愛誤は例外なくストローマン(straw man)である
Domestic
まずストローマン(straw man)の定義から説明します。ウィキペディアより、ストローマン。「ストローマンは、議論において対抗する者の意見を正しく引用しなかったり、歪められた内容に基づいて反論するという誤った論法、あるいはその歪められた架空の意見そのものを指す」。愛誤と言われる人たちの反論は、ほぼ例外なくストローマンです。
さらにウィキペディアの記述を引用します。
相手の意見を誤解してみせたり、正しく引用することなく歪める、または誇大に解釈すれば、その意見に反論することは容易になる。
この場合、第三者からみれば一見すると反論が妥当であるように思われるため、人々を説得する際に有効なテクニックとして用いられることがある。
手順
1、相手の意見の歪めた説明を相手が提示したものとして引用する。
2、これに対する自らの反論を示し、論破されたものと扱う。
3、相手の意見に同調する不完全な擁護意見を持ち出し、充分な主張・再反論がされたようにみせかける。
4、批判されて当然である(本来無関係でも一見関係のありそうな)問題や考え方を創造し、さも相手側の意見はこれを象徴するものとして強く非難する。
しばらく前に私のブログに異常に粘着して、ほかの読者様から「ストローマンだ」と指摘された人がいました。あだ名は「藁人形君」。まさにウィキペディアの定義通り、典型的な「ストローマン」でした。1、私の記事で記述していないことを勝手に捏造しては、2、それに反論し、さらには3、同類の愛誤の同調を呼び込み、4、本論とは無関係な人格批判を行いました。
それと全く同じ「ストローマン(ウーマンか)」が出現しています。以下に例示します。犬と生きる社会。
チッチ | 2013年09月23日 14時50分
1、tunafishermann様、German hunters under fire for killing domestic catsは23 Oct 2005日付で古い記事です。
4、兵庫のさんかくたまごさんは典型的な2チャンネラーで、「在特会」もどき。
1、上記の記事も8年以上も前に、反愛護板の2チャンネルで出回ったソースのようです。
2、さんかくさんのソースはそういうものが多く、リアルタイムの時事について時系列に沿った理解はしていません。
3、発信情報の間違いを指摘しても学ぶ姿勢がないので、相手にするだけ時間の無駄です。
最初に自己主張ありきで、都合の良い部分だけを都合の良いように誤解釈しています。
不正確なので信頼出来るサイトではありません。
上記のコメントでは、私のドイツの犬猫狩猟駆除に関するソースが古い、だから記述は信用できないと述べられています。確かに私は、イギリスtelegraph紙の、2005年のインターネット版記事も引用しています。しかしこの記事を引用したのは、ドイツでの狩猟駆除が外国でも批判されていること、及び日本人は独語より英語の方がわかりやすいであろうという理由です。
この記事を引用したのは、2013年4月3日です。イギリスのメディアが動物愛護問題で名指しにした国とは?ー1。私は、可能な限り、引用するソースは最新のものを用いており、なおかつ重要な事項については信頼できる複数の資料を用いています。2005年のtelegraph紙の記事を引用したのは例外で、理由は述べた通りです。
telegraph紙の記事を引用する以前、以後にも私は、度々ドイツでの犬猫狩猟駆除を取り上げており、複数のドイツの信頼できる統計及び大手メディアの最も新しい数字を用いています。telegraph紙の記事を引用する前は、ヨーロッパで最大部数を誇るドイツの猫愛好家向け雑誌、geliebte-katzのインターネット版の2012年の記事を引用しています。
その中では、ドイツにおける犬猫の狩猟駆除数は猫40万匹、犬6万頭とされています。公的殺処分を行っている日本は動物愛護後進国なのかー2。2012年11月。
その後の記事で引用したドイツの犬猫狩猟駆除数は、2012年の推計値で猫40万匹、犬6万5千頭です。最も新しい推計値です。根拠は、2013年のHaustier-Abschuss durch Jägerです。この数が発表された後は、これを用いています。
例えば、このような記事です。日本の犬猫殺処分制度は、動物愛護にも配慮しつつ、かつ世界で最も優れているー3。2013年10月。
つまりチッチ氏が指摘した、私の記事は引用したソースが古いから信用できないという指摘は誤りです。ドイツ犬猫狩猟駆除に関する、私が引用したソースの中で、最も古いもの(古いソースを引用した理由は既に述べた通り)をことさら取り上げるのは、まさにウィキペディアの「ストローマン」の定義、「1、相手の意見の歪めた説明を相手が提示したものとして引用する」です。
さらに、「リアルタイムの時事について時系列に沿った理解はしていません」は「2、これに対する自らの反論を示し、論破されたものと扱う」、「学ぶ姿勢がない。最初に自己主張ありきで、都合の良い部分だけを都合の良いように誤解釈。不正確なので信頼出来るサイトではありません」は、「3、」に該当し、「典型的な2チャンネラーで、『在特会』もどき」は、「4、批判されて当然である(本来無関係でも一見関係のありそうな)問題や考え方を創造」です。見事に「ストローマン」です。
ドイツの犬猫狩猟駆除数ですが、時系列に見れば一貫して増加しています。2012年の推計値が最も多いです。2000年以前は、狩猟駆除数は、猫20万匹台でした。http://www.diss.fu-berlin.de/diss/servlets/MCRFileNodeServlet/FUDISS_derivate_000000001518/03_einl.pdf;jsessionid=A6EA873F913E8811ED4EDD37BF002D14?hosts=では、1997年の猫狩猟駆除数は25万匹です。それ以外に、虐待死(mutwillig~わがままに、意図的に殺す。おそらく狩猟免許を持つハンターでない者が行う猫殺害でしょう)が7万匹あります。
私は基本的には、海外のソースをそのままご紹介するというスタンスです。ドイツにおける、犬猫の狩猟駆除数の時系列推移も記事にする予定です。なお、今年は、ドイツ動物保護法、ドイツ連邦狩猟法とも大きな改正がありました。概して言えば、動物に対しての「管理」をより強化したと言えます。ドイツにおいては、禁止する犬種や危険な犬の強制安楽死のための法整備や犬のリード義務の法制化など、周辺法規でも「管理」面で強化しています。
猫に対しても、条例レベルで猫の登録と無登録の野良猫への給餌を刑事罰を持って禁じるなど、管理を強化しつつあります。それはヨーロッパ、アメリカでも共通した潮流です。日本はその流れに逆行しています。それは折々記事にします。
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