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「野良猫、放し飼い猫はペストを予防する」という大嘘~学術研究機関では、猫はペスト感染拡大のリスクであると結論づけています





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(Summary)
AIGO Japan's(愛誤=Animal rights activists wrong)claims in this way,” Free-range cats and stray cats become a plague infection prevention. This is because their cat to catch a mouse."
It is a big lie.
Cats may transport the flea from wildlife to humans.
In addition to flea bites, cats may contract the plague by consuming infected rodents.
Particularly cats, may transmit Yersinia pestis through bites and scratches or by sneezing and coughing.
Cats are more prone to develop plague than other carnivores who consume rodents.
Cats are a big risk of plague infection rather.


 野良猫愛誤が主張している「野良猫、放し飼い猫はネズミを捕食することにより、ペストなどの感染症を予防する」は大嘘です。多くの学術研究では、猫がペストに感染したネズミを捕食すれば、猫は経口感染によりペストに感染し、さらにその猫が人を噛んだりノミを人の生活圏に拡散させることにより人へのペスト感染を拡大させる要因になるとしています。むしろ野良猫、放し飼い猫はペスト感染を拡大させるリスク要因です。


 猫がペストに感染したネズミを捕食してペストに感染し、さらにその猫が人にペストを感染させる危険性について述べた論文を引用します。Plague and Your Cat「ペストとあなたの猫」。なお著者のプロトニック(Plotnick)博士は、大変権威ある、ASPCAバーグ記念動物病院の前副院長でした。


The plague is and will remain a threat to human and animal health.
Typically a flea will bite a plague-infected animal and consume its blood.
Following that, the Yersinia organism multiplies in the stomach of the flea and is transmitted to the next animal that the flea bites.
hile dogs and cats may transport the flea from wildlife to humans.
In addition to flea bites, cats may contract the plague by consuming infected rodents.
Particularly cats, may transmit Yersinia pestis through bites and scratches or by sneezing and coughing.
Why cats are more prone to develop plague than other carnivores who consume rodents isn't known.
A cat eats a plague-infected rodent.
As bones from the carcass scrape or pierce the oral cavity or throat, infection occurs.
Cat owners who live in plague-endemic areas should prevent their cats from hunting.

ペストは、依然としてヒトおよび動物の健康への脅威のままです。
通常、ノミがペストに感染した動物をかんでその血を吸います。
その後にエルシニア属微生物(ペスト菌)は、ノミの胃で増えて、ノミがかむ次の動物に伝染します。
犬や猫は、人間に野生動物からノミを運ぶかもしれません。
ノミに噛まれることに加えて、猫は感染したげっ歯類を食べることによって疫病が感染します。
特に猫は、噛むことや引っ掻くことで、またはくしゃみや咳でペスト菌を(人に)感染させる可能性があります。
猫がげっ歯類を食べると、他の肉食獣より多くペストを発症する傾向があるのですが、その理由は分かっていません。
猫がペストに感染した齧歯類を食べます。
そうするとげっ歯類の死体の骨が猫の口腔または喉に傷を付け、そこから感染症が感染すると考えられています。
ペスト流行地域に住む猫の飼い主は、自分の飼い猫が狩をするのを防止する必要があります。



 引用した論文では、猫がネズミなどのペストに感染したげっ歯類を捕食すれば、その猫がペストに感染するとしています。さらにペストに感染した猫は、人を噛んだり引っ掻いたり、またはくしゃみや咳で人にペストを感染させるとしています。猫は、ネズミよりはるかに人と密着していますので、ネズミよりペストを感染させる危険性が高いのです。
 そのために、ペスト感染予防の見地からペストが流行している地域では、猫を外に出さない、猫に狩りをさせないことが推奨されています。日本の野良猫愛誤の主張、「野良猫、放し飼い猫はネズミを捕食するのでペストなどの感染症予防になる」は大嘘、真逆であることがわかります。

 野良猫愛誤の「野良猫、放し飼い猫はネズミを捕食するのでペストなどの感染症予防になる」は、野良猫の温存、猫の放し飼い、さらには地域猫の正当化のための屁理屈に過ぎません。特に猫は、ほかの肉食動物に比べて、ペストに感染した動物を捕食した場合、ペストに感染する率が高いのです。つまりほかの動物より、人にペスト感染をもたらす危険性がより高い動物なのです。
 野良猫愛誤たちは、自分たちの迷惑行為を正当化するために、真逆の大嘘妄言を無責任に垂れ流すことは止めていただきたいです。


(追記)

 「ペストのネズミを食べても病気にならないねこ」と記述している愛誤ブログがあります。愛誤団体、ねこだすけのHP、[Neko-Dasukeとは]です。
 今回、私の記事で引用した論文ではcats are more prone to develop plague than other carnivores who consume rodents「猫はげっ歯類(ネズミ)食べると、他の肉食動物よりも多くペストを発症する傾向がある」とあります。ねこだすけは、「ねこはネズミを食べても病気(ペスト)にならない」根拠をぜひ示していただきたいです。口から出まかせの大嘘を公に垂れ流すのは、社会の害悪です。

 なお、ねこだすけのHPの記述、「ヨーロッパでは14世紀に魔女狩りが始まり、ねこをたくさん殺したのでペストが大流行し、約2500万人が死にました」も大嘘です。中世ヨーロッパにおけるペスト大流行は14世紀にほぼ収束しました。魔女狩りで猫を殺したのは、100年も後の15世紀から18世紀にかけてです。
 「魔女狩りで猫を大量に殺したことがペスト流行の原因」は、学術的に否定されています。また、14世紀のヨーロッパでのペスト流行は、実は感染症はペストではないという学説も有力視されています。エボラ出血熱などのウイルス性出血熱である可能性が高いとの研究結果が相次いで出されています。次回以降の記事で、愛誤がよく主張している「中世ヨーロッパのペスト流行は、魔女狩りで猫を大量に殺したことが原因」が大嘘であることを述べます。
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続・「野良猫、放し飼い猫はペストを予防する」という大嘘~海外先進国の政府機関は、猫はペスト感染拡大リスクとしています





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(Summary)
AIGO Japan's(愛誤=Animal rights activists wrong)claims in this way,” Free-range cats and stray cats become a plague infection prevention. This is because their cat to catch a mouse."
It is a big lie.
There is a case for human infection from cats infected with plague.
The cat will carry fleas that are infected with plague.
In fact,a man in Oregon was diagnosed with bubonic plague after being bitten by a free-roaming cat.
U.S. Federal multiple agencies has warned ,cats increase the risk of plague infection.


 前回記事、「野良猫、放し飼い猫はペストを予防する」という大嘘~海外先進国の政府機関は、猫はペスト感染拡大リスクとしています、では、野良猫、放し飼い猫はペストの感染予防にはならないこと、むしろペスト感染拡大要因であることを述べました。今回は、感染の具体例や複数のアメリカ連邦政府機関の見解で、猫がペスト感染のリスク要因であると結論づけた例を紹介します。


 猫に噛まれたことにより、ペストに人が感染した最近の例を挙げます。PETAアメリカのHPの記事から引用します。Is TNR Spreading Rabies?「TNRは狂犬病感染拡大になりますか?」。2013年8月23日。


According to a study by researchers from the Centers for Disease Control and Prevention (CDC), the push by “no-kill” proponents to stop sheltering feral cats and replace their rescue with trap/neuter/release (TNR) programs could lead to an increase in rabies transmissions from cats to humuans.
One study indicates that more than 80 percent of post-rabies-exposure shots are administered to people who have been bitten or scratched by stray or feral cats.
In 2008, cats had four times the rabies rate of dogs, and in 2010, cats accounted for 62 percent of all rabies cases in domestic animals.
Feral cats can also spread other diseases to humans, including typhus, a recent outbreak of which in Santa Ana, California, was suspected of being linked to feral cats.
A man in Oregon was diagnosed with bubonic plague after being bitten by a free-roaming cat.
When such outbreaks occur, abuse is bound to follow, as panicked citizens poison, shoot, or otherwise cruelly kill stray and feral cats.

アメリカ連邦疾病管理予防センター(CDC)の研究者による研究によれば、野生の猫をシェルターに収容するするのを止めて猫たちの救出を、罠で捕らえる/不妊去勢/リターン(TNR)プログラムへと変える「ノーキル」信奉者らによる圧力は、猫から人への狂犬病感染の増加につながる可能性があります。
ある研究によれば、暴露後免疫の注射の80%以上は、野良猫やノネコに咬まれたり引っ掻かれたりした人に対して行われています。
2008年には、猫は犬の4倍の狂犬病感染率でしたが、2010年には、猫が家畜のすべての狂犬病症例の62%を占めました。
野良猫は、他の病気を人に広める可能性があります。
発疹チフスを含みます。
そして、サンタアナ(カリフォルニア)の発疹チフスの最近の発生は、野良猫が関連していると疑われました。
オレゴン州の男性は、自由に徘徊している猫によって噛まれた後に、腺ペストと診断されました。
そのような発生が起ったときは、うろたえた市民が自由に徘徊する野良猫を毒殺するか、射殺するか、さもなければ残酷に殺して虐待が続出するにちがいありません。



 このように、ペストに感染した猫から噛まれた人が、猫から直接ペストが感染した例があります。猫はネズミよりはるかに人との接触が濃厚です。ですから猫によるネズミの駆除効果が仮にあったとしても、猫はその効果を上回るペスト感染リスクを人にもたらします。
 猫は、ペストに感染したノミも寄生します。猫がペスト感染ノミを人の生活圏にまで運び、そのノミが人間を刺すことにより人がペストに感染します。さらには人の猫との接触や、猫が人に噛み付いたことによるペスト感染もあります。アメリカ連邦政府はthe Centers for Disease Control and Prevention (CDC)「アメリカ連邦疾病管理予防センター」以外にも、複数のアメリカ連邦政府機関が猫によるペスト感染リスクについて、明確に警告をしています。以下に、アメリカ連邦政府漁業野生動物庁のHPから引用します。Cats Gone Wild!


While domestic cats were formerly valued for their ability to control mice, rats and other pests, few cats are kept for that purpose today.
These programs, most cat populations stayed the same, increased or decreased only slightly.
There was no “success” story
Diseases that can be transmitted from cats to humans
Rabies
Avian flu (H5N1)
Diseases that can be transmitted from ectoparasites living on or in cats to humans or other wildlife:
Bartonella, Ricksettia, Coxiella, Campylobacter, Leptospira, Yersinia pestis, and Toxoplasmosis.

ネコは、かつてはマウス、ラットおよびその他の害獣を防除する能力について評価されましたが、今ではその目的のために飼われる猫はごく少数です。
これらのプログラム(TNR)では、ほとんどの猫の個体数は、同じままか増加またはわずかに減少しました。
TNRの成功例は、一つもありませんでした。
猫から人間に感染する可能性がある病気。
狂犬病
鳥インフルエンザ(H5N1)
あるいは、人または他の野生生物に、猫に寄生している外部寄生虫から感染する可能性のある疾患。
バルトネラ属、リケッチア、コクシエラ、カンピロバクター属、レプトスピラ菌、ペスト菌とトキソプラズマ症。



 アメリカ以外の先進国政府機関でも、猫(野良猫、放し飼い猫)はペストの感染リスク要因であるとの見解を示しています。日本の野良猫愛誤が主張している野良猫放し飼い猫を容認すべきという、「猫はネズミを捕獲することにより、ペストなどの感染症予防に役立つ」は、全く無知無学な妄言です。もちろん、TNR(地域猫)が、人に対して感染症のリスクをもたらすことは言うまでもありません。野良猫、放し飼い猫は、公衆衛生上百害あって一利なしです。
 次回は、野良猫、放し飼い猫がペスト感染のリスクとなりうるという学術論文を紹介します。

「野良猫、放し飼い猫はペストを予防する」という大嘘~海外先進国の政府機関は、猫はペスト感染拡大リスクとしています





Domestic/inländisch

 野良猫を温存することや猫を放し飼いすることの正当化の唯一と言って言い、猫愛誤の屁理屈があります。それは「野良猫、放し飼い猫はネズミを捕らえることによりペストを予防する」です。しかし先進各国の政府機関や研究機関、は全く逆に「野良猫、放し飼い猫はペスト感染拡大リスクである」としています。


 「野良猫、放し飼い猫はペストを予防する」と主張している野良猫系愛誤のブログ記事から引用します。


・ブログみんな生きている ~飼い主のいない猫と暮らして~から「野良猫のこと」。

世界でペストが流行したとき、コッホ博士の意見をもとに、北里柴三郎がペストの予防に一家に一匹猫を飼うことを推奨しました(この記述はしばしば目にしますが、北里柴三郎博士が猫を飼うことを推奨したというソースが見つかりませんでした。ぜひ示していただきたいものです)。
菌を運ぶ鼠を根絶するためです。
明治27年にペスト上陸以来、猫は全国でもてはやされました。

姫路市のある地域で、野良猫の一斉捕獲!? ~ 捕獲予定は、中止されました! ~

猫がいなくても蚤は繁殖します。
それどころか、蚤被害のために猫を駆除するというのは、もっと恐ろしい結果を招いてしまうという危険性もありますよね?
昔、猫を駆除して猫がいなくなってしまったために、恐ろしい疫病のペスト(黒死病)が蔓延してしまい、多くの人が亡くなったという話を聞いたこともあります。



 日本でペストが流行した時期は、明治32年から大正15年です。当時は東京府が猫を飼うことを推奨したのは事実です。しかし、感染症の研究が進んだ今日では野良猫や放し飼い猫は、むしろペストの感染拡大リスクになるとの、学術研究機関や先進各国の政府機関の共通した認識です。
 また明治大正期に比較的短期間でペストが収束したのは、猫による効果は限定的で、東京府がネズミを極めて高額で買取り(一匹5銭。当時はかけ蕎麦一杯は2銭でした)、市民にネズミ駆除を推奨したことと、衛生環境の改善が大きいでしょう。またペストは、主にケオプスネズミノミが媒介しますが、日本には元々はケオプスネズミノミは存在しません。ケオプスネズミノミが在来のノミとの生存競争に負け、生息数を減らしたことも、ペストが日本では比較的短期で収束した一因であると考えられます(なおケオプスネズミノミは、在来のノミよりは数は少ないですが日本に生息しています)。
 今日、猫愛誤が日本でのペスト流行収束で猫を過大評価していますが、それは著しい偏向です。

 公衆衛生学の発達した今日において、未だに「猫はネズミを捕らえることによりペストなどの感染症を予防する効果がある」という野良猫温存、猫外飼いの正当化の屁理屈は全く根拠がありません。現在では真逆で、学術的には野良猫、猫の放し飼いはペストをはじめとする感染症を拡大させるリスク要因であると言うのが定説です。
 猫によるペスト感染リスクについて、メルクマニュアル医学百科家庭版から引用します。ペスト


ペストを起こす細菌は、主にネズミやプレーリードッグのような野生のげっ歯類に感染します。
細菌感染はネズミノミの媒介によって拡大します。
野生のネズミが死亡すると、ノミは人間の生活圏に近いところにいるネズミに移り、その後ネコなどのペットにとりつきます。
ネズミノミに噛まれた人は、細菌に感染します。



 ペスト菌に感染したノミは、ネズミなどのげっ歯類のみならず猫にも寄生します。ペストに感染していない猫でも、ペスト菌に感染したネズミを捕らえれば、そのネズミに寄生したノミが猫に移ります。そして猫はペストに感染することにより人の生活圏にペスト菌を運び、同時にペストに感染したノミももたらします。
 猫が人の生活圏に持ち込んだノミならず、猫と濃厚に接触することにより、人がペストに感染する可能性があります。肺ペストであれば、猫のくしゃみなどの飛沫を人が吸い込むことにより感染するでしょう。猫に噛み付かれて感染するケースもあります。それと学術論文では、猫がペスト感染の大きなリスクとなる理由として、猫がペストに感染したネズミを食べるとペストが経口感染することを理由に上げています。猫は、ペスト感染したネズミなどを捕食した場合に、ほかの動物に比べて有意にペスト感染しやすいという研究結果があります。

 次回以降の記事では、海外先進国の政府機関が猫をペスト感染リスクとし、野良猫、放し飼い猫(TNR)に対して注意を喚起していることや、海外の学術論文が、野良猫、放し飼い猫をペスト感染リスクと結論づけていることを紹介します。
 「野良猫、放し飼い猫はネズミを捕らえるため、ペストなどの感染症予防に役立つ」とは、事実に全く反します。野良猫の温存、猫の放し飼い、TNR(地域猫)を正当化しようとする、無知無学な人の屁理屈に過ぎません。

飼い猫から人へ結核が感染し、6名が死亡~イギリス





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(Summary)
Quote from England BBC News.
"Two people in England have developed tuberculosis after contact with a domestic cat, Public Health England has announced.The two human cases are linked to nine cases of Mycobacterium bovis infection in cats in Berkshire and Hampshire last year.Molecular analysis showed that M. bovis taken from the infected cats matched the strain of TB found in the human cases, indicating that the bacterium was transmitted from an infected cat.Out of the nine cats infected, six died and three are currently undergoing treatment."27 March 2014
This news was reported large in UK.
And it shocked people.
On the other hand in Japan, Coverage of infection risk of free-ranging cats and stray cat brings is less.
Why are there people who benefit by increasing the free-range cat and stray cat?


 今年3月、イギリスでは、ペットの猫から人が結核に感染した症例が2例発生しました。それ以前にも、イギリスバークシャー地方とハンプシャー地方では9例の猫から人に結核が感染した疑いのある症例があり、そのうち6名が亡くなりました。当局が調査しています。


 今年3月27日に、イギリスでは飼い猫から結核が感染した症例が2例確認され、大きくニュースで取り上げられました。複数のマスメディアが報道しましたが、BBCニュースのインターネット版を引用します。
 Pet cats infect two people with TB「ペットの猫は、2名に結核を感染させました」。2014年3月27日。


Two people in England have developed tuberculosis after contact with a domestic cat, Public Health England has announced.
The two human cases are linked to nine cases of Mycobacterium bovis infection in cats in Berkshire and Hampshire last year.
Transmission of M. bovis from infected animals to humans can occur by breathing in or ingesting bacteria shed by the animal or through contamination of unprotected cuts in the skin while handling infected animals or their carcasses.
Molecular analysis showed that M. bovis taken from the infected cats matched the strain of TB found in the human cases, indicating that the bacterium was transmitted from an infected cat.
Out of the nine cats infected, six died and three are currently undergoing treatment.
There seems to be an increase in the number of cases of bovine TB diagnosed in cats in recent years.
The report emphasises that sharing our lives with other animals, whatever the benefits, carries some small risk.


イギリス国内で2名の方が、イエネコと接触の後に結核を発症したとイギリス公衆衛生省は発表しました。
この2人の症例は昨年の、バークシャー地方とハンプシャー地方で発生した猫から感染した、マイコバクテリウムボビス(ウシ型結核菌感染症)の9症例と関連があります。
動物から人間へ感染したマイコバクテリウムボビスの伝播は、呼吸によりまたは動物が排出するバクテリアを摂取すること、さらには感染した動物やその死体の処理中に皮膚が無防備で傷ついたところから起きる可能性があります。
分子生物学的解析では、感染した猫から採取したマイコバクテリウムボビスは、人の症例で見つかった結核菌株と一致することを示し、そして(人に感染した)細菌は、感染猫から感染したことを示しました。
猫から感染した9名のうち6名が死亡し、3名は現在治療を受けています。
近年では、猫でのウシ型結核菌感染症例数の増加があるようです。
報告書は、我々が生活を他の動物と共有することが、利益がどうであれ、いくつかの僅かではあるものの危険をともなうと強調しています。



 猫から人に結核が感染したとのニュースはイギリス国内ではかなり大きく報道され、人々に少なからず衝撃を与えたようです。残念ながら、このニュースは日本では報じられていないようです。
 猫による感染症のリスクは、結核だけではありません。最近も日本国内で鳥インフルエンザが発生し、多くの鶏が殺処分されました。養鶏場の鶏が鳥インフルエンザに感染した原因の可能性として、かつて和歌山県のケースで、NHKが放し飼い猫による感染の疑いを小さく報じたことがあります。また、宮崎県を中心地として大流行した口蹄疫の感染拡大の一因として、宮崎大学農学部が放し飼いの猫、野良猫を指摘しています。
 しかし不思議なことに日本では、野良猫、放し飼い猫による感染症拡大リスクについて、あまり報道がされません。また公的機関でも、あまり指摘されません。

 アメリカ、イギリス、ドイツなどの欧米先進国では、猫による感染症拡大リスクについては、公的機関を始め、マスメディアも指摘しています。先に述べた鳥インフルエンザですが、アメリカの学術論文や政府機関はイエネコ(野良猫・放し飼い猫)も感染し、それらの猫が感染拡大の一因になると指摘しています。
 狂犬病はアメリカでは、人が飼育する動物では、感染源はほとんどが猫であるということは、学術論文でも政府の公的文書でも繰り返し述べられています。しかし日本では、まず猫による狂犬病リスクは指摘されません。その他、イエネコ(野良猫・放し飼い猫)は、ペストの感染拡大になるというのは、欧米先進国の公衆衛生学では常識です。しかし日本では、野良猫・放し飼い猫はペスト予防になるとさえ無知な動物愛護(誤)家が誤った情報を拡散しています(「野良猫・放し飼い猫はペスト予防になる」という愛誤の誤った主張については、次回以降の記事で学術論文や政府機関文書等の反証を示します)。

 野良猫・放し飼い猫は、感染症予防上100害あって一利なしなのです。なぜ日本では、野良猫・放し飼い猫の感染症リスクについて触れられることが少ないのでしょうか。さらにはペストのように「野良猫・放し飼い猫は感染を予防する」という真逆の誤った情報が流布されるのでしょうか。
 野良猫・放し飼い猫の感染症拡大リスクについては、水面下で利権が絡み、何らかの言論統制があるのではないかと疑っています。猫の無責任飼育(=野良猫への餌やり、地域猫)、いわゆる愛誤ビジネスの推進のためには、野良猫・放し飼い猫を容認する世論が必要ですから。折々、野良猫・放し飼い猫の感染症拡大リスクについて、欧米先進国の学術論文や政府の公文書などを紹介していきたいと思います。日本とのギャップに驚愕します。


(画像)

 神戸市長田区で見つけた、顔面が大怪我をした猫。原因は何なのでしょうね?これだけ組織が欠損していれば、長くは生きられないという感じがします。

SH3E0033.jpg


 顔面を大怪我した猫のすぐ近くには置き餌が。このような無責任な飼育?の仕方をする人は餌だけやって、猫を獣医師に診せることもしないのでしょう。

長田区置き餌


 近くには、他にも若い野良猫が多数いました。まさに、野良猫愛玩は、命の使い捨てという感じがします。

長田区野良猫 丸山

朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏の「ペットショップで買われた犬猫は、飽きられば捨てられ、自治体が公費で殺処分する」の偏向記述





Domestic/inländisch

 朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏、「朝日新聞デジタル」の論説、の関連記事です。朝日新聞デジタルの論説、Opinion 太田匡彦の暮らしの中の動愛法2 首都東京は動物愛護先進都市になれるかで、太田匡彦氏はこのように記述しています。「小さなショーケースに子犬や子猫がずらりと陳列され、消費者が群がって歓声をあげる。そこで衝動買いされた犬や猫は飽きられれば捨てられ、自治体が税金を使って殺処分する」。これは、読者に「ペットショップで衝動買いされた犬猫のほとんどが捨てられ、公的殺処分される」との誤解を招く表現です。それは事実に反します。


 問題の、太田匡彦氏の論説の記述をそのまま引用します。


東京には、欧米先進国では極めてまれな、小売業として犬や猫の生体を販売する動物取扱業者が全国で最もたくさんある。
そして自治体としての東京都(八王子市、町田市を除く)は11年度、犬猫あわせて2184頭を殺処分した。
小さなショーケースに子犬や子猫がずらりと陳列され、消費者が群がって歓声をあげる。
そこで衝動買いされた犬や猫は飽きられれば捨てられ、自治体が税金を使って殺処分する。



 前後の文章を通して読んでも、この記述は読者を「ペットショップでは衝動買いがされる。そして衝動買いされた犬猫はほとんどが飽きられ、それらは捨てられもしくは公的殺処分される」とミスリードし、誤解を招く表現です。また、多くの動物愛護団体が、「公的殺処分の原因は、ペットショップの生体展示販売である。それにより衝動買いした客が、犬猫に飽きて捨てたり保健所に持ち込むからである」と主張しています。
 しかし、それは統計上誤りと言わざるを得ません。大雑把な計算ですが(詳細で正確な統計資料がありませんので)概算でその矛盾を示します。

 東京都の犬猫殺処分統計や東京都でのペットショップによる犬猫の販売数、犬猫入手先の内訳を推測す統計資料として、以下を用いました。


東京都健康福祉局 東京都動物愛護相談センター 事業別動物取扱状況(資料1、)。
東京都における犬及び猫の飼育実態調査の概要(平成23年度)(資料2、)。
平成23年度 全国犬・猫飼育実態調査 結果(資料3、)。


 東京都の平成24年度の、動物愛護センターでの収容動物内訳のうち、収容された犬猫の合計は3,078です。内訳は犬789、猫2,289であり、猫が犬猫合計の4分の3を占めます。さらに猫は、「拾得者からの引取り」が1,507(うち、こ猫は1,491)であり、猫の総数のうち7割近くを占めます(資料1、)。
 なお、東京都動物愛護相談センターによれば、こ猫の定義は「離乳前のもの」です。収容動物は、拾得者がから引き取られた離乳前の子猫が多くを占めています。つまり、東京都動物愛護相談センターが収容した動物のほとんどが、ペットショップで売られたもの以外ということになります。なぜならば、ペットショップでは、離乳前の子猫は販売されていません。

 実際に殺処分された数では、犬は収容数781に対して殺処分数160、猫収容数2,296に対して殺処分数1,921です。犬は収容された原因が遁走(迷い犬)であって、その多くが飼い主に返還されています。対して猫は多くが殺処分されています。
 このことから犬は猫に比べて、飼い主が動物愛護相談センターに持ち込む数は大変少ないということがわかります。

 一方ペットの入手方法の、平成23年の東京都のアンケート調査があります(資料2、)。それによれば、犬の入手先はペットショップが50,3%と過半数を超えます。対して猫の入手先は、ペットショップで購入した割合はわずか5,7%にしか過ぎません。
 その数値から平成23年度 全国犬・猫飼育実態調査 結果(資料3、)から東京都における、ペットショップから購入した犬猫の飼育数を推計しました。人口比で推計すれば、東京都におけるペットショップから購入した犬の飼育数は約63.0万頭。対して猫はわずか約5,7万です。つまり、東京都でペットショップから購入した犬猫の内訳は、犬が猫の11倍も多いのです

 太田氏が論説で述べている、「そこ(ペットショップ)で衝動買いされた犬や猫は飽きられれば捨てられ、自治体が税金を使って殺処分する」、さらには愛誤団体等が主張している、「ペットショップで犬猫を衝動買いした客が飽きて保健所に持ち込むことが殺処分の原因だ」ということが真実ならば、統計上、殺処分の比率は、犬が猫の11倍前後になければ整合性が取れません。しかし実際は、東京都で殺処分される犬猫の割合は、逆に猫が犬の12倍も多いのです。
 したがって太田氏の「そこ(ペットショップ)で衝動買いされた犬や猫は飽きられれば捨てられ、自治体が税金を使って殺処分する」の記述は、「ペットショップが犬猫の公的殺処分の元凶だ」という意味であるならば、それは著しい偏向です。読者をことさらミスリードすることを意図する記事です。社会の公器としてのマスメディアには、ふさわしくありません。

続々・朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏の「日本の殺処分施設を、ドイツの『ティアハイム』のような施設に生まれ変わらせるべきである」と言う白痴な主張





Domestic/inländisch

 前回記事、続・朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏の「日本の殺処分施設を、ドイツの『ティアハイム』のような施設に生まれ変わらせるべきである」と言う白痴な主張、の続きです。朝日新聞デジタルの論説Opinion 太田匡彦の暮らしの中の動愛法2 首都東京は動物愛護先進都市になれるか、での記述「ドイツのティアハイムは殺処分ゼロ」が嘘であることを述べました。前回病気の収容動物は原則安楽死しなければならないとのティアハイムの指針を紹介しました。今回記事では、法律で飼育が禁止されている「闘犬」を行政が押収し、ティアハイムに預託した上で安楽死を行っていることについて述べます。


 ドイツ、ハンブルク州のハンブルガーティアハイムとハンブルク獣医局に対して、押収~収容した「闘犬」の安楽死を行っていることに対して、刑事告発をした動物愛護団体があります。犯罪事実は、ドイツ動物保護法(Tierschutzgesetze
)17条の、「合理的な理由のない動物の殺害を禁じる」規定を根拠としています。
 以下に、その動物愛護団体のHPを引用します。Tierschutz geht uns Allean「アレインたちの動物愛護」。Weltweit millionenfaches Tierleid - das Resultat menschlicher Arroganz und Profitgier.「世界中で百万の動物たちの苦痛 - 人間の傲慢さと貪欲の結果」。2011年2月11日。


Eine Stimme für die, die keine Stimme haben!
Strafanzeige gegen Hamburger Tierheim und Amtstierärztin wegen eines euthanisierten "Kampfhundes"von Wolodja.
Wenn ein Hund tatsächlich zu einem "Kampfhund" geworden ist, dann doch nur deshalb, weil er von skrupellosen Züchtern und Haltern dazu gemacht wurde.
Über einen erst kürzlich getöteten Kampfhund.
Wurde Mischa am 25.01.2011 vom zuständigen Veterinäramt euthanasiert.
Derartige Morde an unschuldigen Hunden nur wegen ihrer Rasse dürfen nicht länger hingenommen werden und müssen aufhören!
Auch leben in diesem Hamburger Tierheim zur Zeit noch drei weitere sogenannte "Kampfhunde", denen es offenbar auch beschieden ist, demnächst euthanisiert zu werden.
Tierschützer eine Strafanzeige gegen dieses Tierheim in Hamburg und eine Dienstaufsichtsbeschwerde gegen die Amtstierärztin des Veterinäramtes.

全く言葉を持たない者たちのために声を上げる!
そのための、ボロディヤ(動物愛護団体のメンバー)が行った、「闘犬」の安楽死を行ったハンブルガーティアハイムと獣医事務所に対する刑事告発です。
犬は実際に「闘犬」であり安楽死の唯一の理由だったのですが(*ハンブルク州法では「闘犬」カテゴリーの犬は押収して行政が強制的に安楽死して良いとされています)、それは無節操なブリーダーやオーナーによって繁殖させられたからです。
最近殺処分された闘犬について。
ミーシャ(*犬の名前。アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの雑種)は、2011年1月25日に、獣医局によって安楽死させられました。
その犬が闘犬という種という理由だけで無実の犬を殺害することは、もはや許容すべきではないですし、停止する必要があります!
また今すぐにでも、このハンブルガーティアハイムに収容されているほかの3頭のいわゆる「闘犬」は、すぐにでも安楽死させなければならい運命であることが明らかです。
動物愛護活動家は、ハンブルクのこのティアハイムに対して告訴を行い、 そして安楽死を行った獣医官に対して懲戒請求を行いました。



 さてハンブルク州ですが、飼育を禁止する「闘犬」カテゴリーの犬に対しては、ハンブルク州犬法、hamburger-hundegesetに定めがあります。
 本法では、行政がそれらの犬の押収し、殺処分する権限を明文化しています。以下に該当する条文を引用します。


§ 2 Gefährliche Hunde
(1) Bei den folgenden Gruppen und Rassen von Hunden sowie deren Kreuzungen untereinander oder mit anderen Hunden wird die Eigenschaft als gefährliche Hunde stets vermutet.
1.Pitbull Terrier,
2.American Staffordshire Terrier,
3.Staffordshire Bullterrier,
4.Bullterrier.

§ 23 Anordnungsbefugnisse
(10) Die zuständige Behörde kann die Tötung eines Hundes anordnen.
Die Kosten der Tötung fallen bei sichergestellten Hunden .
Mehrere Verantwortliche, insbesondere auch mehrere Halterinnen oder Halter, haften als Gesamtschuldner.

第2条 危険な犬
(1)次のグループの犬の品種やまたは他の犬との雑種交配されたものの性質は、常に危険な犬であると見なされます。
1、ピットブル・テリア
2、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
3、スタッフォードシャー・ブルテリア
4、ブルテリア
(以下略)

第23条 行政の規制権限
(10)権限のある当局は、(これらの)犬の殺害を命ずることができる。
押収された犬の殺処分の費用は、犬の管理者、所有者、飼育者が連帯して責任を負う。



 ハンブルク州法では、闘犬カテゴリーとその雑種(その他咬傷事故を起こした犬や行動が危険と判断された犬も含みます)を行政が強制的に殺処分する権限を認めています。つまり本件の、ハンブルガーティアハイムと行政当局が行った押収犬の殺処分は正当な事由がありますので、ドイツ連邦保護法(Tierschutzgesetze)には抵触しません。
 いずれにしても、朝日新聞記者、太田匡彦が述べている「ドイツティアハイムは殺処分ゼロ」は大嘘です。そもそもドイツティアハイムと日本の保健所の動物保護収容施設は、組織形態も資金源も目的も異なります。それを見倣えというのは論理の飛躍も甚だしいです。太田氏の主張は、何重にも誤りがあります。


(追記)

 私がしばしば引用するYahoo!知恵袋ですが、こちらのベストアンサーは良心的でしょうね。動物愛護団体が鬱陶しいです。以前トラブルになったことを未だにねちねちと言って...
 ただしアンサーがドイツ在住時より現在の方がドイツはより以上に犬などの殺処分を容認の姿勢です。昨年の動物保護法(Tierschutzgesetze)、狩猟法(Jagdgesetz)の改正を見ても明らかです。
 また、犬猫の狩猟駆除数は一貫して増えています(ドイツではノルトライン=ヴェストファーレン州など3州で、犬猫の公的狩猟駆除統計があります)し、行政による犬の強制殺処分数は増加傾向です。この数値については、折々記事にします。

 また、犬猫の生体販売ショップは当時よりはるかに増加しているでしょう。世界最大の犬猫等のデュイスブルクのペットショップ、Zoo Zajacの成功に触発されて、ドイツ国内はもとより(ベルリンで大型の○○Zooという生体販売ペットショップが数年前に開業しています。Zoo Zajacとは関係ない模様)、スイスにも○○Zooというペットショップが開業しています。

続・朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏の「日本の殺処分施設を、ドイツの『ティアハイム』のような施設に生まれ変わらせるべきである」と言う白痴な主張





Domestic/inländisch

 前記事、朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏の「日本の殺処分施設を、ドイツの『ティアハイム』のような施設に生まれ変わらせるべきである」と言う白痴な主張、では、朝日新聞デジタルの論説、Opinion 太田匡彦の暮らしの中の動愛法2 首都東京は動物愛護先進都市になれるかで太田匡彦が述べている誤りについて述べました。今回は太田氏の「ティアハイムは殺処分ゼロ」の誤りについて具体例を挙げます。


 前回記事では、元ドイツのティアハイムマネージャーのブログを紹介した私の記事を挙げています。元ティアハイムマネージャーのブログでは、日常的にティアハイムでは収容動物の安楽死が行われていることが述べられています。

元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「収容動物の安楽死は日常的に行われていた」
元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「資金難と収容スペース不足で安楽死される動物たち」
元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「攻撃的な犬は99%が安楽死させられた」
元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「病気の動物に対する唯一の解決策は安楽死」
元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「離乳前の子猫は全て安楽死が指示され、世話をすることが禁じられた」

 ティアハイムが、病気の収容動物を安楽死させている実態を裏付ける根拠をあげます。
 ドイツには、ボーデ・ブッシュ獣医学博士という、獣医学と動物愛護に関する重鎮と言える人物がいます。博士は、ドイツ連邦獣医師会動物愛護協会会長(Tierärztlichen Vereinigung Tierschutz TVT)を長く勤め、また他にもドイツの動物愛護に関する主要団体などの委員会委員も勤めていました。
 ボーデ・ブッシュ博士は、ティアハイムー指針(Tierheim-Leitfaden)を著しており、この著書はティアハイムの運営における標準的な行動指針となるものです。この著書の改訂版の中での、ティアハイムでの収容動物の安楽死に対する指針に、一部の動物愛護団体は批判をしています。収容動物を病気を原因として安楽死を行う場合、基準が甘く、動物愛護に反するという理由からです。

 ボーデ・ブッシュ獣医学博士の、ティアハイムー指針(Tierheim-Leitfaden)改訂版を批判している動物愛護団体のHPから引用します。Dog gennetz、Aua1196P: Dr. Busch Tierheim-Leitfaden: Sachbuchautor Martin Krause kritisiert nicht nur die Euthanasie-Empfehlung「ブッシュ博士 ティアハイムー指針:ノンフィクション作家のマーティン・クラウス氏は、ブッシュ博士のティアハイムの安楽死勧告などに批判を行った」。2013年12月20日。


Das Buch: Der Tierheim-Leitfaden: Management und artgemäße Haltung.
Dr. Bodo Busch , der von 2001 bis 2006 auch Vorsitzender der Tierärztlichen Vereinigung Tierschutz (TVT) war und in verschiedenen Tierschutzausschüssen von Verbänden sitzt.
Insbesondere bei den Euthanasie-Empfehlungen, in einem „Standardwerk“ von einem so renommierten Tierarzt sehr geärgert, Sachbuchautor Martin Krause, der breite Kritik an dieser Neuauflage übt.
Euthanasien von Tierheimtieren dürfen nur durch den Tierarzt erfolgen und wenn einer der folgenden Gründe vorliegt: [...] Erkrankungen, die eine kostenintensive Operation und/oder eine langanhaltende Therapie erfordern. Die zu erwartende Lebensdauer und –qualität ist dabei zu berücksichtigen."
(Tierheim-Leitfaden, 2. Auflage 2013, Kapitel 5.15 Euthanasien.)
Ein Tier dürfe dann euthanasiert werden, wenn die Erkrankung eine kostenintensive Operation und / oder eine lang anhaltende Therapie erfordern würde.

著書:ティアハイムー指針:管理と種の適切な飼育。
著者:ボーデブッシュ博士は、2001年から2006年の間に、ドイツ連邦獣医師会動物愛護協会会長や、多くの動物愛護団体の委員会委員の地位にありました。
特に、ボーデ・ブッシュ博士のような有名な獣医師の「標準的な行動指針」での動物の安楽死の推奨事項は、ノンフィクション作家のマーティン·クラウス氏は大変怒っており、この新しい版に対する一般からの批判があります。
ティアハイムでの動物の安楽死は、獣医師が行う必要がある場合は次のいずれかの理由です。
病気や高額な手術および、または長期的な治療を必要とする場合。
そして期待できる余命と生きることのクオリティーを考慮しなければなりません。
(ティアハイムー指針、第2版2013、セクション5.15安楽死)
病気、高額な手術および、または長期的な治療を必要とする場合は、動物を安楽死させなければならないのです。



 つまり、最も権威ある獣医師会の重鎮が示したティアハイムの行動指針では、治療や手術を行えば治癒が可能な収容動物であったとしても、長期の治療が必要であったり、手術が高額になるであれば、その動物を安楽死させなければならないということです。
 治療が長期、手術が高額と言う、客観的な基準がなければ、拡大解釈も可能です。つまりティアハイムは、経営上の理由から、事実上自由に収容動物の安楽死を行うことができるということです。このようなティアハイムに対する指針が存在するということは、病気を理由に、日常的に収容動物の安楽死が行われている証左と言えるのではないでしょうか。

 なお、日本で一部流布されている情報で「ドイツでは動物の安楽死は、末期の病気で痛みを回避する目的でのみやむを得ず行うことができる」とありますが、それは誤りです。
 引用はドイツ連邦動物保護法(Tierschutzgesetz 旧法)4条の、§4(1)Ein Wirbeltier darf nur unter Betäubung oder sonst, soweit nach den gegebenen Umständen zumutbar, nur unter Vermeidung von Schmerzen getötet werdenですが、これを一部の動物愛護(誤)活動家が、意図的に誤訳して(もしくは訳者の能力不足で)広めたものです。

 正しい訳は「脊椎動物は、合理的な理由があれば、麻酔下もしくは痛みを回避する他の方法でのみ殺すことができる。つまり「脊椎動物は、合理的な理由があれば殺すことができる。その場合は麻酔下か、もし麻酔が使えない場合は他の痛みを回避する方法を用いなければならない」という意味です。「不治の病で、苦痛を取り除く目的のみでのみ、動物の安楽死は許される」などと規定した法律は、ドイツには存在しません。この点については、こちらに詳しく書いていあります。京子アルシャー獣医師の抱腹絶倒! Tierschutzgesetz 「ドイツ動物保護法」の珍解釈ー1京子アルシャー獣医師の抱腹絶倒! Tierschutzgesetz 「ドイツ動物保護法」の珍解釈ー2

 次回は、「攻撃的な犬は99%が安楽死させられた」の根拠をあげます。ドイツハンブルクのティアハイムで強制的に押収~収容された、法律で飼育が禁じられている闘犬カテゴリーの犬を安楽死させていた件で、動物愛護団体がティアハイムと犬の押収決定をしたハンブルク獣医師事務所に対して刑事告訴しました。その事件を紹介します。
 ドイツでは連邦法と各州法で、飼育を禁止する犬種を定め、それらの犬を行政が押収し、安楽死する権限を与えています。法律上、犬の安楽死は合法ですが、先鋭的な愛護(誤)はドイツにも存在します。そのような事件が発生するということは、行政が押収した犬をティアハイムに預託し、そこで安楽死が日常的に行われている根拠と言えるでしょう(続く)。


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朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏の「日本の殺処分施設を、ドイツの『ティアハイム』のような施設に生まれ変わらせるべきである」と言う白痴な主張





Domestic/inländisch

 朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏、「朝日新聞デジタル」の論説、の関連記事です。朝日新聞記者、太田匡彦氏の「日本の殺処分施設を、殺処分を行わないドイツの『ティアハイム』のような動物保護・譲渡施設に生まれ変わらせるべきである」と言う主張が、いかに荒唐無稽であるかを示します。


 朝日新聞デジタルの記事で、朝日新聞記者、太田匡彦氏は、以下のような論説を執筆しています。Opinion 太田匡彦の暮らしの中の動愛法2 首都東京は動物愛護先進都市になれるか
 この中で太田氏は、次のように主張しています。今回は、「3、日本の殺処分施設を、殺処分を行わないドイツの「ティアハイム」のような動物保護・譲渡施設に生まれ変わらせるべきである」の無知誤り偏向について指摘します。

1、犬や猫の生体販売を行うのは、欧米先進国では極めてまれであるが、東京には多い。
2、ペットショップで買われた犬猫は、飽きられば捨てられ、自治体が公費で殺処分する
(1、2により、そのような国、日本は「動物愛護後進国」である)。
3、日本の殺処分施設を、殺処分を行わないドイツの「ティアハイム」のような動物保護・譲渡施設に生まれ変わらせるべきである

 太田氏の論説では、ドイツの「ティアハイム」が、読者に公営施設と誤解を招く記述です。さらに「1、殺処分を行わず終生飼育する」との記述があります。それはいずれも誤りです。
 日本の保健所の動物保護収容施設(太田氏の「殺処分施設」という表現も問題があります。法律上、そのような名称ではありませんし、殺処分は義務付けられていません)と、ドイツの「ティアハイム」は、運営母体も目的も全く異なります。一覧にします。


・ドイツ「ティアハイム」

1、完全民営です。
2、運営の資金源は民間からの寄付と、保護動物の譲渡益がほぼ全てです。
3、目的は動物の有償再譲渡であり、半営利団体です。動物の収容に際しては、選別が行われます。


・日本の動物保護収容施設

1、完全に公の施設です。
2、運営は、全て公費でまかなわれています。
3、目的は、動物による害を防止することです(根拠法は、「狂犬病予防法」および「動物愛護管理法」)。動物の収容は義務付けられています。



 ティアハイムは、半営利の民間団体です。運営を維持するためには譲渡益は重要な収入源で、ティアハイムから犬猫などの譲渡を受けるには、概ね200ユーロ以上(2万8千円。1ユーロ140円)かかると言われています。またティアハイムから犬などの譲渡を受けるためには、ティアハイムが開催する有償の「犬しつけ教室」などへの参加を義務付けたりもしています。
 ほぼ無償で譲渡を行っている、日本の、完全公営の動物保護収容施設とは異なります。「犬しつけ教室」を開催している日本の動物保護収容施設もありますが、無料か、極めて安価です。


 ティアハイムでは、まず再譲渡出来る可能性があるか否かで、動物が収容の際に選別されます。日本で流布されている「すべての動物を収容する」というのは誤りです。まず雑種の成猫、高齢、攻撃的、病気の個体は、収容前に選別され除外されます。ティアハイムが動物の収容を断った場合には、一般的にティアハイムは飼い主に対して、その動物を獣医師に安楽死させることを勧めます。
 根拠ですが、私はこのような記事を書いています。愛誤プロパガンダに加担するNHKー2 「ティアハイム(ドイツの動物保護施設)はすべての動物を引き取る」という大嘘

 ティアハイムが、ペットの飼い主に対して、ペットの安楽死を勧めている実例をあげます。Tierheim Kronach「ティアハイム クローナハ」は、自らのHPで次のように述べています。なお、Aktion tier eV アクティオン·ティアーEVとは、ドイツ最大規模の動物愛護団体です。この団体は、適正なペットなどの動物の安楽死を勧めていますが、その記事を転載しています。
 Tierheim Kronach「ティアハイム クローナハ」のHPより、Wenn schon Todesspritze, dann bitte sanft!「もしペットに安楽死を行った場合は、優しくしてあげてください!」。


Bei unseren Heimtieren ist es meist der Tierarzt, der das Tierleben beendet.
Sie sollten wenn überhaupt nur nach vorheriger Narkose und streng intravenös gegeben werden.
Gibt es Mittel zur Euthanasie, die zwar etwas teurer, jedoch viel angenehmer und absolut schmerzfrei für das Tier sind.
Gibt es leider immer noch viele Tierärzte, die die bequemere(bequemeが正しいと思われる) und vor allem auch kostengünstigere Variante zur Tötung wählen, zum Nachteil für das Tier.
Aktion tier eV rät im Falle einer anstehenden Euthanasie, vorher mit dem Tierarzt genau zu besprechen, welche Arzneimittel er verwendet.

私たちのペットは、通常、獣医の手によりその生涯を終えます。
ペットたちがもし獣医師により生涯を終えるのであれば、厳格に麻酔の後に静脈内に(致死薬を)与えられるべきです。
少し高価ではあるものの、動物たちのためには、はるかに快適でかつ絶対的に無痛である安楽死の手段があります。
しかしより便利で、動物に対して犠牲を強いる、何よりも安価な代替方法である殺処分方法を選択する獣医師が依然多くいます。
アクティオン·ティアーEV(ドイツ最大規模の動物愛護団体)は、獣医師と相談して思案中の、動物たちに行われようとしている安楽死に対して事前にアドバイスします。



 対して日本の動物保護収容施設は、動物愛護管理法35条3項、狂犬病予防法により、該当する動物の収容は義務付けられています(なお、ドイツでは狂犬病感染獣や感染が疑われる個体は、Amt für Veterinär「獣医事務所=公的機関」により安楽死が行われます)。
 そもそも日本の動物保護収容施設とドイツのティアハイムでは目的が異なりますので、殺処分率や譲渡率を比較することはナンセンスです。当たり前ですが、再譲渡を目的とし、収容前に選別を行っているティアハイムが殺処分率が低く、譲渡率が高くなって当たり前です。

 太田氏の論説では、「(犬猫の収容を義務付けている)日本の殺処分施設を、公費で譲渡をする施設に生まれ変わらせるべきである」としています。太田氏は、犬猫の譲渡にかかるコスト(ティアハイムは営利として譲渡益を得ていますが)は公費で選別なく、収容を義務付けられた犬猫の終生飼育も公費で行えと主張していると理解できます。
 それを、民間の半営利団体であるティアハイムに倣えというのは、何重にも誤りがあります。ティアハイムは述べた通り、再譲渡の可能性のあるものを選別して収容し、かつ譲渡益を得て、独立して採算を得ています。収容を義務付けられた日本の公的動物保護収容施設に収容された、雑種の仔猫や高齢病気の雑種犬を数万円で譲渡し、利益を得ることはできません。運営母体も、目的も異なる組織を見倣えというのは飛躍しています。また太田氏は、ティアハイムに対して無知であると思います。

 さらに太田氏の、「日本の殺処分施設を公費で終生飼育をする施設に生まれ変わらせるべきである」も飛躍しすぎです。ドイツティアハイムでは、収容動物の安楽死も日常的に行なわれています。その根拠として、私はこれらの記事を書いています。元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ
 元ドイツティアハイムマネージャーが、ティアハイムで日常的に収容動物の安楽死が行われていたことを告発したブログを紹介したものです。その中では、元ティアハイムマネージャーは、ティアハイムでは、・攻撃的な犬は99%が安楽死、・資金難と収容スペース不足での収容動物の安楽死、・病気の動物に対する唯一の解決策は安楽死、・離乳前の仔猫は全て安楽死、と述べています。

 ドイツのティアハイムが「殺処分を行うのはゼロで、収容動物を終生飼育する」というのは、無知大嘘偏向です。次回は、ドイツのティアハイムが一般的に安楽死を行っているという根拠を、他の資料で補完しつつ、論じます(続く)。


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続・朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏は「犬や猫の生体販売を行うのは欧米先進国では極めてまれ」の根拠を示せ





Domestic/inländisch

 記事、朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏は「犬や猫の生体販売を行うのは欧米先進国では極めてまれ」の根拠を示せ、の続きです。太田匡彦氏による、「朝日新聞デジタル」の論説、Opinion 太田匡彦の暮らしの中の動愛法2 首都東京は動物愛護先進都市になれるか、で氏が述べている、「犬や猫の生体販売を行うのは欧米先進国では極めてまれ」が偏向ないし誤りであることを、さらに具体例を挙げて反証します。


 前回記事では、主にイギリスでの犬猫等の生体販売が法律で認められており、一般的に行われていることの具体例を挙げました。イギリスでの犬猫展示生体販売については、こちらの記事でも紹介しています。「イギリスは犬猫の店頭生体販売は禁じる法律があるため皆無である」は大嘘ー1「イギリスは犬猫の店頭生体販売は禁じる法律があるため皆無である」は大嘘ー2
 その他、ドイツにおける巨大生体販売ペットショップやポーランドでの生体展示販売を例示しています。今回は、その他の先進国各国でも、犬猫等の展示生体販売が行われていることを、いくつか例示します。

 スペインの例を挙げます。私のブロ友、三二一閣下様のブログ記事より引用します。彼はスペインに出張中に、バルセロナ市内でごく当たり前に、犬猫などの生体が展示販売されている様子に遭遇しました。以下が、そのブログ記事です。
 びっくりしたなぁ、もぅ FC2支店 動物愛護関連のトピックスをとりあげ、真の動物愛護とは何かを問いかけていくブログです EUに生体展示販売のペットショップがないというのは大ウソです(証拠画像あり)。2012年6月27日。


(画像)

 バルセロナ市内の犬猫の生体販売を行うペットショップの様子。

DSC_0218.jpg


 その他にも、you tubeにアップされている欧米の生体販売ペットショップの動画をアップします。まずイタリアの生体販売ペットショップです。「イタリアでは犬猫の展示生体販売が法律で禁じられているから、生体販売を行うペットショップはない」と言う愛誤ブログがありましたが?




 次は、アメリカの犬猫生体販売ペットショップをいくつか取り上げます。上)ニューヨーク、アッパーイーストサイド。中)ニュージャージー州。下)ハワイ州ホノルル。








 最後に、ブルガリアのペットショップです。以上は、英語検索でヒットしたものです。ドイツ語検索では、東欧や旧ソ連邦構成国、ドイツ語圏のペットショップの動画が多数ヒットします。限がないので、この辺で止めておきます。




 それにしても、三二一閣下さんのブログ記事のリンクにあった、マルコ・ブルーノ氏へのインタビュー、の回答の内容は酷すぎます。
 マルコ・ ブルーノ氏はオーストリア出身です。EUの事情が分かっているはずなのに、なぜ見え透いた嘘を平気で垂れ流すのでしょう。私は本ブログで、氏の意図的なドイツ語文献の、愛誤誤訳を何度か指摘しています。


Q.EU諸国にはペットショップはないのですか?
A.存在しますが、無責任や衝動買いをする人を無くす為、生体の販売は一切無く、グッズやフードの販売に限られています。

「イギリスは犬猫の店頭生体販売は禁じる法律があるため皆無である」は大嘘ー2





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Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare. eggmeg@hotmail.co.jp

(Summary)
Animal charities in England, want legislation barring the sale of dogs in retail premises over welfare and 'impulse buying' concerns.
“Dogs Trust is opposed to the sale of puppies through pet shops and other retail outlets, as they can encourage impulse buying,” they said .
The question is: should it be?
The British Parliament lacks the courage to bring in an out right ban on third party businesses selling puppies in England.
No-one believes it will be easy to stamp out the puppy farm trade.


 前回記事、「イギリスは犬猫の店頭生体販売は禁じる法律があるため皆無である」は大嘘ー1、の続きです。本記事では、イギリスでは店頭での犬猫などのペットの生体を展示販売することを禁じる法律はなく、合法的に行われていることを書きました。今回は、イギリスのペットショップでの生体販売に対する規定を設けた法律、The Pet animales Act 1951を紹介します。この法律では、ペットショップでの犬猫の生体販売を認めており、展示ケージの広さなどの基準を定めています。つまり基準を満たせば、展示生体販売をしても良いということです。


 「イギリスでは、犬猫などのペットの生体を展示販売することを禁じる法律がある。そのため、生体販売を行うペットショップはイギリスには存在しない」との記述がある愛誤団体などのHPが多数あります。もちろん、根拠となるイギリスの該当する法令とその条文を示しているものは一つもありません。
 犬猫などのペットの生体展示販売を禁じる法律はイギリスには存在しないから当然です。しかし、情報を公にするのであれば、最低限の責任感は持っていただきたいと思います。もう、絶句するとしか言い様がありません。以下に例示します。


仔猫ブリーダー 直販.NET
「動物愛護先進国のイギリスでは生体を販売しているペットショップはありません。なぜならば、法律で生体
の展示販売が禁止されている
のです」。

いぬログ ペット業界の問題点 飼い手のいないペットの真実
「イギリス、ドイツ、イタリアといったようなヨーロッパ諸国に見習い、日本もいい加減に生体の展示販売を禁止する法律を成立させる時期です」。

Sora Dog School はじめに
「イギリスにはペットショップはありますが、そこで犬の生体を販売することは禁じられています。日本とは違ってペットショップで犬を買うことはできないのです」。


 イギリスには、ペットショップでの生体販売に対する規定を設けた法律、The Petanimales Act 1951があります。この法律では明確に、犬と猫の生体販売をペットショップが行うことを許可しています。その上でペットショップでの、展示ケージの広さなどの基準を定めています。つまり基準を満たせば、展示生体販売をしても良いのです。以下に、本法の該当する条文を示します。
 The Pet Animals Act 1951 Licence Conditions 「ペットに関する法律 1951 ペットショップに対する許可要件」。


Further Recommendations
5 Categories of Animals Which a Pet Shop May Be Licensed to Keep
5-1 Dogs and cats (puppies and kittens).

7 Schedule 2, Stocking Densities - Juvenile Small Mammals
Rabbits up to 2kg kittens, ferrets, chinchillas,chipmunks
Minimum Cage Height 40cm
Minimum Cage Depth 30cm
Puppies to age of 12 weeks
Minimum Cage Height Double height at shoulder minimum 50
Minimum Cage Depth 0,9m

追加の推奨事項
5 ペットショップが扱うことが許可される動物のカテゴリー。
5-1 犬と猫(仔犬と仔猫)~以下略

7 一覧表2、展示販売の密度ー幼い小型の哺乳類
2kgまでのウサギ、仔猫、フェレット、チンチラ、シマリス
(展示ケージの)最低限の高さは40cmを要する。
最低限の奥行は30cm
12週齡までの仔犬
(展示ケージの)最低限の高さは、子犬の肩の高さの2倍もしくは50センチを要する。
最低限のケージの奥行 0,9m



 本法では、猫に関しては、展示生体販売に対しては、ケージの広さの最低基準は高さ30cm、奥行40cmです。仔犬の展示販売ケージの最低限の広さが奥行90cm、高さが50cmというのは、かなり狭いと感じます。日本のペットショップの展示環境の方が、まだ良好という気がします。むしろ本法では、観賞魚などの展示販売に関する、水質保全要件などの方が厳しいとさえ感じます。
 折々、日本の動物取扱業での、展示販売の基準についても調べて記事にします。イギリスでは、犬猫などのペットの生体の展示販売を禁じる法律が存在しないことはもとより、展示販売の要件においても、相当甘いと思わざるを得ません。日本のペット販売が特段イギリスと比べて、動物虐待的であるとか、動物愛護に配慮していないとは思えません。

 さて、yahoo!知恵袋ですが、この質問者は私です。イギリスでは、ペット(犬猫に限ってのことですか)の生体を店頭展示販売を禁じる...
 いかに「イギリスでは犬猫などのペットの整体展示販売が禁じる法律が有り、そのために生体販売を行うペットショップがない」という、誤った情報が流布されていることを示しています。
 
・saint5agurさん
「他人を論破したいときは自分でソースを捜すんですよ。在英ですが、犬猫の生体を売っている所は見たことがないです」。

 ソースは、「ハロッズの4階全フロアーは、生体販売を行うペットショップ、the pet kingdomと書いているではありませんか。私のブログにも、しばしばJPドメインでスイスやドイツ在住の方がご来訪されます。でも、私の生粋のドイツ人やアメリカ人のネット友人が言われることや、私が参加するドイツ、アメリカ、イギリスなどのBBSやフォーラムの内容で彼らが言うことは全く異なります。
 「日本ではあなたの国のことでこのような情報が流布されていますよ」とsaint5agurさんが書かれているような情報を伝えれば、彼らは「ポカーン」です。saint5agurさんは、スコットランドの洞窟で、クロマニヨン人のような生活をされてロンドンのことは存じないのかもしれませんね。ロンドンっ子は、ハロッズのペットショップのことは周知です。

・urarasampoさん
「Pet Animals Act 1951で定められた、ショップへの厳しく細かい規制を禁止と勘違いした人がそう書いたのでは?正しくは、『日本のショップのような劣悪な状態での展示販売は禁止』ですね」。

 この方は、英語か日本語、もしくは両方に不自由なようで。私がPet Animals Act 1951の全文に目を通した限り、到底「ショップへの厳しく細かい規制を禁止」とは思えません。犬猫に関しては、随分規制が緩いとさえ感じます。対して鑑賞魚の展示販売については厳しいです。
 私は、日本のペットショップの展示販売の基準が、イギリスの、The Pet Animals Act 1951での規定に比べて、著しく劣悪だとは思えません。

 yahoo!知恵袋ですが、回答者の方々は、もう少し責任を持って回答していただきたいと思います。質問者の方々なども回答に根拠がなければ、その回答を鵜呑みにすることはリスクがあるでしょう。
 次回は、他のヨーロッパ諸国やアメリカのペットショップでの生体販売の事情を紹介します。アメリカ、ロシアなどの旧共産圏や南欧の国々においても、ペットショップでの犬猫等のペットの生体販売は一般に行なわれています(続く)。


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「イギリスは犬猫の店頭生体販売は禁じる法律があるため皆無である」は大嘘ー1





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(Summary)
Animal charities in England, want legislation barring the sale of dogs in retail premises over welfare and 'impulse buying' concerns.
“Dogs Trust is opposed to the sale of puppies through pet shops and other retail outlets, as they can encourage impulse buying,” they said .
The question is: should it be?
The British Parliament lacks the courage to bring in an out right ban on third party businesses selling puppies in England.
No-one believes it will be easy to stamp out the puppy farm trade.


 朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏、「朝日新聞デジタル」の論説朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏は「犬や猫の生体販売を行うのは欧米先進国では極めてまれ」の根拠を示せ、の関連記事です。それらの記事では、「イギリスでは店頭での犬猫などの店頭生体販売を禁じる法律があるため、そのようなペットショップは皆無である」との情報が日本で流布されていますが、全くの大嘘であることを述べました。老舗百貨店ハロッズの主力フロアは全面が生体販売も行うペットショップでしたし、イギリス国内には普通に生体販売を行うペットショップが存在します。


 「イギリスでは店頭での犬猫などの店頭生体販売を禁じる法律があるため、そのようなペットショップは皆無である」と主張している愛護団体などのブログを例示します。よくここまで無責任で、口から出まかせの嘘を平気で公に垂れ流すことができるものだと感心します。


・ヘルプアニマルズ~ヘルプアニマルズ - ペットショップを考える
「イギリスでは 生体を展示販売する事は虐待とされ、生体を扱うペットショップはない」。

・犬が好き~ 2.動物愛護先進国の現状
「(イギリスでは)生体の展示販売は禁止されています」。

・yahoo!知恵袋ペットショップでの生体展示販売の問題点 、でのベストアンサー
「イギリスのように展示販売を全面禁止にする国もあります」(もう、絶句)。


 記事、朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏、「朝日新聞デジタル」の論説朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏は「犬や猫の生体販売を行うのは欧米先進国では極めてまれ」の根拠を示せ、では、イギリスでは老舗百貨店ハロッズの主力フロアが生体販売も行うペットショップだったことを述べました。今年閉鎖されましたが、あくまでも経営上の理由です。
 では、イギリスの犬猫などの生体販売の状況はどうなのでしょうか。ハロッズのペットショップ以外のマスメディアの、イギリスのペットショップ事情に関する報道を引用します。Daily mirror紙のインターネット版記事から。Is it time for the Government to ban the sale of puppies from pet shop cages?「国がペットショップの、ケージでの仔犬の展示生体販売を禁止する時期に来ているのでしょうか?」。2013年10月24日。


Animal charities want legislation barring the sale of dogs in retail premises over welfare and 'impulse buying' concerns
There’s no suggestion that what follows is illegal.
What you are seeing here are pictures of puppies being kept in glass-fronted cages in a pet shop - something I was surprised to find still happening in this country.
The shop is Jumanji Pets in Kilburn, North London.
Jumanji is not the only shop keeping puppies in-store.
 
動物愛護団体は、動物愛護上から、「衝動買い」の懸念のある店舗での犬販売を禁止する法律を求めています。
以下は、違法であるとは示されていません。
あなたがここで見ているのは、ペットショップのガラス張りのケージで飼育されている仔犬の写真です - 私はまだこの国でこのようなことが行われていることが驚きです。
その店はロンドン北部のキルバーンの、ジュマンジペットです。
店内で仔犬の生体販売をしている店は、ジュマンジだけではありません。



(画像)

 ペットショップ、ジュマンジでの子犬の生体販売。ガラス張りのケージの大きさも、日本の生体販売ペットショップと大差が無いように思えます。

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 このようなサイトもあります。イギリス国内の、ペットショップによる犬猫の生体販売を禁じることを求めている動物愛護団体のHPです。puppylovecampaigns。以下に引用します。


The British Parliament lacks the courage to bring in an outright ban on third party businesses selling puppies in England.
No-one believes it will be easy to stamp out the puppy farm trade.
But new regulations covering all potential retail sales channels
and placing strong conditions would be another large nail in its coffin.

イギリス議会は、イギリスでの仔犬を販売する第三者の事業を全面禁止にする勇気を欠いています。
誰もが、仔犬農場取引が根絶しやすいだろうとは考えていません。
しかし、すべての潜在的な小売販売ルートをカバーする新たな規制と、厳しい条件を課すことは、それ(犬猫の商業的生産と店頭生体販売)の根絶を早める大きなものになります(nail in its coffin~それの根絶、破滅を早めるものという意味の慣用句)。



 以上より、イギリスでは店頭での犬猫等の生体販売が法律で禁じられているわけではなく、また店頭での生体販売を行っている店が普通に存在していることがご理解いただけたと思います。しかしなぜ愛誤は、調べればすぐわかる大嘘を平気で付くのでしょうか。
 次回は現在のイギリスのペットショップの生体販売に対する規定を定めた法律、The Pet Animals Actについて解説します。本法では、ペットを店頭で展示販売する際の、最低限のケージの広さなどを規定しています。つまりイギリスでは、基準を満たせばペットの生体店頭販売をしても良いということで、犬猫等のペットの店頭での生体販売を禁じる法律はありません(続く)。


(追記)

 イギリスの、店頭生体販売ペットショップの事情については、こちらでも詳しいです。こちらの記事は、よく調べられて真実を書かれています。日本の動物愛護に関する評論の中では、珍しく良質の記事です。

動物虐待防止会 ■ 動物ジャーナル79 2012 秋   先進国って何? (四) 英国篇 その四  

朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏は「犬や猫の生体販売を行うのは欧米先進国では極めてまれ」の根拠を示せ





Domestic/inländisch

 記事、朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏、「朝日新聞デジタル」の論説の続きです。前回記事では、朝日新聞デジタルの太田匡彦氏の記事、Opinion 太田匡彦の暮らしの中の動愛法2 首都東京は動物愛護先進都市になれるか、での偏向、ないし誤りについて指摘しました。今回は氏が述べている、「犬や猫の生体販売を行うのは欧米先進国では極めてまれ」が偏向ないし誤りであることを、具体例を挙げて反証します。


 私は本ブログサイトで、日本で流布されている「ドイツでは店頭での犬猫などの生体販売が法律で禁じられているから存在しない」との情報が大嘘であることを具体例を挙げて反証しています。
 ドイツでは犬猫等の店頭生体販売を禁じる法律はなく、世界最大の店頭生体販売ペットショップは、ドイツのデュイスブルクにあります。ドイツでは、民間の業界団体(zzf)は犬に限り、店頭での生体販売を自粛する自主規制を行っていますが、全てのペットショップがこの団体に加入しているわけではありません。本団体に未加入のペットショップは、犬などの店頭生体販売を行うのは、法に定めた基準を守れば自由ですし、生体の店頭展示販売を行っています。また、本団体に加入してるペットショップでも、店頭生体販売が行われているとのPETAのレポートもあります。
 また、ポーランドなどの東ヨーロッパでは、仔犬仔猫を売る青空市があります。その販売環境は劣悪で商品の犬猫の健康状態もよくありませんが、極めて安価なため、ドイツなどの周辺国から犬猫を買い求める客が絶えません。記事検索 : Zoo Zajac

 ロシアやウクライナなどの、旧ソ連邦構成国では、生体店頭販売を行うペットショップは一般的です。倉庫のような空調のない店舗で、狭いケージに押し込まれた犬猫が山積みにされて売られています。その販売環境が劣悪であると、ドイツなどの動物愛護団体がしばしば問題視し、you tubeで動画をアップしています。

 イギリスですが、私はかつてかなり信頼できる媒体で「イギリスは法律で犬猫などの生体を、店頭で展示販売することを禁じている」という情報を見ました。そのため、コメントで「イギリスでは店頭生体販売を禁じているらしい」というコメントレスをしたことがあります。しかしそれは大嘘でした。イギリスには、ペットの店頭生体販売を禁じる法律はありません。昨年、読者様から「ハロッズの4階は全て、犬猫の店頭生体も行うぺットショップだ」という情報をいただきました。
 ハロッズは、イギリスでも最も歴史のある百貨店です。いわば、銀座の三越本店の主力階のフロアー全てが、店頭生体販売も行うペットショップであることと同じです。日本では考えられません。デパートで犬猫の生体展示販売を行うところはありますが、屋上の片隅で小規模に行っている程度でしょう。

 このペットショップはpet kingdomと言います。ハロッズは、このペットショップ、pet kingdaomの閉鎖を今年発表しましたが、あくまでも経営上の理由です。このペットショップは100年間もの長いあいだ、犬猫などの生体を展示販売し続けました。
 その報道です。イギリスの大手新聞社、The telegraph、のインターネット版記事から引用します。Harrods pet department to shut after nearly 100 years「(イギリスの老舗百貨店)ハロッズの約100年間続いたペット部門は、閉鎖を予定しています」。2014年1月10日。


Pet Kingdom customers could purchase almost any creature they wanted.Customers could purchase almost any creature they wanted.
After the act was passed Harrods’ Pet Kingdom, which first opened in 1917, had to limit itself to providing a rather more prosaic collection of dogs, cats, guinea pigs and hamsters.
Now the store’s new owners, have decided to close the fourth-floor department.
It will house an extension to its womenswear department.
Former customers have bemoaned the decision.
Anna Richmond-Dodd, who bought a French bulldog called Max from the store three years ago, said: “It’s a great shame, ”
However, the move has been welcomed by animal welfare groups, who argue that animals should not be bought from high street shops but through reputable breeders or rescue centres.

ペットキングダム(ハロッズのペット部門)の顧客は、彼らが望めば、ほぼすべての生き物を購入することができました。
(希少な外来種の販売を制限する)法律が可決された後は、ハロッズのペット部門、ペットキングダム(その開店は1917年でした)は犬、猫、モルモットとハムスターという、むしろより平凡なコレクションを提供することに制限されました。
現在、店の新しいオーナーらは、4階部門(生体店頭販売も行うペット部門)を閉店することにしました。
そこでは、婦人服部門の売り場が拡張します。
元顧客は、その決定を嘆きました。
3年前に、店からマックスと呼ばれるフレンチブルドッグを購入したアンナ・リッチモンド・ドッドさんはいいました。
「それは大変残念です」。
しかしその決定は、動物(犬猫などのペット)は大型店舗から買うべきではなく、評判の良いブリーダーか動物レスキューセンターを通じて入手すべきであると主張している動物愛護活動家らには歓迎されました。



 私は、イギリス在住のイギリス人の方(生粋のイギリス人です。在留邦人ではありません)から、以前より「ハロッズの4階フロアーは、全面店頭生体販売も行うペットショップだ」という情報をいただいています。また、「街中には、小規模の店頭で犬猫などを展示販売しているペットショップが普通に見られる」とも。
 また、イギリスには犬猫等のペットを、店頭展示販売を禁じる法律はありません。展示販売の基準を定めた法律はあります(それはすなわち、店頭展示販売を禁じていないという証左です)。

 ドイツ、イギリスは、西ヨーロッパの中でも、比較的動物愛護に進んだ国であるとされています。その両国において、犬猫等の店頭展示販売は普通に行なわれています。東ヨーロッパや旧ソ連邦の国々では、日本よりはるかに劣悪な環境で犬猫等が店頭展示販売されています。またアメリカにおいては、犬の店頭展示販売を禁じる法律はなく、極めて例外的に条令で禁じている自治体があります。
 太田匡彦氏は、「犬や猫の生体販売を行うのは欧米先進国では極めてまれ」の根拠を挙げていただきたいです。なお次回は、イギリスでは、犬猫等の店頭展示販売が禁じられれおらず一般に行われていることの根拠として、法律やその他の報道などを紹介します。


(画像)

 イギリス老舗百貨店、ハロッズ(Harrods)のペットフロアー、ペットキングダム(Pet Kingdom)の様子。4階のフロアー全てが犬猫等の生体販売を含む、ペットショップです。なお、ハロッズは、100年間続いたペット事業からの撤退を2014年に発表しました(太田匡彦氏の論説は、それより以前の2013年です)。これはあくまでも経営上の理由によるものです。


・ハロッズ店内の、pet kingdom入口。

Harrods1 (374x480)


・pet kingdomで店頭展示販売されている猫や犬。

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朝日新聞は狂気の動物愛誤メディア~太田匡彦氏、「朝日新聞デジタル」の論説





Domestic/inländisch

 私は過去記事で、朝日新聞の極めて偏った、そして誤りとも言える報道をいくつが取り上げています。今回は、Opinion 太田匡彦の暮らしの中の動愛法2 首都東京は動物愛護先進都市になれるか、を取り上げます。この論説においても、著しい偏向もしくは誤りがあります。


 「Sippo 朝日新聞デジタル」という、動物に関するニュースサイトの記事、Opinion 太田匡彦の暮らしの中の動愛法2 首都東京は動物愛護先進都市になれるか(2013年12月11日)を執筆した、太田匡彦氏は朝日新聞の大物記者で、以前から記名記事を執筆しています。2007年から、朝日新聞系雑誌、アエラの編集部記者として、同誌で動物愛護問題についての記事をいくつか書いています。
 太田匡彦氏のアエラの記事においても、酷い偏向誤りがあります。アエラの記事については、別の機会に論じます。Opinion 太田匡彦の暮らしの中の動愛法2 首都東京は動物愛護先進都市になれるかの問題の箇所を引用します。


東京には、欧米先進国では極めてまれな、小売業として犬や猫の生体を販売する動物取扱業者が全国で最もたくさんある。
そして自治体としての東京都(八王子市、町田市を除く)は11年度、犬猫あわせて2184頭を殺処分した。
小さなショーケースに子犬や子猫がずらりと陳列され、消費者が群がって歓声をあげる。
そこで衝動買いされた犬や猫は飽きられれば捨てられ、自治体が税金を使って殺処分する。
売れ残ったり、繁殖が終わったりした犬や猫の命は、人知れず消えていく。
動物愛護後進国・日本。
五輪後に使い道に困るようなハコモノを新設するくらいなら、老朽化した東京都動物愛護相談センターを建て替えることもできるはず。誰もが足を運びやすく、もちろん殺処分など行わない、ドイツの「ティアハイム」のような動物保護・譲渡施設に生まれ変わらせればいい。



 上記の「Sippo 朝日新聞デジタル」の、太田匡彦氏の論説を要約すれば次のようになります。

1、犬や猫の生体販売を行うのは、欧米先進国では極めてまれであるが、東京には多い。
2、ペットショップで買われた犬猫は、飽きられば捨てられ、自治体が公費で殺処分する
(1、2により、そのような国、日本は「動物愛護後進国」である)。
3、日本の殺処分施設を、殺処分を行わないドイツの「ティアハイム」のような動物保護・譲渡施設に生まれ変わらせるべきである

 私のブログ記事をお読みになられている読者様は、上記の主張がいかに偏向し、欺瞞に満ちたものであるということがお分かりだと思います。
 既に、「1、犬や猫の生体販売を行うのは、欧米先進国では極めてまれ」という点では、世界最大の生体販売ペットショップがドイツにあること、ドイツ・ポーランド国境付近では、劣悪な環境で、犬猫が大量に青空市で販売されておることなどを私は紹介しています。次回以降は、イギリスの老舗百貨店、ハロッズのメインの4階フロアーの、生体販売を含むペットショップを紹介します。例えれば、銀座三越の4階フロアー全てがが、生体販売を含むペットショップということです。日本では都心部では、犬猫の生体は、せいぜいデパートの屋上の片隅で小規模に売られるくらいでしょう。ことさら欧米が日本と比べて、犬猫の生体販売が極めて稀とは思えません。


(画像)

 イギリス老舗百貨店、ハロッズ(Harrods)のペットフロアー、ペットキングダム(Pet Kingdom)の様子。4階のフロアー全てが犬猫等の生体販売を含む、ペットショップです。なお、ハロッズは、100年間続いたペット事業からの撤退を2014年に発表しました(太田匡彦氏の論説は、それより以前の2013年です)。これはあくまでも経営上の理由によるものです。


・ハロッズ店内の、pet kingdom入口。

Harrods1 (374x480)


・pet kingdomで店頭展示販売されている猫や犬。

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 また、「2、ペットショップで買われた犬猫は、飽きられば捨てられ、自治体が公費で殺処分する」についても、既に統計上公的殺処分される犬猫のうち、ほとんどが離乳前の野良猫であることも統計資料を用いて私は紹介しています。また成犬猫であっても、ほとんどが雑種です。ですから、ペットショップで売られた犬猫が公的殺処分される率は極めて稀です。
 次回以降は、新たな統計を引用しつつ、補完します。太田氏の本論説は、読者に「殺処分される犬猫の多くがペットショップにより販売されたもの」という誤解を招きます。

 「3、日本の(公的)殺処分施設を、殺処分を行わないドイツの『ティアハイム』のような動物保護・譲渡施設に生まれ変わらせるべきである」については、全く論理の飛躍も甚だしいですし、何重にもあやまりを冒しています。
 ドイツのティアハイムは日常的に殺処分を行っています。次回以降の記事では、ティアハイム自身が公に収容動物の「安楽死」を行っていることを公表しているケースを紹介します。また、ドイツのティアハイムは、全てが民営です。多くの運営資金は、不要ペットの引受手数料とそれらの高額なペットの再販売、さらには老犬老猫ホームの高額な飼育委託料という営利事業で得ています。もちろん寄付や会費も収入源ではありますが。公費補助はありますが、僅かです。
 公費で民間施設であるティアハイムのような施設を作れというのは、主張に飛躍があります。またドイツのティアハイムが、公営だと誤解を招く記述で問題があります(続く)。

続きを読む

続・警察官が犬を積極的に射殺処分することに対しての一般のドイツ人の反応





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Bitte senden Sie mir Ihre Kommentare. eggmeg@hotmail.co.jp

(Zusammenfassung)
aktiv zu Dass ein Polizist erschossen einen Hund.
Wie die Deutschen in der Regel denken?
Polizei erschießt Hund auf Berliner Spielplatz


 記事、警察官が犬を積極的に射殺処分することに対しての一般のドイツ人の反応、の続きです。前回記事では、ドイツベルリン州、ノイケルンでの警察官による犬の射殺処分について紹介しました。この事件を受けて、ベルリンの弁護士が自らのブログでフォーラムを開催し、一般からの投稿を募りました。今回はそのフィーラムの投稿を紹介します。不適正飼育の犬の飼い主や犬に対する批判や、警察官が犬を射殺処分することに対しては概ね肯定的な意見が多かったです。


 問題のブログから引用します。polizei erschiesst hund「警察官は犬を射殺した」2011年1月6日。Rechtsanwalt Carsten R. Hoenig「カールステン・R・ホエニッヒ弁護士のブログ」。 

6-format36.jpg


Andreas Moser
Als Jogger kann ich nur sagen: Tötet so viele Hunde wie möglich!

アンドレアス モーザー
私はジョガーとしての立場から言います。「できるだけ多くの犬を殺せ!」。


unitedbrand
Wenn dann gehören die Hundebesitzer getötet, die ihre Köter nicht anleinen und mit Beißkorb versehen.

ユナイテッドブランド
それとリードや口輪をつけない、殺された犬の飼い主も殺されればいい。


Martin
Tötet lieber alle Menschen die grundlos „Tiere töten“ schreien. Dann wär der Anfang für eine bessere Welt gemacht.
Dann wär der Anfang für eine bessere Welt gemacht

マーティン
むしろ「動物を殺す」人間全ては、殺すことを好むからだという(犬を殺すことに反対する人のたちの)絶叫には根拠がない。
そして事態は、改善の方向へ向かいます。


Andi
Hunde sind doch haram.

アンディ
犬は現在非合法(=haram。イスラム教の戒律での禁止事項。かつて移民のトルコ人の放し飼い犬が死亡事故を起こしたことに対する皮肉と思われます)なんですよ。


jogmich
Wenn des Menschen bester Freund zur Bestie wird
Ein dreijähriges Mädchen wurde von vier Bullterriern totgebissen.
So etwas passiert mehrmals jedes Jahr und die Politik schreckt immer wieder vor Totalverboten für gefährliche Hunderassen zurück.
Für den Staffordshire-Terrier besteht ein Importverbot.
Leider werden nicht alle Hunde dieser Rasse eingeschläfert.

ジョグニッヒ
3歳の女の子は、4頭のブルテリアに咬み殺されました。
このような事件は毎年数回起きますし、そして政策は、危険な犬の全てを禁止する以前に再び後退しています。
スタッフォードシャー・テリアは、輸入は禁止されています。
残念ながら、この品種の犬の全てを安楽死させていません。


Andreas
@ Jogmich:Mit Importstop und Vernichtung aller hier noch lebenden.
Was für eine schöne Welt.
Aber durchaus Menschlich, und vor allem sehr deutsch, dieses Lösungsdenken.

アンドレアス
ジョグニッヒさん:それらの犬は輸入禁止とし、まだ生きているものは皆殺しにすればいい。
そうすればどれほど素晴らしい世界になるだろう。
しかしこの解決策の考え方は、人道的で、そして何よりも全てのドイツ人のためです。


Tourix
Offenbar gibt es tatsächlich Leute, für die ihre Hunde wichtiger sind als ihre Mitmenschen.
Für solche Leute gibt es ein Wort: „Asozial“ !

ツーリックス
自分の飼い犬が、同朋である人類よりも大切だという人たちが実際にいるのが明らかです。
「反社会的」そのような人々のためにの単語があります!


Tourix
Sondern mit dem absolut unfähigen und vollkommen verantwortungslosen Verhalten einiger Hundehalter.
Man benötigt keinen Wesenstest für die Hunde sondern einen Idiotentest für die Hundehalter.

ツーリックス
何人かの犬の所有者は、絶対的に無能で行動は完全に無責任。
犬の気質テスト(ドイツでは、例外的に禁止犬種を飼育する場合は犬の気質テストがあり、それに合格しなければ飼育できません)は必要ありませんが、飼い主のためのバカテストは必要です。


SEB
Oder würden Sie das Leben Ihrer Kinder riskieren, nur um einen aufs töten trainierten Hund auf einem Spielplatz nicht erschießen zu müssen?

児童公園で、唯一殺すことだけを訓練された犬を射殺する必要がなければ、あなたの子供たちの命が危険にさらされるでしょう。


 このフォーラムでは、概ね、本事件で警察官が犬を射殺したことに対しての賛成意見が多いです。また、不適正犬飼い主に対する批判も過激です。もちろん、ドイツにも犬愛誤は存在しますので、そのような方の意見もあります。犬の射殺に批判的な意見は、この方のように例外です。


heuteodermorgen
Meiner Erfahrung nach sind es 50/50 Fälle. Hundehalter / Nicht-Hundehalter.
Und nur weil ein Hund „keine Menschenrechte“ hat, heisst es nicht, das ein Hund generell keine Rechte hat oder eben haben sollte.

ハイトオーダーモルゲン
私の経験では、犬の飼い主と、(噛まれた)犬の飼い主ではない方の落ち度は50/50です。
犬には「人権がない」からといっても、それが犬が権利を持っていないということを意味するものではありませんし、あるいは犬でも権利を持っている必要があります。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

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