犬のノーリード(オフリーシュ)摘発と処罰強化を進めるドイツ~ドイツのリード義務は日本よりはるかに厳しい


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(Zusammenfassung)
Potsdam
Wie angekündig t, haben Inspektoren in zivil und uniformiert Potsdams Hundebesitzer unter die Lupe genommen.
Ihre Bilanz: In 51 von 175 Fällen haben die Inspektoren bei den sogenannten Schwerpunktkontrollen am Mittwoch Verstöße von Hundehaltern festgestellt.
Die große Mehrzahl der Hundehalter hat sich somit tadellos verhalten, teilte die Stadt mit.
Obacht, auch in den nächsten Wochen wird wieder kontrolliert.
(Artikel veröffentlicht: Donnerstag, 24.09.2015 17:54 Uhr)
近年ドイツ連邦共和国では、犬のノーリード(=オフリーシュ。ノーリードは和製英語で通じません。私がこのワードを用いる理由は、「ノーリード」で検索する方が多いからです)の摘発と処罰を強化しています。もとよりドイツ連邦共和国では全州で犬にリード(リーシュ)使用を義務付けて、州法などで規定しています。日本と異なり罰則規定が明文化され、実際に頻繁に摘発を行って罰金を科しているなどしています。指導に従わなければ、犬が警察官に射殺されることもあります。
日本では「ドイツでは犬のノーリード(オフリーシュ)が認められている」という、真実とはまったく正反対の誤った情報が定着しています。さらにひどい、「ドイツでは犬にリード(リーシュ)を用いてはならない。やむを得ず使用しなければならない場合は2m以上の長さでなければならない」と驚愕するような嘘情報を拡散している方もいます。
真実は先に述べたとおり、ドイツ連邦共和国全州で犬のリード(リーシュ)使用義務が州法などで明文化されています。日本と異なり、実際に専業の監視員が摘発を行い、罰金を徴収することがよく行われています。日本では法律では犬のリード(リーシュ)義務規定はありません。条例で定めている自治体はありますが、罰則規定もない、義務規定が曖昧なものも多いです。さらに実際にノーリード(オフリーシュ)の摘発を行い、処罰を行うことは皆無でしょう。犬のノーリード(オフリーシュ)の摘発のニュースの実例を挙げます。
Erfreuliche Bilanz Potsdam kündigt neue Hunde-Kontrolle an「満足な結果 ポツダム市は新たな犬の管理を発表しました」。2015年9月24日。
Am Mittwoch hat die Stadt Potsdam eine groß angelegte Kontrolle der Hundehalter durchgeführt.
Mitarbeiter des Ordnungsamtes gingen sowohl uniformiert als auch in zivil „auf Streife“.
Rund 20 Mitarbeiter des Ordnungsamtes der Landeshauptstadt Potsdam waren unterwegs.
Auch die Leine wurde gerne vergessen bzw. der treue Gefährte einfach nicht angeleint.
Diese Hundehalter müssen jeweils mit Bußgeldbescheiden in Höhe von mindestens 15 Euro rechnen.
Seit Frühjahr 2014 wurden die Kontrollen im gesamten Stadtgebiet verstärkt.
Bei einer Kontrolle müssen die Hundeführer bis zu vier wesentliche Dinge nachweisen können:
– die Steuermarke,
– eine Leine,
– geeignete Reinigungsmaterialien für den Kot sowie
– die roten bzw. grünen Plaketten, wenn „unwiderlegbar gefährliche oder widerlegbar gefährlicher Hunde“ geführt werden.
In 51 Fällen fehlte am Mittwoch mindestens einer dieser Dinge.
Auch in den kommenden Wochen wird es immer wieder Kontrollen von Hundehaltern geben - dann unangekündigt.
水曜日に、ポツダム市は犬の飼い主に対して大規模な摘発を行っています。
パトロールを行ったのは、法令順守局による制服と私服の両方の職員でした。
約20人の、ポツダムのポツダム法令順守局の職員が動員されました。
リード(リーシュ)は、忠実なコンパニオン(犬)に対して、多くの場合、単純に忘れたりなどでされていませんでした。
これらの犬の飼い主たちはそれぞれもっとも小額でも15ユーロに相当する罰金が科され、行政命令により納付する必要があります。
2014年の春以来、ポツダム市内全域で監視が強化されました。
検査時には、犬を散歩させている飼い主は、必ず4つのものを示さなければなりません。
ー犬税納付済み証(犬税登録済みの鑑識を犬につけていること)。
ー犬のリード(=リーシュ、曳き綱)。
ー適切な犬の糞の洗浄剤。
ー「危険の疑いがないか、または常に危険な犬」であるかを緑色もしくは赤色のリードで示すこと。
水曜日の一斉摘発では、51例でこれらのものの少なくとも1つが欠けていました。
その後は予告なしでー今後数週間以内に、必ず犬の飼い主のチェックがあります。
ポツダム市は、第二次世界大戦終結時に、「ポツダム宣言」が締結された場所として有名です。ベルリン市の南西に位置する独立市です。ポツダム市の犬のノーリード(オフリーシュ)の罰金は15ユーロとのことで、金額は他のドイツの都市より安いです。例えばベルリン市はノーリード(オフリーシュ)は基本的には35~55ユーロの罰金ですが、累犯や犬種などにより悪質と判断されれば刑事起訴され、最高5,000ユーロ(62万円。1ユーロ=124円)までの罰金が科されます(この件については、近く記事にします)。また自然保護区域でかつ時期は限られるものの、ニーダーザクセン州のギフホルン市でも、犬にリードを使用していなければ5,000ユーロもの高額の罰金が科せられます。これはおそらくベルリン州とともに、世界で最も厳しいノーリード(オフリーシュ)に対する罰則ではないでしょうか。
しかしポツダム市の15ユーロは「最低額」です。さらに記事にある4項目の合計で罰金が科されるのかもしれません。それにしても、犬の危険度に応じてリード(リーシュ)の色を使い分けなければならないとか、犬糞洗浄剤を携行しなければならないなど、なんとも細かい規定です。さらに監視員を導入して実際に摘発して罰金を徴収するのですから、ドイツの犬のリード(リーシュ)規則は、日本よりはるかに厳しいと言わざるを得ません。
ドイツの犬のリード(リーシュ)義務規則は、何もポツダム市だけが厳しいのではありません。罰金額で比較すれば、ポツダム市はかなり安い自治体です。また摘発も、ベルリン市などでは頻繁に行っています。罰金のみならず、犬にリード(リーシュ)を使用せずに、その犬が飼い主の制御下にないとみなされれば、警察官がその犬を射殺することも珍しいことではありません。
昨年は、犬がノーリード(オフリーシュ)であったために、警察官に射殺された事件がいくつかありました。それらの犬は、けして人を攻撃して危険な状態ではなかったのです。次回は、昨年にドイツ、ベルリン州で、ノーリード(オフリーシュ)が原因で犬が射殺された事件を紹介します。
日本で流布されている、「ドイツ連邦共和国では犬はノーリード(オフリーシュ)が認められている」、はなはだしきは「犬は人権ならぬ犬権が認められた存在なので、リードを使用することが禁じられている」という情報が正反対の大嘘であることがお分かりいただけると思います。
(画像)
「犬にリード(リーシュ)を付けよ」という看板。この看板はベルリン州にあったものですが、ドイツ国内には日本とは比べ物にならないぐらい同様の看板が目に付きます。それと日本と異なるのは、「犬全面禁止」の看板も大変目に付くことです。この看板のある場所は、どんな小型犬だろうが、口輪、リード(リーシュ)をしていても、犬を入れてはなりません。大変身近に「犬全面禁止エリア」が存在します。例えば児童公園は多分ドイツ連邦全土で犬全面禁止でしょう。それとか水泳が出来る湖畔や芝生、墓地を全面禁止にしているところがあります。
ベルリン州にあるグリューネヴァルト公園は日本で「全域が犬のリードが必要ない犬のフリーエリア」と紹介されていますが、真実は多くの面積が犬が全面禁止です。2016年からベルリンでは、州内全域で犬のリード(リーシュ)が義務付けられます。リード(リーシュ)を使用しなくて良いのは、特別に許可を受けた犬の飼い主になります。ベルリンの州法改正は、近く記事にします。

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