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続・日本の犬は「モノ」である。だから殺処分できない



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(Domestic/inländisch)

 前回記事、日本の犬は「モノ」である。だから殺処分できない、の続きです。日本では犬などの動物はあくまでも「モノ」=私有財産権が及ぶ財物、であり、「モノ(=財物)」であることを制限するとの民法の規定も、特別法もありません。ですから例え死亡咬傷事故を起こした犬であっても、行政が強制的に押収して殺処分する法的根拠がありません(もちろん飼い主=所有者、が任意で保健所に届ければ所有権が保健所に移り、保健所は殺処分できます)。明確な法的根拠がないために、咬傷犬の扱いにおいてはトラブルも発生します。


高知県小動物管理センターを変えよう!。2016年5月16日。


 今年の3月に、高知県東洋町で四国犬1頭が子供3人に噛み付き、一人に10針縫うけがを負わせました。被害者の子供の両親は犬の殺処分を求めました。犬の飼い主はそれに同意し、犬を高知県小動物管理センター(犬猫引取り施設)に引き渡しました。
 しかし愛護(誤)活動家らが、その犬の殺処分に反対し、「殺処分をやめろ」と言う、署名活動などを始めました。そして高知県小動物管理センターが引き取った犬を引き取ると申し出る人が現れました。保健所は一旦は殺処分を決定したものの、一旦は停止しています。Face Bookのコメントによれば、5月23日までは殺処分はされていないようですが、それ以降は不明です。現在は保健所(高知県小動物収容センター)に収容されている状態なのでしょうか。高知県小動物管理センターを変えよう!。2016年5月16日、より引用します。


東洋町の咬傷犬 
保護期限 5/16(月)まで
5/17(火)殺処分!
※現在条件を満たす引き受け先が決まってません
この子は子供を噛み10針くらいの怪我を負わせその加害者の親が殺してくれといい、(高知県小動物管理センターが)それを承諾した飼い主から引き取ってるということ。
だから再度同じことが起きるかもしれないし、加害者がわの心情を考え譲渡する可能性は全くない。
100%殺処分という強行に出た。
俺は何度も安芸保健所や県と話したが、どんなにこちらから管理や飼い方などまた施設に入れるなどトレーナーにお願いしたりとかの提案を出しても頑として100%殺処分は譲らなかった。
そして最終手段として県知事へのメールをFacebookで呼びかけたくさんの方がメールを送ってくれた。
その結果、100%殺処分では無く条件付きで間口は狭いが譲渡の道は開けた。
その譲渡条件が
1. 高知県内の方(東洋町は避けてほしいとのこと)
2. 飼養施設を頑丈な檻にし逃げないよう鍵をかけてもらうこと
3. 有資格者(トレーナー等)に飼い方のトレーニング受けながら飼養してもらうこと
以上を証明できる方
となった。
譲渡条件をクリア出来る県内の方がいれば連絡ください。



 日本での咬傷事故を起こした犬の扱いは、保健所が犬の飼い主に対して「行政指導」として犬の所有権の放棄~保健所の引取り、を促し、殺処分を行います。しかし犬の所有権の放棄(=保健所が殺処分すること)はあくまでも任意であり、強制的に保健所が犬を押収して殺処分を行う法的権限は日本にはありません。
 犬の飼い主が犬の殺処分にとことん拒否すれば、行政が強制的に行うことはできないのです。もし飼い主が拒否しているにもかかわらず、押収して強制的に犬の殺処分を行政が行ったとしたら、行政の犬の飼い主に対する財産権の侵害です。行政は、犬の飼い主の対して損害賠償の責任を負う可能性があります。また刑事責任も問われることもありえます。

 例えば、ポルシェが子供を轢いてその子供が死んでしまったとします。子供の親が「ポルシェが憎い。そのポルシェをスクラップにしろ」といっても、それをポルシェの所有者などに求める法的根拠はありません。仮にポルシェが時価500万円としたら、その損失を事故を起こした所有者に負わせる法的根拠はありません。もちろん強制はできません。
 ポルシェはモノ=私有財産権が及ぶ財物、だからです。私有財産権と処分の自由は、憲法で守られた権利です。日本では、犬もクルマと同じ、あくまでもモノ=財物、です。犬が財産的価値が極めた高かった場合もあります。例えば土佐闘犬の横綱などは、数百万円はするでしょう。すなわち日本では、犬はモノ=財物、であるがゆえに殺処分できないのです。

 一方ドイツなどでは、咬傷事故を起こした犬を行政が押収し、飼い主が拒否しても、強制的に殺処分を行う権限を法律が行政に与えています。それが民法90条aの「動物は特別法の定めがある場合はモノ=財物。私有財産権及ぶもの、ではない」(Tiere sind keine Sachen .Bürgerliches Gesetzbuch (BGB))の規定と、「特定の場合において、行政が犬などを押収して強制的に殺処分して良い」という、特別法の定めです。「ドイツでは動物はモノではない」とは、そのような意味でもあるのです。しかし、日本では大変誤解されています。
 それにしても日本は、法的根拠が曖昧なために、動物愛護(誤)活動家の圧力により、咬傷事故犬の殺処分の実施が左右されるということでしょう。そのような恣意的な行政事務は、法治国家としては好ましくないと思います。私は、法律で明文化したルールにより、咬傷事故犬の扱いを決める方が透明性が高いでしょう。

 次回は、ドイツで犬を押収~強制殺処分予定の犬の飼い主が行政に対して犬の返還を求める行政訴訟を提起した件を紹介します。原告は最高裁まで争いましたが、判決は、原告(犬の飼い主)の請求(行政に対して犬の返還を求める)を棄却するという、原告(犬の飼い主)の完全敗訴でした。犬は強制的に殺処分されました。
 先に述べた、民法90条aの「動物は特別法の定めがある場合はモノ=財物。私有財産権及ぶもの、ではない」(Tiere sind keine Sachen .Bürgerliches Gesetzbuch (BGB))と、「特定の場合において、行政が犬などを押収して強制的に殺処分して良い」という、特別法の定めが当然援用されたと思われます(続く)。


(画像)

 ベルリン市内の公園。ドイツ連邦共和国では日本と異なり、児童公園はほぼ全てで犬が全面禁止です(どんなに小さな小型犬でもに口輪をしていても犬はダメ)。フェンスで公園全体を囲ってあります。幼い子供が安全に遊べるようにです。
 児童公園以外でも、緑地公園(自然公園)などでもドイツでは、「犬は全面禁止」の公園が大変多いです。画像のような「犬禁止」の看板を非常に多く見かけます。公園での犬禁止が極めて稀な日本とは大きな違いです。

ベルリン 犬禁止
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日本の犬は「モノ」である。だから殺処分できない



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(Zusammenfassung)
Gefährliche Hunde muss eingeschläfert werden, in Deutschland.
(Rechtsgrundlage )
Verwaltungsvorschriften zum Landeshundegesetz (VV LHundG NRW)
”§ 12 Abs. 3 ermächtigt die zuständige Behörde, die Einschläferung eines Hundes anzuordnen, der zur Abwehr gegenwärtiger Gefahren für Leben oder Gesundheit sichergestellt wurde.”(Es gibt ein ähnliches Hundegesetz in allen Staaten.)
Bürgerliches Gesetzbuch (BGB)
"Tiere sind keine Sachen ."


 日本では、たとえ死亡咬傷事故を起こした犬でも、飼い主が拒めば強制的に行政が殺処分することはできません。犬はあくまでも「モノ」、=つまり「財物」だからです。行政が強制的に犬を殺処分することは、憲法で保証された私有財産権の侵害になるからです。対してドイツでは、犬は特別法で定める規定があれば「モノ」ではありません。つまり私有財産権が及ぶ「財物」ではないからです。ですから咬傷事故を起こした犬は、ドイツではほぼ行政が強制的に殺処分します。ドイツでは各州法(特別法)で、「咬傷事故を起こしたなどの危険な犬は、行政が殺処分する権限がある」と定めているからです。また犬を強制的に殺処分された飼い主は、行政に対して損害賠償を求めることはできません。繰り返しますが、ドイツ法においては特別法の規定があれば犬などの動物は「モノ」=財物、ではないからです。


 少し前の事件で申し訳ありません。俳優の反町隆史氏の飼い犬が咬傷事故を起こした後も、反町隆史はその犬を殺処分せず飼い続けていました。重大な咬傷事故を起こした犬であっても、日本では行政はその犬を強制的に殺処分する権限はありません。日本ではそのように規定している法律がないからです。
 反町隆史が逆ギレ「愛犬は悪くない!」松嶋菜々子夫妻はドーベルマンを手放していなかった。2013年5月23日。


松嶋さんと反町隆史さん(39)夫妻が飼っていたドーベルマン・カイザーがマンションの隣人を襲い、恐怖を感じた隣人は即刻マンションを退去、それにより損害を被ったマンションの管理会社が損害賠償を求めて松嶋さん夫妻を提訴。
判決は、松嶋さん夫妻が管理会社に385万円の支払いをするよう命じたものになりました。
夫妻はカイザーを手放してはいなかったようなのです。
反町さんの愛犬家ぶりは有名で、今回も彼は「カイザーは悪くない」と半ば逆ギレしていた。



 このようなケースでは、ドイツであれば犬は行政が押収し、強制的に殺処分されるのが確実です。また反町夫妻に対しては連邦法で刑事責任が問われるでしょう。ドイツでは各州に、咬傷事故を起こした犬など危険な犬を行政が押収して殺処分する権限が州法で認めらられているからです。
 以下に、咬傷事故を起こした犬を行政が押収して強制殺処分が決定された、ドイツの事件を引用します。なおこの事件では、犬の飼い主に対して刑事責任も問われています。Nach Biss-Attacke auf Mädchen Rottweiler wird eingeschläfert 「女児に噛み付いて攻撃した後に ロットワイラー種の犬は安楽死させられることになりました」。2015年7月8日。


・Rottweiler muss eingeschläfert werden
・Der Hund hätte nicht von fremder Person ausgeführt werden dürfen
・Ermittlungen gegen Halterin
Der Angriff ereignete sich am Montagnachmittag (06.07.2015) am Duisburger Rheinufer.
Dort habe er das Mädchen mit massiven Bissen in den Kopf attackiert.
Warum der Rottweiler das Mädchen angegriffen hat, ist unklar.
Hund ohne Berechtigung ausgeführt.
Für den Rottweiler war nach Angaben der Stadt Duisburg eine Ausnahmegenehmigung von der Anlein- und Maulkorbpflicht erteilt worden.
Die 21-Jährige, die mit dem Hund am Montag unterwegs war, hatte diese Berechtigung nicht.
Die Polizei ermittelt nun wegen fahrlässiger Körperverletzung gegen die Hundehalterin und die 21-Jährige.
Im April hatte es einen ähnlichen Vorfall in Overath gegeben.

Verwaltungsvorschriften zum Landeshundegesetz (VV LHundG NRW)
§ 12 Abs. 3 ermächtigt die zuständige Behörde, die Einschläferung eines Hundes anzuordnen, der zur Abwehr gegenwärtiger Gefahren für Leben oder Gesundheit sichergestellt wurde.

・ロットワイラーは、安楽死させなかればなりません。
・犬は、飼育許可を得ている人以外は飼うべきではありません。
・犬の飼い主に対する捜査。
犬の攻撃は、デュイスブルクのライン川畔で、月曜日の午後(2015年7月6日)に起きました。
そこで犬は、女児を攻撃して頭に噛み付いて重傷を負わせました。
なぜロットワイラーが、女児を襲ったのかは不明です。
飼い主は許可なしに犬を飼っていました(ドイツでは特定の犬種の飼育は許可が必要)。
ロットワイラーは、デュイスブルク市においては、リード(リーシュ)を用いかつ口輪をすることが特例として規定されていました。
21歳の若者は、許可を得ずに月曜日にこの犬を連れていました。
警察は現在犬の飼い主と、21歳の若者に対する過失傷害罪の疑いで捜査しています。
4月には、オファーラツで同様の事件がありました。

州犬法に関する規程(ノルトライン=ヴェストファーレン州)
12条3項 人の生命や健康に対する危険を回避を確保するために、所管する官庁に犬の安楽死を命令する権限を与えます。



 ドイツ連邦共和国民法90条aでは、動物は「モノ」ではないと定めています。(Tiere sind keine Sachen .Bürgerliches Gesetzbuch (BGB))。ドイツでは法学上での、Sachen (モノ)の意味は、「物理的な有体物であり、私有財産権が及ぶもの。財物」という意味です。 
 民法上の財物ではない、つまり特別法で押収~殺処分した犬に対しては、行政は飼い主に対して損害賠償の責任を負わないということです。特別法で犬の押収~強制殺処分の権限を行政に認めているからです。ドイツ民法90条aにおける、「動物はモノではない」(Tiere sind keine Sachen )は、「(特別法の定めがあれば)動物はモノ(財物)に満たない存在である」という意味でもあるのです。

 対して日本では、犬はあくまでも私有財産権が及ぶ「モノ」=「財物」です。行政が犬などを押収する権限や殺処分する権限を定めた法律はありません。行政は、もし飼い主の意思に反して殺処分すれば、損害賠償の責任を負うことになります。ですからたとえ死亡咬傷事故を起こした犬であったも、飼い主が拒めば行政は強制的にその犬を殺処分することはできません。
 日本の犬はあくまでも「モノ」=「財物」であり、私有財産権により殺処分をまぬがれています。先進国ではドイツに限らず、咬傷事故を起こした犬の行政による押収や強制殺処分についての法律の規定が、二本以外の大概の国であります。

 日本は犬にはある面甘い国で、「モノ」であるがゆえに殺処分をまぬがれています。「生類憐れみの令」という特異な法律が実際に施行された歴史的背景があるのかもしれません。また咬傷事故を起こした犬の飼い主に対する刑事責任も甘いようです。反町隆史夫妻は、刑事訴追はされていません。
 ドイツでは同様の事件では、累犯でなくても1万ユーロ以上の罰金刑が犬の飼い主に科されることが多いようです。過失の程度が重い、累犯などであれば、さらに重い刑罰が科される可能性があります。


(画像)

 ドイツで、咬傷事故を起こして強制殺処分が決定されたロットワイラー種の、「パシャ(犬の名前)」。

ロットワイラー

続・RSPCA(イギリスで最も権威ある動物愛護団体)オーストラリア支部は、野生生物生息地でのTNRを完全に否定した



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(Summary)
Research report 03/2011 www.rspca.org.au 1 A review of trap-neuter-return (TNR) for the management of unowned cats
RSPCA Australia is negative for TNR, in this report.
Especially, they are completely negate the TNR in the habitat of wild animals that have received feeding damage of feral cats.


  記事、RSPCA(イギリスで最も権威ある動物愛護団体)オーストラリア支部は、野生生物生息地でのTNRを完全に否定した、の続きです。RSPCA 「英国動物虐待防止協会」 (イギリスで最も権威ある、世界最大の動物愛護団体。動物愛護分野に対しては世界的にも影響力が大きい)のオーストラリア支部は、2011年にTNRに対する見解を公にしています。Research report 03/2011 www.rspca.org.au 1 A review of trap-neuter-return (TNR) for the management of unowned cats 「RSPCAオーストラリア 調査報告書 飼い主のいない猫のTNRについて 2011年3月」。本文書は全般的にTNRに対して否定的ですが、特に野生動物生息地におけるTNRを完全に否定しています。今回は、TNRが生態系に与える悪影響に関する記述を紹介します。



 RSPCA 「英国動物虐待防止協会」は、イギリスで最も権威ある動物愛護団体です。ウィキペディアから引用します。「英国王立動物虐待防止協会 The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals (RSPCA) は英国の非営利団体である。動物福祉を推進するために設立された。RSPCAは世界最大の動物福祉団体で、また最古とされている。英国の数ある慈善団体の中で最も大きなもののひとつで、協会の影響力は大きい」とあります。
 このRAPCAのオーストラリア支部ですが、2011年にTNRに関する調査報告書を出しています。Research report 03/2011 www.rspca.org.au 1 A review of trap-neuter-return (TNR) for the management of unowned cats 「RSPCAオーストラリア 調査報告書 飼い主のいない猫のTNRについて 2011年3月」。全体の論調はTNRを否定していますが、特に野生動物の生息地でのTNRは完全に否定しています。以下に、野生動物の生息地でのTNRに関する記述を引用します。


Conservation considerations
People who argue for and against TNR agree that cats have negative impacts on wildlife populations.
Grayson and Calver (2004) argue that the precautionary principle should be adopted when considering the issue of the effect of cats on wildlife populations.
This means that TNR cannot be used because there is a risk to wildlife.
Feral cats represent a threat to over 110 species in Australia.
This threat is usually through predation but can include disease spread and competition (Denny & Dickman, 2010).
Cats are on the list of the 100 worst invasive species globally.
Cats are an exotic species so do not fill any existing niche .
This results in cats often being at densities 10-100 times higher than other similar sized predators .
Controlling cats alone is not the answer for positive conservation outcomes.
All species with a negative environmental impact need to be managed in an integrated way.

生態系保全のための考慮事項
以下の理由により、TNRに反論する人々は、猫は野生生物の個体数にマイナスの影響があることに同意します。
グレイソンとケルヴァー両氏(2004年)は、野生生物の個体数に対する猫の影響の問題を検討する際には、予防原則を採用すべきであると主張しています。
それは、野生生物へのリスクがあるので、TNRを行うことができないことを意味します。
野良猫は、オーストラリアの110種以上在来種に対する脅威を表しています。
この脅威は通常は捕食を通じてですが、感染症の拡大や競合も含む可能性もあります(デニー、ディックマン両氏。2010年)。
猫は、外来種ワースト100の、国際版のリストに載っています。
猫という外来種は、したがって、既存のニッチを埋めてはいないのです。
(TNRを行えば)多くの場合、猫は、他の同じくらいの大きさの捕食者(猫と競合する肉食動物)よりも10~100倍高い生息密度になります。
猫という種を単独で(その個体数を自然の生態系の中で)コントロールすることは、正しい生態系保全の成果を得るための回答ではありません。
負の環境影響を与える全ての種が、統合された方法で管理する必要があります。



 私は今まで書いた記事で日本の島嶼部で行われてた、もしくは現在行われている、・北海道の天売島(日本で唯一の希少な野鳥ウミガラスの繁殖地。本種は野良猫の食害に遭っている)、・東京都御蔵島村(オオミズナギドリの貴重な繁殖地。地上で営巣するために野良猫による食害が深刻)、・鹿児島県徳之島(アマミノクロウサギの生息数200に対して野良猫の生息数は3,000)のTNRを批判してきました。

例えば、このような記事です。
天売島野良猫考~TNRは1990年代には既に失敗していたー1
天売島野良猫考~TNRは1990年代には既に失敗していたー2
御蔵島のTNRはいつまで過ちを繰り返すのか~オオミズナギドリ絶滅の危機
国際標準から外れた徳之島のTNR~島嶼での希少生物保護では、野良猫は駆除根絶すべき
国際標準から外れた徳之島のTNR~徳之島のTNRを絶賛する東洋経済オンラインの無知蒙昧
続・国際標準から外れた徳之島のTNR~徳之島のTNRを絶賛する東洋経済オンラインの無知蒙昧

 おそらく野良猫の食害に遭っている、希少な在来生物の生息地でTNRが行われている日本は、極めて例外でです。おそらく公的に行政が認めている、さらに行政が助成してまでTNRを行っている地域を有するのは、私は世界で日本が唯一だと確信しています(もしそのようなケースが海外であったのならば、必ずその国の原語の一次ソースを提示してください。記事の内容を改めます)。
 この、RSPCAオーストラリア支部による、Research report 03/2011 www.rspca.org.au 1 A review of trap-neuter-return (TNR) for the management of unowned cats 「RSPCAオーストラリア 調査報告書 飼い主のいない猫のTNRについて 2011年3月」、においては、明確に生態系保全のためにはTNRは有害であること、TNRは生態系保護の目的にはならないと明確に述べています。 
 本報告書ですが、TNRに関しては他にも、・倫理上の問題、・動物愛護上の問題、・法律上の問題、・TNRは効果があったのか、についても述べています。次回以降の記事で、それらについて、順次紹介していきます。


(動画)

 TG OUTDOORS AUSTRALIA - 300RUM vs Feral Cat (self filmed 2015)。オーストラリアでは、野良猫の狩猟駆除は推奨されています。コメントも投稿者に概ね好意的です。

RSPCA(イギリスで最も権威ある動物愛護団体)オーストラリア支部は、野生生物生息地でのTNRを完全に否定した



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(Summary)
Research report 03/2011 www.rspca.org.au 1 A review of trap-neuter-return (TNR) for the management of unowned cats
RSPCA Australia is negative for TNR, in this report.
Especially,
they are completely negate the TNR in the habitat of wild animals that have received feeding damage of feral cats.


 RSPCA 「英国動物虐待防止協会」 (イギリスで最も権威ある、世界最大の動物愛護団体。動物愛護分野に対しては世界的にも影響力が大きい)のオーストラリア支部は、2011年にTNRに対する見解を公にしています。Research report 03/2011 www.rspca.org.au 1 A review of trap-neuter-return (TNR) for the management of unowned cats 「RSPCAオーストラリア 調査報告書 飼い主のいない猫のTNRについて 2011年3月」。本文書は全般的にTNRに対して否定的ですが、特に野生動物生息地におけるTNRを完全に否定しています。連載では、順を追ってこのレポートの要旨を紹介していきます。


 まず、Research report 03/2011 www.rspca.org.au 1 A review of trap-neuter-return (TNR) for the management of unowned cats 「RSPCAオーストラリア 調査報告書 飼い主のいない猫のTNRについて 2011年3月」における、Trap-neuter-return(TNR)の概要から。


Trap-neuter-return
Trap-neuter-return (or release) is one approach to the management of unowned cats which is gaining popularity in many countries, particularly the US .
Longcore et al. claim that 71-94% of a colony must be desexed and no new cats.
Most TNR programs are carried out in urban or peri-urban areas.
Public education programs and more responsible pet ownership are alternative options to TNR.
The aim of TNR programs is to produce a stable, healthy cat colony with natural attrition expected to eventually reduce the numbers.
It requires long-term consistent management.
once it is known that a TNR program is operating in an area some people abandon their cats nearby knowing they will be neutered and cared for .
A study of TNR programs in two counties in the USA did not report a consistent reduction in colony growth or the proportion of female cats that were pregnant.
If reduced numbers of unowned cats is the only aim, TNR seems to be no more effective than euthanasia .
The cost of running a TNR program is also greater than other control methods.
Some have argued that managed colonies can lead to a form of animal hoarding .

トラップー中性化ーリターン
トラップー中性化ーリターン(またはリリース)は、多くの国、特にアメリカ合衆国で人気を集めている、所有者のいない猫の管理に対する1つのアプローチです。
ロングコアらは、TNRにおいては、猫集団の71%から94%までが不妊去勢されかつ新規の猫の流入が皆無でなければならないと主張しています。
ほとんどのTNRプログラムは、都市や都市周辺地域で行われています。
公教育プログラムと、より責任あるペットの飼い主の啓蒙は、TNRに代わる選択肢です。
TNRプログラムの目的は、最終的には野良猫の数を自然に減らすことが期待され、また野良猫の集団を健康に維持することです。
それには、長期的で一貫した管理を必要とします。
TNRプログラムが地域内で行われていることが知られると、猫の不妊去勢と世話がされていることを知っている、近くに住む一部の人々は、自分の猫を捨てます。
アメリカ合衆国の2つの郡でのTNRプログラムの研究では、猫の集団、または妊娠したメス猫の一貫した減少率があったとは報告していませんでした。
所有されていない野良猫を減少させることが唯一の目的である場合は、TNRは安楽死よりもより効果的ではないように思われます。
TNRプログラムを行うコストは、他の野良猫数抑制方法よりも大きいのです。
何人かの研究者は、TNRによる猫集団管理は、アニマルホーダーにつながる可能性があると主張しています。

 
 要旨は次のとおりです。
①TNRにおいては新規の流入猫がゼロで、かつ不妊去勢率が71~94%でなければ効果がない。
②しかしTNRでは必ず猫の遺棄がある(そのために失敗する)。
③TNRよりも、猫の適正飼育化のための公教育に代えるべきである。
④アメリカ合衆国の研究では、TNRでは猫の数と妊娠猫の減少効果はなかった。
⑤野良猫を減少させるには、安楽死の方が効果的である。
⑥TNRは大変コストがかかる。
⑦TNRは、アニマルホーダーという精神疾患につながる可能性がある。

 つまり、大変な労力と長期的管理を必要とし、コストがかかり、対して野良猫減少効果はない。さらに猫の遺棄があり、それにより極めて高い確率でTNRは失敗する。野良猫の減少には、安楽死の方が効果的である。さらには、TNRはアニマルホーダーという精神疾患につながる可能性というマナス面もある、ということです。

 この報告書では、「ほとんどのTNRは、都市と都市周辺部で行われている」とあります。TNRが提唱された当初から、対象となる猫は都市及び都市周辺の野良猫を想定しています。日本でも、2008年に環境省から出された「住 宅 密 集 地 に お け る 犬 猫 の 適 正 飼 養 ガ イ ド ラ イ ン 平成22年2月」においても、TNR(地域猫)は、住宅密集地での活動としています。
 日本のようにTNRマネジメントの対象となる猫を、猫が食害している希少生物の生息地にまで拡大解釈して、実際におこなっている国は、おそらく世界中で皆無なのではないと想像します。希少生物生息地におけるTNRの実施を行政が推進している自治体は、海外の情報に目を向けて再考していただきたいです。

 私は日本で行われた、野良猫の食害にあっている野生動物生息地での、公による(環境省)、もしくは公(地元自治体)に認められた、さらには支援を受けたTNRについて記事にしています。例えば、このような記事です。
天売島野良猫考~TNRは1990年代には既に失敗していたー1
天売島野良猫考~TNRは1990年代には既に失敗していたー2
御蔵島のTNRはいつまで過ちを繰り返すのか~オオミズナギドリ絶滅の危機
国際標準から外れた徳之島のTNR~島嶼での希少生物保護では、野良猫は駆除根絶すべき
国際標準から外れた徳之島のTNR~徳之島のTNRを絶賛する東洋経済オンラインの無知蒙昧
続・国際標準から外れた徳之島のTNR~徳之島のTNRを絶賛する東洋経済オンラインの無知蒙昧

 おそらく野良猫の食害に遭ってる希少な在来生物の生息地でTNRが行われている日本は極めて例外でです。おそらく公的に行政が認めている、さらに行政が助成してまでTNRを野良猫の食害に遭っている、希少生物の生息地で行っている地域を有するのは、私は日本が唯一だと確信しています(もしそのようなケースが海外であったのならば、必ずその国の原語の一次ソースを提示してください。記事の内容を改めます)。
 そもそもTNRは、最初から人の生活圏である都市部での実施を前提としています。野良猫の食害にあっている野生動物の生息地で、その野生動物を保護するためとまで拡大解釈する日本は特異(というか異常)です。ましてやTNRは既に「野良猫の減少効果はない」と結論づけられ、さらに極めてコストが高いのです。


(動画)

 Feral Cats Australia。2016年4月19日公開。RSPCAオーストラリア支部は、オーストラリア、タスマニア島における在来野生動物保護のために、野良猫の駆除を容認~すべきであるとしています。毒餌、トラップ、射殺などの手段を用いる駆除方法です。


「ドイツではほぼ全てのレストランで犬を同行することができる」は大嘘



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(Zusammenfassung)
Empfehlenswerte Multikulti Restaurants in Berlin [FORUM]
Darf man mit Hund ins Restaurant ?
Dann würden zb viel mehr Hundebesitzer ins Restaurant gehen, aber da dies ja meistens verboten ist.


 日本で喧伝されていることですが「ドイツではほぼ全てのレストランで犬を同行することができる」という情報があります。しかしそれは「誇張」と通り越した「大嘘」です。統計はありませんが、私が逗留したベルリン市では、犬入店がOKのレストランは半数もないといったところです。入店を断らなくても、犬の飼い主が遠慮しているということもあるでしょう。ホテル、レストランでは、明確に「犬をお断りします」と看板を掲げているところもありますし、HPで明示しているところも多いです。それと日本では紹介されていませんが、ファブリック(衣類などの繊維製品)を扱っている店は、犬の入店を断る店がほとんどです。


 日本では「ドイツでは、ほぼ全てのレストランで犬を同行することができる」という情報が喧伝され、定着しています。その上で「ドイツでは犬が社会に受け入れられ共生している、愛犬国家だ」と結論づけています。
 例えばこのようなサイトです。ドイツのペット事情。このサイトのドイツに関する情報は、まさに噴飯モノの大嘘の羅列で笑わしてくれます。ペットに関すること以外でも、「ドイツは、季節問わず湿度が低い」というのも嘘です。特にドイツの内陸は冬は晴天はほとんどなく、冬の湿度は相当高いです。このサイトから引用します。


ペットと共に過ごす時間を大切にしているドイツでは、*1、ペットが入れるお店はたくさんあります。
というより、ペットが入れないところをあげるほうが少ないかもしれません。
*2、電車、バス、タクシーを利用する際はいずれもキャリーバックやゲージ等にいれる必要はありません。
*3、薬局に関しては小型犬は入ってしまっていたりする姿をみかけることがあるので、そのあたりは少し曖昧なのかもしれません。
*4、デパートは食料品売り場以外はOKです。
*5、カフェやレストランは星がつくようなちょっと敷居の上がる場所はペット不可のお店も一部あります。
*6、一方宿泊施設に関しては、ドイツ国内はペットOKのところがたくさんあります。
*7、ドイツには日本のようにドッグカフェというようなものは存在しません。


*1、ベルリン市内では、おそらくレストランでは半数が犬を許可していません。ファブリック(繊維)関係の店も多くは犬禁止です。
*2、ベルリンの公共交通機関では、犬にリードと口輪をするか、キャリーバックに入れなければ罰金が科されます。なおゲージ(gauge)は誤りです。「目盛」と言った意味。正しくはケージ(cage)。
*3、法律で、薬局の犬の入店は禁じられています。
*4、先の述べた通り、ファブリック(繊維製品。服など)は犬を許可していないところが多いです。
*5、高級飲食店の方が犬可が多いでしょう。ミシュランガイドでは、「犬可」の検索条件があります。ファーストフードはほぼ禁止。
*6、禁じているホテルの方が多いでしょうね。「全館(レストランなども)犬はお断りしています」などとHPに記載しています。
*7、ベルリン市内には、犬専用レストラン、カフェがあります。


 ということで、短い文章でもツッコミどころがテンコ盛り(というか、突っ込みどころしかない)ですが(笑い)。さて本題。「ドイツではほぼ全てのレストランで犬の入店が許可されています」が大嘘ということです。私の感触とすれば、滞在したベルリン市内では、犬が許可されているレストランは半数あるかないかと言ったところです。特に外資系やファーストフードはほぼ全てで許可していません。マクドナルドでは犬禁止ということになっていますが、犬同行を強行している人もいます。それとファブリック(繊維製品。服など)を扱っている店も、「犬お断り」が多いです。
 犬の利用OKの店でも「屋外のテラスに限る」店もあります。「厨房と客席が明確に区分されていない飲食店は犬は遠慮すべき」、というのが一般常識のように思います。ですからドイツでは、厨房と客席がカウンターのみで仕切られているファーストフード店はほぼ「犬はご遠慮下さい」という暗黙の了解があるようです。むしろファーストフード店よりも、ミシュランガイドにあるような星付きの高級店の方が犬を許可している店が多いような気がします。ミシュランのレストランガイドでは、ドイツ版では「犬の同行OK」の検索条件があるからです。

 ドイツのサイト、deutsch-werdenは、ドイツの市民権を得たり、帰化を希望する外国人向けのサイトで、ドイツの一般常識などの情報提供を目的としているサイトです。ですからこのサイトで書かれている「ドイツの一般常識」は信憑性が高いと言えます。このサイトで、「犬をレストランに同行することの是非」についてのフォーラムがあります。
 Darf man mit Hund ins Restaurant ? 「(ドイツでは)犬はレストランで許可されていますか?」から引用します。これらの回答から推測すれば、ドイツでは犬同行を断るレストランが多いことや、犬をレストランに同行することを嫌う人がかなり存在することが伺えます。


Darf man in Deutschland mit Hund ins Restaurant gehen?

Natürlich kann aber jeder Restaurant-Besitzer eigene Regeln machen, also zB.
auch Hunde verbieten, aber es gibt kein Gesetz gegen Hunde im Restaurant.

Frage an Hundebesitzer.
Was ist für eine Notwendigkeit ein Hund ins Restauratnt mitnehmen?

Ich verstehe manche Restaurantbesitzer sowieso nicht, die da ein Problem damit haben - die würden doch sogar viel mehr Umsatz machen, wenn Hunde erlaubt wären.
Dann würden zb viel mehr Hundebesitzer ins Restaurant gehen, aber da dies ja meistens verboten ist, bleiben wir zb dann lieber zu Hause und kochen uns selber was.
Da ist Deutschland wirklich sehr spiessig.....

Ich finde es eckelig(ecklig?) !
Bei uns ist sowas unvorstellbar.

Die Tiere müssen immer draussen bleiben!
Ansonsten Sie können einen Pferd in die Wohnung mitnehmen!

Dafür braucht man in 90% der Welt doch kein Gesetz.
Hunde sind nicht erlaubt in Supermarkt, in Restaurant und in Textilshops.

私たちはレストランに犬と一緒にドイツでは行くことができますか?

もちろん、任意でレストランのオーナーは、例示のように独自のルールを作ります。
犬は禁止、しかしレストランでは、犬に対する法律はありません。

犬の飼い主に聞いてみなさいよ。
レストランに犬を連れて行く必要性は何なのですか?

レストランで犬を許可した場合には、より多くの売上増になるだろうと、私は理解していますが、ところが、いくつかのレストランのオーナーはそうではありませんーそれは問題を抱えています。
そして例えば多くの犬の飼い主がレストランに行くと、実際はほとんどのレストランで犬が禁止されています。
そのために、犬の飼い主たちは、自宅で自分自身で料理を作ることを好むのです、それをレストランのオーナーは覚えておいてください。
ドイツという国は、(犬をレストランで禁止するので)本当に息苦しいです・・・

私はそれ(レストランに犬がいること)が嫌だと思います!
私たちと(犬が)一緒にいるのは、想像を絶します。

動物は、常に外にいなければなりません!
そうでなければ、アパートで馬を飼っていいことになります!

このため(レストランでの犬禁止)には、この分野では法律が90%必要でしょうが。
犬はレストランで、ファブリックの店で(繊維製品。服など)、スーパーマーケットでは(実際問題)許可されていません。



 フォーラムに寄せられた意見のいくつかを紹介しましたが、そのほかには「犬の寄生虫の危険性があるからレストランに犬を入店させるのは絶対嫌だ」「犬が吠える。レストランの犬入店許可は必要はない」「犬の悪臭が料理を台無しにする」など、レストランに犬を同行させる飼い主にかなり辛辣です。
 また、ドイツでは法律では明確にレストランでの犬の入店を禁じてはいなけれども、「常識」として犬は遠慮すべきという風潮が伺えます。さらに「ほとんどのレストランで犬を禁止している」というコメントもあり、日本で喧伝されている「ドイツではほぼ全てのレストランで犬の入店を認めている」と言うのは、かなりひどい誇張であることがお分かりいただけると思います。


(画像)

 ブリュールの大型ショッピングセンター内のレストランフロアー。レストランフロアー全体で犬を見ませんでした。回転寿司やマクドナルド、サブウェーなどのファーストフードやイタリアンレストラン、ベーカリーがあります。

ブリュール マクドナルド (640x480)

ブリュール 寿司 (490x368)


(画像)

 「犬お断り」の看板。ホテルで全館(客室もレストランもロビーなども)で犬禁止のところも普通にあります。もちろん盲導犬などは例外です。それは日本と変わりありません。

レストラン 犬禁止 (300x180) (300x180) (2) (300x180)

ザクセン・アンハルト州の警察官犬射殺事件は緊急性に疑念があるが、ドイツ世論は無反応だった



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(Zusammenfassung)
Polizeibeamte und Passanten schauen auf den Hund, der auf einer Wiese am Uniplatz kurz zur Ruhe gekommen ist.
Doch die Idylle ist trügerisch.
Der American-Staffordshire-Mischling hatte zuvor einen anderen Hund totgebissen und könnte jederzeit gefährlich werden.
Um eine Gefahr für Dritte zu verhindern, wird der Hund kurze Zeit später an der Beethovenstraße erschossen.
Die alarmierte Tierrettung trifft erst später am Ort des Geschehens ein.


(本記事は、7008ブログ中18位を記録しました)
 昨年、ドイツ、ザクセン・アンハルト州において、警察官が放し飼い(遁走)の犬を射殺した事件がありました。状況からすれば、警察官が犬を射殺する必要があったのか疑念がが生じるケースです。ドイツのマスメディアはこの事件に対して読者に議論の参加を呼びかけましたが、コメントの投稿数はゼロでした。同時期に日本では千葉県で紀州犬が警察官に射殺される事件がありました。ヤフーニュースには、約7,000のコメントが投稿されたと記憶しています。日本は、犬猫のペットへの感情移入が激しすぎる人が多いように感じます。むしろ異常ではないでしょうか。


 まず、ドイツ、ザクセン・アンハルト州マクデブルクで起きた、警察官による犬の射殺事件を引用します。Kampfhund Warum der Polizist einen Hund erschoss 「警察官が犬を撃ち殺したのはなぜなのか」。2015年7月21日。


Die Polizei hat am Montag mitten in Magdeburg einen freilaufenden Hunderschossen.
Die Beamten wollten damit Passanten schützen.
Nach ersten Erkenntnissen war der Hund aus einer Wohnung in der Neuen Neustadt entlaufen.
Dort hatte der Staffordshire-Mischling den zweiten Hund seiner 32-jährigen Halterin angegriffen und ihn so schwer verletzt, dass er später an den Bissen verstarb.
Entwischte der Staffordshire-Mischling.
Konnte das Tier jedoch nicht eingefangen werden.
Zog einer der Beamten die Waffe und erschoss das Tier.
Dabei werde auch geprüft, ob der Einsatz der Schusswaffe gerechtfertigt und verhältnismäßig gewesen sei und ob es keine anderen Möglichkeiten gab, die Gefahr durch den Hund zu beseitigen.

月曜日に警察官は、マクデブルクで自由に徘徊していた犬を射殺しました。
警察当局は、犬を射殺することによって、通行人を保護したいと考えていたのです。
最初の目撃によれば、犬はニュータウンのアパートから逃げ出していました。
スタッフォードシャーの雑種の犬は、その犬の飼い主が飼っている二頭目の犬を攻撃し、その犬にひどい怪我を負わせて後にその犬は噛まれて死にました。
スタッフォードシャーの雑種犬は逃げ出しました。
しかし犬を捕まえることはできませんでした。
警察官は、拳銃を取り出して犬を射殺しました。
また、銃器の使用が正当化される範疇であったかどうか、犬によってもたらされる危険性を排除する他の方法がなかったかどうかを考察し、検討する必要があります。


(画像)

 上記記事から。この状態で、直後に警察官は犬を射殺しました。確かに、犬がまさに襲っているといった、緊急性は感じられません。

ザクセン 犬 射殺


 上記の事件では、射殺された犬は飼い主のアパートの部屋で、飼い主が飼っている他の犬を噛み殺しました。そしてアパートから逃げ出したのですが、人に対して攻撃をするなどの緊急を要するほどの危険性はなかったと言えるのです(射殺された犬に噛まれた犬が死んだことは後ほどわかりました)。
 この事件を報じたメディアは、Jetzt mitdiskutieren 「さあ、議論に参加してください」とコメントの投稿を促しています。しかし今のところコメントの投稿数はゼロです。比較的警察官による犬の射殺事件はドイツでは多いです(Polizist Hund erschossen 「犬 警察官 射殺」をドイツ語で検索したところ、152,000件の情報がヒット。(ドイツ以外の国の情報もありますが)。つい最近もこのような事件がありました。Landkreis Zwickau - Polizeirevier Werdau nach Bedrohung Hund erschossen 「ツヴィッカウ地区ーヴェルダウ警察署 危険があったため犬は警察官により射殺されました」。2016年4月15日。ザクセン州。

 一方、日本では昨年千葉県で紀州犬が警察官に射殺された事件では、ヤフーニュースで報じられました(他のソースをリンクします。「紀州犬 警察官 射殺」)。このヤフーニュースは、既にインターネット上から削除されていますが、約7,000件のコメントが投稿されました。日本では犬を警察官が射殺する事件は少ないものの、あまりにも同様の事件での、ドイツとの世論の反応の差が大きいです。
 今回紹介したドイツの事件は、地方紙レベルのメディアですが、それにしても世論の反応の差がありすぎます。同様の事件では、ドイツの全国誌の最大手のメディアでも、インターネットでのコメント投稿数はせいぜい20~30程度です。日本人の、犬猫というペットに対する過剰な反応は異常とも言えます。私はむしろ危険なものを感じます。


(動画)

 犬を射殺した警察署に抗議の電話が殺到。警察の電話回線が不通に。千葉県松戸市のケースは緊急性が高く、射殺もやむを得ないと思います。なぜ日本人は犬猫が殺されたことに関して過剰に反応するのでしょうか。【紀州犬射殺】苦情の電話で警察の電話回線がパンク「13発も撃たなくてもいいのに」「素手で何とかできなかったのか」。2015年9月22日公開。

続・国際標準から外れた徳之島のTNR~徳之島のTNRを絶賛する東洋経済オンラインの無知蒙昧



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(Domestic/inländisch)

 前回記事、国際標準から外れた徳之島のTNR~徳之島のTNRを絶賛する東洋経済オンラインの無知蒙昧、の続きです。前回記事では、奄美群島の徳之島におけるTNR活動の数値を挙げました。その上で私は、「徳之島のTNRにおける野良猫の減少効果は全く期待できないだろう」と述べました。今回記事では、過去に島嶼で行われたTNRの失敗例の数値を上げて、その根拠を示します。なお日本の島嶼におけるTNRによる野良猫減少と在来生物の保護~個体数増加に成功した例はただの一つもありません。さらに海外では、希少な在来野生動物の保護のために公的にTNRを採用するということ自体がありません(都市部は抜く)。特に島嶼における在来生物の保護は、野良猫は駆除根絶が国際標準です。反論される方は反証を挙げてください(その国の一次ソースで原語のものに限ります)


天売島(北海道)と、御蔵島(伊豆諸島)のTNRの失敗例のデータ

1、北海道天売島
①TNRの時期 1992年~1997年にかけての5年間 
②TNR実施数 200匹(ほぼTNR開始時の野良猫数200匹と同数)
③野良猫生息数の推移 200匹から300匹へ増加(1.5倍)
④希少生物の数の推移 ウミガラス(オロロン鳥)は個体数が減少(具体的な減少率、数は不明)
⑤気象条件は亜寒帯で大変厳しい。島の面積は5.50km2

2、東京都御蔵島
①TNRの時期 2005年~2015年にかけての10年間
②TNR実施数 389匹(TNR開始時の野良猫数300匹の約1.3倍)
③TNR開始時から活動終了時の野良猫生息数の推移 300匹から500匹に増加(1.67倍)
④希少生物の数の推移 オオミズナギドリ 2007年から2012年にかけての減少率は12%。現在の生息数は約80万羽。
⑤気象条件は温帯。島の面積は20.55 km²


 徳之島は、予定のTNRは全て終了しました。現時点でのデータを示します。(第6回徳之島ごとさくらねこTNR 新聞記事)。
①TNRの期間 2014年~2016年にかけての約3年間(2016年1月に終了)
②TNR実施数 2,140(猫の生息総数3,000匹の71%)
③TNR開始時から活動終了時の野良猫数の推移 未発表
④希少生物の数の推移 アマミノクロウサギ 開始時の推定生息数200匹 現在の生息数は未発表
⑤島の気象条件 亜熱帯 島の面積は247.77km2


 徳之島におけるデータで、「③TNR開始時から活動終了時の野良猫数の推移」が未発表なのは、TNRの開始から期間をまだ経ていないこともあるでしょう。しかし仮にTNRによる野良猫の減少効果がもし本当にあるのならが、3年後には有意に減少が見られるはずです。なぜならばドイツの学術研究では、オスの野良猫の平均寿命は1.4年~だからです。
 それはさて置き、徳之島のTNRは、野良猫減少効果はないでしょう。さらには、希少生物のアマミノクロウサギの保護効果は全くないと言って過言ではないと思います。

 まず野良猫の減少効果ですが、徳之島よりはるかに気象条件の悪い天売島(北海道)で、5年間にわたり、島内の猫生息総数に匹敵する数、200匹の不妊去勢(TNR)を行いました。しかし減るどころが、TNR活動中の5年間は全く減らず、活動終了後には1,5倍にも増えました。さらに、天売島(北海道)より気象条件が良い御蔵島(伊豆諸島)では、10年間(集中的に行ったのは5年間です)のTNR活動においては、TNR活動開始時の猫の総数の約1.3倍もの数をTNR(一部島外排出)しました。それにもかかわらず、TNR活動終了時には、猫の数が1.67倍も激増しました。
 徳之島よりTNRが成功する条件に恵まれた天売島(徳之島より気象条件が悪いにもかかわらず生息数と同数のTNRを行った)においても、TNRの実施割合が徳之島よりはるかに多い御蔵島(気象条件は良いが生息数の約1.3倍のTNRを行った)においてもTNRは失敗しているのです。ですから徳之島のTNRの失敗は必然です。

 そしてアマミノクロウサギの保護効果ですが、無いに等しいと断言できます。TNR開始時には、既に野良猫(放し飼い猫?含む)の数は3,000匹でした。猫は一個体当たり年間30~47もの鳥、177~299匹の小型哺乳類を捕食するとされています。(猫は小動物に深刻な脅威、年間200億匹を捕食=米調査米国のネコ、数十億羽の鳥を毎年殺害 研究)。
 対してアマミノクロウサギの生息数はわずか200匹です。TNRをしたとしても、猫の捕食活動は変わりません。死ぬまで捕食活動を続けます。個体数の割合で言えば、まさにアマミノクロウサギは野良猫に食害されて瞬間蒸発してもおかしくない状況です。絶滅しないほうが奇跡でしょう。

 当初2017年の登録を目標としていた奄美群島の世界遺産登録は、2018年以降に先送りされる事となりました(奄美・琉球の世界自然遺産登録遅れ 18年以降の公算。2015年9月3日。琉球新報)。アマミノクロウサギの保護が後手後手に回っていることには、琉球新報の記事では触れられていませんが、ユネスコは、日本の奄美群島の野生動物保護の遅れも当然考慮したと私は推測します。
 日本は恥ずべき、環境保護の意識が遅れた後進国でしょう。このまま徳之島で有効なアマミノクロウサギの保護対策を打ち出せず、絶滅させてしまったのならば、世界に恥ずべき事態と言わざるを得ません。それと無意味に等しい徳之島のTNRを「美談」として報じるマスメディアも問題があると思います。徳之島のような島嶼における野良猫からの在来生物の保護は、野良猫の駆除根絶が国際標準であること、そして日本で行われた島嶼におけるTNRが悲惨な失敗を繰り返していることをご存知ないのでしょう。メディアの無知蒙昧も、世界に恥ずべき日本の後進性です。


(動画)

 絶滅が危惧される、アマミノクロウサギ。




(References English)

Tokunoshima Island
Amami rabbit

国際標準から外れた徳之島のTNR~徳之島のTNRを絶賛する東洋経済オンラインの無知蒙昧



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(Domestic/inländisch)

 記事、国際標準から外れた徳之島のTNR~島嶼での希少生物保護では、野良猫は駆除根絶すべき、の続きです。この記事では、「最近行われた、希少生物のアマミノクロウサギを保護するための徳之島のTNR(2016年1月に終了とのことです)は全く効果がなく、厳格な駆除などを行って早急に野良猫を島内から排除するべきである」ことを書きました。徳之島のTNRについて詳しく報じ、かつ絶賛しているメディアがあります。東洋経済社、東洋経済のインターネット板です。今回は、徳之島のTNRが極めて失敗する確率が高い根拠について述べます。


 問題の記事、島猫3000匹の「不妊化」は、人間のエゴなのか ペット界の新王者「猫」を取り巻く光と影<中>。2015年11月25日。(東洋経済社オンライン 文責:駅義則氏)、から引用します。


徳之島で、島内のすべての猫に不妊手術を施す前代未聞のプロジェクトが進んでいる。
プロジェクトの主体は、公益財団法人「どうぶつ基金」(兵庫県芦屋市)。
2014年11月に開始したこのプロジェクトの目的は、約3000匹いるとみられる島のすべての猫を不妊手術をすること。
世界自然遺産認定を目指す上で不可欠な要素であるアマミノクロウサギが猫に捕食されて絶滅の危機に瀕していることから、3町の依頼で実現した。
事業名は「徳之島ごとさくらねこ一斉TNRプロジェクト」。
TNRは捕獲(トラップ)、手術(性を中立にするニューター)、放出(リターンやリリース)の略。
第5次手術が完了した8日までに手術が済んだ猫は計1976匹。
申告による内訳は飼い猫481匹、野良猫1495匹だ。
猫の繁殖能力はすさまじく、数匹取り逃がしただけでも、数年後にはその地域の野良猫の数は元通りになってしまう。



 徳之島のTNRの実施状況は次のとおりです。実施団体の、公益財団法人 どうぶつ基金によれば計画は、2014年から2016年の約3年間において徳之島の猫の総数の不妊去勢を行う予定としています。しかし実際に不妊去勢手術を行ったのは、生息総数の71%の、2,140匹に留まりました。徳之島ごとさくらねこTNR事業


スケジュール
第一回  534匹の猫に不妊手術を実施 2014年11月15日〜23日 終了しました。
第二回 641匹の猫に不妊手術を実施 2015年1月31日〜31日 終了しました。
第三回 251匹の猫に不妊手術を実施 2015年4月16日〜21日 終了しました。
第四回 2015年6月14日〜20日  ボランティア募集中
第五回 2015年11月15日〜21日  ボランティア募集中
第六回 2016年1月24日〜31日  ボランティア募集中



 東洋経済社オンラインの記事によれば、第5回時点で、1,976匹の不妊去勢実施数です(どうぶつ基金のHPの記述と東洋経済オンラインの記事の数値は若干異なりますが、東経済オンラインの数値を用います)。最終回の第6回の不妊去勢実施数は、新聞報道によれば164匹です(第6回徳之島ごとさくらねこTNR 新聞記事)。
 つまり約3年の期間のあいだに実施した徳之島の猫の不妊去勢実施数は、1,976+164=2,140匹ということになります。徳之島に生息する野良猫と放し飼い猫の合計は3,000匹と推定されていますので、実施割合は71%に過ぎません。

 世界最大の、権威ある動物愛護団体RSPCA(英国動物虐待防止協会)オーストラリア支部は、2011年にTNRに関する報告書を出しています(この報告書では、在来野生動物の生息地で、在来野生動物の保護のためにTNRを行うことを完全に否定しています。この報告書については、改めて記事にします)その中では、「TNRは猫の総数の71%から94%を行わなければならず、かつ新規の流入猫がゼロでなければならない」としています。しかし野良猫の数を減らす効果があったとしても、大変緩慢で長い期間を要します。
 また、71%から94%の数値には幅がありますが、野良猫の生息環境によるところが大きいでしょう。徳之島はもともとイエネコの原種が生息していた亜熱帯気候であり、猫にとっては気象条件は良いのです。原産地よりも食餌条件がよく、さらに天敵がいないのです。それを考えれば、不妊去勢率が71%では、全く野良猫の減少効果は期待できないと断言します。

 それと極めて重要なことですが、TNRの実施は、同時期に行わなければ意味がありません。徳之島のTNRは、2014年から2916年の3年間にかけて行われています。これだけ長い期間で「生息数の○%をTNRした」としても、意味はありません。TNRの未実施の個体により、すぐに元の生息数を回復するからです。従って約3年の長期にわたって行われた徳之島のTNRは効果はその点においても全く期待できません。
 かつて北海道の天売島では、5年間かけて島の生息数に匹敵する数の不妊去勢(TNR)を実施しました。しかし野良猫の減少効果は全くなく、むしろTNR活動後は野良猫の数が1,5倍に増えました。さらに伊豆諸島の御蔵島では、10年間(集中的に行ったのは5年間である)に島の野良猫の生息数の約1.3倍の数を不妊去勢(TNR。一部島外排出)しましたが、TNR活動後も野良猫は増え続け、1,67倍にまで激増しました。

 徳之島は、北海道の天売島よりはるかに気象条件が猫にとっては生存しやすいのです。伊豆諸島の御蔵島は食餌条件や気象条件は徳之島とさほど変わらないかもしれませんが、TNRの実施率(一部島外排出)が徳之島に比べてはるかに高い(徳之島~島の猫生息総数の71%。御蔵島~島の猫生息総数の約1.3倍)のです。しかし御蔵島では、TNR実施後も野良猫は激増したのです。
 記事が長くなりましたので、次回で、天売島(北海道)、御蔵島(伊豆諸島)、そして問題の徳之島(奄美群島)の、猫TNRに関する具体的数値を挙げて論じます。いずれにしても、東洋経済オンラインの、徳之島のTNRを絶賛する記事は、記者の無知蒙昧ぶりをさらけ出しているとしか言えません(続く)。


(動画)

 絶滅が危惧される、アマミノクロウサギ。




(References English)

Tokunoshima Island
Amami rabbit

飛行場内に迷い込んだ犬と侵入しようとした犬~日本と中国の天国と地獄



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(China)

 2016年5月11日に、羽田空港内に複数の犬が侵入し、滑走路に近づいたなどしました。そのために一部の飛行機が着陸をやりなおすなどして12日までに10便の遅れが出ています。現在空港関係者は犬の捕獲を試みていますが、まだ犬は捕まっていません。同様の事件では、中国では搭乗客のプードル犬が空港内に侵入しようとした際には空港の職員が即時に犬を射殺しました。そして、離発着の遅れを回避しました。


 まず、羽田空港の事件の報道を引用します。NHK NEWS WEBから。羽田空港内に複数の犬 着陸やり直しや出発便に遅れ。2016年5月12日。


羽田空港で11日、敷地内に複数の犬が入り込んでいるのが見つかり、滑走路に近づいたため、旅客機が着陸をやり直しました。
12日朝にかけても滑走路に近づくなどしたため、合わせて10便に遅れが出るなど運航に影響が出ていて、空港では犬の捕獲に全力を挙げています。
犬は少なくとも4匹確認されていて、今も捕獲できていないということです。


 次は、中国の空港内でプードル犬が射殺された事件です。Poodle Shot Dead By Airport Security 「プードル犬は空港の保安員に射殺されました」(報道はアメリカのメディア)。2012年1月11日。から引用します。


Last week a small white poodle named Ge Ge managed to escape from her kennel as it was being lifted from the “baggage carousel” at Meilan International Airport after traveling from Beijing to Haikou with her family.
Staff at the airport tried to stop Ge Ge, but failed.
She ran to an access road outside the airport that was about 330ft away from the runway.
That’s when security decided to implement “emergency plans for an animal invasion at the airport” and shot the little dog dead.
They shot her so a plane scheduled for arrival could land.
“To ensure air safety, we had no choice but to shoot the dog.”
The airport issued this statement.

先週ののことですが、ゲゲという名前の白い小さなプードル犬は、メイラン国際空港で飼い主の家族と一緒に、ベイジン(北京)からハイコウに移動した後に、「手荷物のターンテーブル」からケージを取り出す際に、そこから脱出することに成功しました。
空港の職員は、ゲゲを止めようとしたが、失敗しました。
ゲゲは、滑走路から330フィート離れた、空港外からの進入路に向かって走りました。
保安職員らは、 「空港での動物の侵入に対する緊急計画」の安全対策を実施することを決定した時に、小さな犬を射殺しました。
保安職員らは、到着予定の飛行機が着陸できるように、プードル犬を射殺しました。
「航空の安全を確保するためには、我々は犬を射殺するしかなかったのです」。
空港はこの声明を発表しました。



 考えようによっては、プードルを射殺された飼い主は幸運だったかもしれません。もし滑走路に入り込んで飛行機の離発着ができずに運行の遅れが出れば、飼い主は高額の損害賠償を請求されるからです。
 ヨーロッパではしばしば高速道路に迷い込んだ犬が警察官に射殺されますが、速やかに射殺されたほうが、飼い主にとっては幸運かもしれません。高速道路で犬が自動車に衝突して事故が起きれば、飼い主の民事上の損害賠償責任は免れられません。それのみならず、犬が原因で事故が起きれば飼い主の刑事責任を問われる可能性もあるからです。
 それにしても羽田空港の対応は後手後手です。飛行機の着陸のやり直しはパイロットの高い技術を要しますし、事故が発生するリスクも高まります。それにもかかわらず既に飛行場内に迷い込んだ犬を数頭捕獲もできず手をこまねいているとは、日本の危機意識も低いのでしょうね。


(画像)

 ドイツでよく食べられている、生ニシンのサンドイッチ。もともとは、ドイツ北部のハンブルクやオランダなどでよく食べられた料理です。かつてはドイツ南部や内陸では、あまり見ることはありませんでした。近年は健康志向の高まりなのでしょうか、ドイツ資本のシーフードのファーストフードチェーンが大盛況です。ドイツの庶民の美味しい食べ物は、ヴルスト(ソーセージ)とビールだけではありません。
 なお、画像の物はチェーン店のものではありません。生ニシンのサンドイッチの価格は3ユーロ台~です。トロッケン(辛口)の白ワインが合うでしょう。ドイツ国内のマクドナルドは、安いハンバーガーでも4ユーロ台~です。

ニシン サンドウイッチ

国際標準から外れた徳之島のTNR~島嶼での希少生物保護では、野良猫は駆除根絶すべき



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(Domestic/inländisch)

 野良猫の捕食被害が深刻な希少生物生息地である島嶼におけるTNRが徳之島で行われました。徳之島を含む奄美群島は、固有種のアマミノクロウサギの生息地として知られています。しかし近年は、島民が持ち込んだ猫が野良猫野猫化し、アマミノクロウサギを食害しています。特に徳之島では猫の数に比べてアマミノクロウサギの生息数が極端に少なく(野良猫放し飼い猫3,000匹に対してアマミノクロウサギは200匹)、それにもかかわらずアマミノクロウサギが猫の食害にあっています。アマミノクロウサギを猫から守るためには、緊急に猫を島から排除しなければなりません。しかしTNRを行なった愛護(誤)団体が強行に野良猫の殺処分に反対しており、私は徳之島でのアマミノクロウサギの絶滅を強く懸念しています。


 徳之島のTNRに関する記事です。島の猫3千匹を不妊去勢へ 希少ウサギ守るため 徳之島。2015年2月18日。朝日新聞が徳之島で行われているTNRを「美談」といて好意的に報道しているのは驚きです。同様のケースで、諸外国の対策などは一切調べていないのでしょうか。
 徳之島では、アマミノクロウサギは既に個体数200匹を切るまでに減少しています(2015年2月時点)。対して徳之島に生息する野良猫の生息数は約3,000匹と推定されています。このまま世界的にも希少な固有種であるアマミノクロウサギを、偏向した動物愛誤活動家らの圧力により効果的な対策を取らずに絶滅させてしまえば、世界に対する「恥」です。まさに生態系に対する無理解、無知蒙昧で、狂信的な動物愛誤国家です。

 しかし私は、徳之島のアマミノクロウサギの絶滅の可能性が高いと半ばあきらめの境地です。その理由は、野良猫の食害にあっている希少生物の生息地である島嶼部における野良猫のTNRは、過去に行われてケースではいずれも大失敗に終わっているからです。さらに徳之島は、過去にTNRで野良猫を減らすプロジェクトが失敗したケースより、TNRの条件が悪いのです。
 過去に行われた島嶼部のTNRの失敗事例(つまり逆に野良猫の生息数は増えて、野良猫の食害にあっている希少生物は個体数を減らした)よりも、徳之島の方がはるかに条件が悪いのです。それは徳之島が過去に既にTNRが失敗した島より、①野良猫の絶対数が多いこと、②野良猫の食害にあっている希少生物の絶対数が少ないこと、③気象や植生が野良猫の生息に有利なことと、つまり徳之島は面積が広く、野良猫の捕獲の取りこぼしが多くなる、ことなどです。以下に具体的な、島嶼におけるTNRの失敗例を挙げます。


1、北海道天売島
①TNRの時期 1992年~1997年にかけての5年間 
②TNR実施数 200匹(ほぼTNR開始時の野良猫数と同数)
③野良猫生息数の推移 200匹から300匹へ増加(1.5倍)
④希少生物の数の推移 ウミガラス(オロロン鳥)は個体数が減少(具体的な減少率、数は不明)
⑤気象条件は亜寒帯で大変厳しい。島の面積は5.50km2

2、東京都御蔵島
①TNRの時期 2005年~2015年にかけての10年間
②TNR実施数 389匹(TNR開始時の野良猫数の約1.3倍)
③TNR開始時から活動終了時の野良猫生息数の推移 300匹から500匹に増加(1.67倍)
④希少生物の数の推移 オオミズナギドリ 2007年から2012年にかけての減少率は12%。現在の生息数は約80万羽。
⑤気象条件は温帯。島の面積は20.55 km²


 天売島と御蔵島を比較すると、御蔵島は天売島の4倍近い面積です。そして亜寒帯の天売島に比べれば温帯の御蔵島の方が植生が豊かです。もともと熱帯が生息地の気候条件がよく、野良猫にとってはが隠れる場所が多行ことは猛禽類などからの攻撃から逃れやすいということです。つまり生息環境が良いので増殖しやすいということです。また生息範囲が広いということは、捕獲が難しく、TNRの取りこぼしが多くなります。
 つまり、・気候条件が良い、・島の面積が広い、ことは、よりTNRにより野良猫を減らすことが困難であるということです。現に、天売島より御蔵島の方が、TNR開始当初の猫の生息数に比べてより多くのTNRを実施しているのにも関わらず、野良猫の増加率が高いのです。では、徳之島はどうでしょうか。


3、徳之島(資料、徳之島ごとさくらねこTNR事業第6回徳之島ごとさくらねこTNR 新聞記事、に基づく)。
①TNRの時期 2014年から2016年にかけて約3年間(2016年1月に終了)
②TNRの実施数 2,140(猫の生息総数3,000匹の71%)
③TNR開始時から活動終了時の野良猫生息数の推移 未発表
④希少生物の数の推移 アマミノクロウサギ 開始時の推定生息数200匹 現在の生息数は未発表
⑤気象条件は亜熱帯。 島の面積は247.77km2


 上記のように、徳之島は御蔵島よりはるかに島の面積が広いです。12倍も御蔵島より徳之島のほうが広いのです。さらにもともと生息している野良猫の数がはるかに徳之島の方が多いのです。徳之島は御蔵島の野良猫の生息数の10倍がいます。絶対数が多ければ、それだけTNRの取りこぼしが増えることになります。取りこぼしが多ければ、TNRの失敗の可能性は高くなります。従って、徳之島でTNRで野良猫の数を減らすのは、天売島と御蔵島の失敗例を参考にすれば、ほぼ100%不可能と断言できるのです。
 それと野良猫の食害から保護する対象のアマミノクロウサギですが、既に個体数が200匹まで減っています。御蔵島では、オオミズナギドリが野良猫の食害により個体数を減らしましたが、それでも80万羽が生息しています。それでも野良猫の被害は深刻とされているのです。

 徳之島のアマミノクロウサギは、既に野良猫が生息する自然界で生息させたまま保護するには、時期を逸したと思います。むしろ緊急に捕獲して人工飼育したほうが良いくらいです。このような危機的状況に及んで、TNRでアマミノクロウサギを野良猫の食害から守るために、野良猫をTNRするなどというのは、狂気の沙汰です。アマミノクロウサギを自然界に置いたまま保護するのであれば、野良猫は緊急にあらゆる手段を講じて島から根絶(狩猟駆除や野良猫のみ有効な毒餌など。これはオーストラリアが開発しています)しなければならないのです。捕獲~島外排出のみでは間に合わ無いでしょう。
 天売島や御蔵島のTNRの失敗例がありながら、徳之島でTNRを強行するということは、当事者が小学生の算数すらできないのか、ハナからアマミノクロウサギを保護する意思など毛頭なく、何かほかの目的があるとしか考えられません。徳之島でアマミノクロウサギが野良猫の食害により絶滅してしまったならば、日本は世界に恥ずべき後進国です(続く)。


(参考資料)

 島猫3000匹の「不妊化」は、人間のエゴなのか ペット界の新王者「猫」を取り巻く光と影<中>。2015年11月25日。東洋経済社にも、無知蒙昧愛誤がいるのですね。文責:駅義則氏。
 この記事を書かれた駅義則という方は、動物愛護に関する知識に相当暗いようです。徳之島のTNRを絶賛していますが、この方も小学生の算数レベルの計算ができないのか、それとも何か他に意図があるのでしょうか。この記事を書かれた駅義則氏の無知蒙昧ぶりについても次回記事以降で書きます。


(References English)

Tokunoshima Island
Amami rabbit

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(Summary)
I will support ”No Cat Zone.com.”
The concept of this site.
In this site, you are invited to participate in an open discussion about the problems and solutions of roaming cats that face many countries and suburban communities.
There is no right or wrong only appropriate and inappropriate content.
・Appropriate content is about cats from your point of view.
・Inappropriate content does not use offensive language.
・Inappropriate content does not promote explain or justify cruelty.


 オーストラリアに、ノネコ・野良猫問題(TNR、猫の遺棄、野生動物への猫による被害など)を多面的に論じるサイトがあります。No Cat Zone.com(日本語版は国旗をクリック)、といいます。多くの学術論文や、マスメディアの報道などをリンクしてあり、大変有益な、かつ真面目なサイトです。私はこのサイトを支持します!折々この、No Cat Zone.comで取り上げられたトピックスや提言をこちらでも紹介します。


no cat zone


 以前、No Cat Zone.com(日本語版は国旗をクリック)、の掲載記事をこちらのサイトで引用しました。事後承諾のために本サイトの管理人の方にメールをしました。そしてサイトの趣旨に賛同する旨をお伝えしました。このサイトの管理人の方である、エドワードさんからお返事のメールが届きましたので紹介します。
 ノネコ、野良猫や捨てられた猫(放し飼い猫も含むのでしょう)は、世界中で大問題になっています。オーストラリアやイギリス、アメリカ合衆国などの野良猫問題や、TNRに関することには、No Cat Zone.com の管理人さんは相当お詳しいことだと思います。またサイトの記述を読んでも、まじめで丁寧な方と推測します。今後こちらのサイトからも、情報提供をいただきたいと思います。以下に、エドワードさんのメールに対する私の返信を引用します。


>Hello, Thank you for your email.
Are you Japanese?

Thank you for your reply.
Yes, my name is Meg.
I know that you are Australian (although the site is com).


>My website nocatzone.com is about the global problem of feral, stray and abandoned cats.

I respect you.
The problem of feral cats , stray cats, and abandoned cats is very large, all over the world.
We must discuss on this issue.


>In Australia it is a problem for wildlife.

In Japan, North America and Europe and Asia there is the same problem .
The problem is particularly acute in Australia.
Because Australian ecosystem is very unique.


>The solution is euthanasia.

I will agree with your opinion.
It is unavoidable.
However fanatical animal welfare activists will interfere (It is happening all over the world).


>In America they have tried a different solution. TNR – Trap Neuter (de-sex) & Release .

In recent years, however, the United States has been an increasing number of people who deny the TNR.
Some of the United States federal government agency has denied the TNR (successful example of TNR is not, etc.).


>Great Britain is TNR.

Thank you for the information.
I did not know that.
Germany is not keen on TNR.


>In Italy the feral cats are protected by law.

However illegally person to kill a Feral cats is often, in Italy.
In addition some of the local government of Italy has forbidden to be fed to the Feral cats in the ordinance.


>I am interested in the Japanese response to feral, stray and abandoned cats.

I would like to provide information to you.
I think, perhaps Japan's Feral cats animal rights activist is the most aggressive and fanatical, all over the world.
Feeding to the Feral cats is almost unlimited in Japan.
TNR is the excuse of the unlimited feeding, and TNR has mere facade.
Japan is paradise...for the people to be fed to Feral cats, oh really awful ,why?


>There is a difference between unowned cats and companion cats.
When people own a cat and they care for the cat it is a companion cat. This is a good thing.
When a cat is feral, stray or abandoned This is not a good thing and will create a problem.

It also I saw agree with you.
I will cheer for lovers of cats (of companion animals).
I do not hate cats (of companion animals).

Regards Meg


>こんにちは、メールをいただきありがとうございます。
あなたは日本人ですか?

お返事、ありがとうございました。
はいそうです、私の名前はメグです。
(サイトはcomですが)私はあなたがオーストラリア人であることを知っています。


>私のウェブサイトのNo Cat Zone.comは、ノネコと野良猫、および捨てられた猫に対する世界的な問題についてのものです。

私はあなたを尊敬します。
ノネコ、野良猫、そして捨てられた猫の問題は世界中で、非常に大きな問題になっています。
私たちは、この問題について議論しなければなりません。


>オーストラリアでは、野生動物にとって野良猫は問題になっています。

日本、北米、欧州、アジアでも同じ問題があります。
問題は、オーストラリアで特に深刻です。
オーストラリアの生態系は大変特殊ですので。


>問題解決の手段は猫の安楽死です。

私はあなたの意見に同意します。
それは避けられません。
しかし、狂信的な動物愛護活動家が妨害します(これは、世界中で起きています)。


>アメリカでは、彼らは安楽死とは別の解決策を試みました。 TNR - トラップ中性(不妊去勢)、リリースです。

しかし、近年、米国はTNRを否定する人が増えてきました。
米国連邦政府機関の一部は(TNRの成功例はありません、など)TNRを否定しています。


>イギリスはTNRを採用しています。

情報ありがとうございました。
それは知りませんでした。
ドイツは、TNRに熱心ではありません。


>イタリアで野良猫は法律で保護されています。

しかし、違法に野良猫を殺す人はイタリアで、しばしばいます。
またイタリアの地方自治体の一部は、条例で野良猫に給餌をすることを禁じています。


>私は、ノネコや野良猫、および捨てられた猫に対しての日本の対応に興味を持っています。

私はあなたに情報を提供したいと思います。
私は、おそらく日本の野良猫の動物愛護活動家は、世界中で最も攻撃的かつ狂信的である、と思います。
野良猫への給餌は、日本ではほぼ無制限にして良いです。
TNRは無制限給餌の口実になり、TNRは形骸化しています。
日本は野良猫に給餌する人にとって天国です・・・ああ、本当にひどい、なぜでしょうね?


>きちんと飼われていない猫と、伴侶動物の飼い猫とは違います。
人々は猫をきちんと飼育し、飼い主がそれらの猫の世話をしているのならば、伴侶と言える猫です。これは良いことです。
猫は、ノネコや野良猫、または捨てられた場合は、これは良いことではありませんし、問題が生じます。

それもまた、私はあなたと同意見です。
私は、(伴侶動物としての)猫の愛好家を応援します。
私は、(伴侶動物としての)猫は、嫌いではありません。

よろしくおねがいします メグ



 その後もエドワードさんからメールをいただきました。エドワードさんは、オーストラリアの3大政党に、今後の野良猫対策について提言をしています。その記述があるエドワードさんのFace Bookも折々紹介したいと思います。
 日本でも、エドワードさんのような方の活動を見習わなければなりませんね。日本の動物愛護(誤)政策は、一部の狂信的なノイジーマイノリティーが席巻しています。そして国民の大多数の世論とは逆に向かった政策が行われ、多くの国民の権利が侵害されています。さらには日本の希少生物でのTNRの強行など、生態系の破壊が行われています。いつまでもサイレントマジョリティーがサイレントマジョリティーのままであってはならないと思います。


(追記)

 こちらのサイトの応援もよろしくお願いします。TNR Reality Check.com。TNRを多面的に分析し、批判するアメリカのTNR研究サイト。学術論文やマスメディアの報道など、有益な資料が多数収録されています。

ハワイ、カウアイ島ではTNRを禁止し、殺処分を行い野良猫を根絶させる方針である



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(Summary)
A County of Kauai task force says officials must step up education efforts, strengthen local laws and use various methods to combat Kauai’s growing feral cat problem.
The end game, the nine-member Feral Cat Task Force concluded, is to have “zero feral, abandoned and stray cats on the island by the year 2025,” according to their 113-page final report.
But how the county goes about eliminating feral cats — up to 20,000 estimated to be roaming the island .
Suggestions ranged from stepping up neuter programs to increased euthanization.



 私は今まで多くの記事で、アメリカ連邦政府がハワイ州などで野良猫を在来生物保護のために殺処分すべきであるという提言を行っていることや、実際にアメリカ連邦政府がいくつもの島嶼部で野良猫をわな、射殺、毒餌、ウイルス感染などで根絶させてきたことを書きました。またオーストラリアも同様で、いくつもの島嶼部で野良猫を根絶させてきました。最近もフレンチ・アイランド島で連邦政府が野良猫根絶方針を表明したところ、島民の96%が賛成しました。ニュージーランドやミクロネシアなどの太平洋諸国も同様です。国際標準では、島嶼部の野良猫が在来生物に被害を及ぼしている場合は、殺処分~根絶です。しかし日本は「殺処分ゼロ」に固執してTNRを採用します。


 私はサマリーで述べた通り、海外の、在来生物に被害を及ぼす野良猫の殺処分~根絶方針について書きました。過去には、野良猫の根絶に成功した地域が多くあります。主にはオセアニア、太平洋の島嶼諸国、アメリカ太平洋地域です。その他にも例があります。また、アメリカ連邦政府は2015年に、在来生物の保護のために、ハワイ州での野良猫の殺処分をすすめることを提言しています。
 さらにハワイ、カウアイ島では2014年に、郡政府が2025年までに約2万匹生息していると推測される野良猫を殺処分~根絶する方針を示しています。feral Task force goal: zero feral cats Some say euthansia necessary to reduce population「野良猫 タスクフォースの目標 野良猫ゼロ 何人かは、野良猫の数を減らすためには安楽死が必要と言っています」。2014年6月18日、より引用します。


The goal is to eradicate them.
A County of Kauai task force says officials must step up education efforts, strengthen local laws and use various methods to combat Kauai’s growing feral cat problem.
“zero feral, abandoned and stray cats on the island by the year 2025,” according to their 113-page final report.
But how the county goes about eliminating feral cats — up to 20,000 estimated to be roaming the island .
They include strengthening the county’s cat licensing ordinance,imposing stiff fines for cat abandonment,and broadening the county’s definition of cat owners to include colony caretakers.
Feeding, sheltering or caring for cats on any county-owned or managed properties, under the proposed rules, would also be prohibited unless explicit permission is given.
County officials, should also enforce penalties for owners of stray cats captured away from their own properties.
Those methods are ineffective .
More aggressive measures, including euthanasia, must be considered.

目標は野良猫を根絶することです。
カウアイ島の郡のタスクフォースの職員は行政が(野良猫に対する)教育の取り組みをステップアップし、地元の法律を厳格化し、カウアイ島で増殖している野良猫の問題に対処するために様々な方法を用いなければならないと言います。
113ページの最終報告書によると、「2025年までに島内での捨て猫と野良猫をゼロにする」です。
しかし郡は野良猫を排除するするにはどのようにするのかー島内を自由に徘徊している猫は、2万匹と推定されています。
それには、郡の猫飼育ライセンス条例を強化し、猫の遺棄に対して厳しい罰金を課すこと、そして(TNRの)猫の群れの世話人が猫の飼い主に含まれるように、猫の飼い主の郡の定義を広げて含まれるようにします。
郡が所有するか郡が管理する施設のいずれかでなければ餌やり、猫を保護したりケアすることは、明確な許可が与えられなければ、提案された規則の下では禁止されることになります(つまりTNRの禁止)。
郡当局は、また自分の私有地から離れて拾ってきた浮遊猫の所有者に対する罰則を適用しなければならないでしょう。
これらの方法(TNR)は効果がありません。
安楽死などの、より積極的な対策が考慮されなければならないのです。


 以上のように、カウアイ島郡政府は、2025年までに「捨て猫と野良猫をゼロにする」目標を立てました。そのためには、①猫の遺棄の罰則強化、②餌やり禁止の罰則強化、③TNR活動を行っている人を猫の飼い主に含め、事実上TNR活動を制限する、ことを対策の柱としました。
 カウアイ島を含むハワイ群島は、在来の野鳥が外来生物である野良猫の捕食被害に遭い、またアザラシなどがトキソプラズマ感染の被害にあっています。在来野生生物を野良猫から守るためには、緊急性を要します。郡はTNRは効果がないとし、猫の安楽死という積極策が必要であるとしています。

 島嶼における野良猫から在来生物を保護する方法では殺処分~根絶、が採用されるのは世界標準です。島嶼では面積が狭く、他地域からの新たな野良猫の自然流入がないので、殺処分~根絶、が極めて有効です。ですからオセアニアなどでも、島嶼は野良猫対策は殺処分~根絶方針が一択で採用されて来ました。
 しかし島嶼という地勢条件条件であり、なおかつそこに生息する在来生物が極めて深刻な野良猫の被害に遭っていながら、殺処分~根絶、を行わない、世界でも希な国があります。それが日本です。例えばオロロン鳥の日本唯一の繁殖地である、北海道天売島、イリオモテヤマネコが野良猫より感染症が感染するという問題が発生している西表島、オガサワラオオコウモリなどの固有種が野良猫の食害の被害を受けている小笠原諸島、オオミズナギドリの貴重な繁殖地である伊豆諸島の御蔵島、アマミノクロウサギが野良猫の食害に遭い、絶滅が危惧されている徳之島などです。これらの島嶼では、野良猫対策として現在TNRが行われていたり、過去にTNRが大失敗したり、もしくは愛誤団体が強硬にTNRを提案しました。私が懸念しているのは、TNRが行われたアマミノクロウサギの貴重な生息地である徳之島です。


(動画)

 Trap, Neuter, and Release Bad for Cats, Disaster for Birds 「トラップ、中性、リリースは猫にとって悪です。そして鳥には災難です」。2013年10月27日公開。TNRによる生態系への悪影響が述べられています。

「EUには生体販売ペットショップはありません」~動物愛護(誤)活動家、マルコ・ブルーノ氏の驚愕大嘘



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(EU Petshop)

 オーストリア人で動物愛護活動家である、マルコ・ブルーノ氏が驚愕するような大嘘を垂れながしています。氏に対するメディアのインタビュー(生命あるものと暮らす責任と大切さ)では、氏はこのように答えています。「EU諸国にはペットショップは存在しますが、生体の販売は一切無く、グッズやフードの販売に限られています」。EU諸国とは嘘も大きく出ましたね。しかも「生体の販売は一切ない」とは!つまり観賞魚や小型爬虫類のカメ、両生類、小鳥、小型哺乳類であるハムスター、ウサギの類も、EU諸国では一切ペットショップで売っていないとうことなんですね!!!


 生命あるものと暮らす責任と大切さ。2008年。から引用します。


Q EU諸国にはペットショップはないのですか?
A 存在しますが、無責任や衝動買いをする人を無くす為、生体の販売は一切無く、グッズやフードの販売に限られています。
どうしてもペットが欲しい場合には、希望犬種などの情報を事前に調査し、ペットショップから専門のブリーダーを紹介して貰います。
そしてどんなに遠方であっても、飼主自らがブリーダーの所に出向き、飼主として適当であると判断された場合にのみ、販売が許可されます。



 インタビューがあった2008年当時のEU加盟国は次のとおりです。ウィキペディア欧州連合より。
 オーストリア、ベルギー、ブルガリア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア 、リトアニア 、ルクセンブルク 、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア 、スペイン 、スウェーデン、イギリスの27カ国です。

 下記の動画などにあげた国以外では、ドイツ、フランス、オランダ、オーストリア、イタリア、スイス、につては私はすでに独立した記事、もしくは関連した記事で動画や画像で、ペットショップの記載のあるサイトのURLを貼ったりなどしています。EU加盟国においては、法律でペットの生体を展示販売することを禁じている国は現在皆無のはずです(2016年4月現在)。
 「生体販売ペットショップを禁じている、皆無である」と日本で喧伝されているドイツは、人口比で生体販売ペットショップは日本より多く、犬猫の生体販売を行っているペットショップはいくつもあります。また日本では想像もできないほどの巨大な生体販売ペットショップが多くあり、巨大店舗を複数チェーン展開している大企業もあります。以下にEU加盟国の生体販売ペットショップの具体例を挙げておきます。いずれも仔犬を販売しています。


・スペインのペットショップ 2013年1月29日公開。




・ギリシャのペットショップ 2009年8月6日公開。




・イギリスのペットショップ 2010年1月29日。




・ポーランドのペットショップ 2010年3月28日公開。




・ベルギー ペットショップ 2013年2月4日公開。




・スェーデンのペットショップ。DJURAFFÄRの画像。

スェーデン ペットショップ

続・「猫毛皮禁止」で存続が危ぶまれるドイツの伝統行事



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(Zusammenfassung)
”Bestandteil des Narrenkostüms der Meßkircher Katzenzunft sind ECHTE Katzenfelle mit Kopf dran.Es ist nicht einzusehen, warum diese Narren für ihre Traditionspflege echte Felle, noch dazu mit Kopf, einsetzen müssen.Der Brauch ließe sich ebenso gut mit Fellimitaten ausleben.”
Tierschutzorganisationen wird der Meßkircher Katzenzunft von schwäbischer Armand angreifen.
Fellimitaten !
Ist es eine Tradition?


(本ブログ記事は、6876ブログ中、22位を獲得しました)

 記事、「猫毛皮禁止」で存続が危ぶまれるドイツの伝統行事、の続きです。前回記事では、猫の毛皮を用いるドイツの仮装衣装のお祭りが14世紀から続いていることを書きました。その長い伝統を誇るお祭りが、猫毛皮を禁じる2008年のドイツ連邦法、動物保護法の改正により、衣装に用いる猫毛皮の調達が難しくなっています。また、そのお祭りが、動物愛護(誤)団体の攻撃を受けていることを書きました。その具体例をあげます。


 ドイツの動物愛護(誤)団体、 Doggennetz.de が、バイエルン州、シュヴァーベン・アルマン地方の謝肉祭のお祭りで、猫の毛皮を用いた仮装衣装を使う団体(「メスキルヒャーの猫嫌いギルド」=der Meßkircher Katzenzunft )を攻撃しています。この動物愛護(誤)団体は、ドイツの他の動物愛護団体が運営するティアハイムの収容動物の殺処分の暴露合戦をしていたので、私個人としては好感を持っていません。
 同団体のHPの記事、Aua867: Fundtierverwaltung Landkreis Sigmaringen (7): Wo tote Katzen als Brauchtumspflege gelten 「行政認定の動物基金ジークマリンゲン 殺された猫は伝統的な風習と考えられています」。20013年8月1日、より引用します。


Tote Katzen prägen das Meßkircher Stadtbild.
Sind es vor allem TOTE Katzen, die das Stadtbild prägen.
Vor allem in Der so hoch gehaltenen fünften Jahreszeit waren und sind es vor allem TOTE Katzen,
die das Stadtbild prägen.
Sie baumeln in Gänze an den Hälsen der Narren!
Tote Katzen sind das skurrile Merkmal der Meßkircher Katzenzunft und gehören schlicht und einfach zum Kostüm!
Es handelt sich auch nicht um Plüschkatzen oder sonstige Imitate, sondern es sind echte Katzenfelle.
Tier- und Katzenschützer vor Ort hatten die Meßkircher Narren immer wieder nach der Herkunft dieser Felle gefragt und keine vernünftige Auskunft bekommen.
Teilweise sei behauptet worden, es handele sich um Unfallkatzen.
Das jedoch ist wenig glaubwürdig, betrachtet man die unverletzten Felle, die kopfüber um die Hälse der Narren baumeln.

猫の死体は、メスキルヒャーの街並みを特徴づけます。
特に大切な謝肉祭の5番目の節においては、その町並みを支配するのは死んだ猫です。
馬鹿どもは、猫の死体を首の下にぶら下げます!
猫の死体はメスキルヒャーの街の猫嫌いギルドの風変わりな特徴であり、単に衣装なのです!
それはまた、猫のぬいぐるみまたは模造品ではなく、本物の猫の毛皮なのです。
動物と猫保護活動家は繰り返しメスキルヒャーの馬鹿者に対して、これらの猫毛皮の由来を追求してきましたが、合理的な情報を発見し得られることはありませんでした。
一部は事故死した猫と主張していました。
しかし、馬鹿者の首に逆さまにぶら下がっている無傷の猫の毛皮を考えると、とても信じられることではありませんでした。


 口汚く罵る、狂信的な動物愛護(誤)団体が怖いのは、日本もドイツも、いや全世界で変わらないかもしれません。前回記事でも書きましたが、日本の三味線の胴革に用いる猫原皮の調達が猫愛誤の妨害により難しくなって、日本の伝統芸能の存続が危機に陥っています。かつては殺処分した猫を三味線用に払い下げていましたが、愛誤の妨害により廃止されました。しかし小鼓の革は生後2~3ヶ月の仔馬のものが良いとされますが、これに対して異論を唱える愛誤団体はありません(アメリカ人は、三味線の猫革より小鼓の革の方を非難するかもしれません)。
 ドイツでも同様ですが、例えばヴァイオリンの弦に用いるナチュラルガット(羊の腸を原料にした弦)を批判する動物愛護団体はひとつもありません。またオペラの衣装などで、オーストリッチの羽やウサギの毛皮を用いることを攻撃する動物愛護団体は、ドイツでも一つもありません。なぜ猫の毛皮を伝統行事に用いるのがダメで、オーストリッチやウサギの毛皮は良いのでしょうか。なぜ伝統音楽の弦楽器の弦に羊の腸をもちいるのが良いのでしょうか。私は理解できません。


(画像)

 シュヴァーベン・アルマン地方での、der Meßkircher Katzenzunft 「メスキルヒャーの猫嫌いギルド」のメンバーの仮装衣装。

シュヴァーベン 猫毛皮


(動画)

 猫の毛皮を用いた仮装衣装で謝肉祭を祝う地域が、ドイツには複数あるようです。それぞれ様式が異なります。ペタドイツが攻撃をしています。「謝肉祭で用いられる猫毛皮の衣装は、放し飼いの飼い猫を捕獲したものだ」。2010年3月19日公開。3:00~に、猫の毛皮を用いた仮装衣装が写っています。




 こちらは記事で取り上げた、シュヴァーベン・アルマン地方の謝肉祭の猫毛皮を用いた仮装衣装。7:20~。ドイツペタは、飼い猫が行方不明になる原因は、「メスキルヒャーの猫嫌いギルド」が衣装のために捕獲するからだ」と主張しています。ギルドのメンバーは動物愛護団体の攻撃に憤慨。




 上のビデオの続き。同じく、シュヴァーベン・アルマン地方の謝肉祭での、「メスキルヒャーの猫嫌いギルド」の様子。冒頭~。これらのビデオは、ペタドイツが猫毛皮の批判のために制作したもの。「ドイツでは猫の狩猟が合法で、飼い猫も犠牲になっている。中国が猫毛皮を違法にドイツに輸出している。それらの猫毛皮は衣料品、伝統行事の衣装、毛布(ドイツ語文化圏では、猫毛皮がリウマチや神経痛の治療効果があると信じられているため。禁じられる前は猫毛皮毛布はごく当たり前にドラッグストアや通販で販売されていました)になっている」としています。

「猫毛皮禁止」で存続が危ぶまれるドイツの伝統行事



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(Zusammenfassung)
Tierschutzorganisationen wird der Meßkircher Katzenzunft von schwäbischer Armand angreifen.
Seit Jahren wird die Zunft attackiert.
Weil sie echtes Katzenfell an ihren Häsern trägt.
Tierschutzorganisation ist die Hexe.
Die Hexe biss in ein der Clown (der Meßkircher Katzenzunft ) wie eine Katze.


(本ブログ記事は、6911ブログ中、19位を獲得しました)

 ドイツの南西部、シュヴァーベン・アレマン地方(バイエルン州)では、謝肉祭で猫の毛皮を用いた仮装を行う伝統行事があります。この祭りは、14世紀以前から続く歴史があります。しかし2008年からドイツにおいては犬猫の毛皮食肉目的の屠殺を禁じるようになりました。またEUにおいても、犬猫の毛皮と食肉の流通を禁じることとなりました。伝統行事で用いる猫の毛皮の調達ができなければ、今後伝統行事の存続が危ぶまれると関係者は危機感を抱いています。


 ドイツの伝統行事とは別のニュースですが、三味線の胴革に用いられる猫と犬の原皮の調達が難しくなっているとのことです。東京新聞のインターネット版 記事から、<邦楽>三味線材料ピンチ 犬・猫の皮、入手困難に。2016年4月29日、から引用します。


和楽器の素材となる動植物の入手がますます困難になっている。
特に三味線の胴に使われる犬と猫の皮は世界的な動物愛護の高まりを受け、輸入がほぼ停止、新たな素材が入手できなくなっている。
これまで犬や猫の皮の供給元となってきたタイや中国が輸出を禁止、危機的状況にあることが報告された。
犬や猫の代替品として、カンガルーの皮を張った三味線を実演。「犬や猫(の皮を使った三味線)と音色は遜色がなく、将来的に期待ができる。



 動物愛護上の理由から猫の皮革を用いることができず、カンガルーの皮革を代用するというのは私には違和感がありますが。今のところカンガルーは生息数は十分で、三味線の需要には対応でき、生息数が維持できるのは分かります。しかしカンガルーは野生動物で、有袋類という特殊な生態系の一端をになっています。過剰に増えすぎ、外来種として駆除の対象となる野良猫野猫が多数存在する状況で、なぜ猫の皮革を三味線に使うことがはばかられるのでしょうか。私は野生種のカンガルーの保護の方が重要度は高いと思います。
 それと合成皮革は、芸術レベルの演奏をするには、天然皮革の代替品にはならないでしょう。ヴァイオリンの弦は、羊の腸を原料としたガット弦です。プロの奏者は当然のことながら、音大生レベルでも天然ガット弦を用いることは必須でしょう。また貴重な古楽器は、スチール弦だと張力が強すぎて楽器を傷めます。羊の腸を原料とするヴァイオリンのガット弦が「動物愛護上よろしくない。代替品を使え」という意見は未だかつて聞いたことがありません。
 
 日本以外でも、同様の問題に悩んでいます。猫の皮革(毛皮)の供給が困難になり、存続が危ぶまれている伝統行事がドイツにもあります。それはバイエルン州、シュヴァーベン、アレマン地方の、謝肉祭での猫の毛皮を用いた衣装での仮装祭りです。なお、謝肉祭で猫の毛皮を用いた仮装の祭りを行うのは、シュヴァーベン・アレマン地方以外でも、ドイツの複数の地方で行われているようです。
 ドイツ大使館のHPでは、シュヴァーベン、アレマン地方の謝肉祭での仮装祭りをこのように説明しています。ドイツ連邦共和国大使館・総領事館 地方色豊かなカーニバル。猫の毛皮を用いた仮装の祭りは、ドイツで祝われる謝肉祭のうち、シュヴァーベン・アレマン地方の祭りの一つです。


南ドイツではアレマン地方の伝統的ファスネットを祝います。
大規模なパレードが行われ、愉快な仮装をしたり、伝統的な民族衣装や仮面をつけてパーティーやパレードを楽しみます。
シュヴァーベン・アレマン地方のファスネットの特色は、ファスネットの登場人物たちです。
そのシェメン(仮面)は、悪魔と道化です。
シュヴァーベン・アレマン地方のファストナハトには特に厳しい決まりがあって、仮面や衣装は歴史に根ざした条件に合っていなくてはなりません。
そのため仮面や衣装は、何世代にもわたって受け継がれています。


(動画)

 TVニュースから。Tradition auf Kosten der Tiere? 「動物を犠牲にした伝統?」。2014年3月3日公開。アレマン地方の仮装祭りの組合の一つに、「メスキルヒャーの猫嫌いギルド」(der Meßkircher Katzenzunft )があり、この団体が猫毛皮の伝統衣装と祭りの伝統を守っています。しかしこの「猫嫌いギルド」は、しばしば動物愛護(誤)団体から攻撃を受けています。猫毛皮の調達に支障をきたし、衣装の更新ができなくなれば、14世紀以前から続いた伝統行事の存続が危ぶまれます。
 なお、今年の祭りは例年通り実施の予定です。次回は、この「メスキルヒャーの猫嫌いギルド」を、「本物の猫の毛皮を用いている」ことを理由に攻撃している、ドイツの動物愛護(誤)団体について書きます(続く)



Dass diese Zunft sich tierschutzrechtlich zumindest in einer Grauzone der Legalität bewegen könnte.
Seit Jahren wird die Zunft attackiert, weil sie echtes Katzenfell an ihren Häsern trägt.
Wo diese Katzenfelle herkommen -- dazu gibt es von Seiten der Zunft viele Erklärungen.
Alles sei jedenfalls ganz legal.
Es gibt jedoch auch Menschen im Ort, die ganz andere Erfahrungen damit gemacht haben, wie sich diese Zunft ihre Katzenfelle beschafft.

少なくともこのギルドはつまるところ、動物保護法においては合法性という点でグレーゾーンである可能性があります。
何年もの間、猫嫌いギルドは攻撃を受けてきました。
なぜならば彼らは本物の猫の毛皮を見につけているからです。
どこで猫の毛皮を調達したのか~それに対して、ギルにドは多くの言い訳があります。
言い訳の全てがいずれにしても、非常に合法的です。
しかし、そのとは非常に異なる、猫の毛皮の調達方法をした経験した別の人がいます。

「オランダにはペットショップがない」という大嘘プロパガンダ~懲りない愛誤たち



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(Netherlands Niederlande)

 最近、「オランダではペットショップがない(犬猫の生体展示販売をしているペットショップと好意的に理解しますが)」という情報がインターネット上で目に付くようになりました。しかしそれは全く事実無根の大嘘です。オランダでは犬猫とも、普通にショーケースで犬猫の生体を展示販売するペットショップは存在します。犬猫の生体展示を行う小売業を禁じる法律もありません。近年では、ポーランドなどで生産された安価な仔犬がオランダに輸出され、それがペットショップで劣悪な展示販売されていることが問題視されています。


 「オランダ ペットショップ」で検索した結果です。約23万1,000件の情報がヒットし、その多くが「オランダにはペットショップが存在しない」としています。以下にいくつか例示します。


動物先進国と日本 一人ひとりの意識の違い(記事の更新時は不明ですが、2012年の情報がありますのでおそらく2013年以降でしょう)。

日本のように、ペットショップで買いたいと思ったときに購入できるシステムはオランダには存在しません。
オランダではペットショップでの犬猫の生体販売は行われていません。

黒柴マロの世界解体新書 〜Maro's World Anatomy〜。2014年3月28日。

オランダのペットショップも*1、アメリカ同様(*1、アメリカではごく例外的に一部の自治体では犬などの展示生体販売の小売を禁じています。アメリカ合衆国は、多くの犬猫を展示生体販売しているペットショップが存在します)、店内で犬猫の生体販売は行っておりません。
そのため、オランダで犬を飼う場合は、ブリーダーさんから購入するか、レスキューで引き取るかの二択になります。

犬の殺処分ゼロの国オランダには日本のようにペットショップで犬猫の生体販売は行...。2015年1月10日、yahoo! 知恵袋。

犬の殺処分ゼロの国オランダには日本のようにペットショップで犬猫の生体販売は行われていない。
オランダはどのような経路を辿ってペットショップでの生体販売禁止、殺処分ゼロを実現させたのでしょうか?



 以上のように、日本語で「オランダ ペットショップ」で検索すれば、実に多くの「オランダには、犬猫を展示生体販売するペットショップはない」という情報がヒットします。また同時にこの情報を提供しているサイトでは「オランダは殺処分ゼロである」ともしています。しかし、「オランダには犬猫の生体展示販売をしているペットショップはない」、「オランダでは殺処分ゼロである」は、おそらく日本語検索でしか該当する情報はないのではないかと推測します。これらの日本語のサイトでは、オランダの根拠法や政府の公的な文書などの一次ソースを示しているものは一つもありません。
 私が英語とドイツ語で同様の情報検索をしたところ、該当する「オランダには犬猫を展示販売するペットショップはない」もしくは「法律で禁じているために存在しない」という情報は皆無でした。むしろ「オランダでは東欧で生産された安い仔犬の輸入が激増し、ペットショップでの劣悪な展示販売につながっている」との情報が多くあります。その一つを引用します。ドイツの犬雑誌、DogsMagazinから。Initiative "Welpen sind keine Ware"「提言 仔犬は商品ではありません」。2012年の資料を引用していますので、2013年頃の記事と思われます(ドイツ語)


Welpenhandel über Belgien und die Niederlande Wenn Osteuropa das Produktionszentrum des Kontinents ist, dann sind Belgien und die Niederlande die Drehscheibe für den Vertrieb.
Dort hält der Treck, werden die Welpen entladen und an Einzelhändler weiterverkauft, also an die "liebevollen Familienzüchter",
die Zoohandlungen, die "traditionellen Bauernmärkte" und wie sich die Verkaufsstellen alle so nennen.
In einem Gespräch mit Tierschützern ging der frühere niederländische Landwirtschaftsminister Cees Veerman davon aus, dass von allen verkauften Welpen in Holland zwei Drittel aus osteuropäischen Produktionsstätten stammen.
In Belgien soll der Anteil sogar achtzig Prozent betragen.
Niederländische Gesetzgebung begünstigt Welpenhandel Warum diese Länder?
Wo nähebedürftige Welpen in Glaskästen von Zoohandlungen sitzen wie Fische im Aquarium. An sich ist das Geschäft mit kleinen Hunden nichts Verbotenes.

東ヨーロッパは子犬生産の中心地であり、ベルギーとオランダを通じて子犬の貿易が行われ、後にベルギー、オランダは子犬販売のハブになりました。
仔犬が輸入されて荷降ろしされ、小売業者(いわゆる「ペットショップ」)に転売された場合は、小売業者(ペットショップ)は、「(仔犬は)愛情のある家庭的なブリーダー(により生産された)」や、「伝統的な国内の農家により生産された」とそれらの東欧から輸入された仔犬を説明します。
元オランダの農業大臣、CEES Veermanと、動物保護活動家のインタビューでは、すべてのオランダでの子犬の小売販売(ペットショップなど)のうち3分の2は、東欧の生産拠点から来ていると推測しています。
ベルギーでは、(東欧産の)仔犬の販売シェアは、80%あるに違いありません。
オランダの法律はなぜこれらの国(東欧)からの仔犬の輸入を認めているのでしょうか?
哀れな仔犬がガラスケースの中で、水槽の魚のように閉じ込められているペットショップが存在します。
この様な仔犬(のペットショップの生体展示販売)ビジネスは、何ら違法はありません。



 上記の記事では、①オランダとベルギーは、ヨーロッパにおける東欧生産の仔犬の貿易ハブとしての役割をになっている、②オランダも、東欧から輸入した仔犬を小売(ペットショップなど。その他インターネット販売も含まれるでしょう)販売しており、オランダにおける犬の販売のシェアの3分の2を占める。③オランダの小売業者は、東欧から輸入した仔犬を「家庭的な国内のブリーダーが生産しました」、「伝統的な国内の生産者により生産されました」と偽って販売している、ということが書かれています。
 従って、先に示した日本語のサイトの「オランダではペットショップでの犬猫の生体販売は行われていません」、「オランダで犬を飼う場合は、ブリーダーさんから購入するか、レスキューで引き取るかの二択になります」は、嘘ということになります。
 なお、オランダでは最近までかなり厳格に犬の殺処分を行っていました。公的統計もあります。現在も犬の公的殺処分制度があります。「オランダはペットショップでの犬猫の生態販売は行われていない」、「オランダは殺処分ゼロである」の嘘については、こちらで詳しく述べています。海外 オランダ


(画像)

 Verbod op Verkoop van honden en katten in dierenwinkels「犬と猫のペットショップでの販売を禁じるべき」と主張しているオランダのフォーラム(オランダ語)から。オランダにおけるペットショップでの犬の販売。(オランダ語)。

オランダ 犬 ペットショップ
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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