「野良猫や放し飼猫は、ネズミ駆除には効果がない」という学術論文
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(Summary)
Stray cats prey on rats is rare.
Therefore, there is no correlation in the population of rats and stray cats population.
"stray cats combating rats" It is big lie.
Stray cats and rats also brings the expansion infection risk.
It is to preserve stray cats, brings only increase risk of infection.
「野良猫を温存し、猫の放し飼いを容認すべきだ」と主張する愛誤の主張の根拠の一つに、「猫によるネズミ駆除効果」があります。しかし野良猫や放し飼い猫によるネズミ駆除効果がないことは定説であり、学術論文もあります。むしろ野良猫放し飼い猫は、感染症の拡大というマイナス効果の方が高いのです。
猫とネズミの関係を学術調査した研究報告は、PLoS ONEというアメリカの、科学論文誌のインターネット版に掲載された論文があります。以下に引用します。Trophic Garnishes: Cat–Rat Interactions in an Urban Environment「栄養の付加:猫とネズミの都市環境における相互作用」2009年6月3日。
We characterized house cat predation on Rattus norvegicus,and its population effects in an urban area as a model system.
Three aspects of predation likely to influence population dynamics were examined; the stratum of the prey population killed by predators, the intensity of the predation, and the size of the predator population.
Perturbations removed an average but had no negative long-term impact on the size of the rat population.
The top predator in this urban ecosystem appears to have little impact on the size of the prey population, and similarly, reduction in rat populations doesn't impact the size of the cat
population.
Jackson found that Norway rats were food items in only 6.7% of feral cat feces.
The abundance of rats was independent of the numbers of cats
In addition, both are reservoirs of pathogens affecting human and other populations.
(ネズミの)個体数増減に影響を与える可能性が高い(猫による)捕食の三つの要素により、・猫に殺されるネズミの数、・猫の捕食傾向の強さ、・および猫の個体数を母集団として調査しました。
我々はドブネズミの、イエネコの捕食による都市部での個体数の影響を、特徴的なモデルシステムにしました。
(猫による)攪乱は、平均してネズミを減らすことはなく、長期的にはネズミの群れの大きさを減らすという影響を及ぼしませんでした。
都市の生態系の上位捕食者(猫)が獲物(ネズミ)の個体数にほとんど影響を与えないことが明らかになり、同様に、ネズミの群れの個体数減少は、猫の数の多さには影響されません。
ジャクソン(研究者)は、野良猫の糞の内で、餌となるドブネズミの割合はわずか6,7%であることを発見しました。
ネズミの個体数は、猫の数とは無関係でした。
さらには、猫ネズミとも、ヒトおよび他の生物に悪影響を及ぼす病原体の言わば貯水池です。
上記論文の要旨をまとめます。
・都市部における野良猫のネズミ捕食行動は限定的である。
・野良猫の数とネズミの数との相関性はない(野良猫を温存することは、ネズミ駆除効果はない)。
・野良猫もネズミも、寄生虫や感染症の拡大要因である(つまり野良猫を温存するということは、感染症リスクのみ高まるという負の効果しかもたらさない。
この学術研究は、広範囲にデータを集め、統計処理を行った信頼に耐えうるものです。実際の経験からも、野良猫や放し飼い猫がネズミを捕獲するのは限定的で、野良猫放し飼い猫によるネズミ駆除効果はほぼないとされています。
かつて船に猫を乗せ、ネズミ対策としたのは、当時は有効な殺鼠剤やくん煙剤がなかったために、猫を利用せざるを得なかったからです。また航海中は、猫は慢性的な飢餓状態に置かれ、ネズミを捕食せざるを得ない状態に置かれたからです。都市部で十分に餌がある状態の野良猫放し飼い猫に、ネズミ駆除効果を期待する方が間違っています。
また本論文でも指摘されていますが、野良猫放し飼い猫は、ネズミと同等に感染症拡大リスク要因となります。猫にネズミ駆除効果がなければ、猫による感染症拡大という、マイナス効果しかもたらしません。むしろ猫がトキソプラズマに感染したネズミを捕食すれば、その猫がトキソプラズマに感染し、糞によりさらにトキソプラズマの感染を拡大します。
宮崎県の口蹄疫の感染拡大の一因は、畜舎に自由に出入りする野良猫放し飼い猫であるとの、宮崎大学農学部の論文があります。またNHKの報道によれば、和歌山の養鶏場での鳥インフルエンザ感染は、放し飼い猫によるものとしています。
しかし獣医師という肩書きを自称しながら、これらの学説に真っ向から反対し「野良猫放し飼い猫によるネズミ駆除効果」を過大に評価し、「野良猫の温存、猫の放し飼い容認」を主張している方がいます。かの愛誤のカリスマ的存在の京子アルシャー獣医師です。
野良猫もしくは猫の放し飼いは、猫にとっても過酷な環境であり、動物愛護にも反するとアメリカの多くの獣医師会が声明を出しており、日本の複数獣医師会も追随しています。京子アルシャー獣医師の、獣医学公衆衛生分野での定説に対する無知は、獣医師有資格者であれば信じがたいです。また生態学や動物愛護に対してもです。京子アルシャー獣医師は、「野良猫温存論~ネズミ駆除効果がある」と、face bookで意見表明をしています(続く)。
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