNDE AUF GRAUSAME WEISE 「財政難 スペインのアニマルシェルターの経営者は残酷に2,000頭の犬と猫を殺害します」。2016年11月25日(ドイツ語)。


Spanien - Weil sie Geld sparen wollten, tötet eine Tierheimchefin über 2000 Hunde und Katzen.
Der schreckliche Vorfall passierte in einem Tierheim in Torremolinos.
Dort soll Carmen A. zusammen mit dem Hausmeister der Einrichtung tausenden Tieren ein Medikament gespritzt haben, was die Hunde und Katzen auf grausame Weise umbrachte.
Doch diese Methode sorgte bei den Tieren für einen stundenlangen, schmerzhaften Todeskampf.
Der größte Teil der getöteten Hund und Katzen bestand aus gesunden, jungen Tieren.
Die beiden wollten laut der Staatsanwälte die Kosten des Heims senken und Platz für gewinnorientierte Aktivitäten schaffen.

スペイン - アニマルシェルターの経営者たちは、経費を節約したいので、ペットのオーナーである経営者たちは2000頭以上の犬と猫を殺しました。
恐ろしい事件が、スペインのトレモリノスのアニマル・シェルターで起きました。
アニマル・シェルターでカルメン・A氏は施設の管理者とともに、数千頭もの犬猫に麻酔薬を注射して殺しました。
カルメン・A氏と施設管理者の二人は、コストの問題から、致死薬を十分に使用せずに少量を用いたことで非難されています。
しかし、この方法(十分な致死薬を投与しない)では、動物に死に至るまで、一時間もの痛みを伴う苦痛を与えました。
殺処分された犬と猫のほとんどは、健康で若いものがほとんどでした。
検察によると、カルメン・A氏と施設管理者の二人は、アニマルシェルターの経費を削減し、アニマルシェルターの利益志向の活動のために、(新たな動物の引受のための)収容スペースを作りたいと考えていたのです。



 上記の事件では、スペインのアニマルシェルターが、適切な殺処分方法ではない方法(致死麻酔薬の用量を十分に投与しない)で、不必要に殺処分される犬猫に苦痛を与えたということで、刑事事件となっています。このアニマルシェルターは、特段経営破綻したわけではなく、あくまでも「金儲け(新たな犬猫の引受のため。ヨーロッパの民間アニマルシェルターの、ドイツではティアハイムですが、引取り手数料はかなり高額です)」が目的で、不適切な方法(経費節約のために十分な麻酔薬を用いなかった)で犬猫を大量殺処分したのです。
 そのほかでも、スペインのアニマルシェルターは、飼育環境が劣悪で虐待的飼育であるなどと、ヨーロッパの周辺国からしばしば批判されています。アニマルシェルターでの虐待以外でも、「スペインの野良犬猫の悲惨な状況」、「ハンターに残酷に殺害される猟犬」、「営利犬ブリーダーの虐待的飼育と繁殖」など、多くの点で、動物愛護の遅れが指摘されています。


(動画)

 Spanien - Tiere in Not | Interview mit Stefan Track - "Rocking Son" 「スペイン-困窮する動物 ステファン・トラック氏へのインタビュー」。2013年3月19日。スペイン、マヨルカ島における動物虐待のドキュメンタリー(ドイツ語)。




(動画)

 Dieses Video regt auf:Männer werfen Hund über Zaun 「このビデオは刺激的です。男はスペインのアニマルシェルターの柵越しに犬を投げ捨てます」。2015年8月10日公開(ドイツ語)。
 ヨーロッパのアニマルシェルターの多くは民営です。不要犬猫の引取りでは、高額の手数料(国や施設により異なりますが2万円程度)がかかります。ですからこのように、アニマルシェルターの営業時間外に犬猫などをアニマルシェルターに捨てに来る人がいるのです。アニマルシェルターは、売り物にならない犬猫などの引取りを拒否することも多いです。アニマルシェルターで不要犬猫などを引き取ってもらう手数料が払えない人は獣医師で安楽死するか、捨てます。ドイツ、オーストリア、スイス(猫のみ。犬は森林管理官が駆除)、フランス(一部の自治体で犬のみ)では、民間人ハンターが狩猟駆除します。公的機関が浮遊犬猫の捕獲駆除(スペインなど)を行っている国も多くあります。
 欧米の民間のアニマル・シェルターは、無料か安い手数料で公営施設が不要犬猫をもれなく引取り、殺処分数が正確に1頭単位で公表されている日本と事情が全く異なります。ヨーロッパ(アメリカもそうですが)、引取り手数料欲しさに、「当施設は殺処分を行っていません」と口先だけの営業トークをします。捨てたり安楽死より、アニマルシェルターに引き取ってもらうほうが高額なのにそれを選択する飼い主は、犬猫などが生きていて欲しいからです。高額の引取り手数料を取りながら、即安価な方法(銃殺など)で殺処分して、どんどん新規に引き受ければアニマルシェルターは儲かります。こんな簡単なからくりさえ、世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった、の著者はよほど取材力がなく理解していないのか、それとも嘘つきなのか、どちらかでしょう。 




(動画)

 Усыпление собак в Испании「スペインの犬の安楽死」。2013年8月7日。路上でそのまま野犬を殺処分する様子。なぜかロシア語です。その上で、Так делают во всем цивилизованном мире「文明社会では全てこのようにしています」とあります。ロシアとスペインは、西ヨーロッパやアメリカでは、しばしば動物虐待国と名指しされています。ロシア人の「スペインも俺たちも、ほかの国でも文明国は同じことをしている」という、弁解なのかもしれません。


ロシアのアニマルシェルターにおける大量殺処分~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本



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Russia/Россия

 「殺処分ゼロの国がある。日本の保健所と世界の動物保護施設は違う。アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本の世界8ヵ国所のアニマルシェルターの動物保護の取り組みについて。日本は殺処分されている動物数が世界の中でも多い」という内容の本があります。日本では1時間に9匹のペースで犬猫の命が奪われている…世界の動物保護施設から考える人と動物の関係とメディアで紹介されている、「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」(本庄萌/ダイヤモンド社)です。私が確認したところ、これらの日本以外の7ヵ国のアニマルシェルターでは全て相当数・率の殺処分を行っています。今回は、ロシアのアニマル・シェルターにおける大量殺処分と、野犬の殺害を取り上げます。


 問題の書籍の、アマゾン社の書評はこちらです。世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。著者などについては、Amazonのリンクをご覧下さい。Amazonの書評から引用します。


(画像)

 世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。アマゾン社。日本では、「1時間に9匹のペースで犬猫の命が奪われている」と強調しています。それがどうかしましたか。アメリカでは1時間に423頭の犬猫が殺処分されています。日本では豚・牛が1時間に2083頭屠殺されています。TVショッピングなどでは、クサイ「本商品は1時間に○個売れている!」といったマーケティングがありますが(笑)。

世界のアニマルシェルター


日本の保健所で平成27年度に殺処分された犬猫の数は、約8万。
著者の、8カ国(アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本)合計25カ所わたるアニマルシェルター世界紀行は始まりました。
◎ロシアでは、街のあちこちで野良犬にパンを分け与える市民の姿に感銘を受ける。
なぜペットを欲しがる人であふれる日本で、毎年 健康で愛くるしい多くの動物が死においやられているのか。
多くの人はアニマルシェルターで犬猫に出会う魅力を「知らない」からです。
「日本の保健所が、動物を殺す場所ではなく、動物の命を救える場所」となるよう、この本がその一助となればと思います。



 本書では、「日本は命を尊ぶ国であるにもかかわらず、殺処分されている動物数が世界の中でも多いという現実があります」としていますが、日本は実数では国際的に最も犬猫の殺処分が少ない国の部類です。日本は、行政機関が集中して犬猫の殺処分を行うために、表面上数値が他国と比べて大きく見えるだけです。
 たとえばドイツでは犬猫は狩猟駆除の対象であり、その数だけでも日本の公的殺処分の数倍です。また、州が行う犬の殺処分も相当数あります。イギリスは、民間シェルターの殺処分の公的統計がありません。表に現れるのは、行政が行った殺処分数だけです。イギリスの公営シェルターでは浮遊犬のみ扱い、緊急性を要する個体のみ殺処分を行います。その数だけでも人口比で日本と変わりありません。殺処分されなかった犬は、1週間後に民間シェルターに移譲されますが、民間シェルターで多くの犬が殺処分されています。

 このように本書では「日本は他国と比べて(本書で取り上げているのは、アメリカ、ドイツ、イギリス、スペイン、ロシア、香港、ケニアです)殺処分されている動物数が多い」としていますが、ロシアをはじめとする、元ソビエト連邦構成国は、西ヨーロッパ先進国やアメリカなどからしばしば「動物虐待国」と非難されています。
 アニマルシェルターにおける、大量殺処分や、民間人による野犬の大量殺害。そしてソチ・オリンピック開催前は、ロシア政府が民間業者に委託して、ソチのオリンピック会場近辺の野犬を路上で大量殺害しました。ロシアの動物愛護の事情について、いくつかのソースを提示します。


Кемеровский приют для бездомных животных 「浮遊動物のためのロシア、ケメロヴォのアニマルシェルターに私たちは行きました」(ロシア語)。から引用します。

По статистике за год в Кемерове эвтаназии подвергалось более 3000 собак в год!

年間統計によると、(ロシアの)ケメロヴォ・アニマルシェルターで安楽死(殺処分)される犬は3000頭である!



Shelter for homeless animals, Moscow 「モスクワの浮遊動物のためのアニマルシェルター」(英語)。2016年2月10日。

The problem of stray dogs is very vexed not only in Moscow but throughout Russia.
These dogs are barbarously killed.
There are state,for-profit and private shelters.
Certainly the most hard lodging conditions are in state shelters, there they keep dogs definite time ( some short period), then, if a new owner is not found, the dog is euthanatized.

野良犬の問題は、モスクワだけでなく、ロシア全土で非常に困っています。
これらの犬は野蛮に殺されています。
(モスクワには)州と営利目的の私的なアニマルシェルターがあります。
確実に言えることは、最も厳しい状況の収容施設は州のアニマルシェルターで、そこでは犬を一定の時間(短期間)収容し、新しい所有者が見つからなければ犬を安楽死させます。



Adopt Don’t Buy: Moscow’s Shelters for Homeless Animals 「養子縁組してください。犬は買わないで:モスクワの野良犬のためのシェルター」(英語)。

There is even a group of people in Moscow known as ‘Dog hunters,’ whose aim is to catch and kill homeless animals.
There are several shelters for homeless and stray animals in the Moscow area.
Lots of animals die during the harsh Russian winters or are euthanized if after a certain period they have not been adopted.

モスクワには「犬ハンター」と呼ばれる人々のグループもあり、目的は野良犬を捕まえて殺すことです。
モスクワには、野良や迷った動物(犬猫)を救うためのアニマル・シェルターがいくつかあります。
多くの動物(犬猫)は、厳しいロシアの冬に死ぬか、一定期間後に飼い主が見つからなければ安楽死されます。



 今回記事で取り上げた、世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)、の著者ですが。なぜよりによって、西ヨーロッパやアメリカから「動物虐待国」と非難されている国を取り上げるのか疑問です。
 ロシア、スペインがそうです。頻繁にこれらの国はドイツなどの西ヨーロッパ諸国では、「動物虐待国」と非難する動画やSNS、マスメディアの報道で情報が広められています。そして「アニマル・レスキュー詐欺」で悪用されるのもこれらの国が多いのです。著者は、日本人が海外情報に無知であることで、読者を容易に騙せると見下しているとしか思えません。


(動画)

 Эвтаназия, усыпление собак「犬の安楽死」。2013年10月25日。В крупных городах, как Москва, развито огромное количество ветеринарных клиник, специализирующихся только на эвтаназии. 「モスクワのような大都市では、安楽死だけに特化した多数の獣医クリニックが開業しています」。
 この動画の内容は興味深いので、機会があれば内容を翻訳した上で紹介します。




(動画)

 Гуманное и профессиональное усыпление собак「ロシアの犬の人道的な専門職による安楽死処置」。2015年3月20日。
 



(動画)

 В Астане массово усыпляют бродячих собак「ロシアアスタナでの大規模野犬殺処分」。2015年5月24日公開。ロシアCPC公式ニュースチャンネル。路上で射殺や麻酔薬での捕獲。日本でも、ドイツやロシアのように路上でそのまま射殺すれば、「殺処分施設すらない。(二酸化炭素での)殺処分ゼロ」が実現できます。ドイツやロシアでは、アニマルシェルターやティアハイムでも殺処分していますし、両国とも州による公的殺処分も相当数有りますが。




(動画)

 Соликамская 271 куда свозят мертвых и ещё живых собак с отловов и после "усыпления". 「271頭の犬の死体が廃棄処分された場所は、ロシア、ソリカムスクです。そして未だにロシアでは生きている野良犬は捕獲され、その後に『安楽死』されます」。2013年7月6日公開。「まだ生きている犬が焼却用の穴に投げ込まれている」とあります。

アメリカでは1時間に423頭の犬猫が殺されていますが?~殺処分ゼロの国がある「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」という噴飯本



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Domestic/inländisch

 「殺処分ゼロの国がある。日本の保健所と世界の動物保護施設は違う。アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本の世界8ヵ国所のアニマルシェルターの動物保護の取り組みについて。日本は殺処分されている動物数が世界の中でも多い」という内容の本があります。日本では1時間に9匹のペースで犬猫の命が奪われている…世界の動物保護施設から考える人と動物の関係、とメディアで紹介されている、「世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった」(本庄萌/ダイヤモンド社)です。私が確認したところ、これらの日本以外の7カ国のアニマルシェルターでは、全て相当数・率の殺処分を行っています。アメリカでは、1時間に423頭の犬猫が殺されています(*1)。

*1、Animal Shelter Euthanasia 「アメリカのアニマルシェルターにおける安楽死」。2016年8月25日記事。

It is estimated that approximately 3.7 million animals were euthanized in the nation’s shelters .
アメリカ全土のアニマルシェルターでは、370万頭の動物(犬猫)が安楽死されたと推定されています。


 問題の書籍の、アマゾン社の書評はこちらです。世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。著者などについては、Amazonのリンクをご覧下さい。Amazonの書評から引用します。


(画像)

 世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった(ダイヤモンド社)。アマゾン社。「1時間に9匹のペースで犬猫の命が奪われている」と強調しています。それがどうかしましたか。アメリカでは1時間に423頭の犬猫が殺処分されています。日本では豚・牛が1時間に2083頭屠殺されています。TVショッピングなどでは、クサイ「本商品は1時間に○個売れている!」といったプロモーションがありますが(笑)。

世界のアニマルシェルター


日本の保健所で平成27年度に殺処分された犬猫の数は、約8万。
著者の、8カ国(アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、日本)合計25カ所わたるアニマルシェルター世界紀行は始まりました。
◎アメリカでは、豚やにわとりなどの畜産動物が、犬猫と同様に大事にされている姿を見て、食肉文化について自問。
◎ドイツの市営シェルター(*1)でスタッフの人から教えてもらった、殺処分ゼロ(*2)を可能にする秘密。
なぜペットを欲しがる人であふれる日本で、毎年 健康で愛くるしい多くの動物が死においやられているのか。
多くの人はアニマルシェルターで犬猫に出会う魅力を「知らない」からです(*3)。
「日本の保健所が、動物を殺す場所ではなく、動物の命を救える場所」となるよう、この本がその一助となればと思います。


*1、ドイツのアニマルシェルター(Tierheim)は例外(民間のティアハイムが倒産した場合に受け皿となる施設を行政が用意する場合など)を抜いて、全て民営です。
*2、ドイツのティアハムにおいては、相当数・数の殺処分が行われています。4割近くの殺処分率のティアハイムもあります。
*3、日本がヨーロッパ諸国に比べてアニマルシェルターから犬猫を譲渡を受ける率は、信頼できる統計によれば低くありません。


 本書で挙げられている、8カ国のうち、日本を除く、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、では、サマリーで述べた通り、全て相当数の殺処分・率を行っています。既に私のブログ記事で取り上げたニュースソースも有りますが、以下に挙げます。本記事で、アニマルシェルター内での殺処分についてソースを示していない国でも、アニマルシェルターでの殺処分(安楽死)は行っています。折々記事にします。


・アメリカ

NC shelter kills 99 percent of animals, records show 「アメリカ、ノースカロライナ州のアニマルシェルターは99%の動物を殺すと統計に現れています」。2012年9月12日(英語)。

The shelter, which has the highest kill rate in the state, euthanized nearly 1200 animals - 100 percent of cats and 98 percent of dogs - last year.

アメリカ、ノースカロライナ州で最も高い殺処分率のアニマルシェルターは昨年、約1200匹の動物(猫100%、犬98%)を安楽死させました。


(動画)

 DOGS STILL Being GASSED To Death in U.S. ANIMAL SHELTERS 「未だにアメリカではアニマルシェルターでガスによる殺処分が行われている」。
 2013年3月25日公開。アメリカでは今でも半数程度の州では、ガスによる犬猫の殺処分を禁じていません。ノースカロライナ州などでは。殺処分率がほぼ100%のアニマルシェルターが普通に存在します。



(動画)

 English PSA - Euthanizing Animals in Shelters Due to Lack of Space 「アメリカのアニマルシェルターでは、収容スペース不足で動物を安楽死させる。2014年6月2日公開。この動画では、アメリカ合衆国のアニマル・シェルターでは、単にスペース不足というだけの理由で、年間370万頭の動物が殺処分されているとしています。




・イギリス

Revealed: RSPCA destroys HALF of the animals that it rescues - yet thousands are completely healthy 「明白な事実:RSPCA(イギリスの世界で最も権威がある動物保護団体)は、全く健康であるにもかかわらず数千ものレスキューした動物の半数を殺害しました」。2016年2月1日(英語)。

Shock figures reveal 3,400 animals put down for 'non-medical reasons'
Whistleblower claims she shot healthy dogs 'because there was no room'

衝撃的な数字は、「非医学的理由」のために殺害された、3,400の動物(犬猫)を明らかにしました。
内部通報者は、収容場所がなかったので健康な犬を射殺したと主張しています。


(概要)
 世界的に権威のある、イギリスの動物保護団体であるRSPCAは、内部通報者により、主に家畜屠殺用拳銃で3,400頭の犬などを射殺していたことが明らかになりました。収容された犬猫のうち、約半数が殺されていました。殺された犬などは健康上の問題はありませんでした。

(画像)

 世界で最も権威ある、イギリスの動物保護団体RSPCAは、約半数の動物(犬猫)を主に拳銃で殺処分していました。その拳銃と同じタイプのもの。

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・ドイツ

Ttierheim Altentreptow 「ドイツ、ティアハイム・アルテントレプトウ 年次報告書」。作成:2017年7月26日(ドイツ語)。
 
 本施設の、2014年の犬猫殺処分率(施設内死を含む)は35%でした。ドイツのティアハムは、公的助成を受けて犬猫などの飼育受託を行政から受けた場合は、犬猫などの処分(殺処分、譲渡など)の報告書を作成し、公開しなければなりません。インターネット上では、殺処分率が3割を超えるティアハイムはいくらでも見つかります。

(画像)

 上記の、ティアハイム・アルテンとレプトゥの年次報告書。行政引受の犬猫の殺処分率は35%。私的引受は公表義務がありませんので、それ以上の可能性が高いと推測するのが自然でしょう。

ティアハイム 殺処分率


・ロシア

The Dark Side of Sochi – Stray Dogs Euthanized En Masse 「ロシア、ソチ(オリンピック開催地)でのダーク・サイド-野良犬の大量殺処分」。2014年2月17日(英語)。

Thousands of dogs have been killed.
The Sochi local government hired a private exterminating company to kill “as many as possible” for the Olympic Games, referring to the dogs as “biological trash.”
These innocent animals are shot with poisoned darts that cause them to suffocate, and then thrown into waiting trucks to be disposed of as garbage, at a cost of $25 to $35 per dog.
The animals were thrown into overcrowded shelters with no food or water, and left to suffer a slow, agonizing death.

(ロシアのソチでは)何千もの犬が殺されています。
ソチ地方政府は、犬を「生物学的ゴミ」と呼んで、オリンピック競技大会に向けて「できるだけ多くの犬を」殺すために、駆除会社を雇いました。
これらの罪のない動物(犬)は、窒息死を引き起こす毒の吹き矢で撃たれ、犬1頭につき25ドルから35ドルの費用でゴミとして処分されるために待機しているトラックに投げ込まれます。
動物たちは食べ物や水が無い超満員のアニマルシェルターに投げ込まれて、ゆっくりと苦しみながら死にました。



・スペイン

GELDNOT: TIERHEIM-CHEFIN TÖTET 2000 KATZEN UND HUNDE AUF GRAUSAME WEISE 「財政難:アニマルシェルターの経営者は残酷に2,000頭の犬と猫を殺害します」。2016年11月25日(ドイツ語)。


・香港

Animal rights activists slam SPCA charity for euthanising 5,000 animals a year 「香港のアニマル・ライツ活動家は年間5,000頭もの動物を安楽死する香港SPCA(動物保護団体)を酷評しています(殺処分率は約50%)」(英語)。2013年9月25日。


・ケニア

Killing dogs cannot curb spread of rabies 「犬を殺しても狂犬病の広がりを防ぐことはできません」。(英語)2017年2月5日。

The recent killing of 82 dogs, two cats and one honey badger for fear of spread of rabies in Yatta, Machakos County was not only cruel but needless. Killing dogs to end rabies is misinformed and inhumane.

(ケニア)マタコス郡のヤッタで狂犬病が広がる危険性があるために、最近82頭の犬、2頭の猫、1頭のアナグマが殺害されたのは残酷で不必要でした。
狂犬病を収束させるために犬を殺すことは、誤った情報で非人道的です。


 上記の記事は、狂犬病対策のために犬猫がケニアで殺害されていることが書かれてれています。一方ケニアでは、アニマルシェルターも存在しますが、アニマルシェルターでの殺処分も相当数あります。


 ざっと、本書「世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった」で示された、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、スペイン、ケニア、香港、のアニマルシェルターと殺処分の概要です。次回以降の記事では、今まで私が取り上げなかった、ロシア、スペイン、香港、ケニア、のアニマルシェルターと殺処分について取り上げます。
 なお、私は実はまだ、世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だったは、読んでいません。アマゾンの書評や本書を紹介した記事などに基づいて書いています。世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だったは、購入して内容を熟読した上で、折々論評しようと思います。

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続々・ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪



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(Zusammenfassung)
Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleid
MENSCH & TIER Ärger über Verdächtigungen rund ums Tierheim Duisburg
Tierheim-Affäre: Die Chefs ziehen sich zurück - nach Brandenburg und auf die Malediven Keine Steuern, aber Spenden veruntreut?


 記事、
「ティアハイムは寄付金ヤクザだ」というドイツの評論書~あまりにも多いティアハイムの犯罪
ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪
続・ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪
の続きです。ドイツのティアハイムとその管理団体である動物保護協会は、種々の犯罪が多発しています。メディアで報道された事件では、概ね次のように分類できます。「1、ティアハイムの経営者が寄付金、出資金を横領着服する、または寄付金の詐取」。「2、動物の虐待飼育によるネグレクト死、不必要な殺処分や違法な殺処分方法(銃殺や感電殺)での大量殺処分」。「3、補助金詐取(ドイツでは、ティアハイムが行政からの飼育を受託した場合は4週間の飼育費が助成されるが、引受直後に殺処分して補助金を浮かす)など」。今回は前回、前々回に続いて、ティアハイムの管理団体である動物保護協会と、ティアハイムの幹部の横領事件を取り上げます。



 以下が前回、前々回に続いての、ティアハイムと、その管理団体である動物保護協会の幹部の横領事件の具体例です。


MENSCH & TIER Ärger über Verdächtigungen rund ums Tierheim Duisburg 「人と動物 ティアハイム・デュイスブルクの周りでは、疑惑を超えた怒りがあります」。2012年6月27日。

Gegen den alten Vorstand des Duisburger Tierschutzvereins wurden zuletzt auch in der Öffentlichkeit Betrugsvorwürfe erhoben.
Polizei und Staatsanwaltschaft ermitteln.
Summen im hohen sechsstelligen Bereich sollen unterschlagen worden sein.
Mit diesen heftigen anschuldigungen müssen sich nun.

詐欺疑惑の、デュイスブルク動物福祉協会の旧経営陣に対しては、とうとう公の場で訴えがさなれました。
警察官と検察官が判断します。
横領の金額は6桁(100,000ユーロ。1,300万円以上)という高額です。
この重大な犯罪の告訴は、今こそしなければなりません。



Tierheim-Affäre: Die Chefs ziehen sich zurück - nach Brandenburg und auf die Malediven Keine Steuern, aber Spenden veruntreut? 「ティアハイムの事件: 経営トップが辞任します- ブランデンブルクとマーレディーヴンのティアハイムは課税されないのですか、寄付金が横領されているのに?」。2004年11月13日。

Wirft der Präsident des Tierschutzvereins Wolfgang Apel dem bisherigen Vorsitzenden Volker Wenk weiterhin Betrug, Unterschlagung, Urkundenfälschung und verdeckte Vorteilsnahme vor.
Dass bis zu 600 000 Euro Spendengeld zweckentfremdet wurden.

動物保護協会の会長ヴォルフガング・アペル氏は引き続き、ボルカー・ウェンク元会長を詐欺、横領、偽造や隠れた資金の私的流用で非難しています。
最高で60万ユーロ(約7,800万円。1ユーロ=130円)の寄付金が不正に使用されました。


 
 次回以降の記事では、そのほかの種類の、ティアハイム(とその管理団体である動物保護協会)の犯罪を取り上げようと思います。例えば典型的なティアハイム(とその管理団体である動物保護協会)のダーティ・ビジネスとしては、ドイツなど(ドイツに限ったことではありませんが)では、「アニマル・レスキュー・ビジネス(詐欺)」があります。
 これは発展途上国や動物愛護に遅れた国の犬などをレスキューして、ドイツに持ち帰り、ドイツで新しい飼い主に高額で譲渡するという手口です。ティアハイムでは、「発展途上国や動物愛護に遅れた国からレスキューした」犬を、「販売犬」として、インターネットの販売サイトに頻繁に出品しています。現地でタダ同然で入手した犬や、現地で劣悪繁殖した偽装「元野良犬」の販売で、犬の健康状態が悪くてすぐに死んだなどというトラブルがあります。狂犬病などのワクチン接種をせずに、またはワクチン接種を偽装して犬をドイツに持ち込むために、ドイツ政府は狂犬病のリスクを懸念しています。また、「アニマル(犬)・レスキュー」を口実に資金を拠出させ、実は全く何も行っていなかったというケースもあります。その場合は、資金の提供者に保護犬が譲渡されることはありません。

 ティアハイムのそのほかの犯罪としては、殺処分の必要性がないにもかかわらず、大量に犬猫などを殺処分するケースがあります。しかも銃殺や感電殺など、ドイツ動物保護法で禁じられている殺害方法を用いるなどがあります。またドイツでは、行政がティアハイムに保護動物や押収動物の飼育を委託する場合は4週間分の飼育費を補助しますが、その飼育費の不正受給があります。つまり行政から動物の飼育受託を引き受けた直後に殺処分して、4週間分の飼育費を全額受給し、残りの日数の飼育費をポケットに入れるということです。これはドイツに限らず、民間シェルターでの飼育委託費がでる国ではありふれた手口です。
 さらに報道されただけた事件だけでも、ワクチン接種の偽装、犬の飼い主から犬を詐取するなど、驚くほど多様な、かつ高い頻度で犯罪がティアハイムでは発生しています。しかし報道されるティアハイムの犯罪は、氷山の一角と思われます。


(画像)

 ドイツのビジネス評論書、Die Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleid 「寄付金ヤクザ 私たちの善意と汚いビジネス」。この本では、ティアハイムとその運営団体である動物保護協会の犯罪の事例と、なぜそのような犯罪が多発するのかを分析しています。内容の概要は「続き」でご覧下さい。
 Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleidから。

寄付金ヤクザ


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続・ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪



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(Zusammenfassung)
Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleid
Insolvenz Bergheimer Tierheim wird geschlossen – Quelle: http://www.rundschau-online.de/3398378 ©2017
Leiterin trotz Vorstrafe wegen Untreue im Amt gelassen? Erneut Turbulenzen ums Kreistierheim
Trouble um Tierheim Tierheimchefin wehrt sich gegen Vorwürfe


 記事、
「ティアハイムは寄付金ヤクザだ」というドイツの評論書~あまりにも多いティアハイムの犯罪
ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪
の続きです。ドイツのティアハイムとその管理団体である動物保護協会は、種々の犯罪が多発しています。メディアで報道された事件では、概ね次のように分類できます。「1、ティアハイムの経営者が寄付金、出資金を横領着服する、または寄付金の詐取」。「2、動物の虐待飼育によるネグレクト死、不必要な殺処分や違法な殺処分方法(銃殺や感電殺)での大量殺処分」。「3、補助金詐取(ドイツでは、ティアハイムが行政からの飼育を受託した場合は4週間の飼育費が助成されるが、引受直後に殺処分して補助金を浮かす)など」。今回は次回に続いて、ティアハイムの管理団体である動物保護協会と、ティアハイムの幹部の横領事件を取り上げます。



 以下が、ティアハイム(とその管理団体である、動物保護協会)の、経営幹部による横領事件の具体例です。2016年と2015年の記事です。


Insolvenz Bergheimer Tierheim wird geschlossen – Quelle: http://www.rundschau-online.de/3398378 ©2017「倒産 ベルクハイマー・ティアハイムは閉鎖されています」。2015年1月6日。
 こちらは、法的な破産手続きに入ってから、過去のティアハイムの運営資金が不正に流出していたことが明らかになりました。ティアハイムが経営不振に陥って、内部関係者、おそらく経営陣が火事場泥棒したということでしょう。経営者がティアハイムの資金を横領して、借金を踏み倒すために破産するなど呆れます。完全に犯罪です。

Nach 45 Jahren endet damit die Geschichte des Tier- und Naturschutzvereins Bergheim/Erftkreis endgültig.
Am Dienstagmittag erhielt die Tierheimleiterin Karin Schwanfelder nach eigenen Angaben die Mitteilung des Insolvenzverwalters,
dass das Heim geschlossen werde.
Querelen warfen den Verein immer wieder zurück, Vorstände wechselten, ein Vorstandsmitglied veruntreute fast 100 000 Euro.
Das Finanzamt erkannte der Tierschutzverein die Gemeinnützigkeit ab, es drohten eine Steuernachzahlung für mehrere Jahre in sechsstelliger Höhe.
Der Verein meldete Insolvenz an, obwohl er noch über rund 130 000 Euro verfügte.

45年を経て、動物保護-自然保護協会ベルクハイム・エルフトクライスの歴史はついに終わります。
火曜日の午後、ティアハイムの経営者、カレン・シュヴァンフェルダー氏は、破産管財人の通知を受け、施設は閉鎖されました。
経営陣の喧嘩は繰り返し組織を疲弊させ、取締役会のメンバーは交代しましたが、旧取締役会のメンバーはおよそ10万ユーロ(1,300万円)を横領していました。
税務署は、ベルクハイム・ティアハイムを非営利団体と認定し、それにより過去数年間の6桁(10万ユーロ。1.300万円)に及ぶ課税で脅しました。
同協会はまだ、約10万ユーロ(1,300万円)の借金を抱えていましたが、破産を申し立てました。



Leiterin trotz Vorstrafe wegen Untreue im Amt gelassen? Erneut Turbulenzen ums Kreistierheim 「横領という前科もかかわらず経営トップは残留?再び郡のクライス・ティアハイムの周りでは乱気流が発生しています」。2015年7月18日。
 経営陣が、ティアハイムの出資者など利害関係者に、元経営トップが横領罪で有罪になったのにも関わらず、その被害に対して出資者などに明確な説明をしませんでした。さらに、横領罪で有罪になった元経営トップが、ティアハイムに残留する可能性もあるということです。

Münster - Die ehemalige Leiterin des Kreistierheims ist vor wenigen Tagen am Amtsgericht Dieburg zu einer Bewährungs- sowie einer Geldstrafe verurteilt worden.
Der Verhandlung auch eine Vorstrafe der Leiterin wegen Untreue zur Sprache.
Diese stammt aus 2013.
Dass die ehemalige Leiterin wegen Unterschlagung und Veruntreuung seit Mai 2013 einschlägig vorbestraft ist.
Ob die Entlassung der ehemaligen Leiterin damit in Zusammenhang steht und ob dem Kreistierheim Schäden entstanden sind, Bis gestern waren keine Antworten zu erhalten.
Angebracht sei eine Entschuldigung der Personen, insbesondere des alten Vorstandes, welche uns in der Öffentlichkeit angegangen sind.

ミュンスター- 郡のクライス・ティアハイムの元経営トップは、数日前に執行猶予の判決を言い渡され、ディーブルク地方裁判所で罰金を科されました。
クライス・ティアハイムへの横領に対する交渉と、経営トップの犯罪歴が議論されました。
それは2013年から行われています。
元経営トップは2013年以来、横領や不正資金流用などに関連する犯罪を犯していたと思われます。
元経営トップの解任は、このような犯罪歴に影響を受けるかどうか、郡のクライス・ティアハイムの被害が生じているのかどうかについて昨日は、なんの回答も受けていません。
特に旧経営陣からの謝罪は適切に行われており、私たちは公に対して責任を果たしています。



Trouble um Tierheim Tierheimchefin wehrt sich gegen Vorwürfe 「ティアハイムでのトラブル ティアハムの経営トップは、疑惑に対して言い訳をしています」。2016年12月23日。
 ティアハイムの経営トップがティアハイムの資金を着服したか、散漫経営で流出させたかにより、ティアハイムの資産に穴があきました。ティアハイムのほかの経営者は、経営トップに対して刑事告訴をしましたが、経営トップは破産手続きを開始しました。ほかの経営者たちは、経営トップがティアハイムの資産を毀損させたことにより、ティアハイムの破産を心配しています。それにより、ほかの経営者に責任が生じるからです。

Die Verhältnisse im Cuxhavener Tierheim sind noch lange nicht transparent.
Geschäftsführerin Irene Führer, die gleichzeitig Vorsitzende des Tierschutzvereins ist, weist die Anschuldigungen ehemaliger Mitstreiterinnen von sich,
Schulden verschleiert zu haben.
Der Verein soll erhebliche Außenstände haben.
Gegen Frau Führer läuft seit 14 Tagen ein privates Insolvenzverfahren.
Die übrigen Vorstandsmitglieder machen sich Sorgen,
inwieweit sie bei einer möglichen Insolvenz des Vereins mit ihrem Privatvermögen haften.

クックスハーフェン・ティアハイムの状態は、透明性からは程遠いです。
最高経営責任者の、アイリーン・フューラー氏は、彼女はまた上部組織の動物保護協会の会長でもありますが、彼女のかつての仕事仲間である動物保護活動家の刑事告訴により、債務を抱えています。
動物保護協会は、(最高経営責任者、アイリーン・フューラー氏の使い込み?)かなりの借金を抱え込まなければなりません。
女性経営最高責任者のアイリーン・フューラー氏に対しては、民事破産手続が14日に行われます。
他のティアハイムの経営者たちは、ティアハイムが倒産する可能性があり、それによりより個人資産で負うティアハイムの債務の金額がどの程度になるかを心配しています。



 その他にも、ティアハイム(とその管理団体である動物保護協会)の経営者や従業員の横領事件は極めて多いです。過去に遡れば、こちらで紹介した事件よりもはるかに金額が大きく、処罰が重い事件があります。これらの事件は、引き続き、次回以降の記事で取り上げます(続く)。


(画像)

 ドイツのビジネス評論書、Die Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleid 「寄付金ヤクザ 私たちの善意と汚いビジネス」。この本では、ティアハイムとその管理団体である動物保護協会の犯罪の事例と、なぜそのような犯罪が多発するのかを分析しています。内容の概要は「続き」でご覧下さい。
 Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleid から。

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「日本は犬猫アウシュビッツ」~茨城県知事候補の鶴田真子美氏はぶざまなエセ国際人



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(Summary)
The only people really not allowed to mention the Holocaust.
Peta Deutschland v Germany (No. 43481/09) – read judgment.
Referring to the concentration camps has become an offence on a par with holocaust denial, it seem, in certain contexts.


 今月10日に、茨城県知事選の候補者の告示がありました。候補者の一人、鶴田真子美氏は、動物愛護団体NPO法人、CAPINの代表者です。CAPINは、2012年に起きた元厚生事務次官殺害事件を美化、正当化し、犯人の減刑嘆願活動を熱心に行っていたことを私は記事、茨城県知事候補の鶴田真子美氏の資質に疑念~元厚生事務次官殺害犯を擁護、で取り上げました。鶴田真子美氏は、「全国動物ネットワーク」の代表としても、本事件の犯人の減刑嘆願を行っています。その中で「日本は犬猫アウシュビッツである」と再三述べています。しかし動物の殺害をユダヤ人ホロコーストに喩えることは、ヨーロッパ人権裁判所が許可しないとの判断を示しており、欧米ではタブーとなっています。


 まず、鶴田真子美氏による、「全国動物ネットワーク」の代表としての、元厚生事務次官殺害事件の犯人(最高裁で死刑判決が確定。小泉毅死刑囚)の、減刑嘆願書を引用します。4.25の最高裁・口頭弁論に寄せて、要望書を提出 一審と二審の判決では、事件の動機は意図的に歪曲されています。なぜ、行政殺処分問題に、裁判所は正面きって向き合わないのですか?。2011年12月26日。


最高裁判所 第二小法廷御中
全国動物ネットワーク 代表 鶴田真子美 
要望書

要望の趣旨
原判決は不当であり、被告人小泉毅の減刑を求める。

要望の理由
1.小泉被告人が命をかけて訴えたかったのは、犬猫の、行政による残酷な殺処分の廃止である。
3.小泉被告人は犬猫を取り巻く現実を世間に訴えるために、この事件を起こした。
被告人の提起した日本の犬猫アウシュビッツ問題をまったくとりあげぬまま、この要人殺害事件のいっさいの責任を、彼に負わせ片を付けようとするのは、間違っている。



 そのほかでも、鶴田真子美氏が代表を務める、NPO法人CAPINも、「日本の犬猫の殺処分はアウシュビッツ」と繰り返し主張しています。「日本の犬猫の殺処分はアウシュビッツ」、それはすなわち、鶴田真子美氏本人の主張と言って差し支えないでしょう。
 鶴田真子美氏は、上記の「小泉毅被告人減刑要望書」においては、「日本の犬猫殺処分はアウシュビッツ」、とし、「日本の動物行政が貧困残酷」としています。さらに、「我が 国のペット産業を支える、大量生産・大量販売(ペットショップ)・大量処分、という現行の動物行政の在り方は、日本人の名誉を汚している。国際社会の中で、恥ずべきことである」と記述しています。
 ペットの大量生産・大量販売(ペットショップ)・大量処分は、日本に限ったことではありません。アメリカやカナダ、オセアニア、西ヨーロッパなどの西側先進国では日本よりむしろ進んでいるとも言えます(これらについては私のブログの過去記事をお読みください)。さらに動物の殺害をアウシュビッツに喩えることは、アメリカ、西ヨーロッパでは、ユダヤ人の人権上タブーとされています。

 2004年に世界最大の動物愛護団体PETAは、欧米での反肉食キャンペーンの一環として、家畜の屠殺をユダヤ人ホロコーストに喩えるポスターを製作しました。
 それに対してユダヤ人人権団体は、「ユダヤ人の人権を著しく侵害する」として、ユダヤ人ホロコーストを動物の殺害に喩える表現の差し止めを求める裁判を、ドイツの裁判所に提訴しました。ドイツの司法は一貫して、原審から最高裁までユダヤ人人権団体の請求を認めました。さらに、ヨーロッパ人権裁判所においても2012年に、「ユダヤ人ホロコーストを動物殺害に喩えることは人権侵害であり許可されない」との判決が確定しています。
 

この事柄について私は過去に、記事にしています。
愛誤さん、動物の擬人化は人権侵害ですぞ~日本の犬猫殺処分をアウシュビッツに喩えるのはお止めなさいー1
愛誤さん、動物の擬人化は人権侵害ですぞ~日本の犬猫殺処分をアウシュビッツに喩えるのはお止めなさいー2


 鶴田真子美氏は、上記「元厚生事務次官殺害犯減刑要望書」などの記述や、マスメディアへの発言などで(「イタリアでは、愛護動物の殺処分を禁じてゼロを達成した」などという大嘘を垂れながしています)、「国際通(痛?)」をアピールしていますが、笑止千万です。
 「日本の犬猫殺処分はアウシュビッツ」ですが、まずこのような表現は、ヨーロッパやアメリカの「感性」を理解している方であればしないでしょう。ユダヤ人ホロコーストの問題は、欧米では大変センシティヴな問題です。例えば、ドイツ語で「日本 犬猫殺処分 アウシュビッツ(Japan Hunde und Katzen zu töten Auschwitz)」で検索したところ、ヒット数は、本記事公開前で5件にとどまりました、ヒットしたサイトも、「日本と中国では犬猫を殺して食べている」という内容のBBS(インターネット掲示板)がトップで、こちらではアウシュビッツについては全く触れられていません。その他のサイトでも「日本の犬猫殺処分をユダヤ人虐殺が行われたアウシュビッツに喩える」ものは一つもありません。

 一方、日本では、犬猫の殺処分をアウシュビッツに喩えるサイトが極めて多いです。犬猫 殺処分 アウシュビッツで検索すれば、約8,000件近くがヒットします。「『日本には犬猫のアウシュビッツがある』と海外の人々に言われて久しい。無論、『殺処分』のことを指している“猫のアウシュビッツ収容所”東京殺処分の実態)というサイトがあります。この中では、「海外では日本の犬猫はアウシュビッツと言われている」と述べられています。同様の内容のサイトが多いですが、まさに真逆(まぎゃく)で、「海外痛」の知ったかぶりの無知蒙昧です。聞いているこちらの方が赤面してしまいます。鶴田真子美氏も、このような「海外痛」のお一人ですが。
 私は「無知で恥ずかしい」という以上に、外交問題に発展するのではないかと心配しています。ユダヤ人人権団体の抗議がないのは、日本語が特殊だということと、日本の情報を重要視していないことで日本語の情報を調べる外国人が少ないことが幸いしているだけです。


(参考資料)

ヨーロッパ人権裁判所判決要旨 2012年11月8日(英文)

German courts’ injunction against animal rights organisation’s poster campaign evoking the Holocaust was legitimate
ホロコースト(ユダヤ人虐殺)を喚起させるアニマル・ライツ活動団体のポスター・キャンペーンに対するドイツの裁判所の差止命令は合法的であった。

legitimate In today’s Chamber judgment in the case of Peta Deutschland v. Germany (application no. 43481/09), which is not final1, the European Court of Human Rights held, unanimously, that there had been: no violation of Article 10 (freedom of expression) of the European Convention on Human Rights.
The case concerned a civil injunction which prevented the animal rights organisation PETA from publishing a poster campaign featuring photos of concentration camp inmates along with pictures of animals kept in mass stocks.
Principal facts
The applicant association, PETA Deutschland, is the German branch of the animal rights organisation PETA (People for the Ethical Treatment of Animals).
In March 2004, the organisation planned to launch an advertising campaign entitled “The Holocaust on your plate”.
It intended to publish a number of posters each of which bore a photograph of concentration camp inmates along with a picture of animals kept in mass stocks, accompanied by a short text.
For example, the posters showed a photo of piled up human bodies alongside a photograph of a pile of slaughtered pigs under the heading “final humiliation” and a photo of rows of inmates lying on bunk beds alongside rows of chicken in laying batteries under the heading “if animals are concerned, everybody becomes a Nazi”.
The president and the two vice-presidents of the Central Jewish Council in Germany at the time filed a request to be granted a court injunction ordering PETA to refrain from publishing seven specific posters, on the Internet or by displaying them in public.
They submitted that the intended campaign was offensive and violated their human dignity as well as the personality rights of the family members one of them had lost.
On 18 March 2004, the Berlin Regional Court granted the interim injunction, and confirmed that injunction on 22 April 2004.
It had to be taken into account that concentration camp inmates and Holocaust victims had been put on the same level as animals, a comparison which appeared arbitrary in the light of the image of man conveyed by the German Basic Law, which put human dignity in its centre.
The Regional Court confirmed the injunction in the main proceedings in December 2004, and the Court of Appeal confirmed that decision in November 2005.
On 20 February 2009, the Federal Constitutional Court rejected PETA’s constitutional complaint (file nos. 1 BvR 2266/04 and 1 BvR 2620/05).

ペタ・ドイツがドイツ最高裁判所に上告した終局判決ではない事件(事件番号43481/09)の、(註 EU人権条約についての終局判決はヨーロッパ人権裁判所となる)判決についてですが、本日ヨーロッパ人権裁判所は全会一致で、ドイツ最高裁判所の判決を正当であると判決しました。
(註 ドイツ最高裁判所の)判決は、ヨーロッパ人権条約第10条(表現の自由)に、違反することはありません。
本事件は、アニマル・ライツ活動団体であるペタが、ユダヤ人の強制収容所の受刑者の写真と、大量に保管されている動物が写った写真を一緒に掲載したポスターのキャンペーンを公開することを差し止めた民事訴訟に関するものでした。
(註 ドイツ最高)裁判所は、特定の状況においては、ドイツの過去に起きたホロコースト(ユダヤ人虐殺)への配慮がされなければならないと認定しました。
主な事実
原告、ペタ・ドイツは、アニマル・ライツ活動団体PETA(People for the Ethical Treatment of Animals「動物の倫理的扱いの人々」)のドイツ支部です。
ペタ・ドイツは、2004年3月に「あなたのお皿の上のホロコースト(ユダヤ人虐殺)」という広告キャンペーンを開始する予定でした。
それは、強制収容所のユダヤ人収容者の写真と、大量に保管された動物の写真と、短い文章を掲載した多数のポスターを公開することを計画していました。
例えばポスターでは、「最期の屈辱」という見出しの下に、屠殺された豚の山の写真と一緒に、積み重なった人体の写真を示しました。
そして鶏のバッテリーケージの列の横に、2段ベッドに横たわるユダヤ人受刑者の写真を示し、「もし動物に関わるのならば、誰もがナチになる」としていました。
当時、ドイツの中央ユダヤ人評議会の代表者と2人の副代表者はペタに対して、インターネット上で、または公の場で、特定の7種のポスターを公開することを差し止める請求訴訟を、裁判所に提起しました。
ユダヤ人評議会の原告らは、PETAが計画したキャンペーンがユダヤ人に対して攻撃的であり、人間の尊厳や家族の人格権を侵害したとして訴状を提出しました。
2004年3月18日に、ベルリン地方裁判所は差止命令の仮処分を決定し、そして2004年4月22日に差止命令を認めました。
ユダヤ人強制収容所の被収容者とホロコースト(ユダヤ人虐殺)の犠牲者が動物と同じレベルに置かれていたことは、人間の尊厳を中心とするドイツの憲法によって伝えられる人間のイメージに照らせば、恣意的に表現された人と動物との比較は配慮に入れなければなりません。
地方裁判所は、2004年12月の訴訟においては、主要な手続きにおける差止命令を認め、さらに控訴裁判所も、その決定を2005年11月に認めました。
2009年2月20日に、ドイツ連邦憲法裁判所(最高裁判所)は、ペタの(註 上記の下級審の判決を不服とする)違憲訴訟の請求を棄却しました(事件番号BvR 2266/04およびBvR 2620/05)。



(画像)

 Anti Petaというサイトから、問題のポスターの写真の一種が掲載されています。真ん中の、鶏のケージと、2段ベッドに横たわる人々が写っているポスターがそれです。画像掲載は、ペタに反対する立場の団体のものですので、そのまま掲載しました。
 例えば、鳥インフルエンザで生きた鶏をそのまま焼却炉で焼却殺処分することに抗議するケースを考えてみます。広島、長崎の原爆で被災した直後の人々の写真と並べて、「鶏のヒロシマ・ナガサキ焼却殺処分」とすればどうなりますか。やはり配慮が足りないと思います。同じく、「日本の犬猫殺処分はアウシュビッツ」とするのは、無神経で絶望的なバカだと私は思います。「海外では日本の犬猫殺処分はアウシュビッツと言われている」と知ったかぶりして海外通(痛)ぶるのは、あまりにも滑稽でぶざまです。

peta anti

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ティアハイム経営幹部の横領詐欺事件~あまりにも多いティアハイムの犯罪



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(Zusammenfassung)
Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleid
Vorsitzende gegen Beirat Schlammschlacht an der Spitze des Tierschutzvereins und umgekehrt 
TIERSCHUTZVEREIN PINNEBERG : Angebliche Strafanzeige: Ex-Schatzmeister greift in die Vereinskasse


 記事、「ティアハイムは寄付金ヤクザだ」というドイツの評論書~あまりにも多いティアハイムの犯罪、の続きです。ドイツのティアハイムとその管理団体である動物保護協会では、種々の犯罪が多発しています。メディアで報道された事件では、概ね次のように分類できます。「1、ティアハイムの経営者が寄付金、出資金を横領着服する、または寄付金の詐取」。「2、動物の虐待飼育によるネグレクト死、不必要な殺処分や違法な殺処分方法(銃殺や感電殺)での大量殺処分」。「3、補助金詐取(ドイツでは、ティアハイムが行政からの飼育を受託した場合は4週間の飼育費が助成されるが、引受直後に殺処分して補助金を浮かす)など」。今回は、ティアハイムの管理団体である動物保護協会と、ティアハイムの幹部の横領事件を取り上げます。


 ティアハイムの犯罪で報道される事件としては、「1、ティアハイムの経営者が寄付金、出資金を横領着服する、または寄付金の詐取」が多いです。しかし被害金額が少ない、金銭的被害がないことから報道されないだけで、動物虐待、不適正殺処分や、補助金詐取などはかなりの数が水面下にあると思います。被害金額が少ない、「飼い犬を詐取した」、「行政からの飼育委託費の詐取(行政がティアハイムに飼育委託する場合は4週間分の飼育費が補助されますが、引受直後に殺処分して飼育費を受ける)」などのコソ泥的な犯罪も報道されていなくもないです(笑い)。
 今回記事からは、ティアハイムの犯罪を取り上げます。まず、ティアハイムと、ティアハイムの管理団体である動物保護協会の、近年発生した、経営幹部の横領・詐欺事件のいくつかを取り上げます。


Vorsitzende gegen Beirat Schlammschlacht an der Spitze des Tierschutzvereins und umgekehrt  「ミュンヘン動物保護協会(ミュンヘン・ティアハイムの管理団体)の会長と諮問委員会とのちぐはく ミュンヘン動物保護協会上層部における誹謗中傷合戦」。2017年4月21日。
 ドイツのティアハイムがまだ景気の良い頃の、経営トップが多額のカネを横領して、高級車やヨットを買いまくったことと比べればなんともせこいです。500ユーロ(約6万5,000円)の不正疑惑で、大規模ティアハイムの総会があれまくるとはお笑いです。

Eigentlich soll es um die Tiere gehen.
Doch beim Tierschutzverein München stehen zur Zeit interne Auseinandersetzungen im Mittelpunkt.
Vor der Mitgliederversammlung kommen Vorwürfe ans Tageslicht,
die nun sogar vor Gericht landen könnten.
München - Bei dem Streit stehen sich bemerkenswert unversöhnlich der Vorstand und Teile des Beirats gegenüber.
Es geht um Betrug, Verleumdung und um mögliche Posten.
Vorwurf der Unterschlagung.
Bei der Beisitzerin, die sich den Zorn der Beiratsmehrheit zugezogen hat, handelt es sich um Irmgard Passauer.
Sie engagiert sich in der Tierrettung im Ausland und brachte im Herbst vier Hunde aus Griechenland nach München.
Dann wurden die Hunde an neue Besitzer vermittelt, die für beide Tiere zusammen 500 Euro an Passauer bezahlten.
Irmgard Passauer habe das Geld in die eigene Tasche gesteckt.

実際に影響を受けるのは動物です。
しかしミュンヘン動物保護協会(ミュンヘン・ティアハイムの管理団体)の中心では、内部対立があります。
出資者総会で疑惑が明るみに出る前に、今では、それは裁判で決着することとなりました。
ミュンヘン動物保護協会 - 出資者総会と経営陣の紛争では、一部が著しく厳しい事態に直面しています。
それは詐欺、名誉毀損、その他の犯罪行為になりうることがらです。
横領の金額。
出資者総会の過半数の怒りを被った監査では、イルムガルト・パッサウアー氏の件があります。
彼女(バッサウアー氏)は、海外の動物のレスキューに関わり、ギリシャからミュンヘンへ4頭の犬をこの秋に持ち込みました。
その後、犬は2頭が新しい飼い主に譲渡され、飼い主は2頭の犬の代金として500ユーロをパッサウアー氏に支払いました。
イルムガルト・パッサウアー氏は、その犬の代金500ユーロを、自分のポケットに入れました。



TIERSCHUTZVEREIN PINNEBERG : Angebliche Strafanzeige: Ex-Schatzmeister greift in die Vereinskasse 「動物保護協会 ピンネベルク 犯罪容疑:会計担当者が動物保護協会のキャッシュレジスターを私物化していた」。2016年3月3日。
 前回記事で取り上げた横領事件と比べれば、被害額は10分の1以下です。現在は、ドイツのティアハイムは、おしなべて経営難ということでしょうね。

60.000 Euro sollen veruntreut worden sein.
Der Pinneberger Tierschutzverein räumt den Vorfall ein.
Es soll Strafanzeige erstattet worden sein.
Pinnebergs Tierschutzverein wird von einem Skandal erschüttert.
Eine ehemalige Kassenwartin soll zwischen 2004 und 2011 mehrfach in die Vereinskasse gegriffen und insgesamt mehr als 60.000 Euro veruntreut haben.
Klaus Panzer, der von 2014 bis 2015 stellvertretender Vorsitzender des Vereins war, erhebt schwere Vorwürfe gegen den Vorstand.
Laut Panzer hat ein Vereinsmitglied bei der Kripo Pinneberg inzwischen Strafanzeige erstattet.
Es gehe um Unterschlagung, Veruntreuung von Vereinsgeldern und Betrug.

60,000ユーロ(780万円。1ユーロ=130万円)が、(会計担当者に)横領されていました。
ピンネベルク動物保護協会(ティアハイムの管理団体)は、事件を認めています。
刑事告訴がなされたことが報告されています。
ピンネベルクの動物保護協会は、スキャンダルによって揺さぶられています。
元会計担当者は、2004年から2011年にかけて、キャッシュレジスターから数回、合計6万ユーロを持ち出して着服しました。
2014年から2015年にかけて、協会の(出資者総会)副議長を務めたクラウス・パンツァー氏は、ピンネベルク取締役会に対して、重大な告訴を提起しました。
パンツァー氏によると、協会のメンバー(出資者)は現在、クリッポ・ピンネベルク氏に訴状を提出しています。
それは、横領、協会の資金の不正使用、詐欺に関するものでした。



 次回も、ティアハイムと、その管理団体である動物保護協会の犯罪のいくつかを取り上げます。このようなスキャンダルはあまりにも多いです。枚挙にいとまありませんが。
 Tierheim Unterschlagung 「ティアハイム 横領」で検索すると、約8,000件の情報がヒットします。横領事件が多いですが、預かった犬などを騙し取り、転売したなどのせこい詐欺事件もあります。ああ、疲れた(続く)。


(画像)

 ドイツのビジネス評論書、Die Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleid 「寄付金ヤクザ 私たちの善意と汚いビジネス」。この本では、ティアハイムとその管理団体である動物保護協会の犯罪の事例と、なぜそのような犯罪が多発するのかを分析しています。内容の概要は「続き」でご覧下さい。
 ドイツ、アマゾン社、Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleid、から。

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茨城県知事候補の鶴田真子美氏の資質に疑念~元厚生事務次官殺害犯を擁護



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Domestic/Inländisch

 8月10日に、茨城県知事選挙の候補者が告示されました。候補者の一人に、動物愛護団体「動物愛護を考える県民ネットワーク」(CAPIN)理事長の鶴田真子美氏がいます。鶴田真子美氏は、過去の海外の動物愛護に関する情報では事実に反する大嘘をマスメディアのインタヴューで答えています。また、自ら代表を務める動物愛護NPO法人、CAPINは、て、殺人犯・行為の擁護という不適切な発言を行っています。これらの言動からは、県知事としてふさわしい人物として判断できるでしょうか。


 まず、鶴田真子美氏の経歴です。鶴田真子美氏 2017 茨城県知事選 出馬表明。2017年6月27日、より引用します。


鶴田真子美(まこみ)氏(新人・52歳、生まれ神戸市)。
2017年6月26日、鶴田真子美氏が茨城県つくば市で(茨城知事選)出馬表明を行いました。
鶴田真子美氏は、東京外国語大学イタリア語学科卒業後、同大学院修士課程さらに博士課程に進み、イタリアの国立ヴェネッチア大学(註 1年間の短期)にも留学。
NHKのイタリア語講座の講師や武蔵野音楽大学でイタリア文学、イタリア語を教えてこられました。
また鶴田真子美氏は、動物愛護団体の、NPO(Capin)の理事長として、多数のネコを救出し保護する活動をボランティアで行ってきました。



 私は、鶴田真子美氏の「イタリアの動物愛護に関する大嘘発言」を記事にしています。茨城知事候補者、鶴田真子美氏の2012年の、「イタリアでは殺処分ゼロを実現した」との大嘘~病的虚言癖者は知事の資質があるのだろうか?。記事では、鶴田真子美氏の、マスメディアに対する発言「イタリアは愛護動物の殺処分ゼロを実現した」、「イタリアは愛護動物の殺処分禁止を実現した」(愛護動物の範疇は明言されていませんが、ここでは犬猫と解釈しておきます)との発言が大嘘であることを述べました。
 こちらの記事では、スイスの動物保護団体のレポート、Tierschutz in Italien 「イタリアの動物保護」、などを根拠に挙げ、イタリアでは犬の公的殺処分が行われていることや、小型のペット(犬猫など)の私的な安楽死処置は、所有者であれば自由であることを述べました。

 鶴田真子美氏は、上記のような、海外(イタリア)の動物愛護の嘘情報をマスメディアに垂れ流すという、ご本人の倫理上問題がある言動もさることながら、代表を務める、動物愛護団体NPO法人(CAPIN)の意見表明にも私は疑問を感じます。それは元厚生事務次官宅連続襲撃事件の犯人である小泉毅死刑囚を擁護し、小泉死刑囚の殺人という行為を正当化していることです。
 元厚生事務次官宅連続襲撃事件の概要は次のとおりです。小泉毅死刑囚が2008年11月17日に、元厚生事務次官(現厚生労働省)山口剛彦宅の自宅を襲撃し、元厚生事務次官夫妻を刃物で刺して殺害しました。翌日、元厚生事務次官の吉原健二氏宅を襲撃し、夫人を刃物でさして殺害しました。死刑囚の小泉毅の本犯行の動機は「34年前に保健所に飼い犬を殺された仇討ち」ということでした。
 
 本事件に関して、鶴田真子美氏が代表を務める、動物愛護NPO法人、CAPINは、一貫して強く、上記事件の小泉毅死刑囚の擁護と、犯行の正当性を主張しています。さらに本事件を「日本の殺処分の現状を一般に知らしめ、殺処分をやめさせる世論の醸成に効果がある」と肯定、美化しています。その上で、小泉被告の減刑嘆願まで行っています。以下が、そのNPO法人、CAPINのHPの記事です。一部を引用します。


チロちゃん仇討ち事件

小泉毅さんの自筆の手記
この事件を闇に葬り去ることはできない。この事件の意味を考えてもらいたい。
大拡散希望!!
(註 減刑)署名のご協力をお願いいたします。


チロちゃん仇討ち事件(2)

最高裁・口頭弁論に寄せて、要望書を提出
一審と二審の判決では、事件の動機は意図的に歪曲されています。なぜ、行政殺処分問題に、裁判所は正面きって向き合わないのですか?



チロちゃん仇討ち事件(3)

40年前に岩国の保健所で殺害された愛犬チロ。
妹が散歩に連れ出したままいなくなったチロを探して、12歳の幼い被告人は、父親と保健所に探しに行っています。
ところがチロは野犬狩りにあって、保健所で殺されていたのです。


チロちゃん仇討ち事件(4)

署名サイトchange.orgにキャンペーン(減刑嘆願)を掲載致しました。


チロちゃん仇討ち事件(5)

住谷クラウディア様により、英文の署名サイト(註 減刑嘆願)が立ち上がりました。
海外の支援者の皆様とともに、こちらにもご協力ください。


チロちゃん仇討ち事件(6)

厚労省元事務次官夫婦殺害事件。
真の動機は、12歳のとき愛犬チロを行政に奪われ保健所で殺されたことの嘆きと、日本の動物行政への異議申立でした。
これがいっさい問題にされぬまま一審二審(ともに死刑)が進み、死刑判決が下されつつあります。
被告人の減刑を求めます。



チロちゃん仇討ち事件(7)

助けても助けても溢れるようにまた収容され、処分機に入っていくチロたち。
愛護団体や個人ボラがどんなに努力しても限界です!
「多くの方にこの事件を知ってほしい、そのことで日本の動物を取り巻く状況を少しでも改善したい、何とか殺処分をやめさせたい、そのためなら書類を世に出してもらってもよい」
小泉さん(死刑囚)の唯一の願いは、日本の犬猫殺処分の現状を国内、世界に知ってもらうことです。



チロちゃん仇討ち事件(8)

5月3日、署名第一弾として最高裁第二小法廷に200筆を送付しました。
犬猫殺処分により心に傷を負った人は小泉氏(死刑囚)だけではありません。


 これらの、NPO法人CAPINの記事は、執筆者が「おかめ」というHNになっています。しかしNPO法人のトップとしての、鶴田真子美氏の意思と理解して差し支えないでしょう。
 これらの記事を読んで分かることは、NPO法人CAPIN(すなわち鶴田真子美氏の思想でもある)の思想が、「犬猫の殺処分を廃止するためには、殺人というテロもある面では正当化される」ということです。しかし民主主義を是とする法治国家においては、法律に基づいた制度は、民主的な立法によりそれを達成するのが正義です。当時も現在も、犬の殺処分は狂犬病予防法、動物愛護管理法等により合法的であり、行政の義務と定められている業務です。それは多数の民意による立法に基づいています。

 「犬猫の殺処分に反対」であるから、かつての厚生事務次官とその妻を殺害する小泉毅死刑囚の行為は、あまりにも飛躍しています。しかしNPO法人CAPINはそれを美化し、殺人という行為により、多くの人が日本の犬猫の殺処分問題を知らしめ、殺処分を廃止させる原動力になる効果があると、美化、肯定しています。
 このような危険な思想のNPO法人代表の鶴田真子美氏は、県知事にふさわしい人物でしょうか。私は、自治体の長は、一般人よりも高い民主主義の見識と遵法精神が必要と思います。凶悪なテロで世論誘導を行うことを是とする、非合法な「仇討ち(?)」を正当化して美化するような方は危険と言わざるを得ません。


(動画)

 厚生省元次官殺傷「子連れ狼の影響・・」小泉 チロ。2015/06/14 に公開。なぜ愛犬を殺処分されたことで「私怨」を晴らすために、元厚生事務次官の殺害に及ぶのか。その思考の飛躍は正常な人では理解不能です。「鑑札をしていたのに殺処分された」のであれば、その当時に保健所の落ち度を追求すればいいのだし、犬を遁走させたり、保健所への問い合わせを怠った飼い主の落ち度もあるでしょう。
 また小泉毅死刑囚の愛犬が殺処分された件は、飼い主が望まないのに保健所の錯誤で殺処分されています。NPO法人CAPINが反対を主張している殺処分は、主に野犬や不要犬猫の殺処分であり、小泉毅死刑囚の愛犬の殺処分とは性格が異なると思います。色々な面で論理の飛躍というか連合弛緩的というか、理解しがたい事件とNPO法人CAPINの主張です。「そのちぐはぐな感じ」は正常人ではなんとも文章では表現しにくいもどかしさがあります。

「ティアハイムは寄付金ヤクザだ」というドイツの評論書~あまりにも多いティアハイムの犯罪



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(Zusammenfassung)
Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleid
Mit dem Elend von Hunden und Katzen lässt sich viel Geld einnehmen, gerade vor Weihnachten.
Davon scheinen Geschäftemacher zu profitieren - für sie ist der Tierschutz nur Mittel zum Zweck.


 ドイツの動物保護施設、ティアハイム(Tierheim)ですが、インターネットで検索すれば極めて多くの犯罪事件があります。「1、ティアハイムの経営者が寄付金、出資金を横領着服する、または寄付金の詐取」。「2、動物の虐待飼育によるネグレクト死、不必要な殺処分や違法な殺処分方法(銃殺や感電殺)での大量殺処分」。「3、補助金詐取(ドイツでは、ティアハイムが行政からの飼育を受託した場合は4週間の飼育費が助成されるが、引受直後に殺処分して補助金を浮かす)など」、などです。ドイツの評論家が著した本で、ティアハイムの犯罪を取り上げたものがあります。この著作では、「1、」について実際に起きた事件が取り上げられています。


 ドイツのティアハイムの犯罪についての、ドイツの評論家が著した著作はこちらです。こちらでは、ティアハイムの最高経営責任者が団体の資金を横領して、贅沢三昧をしていた事件などを実例をして挙げています。
 ドイツ、アマゾン社から。Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleid 「寄付金ヤクザ:私たちの善意と汚いビジネス」。初版2011年。


(画像)

 ドイツ、アマゾンから。Die Spendenmafia: Schmutzige Geschäfte mit unserem Mitleid 「寄付金ヤクザ:私たちの善意と汚いビジネス」。初版2011年。

寄付金ヤクザ


 この著作の内容の一部について、硬派のドイツ週刊誌、シュピーゲル誌(Der Spiegel)が紹介しています。Spendengelder Geschäfte mit dem Tierschutz 「寄付というカネ 動物保護という金儲け」。2013年12月9日、から引用します。


Mit dem Elend von Hunden und Katzen lässt sich viel Geld einnehmen, gerade vor Weihnachten.
Davon scheinen Geschäftemacher zu profitieren - für sie ist der Tierschutz nur Mittel zum Zweck.
Der ehemalige Vorstand Sigurd Tenbieg, 70, wurde in diesem Sommer in seinem französischen Feriendomizil festgenommen, er sitzt wegen erhöhter Fluchtgefahr in Untersuchungshaft.
Nicht zum ersten Mal stehen die Verantwortlichen eines großen Tierschutzvereins im Verdacht,
in die eigene Tasche gewirtschaftet zu haben.
"Der Tierschutz ist eine Gelddruckmaschine", sagt Stefan Loipfinger, Autor des Buchs "Die Spendenmafia".
Mehr als 200 Millionen Euro spenden die Deutschen jedes Jahr für notleidende Kreaturen.
Die Bonner Staatsanwaltschaft ermittelt seit 2010 gegen Verantwortliche des Vereins Europäischer Tier- und Naturschutz (ETN) wegen Betrugs und Untreue.
Er unterhält einen Tierschutzhof im Bergischen Land und ein Tierheim in Bad Karlshafen.
Außerdem fördert er europaweit hundert Tierheime und andere Tierschutzprojekte.
Der damalige Vorsitzende führte ein Luxusleben, schaffte sich von den Spendengeldern mehrere Sportwagen und Oldtimer sowie eine Yacht in Thailand an.
Nach langen Ermittlungen wurde er 2003 zu einer Freiheitsstrafe von zwölf Jahren verurteilt.

クリスマス前は、犬や猫が不幸であるために、たくさんのお金をかき集めることができます。
それは商売人に暴利をもたらすと思われます-彼らにとっては、動物保護は金儲けのための手段に過ぎません。
元アルベルト・シュバイツァー・ティアハイムの経営者である、シガード・テンビーク氏(70歳)は、今年の夏に、彼のフランスの別宅で逮捕されました。
テンビーク氏は逃亡の危険性が高いために、取り調べを受けています。
彼は70万ユーロ(9,100万円。1ユーロ=130円)以上の社会保険料を引き出したと言われており、おそらくは寄付金も流用されていると言われています。
大規模な動物保護協会(ティアハイムの運営団体)の責任者が、自分のポケットに金を着服したと疑われるのは初めてではありません。
「動物保護はお金を印刷する機械である」と、「寄付金ヤクザ(Die Spendenmafia)」の著者、ステファン・ロイプフィンガー氏は述べています。
ドイツ人は毎年2億ユーロ以上を、苦しんでいる動物に寄付しています。
ボン検察庁は、2010年からヨーロッパ動物保護自然保護連合(ETN)の責任者に対して詐欺と不正を捜査しています。
彼はベルギーで動物保護施設と、バド・カールスハーフェンでティアハイムを運営しています。
さらにヨーロッパ各地で、数百の動物保護施設(ティアハイム)や、動物保護プロジェクトを推進しています。
元会長は贅沢な生活を送っていて、寄付金で何台かのスポーツカーとクラシックカー、そしてタイでヨットを所有していました。
長年の捜査の後、彼は2003(2013の誤りと思われます)に、12年間の禁固刑を言い渡されました。



 シュピーゲル誌の記事では、その他にもティアハイムやティアハイムの上部組織であり、ティアハムの管理団体である、動物保護協会の犯罪の実例についても記述されています。著書、「寄付金ヤクザ(Die Spendenmafia)」では、ティアハイムでの横領、詐欺などの経済犯罪の発生は多いとしています。
 その理由として、著書、「寄付金ヤクザ(Die Spendenmafia)」では、次のように述べています。「ドイツには動物保護協会(ティアハムの管理団体である上部組織)などを包括的に監視する機関がない」、「ドイツにおいては、動物保護団体が寄付を受けた場合、寄付者に対する情報開示義務がない」、「動物保護団体の資金管理においては、構造的に騙す、偽装、隠蔽がたやすい」などです。

 著書、「寄付金ヤクザ(Die Spendenmafia)」の第一版は2011年ですが、未だに本書は版を重ねています。本書出版後も、ティアハイムの大型横領、詐欺の経済犯罪事件は数多く発生しています。インターネットで検索すれば、あまりの多さにうんざりします。それらの事件のいくつかを次回以降の記事で紹介します。
 また、寄付者、出資者に対する横領詐欺事件以外にも、動物に対する犯罪(虐待的飼育での餓死、衰弱。違法な犬猫などの大量殺処分。違法な射殺、感電殺などの殺処分方法)や、行政に対する犯罪(補助金詐取~行政からの飼育受託は4週間分の飼育費が補助されますが、引受直後に殺処分して補助金を浮かす)。また飼い主から犬を騙し取るなどの犯罪も報道されています。
 さらに「アニマル・レスキュー詐欺(発展途上国や動物愛護に遅れた国の、タダで入手した犬などを「レスキューして」ドイツに持ち込み高く売り付けること。現地での犬などの保管の悪さや搬送中で死ぬ犬も多い。またティアハイムの、動物保護団体のスタッフにより、それらの犬などが殺処分されている)」も、ティアハイムや動物保護団体の詐欺商法の常套手段です。「アニマル・レスキュー詐欺」は、先に代金を受け取りながら、犬を引き渡さない、最初からレスキュー活動をしていなかったというケースも多くあります。それらの犯罪もご紹介していこうと思います。


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所有者不明猫の引取り拒否と地域猫の推進は行政の法的責任は問われるのか?~野良猫は公衆衛生上の脅威である



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Domestic/inländisch

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 記事、   
野良猫に咬まれて感染症で死亡した女性~野良猫は公衆衛生上の脅威である
アメリカ連邦政府機関(CDC)はTNRに反対した~野良猫は公衆衛生上の脅威である
TNRマネジメントにより発疹チフスが流行したアメリカの事例~野良猫は公衆衛生上の脅威である
の続きです。これらの記事では、日本における主にダニが媒介する感染症の、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染した猫から人が感染し、死亡した例を取り上げました。またCDC(アメリカ連邦政府疾病予防管理センター)が、感染症のリスクが高まるなどという理由で、TNRマネジメントに反対していることを書きました。今回は、日本の自治体が所有者不明猫の引取りを拒否し、野良猫の減少効果がない地域猫活動を推進したことが原因となり、重大な感染症が流行した場合を考察します。このような場合は、自治体の法的責任を問えるのでしょうか。



 サマリーで示した記事にあるように、日本では、主にダニが媒介する、重症熱性血小板減少症候群ウイルス(以下、SFTSと記述します)を女性が、感染した野良猫からうつされて死亡しました。SFTSは、2013年以降、今日までに266人が感染し、そのうち57人が死亡しています。このウイルスによる死亡率は30%です。
 また、マダニのSFTSの保有率は、日本全国で5-15%でり、愛媛県では6 - 31%です。けして珍しいウイルスではありません。またマダニはごくありきたりな衛生害虫で、ノミと並んで、野良猫や放し飼い猫、そのほかの野生哺乳類は、ほぼ全てが寄生しています。また日本では野良猫が自由に徘徊しており、餌やりを行う人も多いことから、野良猫が人の生活圏に入り込んでいます。そのことは、日本がいつSFTSの流行が起きてもおかしくない状況と言えるのです。

 海外に目を向ければ、アメリカ、カリフォルニア州の一部の郡では、2012年~2015年にかけて、野良猫、TNR猫に寄生しているノミが原因となり、発疹チフスが流行しました。またアメリカ連邦政府機関である、CDC(アメリカ連邦疾病予防管理センター)は、野良猫、特に給餌を伴うTNRマネジメントに対しては、感染症のリスクを高める危険性を指摘しています。またそのような理由から一貫して、TNRマネジメントに反対しています。
 CDCは、野良猫やTNR猫が感染の危険性を高める感染症の種類を多く上げています。狂犬病やトキソプラズマ、そのほか野良猫やTNR猫に寄生するノミ、マダニが媒介する感染症も挙げています。その中にはペスト(アメリカではほぼ毎年猫から人が感染した症例が報告されています)や、SFTSと近似のウイルスである、ハートランドウイルスも指摘されています。

 このような状況、つまり野良猫、地域猫によるSFTSの感染のリスクは日本では潜在的に高いこと。そして、アメリカの連邦政府機関が野良猫やTNR猫が感染症リスクを高めると指摘し、TNRマネジメントを一貫して反対していることにありながら、日本では所有者不明猫の引取りを拒否し、その代替として地域猫活動を推進している自治体があります。仮に、そのような自治体で、SFTSのような、野良猫、地域猫を原因とする感染症が流行したとしたら、自治体の法的責任は問えるのでしょうか。重症患者や死者が出る可能性もあるのです。
 結論から言えば、私は自治体の責任を問えると思います
。まず、所有者不明猫の引取りは、動物愛護管理法35条3項の規定通り、自治体の義務とされています。日本では、野良猫からSFTSが人に感染して死亡しました。また、地域猫活動(TNRマネジメント)は、アメリカではそれが原因となって、重大な感染症が流行したという事実が既にあります。CDC(アメリカ連邦疾病予防管理センター)はかなり以前から、TNRマネジメントによる感染症のリスクを指摘し、一貫してTNRマネジメントに反対しています。それらの事柄により自治体は、所有者不明猫の引取りをしないことや、地域猫活動を制度化して野良猫を温存することは、当然感染症のリスクを高めることを知りうることができるのです。

 自治体が注意義務を怠った他に、自治体の作為義務違反も成立すると私は思います。かつて千葉県で、県が野犬を適切に捕獲しなかったことにより、児童が野犬に咬み殺された事件がありました。遺族は千葉県に対して、子供が野犬に殺されたことにより損害賠償を求める裁判を提起しました。千葉県に、野犬に咬み殺された児童の遺族に損害賠償の支払いを命じる、東京高裁の判決が確定しました。東京高裁は千葉県に対して、「野犬の捕獲をしなかった作為義務違反」を認定しました。
 私は、この東京高裁判決を、「自治体が所有者不明猫の引取りを拒否した」ことに準用できると思います。野犬の捕獲は狂犬病予防法と条例が根拠ですが、所有者不明猫の引取りも、動物愛護管理法35条3項により、自治体の義務とされているからです。(「続き」で、本東京高裁の判決文を引用してあります)。自治体の使命は、動物愛護(後)活動家におもねることや、猫や犬の愛護(誤)活動ではありません。住民の生命と財産を守り、福祉を向上させることです。自治体の担当者の方々には、野良猫、地域猫がもたらす感染症の危険や、法的責任についてぜひ再考していただきたいと思います。


(動画)

 人気アクション・ゲーム、Grand Theft Auto V 「グランド・セフト・オートV」から。猫は、潜在的に人に恐怖心をもたらすのかもしれません。対して溺愛する人も多い、毀誉褒貶が激しい生き物です。

GTA 5 Fire Cat Funny Compilation #003。2015年5月24日公開。




(動画)

 Medal of Honor Cat 「名誉勲章の猫」。2011年7月9日。再生回数がオリジナル版で5,000万回近くになる大ヒット動画。ちなみにPPAPのオリジナル版が昨年末で1億回の再生回数です。パロディー版もあります。
 



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TNRマネジメントにより発疹チフスが流行したアメリカの事例~野良猫は公衆衛生上の脅威である



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(Summary)
Typhus became epidemic in some counties in California between 2012 and 2015.
The county mobilized police officers and captured the stray cat,and those cats were euthanized.
The organization that was conducting TNR management was criminal prosecuted.
In addition, Disneyland in Los Angeles euthanized all the cats in the park in 2015.


 記事、   
野良猫に咬まれて感染症で死亡した女性~野良猫は公衆衛生上の脅威である
アメリカ連邦政府機関(CDC)はTNRに反対した~野良猫は公衆衛生上の脅威である
の続きです。これらの記事では、日本における主にダニが媒介する感染症の、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染した猫から人が感染し、死亡した例を取り上げました。またCDC(アメリカ連邦政府疾病予防管理センター)が、感染症のリスクが高まるなどという理由で、TNRマネジメントに反対していることを書きました。今回は、TNRマネジメントにより、発疹チフスという重大な感染症が流行した、アメリカ、カリフォルニア州の自治体の事例を取り上げます。



 2012年~2015年頃に、アメリカのカリフォルニア州の複数の自治体では、発疹チフスが流行しました。発疹チフスはノミが媒介します。カリフォルニア州での発疹チフス流行の原因は、野良猫やTNR猫がノミを広く拡散したこととされています。
 発疹チフスが発生した各自治体は、警察官まで動員して野良猫やTNR猫を捕獲し、殺処分することにより発疹チフスを収束させました。TNRマネジメントを行っていた団体は刑事訴追されました。各自治体は、野良猫への給餌を例外なく(私有地内であっても、TNRであっても)刑事罰で禁じる条例を制定しました。
 以上についての、私の記事です。ソースは、各記事にリンクしてあります。
アメリカでのTNRは、人への発疹チフス感染をもたらした
「TNRは公的殺処分を減らす」と言う大嘘
TNRのあまりにも悲惨な結末~オレンジカウンティーの発疹チフス流行
TNRにより発疹チフスを拡大させた団体は刑事訴追に直面している~アメリカ、カリフォルニア州オレンジカウンティー


 なお、発疹チフス流行地に位置するカリフォルニア州のディズニーランドは、2015年に園内に生息する猫をすべて捕獲し、安楽死処分しました。ディズニーランドは、2008年にカリフォルニア州行政裁判所から園内のTNR活動と給餌の停止を命じられましたが、判決後も閉園後の夜中にこっそりと続けられていました。
 近辺の発疹チフス流行により来園者の安全を確保するためと、周辺自治体での野良猫への例外のない給餌禁止条例の制定と、TNR活動の禁止の影響があったと思われます。なお、日本のメディアの一部は、カリフォルニア州のディズニーランド園内のTNR活動と給餌を「素晴らしいアメリカのTNRの成功例」と報じているものがあります。しかしそれは、全く事実に反する大嘘です。また現在でも、「カリフォルニア州のディズニーランドでTNR活動が行われている」との報道や、動画公開がありますが、それも大嘘です。2015年にカリフォルニア州ディズニーランド内の猫をすべて安楽死した後は、カリフォルニア州ディズニーランド内ではTNRマネジメントも野良猫への給餌も行われていません。
  以上についての、私の記事です。ソースは、各記事にリンクしてあります。
「海外の素晴らしいTNRの成功例」の真実~アメリカ、ディズニーランド
続・「海外の素晴らしいTNRの成功例」の真実~アメリカ、ディズニーランド
続々・「海外の素晴らしいTNRの成功例」の真実~アメリカ、ディズニーランド


 今回の連載で取り上げている、主にダニから感染する致死的な感染症、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)以下、SFTSと記述します」が猫から人に感染し、死亡した日本の症例ですが、感染者数が増えたならば、まさにカリフォルニア州の発疹チフス流行と類似のケースとなります。SFTAは主にダニが宿主で、多くはダニに噛まれることにより感染します。感染した哺乳類から人が感染するケースもあります。一方発疹チフスは、ノミが宿主で、発疹チフスに感染したノミに人が刺されることにより、感染します。ダニもノミも、屋外を徘徊する猫に好んで寄生するという共通点があります。
 発疹チフスもSFTSも、TNRマネジメント(地域猫活動)により猫に給餌を行えば、猫の生息密度が高まり、ダニ、ノミの猫間の移動が容易となり、猫の感染が促進されます。TNRマネジメントにより給餌などを行えば、人と猫が密着することとなり、猫についたダニ、ノミ、もしくは猫から直接人が感染するリスクが高まります。また、TNRマネジメント(地域猫活動)により人馴れした猫は容易に人の生活圏に入り込み、ノミ、ダニを拡散させて、TNRマネジメント(地域猫活動)をしていない人にも感染症のリスクを高めます。

 SFTSは、日本で2013年に初めて感染が確認されて以降、既に266名が感染し、57名がなくなっています。また致死率は30%と高い感染症です。重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSウイルス)は、日本全国の調査では、5-15%のマダニが保有しており、愛媛県ではウイルス保有率は6 - 31%です。けして珍しいウイルスではありません。かなりマダニの保有率が高いですし、むしろありきたりなウイルスといっても差し支えないのです。今後、さらにダニのウイルス保有率が上がることも考えられます。
 つまり現在の日本は、SFTAの人感染は、いつ流行しても不思議ではない状態にあると言っても良いのです。そのような状況で、行政が所有者不明猫の引き取り(動物愛護管理法35条3項の行政の義務規定)を拒否し、野良猫の温存、むしろ野良猫の増殖に寄与する地域猫活動を推進するのは、公衆衛生の面では極めて危険です。

 次回記事では、「行政が所有者不明猫の引き取り(動物愛護管理法35条3項の行政の義務規定)を拒否し」、「野良猫温存、むしろ野良猫の増殖に寄与する地域猫制度を推進する」ことにより、それが原因となって、SFTSなどの感染症が流行した場合の、行政の法的な責任について考察します。結論から言えば、私は仮にそのような状況でSFTAなどの感染症が野良猫、地域猫が原因で流行し、重症患者や死亡者がでたとしたら、私は行政の作為義務違反を問うことができると考えます。
 アメリカ、カリフォルニア州のオレンジ郡では、TNR猫が発疹チフスの流行の原因となったとして、TNR活動団体が刑事訴追されました。そのTNR活動団体は、行政の、TNR活動の停止を求める勧告を無視してTNR活動を強行していたのです。また発疹チフスが発生したカリフォルニア州の自治体は、積極的に野良猫、TNR猫を捕獲していました。ですから私は、自治体の法的責任は問われなかったのだろうと分析しています。


(画像)
 
 2012年に、オレンジカウンティーのサンタアナ街区の中学生らが発疹チフスに感染しました。原因となる野良猫のゼロ化~根絶する、との方針を受けて、野良猫捕獲作業をする警察官ら。捕獲された野良猫は全て安楽死させられ、猫に寄生していたノミはチフス検査が行われました。Santa Ana on alert for typhus「サンタアナは、チフスに対して警告をしている」。2012年5月30日。

City officials zeroed in on two schools in Smith's densely packed neighborhood and set a dozen traps to catch feral cats that might carry disease-bearing fleas.

市当局は、スミスの人口密集地内の2つの学校に、チフスに感染したノミをもたらす可能性がある野良猫をゼロにするために、野良猫を捕獲する1ダースの罠を設置します。


サンタアナ 猫捕獲


(動画)

 ディズニーランドに住み着いたニャンコたち / 推定200匹が “勤務中”。2014年11月24日公開。いまだにカリフォルニア州のディズニーランド園内では猫のTNR活動が行われており、「TNRの素晴らしい成功例。カリフォルニア州のディズニーランドは猫の楽園」との嘘情報が拡散されています。
 しかし、真実は次のとおりです。カリフォルニア州のディズニーランドの猫TNR活動は、2008年にカリフォルニア州行政裁判所により停止命令が出されていました。それにもかかわらず違法に続けられていたのです。さらに周辺自治体で、TNR猫が原因とされる発疹チフスが流行し、例外のない野良猫への給餌を刑事罰で禁じる条例が制定されました。ディズニーランドは、来場者の安全のためなどにより、2015年に園内の猫をすべて殺処分しました。

 ネズミの国だけに?アメリカのディズニーランドに住みついた野良猫たちとそのサイドストーリー。2014年11月23日。

追記:2015年10月02日
現在、アナハイムは 猫が原因とみられる皮膚疾患が確認されたため、TNR(野良猫を捕獲して去勢・避妊ご元の場所に戻す)と餌やりが禁止されたそうだ。
違反すると罰金及び禁固刑となり、 ディズニーランドの猫は全頭根絶されることとなったようだ。






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アメリカ連邦政府機関(CDC)はTNRに反対した~野良猫は公衆衛生上の脅威である



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(Summary)
CDC (Centers for Disease Control and Prevention)says.
The CDC paper disagrees with the notion that TNVR programs cause feral cat colonies to slowly decrease in size as cats die of natural causes.
Further,TNVR Group-feeding of cats by colony caretakers puts cats at greater risk for contracting diseases whose transmission is augmented by increased animal density.


本ブログ記事は、7563ブログ中9位を獲得しました。

 前回記事、野良猫に咬まれて感染症で死亡した女性~野良猫は公衆衛生上の脅威である、の続きです。前回記事では、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が野良猫から感染して女性が死亡した事件を取り上げました。しかし野良猫から致死性の感染症をうつされるリスクは、他にも多くあります。野良猫をTNRにより温存させ、人が野良猫に対して捕獲、不妊去勢したり、給餌を行うなどで野良猫と濃厚に接触することは感染症のリスクを高めます。また、野良猫を人の生活圏に呼び寄せることにより、無関係な人に対しても感染症のリスクを高めます。アメリカ連邦政府機関であるCDC(アメリカ連連邦疾病管理予防センター)は、早くからTNRマネジメントに反対しています。


 私はかつて、アメリカ連邦政府機関である、魚類野生動物サービス庁(U.S. Fish and Wildlife Service )が2009年に自らのHPで、完全にかつ明確に、猫のTNRマネジメントを否定したことを取り上げています(アメリカ連邦政府は、明確かつ完全にTNRを否定しました)。残念ながら、その記述はHPから削除されましたが、本庁がTNRマネジメントを否定する理由は、「1、野良猫の減少効果がない」、「2、生態系へ悪影響を及ぼす」、「3、人への感染症のリスク」、です。
 魚類野生動物サービス庁(U.S. Fish and Wildlife Service )以外にも、一貫してTNRマネジメントに反対している、アメリカ連邦政府機関があります。それはCDC(アメリカ疾病管理予防センター。Centers for Disease Control and Prevention)です。この機関は、アメリカ合衆国、保健福祉省所管の感染症対策の総合研究所です。CDCがTNRマネジメントに反対する理由は、魚類野生動物サービス庁(U.S. Fish and Wildlife Service )と同じですが、特に「TNRマネジメントが感染症の脅威となる」、という理由で、早くから一貫して警告しています。

 CDCが、感染症の危険を高めるという理由で、猫のTNRマネジメントに反対しているという、アメリカのマスメディア、USA todayの記事から引用します。なおこの記事では、感染症として狂犬病を強調していますが、CDCは今まで多くの、猫と人との人畜共通感染症にしばしば言及しています。
 Feral cat colonies could pose rabies risk, CDC says 「(TNRマネジメントによる)野良猫の群れは、狂犬病リスクを引き起こすとCDCは述べています」。2013年8月17日。


Cats are the main domestic animal linked to human exposure to rabies.
Efforts to care for abandoned cats could mean more humans will be exposed to rabies, researchers at the federal Centers for Disease Control and Prevention say.
For 30 years, the main domestic animal linked to human exposure to rabies in the United States has been the cat.
Approximately 300 rabid cats are reported each year in the United States, says Jesse Blanton, a CDC epidemiologist.
The Florida Department of Public Health has declared that feral cats raise public health concerns.
The American Association of Wildlife Veterinarians supports bans on feral cat colonies because of the risks they pose to wildlife and human health.
The CDC paper disagrees with the notion that TNVR programs cause feral cat colonies to slowly decrease in size as cats die of natural causes.
It cites studies showing that many continue to increase over time, either because not all animals are neutered or because of the arrival of new cats drawn to the food.


猫は狂犬病の人間に対する、暴露に関係する主な家畜です。
捨てられた猫を世話する努力は、より多くの人が狂犬病の危険性にさらされることを意味する可能性があると、CDC(アメリカ連邦疾病管理予防センター)の研究者は言います。
30年来、アメリカの狂犬病の、ヒトへの暴露に関係する主な家畜は猫でした。
CDCの疫学研究者である、ジョゼ・ブラントンによると、毎年約300匹の狂犬病猫が米国で報告されています。
フロリダ州公衆衛生局は、野良猫が公衆衛生上の問題を起こしていると宣言しています。
野生動物と人との健康に与えるリスクにより、野生動物獣医学会は、野良猫の一群管理(TNR活動)に対する禁止を支持しています。
CDCの論文では、TNVR(註 TNR+ワクチン接種。日本ではTNRマネジメントでワクチン接種を行うことはないがアメリカではほぼ条例で義務付けられている)プログラムでの、猫が自然死していけば、野良猫の群れの猫の数は徐々に減少していくという考え方には反対しています。
TNRV(TNR)活動においては、すべての猫が去勢されているわけではないですし、新しい猫が餌に引き寄せられたために、多くのTNRV(TNR)管理の猫の一群は、時間の経過と共に猫の数が増加し続けていることを示す研究を引用しています。



 上記の記事では、CDCがTNR(+Vaccine)マネジメントに反対する理由として、主に狂犬病リスクと、TNR(+V)では野良猫は減らないことを挙げています。しかしCDCは、TNR(+V)マネジメントは、狂犬病以外にも、多くの感染症のリスクを高めるとして、TNR(+V)マネジメントに反対しています。
 Rabies Prevention and Management of Cats in the Context of Trap, Neuter, Vaccinate, Release Programs 「トラップ、ニューター、(+ワクチネート)、リリースプログラムの状況における狂犬病の予防と管理」。2016年9月23日。学術誌、Zoonoses Public Health 「人畜共通感染症と公衆衛生」に掲載された論文。


Public Health and TNVR Programs
Many other potential zoonotic and cat-specific diseases are harbored in feral cat populations in addition to rabies.
Among these are bartonellosis, toxoplasmosis, plague, endo- and ectoparasites, feline immunodeficiency virus (FIV), feline leukemia virus (FeLV), and rickettsial diseases .
Many of these diseases are prevalent at higher levels in feral cats compared to the owned pet population because outdoor access poses the greatest risk of infection .
Group-feeding of cats by colony caretakers puts cats at greater risk for contracting diseases whose transmission is augmented by increased animal density.
Group feeding also increases risk for contracting rabies and other wildlife diseases by enabling greater contact along the interface between cat colonies and wildlife reservoirs.
Feeding sites that attract raccoons, skunks, and foxes are particularly dangerous because these species are rabies reservoirs in the U.S (CDC, 2008a).

公衆衛生とTNVR(TNR+ワクチン)プログラム
狂犬病に加えて、野良猫の一群(TNR管理されている野良猫集団)には、他にも多くの人獣共通感染症や猫の特有の疾患が存在します。
これらの中には、バルトネラ症、トキソプラズマ症、ペスト、内外寄生虫、猫免疫不全ウイルス(FIV)、猫白血病ウイルス(FeLV)、およびリケッチア病が含まれます。
これらの疾患の多くは、野良猫では飼い猫と比較してより高い比率で流行しています、なぜならば、屋外に出られるということは、感染のリスクが最も高いからです。
TNVR(TNR+V)の猫の一群を世話する猫のグループでの給餌は、猫の密度の増加によって感染が増強され、感染症に罹患するリスクをより高くします。
グループでの猫の給餌はまた、TNR猫の一群と野生動物との境界に沿って、より大きな野良猫と野生動物の病原巣との接触を可能にすることによって、狂犬病および他の野生生物疾患に罹患するリスクを増加させます。
アライグマ、スカンク、キツネを引きつける野良猫の餌場は、これらの種が米国の狂犬病の病原巣であるために特に危険です(CDC、2008年)。



 前回記事で取り上げた、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」はダニが宿主ですが、広く哺乳類も感染し、哺乳類間の感染も確認されています。アメリカCDC(アメリカ連邦疾病予防管理センター)などが指摘するように、この感染症も他の人畜共通感染症と同じく、TNRマネジメント、つまり日本では「地域猫」と呼ばれる制度ですが、により、より感染の危険性が高まります。
 「TNRマネジメントでは、猫の密度の増加によって感染が増強される」。「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)。以下、SFTSと記述する」では、感染したダニが複数の猫を行き来し、より感染猫を増やすことを意味します。さらに感染猫を吸血した感染ダニを野良猫が人の生活圏にばら撒きます。また、人が給餌などで猫の世話をすれば、人が感染するリスクが高まります。

 TNRマネジメント(地域猫活動)での猫の給餌はまた野生動物を引き付けることにより、野良猫と野生動物の相互間の感染を容易にします。日本においても、外来種のアライグマ、チョウセンイタチ、ハクビシンなどは、野良猫の餌やり場に出没していることが確認されています。これらの外来野生動物は、より広範囲な行動半径をもち、感染症を拡大させます。
 野良猫の温存、さらには地域猫活動(TNRマネジメント)を推進することは、SFTSに限らず、人社会の人畜感染症のリスクを高めます。SFTSの、猫から人に感染した死亡例により、多くの方が、野良猫の管理のあり方について、再考することを私は期待します。


(動画)

 Rabid cat aggressively chases, bites person in Chesapeake. 「狂犬病に感染した猫は攻撃的に追いかけて、チェサピークの人を咬む」。2016年8月25日。
 現在もアメリカ合衆国においては狂犬病の人感染があります。日本では今のところ狂犬病清浄国ですが、いつ再発しても不思議ではありません。もしそうなれば、日本で最も危険なのは野良猫や地域猫、放し飼い猫でしょう。また猫がもたらす感染症は、狂犬病だけではありません。SFTSなどの致死的な感染症は数多くありますし、死亡例もあります。ましてや日本はアメリカと異なり、地域猫活動(TNRマネジメント)においては狂犬病をはじめとするワクチン接種を義務付けている自治体は皆無です。




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さんかくたまご

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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

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