ドイツが公的殺処分の適用緩和なども含めて、犬の飼育規制を厳格化した理由





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(Zusammenfassung)
Deutschland war ein streng Hundezucht Vorschriften,2000er Jahre und später.
Weil,Im Jahr 2000,Zwei Hunde getötet einen Jungen von 6 Jahre alt.
Aber in Deutschland,Mehrere Menschen sind getötet jedes Jahr in den Hund.
Also Ich glaube, Deutschland war ein strenger Zucht Regulierung der Hund korrekt ist.



 ドイツでは2000年代以降に、犬の飼育規制強化のために法律を制定しました。それにより危険とされる犬種の飼育禁止や、行政当局や警察による犬の、強制的な公的殺処分の権限が強化されました。背景に、2000年に6歳の少年が2頭の犬に咬み殺された事件があったからです。しかしドイツでは、その後も毎年数人の人が犬による咬傷事故により亡くなっています。


 2000年に、ドイツで6歳の少年が2頭のピットブルという品種の犬に咬み殺されるという、悲惨な事件が発生しました。駆けつけた警察官は、その場で2頭のピットブルを射殺しましたが、少年を助けることはできませんでした。以下の画像は射殺された、2頭のピットブルの死体と現場検証の様子です。
 画像は、Die Katastrophe mit den Hunden in den Häusernvon Michael Palomino (2010)、「家庭での犬被害」マイケル・パロミノ 2010年から引用しました。


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 ドイツでは、2001年には連邦法である、Gesetz zur Beschränkung des Verbringens oder der Einfuhr gefährlicher Hunde in das Inland「ドイツ国内における危険な犬の入国又は移動の制限に関する法律」が成立施行しました。それを受けて各州は、禁止する犬種などに対する具体的な対応策を定めた州法を制定しました。
 その中でも、Gesetz über das Halten und Führen von Hunden in Berlin「犬の飼育に対する指導に関するベルリン州法 2004年施行」は、ドイツの中でも厳格であるとされています。

 本法では禁止する犬種とその雑種(と思われるものを含む)の飼育繁殖、州内持ち込みを禁止し、さらにそれらの犬(咬傷事故をおこしていなくても)や、それ以外の犬種でも咬傷事故をおこしたり、危険な行動を起こすなどの社会不適合の犬を行政当局や警察が強制的に殺処分させることができることが規定されています。事実ベルリン州では、毎年一定数の、行政による犬の強制殺処分が行われています。
 しかし犬の飼育規制を強化する立法措置を行っても、ドイツでは毎年数人の方が、犬による咬傷事故で亡くなっています。以下は近年のドイツ国内での犬の咬傷事故による死者数の推移です。


(グラフ)

 青は旧西ドイツ域内、赤は旧東ドイツ域内での犬による咬傷死亡事故者数です。意外ですね。野犬が多いといわれる旧東ドイツの地域より、旧西ドイツ地域の方が、死亡事故が多いです。
 ドイツ国内での咬傷事故をおこした犬は、野犬ではなく不適正飼育者の飼い犬が主です。

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 ドイツでは、かつてより飼育動物に対する管理強化を進めていると感じます。私は、犬による咬傷死亡事故が一定数あるドイツにおいては、その選択は正しいと思います。今年はTierschutzgesetz「ドイツ連邦動物保護法」とJagdgesetz「ドイツ連邦狩猟法」の大改正が行われました。両法の改正点の傾向としては、動物の愛護保護から管理の厳格化と言う変化が感じられます。
 今年は日本も、動物愛護管理法の改正年ですが、ドイツとは真逆の方向(管理飼育の後退化)だと思います。折々ドイツのTierschutzgesetz「動物保護法」、Jagdgesetz「狩猟法」と、日本の動物愛護管理法の改正点を紹介し、対比させたいと思っています。

 言えることは、仮に殺処分数を減らそうとすれば、飼育の厳格化が必要です。対して管理が甘い飼育を容認するということは、殺処分が増えることもやむを得ないとうことです。それはトレードオフの関係で、普遍的な原理です。
 ドイツの近年の、強制的な殺処分も辞さない犬等の飼育規制強化は、かつての行き過ぎた犬保護の反動とも言えるかもしれません。例えれば地域猫は、管理飼育とは逆行です。管理が甘く、かつ殺処分を減らすことの両立はありえません。


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警察官が公道上で犬を射殺、ドイツ世論の76,32%が警察官による犬射殺を支持した





 ドイツミュンスター市において、2013年2月21日に警察官は2頭のアメリカン・スタッフォードシャーテリア種の犬を路上で射殺しました。ドイツでは、危険な犬、危険と思われる犬を公の場で警察官が射殺駆除することは正当な職務であり、しばしば行われます。大手メディアが、警察官が犬を積極的に射殺駆除することについてアンケートを行いました。結果は76,32%が賛成しています。


 ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州ミュンスター市において、2013年2月21日に、首輪と飼い主明示のないアメリカン・スタッフォードシャーテリア種の犬が公道上で3頭発見されました。市民の通報を受けて警察官が駆けつけ、3頭のうち2頭を拳銃で殺害しました。アメリカン・スタッフォードシャーテリアは、いわゆる闘犬のカテゴリーに含まれ、ドイツの多くの州では飼育が禁止されています。法律により行政が強制収容し、殺処分を行なう(ベルリン州など)こともあります。この事件では、犬により怪我をした人はありませんでした。
 以下に、その事件を引用します。ドイツミュンスター市のローカルニュースサイト、muensterschezeitungからPolizei tötet Hunde「警察官は犬を殺害した」。


Ohne Halsband und Chip.
Bei den Hunden handelt es sich um American Staffordshire Terrier,so genannte Kampfhunde, zwei Rüden undeine Hündin.
Ohne Halsband und – wie sich später herausstellen wird – auch ohne Chip, wie es gesetzlich vorgeschrieben wäre.
„Die beiden Rüden haben auf einmal ein explosionsartiges Aggressionsverhalten gezeigt und sich ineinander verbissen“, sagt Polizei-Pressesprecher Jan Schabacker.
Nach einer Viertel stunde Kampf, bei dem sich die Hunde regelrecht zerfleischt hätten, haben Beamte die Rüden erschossen.
„Es gab keine andere Möglichkeit“, sagt Schabacker.

犬には、首輪と飼い主明示がありませんでした。
犬はオス2頭メス1頭で、アメリカン·スタッフォードシャー·テリア種で、いわゆる闘犬として知られている犬種でした。
それらの犬は、飼い主明示なし首輪なしでした。
飼い主が後で判明したとしても、飼い主明示と首輪は法律で規定されています。
「2頭のオス犬が突然激しく、攻撃的な行動をお互いにしつこく行ったのです」と警察の広報担当官のヤン・シャバッカー氏は述べました。
15分間の闘争ののち、犬たちは文字通り、ズタズタになりました。
そして警察官はその犬たちを射殺しました。
「他には方法はありませんでした」と前述シャバッカー氏は述べています。



 この事件では、人が犬に噛まれて怪我をするという人身事故は一切起きていませんでした。この事件を報道したメディアは、緊急にHalten Sie es für richtig, dass die Polizisten die zwei aggressiven Hunde erschossen haben?「あなたは警察官が積極的に2頭の犬を射殺したことを正しいと思いますか?」というアンケート調査を行いました。
 結果は以下のとおりです。

・76,32%~はい。犬は無関係な人を危険に晒す可能性があるから。
・18,62%~いいえ。犬は何も人に危害を加えていませんでした。
・5,06%~分からない。

 日本で同様な事件が起きれば、愛誤が大騒ぎして大変なことになるのは明らかです。所管の警察署長や犬を射殺した警察官の罷免請求ネットテロで、所管の警察署の業務は麻痺するかもしれません。警察庁にも抗議が殺到する可能性大です。本当に関わった警察官は、罷免に追い込まれるかもしれません。
 ドイツでは、上記の事件の他にも、警察官が公の場で犬を射殺駆除することは度々あります。次回は、そのほかの事件もご紹介します。ドイツを含めて西ヨーロッパ先進国の多くやアメリカの州では、いわゆる闘犬と呼ばれるカテゴリーの犬種の飼育を禁止し、場合によっては行政が強制的に殺処分します(ドイツ、ベルリン州などは厳格です)。禁止犬種を多くの国が法制化したきっかけとなる事件が2000年にドイツで起きました。2頭のピットブルが6歳の少年を噛み殺したのです。その時も、警察官によって犬は現場で射殺されました。

 ところでこのように、警察官が犬を射殺するのは公的殺処分そのものではないのでしょうか?「ドイツが犬猫殺処分ゼロ」って?いったいどういうことなんでしょう。
 また人身事故を全く起こしていない犬を公道上で射殺することを8割近くの世論が支持する国民性を「ドイツは日本のように安易に犬猫を殺さないという思想が根付いている」「日本は犬猫を容易く殺す」という根拠は何なのでしょうね???そのような主張をされている方は、是非具体的に、ドイツの法律制度などを(ドイツ語原文でなんという法律でなんという制度なのか。または公的統計、公的部門による見解、マスメディアの報道など)示していただきたいです。


(画像)

 その後、射殺処分された2頭の犬。パトロールカー内部から撮影。ミュンスター警察提供。

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Um die Menschen von der Universität Deutschland, der Schweiz, Belgien, Österreich und Deutschland.
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ヨーロッパは猫TNRを否定し殺処分を支持した(2010年オーストリア飼育動物保護会議)ー1





 私は過去記事で、アメリカの複数の政府機関が2009年に、TNRを完全に否定したことを取り上げています。ヨーロッパにおいても、複数の機関でTNRは否定されました。本記事では、2010年にオーストリア連邦農林省及び環境水資源省と、オーストリア農業畜産研究施設、Forschungsanstalt für Landwirtschaft Raumberg-Gumpenstein 「ラウムベルググンプスタイン農業研究センター」共催の、ヨーロッパ各国の行政担当者や研究者等を招へいして行われた「飼育動物保護会議」を紹介します。本会議では殺処分を支持し、猫TNRを否定しました。


 私は過去記事で、複数のアメリカ政府機関が猫のTNRを否定する見解を示していることを記事で取り上げました。例えばこのような記事です。
 アメリカ連邦政府は、明確かつ完全にTNRを否定しました
。アメリカ連邦政府、魚類野生動物サービス庁(U.S. Fish and Wildlife Service )は、2009年に「TNRは『成功例はただの一つもない』(There was no “success” story)」と自らのHPで明確に記述しています。

 一方ヨーロッパにおいても、時期を同じくして複数の機関がTNRを相次いで否定しました。例えば、2010年にオーストリアで、オーストリア連邦農林省、環境水資源省、およびオーストリア連邦の農業研究機関、Forschungsanstalt für Landwirtschaft Raumberg-Gumpenstein 「ラウムベルググンプスタイン農業研究センター」により開催された、「飼育動物保護会議」です。なお、本研究機関「ラウムベルググンプスタイン農業研究センター」は、農業分野では、ヨーロッパで大変権威のある機関です。Raumberg wiki
 以下に、会議議事録を引用します(10ページに引用の記述があります)。Nutztierschutztagung Raumberg-Gumpenstein 2010「ラウムベルググンプスタイン農業研究センター 飼育動物保護会議2010年」。
 まず前提として、「野良化したペット(犬猫)を限られた公的予算を用いて収容保護すべきではないし、殺処分されなければならない」という意見がのべられています。その根拠は、ドイツの研究者とドイツミュンヘン大学の共著による文書です。


Nutztierschutztagung Raumberg-Gumpenstein 2010

Bei aufgegriffenen Heim tieren entsteht ein Konflikt zwisch ender Verpflichtung der öffentlichen Hand zur Sparsamkeit(bei jeweils begrenzten Budgets) und dem Tierschutz.
Aufgegriffene Wildtiere verursachen ungelöste Prob-leme, da die Tierheime für deren Unterbringung nichteingerichtet sind.
Tiere, die nicht unterzubringen sind,müssen getötet werden.
Zusammen mit Herwig Grimm,Uni München, wurde ein ethischer Codex zur Rechtferti-gung der Euthanasie „überflüssiger“ Tiere entwickelt.


飼育動物保護会議 Raumberg-Gumpenstein 2010年

限られた公的予算で、野良化したペットを収容する公的機関の義務は、予算の削減という点から対立を生じさせています。
ティアハイムは、それらのペットを収容する前提では運営されていないので、捕獲した野良化したペットの未解決の問題を引き起こします。
それらの動物は収容保護されるべきではないし、殺処分される必要があります。
ハーウィググリムとミュンヘン大学(ドイツ)は共同で、余剰な動物(野良犬猫)の安楽死の正当化のために倫理的な文書を作成しています。



 同会議では、「野良化したペット(犬猫)は、公的予算の助成でティアハイムに収容するべきではないし、殺処分されなければならない」の、殺処分に代わる方法としてTNRも論じています。しかし同会議では、TNRを否定する結論にいたりました。次回は、同会議でTNRを否定した根拠をご紹介します。(続く)。


(動画)

Panda the Guide Horse Rachael Ray「パンダという名の盲導馬」。

家賃を滞納、飼い猫を部屋に置き去りにして夜逃げしたバ借主





 私の愛読する、不動産賃貸業をされている方のブログがあります。やはり所有物件内で野良猫に餌やりされるなどの被害が書かれています。最近、このブログ読者様が「家賃を滞納した入居者が夜逃げしたが、室内に飼い猫が残されている。どうしたらよいか」と質問されていました。


 問題のブログ記事です。「自主管理大家の日々」質問にお答えします。2013年7月23日。以下に一部を引用します。


(質問)
入居者様と全く連絡が取れなくなり、管理会社さんが合鍵で部屋の確認をしたところ部屋は残置物だらけで猫までそのまま放置されている状況だったようです。
猫の餌や水が補充されているので、入居者様はどこかの時間でお部屋に戻ってきているようです。
夜中に戻ってきているようで、まだ捕まりません。
手紙も置いてきていますが、丸めてその辺にポイしてあったそうです。

(回答)
ライフラインを止められて、猫のエサだけのために部屋を使用してるような奴にまともに対応する必要はないと思われます。
私なら猫は室外に捨て、ドアのカギ交換で様子を見てみます。



 室外に猫を捨てても困ったことが起きる可能性があります。夜逃げした元入居者が猫を飼育できる環境でなく、そのまま猫を捨てていけば、その物件付近に猫がいついてしまいます。同じ物件の入居者が餌やりでも始めれば、近所の猫まで呼び寄せて猫害が生じます。
 このようなケースもあるのです。このようなケースでは、物件所有者の大家が猫を捕まえて、保健所に届ける以外方法はないでしょう。ですから動物愛護管理法35条2項の、所有者不明猫を行政が引き取る義務を定めた規定は絶対必要です。本条を廃止せよと主張する愛誤や愛誤国会議員もいますが、全くの机上の空論で現実を理解していません。

 かつて、このような神戸地裁での競売物件がありました。建築基準法上全く問題のない、比較的新しい一戸建てだったのですが、その家の所有者が夜逃げして、室内に犬が残されていました。裁判所の現況調査報告書には「本物件の所有者とは連絡は取れていない。室内には残置物若干、そしてドッグフードと犬が放置されていた。室内は犬糞と尿による汚損が激しい」。と記述されていました。そして添付された室内の写真には、生きているミニチュアピンシャーと思われる犬と散乱した犬糞が写っていました。フローリングは犬の小便によるのでしょうか。ヘリががところどころ反り返っていました。
 裁判所の現況調査報告書によれば、家の所有者が定期的にその家に訪れている様子は窺えませんでした。家の所有者が夜逃げする時に、大量のドッグフードを置いていったものと思われます。

 その物件は、最初の入札で不売になりました(神戸地裁の競売事件では、不売になった場合は特別売却は行いません。最低入札価格を下げながら再入札~再々入札を行います)。物件としては、悪くはなかったのですがね。
 次の入札で落札されたとしても、落札者に物件が引き渡されるまで4ヶ月以上はかかります。私はこの物件は入札はしませんでした。人ごとながら、その犬のことを心配しました。家の元所有者が餌の補充に来なかったら、犬は飢え死にしているでしょう。落札した新しい家の所有者も、腐敗した犬の死体を片付けるのは嫌でしょうね。

 私は無責任な人に限って、ペットを飼いたがる人が多いような気がします。家賃を滞納して夜逃げするとか(この方は以前も家賃滞納で夜逃げした前科があるようです)、持ち家を差し押さえられるような人は、自分の性格だとか、経済状況を分かっていないのでしょうか。ペットを終生飼育するという責任を考えれば、私はペットなんて怖くて飼えません。
 それといわゆる猫ボラさん達ですが。保護猫を譲渡する時や政策提言をする時に、軽々しく適正飼育や終生飼育を人に求めます。しかし言っている本人たちが、不適正飼育の屋外飼育をし、そのために事故や感染症で猫を死なせているのです。ダブルスタンダートに呆れます。

オーストリアの猫だけには生まれ変わりたくない~人口比で日本の5倍猫を殺しているオーストリア人





 著名動物愛護(誤?)活動家のオーストリア人、マルコブルーノ氏の著作に「マルコの東方犬聞録 日本の犬だけには生まれ変わりたくない! (犬と人シリーズ)」があります。氏はその中で「日本は犬虐待国家である。日本はオーストリアに比べ、ペットを「物」としてしか扱わない後進国である」と述べています。しかし氏が母国オーストリアでは、狩猟駆除だけで日本の人口比で猫が5倍、犬が1.4倍も殺されている現状を知らないはずがありません。


 オーストリアでは、ドイツより動物愛護で進んでいるとも言われています。またオーストリアは地理的にも文化的にもドイツに近く、法律制度も似ています。
 私はドイツでは、何度も狩猟により殺害駆除される猫が年間40万匹、犬が6万5千頭もあることを紹介しています。Haustier-Abschuss durch Jäger「ドイツPETAレポート ハンターにより銃殺されるペット」2012年。

 ドイツでの狩猟駆除は、人口比で日本の猫公的殺処分の5倍近く、犬でも2倍以上になります。また私的な安楽死処分(飼い主が獣医師に安楽死を依頼する、ティアハイムでの安楽死処分)は一般的に行われています。さらには、行政当局や警察が、飼育が禁止された危険犬種や咬傷事故を起こした犬、危険と思われる犬の殺処分を飼い主に命じ、飼い主が応じなければ強制的に行う公的殺処分も一定数あります。
 オーストリアの動物愛護に関する制度は、上記ドイツとほぼ同じです。1、つまり法律により野良猫野良犬(と思われるものも含む)の狩猟駆除が推奨されています。2、ティアハイムなどでの安楽死は、政府が容認する見解を示しています。また3、行政当局や警察が飼い主に命令して、犬を安楽死させる制度もあります。
 今回は、野良犬猫(と思われるものも含む)の、オーストリアにおける狩猟駆除についてご紹介します。

 オーストリアでは、狩猟駆除により殺害される猫は年間4万匹、犬は3,000~4,000頭です(2006年推計)。オーストリアの人口は811万人ですので、狩猟駆除される人口1万人あたり約猫49匹、犬は約5頭です。対して日本は平成23年の公的殺処分が人口1万人あたり猫11匹、犬3.5頭です。
 つまりオーストリアでは狩猟駆除にかぎっても、猫を日本の公的殺処分の5倍近くであり、犬も約1.4倍あります。以下の記事を引用します。
 オーストリア狩猟反対のインターネットサイトInitiative zur Abschaffung der Jagd österreich「狩猟廃止のためのイニシアティヴ」から。Von Jägern erschossene oder verletzte Haustiere 2006年。


Über die Zahl der offiziell jagdbaren Tiere werden genaue Statistiken geführt.
Die Schätzungen gehen von jährlich 40.000 Katzen und 3.000 bis 4.000 Hunden aus, die jedes Jahr in Österreich von Jägern erschossen werden.
und ist vermutlich nur die Spitze des Eisbergs.

狩猟動物の数は、公的で正確な統計数があります。
1年間で4万匹の猫と、3千から4千頭の犬が推定で、オーストリアではハンターによって殺害されます。
そしてその数値は氷山の一角であると思われます。



 私はもし殺されるとすれば、銃殺より二酸化炭素死の方を選びます。まだ二酸化炭素死の方が麻酔効果があって安楽死と認められていますからね。「さんかくたまごの西方見聞録 オーストリアの猫だけには生まれ変わりたくない!」。
 マルコブルーノさんはオーストリア人で母国語がドイツ語です。ですからドイツやオーストリアの犬猫狩猟駆除について知らないわけがないと思います(その他ルクセンブルグやベルギーのドイツ語圏でも、犬猫はドイツルールに準じて狩猟駆除されています)。またそれらの国では、犬猫の狩猟駆除に対して反対運動が盛んです。なおさら知らないわけがありません。氏は遠い東アジアの島国まで出向いて動物愛護運動をするより、母国でされたほうが良いのではないでしょうか。
 折々今回紹介した記事、Initiative zur Abschaffung der Jagd österreich「狩猟廃止のためのイニシアティヴ」の、オーストリアにおける犬猫の狩猟駆除の実際についてご紹介します。


(画像)

・混雑した電車内では社会迷惑です。ドイツなどの動物愛護を知る者にとっては見ていて痛い。自分の無知ぶりを世間に晒しているわけですから。

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・ヨーロッパでの犬猫狩猟駆除を批判した本。

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沖縄の猫食文化~愛誤団体に目をつけられたおばーの不運





 私は過去記事で、現在でもスイスやイタリアの一部の地域では、猫が日常的に食されていることをご紹介しました。また中国、韓国、東南アジアと中南米の多くの国では猫肉は普通の食材であることは周知されています。日本でも近代まで猫食文化がありました。沖縄県の一部では、今でも猫食文化が残っています。


 以下は、ウィキペディア、ネコの文化から引用しました。


琉球(現・沖縄)では近年まで猫食が残っており、1999年には無許可で猫肉を販売していた業者が摘発を受けている。
一般に肉食性の哺乳類は肉が臭く、脂肪分が少ないため食用に適さず、薬膳などに限られていた。
琉球では古くから喘息に効くと信じられており、現在でも先島諸島の一部では稀に用いられることがあるという。



 上記で引用した、「1999年には無許可で猫肉を販売していた業者が摘発を受けている」事件について説明しましょう。
 この猫肉販売業者は、おばーが55年間も営業を続けてきた店です。細々と野良猫を捕まえてきては、僅かな量を近隣住民相手に販売していたと思われます。しかし1999年に、沖縄県糸満市のネコ肉販売業者問題として、沖縄県知事へ「猫肉業者の取り締まり 等を求める要望書」が、NPO法人 動物実験廃止を求める会(JAVA)から出されました。さらに同年、動物たちを守る会ケルビム(現在はNPO法人格を取得。野良猫保護に特化した愛誤団体)がJAVAに追随しました。
 当初両団体は、猫肉を販売していた業者を動物愛護管理法違反での告発を考えていたようです(白痴の愛誤は動物愛護管理法しか知らない)。しかし糸満市当局は、おばーの店を「食品衛生法違反」とし、猫肉販売業の廃業を命じることに留まりました。

 随分古い話ですが、1970年代に、三味線皮革業者が東京都内の公道上で三味線皮革用に野良猫を捕獲しました。愛誤団体の強い要請を受け、警察は件の三味線皮革業者を逮捕し、送検しました。しかし検察は、犯罪事実がないとして三味線皮革業者を不起訴とし、釈放しました。
 野良猫は所有者がないために、窃盗罪が成立しません。また外見が野良猫に見える放し飼い猫でも窃盗罪は成立しません(三味線皮革業者に不法領得の意思がない、放し飼い猫は占有管理されていないために所有権が認めがたいなどが根拠です)。また動物愛護管理法違反は、「みだりに殺傷する」ことが犯罪成立の要件です。三味線皮革にするという正当な事由があれば「みだりな」殺傷ではないということでしょう。猫肉販売業者を、食品衛生法違反での適用に止めたのは、そのような前例があったためと思われます。

 しかし現在でも、食品衛生法上の精肉販売業の許可を得ていない、小規模な採卵専業の養鶏業者が、近所に自分で〆た鶏肉を販売することは普通にあります。それなのに食品衛生法違反で摘発された猫肉屋のおばーの不運は、狂信的な愛誤団体に目をつけられたことと、背景に、2000年に沖縄サミットの開催が予定されていたことがあると思います。韓国ソウルでも、オリンピック開催に合わせて犬肉料理店を閉鎖させました。
 法律違反は厳然と成立するかもしれませんが、私は重箱の隅をつつくような気もしないではありません。食は「文化」です。沖縄の一地方で脈々と受け継がれてきた猫食は、その地の文化です。その文化を頭ごなしに否定するのはどうなのでしょうか。

 食文化に対しては、よほど希少な生物や人肉でも食べない限り、善し悪しの客観的で絶対的な判断基準は無いと思います。それが理論的に善いとか悪いとか言えません。私はむしろ、猫肉販売業のおばーを「動物愛護に反する」と執拗に攻撃する愛誤団体の方にこそ狂気を感じます。
 なお法律解釈上、日本においては犬猫であっても食品衛生法、と畜場法などの法規制に従えば、食肉目的で飼育繁殖し、犬猫肉を一般販売することはなんら罰することはできません。


(参考)

ノネコの涙2008年5月。
猫肉の薬効:ネコを食べる2008年3月。
 

(画像)

 沖縄ではなく、ベトナムの猫肉業者。

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yahoo!chiebukuroでの噴飯ベストアンサー~ドイツ殺処分ゼロの大嘘ー2





 前回記事、yahoo!chiebukuroでの噴飯ベストアンサー~ドイツ殺処分ゼロの大嘘ー1の続きです。今回は、「売買も自由にできません。日本のようにペットショップで犬や猫を販売している先進国は少ないです」の誤りについて述べます。


ドイツでは動物(犬だけかな?)殺処分が0匹と聞きましたがなぜですか? 0匹って...2011年1月。


(質問)
ドイツでは動物(犬だけかな?)殺処分が0匹と聞きましたがなぜですか?

(ベストアンサー)
一般家庭で飼われている犬や猫はほぼ全て避妊去勢されています。
また売買も自由にできません。
日本のようにペットショップで犬や猫を販売している先進国は少ないです。
ペット税も当然のようにありますし、犬も猫も完全登録制です。
殺処分0を達成しています。



 ベストアンサーの要旨は、「ドイツでは犬猫の殺処分ゼロである理由」として、・犬猫はほぼ全てが避妊去勢されている、・犬猫の売買は自由にできない、・犬猫ともペット税があり、完全登録制であること、を挙げています。ドイツでの(広義のものも含めて)殺処分ゼロ、が誤りであることは、私は既に何度も記事に書いた通りです。
 前回記事では、「犬猫ともペット税があり、完全登録性である」が誤りであることを述べました。今回は「犬猫の売買は自由にできない」事の誤りを述べます。

 「(ドイツでは)犬猫はほぼ全てが避妊去勢されている」ですが、ドイツ語で飼育犬猫の避妊去勢実施率を調べましたが、そのような統計は見つかりませんでした。しかしドイツでは「年間のペットの遺棄数が50万匹もあり、そのほとんどが猫である」という推計があります。その数字からすれば、猫の不妊去勢手術実施率は案外低いのではないでしょうか。
 ドイツは地域による違い(旧西ドイツ地域と旧東ドイツ地域の経済格差は大きい)はありますが、猫の飼育に関しては案外いい加減です。ドイツでは、犬に関しては大変厳しい飼育規制(Tierschutz Hund-Verordnung「犬保護規則」など)があります。そのために、日本ではドイツは猫に対する飼育規制も厳しいと勘違いされていますが、猫独自の飼育を規制するドイツ連邦での法規制は今のところ皆無です(例外的に小自治体の条例はあります)。

 さて、「犬猫の売買は自由にできない」「日本のようにペットショップで犬や猫を販売している先進国は少ないです」ですが。
 ドイツには、動物を取扱う業者に対する規制はあります。しかしそれは日本でも同じです。ドイツでは、法で定める動物取扱の責任者を配置しかつ移動保管などで法律の基準を満たしていれば、犬猫等の商業取引は自由です。
 私は既にドイツでは東ヨーロッパから、安価な犬の輸入が急増しており、生体の、店頭展示販売を行う巨大ペットショップがドイツで台頭していることを何度か記事にしました。ですから「日本のようにペットショップで犬や猫を販売している先進国は少ないです」は誤りです。先進国で法律により犬猫の店頭生体販売を明確に禁じているのは、私が知る限りイギリスのみです(しかし厳格には守られておらず、小規模な店頭生体販売ペットショップは少なからずあると聞いています。またアメリカなどでは、ごく例外で生体店頭販売を禁じている自治体条例はあります)。

 犬に関しては、法律で定める危険犬種は飼育が禁じられたり、飼育には大変厳しい資格要件などがあります。一部の犬種に限れば、売買(というより飼育)は自由にできません。
 しかしそれ以外の犬種や猫がエンドユーザーが購入するにはなんら規制はありません。「犬猫の売買は自由にできない」とは具体的にどのような意味なのか、根拠となる法律などを原文で示していただきたいです。

 なお、このベストアンサー(?)をされたトマス・スタビンスさんは「回答リクエスト」も受け付けているようで、恐れ入ります。誤った中途半端な知識(思い込み?)を流布するのは迷惑です。この様な誤った回答を堂々と行い、それがベストアンサーになるのは、日本の動物愛護の後進性の証明でしょう。日本での、動物愛護に関する海外情報の誤りは酷すぎます。日本での海外動物愛護事情の紹介では、読者様は、必ずその情報に根拠となる国の、信頼できるソースの原文が付けられているかで判断してください。
 「ドイツではこのような法律がある」「このような制度がある」というのであれば、なんという法律や条例なのか、その原文が提示されているかどうかです。

 「わざわざ私に回答できないようにブラックリストに入れて質問をリクエストして嫌がらせする人も出てます」とアンサーのトマス・スタビンスさんは述べておられますが、誰か良心的な方があまりにもひどい誤りに、良心から行ったのではないでしょうか。
 私は、トマス・スタビンスさんには、公の場で何らかの情報発信をされるのであれば、正確性に責任を持っていただきたいと思います。

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yahoo!chiebukuroでの噴飯ベストアンサー~ドイツ殺処分ゼロの大嘘ー1





 ドイツの動物愛護事情に関する質問がyahoo!chiebukuroに投稿されていました。そのベストアンサーが、平気で事実と異なることを書いています。回答者は、もう少し責任を持っていただきたいです。日本での欧米での動物愛護事情に対する誤解がひどいのは常ですが。


ドイツでは動物(犬だけかな?)殺処分が0匹と聞きましたがなぜですか? 0匹って...2011年1月。


(質問)
ドイツでは動物(犬だけかな?)殺処分が0匹と聞きましたがなぜですか?

(ベストアンサー)
一般家庭で飼われている犬や猫はほぼ全て避妊去勢されています。
また売買も自由にできません。
日本のようにペットショップで犬や猫を販売している先進国は少ないです。
ペット税も当然のようにありますし、犬も猫も完全登録制です。
殺処分0を達成しています。



 ベストアンサーの要旨は、「ドイツでは犬猫の殺処分ゼロである理由」として、・犬猫はほぼ全てが避妊去勢されている、・犬猫の売買は自由にできない、・犬猫ともペット税があり、完全登録制であること、を挙げています。まず前提として、ドイツでの(広義のものも含めて)殺処分ゼロ、が誤りであることは、私は既に何度も記事に書いた通りです。
 ドイツでは、行政当局や警察が犬の飼い主に対して社会不適合の飼い犬の殺処分を命令することもできますし、飼い主が拒否すれば強制的に殺処分を行うこともできます。行政命令により殺処分される飼い犬の数は一定数あります。今回は、引用したベストアンサーの、「殺処分ゼロ」以外の誤りを指摘します。

 まず犬ですが、ドイツでは犬税(Hundesteuer)があります。犬税は地方税です。犬税が課される自治体では、全ての犬は登録義務があり、犬の飼育者に直接税として犬税が課税されます。しかしドイツでは、犬税がない自治体があり、そのような自治体では犬税のための登録義務はありません。さらにちゃんと犬を犬税登録して税金を払っている割合は40%台という推計もあります。
 その上ドイツでは、あらゆる動物の中で、課税のための登録義務があるのは犬のみです。家畜の馬やヤギ、ペットの猫などには一切ありません。ですから猫は、課税のための登録義務はありませんし、自治体の登録システムもありません。ですから「ペット税もありますし、犬も猫も完全登録制です」との記述は誤りです。

 このようなニュースがあります。"Hundesteuer ist unethisch und ungerecht"「犬税は倫理に反し不当です」。以下に引用します。


Die Hundesteuer unethisch.
Zweitens ist diese Steuer ungerecht.
Die Gemeinde fordert nur für Hunde Geld, alle anderen Tiere sind ihm egal.
Was ist mit den Katzen, Pferden, Hausschweinen, Hamstern oder zahmen Rehen?
Sie sind alle steuerfrei.

非倫理的な犬税。
第二に、この税は不公平です。
社会は犬だけにお金を要求し、他のすべての動物を考慮していません。
猫、馬、ブタ、ハムスター、または飼いならされた鹿はどうなのでしょう?
それらの動物は全て非課税です。



 それと猫の登録を義務づける法律は、ドイツ連邦ではありません。猫の登録と不妊去勢を義務付けるTierschutz katzenverordnung「猫保護規則」の草案が既に作成されており、ドイツ連邦議会での成立を目指す署名活動が行われていますが、2013年7月現在、私が調べた限り成立には至っていません(もし成立していれば誤った情報をお伝えしたことをお詫びします。その件についてはご存知の方がいらしたらご一報いただければありがたいです)。
 このベストアンサーがされた2011年は、ドイツ連邦には猫の不妊去勢及び登録義務はありません。ごく一部の自治体では、猫の登録と不妊去勢を条例化しつつありますが、まだドイツでは一般的ではありません。

 ドイツで2008年に初めて猫の登録と不妊去勢義務を条例で定めたのは、ノルトライン=ヴェストファーレン州の人口10万人あまりの小都市、パーダーボルン市です。パーダーボルン市の条例制定以降、追随する自治体は増えているとはいうものの、一部の小都市であり、かつその内の限られた街区にとどまっています。
 ベストアンサーがあった2011年では、ドイツ16州のうち猫の登録不妊去勢を義務付けている自治体があるのは、ニーダーザクセン州、ノルトライン=ヴェストファーレン州、ザクセン州の3州(いずれも大都市である州都では採用されていません。2013年6月現在)にしか過ぎません。しかもいずれも小都市で、多くは一部の街区に限定しています。

 なおドイツには、任意の犬猫登録制度TASSO e.V.があります。これは犬猫の行方不明の防止を目的としたもので、犬税登録とは異なります。
 ドイツ全体での犬猫の合計の登録数は、2008年で約400万件です。2008年ドイツの犬猫飼育数は、犬550万頭、猫820万頭ですが、TASSO e.V.に登録されているのはほとんどが犬です。猫のTASSO e.V.での登録割合は、飼育総数の5分の1未満と推定されています。「ドイツでは犬も猫も完全登録制です」とは、具体的にどのようなことなのでしょうか。法律や制度などをドイツの公的資料を原文で挙げていただきたいです。(「完全登録制」とは、全ての飼い犬猫が登録されていること、もしくは法律等により強制されていることと理解できますよね)。

 資料として、ドイツの猫保護団体、katzenhilfe-westerwald「猫保護団体ーウェスターワルト」のHPをリンクしておきます。こちらに猫の登録と、不妊去勢義務を条例化した自治体、その施行時期などが詳しく紹介されています。Dem Staatsziel Tierschutz wird sich in folgenden Städten mit Weitsicht gestellt「国の動物愛護政策の目的は、先見性のある以下の都市で実行されます」。(続く)

「我々の番組の内容は常に正しい。ドイツでの殺処分はすべて例外か合理的理由に基づくものであるから『殺処分ゼロ』は正しい」というNHKの大嘘番組に対する詭弁





 前回記事痛っ!厳格に犬の公的殺処分を行っているドイツベルリン州を「殺処分ゼロ、地球でイチバンペットに優しい街」と報道したNHKー2、前々回記事痛っ!厳格に犬の公的殺処分を行っているドイツベルリン州を「殺処分ゼロ、地球でイチバンペットに優しい街」と報道したNHKー1、で私が指摘したNHKの番組の誤り、偏向をNHKに対して電話で問い合わせました。以前メールをしましたが、なんら返事がなかったからです。その回答が以下のとおりです。


 NHKに本番組の誤りを指摘しました。回答は「ドイツでは獣医師が怪我や病気で苦痛を取り除くために必要と認めた場合など」と「野生化した犬猫は殺しても良い」は例外で殺処分ではないので「殺処分ゼロは誤りでない」という白痴な内容でした(でも殺処分「ゼロ」と断定するということは、「例外なく」という意味でしょうが。NHKの職員さんって、義務教育の国語をちゃんと終了しているのかしら???)。
 私は、ベルリン州法で「咬傷事故を起こしたり、攻撃的であったり、訓練を受けていなかったり、危険犬種の飼い犬であれば、強制的に行政当局や警察が安楽死を命じるという規定が明文化されており、実際公的殺処分数は相当数ある」と述べました。NHKの屁理屈は「それは野生化した犬だから例外で殺処分に当たらない。だから殺処分ゼロは誤りでない」という詭弁をたれました。

 しかし私は、Gesetz über das Halten und Führen von Hunden in Berlin「犬の飼育に対する指導に関するベルリン州法 2004年施行」とあらかじめ法律の内容を述べており、行政が殺処分を強制できるのは飼い犬を対象としているという内容の記述は明らかです(所有者のない野良犬の殺処分を強制するとは、いったい誰に対して強制するのでしょう?)。
 白痴のNHKは「例外で野生化した犬猫は殺処分できるのだから本番組の『ベルリンは殺処分ゼロ』は誤りではない」と言うことらしいです。私は改めて「ベルリン州法で殺処分を強制できる犬を規定してるのは飼い犬を対象としています」と述べれば、『ドイツでは獣医師が怪我や病気で苦痛を取り除くために必要と認めた場合など」のなど(その他)にそのケースが含まれるから殺処分ゼロ』は誤りではない」とさらに詭弁をたれました。

 そうであれば「など」は拡大解釈すればすべてのケースが含まれますよね。では「日本には死刑はない」(しかし殺人事件など極めて凶悪な犯罪を起こした場合などは例外である)の( )の記述なくして「日本には死刑はない」と単に記述するのは誤りではないのでしょうか。NHKのあまりの厚顔無恥ぶりには呆れてます。
 それを言えば、日本の方がはるかに殺処分ゼロでしょう。「日本は殺処分ゼロである」(例外として狂犬病予防法に基づく野犬捕獲、飼い主が飼えなくなって持ち込んだもの、所有者不明の自活できない子猫の持ち込みなどは例外)ですから。

 よろしければ意見してやってください。このような著しく偏向した編集内容でも「誤りはない」と木で鼻をくくったような対応をするのですから。厚顔無知なメディアによって、日本の動物愛護はどれほど歪められ、また「ノーキル」思想にかぶれて愛誤詐欺に騙された被害者がいたでしょうか。


NHK「みなさまの声にお応えします」

放送倫理・番組向上機構



・過去のNHK赤恥大嘘番組には、このようなものもありました。

愛誤プロパガンダに加担するNHKー1 「ドイツでは店頭での犬生体販売が禁じられている」という大嘘
さすがに恥じて、番組HPを削除したようです。

愛誤プロパガンダに加担するNHKー2 「ティアハイム(ドイツの動物保護施設)はすべての動物を引き取る」という大嘘
これは、今回取り上げた番組について、何ヶ月も前に指摘したことです。


・さらにNHKの白痴ぶり。

さんかくたまご「ドイツベルリンでは、危険な飼い犬などに対して強制的に殺処分する制度があり、州法で定められている。根拠はベルリン州法、犬を強制的に殺処分したというマスメディアの記事、それらの犬の数のついてのベルリン上院議会での記録があるとのマスメディアの報道がありますが。ベルリンで殺処分ゼロという根拠を示していただきたい」。

NHK「では、あなたはベルリンで犬が殺処分されるところを目撃したことがあるのか」。

さんかくたまご「強制収容されてから安楽死を行うのに、そんな現場を見られるわけがありませんよ。それより法律での規定とか、マスメディアによる報道の方がよほど信頼できるのでは」。

NHK「だからドイツで保健所の職員が、野犬を捕獲している現場を見たことがあるのか」。

さんかくたまご「私は、ベルリンでは、飼い主の意思に反しても州法に定める犬は強制的に殺処分されることを言っているんですよ。ドイツでは野犬なんて狂犬病の危険があるから生け捕りして安楽死なんてしません。銃で撃ち殺します。その数はドイツ全土で犬猫併せて年間50万匹近くになるんですよ」。

NHK「ドイツでは、飼い犬であっても獣医師が病気やケガで苦痛を取り除くため必要と認めた場合『等』、安楽死をしても良いという規定が有り、その『等』に該当する。だからそのケースはその『等』に含まれる例外なので、ベルリンでの殺処分ゼロは誤りがない。またドイツの法律では、正当な理由がなければ動物を殺してはならないという決まりがあり、正当な理由があり殺処分するのは例外だから、ベルリンで殺処分ゼロというのは正しい(合理的な理由があり、合法的に動物の命を奪うことが殺処分の定義ではないですか。NHKの論で言えば「殺処分の定義で行ったものは殺処分ではない」という滅茶苦茶ぶりです。合理的な理由がなく法律に準拠しないで殺すのは虐待でしょう)」。

さんかくたまご「では、日本の動物愛護管理法44条では、『愛護動物はみだりに殺してはならない』という規定が有ります。日本の保健所での殺処分はすべて正当な理由があり、みだりでないから行われているのです。『飼い主が飼えなくなった、親から離れた仔猫が自活して生きていけないから』もすべて『みだりではない=正当な理由』があるから合法的に殺処分されるのです(NHKは、日本の公的殺処分を批判する特番を制作していますが、そこでは『殺処分』と明確に述べています)。では、日本での保健所での殺処分は正当な理由に基づき行っているのだから、殺処分ではないのですね」。

NHK「我々の報道内容は常に正しい。邪魔だから電話を切らしてもらう。今、番組の担当者がいないからメールでしか返事はできない。担当者にこのような意見があったということは伝えるが回答があるかどうかは担当者次第だ」。

さんかくたまご「私は『意見』を言っているのではないですよ。意見とは個人の主観です。私は番組の誤りを客観的に指摘しているのです」。

NHK「我々が制作する番組の内容は常に正しい。われわれの番組の内容に誤りがあるというのは、あなたの主観に過ぎない」。

以下、平行線。

痛っ!厳格に犬の公的殺処分を行っているドイツベルリン州を「殺処分ゼロ、地球でイチバンペットに優しい街」と報道したNHKー2





 前回記事、痛っ!厳格に犬の公的殺処分を行っているドイツベルリン州を「殺処分ゼロ、地球でイチバンペットに優しい街」と報道したNHKー1の続きです。HNKの番組HP、NHK地球イチバン 地球でイチバン ペットが幸せな街~ドイツ・ベルリンでは、街中を大型犬がノーリードで闊歩している画像が掲載されています。またHPの記述は、ドイツではどんな犬でもどこでもノーリードが当たり前と受け取られかねない記述があります。しかしドイツで犬のノーリードが許される場所は例外で、犬の飼い主にも厳しい基準があります。犬のノーリードに対する処罰規定は、日本よりはるかに厳しいのです。


 NHKの番組HP「地球でイチバン ペットが幸せな街~ドイツ・ベルリン」では、「(ドイツベルリンの)街では場所によって大型犬も首輪やリードなしで歩き回り、地下鉄やバスなど公共交通機関の利用も当たり前」との記述があります。しかしこれも誤解を招く表現です。
 犬の公共の場でのリード使用義務について、ドイツ語版ウィキペディアから引用します。Hundegesetze「犬の法律」より。


In vielen Kommunen dürfen Hunde in Grünanlagen und öffentlichen Parks nur angeleint geführt werden.
Manche kommunalen Verordnungen begrenzen die maximale Länge der Hundeleine auf zwei Meter (im öffentlichen Raum) bzw. einen Meter (in Menschenansammlungen, Einkaufsstraßen, öffentlichen Verkehrsmitteln usw.).
Verstöße gegen diese Regelungen gelten als Ordnungswidrigkeit und können mit Geldbußen von bis zu 50.000 Euro geahndet werden.

(ドイツの)多くの自治体では、公園や公共の公園は、リードをつけた犬だけが利用を許可されます。
いくつかの地域の規制では、リードの長さをさらに、2メートル(公共空間)1メートル(群衆で、ショッピング、公共交通機関など)に制限しています。
これらの規則の違反は軽犯罪として、50.000ユーロまでの罰金刑が科せられる可能性があります。



 ドイツでは、ベルリン州などのごく限られた指定街区では、犬をノーリードで連れ歩くことが許可されています。しかしそれはドイツでも例外です。
 「大型犬も首輪やリードなしで歩き回り、地下鉄やバスなど公共交通機関の利用も当たり前」という表現はドイツの全土で、どんな犬種でも、どんな飼い主でもそれが認められているという誤解を与え、明らかに誤りです。

 先に引用したウィキペディアの記述によれば、ドイツでの公共の場でのリード装着義務に違反した場合は罰金が科されるとあります。根拠はOrdnungswidrigkeit「軽犯罪法」です。対して日本では、公共の場で犬をノーリードで連れて歩いても、実は禁じる法律はないのです。動物愛護管理法9条で「地方公共団体は、動物が人に迷惑を及ぼすことのないようにするため、条例で定めるところにより、動物の飼養及び保管について、動物の所有者又は占有者に対する指導その他の必要な措置を講ずることができる」という規定はあります。

 その条文に基づいて、日本では犬の公共の場でのノーリードを禁止する条例がある自治体もあります。しかし禁止事項はあるものの罰則規定がなかったり、ノーリードを禁じる条例そのものがない自治体さえあります。
 ドイツでは、罰金の金額は高くはないものの、公共の場で人や他の動物を襲えば、ベルリン州などのようにほぼ間違いなくその犬が殺処分される州があります。ドイツの方が、日本よりはるかに犬のノーリードに対しては厳しいのです。ですからドイツベルリンが「ノーリードが当たり前で」「地球でイチバンペットが幸せな街」と報じるのは明らかに誤りです。

 公共放送たるNHKが、その内容が明らかに誤りとも言える番組を放送するのは大変問題だと思います。大手メディアの影響力は甚大です。私は誤った動物愛護の認識が日本で広まることを危惧しています。NHKにかぎらず、大手メディアは報道内容に責任を持っていただきたいです。
 「ありえないけど、ウソじゃない究極のウソ」をNHKがつくとは。


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 郊外でも、長いリードをつける犬の飼い主たち。ドイツルールがあるからです。ドイツルールとは、ドイツ狩猟法では、狩猟区域内で民家から一定距離が離れていれば、犬猫は飼い主がないものとみなされ、ハンターに狩猟駆除することを求めていることです。犬は牧羊犬と猟犬以外は、狩猟区域内でノーリードであれば「飼い主なし」と見なされて、ハンターに撃ち殺されても文句を言えないからです。ドイツでは、ノーリードであったため、飼い犬を撃ち殺したハンターに対して、なんら責任を問えなかった裁判例が多数あります。
 「ドイツで犬はノーリードで公共の場に出すのが普通」と言うのは明らかに偏向で誤りです。日本では、このような環境であればノーリードですよね。

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 ドイツ語版ウィキペディアから。犬のリード装着を求める看板。(上)ビアホール、(下)公園。

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痛っ!厳格に犬の公的殺処分を行っているドイツベルリン州を「殺処分ゼロ、地球でイチバンペットに優しい街」と報道したNHKー1





 NHKで「地球でイチバン ペットが幸せな街~ドイツ・ベルリン~」という番組が2012年11月1日に放映されました。その中で「”犬権“が認められ、殺処分ゼロ」とドイツベルリンを紹介しています。しかしベルリン州は、ドイツの中では厳しいとされる犬の公的殺処分を定めた州法があり、行政が強制的に殺処分する飼い犬の数は相当数あります。


 ドイツでは、2000年に子供が飼い犬に咬み殺される凄惨な事件が有りました。それをきっかけに危険な飼い犬の飼育と繁殖が規制される連邦法が2001年に施行されました。その法律は、Gesetz zur Beschränkung des Verbringens oder der Einfuhr gefährlicher Hunde in das Inland「ドイツ国内における危険な犬の入国又は移動の制限に関する法律」です(以下、「ドイツ危険な飼い犬に関する法律」と記述します)。
 その法律では、Teilweise wurden auch Zuchtverbote für die genannten Rassen erlassen, bundesweit gilt ein Einfuhrverbot für bestimmte Rassen.「これらの危険とされる犬種のいくつかが指定されました。この危険犬種に指定された犬種は、ドイツ全土で輸入が禁止されます」Hundegesetzeとあります。「犬の法律」より。

 上位法であるドイツ連邦法、「ドイツ危険な犬に関する法律」にもとづき州法や条例で、具体的に禁止された危険犬種の扱いを定めています。その中でもベルリン州法は、危険犬種の扱いが厳しいとされています。Gesetz über das Halten und Führen von Hunden in Berlin「犬の飼育に対する指導に関するベルリン州法 2004年施行(以下、「飼い犬に関するベルリン州法」と記述します)では、以下のように規定されています。
 ドイツ連邦法「ドイツ危険な犬に関する法律」で指定された犬種以外でも「危険な犬」を定め、その飼い犬に対しては、行政当局や警察が殺処分を強制できるという内容です。


§4 Gefährliche Hunde

(1) Als gefährliche Hunde im Sinne dieses Gesetzes gelten:
1.Menschen oder Tiere gefährdenden Eigenschaft auszugehen ist; als Ausbildung giltnicht eine Ausbildung zum Schutzdienst sowie die Ausbildung zum Zivilschutz hund bei der Polizei, beim Bundesgrenzschutz, beim Zoll oder bei der Bundeswehr.
2. Hunde, die einen Menschen oder ein Tier durch Biss geschädigt haben.
3. dass sie unkontrolliert Wild oder andere Tiere hetzen oder reißen.
4. Hunde, die wiederholt Menschen gefährdet haben,

(2) Hunde folgender Rassen oder Gruppen von Hunden sowie deren Kreuzungen.
1 Nr. 1 gefährlich:1. Pit-Bull,
2. American Staffordshire Terrier,
3. Bullterrier,
4. Tosa Inu,
5. Bullmastiff,
6. Dogo Argentino,
7. Fila Brasileiro,
8. Mastin Espanol,
9. Mastino Napoletano,
10. Mastiff.

§ 10 Auflagen, Sicherstellung und Tötung

(1) 1 hat die zuständige Behörde die notwendigen Maßnahmen zu treffen, um eine weitere Gefährdung von Menschen und Tieren abzuwehren.
2 Die Haltung von Hunden untersagen und die Tötung des Hundes anordnen.


§4危険な犬

(1)この法律で定める危険な犬は以下の通りに定めます。
1、人間や他の動物に対して危害を与える可能性のある、警察での訓練、ドイツ連邦、税関でまたは軍の市民保護犬の訓練、保健サービスとしての訓練を受けていない犬。
2、人又はほかの動物に対して咬傷事故で怪我をさせた犬。
3、狩猟の獲物に対して、制御不能になる猟犬。
4、繰り返し人を脅す犬。

(2)以下の品種の犬とそれらの雑種。
1、もっも危険なものピットブル、
2、アメリカン·スタッフォードシャー·テリア、
3、ブルテリア、
4、土佐犬、
5、ブルマスティフ、
6、ドゴアルゼンチーノ、
7、フィラブラジレイロ、
8、マスティンエスパニョール、
9、マスティーノナポリターノ、
10、マスティフ。

§10危険な犬の収容と殺害の要件

(1)1 権限のある当局は、人間や動物にさらなるリスクを回避するために必要な措置を講ずるものとする。
2 権限のある当局は、犬の飼育禁止と犬の殺害を手配することを命じることができる。



 ベルリン州議会上院では、2009年には約700頭もの咬傷事故などを起こして危険とされた犬があり、公的殺処分が行われています。咬傷事故を起こしたことがなくても、危険犬種(とみなされる雑種であっても)であれば、ベルリン州では、行政当局により強制収容され、殺処分が行われる可能性が大なのです。ドイツのマスメディアは、ベルリン州は厳格に公的殺処分を行うため、すでに述べたように、ドイツの州の中では犬飼育に対して厳しいと報じています。
 したがってNHKの番組の「”犬権“が認められ、殺処分ゼロを誇る『地球でイチバンペットに優しい街』がドイツ・ベルリン」との内容は明らかに誤りです。日本なんて人を噛み殺した犬でさえ、行政が強制的に殺処分することができません。ベルリンより日本の方が、よほどお犬様国家なのでは?

 いずれにしても、NHKの本番組の内容は酷すぎます。公共放送であればなおさらのこと(無理やり受信料を徴収しているわけですから)、事実関係を確認の上、誤りや偏向のない番組制作を要望します。
 さらにこの番組では、明らかに公共の場での犬のノーリードについても明らかに誤りがあります。それは次回の記事で述べます(続く)。


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 マスティフ。日本でも普通にみられる犬種です。ドイツベルリン州では、無許可飼育や海外から持ち込んだ場合は、品種がマスティフというだけで行政当局に強制的に収容され、殺処分されることも普通にあります。ドイツベルリン州の犬公的殺処分は、日本とは比べものにならないぐらい厳格です。

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ドイツの犬の公的殺処分事情~ドイツマスメディアの記事から





 ドイツには日本と異なり、犬猫等の公的殺処分施設はありません。しかし公的殺処分はあります。殺処分施設というハードがないだけで、制度(ソフト)はあります。それはドイツではTierschutzgesetz「動物保護法」で、食肉などの例外を抜いて、飼育されている脊椎温血動物の殺害は麻酔下で行うことを要するからです。そのために、日本のような二酸化炭素による殺処分施設を必要としないのです。


 ドイツには、公的殺処分施設がないだけです。それにより日本では「ドイツでは殺処分がゼロ」という誤った情報が流布されています。しかしドイツでは、飼い主が私的に犬猫等のペットの安楽死を獣医師に依頼するのは一般的ですし、ティアハイムでも一定数を殺処分しています。Jagdgesetz「ドイツ連邦狩猟法」では、ハンターに野良犬猫を狩猟駆除するこを求めています。年間に狩猟駆除される猫は40万匹、犬は6万5千頭と推定されていることは、私は何度も記事にしています。
 さらにドイツは、法律で定められた飼い犬の公的殺処分制度があることを、前回記事、ドイツには公的殺処分がないという大嘘~ドイツの公的殺処分は日本より厳しいで述べました。今回は、その具体例を挙げます。ドイツでの公的殺処分数は、相当数あります。

 ドイツ大手メディア、Der tagesspiegel berlinのインターネット版記事から Nach Attacke Veterinäramt ordnet Einschläferung des Kampfhunds an「咬傷事故をおこした闘犬(飼い犬)を安楽死させるために、行政当局は獣医師を派遣した」から引用します。2010年10月。


Nach dem Angriff auf einen neunjährigen Jungen lassen die zuständigen Behörden den offenbar verhaltensgestörten Kampfhund einschläfern.
"Letztendlich haben wir keine andere Möglichkeit gesehen und die Euthanasie des Tieres veranlasst"
Der Fall hat erneut die Debatte um strengere Gesetze zur Hundehaltung entfacht.
Ein Jahr zuvor verzeichnete der Senat noch über 700 Fälle.
In Thüringen, wo weniger strenge Gesetze für die Hundehaltung gelten,sorgt derweil ein weiterer dramatischer Fall für Aufsehen: Eine 57 Jahre alte Frau wurde von ihrem Hund getötet.

9歳の少年に対して咬傷事故を起こした闘犬(飼い犬)は、ベルリン州行政当局により明らかに社会不適合の犬とされて、安楽死させられました。
「結論を言えば、我々は他の選択肢がなく、動物の安楽死を行います」。
この事件は、犬の飼い主に対して厳しい法律(強制殺処分を規定したベルリンの犬に関する州法)に関する議論を再燃させました。
前年、ベルリン州上院では、ベルリン州で700例もの犬による咬傷事故による同様のケースががあったと記録されています。
対して、犬の飼い主に対してはあまり厳しい法律が適用されるとは言えないチューリンゲン州ですが、一方では、注目を浴びる劇的なケースががあります。
チューリンゲン州では、57歳の女性が自分の飼い犬に殺されました。



 ベルリン州は、州法でに行政当局が、危険犬種や咬傷事故を起こした危険な犬の殺処分を飼い主に命じることができると明示されています。この行政命令は強制力があるもので、もし飼い主が拒否すれば、行政がその飼い犬の殺処分を強制執行します。記事にあるとおりドイツ国内ではベルリン州は、飼い犬の公的殺処分を行うことに関しては厳しい州と思われます。行政が殺処分を飼い主に命じる、もしくは行政当局が獣医師を派遣して殺処分を強制執行するのは「公的殺処分」そのものでしょう。
 人口350万人あまりのベルリン州で危険な犬に限ってですが、年700頭もの飼い犬が咬傷事故などにより危険とされ、公的殺処分が行われました。

 狭義の「公的殺処分」に限っては、ドイツベルリン州は日本より少ないと言えます。しかし「ドイツは犬猫の殺処分はゼロである」という表現は、飛躍しすぎで明らかに誤りです。ましてや、日本は飼い主が行政に持ち込んだものを飼い主の意向により殺処分を行う行政サービスであるのに対し、ドイツは飼い主の意思に反しても行政が強制的に行う殺処分です。
 動物に対する公的殺処分制度としては、ドイツの公的殺処分制度の方が、厳しいと言えるでしょう。

 私は本ブログ記事で度々「ドイツには犬猫等の公的殺処分制度はないが、民間では飼い主が獣医師に私的な安楽死を依頼したり、ティアハイムでも一定数の安楽死が行われている。また野良犬猫(とみなされるものも含む)はJagdgesetz(ドイツ連邦狩猟法)ではハンターに狩猟駆除することを求めている」事実を紹介しています。しかしそれが誤りであったことをお詫びしなければなりません。
 ドイツでは民間による殺処分はもちろんのこと、飼い犬の公的殺処分制度(ソフト)があります。日本と異なるのは、殺処分施設というハードがないだけです。ドイツではTierschutzgesetz(動物保護法)で、例外を抜いて飼育温血脊椎動物は、獣医師が麻酔薬を用いて安楽死させなければならないと定められているからです。麻酔薬による安楽死であれば、日本のような二酸化炭素による殺処分施設が必要ありません。


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 アメリカの多くの州とヨーロッパの多くの国で、「危険な犬種」の筆頭として飼育が規制されるピットブルテリア。アメリカ、スイス、イギリスなどでは、「危険な犬種」として法律で飼育が禁止されているだけで、行政に飼い犬の安楽死の強制執行を認めた判決が多数あります。今まで咬傷事故や人を襲ったことが一回もなくてもです。それらの事件は折々紹介します。また欧米の多くでは、飼育が特例で認められるケースでも、公共の場では口輪の装着と指定のリードと首輪が義務付けられます。
 日本では、「危険犬種」として飼育が法律で規制される犬種はありません。ピットブルテリアでも、公共の場に自由に出しています。下手したらノーリードの飼い主もいるくらいです。

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ドイツには公的殺処分がないという大嘘~ドイツの公的殺処分は日本より厳しい





 私はこのブログで、「ドイツには犬猫の公的殺処分は無いが、民間での安楽死や狩猟駆除の数は大変多い」ということをしばしば述べてきました。しかしそれが誤りであることをお詫びしなければなりません。民間での安楽死処分(飼い主が獣医師に依頼する、ティアハイムが収容動物に対して行うなど)は相当数あるのは事実です。さらにドイツには公的殺処分もあります。飼育が禁止された危険犬種や咬傷事故をおこした犬の安楽死処分を警察や行政は飼い主に命じることができます。飼い主が拒否しても、行政命令により強制的に行われます。

 
 まず、ドイツにおける犬の公的殺処分がある根拠を示しましょう。ドイツ語版wikipedia、Einschläferung「安楽死」より引用します。


Als Einschläferung (Euthanasie) bezeichnet man die Tötung von Tieren mit Hilfe von Schlafmitteln.
Das Wort Einschläfern ist ein Euphemismus, da es eine Tötung bezeichnet.
Häufigster Grund für das Einschläfern ist eine nicht behebbare gesundheitliche Störung des Tieres.
Einschläfern kann bei gefährlichen Tieren, vornehmlich Hunden, durch Polizei- und Ordnungsbehörden zur Gefahrenabwehr an geordnet werden.

動物を睡眠薬の力を借りて、安らかに死なせることが安楽死として定義されます。
安楽死というワードは、殺処分を指すために用いる婉曲表現です。
安楽死を行う最も一般的な理由は、動物の健康が回復不能な状態であることです(筆者註~「動物の健康が回復不能な状態」とはありますが、ドイツ連邦最高裁判所では、これは極めて広く解釈しています。改めて記事にします)。
主に犬ですが、危険な動物を安楽死することが、安全上の理由から警察や行政当局により命じられます。



 ドイツでは連邦法でピットブルテリアなどを危険犬種と定めており、無許可飼育を禁じています。州によっては危険犬種を無許可飼育していた場合は、その犬が咬傷事故を起こさなかったとしても、厳しい安全基準を満たしたティアハイム(その安全基準を満たすのは大変難しいです。ティアハイムが安全基準を満たすことができなければ、犬はティアハイムの収容後に安楽死の行政命令が出されます)が収容するか、飼い主に対して安楽死処分するように警察や行政当局が命令します。
 さらに危険犬種ではなくても、咬傷事故(軽いものであったとしても)を起こした犬は危険な犬とされ、警察や行政当局が飼い主に対してその犬を安楽死することを命じることができるとされています。飼い主が犬の安楽死を拒否した場合は、行政が強制執行により獣医師を派遣し、犬を安楽死させます。
 一例として、ベルリン州法である、Berliner Hundegesetzes「ベルリン 犬に関する州法」の条文を引用します。


Abs.Abschnitt III
Befugnisse
§ 10
Auflagen, Sicherstellung und Tötung

(1) Bei Auffälligkeit eines Hundes durch aggressives Verhalten gegenüber Menschen oder Tieren im Sinne des § 4 Abs.
1 hat die zuständige Behörde die notwendigen Maßnahmen zu treffen, um eine weitere Gefährdung von Menschen und Tieren abzuwehren.
Sie kann insbesondere eine Leinenpflicht und die Sicherstellung des Hundes anordnen, die Haltung von Hunden untersagen und die Tötung des Hundes anordnen.


第三章
行政による強制力
§10
危険な動物(犬)の収容と殺害

(1)仮に§4で示すような、人や動物に向かって異常で攻撃的な行動をする犬があれば。
1、行政当局は、人間や動物に対する、さらなる危険を回避するために必要な措置を講じます。
飼い主に対して指定の鎖・首輪を入手して確実に係留することや、その犬の飼育を禁止すること、その犬の殺処分を命じることができます。



 なお日本においては、危険犬種として飼育が禁止されている犬種はありません。また咬傷事故をおこした犬に関しては、保健所が収容して2週間の間、狂犬病の感染がないか経過を見ることが狂犬病予防法で定められています。しかしその2週間の経過観察を終えた後は、法律ではなんら定めがありません。
 仮に非常に重大な、死亡事故などの咬傷事故をおこした犬であっても、飼い主に対してその犬の殺処分を命じる法的根拠はありません。保健所からは「行政指導」として犬の殺処分は飼い主は求められるでしょうが、飼い主があくまでも拒否すれば殺処分を強制することはできません。

 日本では、重大な咬傷事故をおこした犬の殺処分に対して愛誤が「犬には罪はない。動物愛護先進国では殺処分なんてしない」と抗議するケースが多々あります。しかしそれは大きな誤解です。日本ほど、犬の飼育管理に甘い国は先進国では珍しいと言えます。
 ドイツでは、無許可で危険犬種(危険犬種というだけで咬傷事故を起こしていない)を飼育していた飼い主や、咬傷事故をおこした犬の飼い主に対しては、相当数の安楽死命令が出されて実行されています。折々それらのニュースも紹介していきます。なお、危険犬種の飼育規制は、ほとんどの欧米先進諸国であります。ドイツの他に、私が調べた限り、イギリス、アメリカの多くの州、スイス、オーストリアなどです。それらの国では、ドイツと同様に行政がそれらの犬の安楽死を命じる権限があり、拒否した飼い主に対しては、行政が強制執行によりその犬を安楽死することを認めた裁判例が多数あります。

 行政が飼い主に対して犬の安楽死処分を命じることは、公的殺処分そのものでしょう。飼い主が命令に従わなければ、行政が直接獣医師を派遣して安楽死を強制執行するからです。ドイツには公的殺処分施設(ハード)がないだけで、公的殺処分制度(ソフト)はあるということです。ドイツでは食肉などの例外を除いては、温血脊椎動物の殺処分は、麻酔薬による安楽死を獣医師により行うことを義務付けています。ですから日本の二酸化炭素死のように、殺処分の施設を必要としないからです。
 日本の犬猫の殺処分は、飼い主が持ち込んで行政が行う、言わば行政サービスです(所有者不明犬猫は抜く)。対してドイツは、飼い主が拒否しても行政が強制的に行う安楽死(殺処分)です。ドイツの公的犬安楽死(殺処分)は、日本より厳しいと言えるでしょう。

EU経済統合で経営危機に瀕するドイツのティアハイム





 今年の5月に、ドイツティアハイムで最も権威がある、シュツゥットガルトティアハイムが経営破綻しました。公的支援は行われず、閉鎖が予定されています。ドイツ国内のティアハイムのほぼ全てが赤字でと言われています。ティアハイムの経営危機は構造的です。


 シュツゥットガルトティアハイムは創立が1837年で、ドイツで最も長い歴史を誇ります。また収容動物は1,000を超える規模です。ドイツ国内のティアハイムの中でも最も権威ある施設の一つで、別格とも言える存在でした。しかし今年の5月に経営破綻し、閉鎖が予定されています。なお一部の日本の愛誤ブログなどでは「ドイツティアハイムは公営で公費で収容動物を終生飼育する」と紹介されていますが、全くの誤りです。ドイツティアハイムは全てが民営で補助金はあるものの、ほとんどが民間からの寄付金や保護動物の有償譲渡により経営が成り立っています。
 ドイツティアハイムですが、近年では「ほぼ全てが赤字」であり、経営危機に瀕しています。こちらの記事で詳しく述べられています。Immer mehr Tierheime im Land schreiben rote Zahlen「我が国(ドイツ)では、ほとんどのティアハイムが赤字である」。2013年5月30日。


Die Zahl der Heimtiere und ihre Aufenthaltsdauer steigt, droht vielen Heimen der finanzielle Kollaps.
Der Grund für die prekäre Lage ist nach Angaben der betreibenden Tierschutzvereine das Ausbleiben größerer Erbschaften von Tierliebhabern und mangelnde Unterstützung durch die Kommunen.

収容ペット数の増加と収容期間が長くなると共に、さらに金融危機が多くのティアハイムを脅かしました。
動物愛護団体の見解では、ティアハイムの運営が不安定な状況の理由は、動物愛護家と自治体からの支援がなかったことと高額の遺贈がなかったことです。



 その他にも、ティアハイムの経営危機の背景には、EU域内の経済統合という構造的問題があります。EUでは、近年旧共産国の東ヨーロッパ諸国の加盟が相次ぎました。例えば2007年にはルーマニア、ブルガリア共和国、2004年にはチェコ共和国、ハンガリー共和国、ポーランド共和国、スロバキア共和国などです。東ヨーロッパ諸国は西ヨーロッパのドイツ、フランスなどに比べて所得水準が低く、生産性の低い農家が多くあります。
 EUの経済統合でビジネスチャンスを見出したのが、犬繁殖業者です。東ヨーロッパの農家にペット犬の繁殖をさせ、ドイツなどの所得水準が高い国に販売するということです。例えばドイツでは、犬の繁殖業者は飼育基準などで厳しい規制があり大変コストが高くなります。そのためにドイツ国内で産出されたペット犬は、大変高価です。しかし所得水準が低く、動物保護に関する法的規制が緩い東ヨーロッパで犬を繁殖させれば、低コストでペット犬を生産することができ、安く販売することができます。

 その上昨年の7月には犬猫等のペットのマイクロチップの規格・データベースがEU域内で統一され、犬猫のEU域内での通関が簡素化されました。そのために、ますます安価な東ヨーロッパ産のペット犬の、ドイツなどの西ヨーロッパ諸国への輸出が増えました。
 ドイツのニュースサイトの記事、Experten warnen vor Billig-Welpen aus Osteuropa「専門家は、東欧から輸入された安い仔犬に対して警告しています」から引用します。2010年3月。


Nur150 Euro soll das Tier kosten, sagt der Händler.
Doch Tier schützer warnen:
Wer Billig-Hunde aus dubiosen Quellen kauft,wird nicht viel Freude an dem Tier haben und unterstützt auch noch Tierquälerei.
Die Hunde stammen laut Angaben des Deutschen Tierschutzbundes aus Zuchtfabriken und schmuddeligen Hinterhöfen in Polen, Tschechien oder Ungarn.
Die Angebote sind verlockend:Während man für einen Golden-Retriever in Deutschland zwischen 1500 und 2000 Euro ausgeben muss, kostet der Billig-Import aus Osteuropa rund 150 Euro.
Deutschland ist nach Recherchen des Deutschen Tierschutzbundes der größte Markt für die Anbieter.
Die Tierschützer schätzen, dass die Umsätze mehrere Millionen Euro betragen.

「動物(東ヨーロッパから輸入されたペット犬)の原価は、たったの150ユーロだ」とペット販売業者は言います。
しかし動物保護活動家は言います。
「怪しげな情報源から飼う安い犬に対しては多くの喜びを持てないでしょうし、動物虐待を幇助しているのと同じです」。
ドイツの動物保護連盟によれば、犬はポーランド、チェコ共和国やハンガリーの繁殖工場(パピーミル)や汚れた裏庭で生産されます。
しかしオファーは魅力的です。
ドイツで生産されたゴールデンレトリバーの価格は1,500から2,000ユーロですが、東欧からの安価な輸入犬の仕入れ価格はおよそ150ユーロにしか過ぎません。
ドイツの動物保護連盟の調査によれば、ドイツは東ヨーロッパの犬生産者にとって最大の市場です。
動物保護活動家は、その売上額は、数百万ユーロと推定しています。



 ドイツでは、2004年に、ギネスブック認定の世界最大の店頭展示生体販売のペットショップがデュイスブルグに開業し、業績は絶好調です。スケールメリットを生かした低価格販売で、急成長を続けています。
 ドイツで今までティアハイムが存続できたのは、先に述べた通り、EUの経済統合が実現する前はドイツ国内でのペット犬繁殖は法律での厳しい規制があり、そのために高コストで大変高価だったからです。引用した記事に従えば、ドイツで生産されたゴールデンレトリバーは、価格が1,500~2,000ユーロ(19万5千円~26万円。1ユーロ130円)です。庶民には躊躇する金額でしょう。

 それでも犬を飼いたいという人はいます。そのような人に対して、ティアハイムは安く犬を入手できる場を提供するという存在意義がありました。ティアハイムから犬の有償譲渡を受けるには250ユーロ~程度と言われています(日本円で3万円台)。
 しかし東ヨーロッパから150ユーロ程度(日本円で約2万円)で純血種の仔犬を仕入れ、ペットショップが、800ユーロ程度(日本円で10万円前後)で生体の、大規模店頭展示販売を始めました。気兼ねなく、純血種の子犬などを店頭で見て、その場で持ち帰れる販売方法にドイツのペット消費者は飛びつきました。ティアハイムでは、有償譲渡であっても、ティアハイムが開催する犬飼育教室の参加などを条件にするところが多いのです。

 ティアハイムのほとんどが赤字で存続が危ぶまれている原因は、・欧州経済危機で寄付金が減った、・ペット動物の遺棄が増え収容数が増えた、・反面、譲渡が減った(ペットショップの台頭が大きな原因ではありますが)、ことが大きな理由です。
 しかし最大の理由は、EUの経済統合に伴う東ヨーロッパから安価なペット犬などが輸入されるようになって、ペットショップと競合することになったことだと私は思います。

 動物愛護とは言え、マクロ経済の潮流には逆らえません。日本でドイツのティアハイムを真似た動物保護施設の建設を計画している政治家が絡んだ?団体がありますが、果たして日本に必要でしょうか。日本では、保健所が遺棄動物の収容を行なっています。保健所は、収容動物の一般譲渡に力を入れつつあります。保健所が遺棄動物の収容を行わないドイツにおいては、ティアハイムという施設は存在意義があるでしょう。それでもドイツのティアハイムは存続が危ぶまれているのです。
 日本でティアハイムに倣った施設の建設を考えている人たちは、マーケティングが全く分かっていません。それとも目的が別にあるのでしょうか。


(動画)

 ロシアのペットショップ。ところでロシアもヨーロッパですよね。愛誤さんいわく、欧米にはペットショップがなかったのでは?飼育環境は、日本のペットショップの方が良いと思います。私は、ロシア語もほんの少しわかります。Zoohandlung auf russisch ohne Worte「ロシアのペットショップには絶句するよ」。ドイツ動物保護活動家のレポート。

http://www.youtube.com/watch?v=GI1I-nf0Zcw

元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「離乳前の子猫は全て安楽死が指示され、世話をすることが禁じられた」





 記事、
元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「収容動物の安楽死は日常的に行われていた」
元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「攻撃的な犬は99%が安楽死させられた」
元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「資金難と収容スペース不足で安楽死される動物たち」
元ドイツティアハイムのマネージャー告発ブログ「病気の動物に対する唯一の解決策は安楽死」、の続きです。



 問題のブログ記事から引用します。 Herzlich Willkommen in der Katzenecke「猫コーナーへようこそ」体にeuthanasie「安楽死」。


*Fazit*

Ich bin nicht generell gegen das Einschläfern.
Im Gegenteil!! Ich bin froh, dass es bei den Tieren die Möglichkeit gibt,ein langes Leiden zu verhindern.
Aber ich bin gegen voreiliges Einschläfern!!!
Wenn ein Tier sich quält und es keine Hoffnung mehr auf Besserung gibt,dann ist das Einschläfern ein letzter Freundschaftsdienst.
Aber in etlichen FÜllen hielt ich das Einschläfern für voreilig,und habe deswegen öfters Katzenbabys mit nach Hause genommen.
Die Vorstandschaft hatte beschlossen, dass Katzen Babys,die noch nicht selbstständig fressen können, eingeschla fertig werden sollten!!
Uns, dem Personal, wurde es verboten, Tiere auf Pflege mitzunehmen.
Ich kann eben nur von dem Tierheim berichten, in dem ich gearbeitet habe.
Aber ich hoffe doch, dass in den meisten Vereinen alle Tiere eine Chance bekommen!!


*結論*

私は一般論を述べれば、安楽死には反対ではないです。
むしろ私は、安楽死により動物たちの長い苦しみを防ぐことができるのであれば嬉しいです。
しかし私はあまりにも安楽死を性急に行うことには反対です。
動物自身が苦しみ、これ以上の改善する望みがない場合には、安楽死は動物に対する最期の友情です。
私は多くの場合、あまりにも性急に安楽死を行わなければならず、それを避けるためにしばしば子猫を我が家に引き取りました。
ティアハイムの管理委員会は、離乳して独り立ちして食べることが出来る前の子猫は、安楽死を行うべきであると指示していました。
私たちティアハイムのスタッフは、そのような子猫の世話をすることを禁じられていました。
私がお伝えできるのは、私が働いていたティアハイムのことだけです。
ただ私は、すべての動物たちが、広く人間社会で生かされる機会を得ることを願っています!



 私は、このブログの管理人、元ドイツティアハイムマネージャーのマギーさんに、メッセージを送りました。以下がその内容です。私は、マギーさんの悲しい気持ちがよく理解できます。今までご紹介したこのブログ記事の内容の真偽だとかは推測もしませんし、論じたいとも思いません。私は、そのまま記述内容をご紹介しているだけです。日本の「ノーキルドイツを見習え」という動物愛護(誤?)の方向性は正しかったのか、誤っていたのか。前提となる「ドイツはノーキル」は実在したのかどうかは、読者様の判断にお任せします。
 ご紹介したブログの管理人、元ドイツティアハイムマネージャーのマギーさんには、今後もドイツの動物愛護事情について、お尋ねしようと思っています。


Wie machst du
Maggie

Ich bin Japaner.
Ich zitierte einen Artikel von Ihrem Blog, dies ist mein Blog.
http://eggmeg.blog.fc2.com
"stray cat Problem Ich denke ernsthaft Tierschutz"

Ich schrieb in dem Blog, sind die Deutschen tun Euthanasie von Tieren,In dem Tierheim.
Japaner glauben, Deutsch führt nicht die Euthanasie von Tieren.
Ich schrieb, die Deutschen führen auch die Euthanasie von Tieren,und es gibt Menschen, die trauern.
Ich weiß, das traurige Gefühl Ihrer.
Ich Wahrheit des Tierschutzes in Deutschland zu informieren  in Japan.
Ich entschuldige mich, dass der Bericht verzögert wurde.

HN egg


はじめまして
マギー様

私は日本人です。
私はあなたのブログから、記事を引用しました。
これが私のブログです。
http://eggmeg.blog.fc2.com
"野良猫問題 真面目に動物愛護を考えるサイト"

私は、ドイツのティアハイムでは、動物の安楽死を行っている事実を書きました。
しかし日本人は、ドイツでは、動物の安楽死を一切行わないと信じています。
私はドイツでも、動物の安楽死が行われていて、それにより心が傷ついている人々がいることを書きました。
私はあなたの悲しい気持ちがよく理解できます。
私は日本で、ドイツの動物愛護の真実を紹介しています。
あなたの記事の引用の報告が遅れたことを、深くお詫び申し上げます。

HN egg



(画像)

 本件記事とは関係がない「コンビニ猫」です。このような不適正飼育がまかる通るのは、日本ならではでしょうね。

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動物愛護も市場原理には抗えない~ティアハイムの破綻とペットショップ大盛況のドイツ





 ドイツで最も権威のあるティアハイムの一つであるシュツゥットガルトティアハイムが、今年の5月に経営破綻しました。理由は寄付金や遺贈の減少に反して遺棄動物が増加し、収容動物数の増加がしたこと。さらには再譲渡先の減少により収容動物の滞在が長期化することなどによる運営資金の枯渇です。


 ドイツシュツゥットガルトティアハイムは1837年代に創立された、ドイツでは最も歴史のあるティアハイムです。収容動物も1,000を超えます。大変権威があり、ティアハイムの中でも別格と言えるでしょう。
 しかし今年の5月には経営破綻しました。原因は寄付金や遺贈の減少に反して遺棄動物が増加し、収容動物数が増加したこと。さらには再譲渡先の減少により収容動物の滞在が長期化したこと、その上、公的支援が得られなかったことによる運営資金の枯渇です。以下にニュースサイトの記事を引用します。Immer mehr Tierheime im Land schreiben rote Zahlen「我が国(ドイツ)では、ほとんどのティアハイムが赤字である」。2013年5月30日。


Die Zahl der Heimtiere und ihre Aufenthaltsdauer steigt, droht vielen Heimen der finanzielle Kollaps.
Es war ein Notruf, den das größte Tierheim Baden-Württembergs in Stuttgart kürzlich absetzte: Die finanziellen Reserven reichten noch knapp drei Monate, hieß es. Rund 1000 Tiere wären im Falle einer Schließung betroffen.
Der Grund für die prekäre Lage ist nach Angaben der betreibenden Tierschutzvereine das Ausbleiben größerer Erbschaften von Tierliebhabern und mangelnde Unterstützung durch die Kommunen.
Nahezu alle Tierheime in Baden-Württemberg befinden sich in einer prekären Lage.

収容ペット数の増加と収容期間が長くなると共に、さらに金融危機が多くのティアハイムを脅かしました。
これはいわば、遭難信号です。
バーデン·ヴュルテンベルク州シュツゥットガルト市の、最大のティアハイムが閉鎖しました。
財務諸表上での留保は、わずか3ヶ月しかありませんでした。
このティアハイムが閉鎖した場合、約1,000もの収容動物が影響を受けることを意味します。
動物愛護団体の見解では、ティアハイムの運営の不安定な状況の理由は、動物愛護家と自治体からの支援がなかったことと高額の遺贈がなかったことです。
バーデン·ヴュルテンベルク州のほぼすべてのティアハイムの経営は、不安定な状況にあります。



 なお自治体による財政支援はありません。当ティアハイムの閉鎖は不可避と見られています。1,000もの収容動物のうち、多くは安楽死は逃れられないでしょう。こちらはテレビニュースです。Stuttgart1000 Tiere heimatlos「破綻したシュツゥットガルトティアハイムの家を失った1,000の動物たち」2013年5月24日。

 一方ドイツでは、店頭生体販売を行うペットショップが急成長しています。例えば2004年にデュイスブルグで開業したZoo zajac(ズー・ザィヤック)は、ギネスブック認定の世界最大の生体店頭販売を行っているペットショップです。開業以来、年年規模を拡大させ、現在は総面積が9,000平米です。
 なおドイツには、ペットの生体を店頭展示販売することを禁じる法律はありません。しばしば見られる「ドイツではペットの生体販売を法律で禁じている」という愛誤の情報がありますが大嘘です。ドイツでは、ペットショップの業界団体が自主規制で犬と猫の一部に限り、生体の店頭展示販売を自主規制はしています。しかし業界団体に所属していないペットショップは、以前から犬猫の生体も店頭展示販売していましたし、業界団体加入のペットショップの一部も行っていました。
 
 以下に、Zoo zajacの大盛況ぶりと、犬猫生体店頭販売に反対する動物愛護団体の様子を報じたテレビ番組をご紹介します。Bund deutscher Tierfreunde e.V. bei Zoo Zajac2012年2月9日。

 私は今回の記事では「~べき」論は致しません。ですから「ティアハイムが経営破綻するのはドイツ国民の動物愛護意識が低下していてけしからん」とか「ティアハイムの経営支援を州政府は行うべきだ」とは書きません。また「店頭生体販売は当然。ドイツでの店頭生体販売ペットショップの台頭を歓迎する」とも書きません。
 ただ事実をお伝えするだけです。ドイツのティアハイムに対する民間人の寄付は、それこそドイツの個々人の自由ですし、自治体が破綻ティアハイムの支援に乗り出さなかったのは、ドイツ当該自治体の民意です。ドイツのティアハイムはスタッフのモラールは高く、良心的な運営を行っているところが多いと思います。しかし、時流に乗れなければ破綻するのです。

 ただ言えることは動物愛護に関しても、市場原理には抗えないということです。私が常々感じることですが、日本にいわゆる愛誤さんには、市場原理を理解されていない方が多すぎます。「いわゆる自称猫ボラ活動で、猫飼育希望者は全て元野良猫を飼育すべき、それが動物愛護に適い、崇高な行為である」という価値観は、一般に広く支持されているのでしょうか。自称猫ボラがいくら独りよがりでそう主張したとしても、多くの一般の支持を得なければ普遍的な価値観にはなりえません。
 いわゆる自称猫ボラさんたちは、独善的で「自分がこのような信念がある(それはタダの狂信的な偏向である可能性大です)。だから全ての人が我々に従うべき」です。ネットテロなどの力づくでも。しかしそれは(広義での)市場原理を理解していません。自分たちの主義主張を実現させるためには、多くの支持が必要です。彼らはその努力をしていません。


(画像)

 世界最大のドイツ、デュイスブルグにある、店頭生体展示販売ペットショップ、Zoo Zajacで売られている長毛ダックスの仔犬です。799ユーロ(日本円で約10万円)と掲示されています。スケールメリットを生かした低価格販売で、このペットショップは急成長しています。ドイツでの、低価格店頭販売の仔犬は、多くは東ヨーロッパから輸入されていると言われています

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プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

・座右の銘は「人の行く裏に道あり花の山」
・好きな生き物 メジロ
・尊敬する人 ガブリエルシャネル(シャネル社創業者)
・好きな言葉 Das Beste oder nichts「最善か無か」。ダイムラー・ベンツ社の企業理念。私自身は何事も中途半端でいい加減です。ですからこの言葉に憧れます。

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