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野良猫に咬まれて感染症で死亡した女性~野良猫は公衆衛生上の脅威である



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(Summary)
Japanese woman could be first to die from tick disease caught from infected cat
Japanese woman has died of a tick-borne disease,Thrombocytopenia Syndrome (SFTS) caused by bite from a stray cat.
The woman’s death is believed to be the first mammal-to-human transmission of its kind in the world, according to Japan’s Ministry of Health, Labour and Welfare.


 今月24日に厚生労働省は、マダニが媒介する感染症に感染した猫にかまれた50歳の女性が死亡していたことを明らかにしました。この感染症は、ダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で、哺乳類を介して人が死亡したことが判明したのは世界で初めてとのことです。死亡した女性は、野良猫を保護した際に野良猫に咬まれました。しかし致死的な感染症が野良猫から感染する症例は、今回の「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」以外にも大変多いのです。地域猫活動などで野良猫を温存することは、公衆衛生上の脅威です。CDC(アメリカ連邦疾病予防管理センター)は、早くから野良猫による感染症リスクを指摘し、TNRマネジメントに反対しています。


 サマリーで取り上げた、日本で50歳の女性が野良猫から「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が感染し、死亡したニュースを引用します。なお、日本のメディアによるニュースより、海外のマスメディアの方が、より野良猫による感染症の危険に対しての脅威を強調していますので、イギリスのメディアの記事を引用します。
 Japanese woman could be first to die from tick disease caught from infected cat 「日本人女性は野良猫から咬まれた傷により、ダニが媒介する性疾患により死亡しました」。2017年7月25日。イギリス、テレグラフ紙。


The woman’s death is believed to be the first mammal-to-human transmission of its kind in the world, according to Japan’s Ministry of Health, Labour and Welfare.
The 50-something woman from western Japan was reportedly bitten by a sick stray cat last summer as she tried to take it for treatment at a veterinary hospital.
She died ten days later, with medical tests subsequently showing that she had been infected with Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome (SFTS), according to Japanese media.
The disease, which is most commonly found in Central Asia and China, is known to be transmitted by bites from a certain type of virus-carrying tick.
Officials from the health ministry concluded that because the woman’s body showed no signs of tick bites, the virus must have been transmitted to the woman by the cat who most likely suffered the tick-borne disease.
“No reports on animal-to-human transmission cases have been made so far," one Japanese health ministry official told AFP. “It's still not confirmed the virus came from the cat, but it's possible that it is the first case.”
The SFTS virus is relatively new in Japan, with the first infection confirmed in 2013 and 266 people cases since then, of which 57 were fatal, according to Kyodo News.
Reportedly has fatality rates of up to 30 per cent.
The Japanese government urged the public to exercise caution, by avoiding contact with wild animals and taking steps to prevent domestic pets from being bitten by ticks.

日本の厚生労働省によれば、この女性の死亡例は、世界で初めての哺乳類からヒトへの(「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」)の感染によるものと考えられています。
西日本在住の50歳のある女性は、昨年の夏に、病気の野良猫を獣医師診療所で治療するために保護しようとし、かみつかれたと報道されました。
日本のメディアによれば、女性は10日後に亡くなり、その後重症の血小板減少症(SFTS)に感染していたことが医療検査で示されました。
中央アジアと中国で最も一般的に見られるこの病気は、ある種のウイルスを持つダニに噛まれた傷によって感染することが知られています。
厚生労働省の関係者によると、女性の体にはダニに噛まれた傷痕が見られなかったため、ウイルスはダニ媒介性疾患に感染している猫から感染した可能性が最も高いとのことです。
日本の厚生労働省の当局者は、「動物から人への本感染症の感染例はこれまでに報告されていない」と述べ、AFP通信社に「ウィルスが猫からの感染であることはまだ確認されていないが、本症例は猫からヒトへの最初の感染例である可能性がある」と語りました。
共同通信社によると、SFTSウイルスは、日本では比較的新しく発見されたウイルスで、2013年に初めて感染が確認され、その後に266人が感染し、そのうち57人の死亡例があるとのことです。
報道によれば、このウイルスによる死亡率は30%です。
日本政府は、国民に対して野生動物との接触を避け、家庭のペットがダニに噛まれないようにするように注意を促しました。



 重症熱性血小板減少症候群ウイルスについて。ウィキペディア。


重症熱性血小板減少症候群ウイルス(じゅうしょうねっせいけっしょうばんげんしょうしょうこうぐんういるす・Severe fever with thrombocytopenia syndrome virus)とは、ブニヤウイルス科フレボウイルス属に属するウイルスの一種。
重症熱性血小板減少症候群 (SFTS) の病原体として同定されたウイルスである。
しばしばSFTSウイルス と呼ばれる。
日本でも2005年秋以降2015年3月までに、感染者が100名以上いたことが報告されている。
マダニ科のダニが宿主であると考えられている。
SFTSウイルスを持つダニに咬まれることにより感染すると考えられているが、感染した患者の血液や体液との接触によるヒト-ヒト感染も報告されている註 猫-ヒト感染が確認された)。
SFTSウイルスに感染した場合、潜伏期間6日 - 14日を経て、38度以上の発熱や消化器系への症状が発生する。
致死率は10 - 30%であると考えられている。



 野良猫により感染症が感染し、死亡した例ですが、今回報道された「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」以外にも、野良猫は多くの感染症を人にもたらし、死亡例もあります。死亡しなくても、重度の後遺障害の症例は多いです。かつては顕在化していなかっただけで、近年では、ネコ科動物のみが終宿主となるトキソプラズマ症の危険性が新たに発見されています。例えば、トキソプラズマ脳症は、今までは多くの症例で、脳腫瘍などの他の疾病と誤って診断されていた可能性があります。生前脳腫瘍と診断され、死後の冒険でトキソプラズマ脳症と確定診断された症例もあるからです(*1)。
 「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の死亡例では、いわゆる野良猫保護活動家らが、「猫からの感染が確定したわけではない」と、野良猫の感染症リスクを打ち消すのに必死です(*2)。しかし野良猫は、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の原因となるマダニを人社会に持ち込みます。野良猫は自由に徘徊し、野良猫保護活動とは関わりのない人の住宅近くや庭にもマダニを運びます。ですから、仮に本症例で、「野良猫から直接、『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』に感染」したことが否定されたとしても、野良猫による感染リスクが否定されるわけではありません。

 海外に目を向ければ、CDC(アメリカ連邦疾病予防管理センター。アメリカ合衆国連邦政府機関)はかなり早くから、猫のTNRマネジメントが公衆衛生上のリスクになるとして、反対する立場を明確にしています。そして継続的にTNRによる、猫のズーノーシス(人畜共通感染症)の脅威を警告しています。
 アメリカでは、TNRマネジメントによる狂犬病のリスクは大変問題視されています。また猫による、人へのペスト感染もほぼ毎年のように報告されています。さらには、2014年にカリフォルニア州では、TNR猫(に寄生したノミ)により発疹チフスが流行しました。カリフォルニア州の発疹チフス流行においては、該当する自治体はTNR猫も含めて警察官まで動員して殺処分しました。カリフォルニア州のディズニーランドでも、園内の猫を全て2015年に安楽死しました。そしてTNR、活動団体は刑事訴追され、関係自治体は例外のない(私有地であっても、TNRであっても)、野良猫への給餌を禁止する条例を制定しました。

 上記のアメリカのような、野良猫、TNR猫による感染症リスクや、実際に感染症がそれらの猫により媒介され、流行する可能性は日本にも当然あるのです。今回の事件を、日本における野良猫の管理のあり方を見直す契機となることを希望します。またTNRマネジメントで先行した国でどのような問題が発生しているのかも、多くの方々に知っていただきたいと思います。
 次回以降の記事では、以下の事柄について連載しようと思います。
1、アメリカ連邦政府機関の、野良猫、TNR猫に関する感染症リスクについての見解(TNRに反対)。
2、アメリカにおける、野良猫、TNR猫がもたらした感染症流行とその後の法的措置の事例。
3、日本での所有者不明猫の行政引き取り拒否と、自治体による地域猫推進により、重大な感染症流行が発生した場合の法的責任はどうなのか。



(動画)

 マダニが媒介 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)新種の感染症。2017年6月8日公開。




(動画)

 【世界初の事例】日本で猫に噛まれてSFTSで死亡…哺乳類からヒトへの感染。2017年7月28日 に公開。このビデオは動物愛護(誤)者(=野良猫愛誤)が作成したものと思われますが、危機意識の低さが心配です。「海外の反応」とありますが、出典を示していませんので、おそらくビデオ作成者の創作。捏造が多く入っていると思われます。




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野良猫抑制策はTNRだけという政策が招いた悲劇~なぜイギリスは猫の大量虐殺事件が多いのか



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(Summary)
You cannot or should not attempt shoot feral cats in the UK.
Looking at the law, the overarching law regarding animal welfare in the UK is the Animal Welfare Act 2006 (the Act).
The Act does protect animals under the control of man even when that control is temporary.
Animal Welfare Act 2006


 記事、
なぜイギリスは猫の大量虐殺事件が多いのか
TNRの普及(?)で野良猫が異常に多いイギリス~なぜイギリスは猫の大量虐殺事件が多いのか
の続きです。これらの記事では、イギリスでは、「1、イギリスでは他の欧米先進国に比べて猫の大量虐殺事件が多い」ことを述べました。そしてその理由として、「2、イギリスはTNRの普及(?)により猫が異常に多く野良猫被害が多い」、「3、しかしイギリスでは法律で野良猫の駆除ができす、猫被害者は自力救済で非合法に私的に殺害駆除せざるを得ない」との、私の推測を述べました。今回は、「3、」についての根拠とソースを挙げます。



 まずイギリスにおける、野良猫(と思われる人の占有下にない猫。放し飼い猫も含まれる)に関する狩猟法などでの扱いを述べます。結論から言えば、イギリスの狩猟法においては、野良猫(と思われる人の占有下にない猫。放し飼い猫も含まれる)の狩猟は、厳格に解釈すれば禁止されています。イギリスのQ&Aサイトから引用します。
 Can You Shoot Feral Cats in the UK? 「イギリスでは野良猫を射殺することができるでしょうか?」。2017年2月27日。


Can You Shoot Feral Cats in the UK?
This is a complicated area.
It is hard to arrive at a clear cut conclusion. The major reason for this is because it is difficult to describe with complete certainty a cat as a “feral cat”.
An outside cat may be someone’s domestic cat.
He may be a stray cat, betwixt-and- between domestic and feral.
This is a grey area.
The law concerning domestic cats (someone’s pet) is obviously different to the law concerning true feral cats, which are wild animals.
Once again the trouble here is that there are different degrees of wildness in feral cats.
This, alone, is almost enough to state with some certainty that you cannot or should not attempt shoot feral cats in the UK.
Looking at the law, the overarching law regarding animal welfare in the UK is the Animal Welfare Act 2006 (the Act).
The act does not protect an animal living in a wild state.
However, the Act does protect animals under the control of man even when that control is temporary.
People engaged in trap-neuter-return (TNR) programs of feral cats have to be regarded as being in temporary control.
Can you therefore treat feral cats as pests and nuisances and justify shooting them under this criteria?

イギリスでは野良猫を射殺することができるでしょうか?
これは複雑な領域です。
明確な結論に達することは困難です。
その主な理由は、ある猫を「野良猫」として完全に確信を持って説明することが困難であることです。
屋外にいる猫は、誰かの飼い猫かもしれません。
その猫は、飼い猫かもしれませんし、飼い猫と野良猫の中間の、どちらでもないかもしれません。
これは、グレーな領域です。
飼い猫(誰かのペット)に関する法律は、野生動物として扱われる、真の野良猫に関する法律とは明らかに異なっています。
野良猫の野生化の程度の差にでもまた、トラブルがありました。
ほとんど完全に確実で(その猫が野良猫であるという)状態でなければ、あなたはイギリスで野良猫をを射殺することができないか、それを試みるべきではありません。
法律を見るとすれば、イギリスの動物福祉についての包括的な法律は、the Animal Welfare Act 2006 (the Act)「動物福祉法2006(ACT)」です。
この法律は、野生の状態にある動物を保護するものではありません。
しかしながらこの法律では、その動物に対する管理が一時的であっても、人間の管理下にある動物を保護しています。
野良猫のトラップ・中性化・リターン(TNR)のプログラムに携わっている人々は、一時的にでも野良猫を管理しているとみなすことがあります。
結論として、野良猫を害獣や迷惑なものとして扱い、この基準のもとで射殺することを正当化することができるでしょうか?



 次にイギリスの、Animal Welfare Act 2006 (the Act) 「動物福祉法2006(ACT)」の、該当する条文を引用します。


Section 2. “Protected animal”
An animal is a “protected animal” for the purposes of this Act if—
(a)it is of a kind which is commonly domesticated in the British Islands,
(b)it is under the control of man whether on a permanent or temporary basis, or
(c)it is not living in a wild state.

第2節 「本法で保護される動物」
仮に以下の条件であれば、当該動物は、本法の目的とする「保護される動物」です。
(a)一般的に、イギリス諸島で飼育されている種類のすべてであり、
(b)永続的または一時的に人により管理下に有り、または、
(c)それが野生状態で生きていないもの。



 私がイギリスの、Animal Welfare Act 2006 (the Act) 「動物福祉法2006(ACT)」を読んで真っ先に思ったことは、日本の動物愛護管理法と鳥獣保護狩猟適正化法による、猫の扱いです。日本の鳥獣保護狩猟適正化法では、ノネコ(イエネコ種が完全に野生化したもの)は狩猟対象ですが、同種の野良猫(人の占有下にはないが、給餌を受けたりして人に依存している)は動物愛護管理法上では保護対象です。その区分が曖昧で、実際問題、ノネコ、野良猫は動物愛護管理法が拡大解釈されて狩猟駆除ができません。「猫」の法律上の扱いはイギリスと日本はよく似ています。
 対してドイツ、オーストリア、スイスでは、野生化したとみなされる猫は、狩猟法(Jagdgesetz)では通年狩猟対象です。積極的な狩猟駆除を求めています。「野生化したか否か」については、「現に人の占有下にあるか否か」であり、占有下になければ野生化したとみなされて狩猟駆除が合法です。さらにドイツでは、動物保護法(Bundesjagdgesetz)に、「本法(動物保護法)と狩猟法が対立する場合は狩猟法が優越する」と条文に明記してあります。したがって、ドイツ、オーストリア、スイスでは、野良猫(放し飼い猫も)は、合法的に狩猟対象となります。アメリカは州によりかなり法律が異なりますが、猫の狩猟が合法的な州もあります。猫の狩猟を禁じている州であっても、私有地内での被害防止のためであるならば、野良猫(放し飼い猫も)の殺害駆除は合法です。

 さらにイギリスでは、行政が野良猫の捕獲や引取りをしません(徘徊犬ではあります。*1)。対してアメリカなどでは、野良猫による被害を訴えれば、行政組織のアニマル・コントロールが野良猫を捕獲します。つまりイギリスでは、野良猫の個体数抑制策が、TNRマネジメント一択なのです。
 私は、それが異常なほどのイギリスにおける野良猫増殖の原因と推測しています。そしてあまりに増えた野良猫は人社会に深刻な被害を及ぼし、猫被害者はやむなく自力救済で、違法な殺害駆除を行うのでなないかと思います。ですから、イギリスでは他の先進国に比べて極めて、不凍液による猫殺害や、刃物での大量殺害が多いのではないかと。
 
 日本は、イギリス型の野良猫の数の抑制策になりつつあります。行政の、動物愛護管理法35条3項の「所有者不明犬猫の引取り義務」ですが、窓口で事実上の拒否が横行しています。そしてこれほど効果に疑問がある、地域猫政策を新規に採用している自治体が増えています。
 野良猫の数の抑制策は、「1、ドイツ型~人の占有下にない猫は狩猟駆除で殺処分する」、「2、イギリス型~TNRマネジメントのみで、猫の狩猟駆除は禁止。行政も引き取らない。そのために野良猫が激増し、違法に猫が大量虐殺される傾向がある」、「3、日本型~事実上猫の狩猟駆除は禁止だが、所有者不明猫は一般人が捕獲すれば行政が引き取る義務がある」、などがあります。
 日本は、「3、」から、イギリス型の「2、」に移行しつつあるように思います。しかし「2、」のイギリス型は、野良猫の増殖抑制に失敗し、異常なほど野良猫が増えました。また、野良猫(放し飼い猫を含む)の違法な虐殺事件が多発し、社会不安を招いています。私は「3、」の日本型は、悪い制度ではないと思います。「2、」のイギリス型の違法な殺害や「1、」のドイツ型の射殺より、二酸化炭素死は苦痛が少なく人道的です。また狩猟事故もなく、死体放置もないために衛生的です。日本の保健所引取りシステムは、世界的にも優れた制度だと思います。


(動画)

 Can social media help catch the UK cat killer? - BBC Trending 「ソーシャルメディアはイギリスのキャット・キラーを捕まえることができるでしょうか? - BBCトレンド」。2016年11月16日公開。
 現在イギリスでは、M25キャットキラーと言う、猫連続殺害犯が多数の猫を殺害し、首を切断したなどの猫の死体を人目に晒しています。現在250体以上の死体が発見されていますが、犯人逮捕に至っていません。イギリスは野良猫の狩猟駆除が法律で禁止されますが、実際問題野良猫は殺害されて犯人逮捕はまれです。ドイツ、オーストリア、スイスでは、野良猫(と思われる放し飼い猫も含む)の狩猟駆除は完全に合法なので、ニュースにすらなりません。




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TNRの普及(?)で野良猫が異常に多いイギリス~なぜイギリスは猫の大量虐殺事件が多いのか



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(Summary)
Alaska is no place for feral cat colonies
TNR was invented in England.
It doesn't reduce feral cat populations.
Despite half a century of TNR, England's feral population has almost doubled — from 4.1 million in 1965 to 7.9 million in 2014.
Critical Assessment of Claims Regarding Management of Feral Cats by Trap–Neuter–Return
Estimated that the 9 million (feral stray)cats in Britain kill at least 52–63 million mammals, 25–29 million birds, and 4–6 million reptiles each summer.


 記事、なぜイギリスは猫の大量虐殺事件が多いのか、の続きです。この記事では、「1、イギリスでは他の欧米先進国に比べて猫の大量虐殺事件が多い」ことを述べました。そしてその理由として、「2、イギリスはTNRの普及(?)により猫が異常に多く野良猫被害が多い」、「3、しかしイギリスでは法律で野良猫の駆除ができす、猫被害者は自力救済で非合法に私的に殺害駆除せざるを得ない」との、私の推測を述べました。今回は、「2、イギリスはTNRの普及(?)により猫が激増し、野良猫被害が多い」について述べます。


 まず最初に、日本で喧伝されているほど、欧米などの先進国ではTNRマネジメントによる野良猫の個体数コントロールは普及していません。TNRマネジメントが比較的普及しているのは限られた国で、アメリカ、カナダ、イギリス、イタリア、(そのほかでは、デンマーク、フランス、ギリシャ、香港、日本、ヴァージン諸島)です。TNRマネジメントが普及している国に関しては、こちらでで記述しています。Trap-neuter-return
 例えばドイツでは、連邦狩猟法で野生動物への給餌が禁止されています。動物が人の占有管理下になければ、「野生化している」とみなされます。つまり野良猫への給餌は禁止されます。またドイツでは、猫の飼育は登録、個体識別義務、室内飼い推奨の条例の制定が進んでいます。飼い猫の管理飼育化を推進して、事実上、野良猫の給餌の禁止を推進しています。なお、ドイツでは、公的制度としての猫のTNRマネジメントは未だかつてありません。ドイツ、オーストリア、スイスでは、野良猫(と放し飼い猫)は、通年狩猟駆除の対象です。そのような事情から、つまりTNR猫が撃たれるので、ドイツ、オーストリア、スイスではTNRマネジメントが普及していません。

 西ヨーロッパ諸国の中では、イギリスは最もTNRマネジメントが普及した国と言えますが、それにもかかわらず(と言うよりはそれが理由で?)野良猫の数が激増したと指摘しているマスメディアの記事があります。アメリカのメディアの記事で、出典は不明ですが、以下に引用します。Alaska is no place for feral cat colonies 「アラスカ州には野良猫の群れの居場所はありません」。2016年5月25日。
 

TNR was invented in England.
It doesn't reduce feral cat populations.
Despite half a century of TNR, England's feral population has almost doubled — from 4.1 million in 1965 to 7.9 million in 2014.

TNRはイギリスで発明されました。
野良猫の個体数は減少しませんでした。
半世紀の期間、TNR(マネジメント)活動を行ったにもかかわらず、イギリスの野良猫の数は、1965年の410万匹から2014年の790万匹にほぼ倍増しています。



 「TNRをしたにもかかわらず(Despite )」ではなく、私はむしろ、「TNRをした(Because)が故に」現在、イギリスでは野良猫の数が異常に多いのだと思います。上記のニュース以外にも、イギリスのメディアによるニュースでは、更に野良猫の数が多いとしてます。野良猫の数は推計値ですので、ある程度の幅はあるでしょう。例えば次のような、2016年の複数のニュースソースでは、イギリスの野良猫の数は900万匹としてます。


ARE CAT CAFES MORE DAMAGING TO CATS THAN PEOPLE REALISE? 「猫カフェは人より猫に悪影響を及ぼすのは本当ですか?」。2016年12月28日。

There’s an estimated nine million stray cats in the UK, versus 7.4 million homed.
イギリスには推定で900万匹の野良猫がいますが、対して飼い猫は740万匹です。


Are cat cafes good for cats? 「猫カフェは猫にとって良いですか?」。2016年9月13日。BBCニュース。

The number of stray cats in the UK is estimated at nine million, exceeding the 7.4 million kept as pets.
イギリスの野良猫の数は900万匹と推定されており、ペットの猫の740万匹を超えています。



 イギリス以外の西ヨーロッパの国では、ドイツの野良猫の推計値があります。いくつかの文献がありますが、多くの資料で、200万匹としています。その中から一つを例示します。Zwei Millionen streunende Katzen in Deutschland - "Die sollen Mäuse jagen"(ドイツ語) 「ドイツでは200万匹の野良猫がいますー彼らはネズミを狩らなければなりません」。2015年12月4日。


Die Tiere müssen kastriert werden, damit sie sich nicht unkontrolliert vermehren.
Jede Katze kann zwei Mal jährlich zwischen vier und sechs Junge bekommen.
Zwei Millionen herrenlose Katzen leben dem deutschen Tierschutzbund zufolge in Deutschland.
Viele von ihnen leiden an Unterernährung und Krankheiten wie Katzenschnupfen, Leukose oder Katzenaids.

制御不能に繁殖しないように、動物(猫)は、去勢されなければなりません。
どんな猫でも、1年に2回は、4匹から6匹の子猫を生むことができます。
ドイツ動物保護協会は、ドイツには200万匹の野良猫が生息していると主張しています。
野良猫の多くは栄養失調や、猫インフルエンザ、猫白血病や猫エイズなどの病気に苦しんでいます。



 イギリスの人口は、約6,000万人です。そしてイギリスの野良猫の数は、低い推計値で790万匹です。イギリスは、人口の13.2%の野良猫が生息しています。対してドイツの人口は約8,100万人で、野良猫の数は約200万匹です。ドイツでは、人口の2.5%の野良猫が生息しています。イギリスとドイツを比較すれば、いかにイギリスの野良猫の数が多いかがわかります。
 イギリスでは、野良猫の数の抑制策としては、TNRマネジメントを採用しました。野良猫の狩猟は実際には、法律で禁じられています。対してドイツでは、野良猫の数の抑制策は狩猟駆除を採用しました。TNRマネジメントの公的な制度はありません。それは野良猫の数の抑制策は、TNRマネジメントより、狩猟駆除などによる殺処分の方が効果があるということの証明になると、私は思います。

 それとは別に、イギリスでは、大変野良猫が多いと言うことは、すなわち野良猫による被害も深刻であることが容易に想像ができます。しかしイギリスでは先に述べた通り、法律で私的な野良猫の狩猟駆除が禁じられています。
 したがって野良猫被害者は、違法な自力救済、例えば野良猫に不凍液を混ぜた餌で毒殺する、刃物で殺害するという方法を採用せざるを得なかったのではないかと、私は推測します。だから、イギリスでは報道される猫虐殺事件が多いのではないでしょうか。次回の記事では、イギリスの野良猫(放し飼い猫も含む)を保護する法制度について述べます。


(動画)

 Woman in UK throws cat in garbage can 「イギリスの女性は猫をゴミ箱に投げ捨てました」。イギリス、コベントリー。2010年8月23日公開。少し古い動画で申し訳ないです。しかしこのような雑な猫の扱いをするということは、この女性をはじめとしてイギリス国民は、野良猫が多くてうんざりしているのではないでしょうか。




(資料)

 Critical Assessment of Claims Regarding Management of Feral Cats by Trap–Neuter–Return 「トラップ・ニューター・リターンによる野良猫の個体数管理に関する主張に対する批判的評価」(2009年)。アメリカ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、地理学の研究グループによる論文。「イギリスの野良猫の数は900万匹」の根拠はこちらと思われます。
 この論文は若干古いですが、TNRの効果を否定する内容です。論理的でわかりやすい良い内容と思いますので、折々こちらでも紹介しようと思います。

Estimated that the 9 million (feral stray)cats in Britain kill at least 52–63 million mammals, 25–29 million birds, and 4–6 million reptiles each summer.

イギリスの900万匹の(野良)猫が、毎年夏に少なくとも52〜6300万匹の哺乳類、25〜29百万羽の鳥類、および4〜600万匹の爬虫類を殺すと推定されています。

住宅地で猫を50匹射殺した男を処罰できないオーストリアの法律



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(Zusammenfassung)
Anzeige in OÖ Jäger soll vom Auto aus 50 Katzen erschossen haben
Obwohl die Zwischenfälle seit langem bekannt sind,wurde dem Mann die Jagdkarte nie entzogen.


 2015年のことですが、オーストリアの住宅地で、年金生活者の男性が、猫を約50匹射殺しました。しかしオーストリアの法律では、この男性を刑事事件として処罰することはできません。オーストリア連邦狩猟法では犬猫は狩猟駆除が推奨されており、民家から一定の距離を保つなどしていれば、飼い猫飼い犬であっても人の占有下になければ、狩猟駆除(射殺)が合法だからです。この男性は、狩猟免許の停止、取り消しなどの行政処分もいっさいありませんでした。


 サマリーで挙げた事件のニュースソースを引用します。Anzeige in OÖ Jäger soll vom Auto aus 50 Katzen erschossen haben 「アッパー・オーストリアのニュース ハンターは、車中から50匹の猫を射殺しました」。2015年8月31日。


Riesen aufregung um einen schießwütigen Jäger in Ampflwang im oberösterreichischen Hausruckwald.
Der Weidmann soll mehr als 50 Katzen – zumeist im Wohngebiet – erschossen haben.
Dutzende Bewohner wehren sich mit einer Protestliste gegen den Pensionisten.
Nun wurde er vom Tierschutzverein bei der BH Vöcklabruck angezeigt.
"Das ist ein Wahnsinn. Der Mann schießt seit langem einfach unsere Haustiere ab, gefährdet Menschen, und niemand unternimmt etwas dagegen", ist eine Betroffene empört.
Allein in den vergangenen Jahren sollen 40 bis 50 Katzen verschwunden oder erschossen worden sein.
Obwohl die Zwischenfälle seit langem bekannt sind, wurde dem Mann die Jagdkarte nie entzogen.

アッパー・オーストリア地方のハウズルックヴァルトの、アンプフルヴァンクでは、猫を楽しんで射殺するハンターのことで大騒ぎになっています。
ハンターは50匹以上の猫をー主に住宅街でー射殺しました。
住民数十人が、抗議の署名で、年金受給者のハンターに対して反撃しています。
現在ハンターは、動物保護団体の、BH・Vöcklabruck から通告を受けています。
「これは狂気です。ハンターは長いあいだ私たちのペットを射殺して、全滅の危険があるというのに、誰もそれについては何もしていません」と、関係者は激怒しています。
過去数年の間だけで、40匹から50匹の猫が姿を消したり、殺されています。
この事件が以前から知られていますが、ハンターは、自分の狩猟免許が取り上げられることはありませんでした。



 オーストリアの住宅地で、年金生活者のハンターが、数年にわたり飼い猫などの猫を50匹近く射殺した事件です。しかしオーストリアの連邦狩猟法(Jagdgesetz OOE(JagdGOOE))では、このハンターの行為は合法的で、処罰の対象となりません。ですから「狩猟免許の取り消し」すらありません。オーストリアの法律では、野良犬猫(人の占有下いなければ、飼い主があったとしても「野生化」したとみなされ、野良犬野良猫の扱いになります)は、ハンターに対して、狩猟駆除を推奨する規定があるからです。この規定は、ドイツの連邦狩猟法(Jagdgesetz)でも同じです。
 Landesrecht konsolidiert Vorarlberg: Gesamte Rechtsvorschrift für Jagdgesetz, Fassung vom 21.07.2017 「フォアアールベルク州法の統合:狩猟法に関わる全ての立法 2017年7月21日改正」、より州法の具体的な規定の条文を引用します。


§ 34 Hunde und Katzen im Jagdgebiet
(1) Der Jagdnutzungsberechtigte und sein Jagdschutzorgan sind berechtigt, zu töten:
c) Katzen, die sie in einer Entfernung von mehr als 500 m vom nächsten bewohnten Gebäude wildernd antreffen.
(2)
a besteht nicht hinsichtlich Assistenzhunden, Polizeihunden, Jagd- und Hirtenhunden sowie Lawinensuchhunden,

34条 狩猟区域内の犬と猫に関して
(1)狩猟受益者(ハンター)とハンターの狩猟保護の機能(ハンターによる狩猟ゲームの保護の役割)は、犬と猫を殺す権利を有します。
c) 猫は、人が占有している最も近い建物から500メートルの距離で遭遇した、野生生物を食害している猫は殺害して良い(註 他のオーストリアの州法では、最小の民家からの距離を300mとしているところもあるようです)。
(2)補助犬、警察犬、狩猟犬と牧羊犬と雪崩捜索犬に関しては、除外します。



 私はイギリスやフランスの野良猫、放し飼い猫の大量殺害事件を記事にしました。(44匹の猫が不凍液で毒殺されたイギリス、200匹以上の猫が毒殺されたフランス~事件の背景なぜイギリスは猫の大量虐殺事件が多いのか)。
 後ほどの記事で書きますが、イギリスやフランスでは、野良猫と放し飼い猫の狩猟を法律で禁じています。対してオーストリア、ドイツ、スイスでは、狩猟法により、人の占有下を離れた犬猫(スイスは猫のみ。犬は自然保護レンジャーが駆除します)は、通年、当たり前に銃などで合法的に狩猟駆除されています。つまり、「合法的なこと」、「普通に行われていること」は、わざわざ報道する価値もないということでしょう。たまたまオーストリアの猫大量射殺事件が報道されただけです。それが、ドイツ、オーストリア、スイスでは、猫大量虐殺事件のニュースが少ない理由です。報道されないだけで、ドイツなどでは(高位推計で年間50万近くの犬猫が狩猟駆除されています)、水面下で、イギリスなどよりはるかに多い野良猫、外猫が殺害駆除されているのは間違いありません。

 そもそも狩猟駆除が合法であれば、より効果的な銃やわなを使用するでしょう。不凍液(自動車のラジエーター液)などによる毒殺や、刃物による切断は狩猟法で定められた猟法ではありません。逆に違法となる可能性があります。
 ですから、イギリスにおける野良猫、放し飼い猫の大量虐殺のニュースが多いことが、イギリスでの猫大量虐殺が多いということにはならないのです。また、不凍液(自動車のラジエーター液)での毒殺や、刃物で切断して殺害するのは、イギリスでは銃が使用できないからです。猫の狩猟駆除が法律で違法とされており、銃の使用は音などですぐに発覚するからです。次回は、イギリスにおける、野良猫(野良猫とみなされる放し飼い猫も含む)の扱いに関する法規や制度について述べます(続く)。


(動画)

 Abgeschossene Katzen in Oberösterreich ORF heute konkret. 「アッパー・オーストリアでは、実際に猫は撃たれています」。2016年8月9日。オーストリアのTVニュース。

In jedem dritten österreichischen Haushalt lebt eine Katze.
90 Prozent der Vierbeiner halten sich draußen auf und sind so Gefahren ausgesetzt.
Jedes Jahr werden in unserem Land tausende Katzen einfach getötet und das meist ganz legal. Denn die Tiere dürfen in freier Wildbahn von Jägern erschossen werden.

すべてのオーストリアのペットの猫の生活。
オーストリアにいるがために、4本足の友人(猫)の90%が危険にさらされています。
毎年私たちの国では、数千匹の猫を、ほとんど合法的に殺害しています。
猫が野生化しているとみなされれば、ハンターによって射殺することができるからです。


なぜイギリスは猫の大量虐殺事件が多いのか



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(Summary)
"antifreeze - Cat killers "in the UK.
There are many cases of cat massacre in the UK.


 前回記事、44匹の猫が不凍液で毒殺されたイギリス、200匹以上の猫が毒殺されたフランス~事件の背景、の続きです。私がインターネットで検索したところ、先進国の中では際立ってイギリスの猫、といっても野良猫や放し飼い猫ですが、虐殺事件が多いと感じます。例えば不凍液(自動車のラジエーター液)で猫を大量殺害(毒殺)する事件は、イギリスでは毎年のように複数の事件が発生しています。また、猫の切断された死体をひと目につくように放置するなどの事件は、アメリカやドイツではイギリスに比べて少ないと感じます。その原因は、私はイギリスの法律や制度に原因があると思います。


 まず「猫 殺し屋 不凍液」(cat antifreeze killer)の英語検索の結果は次のとおりです。cat antifreeze killer。英語圏はイギリスの他、アメリカ合衆国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどの先進国がありますが、イギリス以外では、「不凍液で猫を大量虐殺した」という事件はほぼありません。以下に、イギリスで発生した、不凍液による猫虐殺事件のいくつかを例示します。
 例示した以外でも、イギリスでは不凍液で猫を殺害する事件が大変多いです。不凍液で殺害する以外でも、最近のロンドン近郊の、「猫の頭部を切断して死体をひと目に晒す」、250匹以上の猫を殺害した、M25キャットキラーを私は取り上げています。


・2011年6月6日記事
Cat killer on the loose in picturesque rural hamlet has poisoned 33 pets with ANTI-FREEZE
「絵のように美しい村の猫殺害者は、33匹のペット(猫)に不凍液を摂取させた」。

・2012年4月27日
Pet owners lock up cats indoors as anti-freeze killer claims 48th victim
「ペット(猫)の飼い主は、不凍液キャットキラー犯罪者が48番目の犠牲者を求めているので(註 既に47匹が不凍液で殺されている)、猫を屋内に閉じ込めます」。

・2014年8月1日記事(猫毒殺で有罪判決を受けたのは2014年ですが、犯行は2013年です)
Pensioner admits lacing tuna with antifreeze after five cats die 「年金受給者の男は5匹の猫が死んだ後に、マグロに不凍液を添加したことを認めています」。

79-year-old man pleads guilty after five of his neighbours cats died from suspected poisoning last year.
A pensioner has admitted placing tuna laced with antifreeze in his garden, after five cats belonging to his neighbours died from suspected poisoning.
79歳の男性は、昨年毒殺が疑われる近隣の5匹の猫が死んだ後に、有罪判決を言い渡されました。
年金受給者の男は、近隣が飼っている猫5匹が毒殺の疑いで死んだ後に、庭に不凍液を入れたマグロを置いたことを認めています。


・2014年12月8日
Antifreeze, the killer chemical of pets – don’t let yours be a victim.
「不凍液、ペットの殺す化学物質ーあなたのペットを犠牲にさせないでください」。

In fact, a recent news article has highlighted the fact that around 50 cats a month in the UK are killed by antifreeze poisoning.
事実、最近のニュースの記事では、イギリスでは毎月約50匹の猫が不凍液中毒によって毒殺されているという事実が強調されています。


・2015年7月29日
Serial cat killer hunted after 44 felines POISONED to death in two years
「連続猫殺害者は2年間で44匹の猫を毒殺(不凍液)により猫を狩った」。

・2016年6月29日
Serial 'cat killer' at large as SIX pets were poisoned on the same street
「連続猫殺し者による大規模殺戮でおなじ街区で6匹の猫が毒殺(註 おそらく不凍液とされています)された」。

・2017年4月9日
Cat killer may be on the prowl in Croft after pet found dead in suspected antifreeze poisoning
「不凍液中毒でペットの猫が毒殺された疑いの後に、猫の殺人者はクロフト(地名)を徘徊しているかもしれません」。


 ドイツ語で同様に、「猫 殺し屋 不凍液」(Katze Murderer Frostschutzmittel)で検索したところ、ヒット数はほぼゼロです。ドイツ語圏は、ドイツ、オーストリア、スイスの大部分ですが、これらの国では、猫を不凍液で大量殺害する事件はほとんどないのだと推測します。
 またロンドン近郊で発生している、M25キャットキラー事件(M25 cat killer)のように、猫の頭部を切断して人目に晒すという事件もありません。ただしオーストリアでは、2015年に約50匹の猫を住宅地で男が射殺した事件(*1)はありました。この事件は、「ハンターには違法行為はない。飼い主は泣き寝入り」と報道されました。

 なぜイギリスは、猫を不凍液で大量殺害したり、刃物で猫を切断して人目に晒すなどの事件が、他の英語圏、ドイツ語圏の先進国に比べて多いのでしょうか。その理由ですが、私は次のように推測します。以下については、次回以降の記事で根拠(ソース)を挙げて論じたいと思います。

1、他の多くの先進国と異なり、イギリスの法律では、猫の狩猟が禁止されており、私有地内での猫の駆除も禁じられている。
2、イギリスでは、行政が野良猫を捕獲することがない(アメリカでは行政機関のアニマルコントロールが野良猫を捕獲する)。
3、イギリスはTNR活動が盛んで、TNRの普及(他の要因も考えられますが)により野良猫の駆除殺処分を行わないことから、イギリスでは野良猫の数が推計900万匹と、他の先進国に比べて異常なほど多い。
4、そのためにイギリスでは猫被害が深刻である。
5、しかし猫被害者は猫を狩猟駆除することも、行政に引き取ってもらうこともできず、非合法に自力救済するしかない。


 以上については、次回以降の記事で根拠(ソース)を挙げて論じたいと思います。


(動画)

 Heartbreaking video of cat struggling to walk hours before dying from antifreeze poisoning. 「不凍液中毒で死ぬ数時間前の、歩くのに苦労している猫の胸が痛くなるビデオ」。2016年12月7日。このビデオ撮影の数時間後に猫は死んだということでしょう。最初から室内飼いすればいいのに。




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44匹の猫が不凍液で毒殺されたイギリス、200匹以上の猫が毒殺されたフランス~事件の背景



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(Summary)
A serial cat killer is on the lose after 44 moggies have been poisoned with antifreeze and ecstasy in the same area.
Police have launched a probe into the serial poisoner following the deaths.
The pet poisoner has struck repeatedly over the last two years killing the beloved pets.


 2015年にイギリスで、44匹の猫が不凍液(自動車のラジエーター液)で毒殺される事件がありました。犯人は見つかっていません。この事件以外にも、2010年以前から、2011年、2012年、2013年、2014年、2016年、2017年と複数の不凍液による猫の大量殺害事件が毎年イギリスでは続いています。さらに最近私も取り上げたことですが、250匹以上の猫が頭部を切断されるなどで殺害される事件がイギリスのロンドン近郊で現在も続いています。犯人検挙はまれです。私がアメリカと西ヨーロッパの猫虐殺事件を調べたところ、イギリスでは猫大量殺害事件が他国と比べて多いと感じます。その理由について考察します。

 
 現在、ロンドンの愛猫家を震撼させている、猫大量殺害事件を私は取り上げています。現在も継続しているようですが、野良猫や放し飼い猫の頭部が切断されるなどして殺害された事件です。そして、死体を目立つように放置します。発見された死体は250体を超えます。数年前から継続して発生していますが、犯人はまだ見つかっていません。
 この事件を取り上げた、私の記事はこちらです。250体以上の頭部が切断された猫の死体が見つかった~イギリス。なお、この事件は、wikipediaでも収録されています。M25 cat killer

 一方、2015年には、同じ街区で44匹の猫が相次いで不凍液(自動車などのラジエーター液)で毒殺されるという事件が、イギリスで発生しています。この事件でも犯人は見つかっていません。なお不凍液(ラジエーター液)の主成分であるエチレングリコールは毒性が強く猫などにとっては致死毒です。不凍液は入手しやすく、かつ甘い味がして猫に摂取させやすい特徴がありますので、しばしば猫の毒殺事件では用いられます。
 44匹の猫が不凍液で殺害された、2015年のイギリスの事件を報じるニュースから引用します。なおこの事件以外にも、イギリスでは毎年のように、不凍液で野良猫や放し飼い猫が毒殺される事件が発生しています。Serial cat killer hunted after 44 felines POISONED to death in two years 「シリアル(連続)・キャットキラーは、2年間に44匹の猫を毒で殺害しました」。2015年7月29日。


A SERIAL cat killer is believed to be on the loose after 44 moggies were found killed in the same neighbourhood in the last two years.
Three of the poor victims were allegedly poisoned with ecstasy while dozens have been killed after drinking deadly anti-freeze.
Police, along with the RSPCA, have launched a manhunt to catch the feline killer after confirming the tragic deaths were the result of a "deliberate act".

過去2年間に44匹の猫が同じ地域で殺されたことが判明した後に、シリアル(連続)・キャットキラーは野放し状態と考えられています。
哀れな犠牲者(猫)のうちの3匹は、性的快感のために毒殺されたとされていますが、その後も致死的な不凍液を飲んだ数十匹の猫が殺されました。
警察は、RSPCA(註 世界最大の動物保護団体)とともに、猫の悲劇的な死が「意図的に行われた」結果であることを確認した後に、猫の殺害犯を逮捕するための捜査を開始しました。



 イギリス以外では最近では、フランスでわずか1ヶ月間の期間で200匹にも及ぶ、連続猫殺害が起きています。フランスも、イギリスとともに猫虐殺事件が多いと感じます。イギリスとフランスは、実は猫に対する動物愛護政策や法律において共通点があります。私はその「共通点」が、イギリスとフランスでの、猫大量虐殺事件が多い理由の一つと推測しています。それは、後ほどの記事で取り上げます。
 'Serial cat killer' is hunted in France after fatally poisoning more than TWO HUNDRED felines in a month 「フランスの『シリアル・キャットキラー』は、1ヵ月のあいだに200匹以上の猫を致死毒で毒殺し狩りをした」。2017年6月6日、から引用します。


More than 200 cats have been poisoned to death within a month in a French village, it has emerged.
The 'serial cat killer' has been targeting animals in Saint Pierre la Mer, 55 miles south-west of Montpellier in southern France.
Charities have also called for autopsies to be carried out to determine what poison is being used.

フランスの村では、1ヵ月のあいだに200匹以上の猫が中毒で死にました。
「シリアル・キャットキラー」は、南フランスのモンペリエから南西55マイル離れた、サンピエール・ラ・メールにいる動物を標的にしています。
また慈善団体は、どの毒が使用されているかを特定するために剖検を実施するよう求めている。



(動画)

 Two hundred cats poisoned inside month in French village 「フランスの村で、1ヶ月間で200匹の猫が毒殺された」。2017年6月6日公開。なおこの事件では、犯人検挙には至っていないようです。

A small seaside resort in southern France is on edge after more than 200 cats, both pets and strays, were poisoned to death inside a month.
The Association of Stray Cats has reported the events to police in the hope that autopsies can be carried out.

南フランスの小さな海辺のリゾート地は、1ヶ月のあいだに200匹以上のペットと野良の猫が毒で殺された後に、緊張状態にあります。
The Association of Stray Cats(野良猫協会)という団体は、警察にこの事件を猫の剖検を行うことを望んで報告し、猫の剖検を行うことを希望しています。





(動画)

 Pet poisoning - Antifreeze. 「ペットの毒殺ー不凍液」。2014年3月16日。猫や犬にとって、不凍液(自動車のラジエーター液)は、致死的な毒であることが説明されています。イギリスの獣医師診療所による啓発ビデオ。




 次回記事では、イギリスで発生した、2011年、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年の、いずれも不凍液(自動車のラジエーター液)を用いた、猫大量毒殺事件を取り上げます。イギリスでは、野良猫、放し飼い猫の大量殺害事件が極めて多いです。

「殺処分した野犬の肉を輸出すればよい」と主張しているオーストラリアの研究者



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(Summary)
Researcher flags possibility of selling wild dog meat to Asia in new export industry.
Dr Benjamin Allen, a researcher who is no stranger to controversy has pondered whether exporting wild dog meat to South-East Asia is a sustainable way to manage the pest.
He said, "These things shouldn't be so taboo that we can't even talk about it, but I think anyone would be crazy to try and start a wild dog meat industry in Australia."


 記事、バリの犬食を批判するオーストラリア人の厚顔無恥、の続きです。前回記事では、インドネシアのバリ島での犬食に圧力をかけ、止めさせようとしているオーストラリアの動物愛護(誤)団体のことを書きました。一方オーストラリアでは、たいへん多くの野犬野良猫を殺害駆除しています。オーストラリアの著名な研究者の一人は、「オーストラリアでは野犬駆除に高額の公費を費やしている。しかし殺された野犬の死体は無駄に廃棄されるだけだ。野犬の肉を犬食習慣があるアジアの国に輸出すればよい」と主張しています。


 「オーストラリアでは野犬駆除に高額の公費を費やしている。しかし殺された野犬の死体は無駄に廃棄されるだけだ。野犬の肉を犬食習慣があるアジアの国に輸出すればよい」と主張している、オーストラリアの研究者のニュースを引用します。
 Researcher flags possibility of selling wild dog meat to Asia in new export industry. 「研究者は、野犬の肉をアジアに売る新しい輸出産業の可能性があると述べています」。2016年8月11日。


A researcher who is no stranger to controversy has pondered whether exporting wild dog meat to South-East Asia is a sustainable way to manage the pest.
Dr Benjamin Allen said the control of wild dogs on Australian pastoral land had become a major concern to local, state and federal governments.
We've got no idea how many wild dogs are in Australia, but there's something in the order of 10,000-15,000 scalps a year handed in to local governments for bounty payment.
The dog is often hung on a tree or hung on a fence, or left to rot on the ground.
Dr Allen has spent the major part of his career trying to curb the impact of feral animals on prime agricultural country.
In those areas, dogs are not a conservation focus, they are a pest to those industries.
Those enterprises are worth a lot to our economy.
I see a bunch of wild dogs hanging off a fence, I think 'What a waste.

知らない人がいない著名な研究者は、野犬の肉を東南アジアに輸出することが、有害動物(=野犬)の頭数管理において持続可能な方法であるかどうかについて思案しています。
ベンジャミン・アレン博士は、オーストラリアの放牧地における野犬の個体数管理は、地方、州および連邦政府にとって大きな関心事となっていると述べました。
私たちは、オーストラリアにおける多くの数の野犬に対しては何のアイデアもありませんが、1年間で10,000〜15,000頭の、野犬の駆除に対する報奨金が地方自治体から支払われるなどはされています。
犬はしばしば木にぶら下げられたり、フェンスに掛けられたり、地面で腐敗したりします。
アレン博士は、野生動物が重要な農業国に及ぼす影響を抑制する取り組みで、彼のキャリアの大部分を費やしました。
これらの地域(主要農業国)では、野犬は保護の対象ではなく、農業にとっては害獣です。
農業事業者は、私たちオーストラリアの経済にとって大変重要です。
私は野犬の死体がフェンスにぶら下がっているのを見て、何と無駄なことだと思います。



 ベンジャミン・アレン博士の、「オーストラリアで駆除した野犬の肉を東南アジアに輸出して、新しいオーストラリアの産業にするべきだ」という提言は、まだ実現していないようです。しかし、博士の提言は、全く理にかなってると思います。野犬はいずれにしても、害獣として殺害駆除されます。その死体を無駄にして、廃棄物として腐るがままにするよりは、肉として需要がある国に輸出すれば、いくつものメリットがあります。次のようなことが挙げられます。
・オーストラリアでの廃棄物(野犬の死体)対策になる。
・オーストラリアの新しい産業育成になる。
・資源の有効活用になる。そして屠殺される家畜が減り、動物福祉にも適う。

 バリでの犬食習慣では、主に食用とされるのは野良犬です。バリにおいても、野良犬を捕獲し、食用とすることは次のようなメリットがあります。
・野犬が減るために、野犬による咬傷事故や狂犬病の防止になる。
・バリの人の収入源、雇用に寄与する。
・資源の有効利用となる(食料不足解消に寄与する)。屠殺される家畜が減り、動物福祉にも適う。

 このようばなメリットは、オーストラリアの研究者の、「オーストラリアで野犬を駆除した際の肉を東南アジアに輸出すべき」という提言とほぼ同じです。オーストラリアの動物愛護団体が、バリ政府に対して、「犬肉の商業流通を禁止しろ」と圧力をかけるのはナンセンスです。厚顔無恥も甚だしいと思います。

 なお、オーストラリアでは、野良猫の駆除数は野犬よりもはるかに多いです。例えば、現在オーストラリア連邦政府は、「5ヵ年野良猫200万匹駆除事業」を実行中です。
 また、私はかつて、オーストラリアでの野良猫の駆除を推進するために、「オーストラリア人は積極的に野良猫を狩猟し、その肉を食べるべきだ」と主張している、オーストラリア女性を取り上げました。「オーストラリア国民は野良猫を狩って食べるべきだ」と主張しているオーストラリア人女性
 さらに、オーストラリアの先住民族であるアボリジニは、猫を狩猟して食用としています。CATS - FRIEND OR FOOD (3) WHERE AND WHY THEY ARE EATEN Copyright 1999-2013, Sarah Hartwell 「猫は人類の友か食料か」、から引用します。


In Australia, where the feral cats have become a severe problem, Aboriginal tribes now hunt and eat the feral cats.
They may have little choice because the cats have nearly wiped out their normal prey.

野良猫が深刻な問題になっているオーストラリアでは、アボリジニ(註 先住民族)の部族が、野良猫を狩り、食べるようになりました。
アボリジニの部族にとっては、猫が彼らの通常の狩りの獲物をほとんど一掃してしまったので、彼らにはほとんど選択肢(猫以外を狩って食べること)がないのかもしれません。


 
 オーストラリア人研究者の「駆除された野犬は食肉として有効活用すべき」や、女性ライターの、「猫の駆除を進めるために、狩った猫を食べるべきだ」は、まったく理にかなった主張だと思います。同様に、バリで野犬を捕獲して食用にすることそのこと自体は、ある意味大変理にかなった方策です。
 飼い犬を盗んだり、毒殺した犬の肉を人に提供したり、屠殺方法が残酷(いずれにしても動物を屠殺することは多かれ少なかれ残酷なことです。なぜ犬だけ問題になるのでしょうか?)だということは、犬食とは別の問題です。オーストラリア人が、バリの犬食を批判するのはおかしなことです。


(動画)

 Are Bali tourists eating dog meat? 「バリの観光客は犬肉を食べているのでしょうか?」。オーストラリアNTDTV。2017年7月10日に公開。
 こちらのニュースでは、犬食そのものへの批判が強いです。中国やベトナムの犬肉食まで批判しています。オーストラリア人は、他国の犬食習慣を批判する資格はないでしょう。犬が、killed brutally「残酷に殺された」とありますが、「残酷」ではない屠殺がありますか。




(画像)
 
 ニュースソース、Researcher flags possibility of selling wild dog meat to Asia in new export industry. 「研究者は、野犬の肉をアジアに売る新しい輸出産業の可能性があると述べています」から。
 オーストラリアでは、野犬を大量に殺害駆除し、その死体を廃棄しています。バリなどの犬食を批判する資格があるのでしょうか。むしろ有害獣を食べて、資源の有効活用をしているバリの方が、動物愛護の点でも優れているとさえ思えます。その分、屠殺される家畜が少なくなります。現に、バリはヒンズー教徒が主ですので、牛を食べる習慣はありません。

オーストラリア 野犬

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バリの犬食を批判するオーストラリア人の厚顔無恥



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(Summary)
Tourists to Bali are fed dog meat unwittingly, Australian investigation discovers
Planning a trip to Bali?
You may want to refrain from trying the “chicken” satay.
If you oppose dog meat(lol).


 インドネシアのバリ島は、オーストラリア人に人気の観光地です。オーストラリアのTVニュースでは「バリ島で売られている肉の串焼きの多くは、鶏肉と偽装された犬肉である」ことを報じ、バリの犬食も批判しています。「オーストラリア人観光客が知らずに犬肉を食べている」ということです。しかしオーストラリアは多くの野犬を毒殺、射殺などで駆除しています。さらにアニマルシェルターで殺処がする犬猫の数は年間20万頭とされています。オーストラリアの学者の一人は、あまりの駆除される野犬の多さから、「殺した野犬の犬を犬食習慣があるアジアに輸出すればいい」と提言しています。また、オーストラリアで駆除される野良猫は国の公的事業だけでも年間40万匹です。自治体や民間人の駆除数を加えれば、それよりはるかに多くなります。


 オーストラリアのメディアが、インドネシアのバリの犬食を批判する記事です。こちらの記事では、バリの犬食習慣そのものを批判するというよりは、バリを訪れたオーストラリア人観光客が知らずに犬肉を食べさせられている(鶏肉と偽って犬肉を販売している)ということに重きを置いています。
 Tourists to Bali are fed dog meat unwittingly, Australian investigation discovers 「オーストラリアの調査では、バリの観光客は無意識のうちに犬の肉を食べさせられていることが発見されました」。2017年6月20日。


The Australian Broadcasting Company (ABC) recently reported that tourists to the Indonesian island are being tricked into eating dog meat by vendors who hawk snacks on Bali’s popular beaches.
Vendors are selling sticks of dog-meat satay to foreign tourists, but they’re not making that knowledge readily available to the tourists themselves.
“No, no dog,” he told the beachgoers, before letting purchase what they believed to be chicken satay.
The practice of eating dog isn’t currently illegal in Bali, but the methods by which it’s sold and obtained — and the brutal ways in which the animals are collected and killed — are very much illegal.
Dogs being bludgeoned to death,shot on the street, and even killed with cyanide-laced fish.
The actual risk depends upon how much poison is in the dog meat.
In response to findings concerning the Balinese dog-meat industry, Animals Australia is asking Australians to put pressure on the Balinese government to end the trade.
BAWA estimates that 70,000 dogs are killed for meat in Bali every year.

オーストラリアの放送局(ABC)は最近、インドネシアのバリ島を訪れた観光客が、バリの人気があるビーチで、軽食を売る業者に騙されて犬の肉を食べていると報じました。
軽食の販売業者は、外国人観光客に犬肉のサテという串焼きを販売していますが、販売業者はその知識(肉は実は犬肉であるということ)を観光客自身が簡単にはわかるようにはしていません。
「いいえ、これは犬肉ではありません」と、観光客が、それが鶏肉のサテ(肉の串焼き)であると信じているものを購入する前に、軽食の販売業者は言いました。
犬を食べる行為は現在バリ島では違法ではありませんが、犬肉の販売や入手方法や、犬が輸送され、殺される方法は残酷で極めて違法です。
犬は棍棒で殴られて死に、路上で射殺され、シアン化物を仕込んだ魚でも殺されます。
(毒殺された犬の肉を食べた観光客の)実際の危険性は、どれくらいの毒が犬の肉に含まれているかによって決まります。
アニマルズ・オーストラリア(オーストラリアの大手動物愛護団体)は、バリの犬肉産業に関する調査結果を受けて、オーストラリア国民にバリの政府に対して、犬肉の商業取引を止めさせるように圧力をかけてもらうよう求めています。
BAWA(バリの動物愛護団体)は、毎年バリ島で7万匹の犬が殺されたと推定しています。



 上記の記事にあるとおり、オーストラリアの大手動物愛護団体は、インドネシアのバリ政府に対して、オーストラリア人が犬肉の商業取引を止めさせるように圧力をかけるように呼びかけています。「犬の食用は動物愛護に反する」とし、さらに殺害が「残酷」というのがその理由です。
 しかしオーストラリアは、「外来生物駆除」の連邦政府の方針により、年間万単位の野犬を公的施策として殺害、駆除しています(数万頭の野犬駆除の報奨金が支払われています)。公にされない民間人による野犬の駆除数を加えれば、それよりも更に多くなります。また殺害方法も毒殺が主で、そのほかには銃による射殺です。つまり、バリ島で行われている、「毒殺」「銃殺」とほぼ同じ殺害方法で、オーストラリアが特段バリと比べて、野犬の殺害方法で人道的に配慮しているわけではありません。またオーストラリアでは、大量に殺害駆除する野犬の有効活用として、研究者の一人が「犬肉を食べる習慣があるアジア諸国に殺害駆除した野犬の肉を輸出すればいい」と提言しています。

 そのほか、オーストラリアでは野良猫の殺害駆除の数も野犬以上に多いのです。連邦政府の方針は、「オーストラリア全土での野良猫根絶が望ましい」としています。現在国家プロジェクトとして、「5ヵ年野良猫200万匹駆除計画」を実施中です。そのほかに自治体が公的施策として行う野良猫の駆除事業や、民間人による野良猫の猫の殺害も多いです。猫の殺害方法も毒殺、射殺が主でバリの犬殺害方法とほぼ同じです。苦痛軽減に配慮しているとは言えません。
 オーストリアは、野良猫に関しても、あまりの駆除数の多さから、「食用にして有効活用すべき」と提言した人がいます。また、「アボリジニ(先住民族)の人たちに野良猫の狩猟と食用を推奨」している研究者もいます。

 これらのオーストラリアの野犬、野良猫対策を鑑みれば、オーストラリア人がバリの犬食を批判する資格があるのかと、私は疑問に思います。もちろん、バリの軽食屋が犬肉をほかの肉と偽って観光客に提供することはもちろん非難されるべきです。それと犬食習慣そのものとは分けて考える必要があります。
 次回は、次の事柄について取り上げようと思います。
・オーストラリア人の学者が、「駆除した野犬の肉を犬食習慣があるアジア諸国に輸出すべき」と提言したニュース。
・オーストラリアの野良猫駆除と、野良猫の肉を食べることを推奨する意見、などです。


(動画)

 Australian tourists are unwittingly eating dog meat in Bali - Animals Australia 「オーストラリアの観光客は知らないうちにバリで犬の肉を食べますーアニマル・オーストラリア」。2017年6月19日。犬肉を偽ってほかの肉として売るのは非難されるべきですが、犬の殺害と食用自体は、オーストラリア人は批判する資格はないと、私は思います。 




(動画)

 Wild dogs kill native Australian animals & livestock.wmv 「オーストラリアの野犬は在来生物と家畜を殺す」。201年6月3日。在来生物と家畜を殺すことが野犬の殺害駆除の正当な理由ならば、バリでも同じことでしょう。さらにバリでは、野犬の駆除は、狂犬病の予防という正当な理由があります。オーストラアリア人が、バリの犬食を非難することには違和感を感じます。野犬を駆除して、その肉を食品として有効活用するバリの方が正しいような気がします。




(動画)

 Bowhunting Australia - Wild Dog Double 「ボウ・ハンティングー野犬を2頭」。レジャーとしての野犬野良猫のハンティングは、オーストラリアでは盛んに行われています。オーストラリアでの、野犬野良猫の猟果を自慢する動画の投稿は多数あります。2017年5月11日。




(参考資料)

バリ島で人気の「サテ」は犬肉か、動物愛護団体が警告。2017年7月11日。ヤフーニュース。

買った当日に犬を警察官から射殺された飼い主(涙)~ドイツ、ヘッセン州フルダ



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(Zusammenfassung)
Hessen Fulda
Die Polizei hat Sonntagabend auf der Autobahn 7 bei Fulda nach stundenlanger Suche einen ausgebüxten Hund erschossen.
Nach Angaben der Polizei wurde das Tier getötet, um Unfälle zu verhindern und die Sicherheit der Autofahrer nicht zu gefährden.
Der französische Beauceron (der Hund) war seinem Besitzer nachmittags auf einem Parkplatz davongelaufen.
Er hatte den Hund erst an dem Tag gekauft(R.I.P).


 私はしばしば、ドイツの警察官による犬射殺のニュースを取り上げています。今回は7月3日にドイツ、ヘッセン州フルダで起きた、高速道路上での警察官による犬射殺事件です。本件では高速道路上に犬が徘徊している状態で、犬はまだ車に接触するなどの事故を起こしていませんでした。しかし警察官は、安全対策上犬を射殺しました。その犬は、飼い主がその日に買ったばかりでした(涙)。
 

 サマリーの事件を報じる、ニュースサイトから引用します。Polizei erschießt Hund auf der Autobahn 7 bei Fulda 「ヘッセン州フルダの7号線高速道路で、警察官は犬を射殺した」。2017年7月3日。


Die Polizei hat Sonntagabend auf der Autobahn 7 bei Fulda nach stundenlanger Suche einen ausgebüxten Hund erschossen.
Nach Angaben der Polizei wurde das Tier getötet, um Unfälle zu verhindern und die Sicherheit der Autofahrer nicht zu gefährden.
Der französische Beauceron war seinem Besitzer nachmittags auf einem Parkplatz davongelaufen.
Er hatte den Hund erst an dem Tag gekauft.
Sein Herrchen hatte zu einer Pinkelpause angehalten, den gerade erstandenen Hund dabei nicht angeleint.
Herrchen, Polizei und weitere Autofahrer versuchten danach, den Hund einzufangen.
Am Ende entwischte der eineinhalb Jahre alte Hund immer wieder – auch über die Autobahn.
Am Abend entschieden die Beamten den Hund zu töten.
Der Besitzer stimmte dem zu.
Polizisten erschossen den Vierbeiner schließlich.

警察官は日曜日の夜、フルダの高速道路7号線上で、逃げ出した犬を数時間捜索した後に、射殺しました。
警察によると、事故を防止し、ドライバーの安全を脅かすことがないように、犬は殺されました。
フレンチ・ボースロン(註 犬種)は、その日の午後に、駐車場で飼い主から逃げました。
犬の飼い主は、その日に犬を買ったばかりでした。
犬の飼い主トイレ休息の際に、逃げた犬にリードをつけないばかりか、しっかりと保持していませんでした。
犬の飼い主、警察官や他のドライバーは、犬を捕まえようと試みました。
生後半年の犬は、何度も何度も高速道路上で逃げ回りました。
夕方には、警察官は、犬を殺すことにしました。
飼い主はそれに同意しました。
最終的には、警察官は四本足の友人(犬)を射殺しました。


 いかなる場合でも、犬にはしっかりとリードをしなければならないという実例でしょう。ドイツは、高速道路の安全確保に対しては、大変厳格です。しばしば「高速道路場で犬が警察官に射殺された」という、ニュースがドイツでは報道されます。今でもドイツの高速道路(アウトバーン)は、速度無制限の区間がありますから。
 一方、日本では、高速道路場で犬猫が保護されたニュースは大概、「美談」として伝えられます。例えば次のようなニュースです。福島の高速道路で保護された絵になる看板猫 学芸員「すずのすけ」。2017年2月21日。


Izumiさん(45)は、すずとの出会いを振り返る。
「2014年6月の深夜。福島の被災地猫の給餌活動の帰り、高速のパーキングエリアから本線に合流する寸前に、ぽつんと座ってたんです」。
給餌活動の帰りだから、段ボール箱やガムテープもそろっていて、これほど捕獲・保護に適した車もなかった、と笑う。



 高速道路場で犬猫を保護するのは、本人も含めて交通事故の引き金にもなりますし、迷惑行為にもなりかねません。それを無条件で美談と報じるのも、違和感を感じなくもないです。警察官や道路公団の職員に任せたほうが良いケースもあるでしょう。
 ドイツのように、警察官が高速道路上の犬猫を射殺するのも、やむを得ないケースもあると思います。しかし日本では、動物愛護家の過激なバッシングが予想されるため、またそのような法整備がありませんから、高速道路場で警察官が犬猫を射殺することはありえないと思います。


(動画)

 Beauceron Dog Breed | French Shepherd (Beauceron Berger de Beauce) - Dog Breed 「ボースロン 犬の品種 フランスの牧羊犬」。2017年5月20日公開。こちらが射殺された犬と同じ品種の、ボースロンという犬種です。高価だったのでしょうか。




(動画)

 Krass! Hund springt auf der Autobahn aus dem fahrenden Auto! 「ひどい!犬が走っているクルマの中から高速道路に飛び出した!」。2011年9月25日。飼い主はアホ。

対馬のノネコ、野良猫対策は先進国、オーストラリアに学ぶべきだ



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(Summary)
Kangaroo Island feral cat eradication initiative


 在来の希少生物が野良猫の食害にあっている自然環境では、ノネコ、野良猫は駆除~根絶が国際的なスタンダードです。日本では、例えば絶滅危惧種のアマミノクロウサギの生息地である徳之島でTNR活動を行う民間団体がありました。アマミノクロウサギは、ノネコ、野良猫により深刻な食害を受けています。そのほかにも、ノネコ、野良猫との競合や感染症をうつされるなどで深刻な被害を受けているツシマヤマネコの生息地ですら、地域猫活動が行われています。日本は生態系保全の意識が極めて低い、環境後進国だと思います。在来種保護においては、日本は海外の先進事例に学ぶべきだと思います。


 私は、日本固有種のアマミノクロウサギの生息地、徳之島でのTNR活動を取り上げています。結局は徳之島は、ノネコ、野良猫によるアマミノクロウサギの食害は続き、島内のノネコ、野良猫を捕獲して島外排出の方針に転換しました(国際標準から外れた徳之島のTNR~島嶼での希少生物保護では、野良猫は駆除根絶すべき)。
 そのほかに私は、オオミズナギドリの日本有数の生息地、御蔵島でのTNR活動も取り上げています(御蔵島のTNRはいつまで過ちを繰り返すのか~オオミズナギドリ絶滅の危機)。御蔵島ではTNR活動を開始して以降に猫が激増し、オオミズナギドリは減りました。こちらでも猫は島外排出の方針に変わりました。
 これらの事例では、TNR活動が、緊急を要する、かつ絶滅が危惧されている在来希少種の保護が遅れました。幸いにも、徳之島のアマミノクロウサギと御蔵島のオオミズナギドリは絶滅には至っていません。しかし、その危険性は未だに大です。この2つの事例以外にも、ノネコ、野良猫から被害を受けている希少生物生息地でTNR(地域猫活動)が行われている地域が日本にいくつかあります。今回は、大変絶滅が危惧されている、ツシマヤマネコの生息地、対馬市の地域猫活動について述べます。

 まず、ツシマヤマネコについてです。「本亜種は日本では長崎県の対馬にのみ分布する。絶滅が危惧される希少動物である。近年は野猫の増加がツシマヤマネコの生存環境をますます圧迫している。1996年には、野猫ないし野良猫から感染したと思われるFIV感染症(いわゆるネコエイズ)のツシマヤマネコが初めて発見されている」とあります。ツシマヤマネコは、ノネコ、野良猫により、生存を圧迫されています。
 対馬市の、ツシマヤマネコの保護を目的とした対策では、TNR、地域猫活動が行われています。また、飼い猫の管理に対する条例もあります。対馬市の地域猫について、以下の資料を引用します。 のらねこ対馬に行く 。小池英梨子 立命館大学院応用人間科学研究科対人援助額領域 2015 年修了(2016年)。


1996年にツシマヤマネコに猫エイズ(FIV)が発見された。
環境省が飼い猫とノラ猫 50 頭の血液検査を実施したところ、11頭(22%)という非常に高い感染率であった。
ヤマネコの島のノラ猫事情。
奥には猫ハウスらしき、段ボールと発砲スチロールが。
ここの子たちは、誰かにお世話してもらっている。
車から、女性が降りてきて、猫たちのごはんを乗せた紙皿を置く。
対馬の猫問題は、大きく分けて3つある。
・ツシマヤマネコと生息域が被ることによる、感染症やケガ問題
問題に対する取り組みは大きく分けて2つある。
・飼い猫登録、適正飼育の普及啓発
・ノラ猫不妊化事業
「(不妊)手術をした猫に関しては、継続して餌を与えることを認めるかわりに、今後新しく手術していない猫がはいってきた場合は速やかに市に連絡してくださいという約束にしている」。
「対象地区でマイクロチップが入っていない場合は、すべてノラ猫として扱い、避妊去勢手術、マイクロチップ、耳先カットを実施する」。
環境省のヤマネコ保護増殖事業予算から、長崎県に一部委託され、県から市に「猫の適正飼養事業」として 250 万円が降りてきているそうだ。
課題解決志向の TNR をメインに実施している。



 上記の文献により、ツシマヤマネコの現状をまとめると次のようになります。
1、ツシマヤマネコは現在100匹ほどの生息数で、絶滅が危惧されている。
2、ツシマヤマネコは、ノネコ、野良猫、放し飼い猫(イエネコ種)による感染症や競合により、生存を脅かされている。
3、ノネコ、野良猫からツシマヤマネコを保護する対策としては、地域猫、TNR活動が採用されている。

 TNR活動については、環境省が「ツシマヤマネコ保護増殖予算」から助成されています。つまり環境省がTNRを、ツシマヤマネコの保護増殖のためにと認めているということです。しかし1990年代には、環境省は直接野生生物保護のために、北海道天売島でTNRを行い、結局はノネコ、野良猫の数を1,5倍にまで増やしてしまったという大失敗があります(天売島野良猫考~TNRは1990年代には既に失敗していたー1)。その経験を生かさず、極めて絶滅が危惧されるツシマヤマネコの保護で過去の過ちを繰り返すというのでしょうか。
 それと、飼い猫に対する飼養規制ですが、条例を見た限り努力義務ないし指導勧告にとどまり、猫の放し飼いや増殖を抑止する効果があるとは思えません(○対馬市ネコ適正飼養条例)。

 日本では、ノネコ、野良猫による在来希少生物の被害防止では、過去に何度も過ちを繰り返してきました。すなわち、「ノネコ、野良猫はTNRにより数を抑制する」です。まずTNRを行い、結局はノネコ、野良猫が逆に増殖し、TNRを始める前より希少生物のノネコ、野良猫による被害が増えた~その地域からノネコ、野良猫を排出する、という方針に転換する、です。北海道の天売島、御蔵島、徳之島然り。
 幸い、過去の事例では、保護の対象となる野生動物は絶滅していません(徳之島のアマミノクロウサギは危機的な状態ですが)。しかしツシマヤマネコは生息数の少なさからして、このまま無為無策に等しいTNR、地域猫活動を漫然と続け、飼い猫の飼育規制も有名無実ならば、絶滅は必至です。日本は愚かな環境保護後進国ですか。

 比較対象として、ノネコ、野良猫から在来生物を保護する、先進的な取り組みをしているオーストラリアの事例を紹介します。オーストラリアでは国の方針として、「全国土でノネコ、野良猫の根絶が望ましい」としています。5つの重点地域の一つである、カンガルー島のノネコ、野良猫を駆除(毒餌、わな、射殺など)し根絶。さらには飼い猫の飼育完全禁止、つまり島ではイエネコ種の存在を20130年までにゼロにする方針です。
 Kangaroo Island feral cat eradication initiative 「カンガルー島の野良猫根絶の先行施策」。サウス・オーストラリア州政府。2017年4月24日更新。


The goal of the Kangaroo Island feral cat eradication initiative is to eradicate feral cats from Kangaroo Island (KI) by 2030.
Kangaroo Island is nationally important for biodiversity conservation, primary production and tourism, with nearly 50% of the native vegetation remaining.
Kangaroo Island is already free from foxes and rabbits.
Kangaroo Island is set to become one of the world's largest inhabited islands free of feral cats under a community-driven, NRKI supported, Australian Government plan to make the island a safe haven for wildlife.
Kangaroo Island joins on the Australian Government's list of five priority islands (announced June 2016) aiming to become feral cat free.
Feral cat impacts.
Feral cats spread livestock diseases (sarcocystis and toxoplasmosis) that impact production and profitability, causing substantial economic cost to the Kangaroo Island sheep industry (approximately $2 million annually).
Feral cat predation is a major threat to the island's valuable and endemic fauna, with up to 50 native animal species at risk including .
Three stage initiative
Stage 1. 2015-2018
Trial feral cat control techniques, establish baseline monitoring programs and establish a process for gradual phasing out of all cats.
Stage 2. 2018 - 2021
Eradicate feral cats from the Dudley Peninsula, monitor success of control actions and initiate a gradual phasing out of all cat ownership.
Stage 3. 2021 - 2030
Eradicate feral cats from Kangaroo Island, monitor success of control and continue with the phasing out of all cat ownership.

率先となる、カンガルー島の野良猫根絶施策の目標は、2030年までにカンガルー島の野良猫を根絶することです。
カンガルー島は生物多様性保全にとっては、一次産業と観光という見地から国家的に重要であり、また原生植物のほぼ50%が残っています。
カンガルー島では、既にキツネとウサギがいません。
NRKI(環境保護団体)の支援を受けて、オーストラリア政府はカンガルー島を野生動物の安全な避難所にする計画であり、カンガルー島は、地域主導の、野良猫のいない、世界最大級の人が居住する島のひとつになる予定です。
カンガルー島は、野良猫がゼロになることを目指す、オーストラリア政府が発表した5つの重点島(2016年6月に発表)のリストに加わりました。
野良猫は、産業の生産と収益性に影響を与え、カンガルー島のヒツジ畜産業に多額の経済的損失(年間約2百万ドル)の原因となる畜産病(胞子虫症およびトキソプラズマ症)を広げます。
野良猫による捕食は、島の貴重で在来の動物相にとっては大きな脅威であり、50種に及ぶ在来の動物種を含めてリスクとなります。
3段階取り組み
第1段階 2015年~2018年
予備的な野良猫の制御技術、つまり基礎となる野良猫の監視プログラムを確立し、すべての猫を徐々に段階的に排除する段階的に廃止するプロセスを策定します。
第2段階 2018年〜2021年
ダドリー半島で野良猫を根絶し、野良猫の管理活動の成功を監視し、さらにすべての猫の飼い主から徐々に段階的に猫を除去します(猫飼育の禁止)。
第3段階 2021 年~2030
カンガルー島の野良猫を根絶し、その成功の監視を監視し、すべての猫の所有を段階的に廃止し(猫飼育の禁止)、それを継続します。



 なお、オーストラリアの野良猫根絶事業においては厳格で、主に毒餌が用いられます。そのほかはトラップや銃による駆除です。オーストラリアでは、在来生物の保護を目的とした野良猫対策では、TNRマネジメントは一切行われていません。さらにカンガルー島では、一般の猫飼育を段階的に禁止して、ゼロにするという徹底ぶりです。
 対して日本の希少生物をノネコ、野良猫から保護する対策としては、幾度も効果がない、むしろ野良猫を増やし、より希少生物への被害を増大させる、TNR、地域猫活動が行われてきました。野良猫偏愛者の政治的圧力が背後にあるのでしょうか。また日本の場合は、期間による目標を定めることもしていませんでした。準備も熟考もなしで、無計画かつ衝動的にノネコ、野良猫のTNRをしてきただけで、効果検証も十分に行われていたのか疑問です。まさに、日本は環境保護後進国として世界に恥ずべき国だと思います。対馬のツシマヤマネコの絶滅も、現状のままでは時間の問題だと思います。


(追記)

 私が「対馬市の希少生物をノネコ、野良猫から保護する対策が、オーストラリアのカンガルー島を例示して不十分だ」とSNSでコメントしたことがあります。そのコメントに「対馬は島の面積が広く、野良猫の根絶は海外の事例と比べて困難だ」と意見されました。
 しかし、クリスマス島の面積は4,405 km²で、対馬はわずか708.7 km²です。つまりカンガルー島は、対馬の6倍以上の面積です。カンガルー島


(画像)

 オーストラリアでの猫ケージ。オーストラリアでは大変積極的に、ノネコ、野良猫の駆除をしています。飼い猫を放せば撃たれたり毒餌で駆除されてしまう可能性大だからです。

オーストラリア 猫用ベランダ


(動画)

 Dogabait and Foxecute - Additional tools for pest predator management in Australia. 「Dogabait and Foxecute - オーストラリアの有害肉食獣理のための追加の道具(毒餌)。2017年1月20日。オーストラリアでは、外来の捕食性肉食獣駆除のために毒餌が多用されます。ターゲットはキツネ、犬、猫などです。

ロシアの犬猫食事情~犬肉編ー2



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Russia/Russland/Россия

 記事、
ロシアの犬猫食事情~猫肉編
ロシアの犬猫食事情~犬肉編ー1
の続きです。これらの記事では、ロシアでは犬猫が意外にも食べられているという事実を紹介しました。今回は、次の事柄を報じたマスメディアのニュースを取り上げます。まず、ロシアにおける犬肉の通信販売をアニマルライツ活動家が問題視しているニュースです。アニマルライツ活動家らは、「通信販売の犬肉は野良犬や飼い犬を捕獲して屠殺した可能性が高い」としています。それと実際に、ロシアのレストランが野良犬や飼い犬を捕獲して違法に屠殺し、その肉を販売していたというニュースです。



 まず、「ロシアでは通信販売で犬肉が売られている」と報じたニュースソースを引用します。これはロシア最大の新聞社、プラウダの、イルクーツク支局が報道したものです。
 Зоозащитники бьют тревогу: в Иркутске через интернет продают мясо собак. 「アニマルライツ活動家は警鐘を鳴らしています イルクーツク経由の犬肉インターネット販売」(ロシア語)。2017年2月1日(画像多数有り)。


появилось на днях на странице в соцсети одного из интернет-магазинов по продаже мяса.
А полиция начала проверку по факту жестокого обращения с животными.
Нуреонги 1 кг нуреонги стоит 650 рублей, печень за 1 кг - 450 - 500 рублей.
А есть спрос на мясо собак?
Кто его покупает?
Конечно!
В основном это люди, которым необходимо питаться правильно из-за каких-то заболеваний.
В перечне животных, которые должны подлежать убою в России, нет никаких собак!
И в законодательстве нет никаких нормативных документов, регулирующих ветеринарно-санитарную экспертизу мяса собак.

これは、ソーシャルネットワークのページに最近登場した、肉を販売するオンラインストアのうちの一つです。
警察は、動物虐待の事実があるかどうかの確認を開始しました。
犬の肉の価格は、1キロ当たり650ルーブルで、肝臓は1キロあたり450から500ルーブルです。
犬肉の需要はあるのですか?
いったい誰が買うのですか?
もちろん、犬肉の需要はあります!
基本的には、犬肉を買うのは、何らかの病気があり、治療のために犬肉を食べる必要がある人たちです。
ロシアでは、屠殺の対象とすべき動物のリストには、いかなるものも、犬を挙げていません。
およびロシアでは、法律で犬肉の獣医師による衛生検査を管理する規制はありません。



(画像)

 Зоозащитники бьют тревогу: в Иркутске через интернет продают мясо собак. 「アニマルライツ活動家は警鐘を鳴らしています イルクーツク経由の犬肉インターネット販売」(ロシア語)。2017年2月1日の記事から。犬肉のロシアの販売サイト。「犬肉1キロ650ルーブル」と表示されています。

ロシア 犬肉 インターネット販売


 次に引用する記事は、野良犬や飼い犬を捕獲し、屠殺して客に販売していたキーロフ市場のレストランのニュースです。逮捕されたのはベトナム人でした。ロシアにも中国人、韓国人、ベトナム人がかなり在住しているのは驚きです。
 上記のニュースにあるとおり犬肉は、獣医師による食肉検査の対象外であり、法律上は販売そのものを禁じることができないということのようです。日本においても、獣医師による食肉検査が義務付けられているのは、牛、馬、豚、緬羊、山羊の5種類の家畜のみです。鹿、イノシシ、鶏、ウサギなどは、食品衛生法上の規制はあるものの、獣医師による食肉検査がなくても食肉としての販売は合法です(屠畜場)。
 В Самаре убивали собак и продавали их мясо в кафе на Кировском рынке 「サマラでは、犬を殺してその肉をキーロフ市場のレストランで売っています」(ロシア語)。2016年6月16日(画像多数有り)。


Уже долгое время самарские борцы за права животных бьют тревогу.
Они утверждают, что в городе отлавливают и воруют собак, после чего убивают их.
Мясо четырехлапых перепродают в торговые точки, которые располагаются в частности на двух рынках города — Кировском и «Птичке».
Проблема не новая.
Уже около двух лет так происходит.
Причем разделывают животных в ужасных условиях, царит полная антисанитария.
Там были взяты с поличным два уроженца Вьетнама.
речь идет о возбуждении уголовного дела по статье 245 УК РФ «Жестокое обращение с животными».

長いあいだ、動物保護活動家、アニマルライツ活動家らは警鐘を鳴らし続けています。
彼らは、サマラは犬を捕獲したり盗んだりしてその後、殺していると主張しています。
犬肉は、サマラ市内のキーロフとプチーチュカという特定の2つの市場に位置している小売店に転売されています。
その問題は新しいものではありません。
それは既に、2年前から起きています。
そして、ぞっとするようなやり方で犬を解体し、完全に不衛生な状態です。
現行犯で、ベトナム人の2人が逮捕されています。
それは刑法245条の条文にある、「動物虐待罪」に該当する刑事事件です。



(動画)

 ロシアの動物虐待事件。Под Нижним Новогородом кэтхантер расстрелял десятки кошек「ニジノブゴロドで数十匹の猫を射殺したキャットハンター」。2015年8月18日公開。
 
В одном из районов Нижегородской области мужчина истребляет кошек.
Местные жители терпеть такой произвол не стали и написали на живодера в полицию.

ニジノヴゴロド地域のうちのひとつの地区では、男が猫を殺害しています。
住民は、このような横暴に我慢ができずに、警察に苦情の文書を提出しました。





* 私は、数十年前に中学生英語レベルでロシア語を習いました。訳文に誤りがあればご指摘ください。

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ロシアの犬猫食事情~犬肉編ー1



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Russia/Russland/Россия

 前回記事、ロシアの犬猫食事情~猫肉編、の続きです。犬猫食が行なわれている意外な国として、ロシアが挙げられます。猫食に関しては、他の猫食習慣がある国とは異なり、「猫肉」を消費者が好んで食するというのではなく、他の食肉の代用にされることが多いようで、他の高級肉の偽物として、売られています。猫肉はニセ「ウサギ肉」としてかなり頻繁に売られています。犬肉は羊肉の偽物として、モスクワのレストランで提供されたことがありました。しかし犬肉は、「犬肉」と表示されて一般にも販売されています。生肉の他、モスクワなどでは中国人居住者のために、中国から輸入された犬肉加工品が売られています。


 前回記事では、ロシアの猫食に関して書きました。ロシアでは、猫肉は好んで食べるというよりは、高級肉のウサギ肉のニセモノとして用いられる事の方が多いようです。「猫肉」として食されることも珍しくは無いようですが。
 今回は、ロシアでの犬食について書きます。モスクワでは、犬肉を「羊肉」の偽物として、レストランで提供されたことがあるようです。しかし「犬肉」としも、売られています。ロシアでは、モスクワをはじめとする大都市では、中国人や韓国人などのアジア系の居住者が少なからずいます。中国韓国人などの為に、生の犬肉の販売が行われていますし、犬肉の加工食品もモスクワなどで販売されています。
 Зачем в пищу всяких тварей употреблять 「あらゆる生き物を食べ物として食べる理由」(画像が多数掲載されています)。2013年6月6日(ロシア語)、から引用します。なおこれは個人ブログですが、この記事の内容を裏付ける、ロシアでの犬肉販売に関する、ロシアのマスメディアの記事を後の記事で紹介します。


Итак, в Москве скандал... Приостановлена работа сети китайских ресторанов, в которых под видом баранины подавали мясо убитых бродячих собак.
собака копчено-вяленая... В Москве ее можно достать за бешенные деньги, - деликатес...
Еще в Россию активно везут вяленую собачатину в вакуумной расфасовке...
Вообще, мясо собаки – это не просто обычное кулинарное блюдо для жителей Китая и Кореи.
Дело в том, что в жире собаки содержатся вещества, успешно купирующие и лечащие заболевания легких.
В пищу идет практически вседаже кожа .- очень вкусно, почитаема особенно женщинами для красоты.
Просто мясо... По оно представляет собой что-то среднее между говядиной и свининой, но менее жирное и гораздо более вкусное...
Собачьи члены... Особенно полезны для мужчин.
Второй миф - правильно приготовленные кошки.
Считается, что чем богаче китаец, тем больше его заботит собственное здоровье, и тогда нет для него ничего лучше, чем мясо кошки...

モスクワでのスキャンダルですが、中華レストランチェーンは野良犬を屠殺してその肉を子羊の肉と偽って提供していたために、営業を中止しました。
犬(肉)はモスクワでは、大きなお金を儲けることが可能になるのです・・・犬を乾燥した燻製ーそれは珍味です・・・
しかしロシアでは、犬肉の干物や犬の肉が、積極的に輸入されています。
一般的には犬の肉はーそれは中国と韓国の住民にとっては、日常的な料理の一品ではありません。
犬の脂肪には、肺の疾患の治療効果があり、正常にする物質を含有しているという事実があります。
犬肉の可食部はほとんどが皮ですが、非常に美味しく、特に女性にとっては美容に良いと珍重されます。
犬肉はちょうど・・・何か、牛肉と豚肉の中間のような味ですが、脂肪は少なく、そしてはるかに美味しいのです。
男性にとっては、特に犬の肉は効果があります。
第二の神話ー適切に調理された猫について。
より豊かになった後の中国においても、自分自身の健康をよりよくするための管理において、猫の肉に勝るものはないと信じられています。



(画像)

 珍味の「犬を乾燥させた燻製」。Зачем в пищу всяких тварей употреблять 「あらゆる生き物を食べ物として食べる理由」から。このブログ記事によれば、「犬の干物は珍味であり、モスクワでは大変高く売ることができる」とあります。

ロシア 犬肉1


(画像)

 モスクワで販売されている、犬肉の加工食品の真空パック。ロシアでは、犬肉食品は、缶詰はないとしています。

ロシア 犬肉2


(画像)

 猫肉の調理の様子。

ロシア 猫肉


(参考資料)

Зоозащитники бьют тревогу: в Иркутске через интернет продают мясо собак. 「アニマルライツ活動家は警鐘を鳴らしています イルクーツク経由の犬肉インターネット販売」(ロシア語)。2017年2月1日。

プラウダ・イルクーツクニュース(最大手マスメディア)の記事。

В Самаре убивали собак и продавали их мясо в кафе на Кировском рынке 「サマラでは、犬を殺してその肉をキーロフ市場のレストランで売っています」(ロシア語)。2016年6月16日。

プロゴロド・サマラ・ロシア(ロシアのマスメディア)のニュース。
レストランは、野良犬や盗んだ犬を屠殺してその肉を提供していました。

Lekker Hond Eten in China 「中国の美味しい犬料理」(オランダ語)。2009年。

犬の干物の作り方が載っています。


* 私は、数十年前に中学生英語レベルでロシア語を習いました。訳文に誤りがあればご指摘ください。

ロシアの犬猫食事情~猫肉編



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Russia/Russland/Россия

 犬猫食が行なわれている意外な国として、ロシアが挙げられます。猫食に関しては、他の猫食習慣がある国とは異なり、「猫肉」を消費者が好んで食するというのではなく、他の食肉の代用にされることが多いようで、他の高級肉の偽物として、売られています。猫肉はニセ「ウサギ肉」としてかなり頻繁に売られています。犬肉は羊肉の偽物として、モスクワのレストランで提供されたことがありました。しかし犬肉は、「犬肉」と表示されて一般にも販売されています。生肉の他、モスクワなどでは中国人居住者のために、中国から輸入された犬肉加工品が売られています。


 私はかつて、ロシアでの猫肉食について記事にしたことがあります。 この記事です。ロシア版「羊頭狗肉」ならぬ「兎頭猫肉」。この記事では、「ロシアでは猫肉を高級品のウサギ肉と偽って」販売されることが多く、一般消費者が騙されないための、「ウサギ肉と猫肉の見分け方」サイトを取り上げています。
 しかし上記の記事で取り上げたサイトだけではありません。ロシはでは「ウサギ肉と猫肉の見分け方」サイトがいくつもあります。さらに近年では、兎肉の販売の際は、足のうち一本を未処理で残さなければならないという規則ができたようです。猫肉をウサギ肉と偽って販売されるケースがあとを絶たないのでしょう。そのうちの一つを引用します。Как отличить мясо кролика от мяса кошки?(ロシア語) 「猫肉とウサギ肉を見分けるにはどうすればいいでしょうか?」。2012年12月11日(註 精肉に加工されたウサギの画像あり)。


В последние годы на территории нашей страны стали частыми случаи фальсификации мяса, и подмены одного вида другим, естественно, более дешёвым.
достаточно дорогое мясо кролика при ближайшем рассмотрении может оказаться…мясом кошки!
Чтобы не стать жертвами обмана и покупать действительно качественный продукт, предлагаем рассмотреть отличия мяса кролика от мяса кошки.
предлагающих на рынках крольчатину, обязуют оставлять одну из лапок кролика необработанной.
Мясо кролика белое или бело-розовое, кошачье – с красным оттенком.
Кроличий жир – белого цвета, кошачий – жёлтого.

私たちの国(ロシア)では近年、別の種類の肉を偽る例が頻発しており、もちろんそれは安価です。
非常に高価なウサギの肉は、詳しく調べれば、それはありうることです・・・それは実は猫の肉!
詐欺の被害者になることを避けるために、そして実際に高品質の製品(ウサギ肉)を購入するために、私たちは猫肉とウサギ肉の違いを考察することを提案します。
一般市販されるウサギの肉は、未処理のウサギの足のうち、1本を残すように義務付けられています。
ウサギの肉は、白か白に近いピンクですが、 猫は赤みがかった色です。
ウサギ肉の脂肪は白色で、猫は黄色です。



 一方、猫肉の料理レシピのブログもあります。若干古いサイトで申し訳ありませんが。このブログの内容によれば、ロシアでは、猫肉は普通に購入できるようです。次回は、ロシアにおける、犬肉食について書きます。
 мясо кошки - Самое интересное в блогах(ロシア語) 「猫の肉 最も興味深いブログ」。2009年12月27日。(註 精肉に加工された猫の画像あり)。


Мясо кошки диетическое, полезно всем, как детям, так и людям пожилого возраста.
Поэтому рекомендуется покупать мясо молодой кошки.
Учитывая высокую биологическую ценность, мясо кошек рекомендуют широко использовать в лечебном питании.
По мнению диетологов, регулярное употребление кошачьего мяса способствует нормализации жирового обмена, поддержанию в организме оптимального баланса питательных веществ.

猫の肉の料理、それは子供にとっても高齢者にとってもよいものです。
したがって、若い猫の肉を購入することをお勧めします。
猫の肉の高い生物学的価値を考えれば、臨床栄養学では広く摂取することが推奨されます。
栄養士によると、猫肉を定期的に摂取することは、身体の栄養素の最適なバランスを保ち、脂質代謝の正常化を促進します。



(動画)

 Как в Японии убивают кошек. Разделка кошки на мясо. 「日本のように猫を殺します。猫の肉の切断作業」。2012年6月16日公開。
 これはウサギ肉の解体作業です。不思議なタイトルです。猫肉とウサギ肉はたいへん似てはいます。ところで、欧米(東欧やロシアも含めて)人にとっては、東アジアは中国も韓国も日本も同じようなもので、混同しています。ドイツ語のウィキペディアにも、「日本には八重山諸島に猫食文化がある(これは事実です)」と紹介されています。欧米でも、ロシアでも、その他の多くの国で犬猫食が行われています。日本人が中国韓国の犬猫食を攻撃して、「欧米並みの動物愛護先進国」ぶるのは滑稽に思えます。
 またこのビデオでは、完全に血抜きをして絶命したウサギの毛皮を剥いでいます。「生きている状態でなければ毛皮を剥ぐことができない」と」いう、毛皮反対者の主張も嘘ということになります(笑)。




(動画)

 Как убивают кошек 「猫を殺す方法」。2013年6月19日公開。モスクワの猫ホーダーの男が、マンション高層階から地上のゴミコンテナに生きたまま猫を投げ捨てました。この様子は、ロシアのTVニュースで放送されました。

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「全域で犬はノーリードでOK」と日本で紹介されているドイツの公園は、ノーリードで良い面積は全体の4%~加隈良枝帝京科学大学准教授の無知蒙昧



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(Zusammenfassung)
Grunewald: Behörden schränken Hundeauslaufgebiet im Hochsommer massiv ein
In Grunewald,Insgesamt verringerte sich damit das Aus-lauf gebiet für Hunde um 4 Prozent (0,3 km²).
Rechtlich beruft sich das Hundeverbot auf § 2 des Berliner Hundegesetzes.


 記事、
「アメリカでは一部の州でペットショップでの生体販売を禁じている」という大学准教授の無知蒙昧~加隈良枝帝京科学大学准教授
「ドイツは日本と比べて犬の同行に極めて寛容」という大学准教授の無知蒙昧~加隈良枝帝京科学大学准教授
の続きです。
 ドイツ、ベルリン州のグリューネヴァルト(*1、)は、日本では「全域で犬のノーリード(*2、)が許可されているドイツの公園」と報道されています。しかし、グリューネヴァルトの公園内では、犬のリード義務が免除されているエリアの面積は、全体のわずか4%です。さらに日本と異なるところは、「犬全面禁止エリア」がかなりの面積を占めることです。「犬禁止エリア」では、例外なく犬の侵入は禁じられ、違反者は50ユーロの罰金が課せられます。年々、グリューネヴァルトでは「犬全面禁止エリア」が拡大しています。


*1、グリューネヴァルトはベルリン州の広域の名称で、「グリューネヴァルト」という名称の公園はありません。その中にいくつかの自然公園が点在しています(Berlin-Grunewald)。
*2、「ノーリード」は和製英語で通じません。あえて私が用いるのは、あまりにも日本で普及しているために、このワードを用いなければ検索でヒットしないからです。記事本文では、「リードフリー」と記載します。


 「ドイツは日本と異なり犬に寛容、愛犬国家である」ことの根拠の一つとして、日本のメディアや動物愛護(誤)団体などが、「ドイツでは都市部の広大な公園が全域で犬のリードフリーが許可されている」ことを挙げています。大学の准教授ですら、マスメディアのインタヴューでこのように答えています。
 欧米の動物福祉は日本の手本となり得るか(2017年2月1日)、では、加隈良枝 帝京科学大学 生命環境学部准教授は次のように答えています。「首都ベルリンには州管轄のノーリードOKの森があり(註 no lead は和製英語で全く通じません。まずアメリカ英語では犬の引き綱はleadはまず使いません。Leash が一般的です。犬に引き綱をしないことは、off leash、犬に引き綱をしなくてもよいのはleash freeが一般的です)、(グリューネヴァルト内の公園と理解できますが)、ジョギングする人や森林浴する人に混じって、犬の散歩をする人の姿が見られるという」。

 しかしそれは大嘘です。私が知る限り、ドイツ国内で公立の公園で、全域で犬のリードフリーを認めているところはありません。例えば、ミュンヘン市内のイングリッシュ・ガーデンでは、全域が犬はリード義務か、犬全面禁止エリアからななります。
 ミュンヘン市のイングリッシュガーデンは、在ドイツの日本人が十人以上「全域でリードフリーの公園」と紹介していますが、事実は正反対でまさに狂気のデマです(私は過去にこのような記事を書いています。在ドイツ日本人のあまりにも無責任な嘘情報~ミュンヘン市のイングリッシュ・ガーデンは全域で犬はリードが必要)。

 前述のベルリン州管轄の、グリューネヴァルト内の公園も、全てで「全域で犬のリードフリーが許可されている」公園はありません。先に述べた通り、グリューネヴァルトとは、ベルリンの広域の景観地区の名称で、その中に複数の公園が点在しています。グリューネヴァルト内では、「全域で犬のリードフリーが許可されている」公園は皆無です。それどころか「犬禁止エリア」が大きな面積を占め、近年犬禁止エリアが拡大しています。
 日本でも、多くの広大な都市型公園では、「ドッグラン」を設けてその中では、犬のリードフリーを許可しています。日本では、「犬全面禁止」の公園は珍しいでしょう。ましてや「犬全面禁止エリア」での犬侵入や、「犬のリード義務違反」に罰金を科し、実際に取締をしているところは皆無だとおもいます。しかしドイツの公園では専業の監視員により、取締を行っています。グリューネヴァルトの「犬全面禁止エリアが拡大した。そして犬のリードフリーエリアは全体の4%の面積に過ぎない」ことを裏付ける、ドイツの記事を引用します。これはベルリンに本拠を置く動物保護団体で、グリューネヴァルト内の公園の、犬全面禁止エリアの拡大に抗議している文書です。FAQ zur Hundeverbotszone am Uferbereich Schlachtensee und Krumme Lanke im Grunewald 「よくある質問 グリューネヴァルト内での湖畔エリア、シュラハンテンゼとクレームランケの犬の全面禁止エリアについて」。


Der Schlachtensee und die Krumme Lanke , es sich um den Grunewald.
Immer wieder gibt es hier Konflikte zwischen den diversen Nutzergruppen (Hundehalter, Jogger, Radfahrer, Spaziergänger).
Das zuständige Bezirksamt Steglitz-Zehlendorf vertritt die Meinung, dass Hunde den meisten Stress verursachen und dass dieses Problem nicht mehr allein durch den bereits geltenden Leinenzwang zu lösen ist.
Vorgeworfen wird den Hunden, dass sie durch Graben Schäden an der Natur anrichten, dass ihre Hinterlassenschaften eine Gesundheitsgefahr für Menschen darstellen und dass sie Besucher belästigen würden.
Daher wird seit Jahren über ein Hundeverbot dort diskutiert.
2015 ein Hundeverbot umgesetzt, das für beide Seen und die Uferwege (Schlachtensee und Krummer Lanke)galt.
Bereits Ende 2015 wurde dieses Verbot wieder gekippt .
Januar 2016 wurde nun ein saisonales Verbot beschlossen, das Hunde während der Badesaison fernhalten soll.
Bereits Ende 2015 wurde dieses Verbot wieder gekippt .
Januar 2016 wurde nun ein saisonales Verbot beschlossen, das Hunde während der Badesaison fernhalten soll.
Insgesamt verringerte sich damit das Aus-lauf gebiet für Hunde um 4 Prozent (0,3 km²).
Rechtlich beruft sich das Hundeverbot auf § 2 des Berliner Hundegesetzes.

グリューネヴァルトにあるシュラハテンゼとクレームランケですが。
何度も何度も、様々な公園利用者のグループ(犬の飼い主、ジョガー、サイクリスト、歩行者)との間に衝突が繰り返されています。
これらの公園を管轄する地区事務所のシュテグリッツ・ツェーレンドルフ氏は、最も公園のストレスを引き起こしている犬の問題は、既にある犬のリード義務規制では解決できないと信じています。
犬は、地面を掘り起こすことにより自然を傷つけ、犬の糞は人々に健康被害をもたらし、観光客に嫌がらせをするとして非難されています。
したがって、そのエリアでの犬の禁止に関する議論が数年来行われてきました。
シュラハテンゼとクレームランケの、湖や遊歩道の両方については、2015年に犬が全面的に禁止されました。
2015年の終わりに、この犬全面禁止は、再び覆されました。
しかし現在では、2016年1月に、シーズン中の禁止が決定し、犬は水泳シーズン中には(シュラハテンゼとクレームランケから)離しておく必要があります。
(グリューネヴァルト)全体では、犬のリードフリー(リード義務が免除される)運動のためのエリアは、4%(0.3平方キロメートル)にまでに減少しています。
法律的には犬の禁止は、ベルリン州犬法の2条が該当します(註 罰金は50ユーロ。日本円で6,000円台)。



 グリューネヴァルト内の犬の規制は、まとめると次のとおりになります。
1、グリューネヴァルト内の公園では、完全に犬を禁止するエリア、リードをすればよいエリア、リード義務が免除されるエリアからなる。
2、近年、犬全面禁止エリアが拡大傾向である。
3、犬のリードフリーエリア(リード義務が免除されるエリア)は、グリューネヴァルト内の公園面積に占める割合はわずか4%であり、さらに減りつつある。



 まさに、欧米の動物福祉は日本の手本となり得るか(2017年2月1日)、での、加隈良枝 帝京科学大学 生命環境学部准教授の発言、「首都ベルリンには州管轄のノーリードOKの森があり」は、文章の前後からすれば、「全域でリードフリーである」と理解でき、そのような意味で発言していたとしたら、まさに無知蒙昧をさらけ出したと言えます。広大な公園の一部を「ドッグラン」にしいるケースは日本でも珍しくありません。対して日本では「犬全面禁止」を設けている公園は珍しいです。ましてや法律で罰金を科すことを定めているケースは皆無だと思います。そもそも、大学の准教授で「ノーリード」という、奇妙な和製英語を使うのはいかがなものでしょうか。
 グリューネヴァルトの犬に関することは、日本では大嘘情報がまん延しています。以下に実例をいくつか挙げます。しかし大学の准教授であり、「動物福祉」が専門の方が、おそらく日本の大嘘情報を真に受けていると思われますが、該当する国の資料を調べないのでしょうか。「動物福祉」の専門のプロの研究者ですら、このように無知蒙昧で誤った情報をメディアにたれながしています。それは、まさに日本が動物愛護後進国である証左です。


犬たちの楽園:森が全てノーリードで歩ける公園

ベルリン西部の犬のノーリード運動が許されている公園に散歩に行きました。
グルーネヴァルトという森は、何と800ヘクタール(東京ドーム17個分?!)を超える広大なエリア。

 リンクの記事にあるとおり、グリューネヴァルト内の公園における、「犬のリードフリーエリア」は、全体の約4%の、0,3 km²にしか過ぎません。4%を「全体」、つまり「全て」と言い切ってしまうとは、なんともスケールが大きい嘘です。
 このブログ管理者の森本繁生という方は、海外コンサルティングをされているようですが、「ノーリード」という和製英語を得意になってい使っていますし、英語のグリューネヴァルト内の犬の規制に関する英文記事も私は送っています(もちろん犬のリードフリーエリアが全体の4%に過ぎないことや、犬全面禁止エリアが拡大されていることが記述されています)。しかしお返事もありませんし、ブログ記事の訂正もありません。


(画像)

 犬たちの楽園:森が全てノーリードで歩ける公園で掲載されている画像。京子アルシャー氏が指で指し示している地図は、シュラハテンゼ付近のものです。
 下のベルリン州政府による広報と同じ内容と思われます。地図上で、「犬全面禁止」、「犬にはリードが必要」、「犬のリードフリーエリア」と色分けして示してあります。それを「犬全面リードフリーエリア」と説明したのかどうかは知りませんが、もしそのように説明したとすれば、京子アルシャー氏の精神状態は大丈夫でしょうか?また、それを真に受けるのも、ドイツ語がわからないとは言え、あまりにも滑稽でまさにジョークです。

グリューネヴァルト 地図


(画像)

 上記の地図の拡大版。グリューネヴァルト内の、シュラハンテンゼとクレームランケ付近の拡大図。赤が「犬全面禁止」、黄色が「犬は必ずリードが必要」、緑が「犬のリード義務が免除されたエリア」。なお、公園外の市街地は、ベルリン州法により全域が犬のリードが義務付けられます。Hundeauslauf im Wald 「森の中での犬の散歩ガイド」。
 「グリューネヴァルトでは全域で犬はノーリードで歩ける」。こののように説明している京子アルシャー氏とブログ記事にしている方の精神状態は大丈夫ですかね?

1グリューネヴァルト 地図

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「ドイツは日本と比べて犬の同行に極めて寛容」という大学准教授の無知蒙昧~加隈良枝帝京科学大学准教授



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(Zusammenfassung)
Darf man mit Hund ins Restaurant ?
Darf man in Deutschland mit Hund ins Restaurant gehen?
Dann würden zb viel mehr Hundebesitzer ins Restaurant gehen,aber da dies ja meistens verboten ist.
Da ist Deutschland wirklich sehr spiessig.....
Hunde sind nicht erlaubt in Supermarkt, in Restaurant und in Textilshops.


 記事、「アメリカでは一部の州でペットショップでの生体販売を禁じている」という大学准教授の無知蒙昧~加隈良枝帝京科学大学准教授、の続きです。帝京科学大学准教授で、加隈 良枝 (かくま よしえ)という方がいらっしゃいます。この方は新興のネットメディアに記事を寄稿されたりしていますが、誤りが多いので指摘します。大学准教授という立場にありながら、基本的な事柄(例えば英語文献で簡単に入手できるデータ)も確認しない。それで職業研究者としてやっていけることこそ、最大の日本の動物愛護の後進性でしょう。さらにこの方は、省庁の外部委員すら務めておられます。


 まず、帝京科学大学准教授の、加隈 良枝 (かくま よしえ)氏の略歴は、次のとおりです。この方も博士課程は東京大学ですね。


動物福祉・動物愛護に関する研究を行っています。
特に犬や猫の福祉(ストレスの行動学的・生理学的評価、適切な飼育環境、適正な譲渡システム、野良猫や地域猫の管理等)や、動物福祉の普及や動物愛護活動の在り方等を主な研究テーマとしています。
・専門分野 動物福祉学、人と動物の関係学
・主な研究課題 動物福祉・動物愛護の理論と実践 社会におけるペットとの共生に関する研究 
・担当科目 動物福祉論など
・学位 2002年 7月 博士(農学)(東京大学)
・その他の活動 中央環境審議会動物愛護部会動物愛護管理のあり方検討小委員会委員(2010年~2013年) 獣医事審議会専門委員(2013年~2015年)



 加隈良枝帝京科学大学准教授がメディアでのインタビューに応じた記事ですが、あまりにも誤りが多いので指摘します。前回記事で指摘した、「ペット大国"とも呼ばれるアメリカでも、子犬の生体展示販売を行うペットショップがないわけではなく(一部には禁止されている州もある)」との引用部分は、完全に誤りです。アメリカ合衆国では現在、ペットショップの子犬などの生体販売を禁じている州(州法・州規則など)は一つもありません。「ペットショップで販売する犬などは保護団体由来のものに限る」という、犬の生態展示販売に制限を設ける自治体条例があるだけです。
 その他にも曖昧ではありますが、誤りである、正確とは言えない、著しく誤認を招く部分がいくつかあります。該当する記事、海外との比較から考える、日本の動物福祉(前編) 欧米の動物福祉は日本の手本となり得るか(2017年2月1日)から一部を引用します。


1、ドイツでは、電車やバス、タクシーなどの公共交通機関は、すべて犬と一緒に乗ることができる。レストランもほとんどが犬連れOKで、一緒に入れないのは屋内の食料品店や病院など。
2、首都ベルリンには州管轄のノーリードOKの森があり、ジョギングする人や森林浴する人に混じって、犬の散歩をする人の姿が見られるという。



 1、「(ドイツでは)レストランもほとんどが犬連れOKで、一緒に入れないのは屋内の食料品店や病院など」ですが、結論から言えば、誤りと言って差し障りありません。日本では「ドイツでは犬をほぼ全てのレストランで同行できる。ドイツではほとんどの場所に犬を同行できる、大変犬に寛容な国である」と著しく誤認させます。
 なお蛇足ですが、バスでは犬は乗車させないというのがドイツでは一般常識のようです。ベルリン州で、「犬のリードにつまずいてバスのステップから転落して乗客が骨折した」事件に関するドイツのインターネットフォーラムでは、「バスに犬を乗車させてはならない」というコメントがありました。私が法律を調べたところ、「公共交通機関(バスも含む)に犬を乗車させて良い」とありました。これは本当の話です。電車での乗車でもラッシュアワーや混雑路線を避けるなどは常識で、日本で喧伝されているほど電車内では犬はみません。

 ドイツでの、犬をレストランに同行出来るかどうかという点ですが、私は過去記事(「ドイツではほぼ全てのレストランで犬を同行することができる」は大嘘)で、ドイツに帰化を希望する外国人向けの、ドイツの常識などを学ぶサイトを引用しています。そのサイトは、ドイツの実情を正確に伝えていると思います。
 なお私の経験ですが、例えばベルリン市街では、犬が許可されているレストランは半数程度ではないかと思います。日本よりは多いです。しかしテラス席のみ可の店も多いですし、外資系の店はお断りが多いです。一般常識として、調理場と客席が完全に分かれている店でなければ犬は遠慮するというのが暗黙の了解だと思います。だからファーストフード店(マクドナルドはフランチャイジーの方針により異なる)などの方が、「犬お断り」が多いような気がします。
 そのサイトから再び引用します。Darf man mit Hund ins Restaurant ? 「(ドイツでは)犬はレストランで許可されていますか?」。


Darf man in Deutschland mit Hund ins Restaurant gehen?
Dann würden zb viel mehr Hundebesitzer ins Restaurant gehen,aber da dies ja meistens verboten ist.
Da ist Deutschland wirklich sehr spiessig.....
Hunde sind nicht erlaubt in Supermarkt, in Restaurant und in Textilshops.

私たちはレストランに犬と一緒にドイツでは行くことができますか?
例えば多くの犬の飼い主がレストランに行くと、実際はほとんどのレストランで犬が禁止されています。
ドイツという国は、(犬をレストランで禁止するので)本当に息苦しいです・・・
犬はレストランで、ファブリックの店で(繊維製品。服など)、スーパーマーケットでは(実際問題)許可されていません。



 ドイツでは、日本では報じられていませんが、繊維製品(服など)を売る店ではほぼ全てで犬お断りです。その他にも、日本では犬の同行が当然許可されている場所でも、ドイツは大変厳しく、刑事罰(罰金)でもって禁じているケースが多いです。例えば、児童公園では、ドイツ全土でおそらくすべてで犬は全面禁止です。つまりどんなに小型犬であろうと、口輪をしていようと犬は入れてはなりません。そのほか、シーズン中の水泳ができるビーチや湖畔は特別なプライベートビーチを除いてほぼ全てが犬は禁止されています(これは西ヨーロッパ全域に言えることですが)。そのほか墓などの宗教施設も犬の同行は常識としてしてはならないとされています。
 日本でビーチや湖畔、児童公園で全面的に犬を禁止しているところは例外だと思います。犬の同行を禁じる墓地に至っては、ほぼ皆無ではないかと思います。つまりある面では、ドイツは日本より犬の制限が厳しいとさえ言えるのです。
 一例として、ニーダーザクセン州の州都、ハノーバー(ハノーファー)市のHPから引用します。LIEBE HUNDEHALTERIN, LIEBER HUNDEHALTER, 「親愛なる犬の飼い主の方々へ」。2015年4月更新。


Darüber hinaus gilt ein absolutes Hundeverbot in den sensiblen Bereichen:
auf Spielplätzen und Friedhöfen, im Tiergarten, Stadt parkl Berggarten und im Großen Garten.

また、次の敏感(センシティヴ)領域では、犬は絶対的な禁止が適用されます。
児童公園や墓地、動物園で、市の公園である、ベルクガルテン(Berggarten)とグローセン・ガルテン(Großen Garten)内で(つまり犬全面禁止の公園ということです)。



(画像)

 ドイツ、ベルリン州内の児童公園の入口に掲示されている看板。Hundeverbot 「犬禁止」と大きく明示されています。ドイツでは、幼い子供が遊ぶ公園は、おそらく全てで犬全面禁止です。それは子供の安全対策と、砂場などが排泄物で汚されることを防止するための衛生対策です。多くの児童公園では、公園全体がフェンスで囲われて、入口には扉があり、犬の侵入を防止しています。
 日本で、「犬全面禁止」の児童公園は例外だと思います。私は今まで見たことがありません。ましてや違反者に罰金を科すケースは日本では皆無だと思います。

ベルリン 犬禁止


2、「首都ベルリンには州管轄のノーリードOKの森があり、ジョギングする人や森林浴する人に混じって、犬の散歩をする人の姿が見られるという」ですが、この森は、Grunewald 「グリューネヴァルト、グリューネの森」のことを指していると思われます。このグリューネヴァルトとはベルリンの景観地区の名称で、その中に複数の公園が点在しています。
 この記述は「グリューネヴァルト全域で犬はノーリード(これは和製英語で通じません)が許可されている」としか解釈できません。しかしそれは「大嘘」です。結論から先に申し上げれば、ベルリン州のグリューネヴァルト内の公園では、犬のリードフリー(犬にリードをしなくて良い)エリアは、全体のわずか4%の面積に過ぎません(大笑い)。広大な都市型公園の一部を「ドッグラン」にしているケースは、日本でも珍しくありません。さらに近年では、グリューネヴァルトでは、「犬全面禁止エリア」が拡大しています。「犬全面禁止エリア」に犬を同行させれば罰金が科されます。日本の広い都市型緑地公園で、犬全面禁止エリアを設け、さらに違反者に罰金を科すというケースは私は聞いたことがありません。グリューネヴァルトの「全面で犬はノーリード(は和製英語で通じません)で良い」という噴飯大嘘情報は、他の媒体でも拡散されています。少し長くなりましたので、この件については次回の記事で書きます。


(画像)

 記事、海外との比較から考える、日本の動物福祉(前編) 欧米の動物福祉は日本の手本となり得るか(2017年2月1日)から。
 リードをしていません。ドイツでは、全州で州法、州規則などで公共の場での犬のリード使用を義務付け、日本と異なり、専業の監視員が頻繁に摘発しています。例えばベルリン州では初犯は50ユーロの罰金ですが、累犯や悪質度、犬種などにより刑事訴追され、最高で5,000ユーロ(60万円超)の罰金が科されます(*)。また、犬のリードを放した、遁走させたなどであれば、犬が警察官に射殺されることも珍しくありません。イギリスでも犬のリードが法律で定められています。「ドイツなどのヨーロッパでは犬にリードをしなくて良い」と著しく誤認させる、悪質な記事です。

(*)
現在(2021年12月)ベルリン州では、許可を受けた使役犬以外では、州全域で犬のリードが義務付けられ、1万ユーロ(日本円で約130万円)までの罰金が科されます。ドイツは犬のリード義務においては、世界で最も厳しい部類の国です。


大学准教授

馬を咬んだ犬は殺処分命令を行政から受けた~アメリカ人は馬にえこひいき



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(Summary)
The county wants to euthanize the dog after it attacked a horse.
The dog is a 2-year-old pit bull that’s currently housed in the Josephine County Animal Shelter and is set to be euthanized for attacking a horse.
The horse’s owner came out of the home and shot at the dog.
After shooting him in the head, he shot the dog again in the neck.
The dog was seriously injured, but the horse was mild.


 アメリカ、オレゴン州で、ピットブル種の犬が馬に咬みついてけがを負わせました。犬は、すぐさま馬の飼い主により銃で撃たれて重傷を負いました。その犬に対して自治体は、強制殺処分の命令を決定しました。犬の飼い主は犬の命を救おうとしていますが・・・。人に対する重傷の咬傷事故ですら、加害犬が強制殺処分を逃れたケースもアメリカにはあります。馬はごく軽傷でした。アメリカ人は馬を*1、えこひいきする傾向があるように感じます。

*1、えこひいき 依怙贔屓~自分の気に入ったものだけの肩をもつこと。


 サマリーで示したとおり、アメリカ、オレゴン州でピットブル種の犬が馬に咬みついて軽傷を負わせる事件が発生しました。犬は飼い主の所有地から逃げだして、隣地の馬を攻撃したのです。自治体による公聴会では、その犬の殺処分の賛成意見が2対1で可決されました。そのニュースから引用します。
 Grants Pass dog scheduled to be euthanized after attack on horse 「グランツ・パスの犬は馬を攻撃したために安楽死される予定です」。2017年3月22日。


Grants Pass, Ore.
A woman taking care of a Grants Pass pit bull is hoping to save its life.
She says the county wants to euthanize the dog after it attacked a horse.
She is trying to save Kron.
He’s a 2-year-old pit bull that’s currently housed in the Josephine County Animal Shelter and is set to be euthanized for attacking a horse.
At a public hearing Tuesday, Josephine County Commissioners voted 2 to 1 for Kron to be euthanized.
The reasoning is the county could be liable if Kron attacked a child.
After the results of the hearing, Harp isn’t giving up.
She plans to file a petition.

オレゴン州グランツ・パス郡で。
グランツ・パス郡のピットブル犬の飼い主の女性(ハープ氏)は、その犬の命を救おうとしています。
ハープ氏は、自治体(郡)は犬が馬を攻撃したために犬を安楽死させたいのだ、と言っています。
ハープ氏は、そのクロンという名の犬を救おうとしています。
クロンという名の犬は現在、ジョセフィン郡のアニマルシェルターに収容されている、馬を攻撃したことにより安楽死される予定の2歳のピットブルです。
火曜日の公聴会では、ジョセフィン郡の委員会の投票では、クロンを安楽死させる賛成票は2対1でした。
クロンが今後子供を襲った場合、郡は責任を負うからです。
公聴会の結果にもかかわらず、ハープ氏は諦めていません。
ハープ氏は請願書を出すつもりです。



 事件の概要はこちら。Oregon family fights to save life of family dog • Pet Rescue Report 「オレゴン州の家族は、家族同様の飼い犬の命を助けるために戦う」。2017年3月27日、より引用します。


Kron escaped from the yard and decided to go exploring as dogs often do.
He ended up on a neighbor’s property and was startled by a horse there.
Kron bit the horse on its muzzle.
The horse’s owner came out of the home and shot at Kron.
After shooting him in the head, he shot the dog again in the neck.
Fortunately, Kron’s owner arrived on scene and rushed him to the vet.
Miraculously he survived after a lengthy surgery.
The horse sustained minor injuries, no stitches were needed, but received treatment with antibiotics.
On March 16th, 2017, the County Commissioners ordered Kron to be picked up by Animal Control,
and the family was told he would be euthanized as a dangerous animal.
Commissioner Hare concur that euthanizing the dog is the only solution.
Since Kron has no history of prior attacks and the horse sustained very mild injuries.

クロン(犬の名前)は自分の庭から脱出し、犬がしばしばするように探検に行くことに決めました。
クロンは隣人の所有地にたどり着き、そこで馬に驚きました。
クロンは馬にかみつきました。
馬の飼い主は家から出てきて、クロンを銃で撃ちました。
馬の飼い主はクロンの頭を撃った後に、再び首を撃ちました。
幸いにも、クロンの飼い主が現場に駆けつけて、クロンを獣医に運びました。
奇跡的にもクロンは、長時間の手術の後に生き残りました。
馬は軽傷を負いましたが縫合は必要なく、抗生物質による治療を受けました。
2017年3月16日に郡委員会はクロンをアニマルシェルターに収容することを命じ、クロンの飼い主の家族は、クロンが危険な動物として安楽死されると言われました。
郡のハーレ委員長は、犬を安楽死させることが唯一の解決策であると同意しています。
クロンは今まで攻撃歴はなく、馬の傷は軽度です。



(動画)

  上記の記事、Grants Pass dog scheduled to be euthanized after attack on horse 「グランツ・パスの犬は馬を攻撃したために安楽死される予定です」。2017年3月22日、より。




(動画)

  Spencer Wilson: Pit bull attacks Horse, Family Fights to save Dog's Life 「スペンサー・ウィルソン:馬を攻撃したピット・ブル。犬の飼い主の一家は犬の命を救うために戦っています」。2017年5月20日公開。
 アメリカ、オレゴン州で、馬を襲ってけがをさせたピットブル犬クロンは、強制殺処分の行政命令が郡により出されました。犬の女性の飼い主、ハープ氏は犬の殺処分命令を不服として裁判を提起し、犬の殺処分を回避しようとしています。Now the dogs fate is in the hands of the courts.「現在犬の運命は、裁判所の手に委ねられています」。ピットブル犬のクロンと怪我を負わされた馬のハンマー(名前)のそれぞれの写真、ピットブル犬クロンの飼い主のハープ氏、馬の飼い主、クロンの殺処分に同意している郡委員長の意見がそれぞれ収録されています。



 
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さんかくたまご

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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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