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「ドイツでは地域猫活動が広く行われている」と言う、大嘘プロパガンダ映画ー1





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(Zusammenfassung)
Tierschutzorganisationen in Japan hat einen Film produziert.
Das Konzept des Films ist wie folgt.
"Tierschutzorganisationen in Deutschland, tun( Trap neutralization return/Trap, Neutralisation, Rücklauf) die Katze TNR. Katze TNR ist in Deutschland beliebt. Bei der Steuerung von der Zahl der streunenden Katzen, ist Katzen TNR die häufigste in Deutschland. "
Sie sind alles Lügen.
Es gibt keine öffentliche System der Katze TNR in Deutschland.
In Deutschland, Fütterung der wilden Katzen sind gesetzlich verboten.
TNR ist keine Ausnahme.


 「地域猫至上主義」の、嘘プロパガンダ映画があります。この映画は試写会の感想を読めば、「アメリカ、ドイツでは野良猫の管理は地域猫が最善とされ、ファーストチョイスで広く行われている」というコンセプトのようです。しかしアメリカでは、連邦政府が既に「TNRは成功例は一つもない」との見解を示しています。公的なTNR制度は例外で、むしろ縮小の方向にあります。現在のアメリカは、所有者のない猫は完全管理飼育化の方針です。つまり飼い猫の・識別(飼い主明示)義務、・登録義務、・去勢です。違反者には刑事罰が科されます。野良猫への給餌に対してもです。ドイツはさらにTNRに否定的です。元々TNRの公的制度はありませんし、所有者のない猫に対する給餌は例外なく(つまりTNRの否定)刑事罰により禁止の方向です。


 問題の映画の予告編HPです。みんな生きている~飼い主のない猫と暮らして~。それとこの映画の試写会の感想です。みんな生きている~飼い主のない猫と暮らして~ 2/27試写会ご感想。以下に、感想の一部を引用します。(   )は、私の反論です。


・地域猫についてわかりやすく、理解できる映画でした。
(それを法律で事実上TNRを否定しているドイツを、なぜ引き合いに出すのですか?)。

・地域猫活動が一番現実的でいい。
(そのようなことを言っているのは、一部の日本の野良猫偏執者だけです。アメリカはTNRを完全否定しましたし、ドイツではTNRの公的制度はもともとありません。また所有者のない猫に対する給餌は例外なく禁止=TNRの禁止です)。

・私たちは猫がみだりに傷つけられたり殺処分されたりしない社会環境の中で生活していく権利を持つ。地域猫活動はそういった環境を実現する大きな力である。
(動物の権利?この弁護士は頭が沸いているんでしょうね。環境保全のための殺処分は「みだり」ではなく合法です)。

・地域ネコさんを知るにつけ、これから希望が持てる。
(この方の隣人は絶望です)。

・地域猫活動やいろいろなボランテイアのこと、大変勉強になりました。海外でも同じような活動が日本よりもずっと前から行われていたということも初めて知りました。
(大嘘です。ドイツでは、元々TNRの公的制度はありません。連邦法改正で昨年に法律でも事実上禁じられました)。

・TNR をするつもりなので良い勉強になりました!
(アメリカで無許可でやれば自治体によっては刑務所に行きです。ドイツでも同様です)。

・地域猫のこと、いままで知らなかったこと、とても勉強になりました。
(このような嘘プロパガンダを吹き込まれた無知蒙昧が、餌やりテロリストになることを思えばゾッとします)。

・地域猫活動の始め方、野良猫のことについて可愛く、面白く学ぶことが出来た。
(勝手に地域猫を始めて、近隣から損害請求されないようにお気を付けください)。

・地域猫がどういうものか、わかりやすい映画。
(カルトの教義はわかりやすく作られています。野良猫餌やり教カルトも同じく)。

・他国の生の活動家の声。
(この映画製作に協力したとするドイツの動物愛護団体は、HPを確認したところいずれもTNR、を行っていません。一部の愛護団体はTNRを完全に否定しているのですけどね。映画の内容とは随分異なるようですが)。

・地域猫以外の解決はないと思いました。
(そんなことを言っているのは、世界でも日本の一部の野良猫偏執者だけです)。

・外国の取材もあり、とても勉強になりました。
(外国を参考にするのならば、日本もドイツを見習って、年間50万匹もの猫を狩猟殺処分すればいい)。

・近所の猫の TNR にとり組んでみたいと思います。
(アメリカ、ドイツでは犯罪行為ですよ)。

・ドイツなど猫のことを考えて素晴らしいです。
(日本もぜひ見習っていただきたいです。民間人が自由に駆除できるようにしていただきたい)。

・数人の方と(2~3 人)と猫ボランティアをしています。毎朝 AM5:30 起床して、3 ケ所計10匹のご飯をあげています。
(アメリカでは、痴漢並の犯罪です。日本では餌やりで刑務所に入ることがない、狂気の野良猫愛誤、お猫様国家で良かったですね)。


 これらを読めば、この映画では「アメリカ、ドイツでは地域猫(TNR)が広く行われており、公にも認められている良い活動」である、と視聴者を誘導する内容であることは明らかです。
 しかしアメリカ、ドイツの事情は、この映画とは異なります。ドイツでは昨年動物保護法改正で、「所有者のない猫の識別(飼い主明示)、登録、去勢義務」を盛り込み、それらの規定を州などに法制化するように求めています。既に猫の飼育規定路法制化した自治体では、例外なく給餌を禁じることで一貫しています。所有者のない猫に対する給餌の禁止は、ドイツ連邦法の条文にも現れています。

 さらにこの映画で取材協力したという、ドイツの動物愛護団体のHPを確認したところ、すべての団体でTNRを行っているという事実は確認できませんでした。飼い猫化、飼い猫に対する不妊去勢手術の啓蒙と援助活動は行っています。もしくは野良猫を捕獲し、不妊去勢手術とワクチン接種などを行い、施設内保護の後に一般譲渡をしています。その中でも、カッツエンインノットe.vは、猫の屋外飼育を否定しています。
 日本では、「猫の不妊去勢手術=TNR(地域猫活動)」との先入観があります。それを悪用し、「猫の不妊去勢手術の啓蒙と援助活動」を行っている団体=TNR活動を行っている団体」、という誤認を意図的に誘導させる内容の映画です。

・ベルリンティアハイム tierschutzverein für Berlin
・スティム・ディア・ティア Stimme Der Tiere
・カッツェンインノットe.v katzeninnot.e.v

 次回以降は、上記の団体のHPの記述内容をご紹介します。それにより、映画、みんな生きている~飼い主のない猫と暮らして~。それとこの映画の試写会の感想ですが。みんな生きている~飼い主のない猫と暮らして~ 2/27試写会ご感想
 それらによりこの映画が意図的に欺瞞を用いていることがご理解いただけると思います。この映画は、嘘の事実により、「地域猫至上主義」プロパガンダへ世論を誘導する意図であることが明白です(続く)。


(画像)

 問題の映画の予告編。

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神奈川県動物保護センターの清掃員犬殺害事件~愛誤の社会的弱者へのテロ




Domestic/inländisch

 9月4日に、神奈川県平塚市動物保護センターで、清掃業務を請け負っていた清掃員が、収容犬(10歳メスのミニチュアダックスフント)に噛まれたことにより、その犬を撲殺するという事件がありました。動物愛護(誤)団体は神奈川県に対して、この清掃員の刑事告訴(器物損壊罪、動物愛護管理法違反)を求めています。しかし、犬に噛まれるような危険な労働環境で作業を行わせていた事の方が問題でしょう。


 この事件の概要です。動物保護センターで犬暴行死 かまれ立腹、支柱でたたく。9月4日(朝日新聞デジタル)。以下に引用します。本記事は、かなり「愛誤」に偏向していると思いますが。


神奈川県動物保護センター(平塚市)で4日、清掃業務などを請け負う業者の50代の男性従業員が収容されていた犬を暴行し、犬は死んだ。
センターによると従業員は4日午前8時ごろ、犬舎を掃除するためミニチュアダックスフントのメス(10歳以上)を移動させようとした際、手をかまれた。
これに腹を立て、犬の囲いに使われていた金属製の支柱で複数回、たたいたという。
従業員は革製の手袋をはめていたため、けがはなかった。



 私はこの事件では、清掃作業員が犬を殺したことによる動物愛護管理法違反や器物損壊罪に問うことよりも、神奈川県動物保護センターでの労働安全衛生管理を問題にすべきだと思います。
 犬の扱いに不慣れな清掃作業員が犬の移動などを行っていました。この事件は、たまたま小型犬のミニチュアダックスフントだったため、清掃作業員は怪我はありませんでした。もし噛み付いた犬が、大型犬のドーベルマンなどであったら、清掃作業員は大怪我を負う、もしくは最悪死亡も考えられます。

 さらに犬に噛まれれば、感染症をうつされる危険性があります。日本は狂犬病清浄国ですから狂犬病に対する危険性の認識は低いです。保護センターが引き受ける際に、収容犬猫の感染症チェックをしているところはほぼ皆無であると思います。
 しかし犬に噛まれたことにより感染する感染症は狂犬病だけではありません。例えば破傷風は比較的犬による咬傷事故で感染します。成人の中には破傷風ワクチンの有効期間(10年)が過ぎていたり、昭和43年以前に生まれた人は破傷風ワクチンを受けたことがなく、免疫が無い人もいます。そのような方が破傷風に感染すれば、重症の場合は死亡することもあります。

 狂犬病が発生している海外では、業務で犬を扱う場合は、咬傷事故の防止は当然のことです。さらに犬に咬みつかれそうになれば、緊急非難でその犬を殺害してもやむを得ないということになるでしょう。日本においても、労働安全衛生法では、ビルメンテナンス業においても、安全マニュアルの作成が労働安全衛生法で義務付けられています。ビルメンテナンスリスクアセスメントマニュアル 業における
 犬に咬み付かれるということは、そのような作業手順(安全マニュアル)であったか、安全マニュアル自体作られていなかった可能性があります。したがって本事件は、犬が殺されたことによる器物損壊罪の告訴や動物愛護管理法違反の告発より、保護センターの労働安全衛生法違反を問題とする契機とするべきだと思います。

 私は、過去にこのような事件も取り上げています。なるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ー1
 兵庫県尼崎市にある、水道浄水場横の公園で、野良猫に餌やりするグループがありました。それらの野良猫が頻繁に、浄水場施設に入り込ました。見かねた浄水場の警備員が野良猫を一匹殺害しました。それを受けて、動物愛誤団体等が警備員の厳罰を求める署名活動をし、警備員は略式起訴で有罪となりました。
 
 私はこの警備員は、浄水場の衛生環境を守るための職務を全うしただけだと思います。本来ならば、咎められるべきは浄水場横で、大量に野良猫に餌をやっていたグループです。神奈川動物保護センターの清掃作業員にしろ、尼崎市浄水場の警備員にしろ、おそらく非正規の労働者と思われます。日本の格差の拡大が言われて久しく、非正規雇用の清掃作業員や警備員は社会的弱者です。「愛誤テロリズム」の矛先が社会的弱者に向かっているということです。非正規雇用者よりも、犬猫の方が大事なのでしょうか。
 尼崎市浄水場の轍を踏まないように司法が適切な判断をされることを望みます。神奈川県動物保護センターに対しては、この事件をむしろ労働安全衛生管理の向上の契機にしていただきたいです。


(追記)

 本記事で頂いたコメントで頂いたコメントを引用しておきます。


窮災の輪は何が何でも、この清掃員を有罪にしたいらしいですが、方向性がてんで、見当外れです。

http://banbihouse.blog69.fc2.com/blog-entry-4227.html
>神奈川県職員等不祥事防止対策条例違反に関するお尋ね
>神奈川県では、職員の法令順守に厳しく、神奈川県職員等不祥事防止対策条例があり取り組んでいただいております。

>(目的)
>第1条 この条例は、職員等が県民全体の奉仕者であって、県政が県民の負託に基づいて推進されるものであることにかんがみ、県が不祥事を防止するため必要な措置を講ずることにより、職員等の倫理の保持及び公正な職務の遂行を図り、もって県政に対する県民の信頼を確保することを目的とする。
>(定義)
>第2条 この条例において「職員」とは、地方公務員法(昭和25年法律第261号)第3条第2項に規定する一般職に属する県の職員(警察職員を除く。)をいう。

残念でした。
件の清掃員は、センターから業務委託を受注した民間企業の社員であって、県の職員、公務員ではありません。
従って、この清掃員は条例の適用対象外です。



(画像)

 アメリカ人はジョークがお好き?クレイジー・キャット・レディのフィギュア。スペアの猫も別売しているそうです。

クレイジー キャットレディ

「東京大田区猫変死事件」顛末記




Domestic/inländisch

 東京都大田区では、今年4月から9月中旬の間に、約50匹の猫が不審死しました。多くの猫は、クルマのラジエーター不凍液を混ぜた餌を食べたことによる中毒死でした。今月19日に容疑者が動物愛護管理法違反で逮捕されました。容疑者の動機はは、「ストレス解消と野良猫への餌やりに対する反発」とのことです。この事件の背景や、報道のあり方について考察したいと思います。


・事件の概要(なお、私はこの事件について記事にしています。猫虐待報道は改善されつつあるのか~大田区猫不審死考)。

 東京都大田区で猫を地面にたたきつけて傷つけたとして、警視庁保安課は18日、容疑者を動物愛護法違反容疑で逮捕した。同区大森や蒲田では4月以降、半径約500メートル内で計45匹の猫が死に、容疑者は一連の変死事件についても関与を認め、「ストレスのはけ口と、野良猫への餌やりに憤慨してやった」と供述しているという。
 容疑者は「4月ごろからキャットフードにエンジンの不凍液や農薬を混ぜて公園などに置いた」と供述しているという。

 私は記事、猫虐待報道は改善されつつあるのか~大田区猫不審死考、でも問題点を指摘していますが、東京都では事実上、成猫引取りを拒否しています。大田区保健所では犬猫の引取り業務を行っておらず、大田区民にとっては、所有者不明猫の引取りは事実上不可能という状態です。
 対して大田区は、「地域猫」を強力に推進しています。例えばこのようなリーフレットですが、あたかも区民が地域猫に協力する義務があると誤認させる内容です。人と猫が共に 住みよいまちづくりをめざして

 結論から言えば、自治体の所有者不明猫の引取りは、動物愛護管理法35条3項で明文化された義務です。対して「地域猫」はなんら法的根拠はありません。国(環境省)としても、それを推奨する立場を示しているわけではありません。環境省が地域猫に対しての見解を示している公文書は、住 宅 密 集 地 に お け る 犬 猫 の 適 正 飼 養 ガ イ ド ラ イ ンです。
 その中では環境省は、次のように述べています。


② 猫
猫は室内で飼うのが基本です。
屋外には危険がいっぱいです。
また、地域住民にふん尿で迷惑をかけることもあり、トラブルの元になりかねません。



 あくまでも国(環境省)は、猫は室内飼いを基本とし、屋外飼育は猫にとって動物愛護に反し、地域住民に迷惑をかける存在であることを示しています。「地域猫」に対しては、積極的に推奨するのではなく、「やるのならば地域の理解と賛同、協力が必須ですよ(つまり地域住民の理解賛同、協力が得られなかればするべきではないと理解できます)。
 つまり大田区の、地域猫推進方針と東京都の所有者不明猫引き取り拒否は法律にも、国(環境省)の方針にも反するとうことです。

 大田区での一連の猫不審死は、逮捕された容疑者が殺害したものと思われます。このような自力救済は褒められたものではありません。しかし、猫被害者は限度なく猫被害を受忍しなければならないのでしょうか。
 私はしばしば日本の動物愛護管理法が、人に占有(管理飼育されている状態)されていなくても保護が及ぶのは、極めて例がだということを述べています。他の先進諸国の飼育動物種に対する保護を定めた法律では、法の保護が及ぶのは、現に人に飼育されている状態のものだけです。ドイツでは狩猟法で、むしろ民間人ハンターに対しては所有者がない(と見なされるものも含む)犬猫の狩猟駆除を「責務」としています。また、一般に、野良犬猫の私的な殺処分は広く行われています。

 日本の動物愛護管理法44条1項で、特定の愛護動物は、人に占有されていない状態でも保護の対象としているのは、前提として同法35条3項で、所有者不明犬猫の引取りを自治体に義務付けている規定があるからです。自治体が、動物愛護管理法35条3項に違反し、所有者不明犬猫の引取り拒否をするのならば、ドイツのように(ドイツは公的殺処分も行っていますが)私的に所有者不明猫の駆除を合法としなければ法律の整合性が取れません。
 現行法では、本事件のように、私的に所有者不明猫を駆除した者は処罰されます。しかし動物愛護管理法35条3項に違反し、所有者不明犬猫の引取りを行わなかった自治体に対しては、何の罰則規定もありません。本事件で、猫を殺害した容疑者のみに責を負わせても、何の解決にもなりません。


(動画)

 大田区猫不審死事件の容疑者逮捕を報じるNHKニュース。容疑者の糾弾に終始し、あげく地域猫を推奨する内容となっています。このような事件が発生した背景(東京都の所有者不明猫引取り拒否や深刻な猫被害)については、全く言及していません。先の述べた通り、地域猫は何ら法的根拠はなく、対して所有者不明猫の自治体引取りは法律で義務付けられています。それを「ノーキル、地域猫至上主義」という報道内容は許容できる偏向を超えています。
 半径500メートル以内で、短期間に約50匹の猫が死んだのであれば、狭いエリアで100匹以上の屋外猫が生息していた可能性があります。なぜそうなったのか(私は無秩序な「地域猫活動」=餌やり、だと推測しています)、そしてそのような状況ではどれだけ猫被害が深刻なのか触れられておらず、全く中立性に配慮していません。




(動画)

 こちらの報道でも、容疑者を糾弾するだけの内容です。読者様から、「この事件を契機に、所有者不明猫の問題に多くの世論が興味を持つことを期待する」とのコメントをいただきました。 しかしこれらの報道を見れば、可能性は低いです。

福島みずほ氏の無知蒙昧があまりにもひどすぎる。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」~まとめ





Domestic/inländisch

 記事、
福島みずほ氏の無知蒙昧があまりにもひどすぎる。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」~真実は「イギリスでは多数の犬猫が銃により殺処分されています」
続・福島みずほ氏の無知蒙昧があまりにもひどすぎる。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」~真実は「イギリスでは多数の犬猫が銃により殺処分されています」
続々・福島みずほ氏の無知蒙昧があまりにもひどすぎる。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」~真実は「イギリスでは多数の犬猫が銃により殺処分されています」
の続きです。福島みずほ氏は自らブログで、「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している。イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」と記述し、国会でも「ドイツは殺処分ゼロ」と質問しています。しかしそれらは全てが大嘘誤りです。



 福島みずほ氏の問題のブログの記述を引用します。福島みずほのどきどき日記 犬・猫殺処分ゼロを目指して。2014年4月1日。


①イギリスなどは、犬猫の売買を禁止していることから学ぶべき。
②愛護センターを殺処分のための施設ではなく、里親を探すための施設に転換すべき。
③イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか、実現しています。
ドイツは殺処分ゼロ。
一足飛びにドイツやイギリスのようになれなくても、努力を続けること、で殺処分ゼロを目指すことができると考えています。



 以上は全て大嘘誤りです。その根拠は、私のブログでドイツ、イギリスなどの当該国の原語での法律、国自治体のHP、公的統計、マスメディアの記事など疑いの余地の無い資料を示しています。興味のある方は、ブログ内検索をしてください。簡単に解説をしておきます。


①イギリスなどは、犬猫の売買を禁止

 イギリスで犬猫の販売を禁じる法律はありません。イギリスでの犬猫などのペットの扱いを規定した法律は、
Pet Animals Act 1951、です。この中では、ペットショップが生体展示販売して良い動物として犬猫が条文で明記されています。なお、イギリスではペットの店頭販売の営業時間規制はありません。展示ケージの大きさの規制はありますが、ミニマムが展示動物の肩の高さの2倍というゆるい基準です。
 イギリスでは、ロンドンなどの大都市では、多数の展示生体販売を行うペットショップがあります。今年まで、老舗百貨店のハロッズの4階フロアー全てが生体展示販売を行うペットショップでした(今年撤退しましたが、あくまでも経営上の理由です)。
 「犬猫の販売を禁じる法律がある」は、「生体展示販売のみならず販売すべてを禁じる」としか解釈できない記述ですが、これを本気で思っているとは狂気の沙汰です。日本は、イギリスから相当数のペット需要の犬猫の生体を輸入しています。少し古い統計ですが、2000年の日本の犬生体の輸入相手国は、イギリスは第5位です。図表7.犬の輸入量(相手国別、2000 年)(失笑)。
 福島みずほ氏は、東大法学部出身で弁護士資格をお持ちです。自由経済下にある国では、特定の業種業態を法律で禁じることは、自由競争上まず不可能であることをご理解できないのでしょうか。日本では憲法22条と独占禁止法で営業の自由が保障されています。国の法律で、犬猫の売買を禁じている西側先進国を一つでも例示していただきたいものです(嘲笑)。アメリカでは、極めて例外的に犬の店頭生体販売を禁じる条例はあります(しかし連邦法に違反する可能性があります)。犬猫の売買そのものを法律(国法)で禁じる国を、私はただのひとつも知りません。

②(公的機関である)愛護センターを殺処分のための施設ではなく、里親を探すための施設に転換すべき。

 長期終生飼育をし、再譲渡を目的とした公的なペット収容機関を持つ国を私は知りません(アメリカは、官民協同型の譲渡を目的としたアニマルシェルターはあります。しかしペットの世話や譲渡の業務を行っているのは民間人です)。例示していただきたいです(苦笑)。
 なお、よく引き合いに出されるドイツのティアハイムは完全民営です。引き取ったペットの再譲渡により利益を得ることを目的とした営利団体で、再譲渡の見込みのない動物はまず引き取りませんし、殺処分も日常的に行われています。

③イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか、実現しています。

 ドイツは、2000年中頃までに、飼育を禁止する犬種を定めたドイツ連邦法の制定を受けて、すべての州が犬の殺処分強化の根拠となる州法を制定しました。法律で、飼育を禁じる犬種やその雑種、咬傷事故を起こした犬、行動が危険と判定された犬などは、行政が押収して強制的に殺処分できる権限を付与しました。一例としてBerlin Hundegesetz 「ベルリン州 犬法」を挙げます。概ね、ドイツ全州で同様の規定を設けています。ドイツでの公的殺処分はむしろ強化~増加の傾向です(公的統計があります)。
 イギリスでは、民間人が私的に拳銃を用いて、飼い犬を殺処分することを禁じていません。そのためにアニマルシェルターやレースドッグ飼育場で毎年多数の犬猫が拳銃で殺処分されています。人口比ではイギリスは、はるかに日本より殺処分数が多いです。私的に拳銃で犬猫などを殺処分することを法律で禁じるための運動がイギリスでは長く続けられていますが、今のところ法改正の動きはありません。日本であれば、銃で私的に飼い犬猫を殺せば、動物愛護管理法違反になるかもしれませんね(爆笑)。


 また福島みずほ氏は、同じブログで、参議院で質問を行った議事録もアップしています。福島みずほのどきどき日記 3月20日参院予算委で犬猫殺処分、カジノ問題について質問。2014年3月27日


ドイツは殺処分ゼロを目指して実現したとも報道されています。
自治体が行う競馬、競輪はなぜ賭博罪に、賭博開帳罪、ならないんでしょうか。
公営で公益性ということが理由立て、三十五条で正当行為、違法性阻却されるわけです。
カジノは完全民営です。
民営で正当行為として違法性阻却されるんでしょうか。
正当行為として違法性阻却できないですよ、公益性と言えないですもん。
金もうけが公益性があるという、賭博開帳図利罪を違法性阻却することはできないというふうに考えます。



 「ドイツは殺処分ゼロを目指して実現した」と言う嘘誤りを真偽も確かめもせず、いやしくも国会の場で発言するとは、国会議員の資質に問題があるでしょう。このような方が党首を務めてきた社会民主党の衰退も、必然であると感じます。

 福島みずほ氏はカジノにも反対されているようです。それは、イギリスの動物愛護を目指すことと矛盾しませんか?私が一連の記事で、イギリスのドッグレースにおける、レースドッグの現状を書きました。イギリスのドッグレースは、ドッグレース運営そのものは公営ですが、私営のブックメーカーが犬券を販売しています。つまり目指しているイギリスでは、ドッグレースで私営賭博が公然と行われ、レースドッグが毎年、万単位で銃などにより殺処分されています。
 わずか数年前までは、レースドッグという、ごく限られた使役犬の殺処分だけで2万頭に達し、その数は、人口比で日本の公的犬殺処分数に匹敵する数です。

 このような事実を知りつつ、国会でカジノに反対し、「日本は動物愛護でドイツやイギリスを見習え」と発言しているのでしょうか。事実を知っているとすれば、貴重な質問時間を使って、国会で下手なブラックジョークを披露するつもりだったのですかね。
 国会の議場で真顔で質問している光景が目に浮かびます。嗚呼。福島みずほ氏の経歴は、「東京大学法学部卒業。大学受験時代は全国模試で1位を取ったこともある。1987年弁護士登録」とのことです。これも三流の漫才に思えてきます。大丈夫ですか、東大(大笑)。


(動画)

 これがイギリスにおけるドッグレースの現状。ドッグレースの賭けでカネをスってしまったブラウンさん。犬券を販売しているブックメーカーは私営です。イギリスでは、競馬は上流階級のもので、中流以下の市民は敷居が高いため、ドッグレースに足を運びます。深夜でも開催していますし、日本で言えば地方競馬か競輪競艇といった感じです。
 イギリスでは、用済みのレースドッグは最近まで年間2万頭も銃などで殺処分されてきました。カジノに反対し、犬猫の殺処分ゼロを目指し、イギリスのようになりたいという福島みずほさん、頭はダイジョーブですか???




Derren Brown collects cash for losing tickets at a dog track.

デレン・ブラウンは、ドッグレースで外れ犬券(馬券みたいなものですね)を買うために、カネをかき集めているのさ。

続々・福島みずほ氏の無知蒙昧があまりにもひどすぎる。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」~真実は「イギリスでは多数の犬猫が銃により殺処分されています」





Domestic/inländisch

 記事、
福島みずほ氏の無知蒙昧があまりにもひどすぎる。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」~真実は「イギリスでは多数の犬猫が銃により殺処分されています」
続・福島みずほ氏の無知蒙昧があまりにもひどすぎる。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」~真実は「イギリスでは多数の犬猫が銃により殺処分されています」
の続きです。これらの記事では、イギリスでは多くの犬や猫を家畜屠殺用拳銃(もしくは通常の銃)で殺処分を行っていることを書きました。前回記事では、大変権威ある動物愛護団体、RSPCAでも、日常的に多数の犬猫を、拳銃で殺処分していることを書きました。今回は、イギリスで盛んなドッグレースでの廃犬を、銃を用いて殺処分していることを紹介します。近年では減りつつありますが、年間1万~1万5千頭のレースドッグが銃などにより殺処分されています。かつては年間2万頭ものレースドッグが残酷な方法で殺処分されていました。



 前回記事、続・福島みずほ氏の無知蒙昧があまりにもひどすぎる。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」~真実は「イギリスでは多数の犬猫が銃により殺処分されています」、では、イギリスのアニマルシェルターでの犬猫の殺処分は日常的に行われており、その手段は多くが、家畜屠殺用拳銃、もしくは通常の拳銃が使われていることを書きました。
 大変権威ある総物愛護団体も例外ではありません。イギリスのアニマルシェルターの犬猫収容数と、推定される殺処分率から導かれるイギリスにおけるアニマルシェルターに限っての犬猫殺処分数は、人口比で日本の公的殺処分数の2倍以上になります。

 その他にもイギリスでは、多数のレースドッグを銃で殺処分しています。イギリスなどでは、ドッグレースが盛んです。レースドッグとは、ドッグレースに用いられるグレイハウンド種の犬です。興味のある方はこちらを参照にしてください。ドッグレース
 イギリスでは、ドッグレースから引退した犬、故障した犬、レースドッグとして見込みのないものなどを、犬主や調教師が私的に殺処分しています。その数は現在推定で年間、1万~1万5千頭と言われています。殺処分には、拳銃が一般的に用いられます。レースドッグの殺処分の批判と、ドッグレースの衰退もあり、これでもレースドッグの殺処分は大分減ったのです。2007年頃までは、年間2万頭ものレースドッグが拳銃などにより殺処分されていました。その数は、人口比で、日本の犬の公的殺処分にも匹敵します。レースドッグという、ごく限られた用途の使役犬に限っても、イギリスはこれほどの大量の殺処分を安楽死とは言えない方法で殺処分しています。 

 イギリスでは、レースドッグの殺処分はやむを得ないとしても、銃による残酷な殺処分を法律で禁じるための運動が続けられています。過去に何度も、レースドッグを銃で殺処分することを廃止するための署名運動が行われてきましたが、今のところイギリスには法改正の動きはありません
 その署名嘆願のサイトを例示します。 "BAN THE BOLT" ABOLISH THE USE OF THE CAPTIVE BOLT GUN TO DESTROY GREYHOUNDS IN THE UK.「『グレイハウンドレースドッグに対する拳銃使用の禁止』 イギリスにおけるグレイハウンドレースドッグの殺処分で家畜屠殺用拳銃を使用することの廃止を求める」。2012年。


C.A.G.E.D North West 'Ban the Bolt' Campaign
Each year an estimated 10,000 ex-racing greyhounds are 'unaccounted' .
Many of these dogs are disposed of in the most 'economical' way - by bolt gun.
Under existing UK legislation, any person can use a bolt gun to destroy a greyhound, if they are the legal owner.
Should only be performed by use of intravenous euthanasia, administered by qualified veterinary surgeons.

C.A.G.E.Dノース·ウェスト「家畜屠殺用拳銃でのレースドッグ殺処分禁止」キャンペーン
毎年1万頭もの、元レーシンググレイハウンドは「行方不明」にされています。
これらの犬の多くはほとんどの場合、「経済的な」方法で殺処分されているのです - つまり家畜屠殺用拳銃で。
現行のイギリスの法律の下では、法的な所有者であれば、全ての者がグレイハウンド(レースドッグ)を殺害するために家畜屠殺用拳銃を使用することができます。
(これらの犬たちは)唯一、資格のある獣医師により、静脈内注射を用いて安楽死を行う必要があります。



(画像) "BAN THE BOLT" ABOLISH THE USE OF THE CAPTIVE BOLT GUN TO DESTROY GREYHOUNDS IN THE UK.「『グレイハウンドレースドッグに対する拳銃使用の禁止』 イギリスにおけるグレイハウンドレースドッグの殺処分で家畜屠殺用拳銃を使用することの廃止を求める」より、家畜屠殺用拳銃で殺害されたグレイハウンド犬(レースドッグ)の死体。

グレイハウンド死体


 私はこのような記事も書いています。毎年1万頭以上のレースドッグを殺処分するイギリスは動物愛護先進国かー1、2


(参考文献)

http://www.cagednw.co.uk/ban-the-bolt.html
http://www.oxfordmail.co.uk/news/yourtown/oxford/9066704.Dog_Days_may_soon_be_over_at_Oxford_Stadium/#comments
http://www.ourdogs.co.uk/News/2007/May2007/News250507/official.htm
http://www.greyhoundaction.org.uk/vetsExposed.htm
http://www.greyhoundaction.org.uk/iAusfacts.htm

続・福島みずほ氏の無知蒙昧があまりにもひどすぎる。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」~真実は「イギリスでは多数の犬猫が銃により殺処分されています」





Domestic/inländisch

 前回記事、福島みずほ氏の無知蒙昧があまりにもひどすぎる。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」~真実は「イギリスでは多数の犬猫が銃により殺処分されています」、の続きです。今回はイギリスでの、犬猫の殺処分の実情を紹介します。イギリスでの犬猫の殺処分は、民間では家畜屠殺用拳銃が多く使用されています。


 社会民主党の党首を長年務めた参議院議員である福島みずほ氏のブログですが、海外の動物愛護事情についての無知蒙昧があまりにひどすぎます。福島みずほ氏が自らのブログ、福島みずほのどきどき日記 犬・猫殺処分ゼロを目指してで書かれている、「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」が大嘘誤りであることは、私のブログの読者様はご存知でしょう。
 今回は、イギリスでは犬などの殺処分では家畜屠殺用拳銃が一般に用いられ、殺処分の実数が大変多いことを裏付けるイギリスの資料を紹介します。

 「イギリスでは日本と比べて犬猫の殺処分数が極めて少ない」と指摘する愛誤が多数存在します。しかしその根拠として挙げているのは、イギリスの公的殺処分統計です。その数値は、民間シェルターでの殺処分数が含まれていませんので、イギリス全体の殺処分数の実数を表しているものではありません。
 イギリスは、公的シェルターに収容した犬猫は1週間しか保管しません。その間に殺処分を行うのは、怪我や病気の状態がひどいものや、凶暴なものに限られます。1週間後は、収容された犬猫は全て民間シェルターに移譲されます。移譲先の民間シェルターでは、シェルターによってはほとんどの犬猫が殺処分されます。民間での殺処分数は、公的統計には現れません。「イギリスは日本に比べて極めて殺処分数が少ない」という情報を流布させている人は、そのような背景を知りつつも嘘偏向を承知で日本に流布させているか、無知蒙昧かのどちらかです。


 Mayhew International LEGISLATION AND STATISTICAL INFORMATION REGARDING EUTHANASIA OF STRAY DOGS IN THEUK 「メイヒューインターナショナル イギリスの野良犬の安楽死に関する法律と統計情報」から引用します。
 イギリスの公的殺処分数統計に現れるのは、下記の引用での、公的シェルターでの保管期間の1週間以内に殺処分された例外のみです。


The two main pieces of legislation concerning the collection and disposal of stray dogs are the Dogs Act 1906 and the Environmental Protection Act 1990.
Responsibilities for dealing with stray dogs, originally assigned to the police , now lie with the local authorities.
The law requires that a stray dog must be held for seven days after seizure by the police or local authorities before disposal.
If unclaimed by its owner after seven days, the dog may be (1) sold or given away to a new owner, (2) sold or given away to a welfare organisation or (3) destroyed humanely .
3 The law also authorises euthanasia before the expiry of the seven days where necessary “to avoid suffering”.

法律、犬法(Dogs Act1906年)環境保護法(Environmental Protection Act1990年)に基づき、野良犬は殺処分前に、警察や地方自治体による捕獲の後7日間、保護されなければならないと定められています。
もともと法律では、野良犬の対処する責任は警察が管轄でした。
現在では地方自治体が行なっています。
法律で野良犬は、7日間は殺処分されずに保護されなければなりません。
7日後に犬の飼い主が返還を求めてこなかった場合は、犬は(1)売却または新しい所有者に譲渡し、(2)売却や福祉団体(民間のレスキューシェルター)に引き渡されます。または(3)人道的に殺処分されることがあります。
法律はまた、必要な「苦しみを回避するためならば」7日以内であっても犬を安楽死することを許可しています。



 民間のアニマルシェルターに移譲された後の犬猫は、高位推計で、殺処分率が約半数です。人口比では、イギリスは民間シェルターだけでも、日本の公的殺処分数の2倍もの犬猫を殺処分していることになります。
 アニマルシェルターの中でも別格とも言える、大変権威ある、王立愛護団体のRSPCAも例外ではなく、単に収容スペース不足という理由だけで、約半数の犬猫を殺処分していました。さらに殺処分は、家畜屠殺用拳銃が多用されました。なお犬などの殺処分で家畜屠殺用拳銃が用いられるのは、イギリスでは一般的です。ドイツのように、食用目的の屠殺などの例外を除いて、温血動物の殺処分は麻酔下で行わなければならないという、法的規制がないからです。

 前述RSPCAが、犬などの殺処分で、家畜屠殺用拳銃が一般に用いられる根拠をあげましょう。日本語でのRSPCAを紹介するサイトがあります。http://www.knots.or.jp/info/overseas/rspca/rspca.htm。日本人が、RSPCAのインスペクターの研修を受けた体験記が記述されています。
 なお、「イギリスのアニマルポリス」として紹介し、RSPCAのインスペクターを警察官と誤解するような情報がありますが、RSPCAのインスペクターは民間人です。イギリスに、動物犯罪を専門に扱う、独立した警察機関はありません。


RSPCAが認めている安楽死方法は、中型動物については銃を使用することがある、大動物については銃である。
RSPCAでは保護した猫についてFIVが陽性であったものは全て安楽死の措置を取っているとのことであった。
インスペクタートレーニングコースでは、安楽死及びと殺を行う実施研修があり、全ての生徒たちが自ら手を下し動物の命を絶つことを経験する
安楽死については非常に大きなテーマであり、インスペクターになるためにはここを避けては通れない。
犬猫については、時には銃という方法になるようである。
動物福祉を進めるにあたっては安楽死方法の見直しは外せない。



 さらに、ワールドプレス(wordpress)の、2014年9月1日のインターネット版記事でも、RSPCAが収容動物を家畜屠殺用拳銃のみならず、通常の拳銃により、多くの収容動物の殺処分を行っていたことを報じています。RSPCA Killing Healthy/Treatable Pets with Bolt Guns and Bulletsより引用します。本記事によれば、2011年には、RSPCAが5万3,000もの健康で治療可能な収容動物を殺処分していたことが明らかになりました。


RSPCA Killing Healthy/Treatable Pets with Bolt Guns and Bullets.
The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals in the UK reportedly killed 53,000 animals in 2011, many of them healthy or treatable.
The RSPCA’s 44% kill rate can not be blamed on an open admission status.
The RSPCA, which routinely kills animals with a bolt gun, also shoots healthy/treatable pets to death as a form of “euthanasia” according to a whistleblower who worked for the organization for 2 years.

家畜屠殺用拳銃や実弾(通常の拳銃)で、健康で治療可能なペットを殺し続けているRSPCA。
イギリスの、動物虐待防止のための王立協会(RSPCA)は、2011年の報告によると、健康もしくは治療可能な5万3千もの多くの動物を殺しました。
RSPCAの44%もの殺処分率は、広く動物を引き受け収容していたことを理由にすることはできません。
日常的に、家畜屠殺用拳銃で動物を殺しているRSPCAはまた、2年間、組織の中で働いいていた者の内部告発によれば、健康で治療可能なペットを、「安楽死」の一類型として銃による射殺を行っています。



 以上のようにイギリスのアニマルシェルターでは、極めて多数の犬猫を拳銃などで殺処分をしています。さらにイギリスでは、アニマルシェルターに収容された犬猫のみならず、レースドッグなどの使役犬の殺処分も多く、殺処分には多くが家畜屠殺用拳銃(通常の銃も)が用いられています。
 イギリスでは、ドイツのように食肉用屠殺などの例外を除いて、温血動物を殺すときは麻酔を用いることを法律で義務付けていないからです。しかし銃による殺処分は、全米獣医学会や日本の環境省も、安楽死とは認めていません。

 福島みずほ氏の、「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています」とし、日本は残酷な方法で、かつ犬猫殺処分数が多いため、イギリスなどに比べて動物愛護に劣っている」との指摘は誤りもしくは嘘です。
 イギリスでは、度々、犬などを家畜屠殺用拳銃(通常の銃も含む)で殺処分することを禁止する法制化運動が行われてきましたが、イギリスでは法改正の動きはないようです。次回は、イギリスでの、レースドッグの殺処分で拳銃を用いることを禁止する法制化運動について紹介します(続く)。


(動画)

 家畜屠殺用拳銃による家畜の屠殺。家畜の屠殺の場合は、食肉の安全性のために薬殺(安楽死)は行えないという事情はありますが、家畜で許される殺害方法が犬猫に限り、残虐で動物愛護に反するという理屈も矛盾します。
 イギリスでは犬猫などのペットの殺処分で拳銃を用いることを法律で禁止することを求める運動が続けられています。しかし今のところ、イギリスではペットの銃による殺処分を禁じる法改正の動きはありません。rspca bolt gun video.wmv 「RSPCAは家畜屠殺用拳銃で犬を殺処分する」。2009年12月1日。
 たまたまウェールズで10頭のジャーマンシェパードが拳銃で殺処分されたことが発覚しただけです。まさに氷山の一角。RSPCAは、年間数千頭の犬猫を同様の方法で殺処分しています。



A video showing use of captive bolt gun and pithing to slaughter livestock, the same method used by the R.S.P.C.A. to 'euthanise' ten German Shepherd dogs rescued by them in Wales.

このビデオは、家畜屠殺用拳銃を使用して、家畜を屠殺している様子を示しています。
R.S.P.C.A.(イギリスで最も権威ある動物愛護団体)は、この拳銃を使用するのと同じ方法(射殺)で、ウェールズで10頭のジャーマンシェパードを「安楽死」という名目で救済しました。



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福島みずほ氏の無知蒙昧があまりにもひどすぎる。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している」「イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」~真実は「イギリスでは多数の犬猫が銃により殺処分されています」





Domestic/inländisch

 社会民主党の党首を長年務め、参議院議員でもある福島みずほ氏の動物愛護に関するブログ記事ですが、あまりの無知蒙昧ぶりに言葉を失います。福島みずほのどきどき日記 犬・猫殺処分ゼロを目指して、では、このように記述されています。「イギリスなどは、犬猫の売買を禁止している。イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか実現しています。ドイツは殺処分ゼロ」。


 問題のブログ記事から引用します。福島みずほのどきどき日記 犬・猫殺処分ゼロを目指して。2014年4月1日。


参議院の予算委員会で、犬・猫殺処分問題について質問をしました。
①イギリスなどは、犬猫の売買を禁止していることから学ぶべきではないか。
②(自治体の愛護センターは海外を見習い)殺処分のための施設ではなく、里親を探すための施設に転換すべき。
③イギリスやドイツなどが、殺処分ゼロを目指しているか、実現しています。ドイツは殺処分ゼロ。



 結論から先に言えば、①②③の全てが誤り、大嘘です。私は過去記事で、①についてはこのような事実が嘘であることを紹介しています。こちらの記事です。記事検索 : イギリス 犬猫の店頭生体販売は禁じる法律がある 大嘘。真実は以下の通りです。
・イギリスでは展示生体販売は禁じる法律はありません。
・展示生体販売は一般的に行われており、ロンドン市内などでは日本と同様の小規模なペットショップが多数存在し、最近までロンドンの老舗百貨店ハロッズの4階フロアーは、すべて生体販売も行うペット販売の売り場でした。
・イギリスのペット展示生体販売の法的規制は、特段厳しいとは言えません。


 ②「自治体の愛護センターを、殺処分施設ではなく、海外にあるような里親探しの施設に転換すべき」という意見についても私は批判を行っています。犬猫などを長期収容をし、新しい飼い主への再譲渡を目的とした公的施設を持つ国を例示していただきたいです。
 よく「公的施設である日本の愛護センターを、終生飼育と再譲渡を目的としたドイツのようなティアハイムのような施設に生まれ変わらせるべきだ」という意見がありますが、ドイツのティアハイムはすべてが民間団体です。イギリスでは、公的シェルターは1週間しか収容しません。アメリカは民営シェルターが多いですが、公的シェルターはほぼ全てを殺処分しています。うちノースカロライナ州の公的シェルターは100%の殺処分率のところも珍しくはなく、収容から殺処分まで給餌を行わない、ケージの清掃も行わないなどの劣悪な環境が批判されています。これらの事柄は、私がこのブログ記事で何度も根拠を挙げて述べていることです。興味のある方は、ブログ内検索でお探しください。

 私は過去記事で、「イギリスは殺処分ゼロ」が嘘、誤りであることも述べています。「イギリスは殺処分ゼロ」が誤りであることについては、過去記事でも何度か取り上げています。イギリスのアニマルシェルターの平均殺処分率は約半数%と推定されていること(日本は動物愛護後進国なのか7ーイギリス編 )。さらに大変権威がある、動物愛護団RSPCAにおいても、単に収容スペース不足という理由だけで、約半数の収容された犬猫を主に拳銃で殺処分していました(ペットを大量銃殺していた、最も権威あるイギリスの動物愛護団体)。
 今回は、その殺処分方法が残酷であり、殺処分数が多すぎることにおいても、イギリス国内で批判があることを紹介します。イギリスにおけるアニマルシェルターや使役犬の主なる殺処分の方法は、家畜屠殺用の拳銃を用いることです。


(動画)

 家畜屠殺用拳銃による家畜の屠殺。家畜の屠殺の場合は、食肉の安全性のために薬殺(安楽死)は行えないという事情はありますが、家畜で許される殺害方法が犬猫に限り、残虐で動物愛護に反するという理屈も矛盾します。
 イギリスでは犬猫などのペットの殺処分で拳銃を用いることを法律で禁止するとの運動が続けられています。しかし今のところ、イギリスではペットの銃による殺処分を禁じる法改正の動きはありません。rspca bolt gun video.wmv 「RSPCAは家畜屠殺用拳銃で犬を殺処分する」。2009年12月1日。



A video showing use of captive bolt gun and pithing to slaughter livestock, the same method used by the R.S.P.C.A. to 'euthanise ' ten German Shepherd dogs rescued by them in Wales.

このビデオは、家畜屠殺用拳銃を使用して、家畜を屠殺している様子を示しています。
R.S.P.C.A.(イギリスで最も権威ある動物愛護団体)は、この拳銃を使用するのと同じ方法(射殺)で、ウェールズで10頭のジャーマンシェパードを「安楽死」という名目で救済しました。



 この家畜屠殺用拳銃の仕組みは、火薬で錐状のものを発射させ、それにより動物の脳を破壊して殺害します。それにより、殺害される動物は苦痛を感じないとされています。原理としては、通常の拳銃で殺害するのと全く同じです。
 興味のある方はこちらをご覧下さい。Captive bolt pistol

 イギリスでは、犬猫の殺処分方法は、この家畜屠殺用拳銃が用いられるのが一般的です。動物愛護団体RSPCAのインスペクター(職員)の研修では、この家畜屠殺用拳銃の使用実技が必修とされています。なお、RSPCAのインスペクターを「イギリスのアニマルポリス」と警察官と誤認させるような情報を流布させている愛誤団体などがありますが、RSPCAのインスペクターは完全な民間人です。
 イギリスではアニマルシェルターに収容されたペットの犬猫の他、レースドッグ(ドッグレースがイギリスでは盛んです。いわば競馬の犬版です)などの使役犬の殺処分も、関係者が私的に家畜屠殺用拳銃で殺処分するのが一般的です。かつては、廃犬となったレースドッグだけで、年間2万頭が殺処分されているとされていました。レースドッグの殺処分数だけで、人口比で日本の公的殺処分数に匹敵します。今では批判を受けて減りつつありますが、それでも年1万~1万5千頭のレースドッグが拳銃などで殺処分されています。私はこのような記事も書いています。イギリス レースドッグ 殺処分


(画像)

 レースドッグを拳銃で殺処分することを法律で禁じることを求める署名嘆願サイトがあります。以下の拳銃により殺処分されたグレイハウンドの死体の画像は、その署名嘆願サイトから拝借しました。次回以降で、イギリスでの犬猫の拳銃による殺処分の現状についての、イギリスの資料を紹介します。"BAN THE BOLT" ABOLISH THE USE OF THE CAPTIVE BOLT GUN TO DESTROY GREYHOUNDS IN THE UK. 「『グレイハウンドレースドッグに対する拳銃使用の禁止』 イギリスにおけるグレイハウンドレースドッグの殺処分で家畜屠殺用拳銃を使用することの廃止を求める」。2012年。

グレイハウンド死体


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保健所の所有者不明猫引き取り拒否がもたらすもの





Domestic/inländisch

 所有者不明猫の引取りは、動物愛護管理法35条3項で定められた、自治体の義務です。しかし保健所での所有者不明猫の、事実上の引き取り拒否が横行しています。法に反して自治体が所有者不明猫を引き取らな煎ことによる、弊害が顕在化しているように感じます。自治体は、動物愛護管理法35条3項の適正な運用を行っていただきたい。


 所有者不明猫の引き取りは、保健所(自治体)の義務です。条文で明記されています。動物の愛護及び管理に関する法律(以下、「動物愛護管理法」と記述します)35条3項で「義務規定」として明文化されています。以下に引用します。


第三十五条  
1、都道府県等は、犬又は猫の引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。
3、第1項の規定は、都道府県等が所有者の判明しない犬又は猫の引取りをその拾得者その他の者から求められた場合に準用する。



 しかし多くの保健所では、事実上の引き取り拒否を行っているのが実情です。実例を挙げれば限がありませんが、最近も私のブログに、「保健所での所有者不明猫の引取り拒否で困っている」とのコメントをいただきました。記事、続々・「捕獲器で捕獲した所有者不明猫を保健所に届けることは違法」は大嘘~保健所は例外なく引取りをしなければなりませんより、コメントを引用します。
 なおこの保健所職員の発言や対応の法律上の問題点(違法であること)や、対抗策については、同記事でほかの読者様から詳細なコメントレスをいただいています。したがって違法である根拠や対抗策については、本記事では割愛します。


疑問点様

猫の糞害に悩む茨城県の者です。
動物愛護センターに問い合わせしたのですが、私有地にて捕獲器を使用して猫を捕獲するのは虐待になる可能性がある。
センターでは猫は引き取らない!との回答でした!
動物愛護法35条の話しを聞いても引き取らない!
よって茨城県では猫は引き取る場所はないとの事でした!
環境省の回答と違うと思うのですがこれってどうなのですか?
ちなみにその職員に猫の所有権についても質問したところ、自分の物と言っていればその人の物との回答でした!



 その他、鍵コメで頂いたコメントでも、保健所が所有者不明猫の引取りを拒否しているとの報告がありました。なお、コメントされた方のご希望により、自治体名は公開しません。


私の市の動物行政職員の一人が私に、「野良猫虐殺は人の問題であり、野良猫がいることとはまた別の問題です。餌やり禁止は動物愛護法に反します。また、元気な野良猫の安楽死はも殺す行為で動物愛護法に反します」とハッキリ言いましたが、別の問題なんかではありません。
関係大有りです。
路上悲惨死も、大怪我・病死も、そして虐殺も、全て、野良猫餌やり人間が野良猫を集め、増やしているからです。



 保健所が所有者不明猫の引取りを違法であるにもかかわらず拒否し続けた場合、猫被害者は違法合法問わず、私的な殺処分(愛誤は猫が殺されればすべて「虐待・虐殺」としますが)を行うことは容易に想像できます。
 「野良猫虐殺は人の問題であり、野良猫がいることとはまた別の問題」は、誤りです。猫の虐待事件の発生数と、餌やりや(認可無認可を問わず)地域猫活とは、明らかに相関性があります。

 また高級飲食店や医療機関など、特に高い衛生管理が求められる業種では、過去に事業者が野良猫駆除業者に猫駆除を請け負わせていた事例が多数あります(保健所が引き取らない場合は、獣医師に私的に安楽死を依頼するか、他の自治体の保健所に届けたなどが考えられます)。そのようなケースでも、「虐待趣味の変質者の行為」と言えますか。
 保健所が引取りを拒否すれば、それが猫の殺処分の実数が減るわけではありません。また動物愛にも適うとは思えません。

 保健所が所有差不明猫の引取りを拒み続ければ、先のコメントにあるような、「虐待・虐殺、もしくは不適切な私的駆除」が横行し、「猫の路上死や病死などが増える」他に、野良猫愛好家と猫被害者との深刻な対立を生じさせます。
 過去にも、民事訴訟で野良猫へ餌やりを行っている者に対して、猫被害者が民事訴訟で損害賠償を求めた裁判例がいくつもあります。数例を挙げます。


・神戸地裁本庁 平成15年6月11日判決(確定判決)
猫への餌やりなどに対する損害賠償190万円を被害者原告に支払うことを、餌やり加害者被告らに命じた。

・神戸地裁尼崎支部 平成15年9月18日 (和解成立)
原告男性が猫による被害に対して、 野良猫に餌を与えていた近隣のマンションに住む男性(47)とマンション管理会社に計1250万 円の損害賠償などを求めた訴訟を提起していた。

・東京地裁立川支部 平成22年5月13日 (確定判決)
野良猫に餌を与えていた被告に、餌やりの中止と、原告の猫被害者らに対して慰謝料204万円の支払いを命じ た。

・東京地裁本庁 平成23年7月29日 (判決~確定したかは不明)
猫の糞尿により被害を受けている原告ら3名に、猫に餌を与えていた被告に対して、205万円の損害賠償の支払いを命じた。


 もちろん、認可を受けた地域猫であっても(不妊去勢をしているという、無認可で勝手に地域猫を名乗っている者に対しては当然)、その猫により被害を発生させれば、民法709条、718条による民事上の不法行為責任が問われ、損害賠償の責を負います
 保健所が所有者不明猫の引取りを拒み、自治体によっては地域猫を拡大解釈し、地域住民の同意を必ずしも得ないままで「事実上の無分別餌やり」を容認しているところすらあります。現に、(認可無認可問わず)地域猫(餌やり」と地域住民の軋轢は深刻化している状態のところが増えているように感じます。

 最近、商用で法務局を訪れました。そこに置かれていた「法テラス」の冊子での身近な法律問題を取り上げていました。その筆頭に挙げられていたのが「猫の不適正飼育による被害をどうしたらよいか」です。そのことは、野良猫の餌やりや放し飼いなどの、猫の不適正飼育による法テラスでの相談案件が増えている証左だと思います。
 猫の不適正飼育による被害の裁判は、最近では報道されることがありません。しかしその理由は、むしろ同様の訴訟が増え、珍しくなくなったのではないかと推測しています。折々、認可地域猫が住民間の激しい軋轢を生じさせ、地域猫活動が餌やり無法状態を招き、さらには野良猫の増加が制御できなくなっているという深刻な実例を紹介します。


(画像)

 法テラスが発行している季刊誌、「ほうてらす」の記事から。こちらでは動物愛護管理法7条「動物の飼い主は(学説判例上、餌やりなどを行えば、飼い主と同等の責任が生じるとされています)人に迷惑を及ばすことのないように努めなければならない」が紹介されています。さらに、その迷惑が受忍限度を超えれば、慰謝料の請求ができるとしています。

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続・「フィリピンのセブでは犬猫の殺処分はない」。確かに公的殺処分はないかもしれませんね(笑)





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Edible slaughter of dogs in the Philippines.
Essbare Schlachtung von Hunden in den Philippinen.
Hundefleisch: Die verbotene Delikatesse

 前回記事、「フィリピンのセブでは犬猫の殺処分はない」。確かに公的殺処分はないかもしれませんね(笑)、では、フィリピンでは2007年に人の食用目的に犬を屠殺することが禁じられたにもかかわらず、今でも年間29万盗もの犬が食用目的で屠殺されていることを紹介しました。この事実を報じたのは、ドイツのマスメディアです。今回はこの記事に寄せられた、ドイツ人読者のコメントを紹介します。


 これが問題の記事です。私は、ドイツでの報道記事に対する一般読者さんのコメントを見て思うことは、有意義な議論となるコメントが多いということです。今回の記事に対しても同様です。
 Hundefleisch: Die verbotene Delikatesse 「犬肉:禁断の珍味」。2011年8月11日。コメントを以下に引用します。


Klaus
Heuchlerei
Ich warte auf den Tag, an dem eine Milliarde Inder gegen den deutschen Rindfleischkonsum protestieren - unterstützt von ein paar hundert Millionen Moslems, die gegen den deutschen Schweinefleischkonsum wettern.
Wer gegen den Konsum von Hundefleisch ist, sollte entweder Veganer sein, oder seine selbstgerechten Urteile ausschließlich in der eigenen Küche anwenden.

クラウス
偽善
私はドイツで牛肉を食べることに対して、10億人のインド人が抗議しードイツでの豚肉食用消費に対する怒りの声が、数億人のイスラム教徒に支持されることを日々待っています。
誰かが犬肉を食べることに反対すれば、その人は菜食主義者である必要があります。
もしくはその人の独善的な判断は、その人のキッチンの中でのみすればいいのです。


Georg Westerholz
Viele offene Fragen
Warum ist Hundefleisch auf der Verbotsliste.
Warum in Deutschland, warum erst seit kurzem auf den Phillipinen.
In der DDR gab es meines Wissens - wenn auch nur einige - Restaurants, in denen Hundefleisch angeboten wurde.
In der Schweiz, so meine ich, gibt es die heute noch.
Warum scheint es uns voellig normal, Rinder, Schweine, Gefluegel, Fische, ja sogar immer noch hier und dort Pferde "abzuschlachten", wie es so plakativ im Artikel im Artikel heisst?
Weil Hunde unsere Haustiere sind und uns so treu anschauen?
Das tun Rinder, Schweine auch.

ゲオルク·ヴェスターホルツ
多くの未解決の問題
なぜ犬肉は、禁止リストに乗っているのですか。
なぜドイツで、なぜ、ごく最近のフィリピンで。
東ドイツでは、私の知る限りーごく少数ではありますがー犬の肉を提供するレストランが存在していました。
スイスでは 今日でも、犬肉を提供するレストランがあることを私は知っています。
なぜそれ(犬肉の食用屠殺を禁じること。犬の食用屠殺を非難すること)が完全に正常と思われるのですか。
では、牛、豚、鶏肉、魚、さらには「馬の虐殺」という単語は、記事の中ではそれほどインパクトを与えるでしょうか?
犬は私たちのペットであり、私たちにとって、とても忠実に見えるから?
牛、豚も(犬と)同様です。



 私が、今回の記事を書く発端となったのは、日本人のブログ、トルコ 猫にとって住みやすい国 です。こちらの管理人さんは、「特定のペット(犬、猫)」ただひたすら殺さないこと」が、動物愛護に適うとお考えのようです。しかし特定の動物種を殺さないことだけが、動物愛護なのかどうか、これらのコメントは課題を投げかけてくれています。
 「犬猫だけを優越し、ひたすら殺さないノーキル至上主義者」は、目標は単純明快です。ある意味では、悩みがなく幸せな人たちかもしれません。私は、動物愛護活動ほど、コモンセンスが求められる分野はないと思います。人社会と動物との関係のありかた、愛誤とある面では対峙する管理との兼ね合いなど。絶対解がないからです。

 愛誤さんが理想としている国家は、ドイツなど欧米先進国ではなくインドが近いかもしれません。インドは、人が占有していない(牛が有名ですが、飼い主のない無管理状態の野犬なども含まれます)特定の動物種の殺害を法律で禁じている、国際的にも例外的な国です。そのためにインドでの狂犬病感染死者数は、高位推計で年3万人以上と、全世界の感染死者数の半数以上です。また野犬が人を遅い殺すことも頻繁に置きます。
 インドでは、法律で禁じられているにもかかわらず、狂犬病や犬の襲撃の恐怖により、多くの犬が殺害されています。現実には、「ノーキル」の法律が機能していない状態です。機会があれば、インドの状況も紹介します。


(画像)

 ドイツ、ベルリンの日本料理店「はな毛」。この店のオーナーは日本人なのかそうではないのか、「はな毛」の意味がわかっていて店の名前にしたのか気になります。

はな毛

「フィリピンのセブでは犬猫の殺処分はない」。確かに公的殺処分はないかもしれませんね(笑)





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Edible slaughter of dogs in the Philippines.
Essbare Schlachtung von Hunden in den Philippinen.
Hundefleisch: Die verbotene Delikatesse

 「フィリピンのセブ島では、犬猫の殺処分はない」とブログで書かれている方がいます。確かに(公的)殺処分はないかもしれませんね(笑)。それを言えば、ソマリアやルワンダは、ほぼ間違いなく(公的)殺処分はないでしょう。もしかしたら、フィリピンでは(公的)殺処分はないかもしれません。しかし違法ではありますが、フィリピンは犬の商業的食用屠殺は盛んなようです。


 「フィリピンのセブ島では、殺処分はないようだ」と書いているブログ管理人さんのブログはこちらです。前回記事でも取り上げたました。トルコ 猫にとって住みやすい国。2014年3月2日。管理人さん自らのコメントです。以下に引用します。


トルコは猫や犬がいっぱいです。
殺処分が無い。
イスタン(ブール)では増え続ける野良犬に、困惑していますが、 だからといって、殺処分してまで自分たちの生活を守ろうとはしないのが トルコ人です。
(フィリピンの)セブ(島)では、殺処分はないようで、シェルターがあるって言ってた。



 殺処分を(公的)殺処分に限れば、もしかしたらフィリピンにはないかもしれません。(公的)殺処分制度は、その根拠となる法律の整備やインフラが必要です。ですから、その国がある程度法整備が進み、社会インフラも整っていることが条件です。特に施設型殺処分ではそうです。
 概ね(公的)殺処分制度が整っているのは、政情が安定した先進国です。絶対数、人口比ともに、犬猫の施設に集中して行う殺処分数が世界で最も多いのは、おそらくアメリカと思われます。

 ですから内戦状態のソマリアやルワンダは、ほぼ間違いなく(公的)殺処分はないと思われます。愛誤さんたちも、「ソマリアやルワンダは(公的)殺処分ゼロです!(公的)殺処分を行っている日本は、それらの国に比べて後進国です!」とやればいいのに。そうすれば嘘つきのそしりを受けません。
 公的殺処分の根拠となる法律があり、殺処分数の公的統計まで出しているドイツを「殺処分ゼロ」と持ち出せば、嘘がすぐにバレます。またドイツは、飼い主がペットの安楽死を獣医師に依頼する、野良犬猫の狩猟駆除などの私的殺処分も広く行われています。

 さてフィリピンを含めた東南アジアは、犬食、猫食が一般に行われているのは周知の事実です。フィリピンでは、年間約29数万頭の犬が食用として屠殺されていることを伝える、ドイツのマスメディアの記事があります。2007年に禁止される前までは、年間100万頭の犬がフィリピンで食用屠殺されていました。 Hundefleisch: Die verbotene Delikatesse「犬肉:禁断の珍味」。2011年8月11日。以下に引用します。
 『殺処分」ではなく、無駄なく食べることは問題ではないのですね。トルコ 猫にとって住みやすい国の管理人さんは。


Auf den Philippinen ist Hundefleisch verboten.
Dennoch boomt das Geschäft im Verborgenen: 290 000 Tiere sterben jährlich.
Der Verkauf von Hundefleisch für den menschlichen Verzehr ist auf den Philippinen seit 2007 verboten.
Der illegale Handel aber boomt, etwa 2,8 Millionen Euro soll er im Jahr einbringen, schätzt .

フィリピンでは、犬肉は禁止されています。
しかし秘密裏に犬肉ビジネスは急成長しています:毎年、29万頭もの犬が屠殺されています。
人の食用(人の食用以外では良いようです)のために犬肉を販売することは、2007年からフィリピンでは禁止されています。
しかし、部族の儀式や難病に用いるなどの例外では犬肉は許可されています。
違法取引は活況で、推定では年間2千8百万ユーロの利益をもたらしているとの推計があります。



 フィリピンの犬の食用屠殺を批判しているドイツのマスメディアですが、実はドイツには、1986年に禁止するまで、多くの犬肉屋がありました。地方によっては、犬肉は大変好まれたとされています。
 日本版ウィキペディアにも、ドイツの犬肉屋に関する記述があります。犬食文化。「ドイツにもかつては犬肉屋が存在したが、1986年以降は流通が全面禁止になっている。それまでは食用から医薬用まで、様々な用途で利用されていた」。このウィキペディアでは、ドイツの他、スイスやフランスなどの犬食文化についての記述があります。興味のある方はぜひ、ご覧下さい。

 私も、過去にこのような記事を書いています。びっくり!世界の犬事情~ドイツには1986年まで犬肉屋があった。ドイツの動物愛護(誤?)団体の一部では、今でもドイツにおいても、違法に輸入された犬肉が消費されている疑惑があるとしています。こちらは、フィリピンでの犬の食用屠殺についての、ドイツ人個人ブログです。Schon mal Hundefleisch probiert ? 「フレッシュチーズ(HN)のブログ 『事実は小説より奇なり』 今まで犬の肉を食べたことがありますか?」(木に吊るされた犬の画像は、スペインでの用済み猟犬の私的殺処分です)。インターネット上では、フィリピンでの犬食についての情報が多数見つかります。
 機会があれば、引用したフィリピンでの違法な犬の食肉用屠殺の記事に対する、ドイツ人読者のコメントを紹介します。


(画像)

 フィリピンでの、食用犬の屠殺の様子。

フィリピン犬肉

「殺処分ゼロ」の大嘘はトルコにまで拡大?





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Animal protection of Turkey/Tierschutz in der Türkei
haustiersuche.at



 私がいただいたコメントに、「トルコが殺処分ゼロと喧伝している人がいる」と言うものがあります。何が何でも「○国は殺処分ゼロだ。だから日本は遅れている」と言えばいいものではないでしょう。共通して言えることは、「○国は殺処分ゼロである」と主張している人は、その根拠(その国の法律や統計、国の要人やマスメディアが『我が国は殺処分ゼロである』と発言したなど)を示している人は皆無だということです。「殺処分ゼロ」と、言い古されてきたドイツでもそうです。逆にドイツは、公的殺処分の根拠となる法律があり、殺処分数の統計もあります。


 私はかつて、「『トルコが殺処分ゼロ』という情報が日本で流布されている」と言う、読者様のコメントをいただきました。記事、「スイスでは殺処分ゼロ」と言う、痛すぎる赤恥大嘘ブログ 猫編ー1、から、昇汞様のコメントを引用します。「先進国かは微妙なトルコも殺処分せず、捕まえて避妊手術、収容所で一生を送るとか言われ始めた様ですよ」。
 私が探してみたところ、そのような記述をしているブログ(の管理人さんご本人のコメントレス)がありました。以下に引用します。トルコ 猫にとって住みやすい国。2014年3月2日。


トルコは猫や犬がいっぱいです。
殺処分が無い。
イスタン(ブール)では増え続ける野良犬に、困惑していますが、 だからといって、殺処分してまで自分たちの生活を守ろうとはしないのが トルコ人です。
(フィリピンの)セブ(島)では殺処分はないようで、シェルターがあるって言ってた(ドイツのマスメディアによれば、フィリピンで食用に屠殺される犬は年間約29万頭です)。



 一方で、オーストリアの動物愛護団体が、トルコの犬猫虐待と殺処分に抗議していいます。 haustiersuche.at 「ペットの保護・オーストリア(団体名)」から、トルコに対する動物虐待と殺処分に反対する抗議文を送る呼びかけの記事から引用します。


Knapp hundert Jahre, nachdem Istanbuler Straßenhunde auf , damit sie dort aushungern, scheint sich dieser Wahnsinn zu wiederholen.
In den Wäldern um Istanbul herum verhungern Hunde, ohne Nahrung, ohne Wasser.
Immer wieder töten sie überall Hunde und alle Tiere.
Diese Hunde werden nur getötet, weil sie "bösartig" sind.

ほぼ100年もの間、イスタンブール近郊では野良犬が餓死し続けており、それは狂気の繰り返しのように見えます。
イスタンブール周辺の森林では、食物なし、水なしで犬は飢えています。
何度も繰り返し、トルコ人たちはすべての犬と、すべての動物を殺してきました。
これらの犬たちは、「悪質」であるという理由だけで殺されるのです。



 先に引用したブログ記事、「トルコ 猫にとって住みやすい国」が書かれたのは、2014年3月2日です。私がドイツでの犬猫狩猟駆除や、ドイツの犬の強制殺処分について記事にした頃です。それらの記事が反響を呼び、「ドイツでの『殺処分ゼロ』」の信ぴょう性についてインターネット上で議論され始めました。
 いわゆる愛誤の常套句は、「動物愛護先進国○国では、殺処分ゼロである(しかし根拠を示さない)。殺処分を行っている日本は動物虐待、動物愛護後進国である」です。逆言えば、海外の架空の「動物愛護先進国(これも奇妙な日本語ですが)」を持ち出さなければ、ノーキル派の愛誤のよりどころがなくなってしまうということでしょう。

 私はドイツ、イギリスについて、当該国の最大手マスメディアの記事や法律の原文、国や自治体のHPを引用して、これらの国の「殺処分ゼロ」が嘘であることを伝えてきました。気のせいかもしれませんが、その頃から「オランダ、スイス、ギリシャなどは殺処分ゼロである」と喧伝する愛誤ブログの記事が目立つようになってきたと感じます。
 しかし、これらの国が殺処分ゼロという情報は大嘘です。小国や少数言語の国であれば、わざわざ確認する人もいないとタカをくくっているのかもしれません。

 私は、日本人の特殊性を感じます。海外でも動物愛護団体が、自国の動物愛護の状況を批判することは多々あります(ドイツでは繰り返し犬猫の狩猟駆除に対しての動物愛護団体による反対があります。イギリスでも、アニマルシェルターでの殺処分や、使役犬の殺処分で拳銃を用いることに対しての抗議があります)。
 しかしドイツ、イギリス、アメリカなどでは、「外国の○国は動物愛護に進んでいて、それと比べて我が国は・・・」との主張は見たことがありません。他国と比べて自国を貶めるのは、本当に日本だけです。それだけ日本の動物愛護(誤)活動家らの進める動物愛護が、確たる理念もないという証明なのではないでしょうか。


(画像)

 トルコでの、犬の公的殺処分の様子。haustiersuche.at から引用。

殺処分トルコ 犬 


フィリピンで、年間29数万頭の犬が食用として屠殺されているという、ドイツのマスメディアの記事です。Hundefleisch: Die verbotene Delikatesse「犬肉:禁断の珍味」。

続続々・「少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる」動画はドイツで炎上したが・・・日本の「猫水没動画事件」を考察する





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(Zusammenfassung)
Hier wirft ein Mädchen sechs Hunde-Babys in den Fluss.
Grausames Video im Internet Dieses Mädchen wirft 6 Hundewelpen in Fluss.
Dieses grausame Internet-Video schockt Millionen Tierfreunde in aller Welt.
Die süßen Hunde ertrinken jämmerlich!
Marion Dudla (34) vom Deutschen Tierschutzbund: “Die Welpen haben keine Chance an Land zu kommen.”
Die Tierrechtsorganisation PETA USA (People for the Ethical Treatment of Animals) hat deshalb eine Summe von 2.000 US-Dollar auf Hinweise ausgesetzt, die zur Ergreifung der Täterin führen.
Identität der Täter wurde nach einer Weile klar.
aber ...


 記事、
「少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる」動画はドイツで炎上したが・・・
続・「少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる」動画はドイツで炎上したが・・・警察が捜査を行わなかった背景
続々・「少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる」動画はドイツで炎上したが・・・少女を援護するドイツの世論
の続きです。ドイツでは、インターネット上で公開された、少女が仔犬を6匹川に投げ捨てる動画に対して、インターネット上での議論が行われました。一般世論では、犬を川に投げ捨てた少女の行為に対して、擁護する意見が多いです。その背景となるドイツの現状からすれば、やむを得ないのかもしれません。



 前回記事の、続々・「少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる」動画はドイツで炎上したが・・・少女を援護するドイツの世論、では、マスメディアの記事、Frau tötet Hundewelpen: Wer kennt die junge Frau auf diesem Video? 「女性は仔犬を殺す: 誰か、このビデオに写っている若い女性の身元を知っていませんか?」に寄せられたコメントのいくつかを紹介しました。 
 これらのコメントでは、ドイツの野良犬猫の現状を垣間見ることができます。仔犬を川に投げ捨てた少女の行為に対しては、擁護する意見が多かったです。その背景となるドイツの現状は、以下のとおりです。


1、ドイツには、無料で行う野良犬猫の公的殺処分施設がない(その点では、日本の公的殺処分制度は、世界的にも優れたものと言えます)。
2、そのため農家などでは、多くの野良犬猫を私的に殺処分することが、日常的に行われている。
3、ティアハイムなどの動物保護施設は過剰収容で、犬猫などの余剰動物を殺害すること(飼い主が飼犬猫を自費で安楽死させることも含む)を勧めている。



 上記のようなドイツの現状から、少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる動画に対するコメントでは、「少女が仔犬たちを殺害したのはやむを得ない」「大げさなことではない」「殺さなかったらどうすればいいのか」という、少女をむしろ擁護する意見が多かったです。
 さらに、「少女を責める人は、その人はこのような犬を終生飼育できるのか(少女を責めるだけでは無責任ではないのか)」「ドイツでは、公的な殺処分制度はなく、無料か安価に余剰ペットなどを殺処分することができない。少女を責める人は、ドイツにそのような制度を設けるために税金の負担をするつもりがあるのか」との発言もあります。

 例えば農家の納屋で、野良犬が勝手に仔犬を生んだとしましょう。では仔犬を川に投げ捨てた少女を非難する人は、その農家は、仔犬を終生飼育する義務が生じると言ううのでしょうか。否です。しかしドイツには無料もしくは安価な、余剰な野良犬猫などの公的殺処分施設はありません。
 民間のティアハイムも過剰収容であり、もとより再譲渡の見込みがない雑種犬猫はまず引き取りません(日本で喧伝されている「ティアハイムは余剰動物をすべて引き取り、終生飼育する施設である」というのは大嘘です。ティアハイムは、引き取った動物を利益を上乗せして再譲渡する営利団体です)。ですから、「ティアハイムに引き取ってもらえば良い」というコメントは一つもありませんでした。概ねドイツの余剰動物の問題について、現実に即した、意義のある議論がなされていると感じました。

 日本でも、同様の事件が起きました。今年の7月に、野良猫(と思われる)をはこわなごと川に沈めようとした男性の動画が、インターネット上で公開されました(現在はすべて削除されています)。動物愛誤団体のグループがこの男性を告発し、さらにインターネットでこの男性の厳罰を求める署名嘆願活動を行いました。川に猫を沈め殺した犯人に厳罰を!Urging a severe punishment of a man who killed a cat by drowning
 こちらのサイトでも、署名人のコメントが多数残されています。サイトの目的が件の男性の厳罰を求めるものですから中立性はありませんが、あまりにも不毛なコメントの羅列で呆れました。

 件の男性に対して、「同じ目に合わせたい」「死刑にしろ」と男性の非を糾弾するものばかりです。男性は、猫による深刻な被害に遭っていました。告発とこの男性の厳罰を求める署名嘆願サイトを立ち上げた動物愛誤団体の多くは、「(犬猫の)ノーキル」を標榜しています。
 しかし、「ノーキル」(長野県でも所有者不明猫の引取りを拒む例が増えているようです。これらの団体の圧力も一因でしょう)を進めるにあたって、猫被害者への対策はなんら示されていません。これらの団体は「地域猫」を代替案として推進していますが、地域猫(TNR)は、先行したアメリカでは連邦政府が完全に否定しています。また、短期的な成功例は皆無です。「ノーキル」を求めるだけ求めて、それによる被害に対しては、無責任に限なく、ただ受忍せよということなのでしょう。それが世論の支持を得られるのかどうか。

 その上、根拠のない嘘コメントが多いです。例えば「日本は動物虐待の罪に対して処罰が甘い」「ドイツでは実刑になる」「イギリスなどではアニマルポリスがあり動物虐待に対しては厳しく捜査する」などです。
 いずれにしても、川に猫を沈め殺した犯人に厳罰を!Urging a severe punishment of a man who killed a cat by drowning、に寄せられたコメントは、幼稚で不毛、現実を全く考慮していないと感じました。愛誤さん方が絶賛するだけあって、ドイツ国民の方が、精神年齢が高いように感じます。

 なお、私はドイツでの「仔犬6匹を川に投げ捨てる」、日本の長野県での「猫を箱罠ごと水没させようとした」これらの行為の動画をインターネット上で公開することは感心しません。
 しかし、これらの動画に対する議論を通じて、動物愛護のあり方や、「ノーキル」の限界、欺瞞について、少しでも多くの人が関心を持っていただけたら良いと思います。



(追記)

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続々・「少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる」動画はドイツで炎上したが・・・少女を援護するドイツの世論





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(Zusammenfassung)
Hier wirft ein Mädchen sechs Hunde-Babys in den Fluss.
Grausames Video im Internet Dieses Mädchen wirft 6 Hundewelpen in Fluss.
Dieses grausame Internet-Video schockt Millionen Tierfreunde in aller Welt.
Die süßen Hunde ertrinken jämmerlich!
Marion Dudla (34) vom Deutschen Tierschutzbund: “Die Welpen haben keine Chance an Land zu kommen.”
Die Tierrechtsorganisation PETA USA (People for the Ethical Treatment of Animals) hat deshalb eine Summe von 2.000 US-Dollar auf Hinweise ausgesetzt, die zur Ergreifung der Täterin führen.
Identität der Täter wurde nach einer Weile klar.
aber ...


 記事、
「少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる」動画はドイツで炎上したが・・・
続・「少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる」動画はドイツで炎上したが・・・警察が捜査を行わなかった背景
の続きです。ドイツでは、インターネット上で公開された、少女が仔犬を6匹川に投げ捨てる動画が炎上しました。動物愛護団体PETAと同調するマスメディアは、少女らの情報を懸賞金付きで募り、攻撃しました。しかし警察は捜査を行っておらず、少女らの刑事処分はありませんでした。その背景となるドイツの事情を垣間見ることができるインターネット上の議論があります。



 この動画を無修正で掲載し、報じたマスメディアの記事から引用します。Frau tötet Hundewelpen: Wer kennt die junge Frau auf diesem Video? 「女性は仔犬を殺す: 誰か、このビデオに写っている若い女性の身元を知っていませんか?」。2010年9月1日。
 なお動画は、unter 18 Jahren nicht geeignet 「18才未満は好ましくない」との表示が出ますが、Continue をクリックしてください。無修正版を見ることができます。


(画像)

 本ビデオの静止画。この事件を報じた別のメディアの記事から転載しました。

犬投げ捨て


128 Antworten auf Frau tötet Hundewelpen: Wer kennt die junge Frau auf diesem Video?
記事「女性は仔犬を殺す」の128のコメント。誰か、このビデオに写っている若い女性を知っていませんか?。


Tom
gemerkt wie das läuft?
Was habt ihr denn gedacht, was auf dem Land mit überzähligen Welpen, Katzen, Schweinen, Schafen und anderen Nutztieren passiert?
Es wird ersäuft, geköpft, erschossen, erschlagen und gegen die Wand geworfen.
Mancher füttert mit jungen Katzen den Hund.
Willkommen in der Realität.
Das Video ist im Vergleich noch harmlos – die Realität ist oft genug viel brutaler als das.
Es sei denn ihr sorgt für eine Alternative.
Und bezahlt zum Beispiel kostenlose Maßnahmen zur Geburtenkontrolle für alle Haus und Nutztiere deutschlandweit.
Oder (billiger) ihr bezahlt kostenloses Einschläfern von unerwünschten Jungtieren deutschlandweit.
aber doch solche Initiativen brauchen Geld.
EUER Geld.

トム
これが(仔犬を川に投げ捨てる行為)どのように機能しているか気がつかないのですか?
あなたがたは一体何を考えているのですか、過剰な仔犬、猫、ブタ、ヒツジおよび他の家畜を持つ国(ドイツのこと)に何が起きているのかを?
それらは、溺死させられ、首を斬られ、射殺され、撲殺されて壁に投げつけられます。
一部の幼い犬猫も同じです。
現実はそのようなものです。
ビデオは、大事に飼いならされた犬猫と比較されますがー 現実は多くの場合、このビデオをはるかに超えて残酷です。
あなたが、代わりにこれらの仔犬の世話しない限り、ドイツの、すべてのペットと家畜の無料の繁殖抑制政策のために、あなたはそのための税金を払わなければなりません。
またあなたは、ドイツの無料の(もしくは安い)、不要な仔犬の安楽死制度のために、税金を負担しなければなりません。
このような取り組み(余剰ペットや家畜の繁殖抑制や余剰ペットや家畜の安楽死を公的制度として行うこと)はお金が必要です。
あなたのお金がね。


M3lanski
@Tom Das mag ja sein, dass es die Realität ist.
Ich weiß auch, dass solche Dinge auf Bauernhöfen tagtäglich passieren, aber diese filmen es nicht noch und lachen sich dabei den Arsch ab.
Außerdem, weiß ich aus Erfahrung, dass viele Bauern, die kleinen Tiere erst betäuben und dann ertränken, dass eben genau dieser “Qualakt” nicht so groß ist.

M3ランスキー
トムさん、そうかもしれないね、それが現実なんだ。
僕は、そのようなこと(仔犬を川に投げ捨てる)は、農場では毎日のように起きていることを知っているが、それはビデオ撮影されていないだけだよ、バカバカしいことだ(lachen sich dabei den Arsch ab 「尻が笑う」という慣用句は、蔑んで笑うこと。「へそが茶を沸かす」といった意味)。
また僕は、経験から多くの農家のことを知っているが、小さな動物は最初にスタンガンで気絶させてから溺死させる。
そう、まさにこの「虐殺(少女が仔犬を川に投げ捨ててる公開されたビデオ)」は、大したことではない。


***
Es ist echt der hammer was wir Menschen mit Tieren machen..-.- Wir denken nie daran das wir ohne die Tiere garnicht leben könnten… Ich wohne auf dem Land und unser Nachbar hat einen Bauernhof der schon mehrere katzen in die Regtonne geschmissen hat oder sonst was.

***
私たち人間は動物をどうするのですか・・・それは実際のところハンマーです(ハンマーで撲殺するの意味)!
動物がすべて生きることができるとは、私たちは思うことはありません・・・
私は農村に住んでいますが、近隣の農村地帯であるレッグトンのみならず、どこでも猫を投げ捨てた農場があります。


Alex
Man muss bedenken, dass dies einer von tausenden Fällen ist.
Egal ob Schwein, Katze oder Hund.
Sie werden gegen die Wand geschmissen, im Sack erschlagen oder ertränkt.
Das ist völlig normal und wird es immer geben !
Überfüllte Tierheime/Schutzvereine die teils selbst zum Mord raten.
Gemeinden und Politik tun nichts für die Tiere…aber wehe jemand tötet ein Tier…dass dieses Tier ohne diesen Menschen einen qualvolleren Tod gestorben wäre, interessiert dann niemanden.

アレックス
これは数千ある事例の一つであると認識する必要があります。
ブタかどうか、猫や犬かにかかわらず。
動物たちは壁に向かって投げ付けられ、袋に入れられて溺死させられます。
これは全く当たり前のことであり、常に行われています!
いくつかの過密なティアハイムや動物保護団体は、動物を殺すことを勧めています。
地域社会と政治は、動物のためには何もしていません...悲しいことです、誰かが動物を殺す(のは仕方がありません)・・・
この仔犬たちは少女に殺されなくても、そののちにもっと苦しい死に方をするでしょうが、そうであればだれも興味を持ちません。


Hernandez
Was ist daran schlimm?
Das wurde früher immer so gemacht.
Selbst meine Oma hat im Fluß überzählige Katzenjunge ersäuft.

ヘルナンデス
それの(仔犬を川に投げ捨てること)どこが、そんなに悪いのですか?
そんなことは、昔から普通に行われていましたよ。
私の祖母でさえ、増えすぎた仔猫を川で溺死させています。



 これが日本で喧伝されている、「ドイツ殺処分ゼロ」の現実です。繰り返しますが、ドイツの「殺処分ゼロ」とは、二酸化炭素死の施設で集中してい行う殺処分がゼロということです。強制的に飼い主から犬を押収して行う公的殺処分は一定数ありますし(この場合は麻酔薬を用いる安楽死です)、警察官が路上で犬などを職務で射殺する数は、ドイツ全土で年間1万頭近くに及びます。また残酷な、このような私的な野良犬猫の殺処分、狩猟駆除も普通に行われています。
 日本の殺処分制度は優れた制度です。
私的殺処分に比べて動物の苦痛軽減や衛生面に配慮しています。また犬猫の殺処分数の実数は、日本は、世界的にも最も少ない国の一つと言えるでしょう(続く)。


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続・「少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる」動画はドイツで炎上したが・・・警察が捜査を行わなかった背景





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(Zusammenfassung)
Hier wirft ein Mädchen sechs Hunde-Babys in den Fluss.
Grausames Video im Internet Dieses Mädchen wirft 6 Hundewelpen in Fluss.
Dieses grausame Internet-Video schockt Millionen Tierfreunde in aller Welt.
Die süßen Hunde ertrinken jämmerlich!
Marion Dudla (34) vom Deutschen Tierschutzbund: “Die Welpen haben keine Chance an Land zu kommen.”
Die Tierrechtsorganisation PETA USA (People for the Ethical Treatment of Animals) hat deshalb eine Summe von 2.000 US-Dollar auf Hinweise ausgesetzt, die zur Ergreifung der Täterin führen.
Identität der Täter wurde nach einer Weile klar.
aber ...


 前回記事、「少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる」動画はドイツで炎上したが・・・、の続きです。前回記事では、ドイツで「少女が6匹の犬を川に投げ捨てる」動画がインターネット上で公開され、ドイツPETAが懸賞金付きで、この少女の身元情報の提供を募ったことを書きました。程なくしてこの少女の本名・住所などが明らかになりました。ドイツPETAに同調するドイツ大手メディアが、少女と撮影した兄の個人情報を公開し糾弾しました。しかしドイツ警察当局は、少女と兄の刑事事件としての捜査を開始していません。したがって、妹兄の刑事処分は無かったと思われます。


 ドイツPETAが、インターネット上で公開された「少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる」動画での、実行者である少女らに関する情報提供を懸賞金付きで呼びかけました。懸賞金は、2、000USドルです。ほどなくして、仔犬を川に投げ捨てた少女と撮影した少女の兄の身元が判明しました。ドイツPETAに同調するドイツの某マスメディアは、妹兄の個人情報を暴いて糾弾しました。少女は18歳でした。
 なお本記事は、ドイツという外国とはいえ、個人情報を本人の同意なく公開したマスメディアの違法性に鑑み、記事のリンクはつけていません。ドイツ語の記述は、原文のままです。ドイツのマスメディアは、インターネット版記事で、ドイツPETAのHPを引用し、マスメディアも少女らに関する情報提供を呼びかけました。本記事から引用します。


Quelle: PETA Deutschland e. V.
Zeugen gesucht: Tierquälerin wirft Welpen in einen Fluss.
Die Tierrechtsorganisation PETA USA (People for the Ethical Treatment of Animals) hat deshalb eine Summe von 2.000 US-Dollar auf Hinweise ausgesetzt, die zur Ergreifung der Täterin führen.
Zeugen melden sich bitte, gerne auch anonym, bei PETA Deutschland e. V. unter 0172 / 7103632.
Zahlreiche Menschen fanden bereits im Internet nach der Identität der jungen Frau.
PETA Deutschland e. V. Sobald die Täterin ermittelt ist, wird sich PETA an die Behörden vor Ort wenden und eine angemessene Bestrafung fordern.
In Deutschland könnte diese bis zu 3 Jahre Haft oder eine hohe Geldstrafe umfassen.

ドイツPETA(HP)より引用。
証人を募集:動物虐待者は、川に仔犬を投げ捨てています。
動物の権利団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々)は、(この動画の)加害者の補足につながるための、明らかな情報提供に対して、合計2,000USドルの提供を行うとしています。
目撃者は匿名での情報提供をお願いします、ドイツPETA e.V 0172 / 7103632まで。
多くの人は、インターネット上で、(仔犬を川に投げ捨てた)若い女性の身元を突き止めていました。
ドイツPETAは、加害者が特定されれば、地元当局に連絡し、適切な処罰を要求するとしています。
ドイツでは、この行為に対しては、最長3年の懲役もしくは重い罰金科すことができます。



 この川に6匹の仔犬を投げ捨てた少女の身元が判明し、少女は18歳でした。また、この動画を撮影したのは少女の兄でした。妹兄は、警察の捜査を受けることはありませんでした。したがって妹兄は、刑事処分を受けていないものと思われます。私が、この事件に関する情報をドイツ語、英語で検索したところ、妹兄に対する警察の捜査行われた、もしくは刑事処分を受けたという情報は見つかりませんでした。
 ドイツPETAに同調するドイツの某メディアは、妹兄の個人情報を公開し、糾弾しました(当然、当事者である妹兄は、個人情報の公開に同意はしていないでしょう)。ドイツPETAとそれに同調するメディアは、この事件を起こした妹兄に対する私的な制裁を行ったと言えます。

 この「6匹の仔犬を投げ捨てた」動画がインターネット上に公開されたことについて、ドイツではインターネット上での議論が行われました。このように仔犬を殺害(したとは画像からは明らかにできませんが、おそらく仔犬は死んだと思われます)することに対する感想、背景なども寄せられています。
 議論では、動物愛護団体PETAやマスメディアの妹兄に対する攻撃に対して、むしろ「妹兄の行為(仔犬を川に投げ捨てたこと)」に「やむを得ない」「農家ではこのようなことは普通に行われている」という肯定的な意見が目立ちました。

 その背景には、ドイツなどの公的殺処分施設をもたない(公的殺処分はあります。例えば咬傷事故を起こした犬や、飼育を禁じている犬を違法に飼育していたような場合は、押収して強制的に行政が殺処分を行います。その場合は獣医局などで、麻酔注射による安楽死を行います。ドイツにないのは、二酸化炭素死の殺処分施設がないというだけです。誤解しないでください)国は、このように余剰な犬猫などを私的に殺処分せざるを得ない事情があります。またドイツ動物保護法などは、「現に飼育されている」動物しか保護の対象ではありません。野犬の仔犬であれば、このような殺害でもドイツ動物保護法では犯罪とはなりません。
 農家の納屋に、勝手に野犬が仔犬を産み落としたらどうすればいいのでしょうか。農家がその仔犬を終生飼育する義務があるわけがありません。ティアハイムは、再譲渡の見込みのある動物しか引き取りません(ティアハイムが、余剰ペットの終生飼育機関と日本で喧伝されていますが大嘘です。ペットの再譲渡の営利ビジネスです)。ですからドイツ人のコメントでは、「仔犬はティアハイムに届ければいい」はひとつもありません。次回は、それらをご紹介します。


・問題の動画

 unter 18 Jahren nicht geeignet 「18才未満は好ましくない」との表示が出ますが、Continue をクリックしてください。無修正版を見ることができます。Frau tötet Hundewelpen: Wer kennt die junge Frau auf diesem Video? 「女性は仔犬を殺す: 誰か、このビデオに写っている若い女性の身元を知っていませんか?」。2010年9月1日。


(画像)

 本ビデオの静止画。この事件を報じた別のメディアの記事から転載しました。

犬投げ捨て



(追記)



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「少女が6匹の仔犬を川に投げ捨てる」動画はドイツで炎上したが・・・





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(Zusammenfassung)
Hier wirft ein Mädchen sechs Hunde-Babys in den Fluss.
Grausames Video im Internet Dieses Mädchen wirft 6 Hundewelpen in Fluss.
Dieses grausame Internet-Video schockt Millionen Tierfreunde in aller Welt.
Die süßen Hunde ertrinken jämmerlich!
Marion Dudla (34) vom Deutschen Tierschutzbund: “Die Welpen haben keine Chance an Land zu kommen.”
Die Tierrechtsorganisation PETA USA (People for the Ethical Treatment of Animals) hat deshalb eine Summe von 2.000 US-Dollar auf Hinweise ausgesetzt, die zur Ergreifung der Täterin führen.
Identität der Täter wurde nach einer Weile klar.
aber ...


 今年の6月に日本では、男性が、はこわなにかかった猫を川に水没させようとした様子をインターネット上で公開しました。その動画を見た動物愛護団体等は激しく抗議活動を繰り広げ、猫を水没させようとした男性を刑事告発しました。ドイツでも、同様の事件がかつて起きました。少女が、6匹の仔犬を川に投げ捨てる動画が公開されたのです。警察は捜査に着手しませんでした。少女の刑事処分はなかったようです。動物愛護団体は、少女の身元の情報提供を懸賞金付きで募集し、動物愛護団体と同調するメディアは、少女と協力者の兄の実名を公開して糾弾しました。


 「少女が6匹の犬を川に投げ捨てる」動画が、インターネット上に公開された件についての、メディアの記事を引用します。なお当初は、「仔犬を川に投げ捨てる動画」はドイツ you tube にアップされていましたが、ドイツ you tube は削除しました。こちらの動画は、オリジナルの画像を転載したものです。
 動画の画面で、 unter 18 Jahren nicht geeignet 「18才未満は好ましくない」との表示が出ますが、Continue をクリックしてください。無修正版を見ることができます。Frau tötet Hundewelpen: Wer kennt die junge Frau auf diesem Video? 「女性は仔犬を殺す: 誰か、このビデオに写っている若い女性の身元を知っていませんか?」。2010年9月1日。


Welpen werden im Fluss ertränkt:
Seit einigen Tagen sorgt ein abscheuliches Video im Internet für Empörung und Ekel, denn hier wird ungeschnitten dokumentiert, wie eine junge blonde Frau lachend 6 Hundewelpen in einen Fluss wirft, wo diese jämmerlich ertrinken.
Weltweit wird nun nach der Identität dieser Person gesucht und es dauert hoffentlich nicht mehr lange, bis es zu diesem Gesicht der brutalen Tierquälerin einen Namen und eine Adresse gibt, damit seitens der Behörden entsprechende Schritte gegen diese feige Mörderin eingeleitet werden können.

仔犬は、川で溺死させられています。
若いブロンド色の髪の女性が、6匹の仔犬を川に投げ込み、仔犬たちが無残に溺れ死ぬという、怒りと嫌悪感をもよおす恐ろしい動画が、数日前にインターネット上で公開されました。
ここではノーカットで転載して説明を行います。
世界中の人がこの女性の身元を捜していますし、たとえ非常に時間がかかってもそれは成功します。
そして虐待者が表に出るまでに、この卑劣な犬殺しに対する当局の適切な捜査が開始できるように、(この犬殺しの)本名と住所を明らかにして追いつめましょう。



(画像)

 本ビデオの静止画。この事件を報じた別のメディアの記事から転載しました。

犬投げ捨て


 この「仔犬6匹を川に投げ捨てる」動画で、動画に写っていた人物の、情報提供を懸賞金付きで呼びかけたのは、ドイツPETAです。程なくして仔犬を川に投げ捨てた少女と、その様子をビデオ撮影した兄の身元が判明しました。少女は18歳でした。

 ドイツPETAと、同団体に同調するドイツの最大手メディアは、仔犬を川に投げ捨てた少女とその兄の個人情報を報道し、妹兄を糾弾しました。
 しかし、この妹兄に対する警察の捜査は行われていません。したがって、妹兄の刑事処分はなかったものと思われます。次回は、上記の報道を紹介します(続く)。 
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
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よろしくお願いします。

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