fc2ブログ

なるほど日本は動物愛護後進国だ~・感情的で・科学的知見に欠ける活動家ー1





 日本の動物愛護の特徴として多くの識者が・ペットに偏向し、活動家が・感情的で、・科学的知見に欠ける、を挙げています。私も同感です。


 前回の記事、なるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ーまとめ lと関連する記事では、日本の動物愛護が「ペットに偏向していること(飼い主がいない野良猫は、ペットとは言えないかもしれませんが、便宜上ペットとしました)」の具体例をあげました。そしてその一因が、日本の動物愛護管理法が飼育されていない状態の動物にまで保護の対象としている特殊性であるとの私の分析を述べました。
 以降は、日本の動物愛護の特徴である、活動家が「感情的で」「科学的知見に欠ける」点を具体例を挙げて論じたいと思います。

 財団法人 神奈川県動物愛護協会のHPでは、「現代の日本における動物愛護運動は、ペット問題のみを対象とする傾向。個々の活動者が『かわいそう』と思う事象に対し、個々の主観で『かわいそう』ではない状態にすることが一貫した傾向として挙げられます。また「イギリスは客観的に動物を見ることにより動物の幸福を、日本は主観的に動物を見ることにより動物をかわいがる、という目線の違い(つまり感情的で科学的知見に欠けるという特徴)」と日本の動物愛護を分析しています。
 日本の多くのペット系動物愛護活動家は、ペットに偏向した愛護活動を行うことによる社会や生態系への影響を考慮しません。しかし私は動物愛護とは、広く野生動物まで含む概念だと思います。

 彼らは「目の前にある、自分が好きな動物のみ」しか考えられません。「かわいそう」という感情だけが先行して、視野狭窄の陥っています。その特徴が最も現れているのは、野良猫愛誤活動です。彼らの活動は地域猫(TNR)、つまり野良猫の不妊去勢手術を行い、放し飼い状態で給餌し飼育することです。
 地域猫活動(TNR)は、生態系に重大な被害を及ぼすということが国際的に通説となっています。米国、英国では、TNRの批判では、必ずと言っていいほど、生態系への悪影響が挙げられます。
 ドイツ語でもTNRについて検索しましたが、ドイツを始め、その他のドイツ語が第一言語の国では、インターネット上での情報はきわめて少ないです。試しにTNR katzeで検索条件をドイツ語に絞ってみてください。ほとんどヒットしないはずです。さらにドイツ語でTrap Kastraten Zurück katzeで検索すれば、ヒットはほぼ皆無です。私は、ドイツ語圏ではTNRは一般的ではないと想像します。

 主に生態系への悪影響を根拠として、TNRを完全に否定した公的機関の文書を例示します。

U.S. Fish and Wildlife Service Home Page
アメリカ連邦政府漁業狩猟サービス庁HPから引用。2009年。

Cats Gone Wild!「猫は野生に戻ります!」


Domestic cats have the ability to live in almost any environment and are prevalent around the world.
Cats prey upon small animals.
Some of the small animals that cats prey upon are rare and in danger ofextinction.
What’s more, domestic cats have few “natural” predators, such as larger wild cat species like bobcats and cougars.
There is little natural population control.
One solution some people feel will help this problem is a program called Trap Neuter Return (TNR).
It was thought that this would help curb the population so that there would be fewer feral cats killingbirds and other wildlife.
However, after many years of these programs and subsequent studies to determine their success, most cat populations stayed the same, increased or decreased only slightly.
There was no “success” story.
Furthermore, this solution does not speak directly to the problem of feral cats killing wildlife.
Neutering cats does not take away their instinct to kill.
Therefore, even if TNR were to have success by controlling feral cat populations, it would have no immediate effect on the problem of our nation’s wildlife being killed.
Be aware that stray and feral cats pose some health and safety risks to both humans and wildlife.

イエネコは、ほぼすべての環境で生存する能力があり、世界中に生息域を広げています。
猫は小動物を捕食します。
猫が獲物にする小動物のいくつかは希少種で、絶滅の危機に瀕しています。
その上米国内の猫は、自然界ではボブキャットやクーガー(ピューマ)などの大型のヤマネコ類などの、限られた捕食者しかいません。
自然の状態では、猫の個体数抑制はわずかです。
何人かの人々は、この問題解決には、TNRと呼ばれるプログラムが効果があると思いました。
TNRは、鳥やそのほかの野生動物を捕食する野良猫を減少させ、個体数増加抑制効果があるだろうと考えられていました。      
TNRプログラムの実行と多くの研究が、TNR信奉者が成功したと判定するするために、長期間続けられました。
しかしほとんどのTNRを実行した猫の一群は、個体数が同じままが僅かに増減しただけでした。
TNRの成功例は、ただの一つもありませんでした。
さらに、このTNRと言う問題解決方法は、野生動物を捕食する野良猫の問題に対して直接言及されていません。
猫は去勢されても、捕食行動という本能を除去することはできません、。
TNRは、野良猫の個体数を制御することが仮に成功したとしても、それが私たちの国の、野生動物が殺されているという問題に、直ちに効果を得ることはあり得ません。
自由に徘徊している猫や野良猫は、人間と野生動物のいずれにも、健康上の危険をもたらすことに注意しなければなりません。



 上記のようにアメリカ連邦政府はTNRを完全に否定しました。否定の根拠には「感情を排し」「科学的知見に基づき」「猫に偏向しない」があります(続く)


(画像)ボブキャット

20120413_bobcat_01.jpg


(画像)クーガー

img_1490618_60208871_0.jpg


 猫愛護誤にとっては、オオヤマネコ類がイエネコを食うのは構わないんですね。米国でのTNRは、オオヤマネコ類への生餌の供給活動?
スポンサーサイト



なるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ーまとめ





 日本の動物愛護は、国際的にみて後進的かつ特殊だと思います。その根拠は、日本の動物愛護は・ペットに偏向し、・感情的で、・科学的知見に欠ける、特徴です。それは多くの識者が指摘しています。


 私は過去記事、なるほど、日本は動物愛護後進国だで、日本の動物愛護は、という・日本の動物愛護は1ペットに偏向し、2感情的で、3科学的知見に欠ける、という特徴があり、国際的に見て後進的かつ特殊であることを述べました。多くの識者が同様のことを述べており、本記事で引用した財団法人神奈川県動物愛護協会のHPでも述べられています。
 まず「1ペットに偏向」という点ですが、さらに言えばペットの中でも「野良猫」に偏向しています(本来「ペット」とは人に飼育されている状態のものを言うのでしょうが、便宜的に野良猫もペットといました)。以下の記事でお分かりいただけると思います。


なるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ー1

なるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ー2

なるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ー3

なるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ー4

なるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ー5


 上記の記事では、日本の動物愛護管理法が、特定の動物種を「人が飼育していない状態」であっても保護の対象とする特殊性をのべ、その弊害の実例をあげました。先進諸外国の動物愛護管理に関する法律では、法律を適用する範囲は、私が知る限り全てが「人が飼育している動物」に限っています。ドイツ動物保護法、アメリカ動物保護法などです。
 日本の動物愛護管理法44条4項①では「牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる」は法で定める愛護動物とされ、人に飼育されていない状態であっても、同法の保護の対象と規定されています。

 しかし上記で定めた愛護動物のうち、「牛、馬、豚、めん羊、やぎ、いえうさぎ、鶏、あひる」は、家畜伝染病予防法などの周辺法規が整備されています。これらの動物が人が飼育していない状態で、人社会の中で「野良状態=人が飼育していない状態」で存在することはできません。
 「犬」については、狂犬病予防法やそれに基づく条例の規定などにより、飼主登録義務や係留飼育が義務付けられています。また狂犬病予防法により、人が飼育していない犬は行政の捕獲義務があり、捕獲処分されます。したがって野良犬は人社会の中では生存できません。
 「いえばと」は、人が飼育していない状態のものはドバトといいます。いえばとについては飼育規制は何もありません。しかし野生化したものが糞害などで人社会に被害を及ぼせば、普通に駆除されています。ドバトの保護を異常なまでに訴える「ドバト愛誤」がまれだからです。

 動物愛護管理法44条4項①で定める愛護動物「牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる」の中で特殊なものが「ねこ」です。猫は家畜伝染病予防法などの家畜に対する規制の範囲外ですし、狂犬病の規定では、狂犬病発生時以外では規制されません。人が管理していない状態の野良猫が人社会に存在できるのは、言わば法律の間隙なのです。
 さらに野良猫は、ドバトと異なり、野良猫保護を訴える「野良猫愛誤」が多数存在します。猫の飼育や野良猫の扱いに関しては、明確な法律の規定がありません。また動物愛護管理法の条文は曖昧な点が多すぎます。そのため野良猫愛誤が動物愛護管理法の規定を歪曲極大解釈して、異常なほどの野良猫保護を訴えるのです。

 日本の動物愛護の特殊性、後進性である「ペットに偏向」しています。その中でも野良猫に突出して一部の過激に愛護を訴える人たちだけが目立つ理由は、動物愛護管理法の不備、条文の曖昧さが大きな原因だと思います。
 先進諸外国の動物愛護・管理に関する法律は、先に述べましたとおり「人に飼育されている動物」が対象です。私は日本が動物愛護先進諸外国に法制度を倣うであれば、動物愛護管理法で保護の対象とする動物を、44条4項①を廃し、②の「人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの」の規定のみとして良いと思います。①の規定は、事実上野良猫の保護だけに機能しているからです。

 野良猫は、動物愛護管理法では無条件に保護される対象ではありません。動物愛護管理法35条2項では「所有者の判明しない犬又はねこの引取り」を都道府県等に義務付けています。また、同法44条1項では、愛護動物を「みだりに」殺すを禁じているのであって「みだり」でなければ殺すことは認められます。
 しかし野良猫愛護を訴えるものは、44条1項を「いかなる場合でも殺してはならない」と極大解釈します。「みだり」という言葉が曖昧であることと、特定の動物種が人に飼育されていない状態でも保護の対象となること、猫に関してのみ周辺法規が整っていないことにより、異常に猫愛護(誤)が増長しているのが、日本の動物愛護の特殊性、後進性です。

 法理論上人社会に生存する、人に飼育されていない動物が無条件で保護される規定はありえません。人に飼育されている動物であれば、その動物が被害を及ぼせば、被害者は飼育者に対して被害の防止や損害賠償を求めることができます。しかし無主物であればそれができません。
 人社会に存在する動物が管理されていない状態であれば、及ぼす被害は無限に拡大します。被害者は限なく被害を受忍しなければならないのでしょうか。そうはならないでしょう。もし法律で、人に飼育されていない動物でも無管理状態で無制限に保護されなければならないと定めるのであれば、国は被害者に対して損害を賠償しなければならないからです。


・読者様からいただいた画像です。ドバトは野良猫と法的な位置が同じです。ですから両方とも無責任餌やりの対象になります。いずれにしても単ある迷惑行為で、動物愛護ではありません。
 しかしドバトの餌やりは野良猫愛誤と異なり、組織化したりテロをも辞さない保護活動まで行うのはまれですので、行政が駆除しているところもあります。猫愛誤は、このような光景を迷惑とは思わないのでしょうか。それとなぜドバトは駆除できるのに、野良猫で反対する根拠が理解できません。


2.jpg

3.jpg

前回記事「野良猫への餌やりは90日間の懲役か1,000.00ドルの罰金、もしくはその併科」にいただいたコメントを独立した記事にしました





 前回記事、野良猫への餌やりは90日間の懲役か1,000.00ドルの罰金、もしくはその併科で興味深いコメントをいただきました。そのコメントと私のレスを独立した記事にしました。典型的な愛誤思考の論理の飛躍、論理のすり替え、ダブルスタンダードがよく表れていると思います


(読者様)

ニュージャージー州公式ホームページを見る限りでは、州がTNRを廃止した事にはなっていませんね。
保健省は、中立的な立場を取っています。
エングルウッド市のプログラムを見ても、狩猟駆除には程遠い話のようです。

一言で言えば、狂犬病の蔓延防止の為に、屋外の猫を管理する事が目的の策のように思います。



(さんかくたまご)

> ニュージャージー州公式ホームページを見る限りでは、州がTNRを廃止した事にはなっていませんね。

私がNJ州でTNRを廃止したと書きましたか。
「2012年に廃止方針を表明した」と過去記事を含めて書いています。

ソース

http://www.thepetitionsite.com/2/stop-new-jersey-from-hunting-feral-cats/

The state officials in N.J. are considering ending Trap-Neuter-Return programs and allowing hunters to shoot cats.
「N.J.州当局によれば、Trap-Neuter-Returnプログラムを廃止しハンターが猫を射殺することを許可する方針です」。

このNJ州の方針に反対して署名活動も起きています。
関連する私の記事は以下のとおり(それぞれ信頼できるソースをつけています)。
http://eggmeg.blog.fc2.com/blog-entry-115.html
http://eggmeg.blog.fc2.com/blog-entry-116.html
http://eggmeg.blog.fc2.com/blog-entry-118.html
これから法改正を行うと思われます。


> エングルウッド市のプログラムを見ても、狩猟駆除には程遠い話のようです。

私が本記事で、エングルウッド市が狩猟駆除を行っている、そのような方針転換をしたなどと一言も書いていません。
コメントされるときは、その人の文章をよく読んでからにしてください。


> 一言で言えば、狂犬病の蔓延防止の為に、屋外の猫を管理する事が目的の策のように思います。

本記事では、全くそのように書いていますが?
一体あなたが何を言われたいのか理解に苦しみます。
あなたは、義務教育の国語を勉強し直された方がよろしいのでは?

米連邦漁業狩猟サービス庁から。
http://www.fws.gov/pacific/lawenforcement/Sam%20Stuff/October%202009.html

TNRは野良猫数の抑制効果はなく、反面マイナス面は多大で、特に野生動物への被害を強調しています。
There was no “success” story(原文のまま).
「TNRの成功事例は、ただの一つもない」。




(読者様)

>私がNJ州でTNRを廃止したと書きましたか。

はい。
間違いなく今回の記事に、次のように書いてあります。
【ニュージャージー州はTNRを廃止、野良猫のコントロールは狩猟駆除に方針転換をしました。】


>私が本記事でエングルウッド市が狩猟駆除を行っている、そのような方針転換をしたなどと一言も書いていません。

今回の記事に、次のように書いてあります。
【ニュージャージー州の方針転換に伴い、ニュージャージー州内の自治体は、猫飼育の規制強化のために条例改正を行いました。】

今回の話は、狩猟駆除に方針転換したニュージャージー州内の自治体が、規制強化のために条例改正した話ではないのですか?
エングルウッド市は、ニュージャージー州にあるのではないのですか?


是非一度、ニュージャージー州保健省の公式ホームページをご覧ください。

ニュージャージー州のように、狂犬病が蔓延する恐れがある場合には、TNRや野良猫が問題視される事があるのは当然です。
ですが、日本の厚生労働省HPにあるように、日本は狂犬病の発生のない国です。
野良猫についての環境や事情が異なる国外の話を取り上げる事で、日本国内のTNRを否定するのは無理があるように思います(でも愛誤ってなんでも「動物愛護先進国の欧米はこうだから日本は見倣え」というのが常套句なんですよね~私の独り言、苦笑)。

そして、何よりも、ブログを含むネット上での発言は、ある程度の責任が求められるはずです。
子供を含む多くのネット利用者が、あなたの誤った情報に触れる事は大変不幸な事だと思います。
一人の大人として、自覚と責任を持った発言をしていただくようお願いします。



(さんかくたまご)

> >私がNJ州でTNRを廃止したと書きましたか。
>
> はい。
> 間違いなく今回の記事に、次のように書いてあります。
> 【ニュージャージー州はTNRを廃止、野良猫のコントロールは狩猟駆除に方針転換をしました。】

「TNRを廃止」と「TNRを廃止、野良猫のコントロールは狩猟駆除に方針転換」とでは全く意味が異なります。
文章の前後を読めば、正常な読解力があれば現在NJ州は「TNRは廃止方針」である段階ということがわかります。
それが分からないようでは、義務教育の国語からやり直しされた方が良いかと思います。
「TNRを廃止、野良猫のコントロールは狩猟駆除に方針転換」は、複数の米国内のメディアが報道しています。
例えば安倍首相が就任前から「日銀法を改正して日銀の国債直接引き受けも方針とした」と発言しています。
そのように複数のメディアが報道しています。
それを受けて「安倍首相は日銀法の改正して日銀による国債直接引き受けも方針とした」ことをブログで取り上げるのは、現在日銀法が改正されていない状態であっても何ら間違いではありません。


> >私が本記事で、エングルウッド市が狩猟駆除を行っている、そのような方針転換をしたなどと一言も書いていません。
>
> 今回の記事に、次のように書いてあります。
> 【ニュージャージー州の方針転換に伴い、ニュージャージー州内の自治体は、猫飼育の規制強化のために条例改正を行いました。】

国などの上部機関の方針を受けて、地方自治体が先行して条例改正を行うことはよくあることです。
国がその事柄で法改正を行う前にもです。
マイクロチップのペットへの装着は、環境省が指針などの行政指導で推奨しています。
既に飼い猫へのマイクロチップ義務化を条例化した自治体があります。
それと同じだと思います。


> 是非一度、ニュージャージー州保健省の公式ホームページをご覧ください。

次のコメントレスでも書きますが、あなたはそれ以前に「国語」をお勉強し直してください。
それと政治レベルで法改正の動きがある段階で、行政が取り上げる訳がありません。
「公民」などをお勉強し直したほうが良いのではないですか。
例えば安倍首相が「日銀法を改正してでも、日銀の国債直接引き受けを可能とする方針」と示したのは事実ですが、日銀のHPにそれが反映される訳がないでしょう。
三権分立をご存知ないのですか。
義務教育で学んでいるはずです。


> ニュージャージー州のように、狂犬病が蔓延する恐れがある場合には、TNRや野良猫が問題視される事があるのは当然です。
> ですが、日本の厚生労働省HPにあるように、日本は狂犬病の発生のない国です。

それはもちろん存じています。
しかしTNRのマイナス面は、狂犬病拡大リスクだけではありません。
米連邦政府は、「明確に」TNRを否定しています。
「成功例はただの一つもない」と。

被害がなくとも、成功例がひとつもなければ予算をつけてまでする必要はありません。
対してTNRのマイナス面があります。
野生動物への被害と感染症を拡大させるリスクですが、狂犬病はそのうちの一要因にしか過ぎません。

http://www.fws.gov/pacific/lawenforcement/Sam%20Stuff/October%202009.html

感染症だけでも、バルトネラ属、Ricksettia(Rickettsiaが正しいと思われる。リケッチア。発疹チフス)、Coxiella(コクシエラ、Q熱)カンピロバクター属、レプトスピラ菌、ペスト菌とトキソプラズマ症、hookworms or roundworms (回虫、鉤虫)、Ear mites(耳ダニ)などの感染を拡散させるとしています。
トキソプラズマは、流産や胎児の畸形のみならず、免疫が低下した患者さんが感染して重度の脳症を起こし、死亡原因となることが近年大阪大学などから報告されています。
また猫回中は糞便から経口感染し、幼児の失明、肝障害、重度の肺炎の原因になることも珍しい症例ではありません。
リケッチア、ペストは近年の日本では発生はありませんが、猫の放し飼い野良猫は感染拡大リスク要因となります。
そのほかの感染症は日本でも多くの感染例があります。

ところで日本は狂犬病清浄国ですが、犬に対しては厳しい狂犬病対策が法で義務付けられています。
あなたの理屈で言えば、それは不要となるのではないですか、どうして狂犬病予防法を廃止しないのですか。
狂犬病の再発防止のためでしょう。
それを考えれば、今現在日本に狂犬病が発生していないからといって、一旦狂犬病が発生すれば極めてリスクが高い、野良猫放し飼い猫の一形態であるTNRを正当化することはできないと思います。

また野良猫放し飼い猫による野生動物への被害は、日本でも深刻です。
小笠原で野猫を徹底駆除したところ、希少生物の劇的な個体数回復が見られました。


> 野良猫についての環境や事情が異なる国外の話を取り上げる事で、日本国内のTNRを否定するのは無理があるように思います。

米国と日本で異なる点は、狂犬病が現在あるかないかだけです。
狂犬病以外の感染症、及び希少な野生動物への被害は日米(と言わず世界各国で普遍的に)で共通して当てはまることです。

愛誤の際立った思考パターンですが、何かを論じるときに極めてかぎられた要素を過大にかつ歪曲曲解して結論を導き出すことです。
例えばドイツでは、公的殺処分場がありません。
それを持って「ドイツでは、健康な動物はいかなる動物でも殺してはいけないという法律がある」という結論を導き出すなどです。
しかしドイツでは年46万5千もの野良猫犬を 狩猟駆除していますし、民間で獣医師による安楽死は一般的です。
あなたが主張していることはそれと同じです、基地害愛誤の典型的思考パターンです。


> ブログを含むネット上での発言は、ある程度の責任が求められるはずです。
> 子供を含む多くのネット利用者が、あなたの誤った情報に触れる事は大変不幸な事だと思います。
> 一人の大人として、自覚と責任を持った発言をしていただくようお願いします。

私は、本ブログ記事では、必ず根拠を示し誤った事実は述べていない自信があります(引用したソースに誤りがあればそれはやむを得ない)。
あなたの「野良猫についての環境や事情が異なる国外の話を取り上げる事で、日本国内のTNRを否定するのは無理があるように思います」とのご意見は、著しく偏向しています。
そのような非論理的な偏向した、あなたのような猫愛誤が存在することは正常なTNRの議論の妨げになります。
大変なマイナスです。
責任を感じてください。

野良猫への餌やりは90日間の懲役か1,000.00ドルの罰金、もしくはその併科





 アメリカでは、野良猫への餌やりに対して厳しい刑事罰を科す条例は多いです。特に近年は、TNR政策の失敗からそれらを廃止したり、裁判所で停止を命じられる自治体が増えています。猫飼育は管理飼育が潮流で、猫飼育に対する規制が強化されています。昨年改正を行ったエングルウッド市の猫飼育条例は、厳しい罰則があります。野良猫への餌やり行為に対しては、懲役90日以下か罰金1,000.00ドル以下もしくはその両方が科されます。


 エングルウッド市が位置するニュージャージー州は、全米で唯一TNRを州法で合法化しています。しかしニュージャージー州のTNRを合法化した自治体で、1年後に相次いで狂犬病感染猫が子供を襲うという事件が発生しました。TNRの失敗は、政策の汚点とも言えるでしょう。
 それも原因の一つと思われますが、ニュージャージー州はTNRを廃止、野良猫のコントロールは狩猟駆除に方針転換をしました。ニュージャージー州の方針転換に伴い、ニュージャージー州内の自治体は、猫飼育の規制強化のために条例改正を行いました。エングルウッド市の、2012年公布の、猫飼育に関する改正条例を引用します。

CITY OF ENGLEWOOD ANIMA LCONTROL PROGRAM
エングルウッド市 アニマルコントロールプログラム

HOMEREVISED GENERAL ORDINANCES
ORDINANCE REGULATING AND LICENSING CATS WITHIN THE CITY OF ENGLEWOOD
「改正条例 エングルウッド市における猫に関する規則と許可条例」から引用。2012年。


When applied to the proprietorship of an animal, shall include every person having a right or property (or custody) in such animal and any person who has such animal in his/her keeping or who harbors or maintains an animal or knowingly permits an animal to remain on or about any premise occupied by the person.
Neutered or Spayed.
Vaccination
Licensing Requirements.
a license and official registration tag with license number.
Feeding of stray cats prohibited.
No person, firm or corporation shall knowingly feed, harbor or maintain any strayand unlicensed cat within the City of Englewood.
Penalty.
Any person found guilty of violating any provision of this ordinance shall be subject to a fine of up to$1,000.00, imprisonment for a term not exceeding 90 days, or both.

動物(猫)の飼い主として本条例を適用する対象は、以下に述べるような性質(又は保管状況)を有する人全てを含めなければならない。
その猫を占有する意図を前提として、現に飼育している者、一時的に保護する者、世話する者、または故意に(自己所有地に)残ることを許している者(つまり「一時的に野良猫が迷いこんできたから、野良猫の世話をしているだけだから飼い主の義務はない」という言い訳ができないということです)。
不妊去勢義務。
ワクチン接種義務。
飼育許可を受けることと、ライセンス番号の公式登録タグ装着が義務。
野良猫への給餌は禁止。
何人も、会社や法人であっても、エングルウッド市内では、野良猫やライセンスを受けていない猫を保護、世話をし餌を与えてはいけない。
罰則。
この条例のいずれかの条項に違反で有罪となった者は、1,000.00ドルの罰金か90日を超えない範囲内での懲役、またはその両方が科されます。



 エングルウッド市の、猫飼育条例に違反した場合の罰則規定はかなり厳しいと思われるかもしれません。しかし米国では、猫飼育規制違反に対して懲役90日、罰金1万ドル程度の罰則規定がある条例は多数あります。また実際に有罪になるケースも多いです。
 米国では、狂犬病はまだ撲滅されておらず、野良猫外飼い猫は脅威とされています。ですから野良猫を増やさないための猫の登録義務、ワクチン接種、不妊去勢手術、餌やり禁止を規定しているのです。また野良猫を行政が捕獲して殺処分を行うことも広く行われています。もちろんTNR活動も例外なくそれらの規定が適用される条例がほとんどです。

 愛誤は「動物愛護先進国欧米ではTNR、地域猫で野良猫コントロールを行っており、餌やりに寛容、行政の支援も厚い。また殺処分は行わない」と喧伝しています。しかしそれは大嘘です。TNR、地域猫は失敗に終わり、前述のとおりニュージャージー州はTNR制度を廃止方針です。またロサンゼルス市は、裁判所がTNRの停止を命じました。
 米国では、猫の飼育は管理飼育へと強化を強めています。2009年には、米国連邦政府は明確にTNRを否定しました(改めて詳細を紹介します)。それは世界的な潮流です(ドイツ、ベルギーなどの事例がありますが、別の機会にご紹介します)。日本は地域猫を制度化している自治体が近年増えていますが、まさに世界の潮流の逆行です。

 次回は、本記事で取り上げたエングルウッド市以外での野良猫餌やりでの、刑事裁判のニュースをいくつか取り上げます。ある裁判の被告は「TNRを行い、野良猫の飼い主を探して譲渡していた。動物愛護活動であり公益性がある」と主張しました。まさに、日本の自称猫ボラさんたちの活動と同じです。
 しかしメディアは、「裁判では、90日の懲役と罰金刑の有罪の可能性は高いだろう」という見解を示しています。


(おわび)

読者様のご指摘により、一部訂正を行いました。

「埠頭駅定食」の反応に見られる猫愛誤の馬鹿さ加減





 埠頭駅定食とは、巨大掲示板を発端とする、自動車ラジエーターの不凍液を用いた野良猫駆除方法です。不凍液の主成分エチレングリコールが有毒だからです。私はかつて楽天ブログで、不凍液を無害なプロピレングリコールに代替することを提唱しました。しかしその私の記事に対する猫愛誤の反応はバカとしか言い様がありません。


 「埠頭駅定食」とは、野良猫被害者が野良猫を駆除するために用いる自動車不凍液を混ぜた餌の隠語です。巨大掲示板の野良猫被害者のスレッドが起源かと思われます。自動車ラジジーターに用いられる不凍液の主成分、エチレングリコールが有毒で、摂取した動物は腎障害を起こして死ぬからです。エチレングリコールの代謝により、シュウ酸カルシウムが生成され、それが腎臓に蓄積して腎臓障害が起きます。エチレングリコールは甘い味で食味がよく、かつてワインの甘味剤として違法に混入されたこともあります。猫犬などは、好んで摂取します。
 野良猫を不凍液を用いて駆除する方法は、先進国の多くでインターネット上で公開されています。もはや国際標準と言えるかもしれません。

 私は、かつて楽天ブログでこのことを取り上げました。その中で「有害なエチレングリコールと化学的な性質がごく近いプロピレングリコールという無害な物質がある。自動車ラジエーターの不凍液をプロピレングリコールに転換すれば、不凍液を用いた野良猫駆除は減る。さらに環境にも良い」と述べました。
 エチレングリコールに性質が近いプロピレングリコールはほぼ無害です。歯磨き粉にも添加されていますし、医薬品の調剤にも用いられます。また保冷剤も、エチレングリコールからプロピレングリコールへ代替が進んでいます。今までエチレングリコールの保冷剤によるペットなどの中毒死事故があったからです。

プロピレングリコール

 また環境問題から、ドイツなどのヨーロッパの国々では、自動車ラジエーターの不凍液を無害なプロピレングリコールに全面的に転換すべきという運動もあります。日本でもプロピレングリコールが主成分の不凍液が一部生産されています。

東京ファインケミカル

 私は自動車ラジエーターの不凍液が、無害なプロピレングリコールに転換するのは賛成です。町の整備工場でラジエーターを洗浄したあとの不凍液で、側溝がバスクリン色になっている光景なんて何度も目撃していますから。
 しかし不凍液のエチレングリコールからプロピレンプリコールへの転換は進んでいません。なぜならば、プロピレングリコールはエチレングリコールより高価なことと、自動車メーカーが、エチレングリコール不凍液を使用することを前提でクルマを設計生産しているからです。ですからプロピレングリコールを不凍液に用いると、部品に不具合が生じる可能性があります。とは言え、市民運動が盛り上がれば、プロピレングリコールへの転換も可能かもしれません。

 以上のようなことを楽天ブログで記事にしたところ、野良猫愛誤の方たちの反応は意外でした。まず私に「犯罪サイト」と罵倒するメッセージが届きました。そして「犯罪ブログを通報したぞ」というコメントが寄せられました。さらに、ゴシップ系三流メディアに「このブログ主を犯罪者として、メディアで追求して欲しい」との要望が寄せられました。このメディアは、福岡県で野良猫虐待事件があった際に騒ぎ立て、犯人が有罪になった一因となりました。私はそこの記者から、愛誤に関する逆取材を受けました。
 私の楽天の記事が犯罪だという根拠は「埠頭駅定食の情報をインターネット上で拡散し、野良猫を殺すという動物愛護管理法違反の幇助罪に該当する」???というらしいです。

 私は、有害なエチレングリコールからプロピレングリコールへの転換を支持した記事を書いているのです。完全に、野良猫の駆除を防止する立場です。そのような記事を書いた私に対して、「犯罪者だ」として異常なほどの攻撃を仕掛ける猫愛誤の知能は絶望的低いです、正常に達しません。
 またエチレングリコールは、毒劇物取締法での指定はありません。法的規制は消防法の「4,000リットル以上を保管する場合は届出を要す」のみです。エチレングリコールとペットフードを混ぜたものは、ネズミやナメクジ駆除にも効果があります。法的規制のないものをどのように自己所有地に保管しても、何の罪にもなりません。野良猫や放し飼い猫が勝手に入ってきて誤食して死んだとしてでもです。
 例えば、法的規制のないホウ酸と小麦粉を混ぜた自家製のゴキブリ駆除剤を作り、自己所有地に置くことは違法でしょうか。何の罪にも問えません。ホウ酸団子であっても、猫が大量に摂取すれば死ぬ可能性があります。

 私が不凍液の成分を、エチレングリコールからプロピレングリコールへ転換する意見を表明た後も、猫愛誤からは同様の動きはありません。不凍液をプロピレングリコールに転換すれば、埠頭駅定食を封じる有効な手段になりうるのに。
 彼ら(猫愛誤)は絶望的バカで狂っています。なお、自動車ラジエーター不凍液を規制することは不可能です。ラジエーターキャップを外せばいくらでも不凍液は取り出せます。自動車のオーナーが、自ら不凍液を補充することを規制することは無理です。
 また「埠頭駅定食」というワードが記載されたサイトを潰しても意味がないです。不凍液を用いた野良猫駆除方法なんていくらでもネット上で紹介されていますし、海外のネット情報でも多数あります。また「猫犬に有害な物質」で検索しても、いくらでも情報は入手できます。

 ネット上の埠頭駅定食の情報源を叩いたとしても、枝葉末節で全く無意味です。不凍液による猫駆除を防止するためには、不凍液を無害なプロピレングリコールに転換する方が効果があります。そんな事すら猫愛誤はあまりにも知能が低いのでわかりません。「埠頭駅定食」というワードを含むサイト=犯罪サイト、と言う脊椎反応しかできないのです。
 その他でも、彼らがしている自称「動物愛護」は、野良猫増大と猫虐待の極大化活動です。彼らの活動は一事が万事、全てにおいて共通しています。「あまりにも絶望的なバカ。かつ精神を病んでいる」という事です。


・画像は、「NHK Eテレ ニュースで英会話」から。例文「私は、私たちがルールを守ることのみによって住民と猫を飼育することが共存できると信じています」。思わず撮影しました。

NHK


狂犬病感染猫が子供たちを襲う





 北米大陸やヨーロッパ大陸では、未だに狂犬病は撲滅できていません。それらの地域では、猫は大きなリスクとされています。先進国では犬の適正飼育化が進んでいますが、猫は未だに放し飼いや野良猫が多く、アメリカでは狂犬病感染猫の数が犬の10倍を超えるからです。アメリカでは犬より猫からの感染するケースが多いのです。


 野良猫愛誤は、猫の放し飼い、野良猫の温存を容認すべきと主張しています。その根拠として「猫は犬と異なり狂犬病にかからないから」という人がいて、私は驚愕します。まず、狂犬病の説明をします。

狂犬病ーwikipedia

 狂犬病は、ヒトを含む全ての哺乳類が感染します。有効な治療法が確立されておらず、致死率はほぼ100%です。そのような感染症はまれでしょう。例えばペストは無治療だとほぼ致死率100%ですが、抗生物質が効きます。江戸末期のコレラ大流行でも、当時の医療技術で感染者の致死率は30%程度でした。
 狂犬病ウイルスにより神経系が侵されて、患者さん(畜)は大変苦しみ、興奮錯乱状態に至り死亡します。狂犬病清浄国は、2013年現在では、日本、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、アイスランド、フィジー共和国、ハワイ、グアムの8の国と地域しかありません。ヨーロッパ大陸の先進国や北米でも、毎年一定数の死者があります。WHOの報告では全世界では人の感染源は犬が最も多いですが、先進国に限れば犬より猫からの感染例がはるかに多いのです。


audubonmagazine2009年。オウドゥボン誌から引用。

About 80 percent of rabies shots administered to humans result from contact with feral or stray cats.

人間に対して投与された狂犬病予防注射の約80%は野猫や野良猫との接触に起因しています。



 アメリカでは、毎年200~300匹の狂犬病感染猫が発見されます。対して犬は20~30例ですので、猫はその10倍です。アメリカでは、しばしば狂犬病に感染した猫が人を襲う事件が発生します。襲われた人が狂犬病に感染して死亡することはそれほど珍しいことではありません(日本でのマムシ死亡事故の方が多いくらいです)。
 以下に、アメリカでの狂犬病感染猫が人を襲った実例を挙げましょう。


Point Pleasant Beach Cat attack2009年。「ポイント・プリーザント・ビーチでの猫の襲撃」

Rabied(Rabies=狂犬病、が正しいと思われる)Cat attack Jersey shore August 2009, Hard to beleive(believeが正しいと思われる), town needs to act quickly.

狂犬病に感染した猫が、2009年8月にジャージー・ショアーで子供を襲いました。
信じがたいです。
町は早急に、対策を講じる必要があります。



 上記はyou tubeの投稿です。子供らを襲った猫は殺処分されました。この事件に関する報道があります。nj.comと言う、ローカルニュースサイトから引用します。


Point Pleasant Beach plans cat roundup after rabies outbreak
「ポイント・プリーザント・ビーチは、狂犬病発生後、猫対策の計画をまとめた」

Point Pleasant Beach plans to round up feral cats after an outbreak of rabies in a town home to an estimated 300 stray cats.
Attacks by cats, including two children in separate incidents, alarmed residents, who expressed concerns in a Wednesday town hall meeting, according to the report.
A cat that tested positive for rabies attacked 17-year-old Kenny Pringle in his backyard, the report said.
Council members said the stray cat problem stems from people abandoning pets, and others providing foodand water to colonies.

ポイント・プリーザント・ビーチは住宅地での狂犬病発生後、推定300匹の野良猫を捕獲する予定です。
別々の事件で2人の子供が猫に攻撃され、警戒した住民の報告書により水曜日の町議会で懸念が表明されました。
狂犬病検査で陽性の猫が、17歳のケニー·プリングル君を彼の家の裏庭で攻撃したと、報告書は述べています。
(町議会の)理事会メンバーは、野良猫の問題は、ペットを捨てる人々がいて、そして他の人がそれらの猫の群れに水や食料を与えることが原因だと述べています。



 ポイント・プリーザント・ビーチは、2008年にTNR、地域猫を合法化する条例で可決し、その1年後にyou tubeで紹介した事件が起きました(ポイント・プリーザント・ビーチは、ニュージャージー州に位置します。ニュージャージー州は州法でTNR、地域猫を合法化していますので、ポイント・プリーザント・ビーチの条例は州法の委任条例と言えるでしょう)。
 ニュージャージー州は、2012年にTNR、地域猫を合法化した州法を見直し、野良猫は狩猟駆除に転換する方針を表明しています。ポイント・プリーザント・ビーチの事件も、ニュージャージー州の方針転換の一因かもしれません。

 アメリカでは狂犬病が恐れられており、野良猫と外飼い猫はリスクファクターとされています。紹介したニュージャージー州ポイント・プリーザント・ビーチの事件以外にもフロリダ州やニューヨーク州で猫から狂犬病が感染し、人が死亡した例は多数あります。
 そのためにアメリカでは、野良猫を撲滅させるための、飼い猫の登録、室内飼い、狂犬病ワクチン接種を罰則付きで義務付けている自治体は多数あります。野良猫に給餌することを厳しい刑事罰で処罰する自治体が多いのです。餌やりを最高90日間の懲役刑や高額な罰金で罰する条例は多数あります。

 私は過去記事で、アメリカではTNR、地域猫を合法化している自治体は例外で極めて少ないと述べました(2011年では10程度の自治体にしか過ぎません)。野良猫愛誤は「欧米動物愛護先進国ではTNR、地域猫が主流で、野良猫を殺処分しない」と喧伝しています。しかしそれは大嘘です。
 アメリカは狂犬病が撲滅されておらず、野良猫、放し飼い猫が狂犬病のリスクファクターとされているのです。ですから公は、猫飼育は管理強化したいのです。そのような国で、言わば無管理飼育、放し飼いの一種であるTNR、地域猫を人々が支持し、公が推奨しますか。少し考えれば分かることです。


なるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ー5





 私は、ドイツの養鶏家やイギリスの農場主が当たり前に野良猫(放し飼いの猫も含まれているでしょう)を殺害駆除していることを過去記事で取り上げました。米国、ドイツ、イギリスなどの欧米の、動物愛護・管理に関する法律の対象となる動物は「人に飼育されている動物」で、人に飼育されていない野良猫、もしくはそう見倣される猫は駆除が合法だからです。


 私の過去記事です。

ドイツでは、農家畜産家が猫を駆除するのは一般的です
農場主が野良猫射撃団を組織~動物愛護先進国、イギリスの事情

 日本の動物愛護管理法44条4項①では、「牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる」を、人に飼育されていない状態であっても、法の保護の対象としています。この規定は、先進諸外国では例外で、私が知る限り、欧米先進国の動物愛護・管理に関する法律は「現に人に飼育されている状態の動物」に限り、保護の対象としています。
 例えばドイツの動物保護法Tierschutzgesetzでは、動物の虐待行為は罰金の最高額が25,000ユーロで、懲役刑も併科される可能性が有る重罪です。しかし対象となる動物は「人に飼育されているもの」のみであり、野良猫犬(及び飼い主がいないとみなされる犬猫)の駆除は合法です。ドイツ狩猟法Jagdgesetzでも、野良猫犬の狩猟駆除はむしろ推奨されています。ドイツの動物保護法Tierschutzgesetzでは、狩猟法が優先されるとの規定もあります。ドイツでは、年間46万5千頭の猫犬が、狩猟駆除されていることは何度も取り上げました。

 米国でも米連邦法である、動物保護法Animal welfare actでの保護対象と規定されている動物は、研究、実験、展示、ペットなどに用いられる「人に飼育されてる動物」が対象です。ですから野良猫犬(と見倣される猫犬も含む)は、原則殺害が合法です。
 私見ですが、私はそれらの欧米の法規制は妥当だと思います。所有者のない猫犬にまで保護の対象とすれば、それらの被害を受ける側は限度なく受忍しなければならないのでしょうか。所有者がいなければ、それらの猫犬の適正管理を求めて飼い主に被害防止策を講じさせるとか、発生した被害に対して損害賠償を求めることができないからです。

 米国の、野良猫被害に対する考え方を紹介しましょう。

「インターネットセンター 野生動物被害に対する管理」Internet Center for Wildlife Damage Management Research-based Wildlife Control and Management Information from Expertsを引用します。
 このサイトの編集者らは農業協同組合連合会の研究所員、ネブラスカ大学リンカーン天然資源大学研究室員、米国農務省動植物衛生検査サービス動物被害管理官、グレートプレーンズ農業評議会野生生物委員会委員など務め、大学や公的機関で野生動物による被害防止の学術研究されている方で、まじめなサイトです。編集者らは、野生生物被害防止に関する著書もあります。


Legal Status
Cats without identification are considered feral and are rarely protected under state law.
They become the property of the landowner upon whose land they exist.

These agencies destroy millions of stray cats annually.
State, county, and municipal laws related to cats vary.
Before lethal control is undertaken, consult local laws.

Cage-trapping is a feasible control alternative.
The cat can be captured and turned over to animal control agencies without harm, given back to the owner with proper warnings, or euthanized by shooting, lethal injection, or asphyxiation with carbon dioxide gas.
Conibear or body-gripping traps are lethal traps that work like double-jawed mouse traps.
They should be set only where no other animals will get into them.
Snares are very effective as live traps or kill traps when set properly.
Feral cats can be shot with .22 rimfire and other calibers of centerfire rifles and shotguns in rural areas where it is safe.
In buildings and urban areas, powerful air rifles are capable of killing cats with close-range head shots.

In the final analysis, many problems with feral cats could be avoided if cat owners would practice responsible pet ownership.
The same licensing and leash laws pertaining to dogs should be applied to cats.
Spaying or neutering should be encouraged for household pets not kept for breeding purposes. Neutering is not a cost-effective program for controlling feral populations.
Unwanted cats should be humanely destroyed, not abandoned to fend for themselves.



野良猫の法的地位
(飼い主の)識別がされていない猫は野良猫とみなされ、州法の下で保護されることはまずありません。
野良猫は、その土地に入れば土地所有者の所有物となります。

毎年何百万もの野良猫が殺処分されています。
州、郡、市町村により、猫に関したの法律が異なります。
猫を殺害駆除する前に、現地の法令を参照してください。

箱罠は、野良猫制御の有効な手段です。
捕獲された猫は、正当な警告を伴って飼い主に返還されたり、害がなく動物管理機関に引き渡され、射殺、致死注射、または二酸化炭素ガスで窒息により安楽死させることができます。
コニーベアーまたはボディグリップトラップと呼ばれるトラバサミは、顎が二重になったネズミわなのように作動するデストラップです。
野良猫以外の動物がかからない場所にのみ設置しましょう。
くくりわなは、生け捕りに非常に有効なわなですし、また適切に獲物を殺します。
野良猫は0,22リムファイアー式センターファイアー式、その他の口径の散弾銃で、その使用が安全である農村部で射殺することができます。
建物内部や都市部では、強力なエアライフルでの、至近距離の頭部への射撃で猫を死滅させることができます。

最後に、もし猫の飼い主が、責任あるペットの飼い方を習得するのであれば、最終的には、野良猫の多くの問題を避けることができると分析できます。
犬に関連する飼育免許と、係留飼育の法律を猫に同じように適用する必要があります。
不妊去勢は、繁殖目的のために飼育されていない家庭のペットのためにこそ奨励されるべきです。
去勢は、野生の個体数を制御するためには、費用対効果の高い方法ではありません。
迷惑な猫は人道的に殺害されるべきであり、自力で自分自身を守ることを放棄してはなりません。



ヨーロッパ車のラジエーター不凍液は、猫にとってより危険





 「埠頭駅定食」という言葉があります。これは、野良猫の被害者が野良猫を駆除するために用いる、自動車のラジエーター不凍液を混ぜた毒餌の隠語です。不凍液の主成分のエチレングリコールは有毒で、摂取した動物は、腎障害を発症して死ぬからです。


 この自動車ラジエーター不凍液を用いた野良猫駆除方法は、米国、英国、ドイツ、スイスなどでインターネット上で広く紹介されています。またしばしば野良猫以外にも放し飼いの飼い猫が犠牲になり、各国でニュースになります。それらを例示しましょう。


・ドイツ catplus.deという、猫愛好家向けサイトから。catplus.de

Was Sie tun können wenn Ihr tierischer Begleiter erschossen oder vergiftet wird?
Tiere können schon an einer so geringen Menge wie einem Teelöffel voll Frostschutzmittel sterben und grausame Menschen benutzen dieses süß schmeckende Gift häufig, um ein „Problem dauerhaft“ zu lösen.
Es kann sehr schwer sein, vor Gericht nachzuweisen, dass Boshaftigkeit vorlag oder ein Tier absichtlichgequält oder getötet wurde – besonders wenn nur Indizien vorliegen.
Deshalb bekommen viele Übeltäter niemals ihre gerechte Strafe.

ペットが射殺されたり毒殺されたらどうしたらよいでしょう?
残酷な人たちが、ティースプーン一杯の少量のこの甘い味の不凍液を使って、動物を殺すことが可能で、頻繁におこなわれます。
その解決は「永遠の課題」です。
悪意が存在していたり動物が虐待目的に殺害されているという状況を、ことさら法廷で証明するのは非常に困難になるでしょう。
したがって、多くの犯罪者は、正当な処罰を受けることは決してないのです。


・米国  Palm Beach Gardens Forum Palm Beach Gardens Forumと言うローカルニュースサイトの掲示板から。2008年。

Cats poisoned by antifreeze mixed with food.
I was actually looking for a way to poison cats on the internet and saw this,
Wow thats great Thanks for the info.
My neighbors have at least 20 cats and they urinate all over my patio.
Now I can kill them all and no one will know the better.

猫は、不凍液を混ぜた餌で毒殺されます。
私は、猫を実際に毒殺する方法をインターネット上で探してこれを見つけたよ。
うわー、素晴らしい情報をありがとう。
私の隣人は、少なくとも20匹の猫を飼育していて、それらの猫は、私の家の中庭のいたるところに排尿します。
さあ、私はその猫たちをすべてを殺すことができます、そんなことは誰もがよく知っているんでしょうけど。


・英国 The telegraph The telegraphと言う大手メディアのインターネットニュースサイトから。猫が大量に不凍液で殺されたニュース。2012年。

Pet owners lock up cats indoors as anti-freeze killer claims 48th victim
All the cats are understood to have been killed by eating food laced with antifreeze, which causes the animals to suffer a slow and painful death.

不凍液キラーが48番目の犠牲者を要求したため、飼い主は猫を室内に閉じ込めました。
すべての猫は不凍液を混ぜられた餌を食べさせられたことによって殺されたと思われます。
不凍液は、猫の長い苦痛を伴う死の原因になります。



 不凍液を用いた猫駆除方法は、欧米のみならず日本のインターネット上でも紹介されています。不凍液の主成分であるエチレングリコールは有毒ですが甘くて食味がよく、猫犬は好んで摂取します。発端は某巨大掲示板の、猫被害者向け対策スレッドだと思われます。不凍液を用いた猫駆除方法は、欧米ではよく行われますが、日本の場合は猫愛好家にとってまだ救いがあります。
 なぜならば、日本の自動車用不凍液は、誤飲防止のために苦味成分が添加されており、その他にも防錆剤、消泡剤、酸化防止剤など、多くの添加物が含まれているからです。それらは苦味が強いため、動物に摂取させることが難しいからです。それらの添加物は、リンの化合物であることが多いです。

 ヨーロッパの自動車不凍液は、環境問題からリン成分を添加することは許されていません。そのために、リン化合物を含まない不凍液を用いることを前提とした欧州車は、冷却系統の部品はリン化合物で腐食する可能性があります。日本に輸入された欧州車でも、リン化合物を含まない専用の不凍液を用いなければなりません。
 メーカー純正品以外でも、オートバックスがプライベートブランドの欧州車専用不凍液を販売しています。国産の不凍液でも、欧州車用に製造されたものはリンを含みません(前出オートバックス社製の他、スピードジャパン社製のベンツ用など)。また、ヨーロッパのメーカーが製造した汎用不凍液も(例えば英ホルツ社製)、リンを含みません。

 そのような理由から、欧州車の不凍液は国産のものと比べれば、猫ちゃんが好んで飲む可能性が高いのです。ですから欧州車に乗っている人は、国産車のオーナー以上に、不凍液の取り扱いには注意しましょう。不凍液のオーバーフローや、自分で交換したときの不始末の不凍液を、猫ちゃんが誤って飲まないように気をつけてあげてください。
 猫を飼っている人も気をつけてあげてください。気温が高い真夏など、不凍液がオーバーフローしていることがしばしばあります。そのような道に溢れている不凍液でも、欧州車のものならば、猫は好んで舐めるかもしれません。そのような原因の死亡例もあります。猫の飼い主さんはペットが事故死しないよう、ぜひ室内飼いをしていただきたいです。それと放し飼いをしていれば、快く思わない人が意図的に不凍液を出しっぱなしにしたりすることもあるかもしれません。なお、米国車の不凍液の成分は、日本車用とほぼ同じです。


・欧州車用不凍液は、国産車用のものと比べれば、より猫ちゃんの誤食誤飲事故の可能性が高いです。DIYで欧州車の整備をする人は、猫ちゃんが事故死しないように、不凍液の取り扱いには気をつけてあげましょう。


1043711884.jpg

 















ロサンゼルス上級裁判所は、ロサンゼルス市にTNR制度の停止を命じたー3





 ロサンゼルス市のTNR、地域猫制度の停止を求めた裁判で、原告らは完全勝訴しました。その背景には、ロサンゼルス市が一部の野良猫愛護(誤)団体の要望のみを聞き入れ、議会で承認を得るという、民主主義に沿った手続きを行わなかったことがあると思います。しかし日本の公的な不妊去勢助成、地域猫制度は現在(2012年度)全てが議会承認が必要な条例ではなく、首長の言わば独断で制定できる要綱、要領を根拠としています。


 まず用語の解説をします。

・要綱及び要領

職員が事務処理を進めていく上での指針・基準を定める行政機関の内部規律。
行政指導を行うための一般的な基準。
罰則規定を設けられない。
議会の議決を必要としない。

・条例

地方公共団体が自治立法権に基づいて制定する法の一形式。
罰則規定を設けられる。
原則議会の議決を要する。


 米国では、TNRと、TNRされた野良猫の一群を管理する(Feral Cat Colony Management)、いわゆる地域猫の公的制度がある自治体はごくわずかです。ニュージャージー州(2012年に廃止表明)、ボルチモア市、バーリントン郡、ビバリーヒルズ、ウッドランド、タベーナックル、シャモン、サウザンプトン、スプリングフィールド、マウントハリー の街区のみです(2011年。現在では若干増えているかもしれません)。
 TNR、地域猫の公的制度を持つ自治体は、アメリカではごくまれです。愛誤の主張、「欧米では野良猫コントロールはTNR、地域猫がスタンダードで殺処分は行わない」は大嘘です。私は何度も、日本は実質的には世界的に猫犬の殺処分数が少ない国であることを述べています。
 ニュージャージー州は例外で、いずれも小規模な郡、限られた街区内を対象としています。そして根拠は議会決議を得た条例(Ordinance)であり、制定前には公聴会なども開かれています。TNRrealitycheck「TNRの真実」。

 対して日本の不妊去勢手術の自治体による助成制度、地域猫の制度化は、いずれも要綱・要領を根拠としています。議会決議を経た条例とするものは一つもありません。
 また、所有者不明猫(野良猫)に対する不妊去勢手術費用の助成制度がある自治体は、日本では110以上(平成22年度調べ)あります。日本ほど不妊去勢手術費用の助成、地域猫を制度化している自治体が多い国はまれです。その上、議会決議を要する条例ではなく、首長の言わば独断で導入できる要綱・要領を根拠とし、成立のためのハードルは低いのです。野良猫愛誤団体がネットテロを自治体に仕掛け、首長が嫌気がさして要求を飲む、というケースもあるかもしれません。日本ほど、野良猫愛護(誤)が優遇された、野良猫天国な動物愛護(誤?)先進国はまれです。

 日本は、アメリカほど訴訟社会ではありません。また行政訴訟の勝訴率は1割程度とされています。ですから日本では、民意に反した野良猫不妊去勢手術助成や地域猫制度であっても、一旦制度化されてしまえば廃止は大変難しいです。
 私は、不妊去勢手術の助成と地域猫の制度化は、議会決議を要する条例がふさわしいと思います。地域猫が届出通りに活動しないケースは多くあります。まず個体管理を要する地域猫制度であっても、届け出た個体管理されている猫以外に給餌をしていない団体は皆無でしょう。その他、指定した活動場所以外にまで餌やりを広げるなどです。
 その為の罰則規定は必要ですから条例がふさわしいのです。私は地域猫は、認可地域猫以外での餌やりを罰則規定で禁じる条例と一体化するべきだと思います。また、民意に反してまで不妊去勢手術の助成と地域猫を制度化するべきではありません。

 米国ロサンゼルス市のTNR地域猫制度は、正当なプロセスを経ないで導入したことにより市民の反発を招き、裁判所の心証も害したのだと私は推測します(それを言えば日本の不妊去勢手術助成、地域猫は全て正当なプロセスを得ていません)。
 その為に、ロサンゼルス市では、未来永劫にわたり、TNR、地域猫制度は導入できなくなりました。

 ロサンゼルス市のTNR、地域猫制度の停止を求める裁判では、原告は根拠となる法律をCalifornia Environmental Quality Act「カリフォルニア州環境保全法」としています。制度の成立過程の違法性を主張するだけでもTNR、地域猫制度は廃止することは可能です。しかし原告らはあえて「TNR、地域猫制度の前に環境影響調査を行え。それを行わないのであれば停止せよ」と訴えました。
 なぜならば、「TNR、地域猫制度の前に環境影響調査を行わなければならない」という判決を得れば、未来永劫ロサンゼルス市は同制度を導入できなくなるからです。

 環境影響調査は、日本でも環境影響法などに基づく「環境アセスメント」があります。環境に影響を及ぼす事業は、事前に環境影響調査を行い、公聴会などを行い、広く市民に知らしめ意見を求めなければならないとされています。
 この環境影響調査は、大変コストがかかります。大学などに研究調査を委託し、多くの調査員を動員するからです。公聴会を何度も開催しなければなりません。

 例えばわが西宮市では、不妊去勢手術費用の助成予算は年間50万円です。地域猫の広報費もわずかだと思います。もし、地域猫の環境影響調査で、野生生物に対する調査、水道水源地の汚染リスク調査、人畜感染症拡散リスク調査など行えば、千万単位の予算が必要です。地域猫の50万円の事業の可否を調査するための数千万円の予算は、100%議会で承認されません。
 ロサンゼルスでも事情は同じでしょう。「TNR、地域猫制度を再開するのであれば、環境影響調査が必要である」という確定判決を得れば、未来永劫にTNR、地域猫を公的制度としてロサンゼルス市は導入できなくなります。なぜならば、「TNR、地域猫を公的制度化する」条例案が議会で可決されたとしても、その導入前の環境影響調査の、高額な予算が可決されるはずがないからです。
 アメリカの腕っこきの弁護士の手腕には、感心することが多いです。事実、ロサンゼルス市では、TNR、地域猫制度を再開できていません。

ロサンゼルス上級裁判所は、ロサンゼルス市にTNR制度の停止を命じたー2





 米国ロサンゼルス市のTNR制度の廃止を求めて環境保護、野生動物保護団体のグループが2008年に提起した裁判では、2009年に原告の完全勝利となりました。ロサンゼルス市は、その後TNR制度の再開はしていません。原告勝訴の背景にについて考察を行いました。


 前回記事、ロサンゼルス上級裁判所は、ロサンゼルス市にTNR制度の停止を命じたー1の続きです。
 本件裁判では、原告側が資料を公表しています。Superior Court Orders City of Los Angeles To Stop Controversial FeralCat Program Pending Environmental Review「ロサンゼルス上級裁判所は、ロサンゼルス市に対して環境調査を終えるまで野良猫TNRの停止を命じた」。以下に原告らの主張を引用します。


Our goal was to see that the City follows the California Environmental Quality Act by thoroughly assessing the program's impacts on the environment .
Feral cats have a range of impacts to wildlife, human health, and water quality in our cities.
TNR should be discussed in an open, public process before any such program is implemented.
Even when fed by humans, cats instinctively hunt prey, including birds, lizards and small mammals.
Colonies of feral cats, often thriving with the aid of handouts from humans, harm native wildlife and contaminate water bodies with fecal bacteria.
Scientific research shows that 70–90% of cats must be sterilized for cat populations to decline.
This is virtually impossible to achieve in practice.
Must undergo objective scientific review as part.
This will ensure that the public has adequate opportunity to comment and that significant impacts on parks, wildlife,water quality, and human health are avoided.

我々の目的は、ロサンゼルス市が徹底的に、TNRプログラムの環境への影響を評価することによって、カリフォルニア州環境保全法(the California Environmental Quality Act Quality を品質と訳せば不自然になるので「保全」と訳しました)に従うことを確認することでした。
野良猫という野生動物による悪影響の範囲は、都市生活者の健康や水道水の品質にまで及びます。
実施する前に、TNRプログラムは公共の場で議論され、その過程が公開されるべきです。
人によって給餌されていても、猫は本能的に、鳥、トカゲや小型哺乳類などの獲物を狩ります。
多くの場合野良猫の群れは、人の援助により盛んに増えて、野生生物に害を与えるとともに糞便のバクテリアで水道水源地を汚染します。
科学研究によれば、猫の集団が減少するためには、猫の70-90%は不妊去勢しなければならないことが明らかになっています。
これは実現が不可能です。
(TNRプログラムは)科学的で客観的な評価を行わなければなりません。
そうすることにより、市民がコメントをするのに十分な機会を確保し、公園、野生生物、水質、人間の健康への悪影響が回避されることが、かなり確実になります。



 ロサンゼルス上級裁判所は、原告らの主張「野良猫TNR(地域猫)制度は、環境に悪影響を与える可能性が極めて高い。そのために導入前には科学的な環境調査と評価を行い、広く一般市民の意見を聞くべきである。それを怠ったロサンゼルス市は、TNR(地域猫)制度を停止すべきである」を全面的に認め、ロサンゼルス市にTNR(地域猫)制度の停止を命令しました。
 原告らがTNR(地域猫制度)の停止を求めた根拠は、カリフォルニア州環境保全法California Environmental Quality Act Qualityです。この法律は、環境に影響を与えるおそれのある事業については(民間公共問わず)、事前に環境調査とそれに基づく評価を行わなければならないと定めています。

 日本にも同様の法律、条例があります。環境影響評価法(通称「環境アセスメント法」) 、環境影響評価条例です。環境影響評価法 ウィキぺディア
 本法での適用は、かなり大規模な工事を想定しており、野良猫のTNR(地域猫)に適用するには無理があるように思われます。カリフォルニア州環境保全法においては、日本の環境影響評価法に比較すれば、農地、環境全般、埋め立てなども法の対象としておりその適用範囲は広いものの、日本人の私としては、野良猫のTNR(地域猫)制度に適用するにはコジツケで、大げさに感じます。
 しかしロサンゼルス上級裁判所は、原告の主張を全面的に認めました。

 その理由として、私はロサンゼルス市はTNR(地域猫)制度を導入する際に、議会の承認を得ず、非公開で決定した事が背景にあると思います。
 TNR(地域猫)が及ぼす、人の生活環境や野生動物に対する悪影響はかなりのものです。それにもかかわらず、ロサンゼルス市が一部の野良猫愛護(誤)団体の意向のみを取り入れて、一般市民の民意を反映させることなく(議会承認を得ず)導入した事実は、裁判所に対して悪い心証をももたらしたのではないでしょうか。

 日本の野良猫愛護(誤)団体は、「欧米では、野良猫数のコントロールはTNRが主であり、殺処分は行わない」と誤った情報を垂れながしています。私は猫犬の事実上の殺処分数は、欧米に比べて日本は極めて少ないことを何度も述べています。
 また米国で、TNR(地域猫)を制度化している自治体は例外です。10程度の小規模な市、一部の街区に限るものが大半です(例外はニュージャージー州ですが、2012年にTNR制度の廃止を表明し、野良猫数のコントロールは狩猟駆除に移行するとしています)。制度化するに際しても、事前に公聴会を開催し、議会の承認を経た条例(Ordinance)です。

 対して日本の公的地域猫制度および野良猫の不妊去勢手術助成は、全てが(2013年1月時点)議会承認を必要としない、首長の言わば独断で制定できる要綱・要領を根拠としています。また所有者不明猫の不妊去勢手術を助成する自治体数では110を超え(平成22年)、大変多いのです(続く)。

 


 




ロサンゼルス上級裁判所は、ロサンゼルス市にTNR制度の停止を命じたー1





 2005年に、米カリフォルニア州ロサンゼルス市は、非公式にTNR(地域猫制度)を導入しました。環境保護、野生動物保護団体等のグループは、TNR(地域猫制度)が及ぼす環境調査を求め、さらにそれを終えるまでTNR(地域猫)の実施を停止するように求めました。しかしロサンゼルス市はグループの要求を拒否したため、グループはロサンゼルス市に対してTNRの環境調査を行うことと、それまでTNR(地域猫)の実施を停止することを求める裁判を2008年に提起しました。本裁判の2009年の判決は、原告側の全面勝訴となりました。


 以下に、本裁判の原告が発表した資料を引用します。The Court ordered the City to stop implementing TNR.「裁判所は、ロサンゼルス市にTNRを停止するよう命じた」。2009年12月7日。


Superior Court Orders City of Los Angeles To Stop Controversial Feral Cat Program Pending EnvironmentalReview.
Conservation groups win suit to force city to conduct required environmental review of feral cat program.
Six conservation groups won a lawsuit on Friday against the City of Los Angeles and its Department of Animal Services to stop the practice of encouraging feral cat colonies until the legally required environmental impact reviews are performed.
The Court ordered the City to stop implementing TNR.
The plaintiffs, The Urban Wild lands Group, Endangered Habitats League, Los Angeles Audubon Society, Palos Verdes/South Bay Audubon Society, Santa Monica Bay Audubon Society, and the American Bird Conservancy, sued the City in June 2008 to ensure that the controversial program to sanction and maintain feral cat colonies was not implemented before a full and public environmental analysis.
The groups decided legal action was necessary after their investigation revealed that the City had been unofficially implementing a so-called “Trap-Neuter-Return” program and the City repeatedly declined their request to stop implementing the program until environmental review was performed.

ロサンゼルス市の上級裁判所は、野良猫プログラム(TNR)実施前に環境調査を行えと言う訴えを審議していた裁判で、ロサンゼルス市に同プログラムの停止を命じる判決を下しました。
環境保護、野生動物保護団体らは、野良猫プログラム(TNR)を実施するのに先立ち、環境調査を義務付けることに対して勝訴しました。
6つの環境保護、野生動物保護保護団体らは金曜日に、法的に必要な環境影響調査を終えるまで、ロサンゼルス市と市のアニマルサービス部門に対して、地域猫(feral cat colonies)を停止するという勝訴判決を勝ち取りました。
裁判所はロサンゼルス市に、事実上TNRを停止するよう命じたのです。
アーバンワイルド土地グループ、絶滅のおそれのある野生動植物生息リーグ、ロサンゼルスオーデュボン協会、パロスバーデス/サウスベイオーデュボン協会、サンタモニカ湾オーデュボン協会、アメリカのバードコンサーバンシーの原告らは、地域猫(feral cat colonies)を行う前に、公共的な環境分析が行われていないことと、地域猫政策への議論とロサンゼルス市に対する制裁のために、2008年6月に訴訟を提起したのでした。
原告らの調査により、ロサンゼルス市が非公式にTNRプログラムを実施していたことが明らかになりました。
原告らは、ロサンゼルス市に対しTNRの環境調査を終えるまでTNRの実行を停止するように求めましたが、ロサンゼルス市は拒否したので、原告らは法的措置が必要だと決定したのです。


・管理人註。カリフォルニア州では、一審であっても訴額や訴訟内容によって、管轄が異なる複数の裁判所があります。Superior Courtは一審です。これを「高等裁判所」と訳せば、二審と誤解されるおそれがありますので「上級裁判所」と訳しました。本裁判は一審です。


 この裁判については、複数のメディアが取り上げています。その内の一つを挙げておきます。

Superior Court Orders City of Los Angeles To Stop Controversial Feral Cat TNR
「ロサンゼルス上級裁判所は、野良猫のTNR制度の停止を命令した」

 複数のニュースソースによれば、2005年にロサンゼルス市は議会承認を経ずに、一部の野良猫愛護団体の要求に応じ、TNRの助成と、地域猫(feral cat colonies)の活動場所として公有地の使用を許可したとのことです。米国では、TNRを助成し、さらにTNRした猫の個体群を管理する(feral cat colonies)ことを制度化し助成する、日本でいう地域猫を自治体で制度化しているところは極めて少ないのです。
 州で制度化しているところはニュージャージー州のみです(しかし2012年にニュージャージー州はTNRによる野良猫管理を廃止する方針を発表。野良猫のコントロールは狩猟駆除に移行)。その他の市、特定の街区などごく限られた区域など10程度しかありません。しかも議会承認を経て市条例として制度化しています。条例化に先立ち、公聴会なども行われ、市民の意見を広く取り入れているようです。

 対して日本の地域猫制度ですが、私が知る限り全てが要綱・要領を根拠としています。要綱・要領は首長の専決事項であり、言わば首長の独断で制定できます。つまり議会承認を経ず非公式で、民主主義のプロセスを経ていませんから、必ずしも民意を反映したものとは言えません。
 ロサンゼルス市が、非公式(つまり議会承認を経ずに)にTNR、地域猫を制度化したことが、この制度の停止を求められた裁判で敗訴した大きな要因の一つです。ロサンゼルス市は、TNR制度を再開できていません。
 
 対して日本はアメリカほど訴訟社会ではありませんし、行政訴訟は極めて少ないです。ゆえに、首長の独断で採用された地域猫制度であっても、一旦制度化してしまえば廃止されることはありません。私は疑問に思います。
 本記事で取り上げた裁判は、日本の地域猫制度に対しても問題点を示唆するところが大きいです。またこの裁判では、TNR、地域猫の問題点が原告側から多数主張されています。これらについても紹介し、論じていきたいと思います(続く)。

なるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ー4





 日本の動物愛護管理法に相当する米国の法律は、Animal Welfare Act「米連邦動物保護法」です。「動物福祉法」と訳されているケースが多いですが、米語でのWelfare は、直訳の日本語=福祉(狭義での公的施策)、より軽い意味(幸福や良好な生活環境)で用いられることが多いので、私は「動物保護法」としました。


 このAnimal Welfare Act「米連邦動物保護法」(以下、「米国動物保護法」と記述します)で対象としている動物は欧州の動物愛護に関する法律に比較すれば、対象となる動物はかなり限られます。例えばTierschutzgesetzドイツ動物保護法(以下、「ドイツ動物保護法」と記述します)が脊椎動物全てを対象とするのに対して、米国動物保護法は、限られた哺乳類と鳥類のみを対象にしています。
 しかし米国、ドイツそれぞれの動物保護法に共通し、かつ日本の動物愛護管理法とは決定的に異なる点があります。それは米国、ドイツが法律の対象とする動物を「人に飼育されているもの」に限っている点です。
 欧米先進国各国の動物愛護、保護関連法での対象とする動物の範囲は幅がありますが、私が知る限り「人が飼育するものに限る」ことでは一致しています。

 まず最初に、日本の動物愛護管理法が対象とする動物の範囲を定めた条文を挙げます。


日本の動物愛護管理法44条4項
「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
①  牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
②  前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの



 日本の動物愛護管理法では「牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる」に限り、人が飼育していなくても法の保護の対象としています。人が飼育していない=無管理状態でも、法律上の保護の対象とする動物を定めている日本の動物愛護管理法は、先進国では異例です。
 次に、具体的に米国動物保護法 animal-welfare-actが対象としている動物の範囲を定めた条文を挙げます。


Animal Welfare Act
Definitions

(g) The term “animal” means any live or dead dog, cat, monkey (nonhuman primate mammal), guinea pig, hamster, rabbit, or such other warm-blooded animal, as the Secretary may determine is being used, or is intended for use, for research, testing, experimentation, or exhibition purposes, or as a pet; but such term excludes (1) birds, rats of the genus Rattus, and mice of the genus Mus, bred for use in research, (2) horses not used for research purposes, and (3) other farm animals, such as, but not limited to livestock or poultry, used or intended for use as food or fiber, or livestock or poultry used or intended for use for improving animal nutrition, breeding, management, or production efficiency, or for improving the quality of food or fiber.
With respect to a dog, the term means all dogs including those used for hunting, security, or breeding purposes.


米国動物保護法
定義
(g)この法律で適用する動物「animal」の範囲は、生死にかかわらず、犬、猫、サル(ヒト以外の霊長類)、モルモット、ハムスター、ウサギ、その他の温血動物であり、研究、試験、実験、展示、またはペット用に使用されるか、その使用意図があると農務長官が判断したものである。
以下は除外する。
(1)実験動物用に使用するために繁殖する鳥、クマネズミ属のネズミ、ハツカネズミ属のマウス。
(2)研究目的以外で飼育されている馬。
(3)他に農業動物で、家畜や家禽に限定しないが、食用や繊維生産用、および動物の飼料、繁殖、管理、生産効率の改善や食糧、繊維の品質の向上を目的に使用されたり、そうした使用意図のあるものは除外される。
犬に関しては、狩猟、防犯、または繁殖目的のために使用されるものを含むすべての犬を対象とする。



 米国動物保護法では、動物商、展示業者、研究施設、中間取扱い業者、運送業者、動物実験を行う者に対しての法的規制と動物を人道的に扱う規定(なぜかペットの飼い主に対しては規定がありません)、動物の個体識別義務、動物闘争ショー(闘犬、闘鶏など)の禁止などが主な内容です。飼い主のない猫犬に関しての規定は「保護施設に収容した場合は5日以内の殺処分を禁じる」規定しかありません。
 その他に、飼い主のない、野良猫犬の保護規定は一切ありません。 

 つまり米国動物保護法の対象となる動物は、以下のとおりです。現に人に飼育されている動物のみが対象です。
・研究、試験、実験、展示、ペット用に用いられる温血動物。
・上記のうち、実験用の鳥、クマネズミ属、ハツカネズミ属は除外。
・いわゆる家畜使役動物は除外するが、馬は研究目的のものを対象とし、犬に関しては使役用途等であっても、全てを対象とする。

 日本の動物愛護管理法は正しくは「動物の愛護と管理に関する法律」と言います。動物の愛護と管理を定めた法律です。愛護とは「可愛がり、慈しむこと」。管理とは「動物を自己の占有下で制御し、他者の迷惑にならないようにすること」です。
 ペットを飼育して可愛がり、慈しむのが愛護。適正飼育して他人の迷惑にならないようにするのが管理。ペットを飼うのであれば、きちんと管理することが義務であり、その義務を果たしてこそ愛護する権利があるのです。いわば「愛護」と「管理」は表裏一体です。

 日本の動物愛護管理法が、法律の名称として「愛護」と「管理」と掲げているのは理念として当然です。しかし同法44条4項①の規定で、特定の動物「牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる」に限り、人が飼育していない状態=管理されていない状態、でも法の保護の対象としているのは、整合性にかけます。また、国際的に見ても異質です。
 動物が管理されずに人間社会に存在すれば、被害をもたらします。それを無条件で保護するとなれば、被害は無限大に拡大する可能性があります。

 しかし動物愛護管理法44条4項①で定める愛護動物のうち、家畜は家畜伝染病予防法などの周辺法規が整っており、無管理状態の野良家畜が人社会に存在することはありえません。犬も狂犬病予防法が有り、野良犬が人社会で存在することは許されません。
 その中で、野良猫とドバトは立場が近いですが、ドバトは狂信的なドバト愛護(誤)家が存在しませんので、被害が生じれば普通に駆除されます。野良猫は特異な存在で、狂信的な愛護(誤)家が存在します。いわば野良猫は、日本の法律の間隙により無管理状態で存在することが事実上許されているため、狂信的な野良猫愛護(誤)家が存在できるのです。

 動物愛護管理法44条1項では「みだりに」殺傷することを禁じる、つまり正当な事由ない場合のみ禁じています。また、35条2項では、「所有者不明犬猫の引取りを自治体に義務付けています。さらに7条では、適正飼育の義務を定めています。
 しかし狂信的な猫愛護(誤)家は動物愛護管理法44条1項を極めて曲解拡大解釈し、「人社会において、どんなに人命健康財産に被害を及ぼしても、野良猫は動物愛護管理法で定める愛護動物だから無条件で保護せよ。そのための野良猫への餌やり(事実上の不適正飼育)は認められるべき」と極論します。

 本来、愛護動物の愛護と管理は不可分一体です。愛護のみあってはならないのです。
 しかし日本の動物愛護管理法の、・44条4項①で、特定の種を飼育していない状態でも保護の対象とする国際的に見ても特殊な規定と、・周辺法規で野良猫の規制ができない法の間隙により、野良猫が無管理状態でも保護の対象となる法解釈が可能です。
 そのために、異常なほど野良猫愛護(誤)家が増長しています。それが日本の動物愛護の、ペット、その中でも野良猫保護のみに著しく偏った特殊性の一因だと私は思います。

 欧米では、人が飼育していない被害を及ぼす野良猫犬は、当然駆除されています。飼育されていない猫犬に対しては動物愛護、保護関連法の対象ではないということもありますが、それが当然の感覚でしょう。
 例えば日本ではニホンカモシカは天然記念物ですが、数が増えすぎて農林業などに被害が及べば有害駆除の対象となります。天然記念物の殺傷は、許可なく行えば懲役5年以下です。愛護動物の野良猫の殺傷が懲役1年以下で、それに比べればはるかに規制が厳しくてもです。
 日本の野良猫愛護(誤)家が、第三者の健康人命財産にまで被害を及ぼす、及ぼす可能性があっても無条件で野良猫のみを保護すべきと主張するのは、国際的に見ても例外で特殊です。また未成熟で後進的とも言えます。
 次回は、欧米での野良猫犬の扱い、駆除の実例をご紹介します。愛誤が主張する「動物愛護先進国欧米は野良犬猫の命も尊重して絶対殺さない」というのは欺瞞です(続く)。







なるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ー3





 日本の動物愛護管理法では、特定の動物は、飼育されていない状態でも保護の対象としています。この規定は世界的に見ても例外です。日本の動物愛護管理法に相当する、ドイツ動物保護法Tierschutzgesetz、米国動物保護法Animal Welfare Act 、では、その法律が対象とする動物は「人に飼育されているもの」に限定しています。


 私は過去記事、なるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ー1では、水道浄水場敷地内に入り込んだ野良猫を殺傷駆除したことにより、警備員が動物愛護管理法44条1項違反で有罪になったことを書きました。
 またなるほど、日本は動物愛護後進国だ 無管理状態の動物まで保護の対象とする日本の動物愛護管理法の特異性ー2 では、久留米市競輪場内での野良猫問題を取り上げました。野良猫駆除を、施設管理者が動物愛誤団体の要求に屈して中止した事件です。久留米競輪場の野良猫問題は、元は競輪場敷地内に違法に侵入してまで餌やりを強行する人がいることが原因で野良猫が居着いたのです。

 土地建物などの施設の管理者(=所有者 施設管理権原者)は、所有する施設を包括的に管理する権利権限があります。これは憲法の私有財産権に基づく強い権利です。ですから水道浄水場や競輪場の管理者が、施設に悪影響を与える野良猫の排除をするのは当然です。
 水道浄水場であれば、野良猫が施設内に頻繁に侵入するのであれば衛生上の被害が生じます。競輪場であれば、バンク内に野良猫が侵入して競輪選手と衝突すれば車券が無効になったり、競輪選手の人命にも関わります。本来であれば、水道浄水場、競輪場管理者は何の妨害もなく、野良猫を排除できるはずです。
 捕獲して保健所に届ける~これは動物愛護管理法35条2項により全く合法です。もし保健所が引取りを拒否するのでれば、殺傷駆除も合法でしょう。動物愛護管理法44条1項では「みだりに(正当な事由なく)」殺すことを禁じているだけです。施設管理上必要であれば正当な事由がありますので、動物愛護管理法44条1項違反にはならないはずです。

 しかし動物愛誤団体が、上記の水道浄水場で猫を駆除した警備員を「動物愛護管理法44条1項(愛護動物をみだりに殺す)」で処罰を求め、警備員が有罪になりました。また、久留米市競輪場では、愛誤の言論圧力により、競輪場内の猫駆除は中止となり、その後も競輪場付近では餌やりが行われています。
 その根拠は、日本の動物愛護管理法の特殊性にあります。

動物愛護管理法44条
1、愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
2、愛護動物に対し、みだりに給餌又は給水をやめることにより衰弱させる等の虐待を行つた者は、五十万円以下の罰金に処する。
4  前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
①  牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる
②  前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺乳類、鳥類又は爬虫類に属するもの


 本法44条4項①では、「牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる」は、人が飼育していない状態でも44条1項、2項の保護を受けます。犬や家畜は狂犬病予防法、家畜伝染病予防法などの周辺法規が整っていますので、野良犬野良家畜は存在できません。ドバトは野良猫と立場が近いですが、野良猫愛誤に相当するドバト愛誤は極めて稀ですので、ドバトは駆除されます。
 猫に限り、狂信的な野良猫愛誤が過剰な保護を訴えてテロも厭わず、押し通すのです。過剰な保護とは、第三者の健康生命、財産に害を及ぼす、もしくはその可能性があっても、野良猫を駆除することをに反対し、餌やりを行うことです。野良猫愛誤がその根拠としているのは、先に述べた動物愛護管理法44条4項①「猫は飼育されていなくても法律上愛護動物であり、保護すべき存在」という規定です。

 動物愛護管理に関する法律では、「飼育していない動物も法の保護の対象とする」日本の動物愛護管理法は、世界的に見ても例外なのです。先進国の動物愛護管理に関する法律では、私が知る限りその対象を「現に人に飼育されている動物」に限っています。
 ドイツ動物保護法Tierschutzgesetzでは、法の対象を「人に飼育されているもの」に限っています。ドイツでは連邦狩猟法Jagdrechtでは、野良猫犬は狩猟の対象であり、年間46万5千頭の野良猫犬が狩猟駆除されています。ドイツ動物保護法Tierschutzgesetzでは、法の対象が「人に飼育されている動物」ですから、野良猫は保護の対象ではないからです。また、同法で「連邦狩猟法Jagdrechtの規定が優先される」と明記されているからです(何度も引用していますから、原文はお付けしません)。

 次回は日本の動物愛護管理法に相当する、米国の動物保護法Animal Welfare Actを条文を挙げて解説します。
 こちらの法律でも、法律の対象は「人に飼育されている動物」ということが明文化されています。ドイツでも、米国でも、英国でも、人命健康、財産に被害を及ぼす野良猫は、施設管理者が当たり前に駆除しています。農場や養鶏場住宅などでです。人に飼育されていない野良猫は、法の保護の対象外ですし、駆除は施設管理者の当然の権利だからです。
 次回は、米国動物保護法Animal Welfare Actを主に解説し、日本の動物愛護管理法の特殊性と、それに基づく異常にペット(それも野良猫。野良猫はペットとは言えないのですが、便宜的にそう呼ばせていただきました)に偏向した日本の動物愛護活動の異常性について論じます(続く)。

びっくり!世界の猫事情~ドイツ人が日本風猫料理を創作しました!





 ドイツ人による猫肉レシピのブログを発見しました。その中には醤油や味噌を用いた日本人の嗜好に合いそうなものもありました。美味しそうです。


ALF Katzenfleisch Rezept アレフの猫肉レシピ


Herbstmenü
Katzenfleisch süß-sauer

Zutaten:
300 g Katzenfleisch
300 g Staudensellerie
3 EL Sojasoße, 3 EL Sherry
1 EL Speisestärke
2 EL Öl
etwas Wasser
Salz

Katzenfleisch in 1 cm breite Streifen schneiden.
Sellerie waschen und in Streifen schneiden.
2 EL Sojasoße, 1 EL Sherry und die Speisestärke verrühren, das Fleisch darin wenden.
2 EL Öl in einer Pfanne erhitzen.
Sellerie hineingeben und ca.5 Minuten dünsten, herausnehmen, warm stellen.
2 EL Öl in einer anderen Pfanne erhitzen. Fleisch hinzugeben und ca. 10 Minuten anbraten lassen.
Staudensellerie, Wasser, die restliche Sojasoße und Sherry darübergeben, durchrühren, zudecken und bei mäßiger Hitze ca.20 Minuten garen.


秋のメニュー
甘酸っぱい猫肉料理

材料:
猫肉300g
セロリ300g
醤油、シェリー酒各大さじ3
コーンスターチ大さじ1
食用油大さじ2
水適量


猫肉を1センチ幅の短冊にする。
セロリを洗って、短冊状にカット。
醤油、シェリー酒、とコーンスターチミックスそれぞれ大さじ1を混ぜたものと肉を混ぜ合わせる。
フライパンに油を大さじ2を入れ、約5分間セロリを炒めて取り出し温めておく。
別のフライパンに油大さじ2を入れ、約10分間肉を炒める。
セロリ、水、残りの醤油とシェリーは、混ぜて落し蓋をし、20分間中火で煮る。



 ところでこのページには、Natürlich nicht zum Nachkochen geeignet「調理にはもちろん適していない」という記述がありました。私はもしかしたら、これらの猫肉レシピはジョークではないかと疑問を感じました。このHPの管理人である、Herr.Christian Kirsch(クリスチャンキリシュ氏)にメールで確認しました。
 以下が、その問い合わせメールです。


Ich habe die extreme Tierschützer kritisiert.
Es ist mein Blog.
Tierschutz in Japan ist nur für (vor allem Katzen, Hunde, unter ihnen) eines bestimmten Tieres.
Aber Japaner sind grausam zu Vieh und Wildtieren.
Ich habe die falsche Tierschutz in Japan kritisiert.
Ich will deine Artikel zu zitieren.
Ich habe eine Frage.
Ist es eine echte Katze Fleisch Rezept?

私は過激な動物愛護(誤)を批判しているものです。
日本における動物愛護は、ペットに偏って(それらの動物の中でも特に猫、犬)います。
しかし日本人は野生動物や家畜に対しては冷淡です。
私は日本で、間違った動物愛護を批判してます。
私はあなたの記事を引用したいです。
ところで質問があります。
猫肉のレシピは本物ですか?



 Heer.Christian Kirschクリスチャン キリシュ氏から返事が来ました。以下に引用します。


schön, aus Japan zu hören und dann noch auf Deutsch.
Ich kann dich beruhigen, die Rezepte sind nicht echt.
The recipe are not genuine, they are fake! (なぜかここだけ英語)
Viele Grüße aus Deutschland


今後は、もしわからないことがあればドイツ語で質問してください。
ご安心ください。
猫肉レシピは偽物です。
猫肉料理は偽物ですが、彼らも(動物愛護活動家)インチキです。
ドイツから、ご挨拶します。



 ということで、このサイトはジョークでした。しかしドイツでは、野良猫の狩猟は合法ですので、撃ちとった猫=獲物、を料理して食べるのはドイツでも合法なはずです。
 私がクリスチャン・キリシュ氏の短い文面やブログ内容から感じるのは、彼が少なからずドイツ~ヨーロッパの動物愛護のあり方に批判を持っているのではないかということです。今後、氏のお言葉に甘えて、ドイツの動物愛護事情を質問したいと思います。ドイツで強力な助っ人が現れました(?)。その国のことは、その国に生まれ育って、住んでいる人に聞くのが一番正確です。クリスチャン・キリシュ氏~ドイツケルン大学卒の男性。文献学専攻。


 野良猫被害者は、黒猫を飲んで憂さを晴らす(Schwartz Katz=黒猫。ドイツワインの銘柄)。Opfer von streunenden Katzen aus toben, und trinken eine schwarze Katze.

4244478_1_外観

びっくり!世界の猫事情~アメリカでは猫肉通販会社が急成長





 米国では、犬肉及び猫肉の生産~販売を行う企業が急成長しています。猫肉製品は、世界10カ国以上に供給されています。


 米国での、犬肉猫肉生産販売を行う企業が急成長しています。全てオンラインで注文を受け、宅配でデリバリーされます。この会社はKittyBeefと言います。KittyBeef社のホームページの一部を紹介しましょう。KittyBeef.com puremium online cat butchery 「Kitty Beef.com オンラインで猫肉を販売」。
 なお米語でbeefとは、食用に加工された肉、精肉一般という意味もあります。つまりKitty Beefには、「牛肉のように上質な仔猫の肉」という意味を込めているのでしょう。

 ところでKitty Beef社のホームページですが、猫肉は東ヨーロッパでも食べられているとの記述がありました。案外猫肉を食べる国は多いのですね。


Your online Premium Cat Meat Supermarket, where you can order your meat, and have it delivered in vacuum sealed freshness directly to your door.
We now have 4 free range cat farms supplying the world's most premium grade cat meat to over 10 countries and bring you KittyBeef.
We have established a reputation for having only the highest quality cat meat products.

F&Q
Do you really use real cat meat?
Yes, all of our products are made with 100% premium free range cat meat.

あなたは最上級の猫肉を、オンラインスーパーマーケットで注文することができます。 
そしてあなたの家のドアまで、真空密封し新鮮な状態で直接お届けしています。
私たちは現在、10ヵ国以上に世界で最上級グレードの猫肉を供給しており、4ヶ所の​​放し飼い猫の農場を持っています。
そしてあなたにKittyBeefをお届けします。

よくある質問
あなたは本当に、本物の猫の肉を使用していますか?
はい、私達の製品の全ては、100%最上級の放し飼いの猫の肉で作られています。



 このKitty Beef社が営業を始めた2006年ですが、世界最大の動物愛護団体PETAは2007年に自らのHPで猫肉犬肉を販売することに関しての見解を述べています。KItty Beef「キティビーフについて」。2007年7月25日。


We've been getting a lot of calls from people asking what we're going to do about some new websites that are being passed around, called KittyBeef.com and PuppyBeef.com, which are purporting to sell prime cuts from kittens and puppies at discount prices.
Well, the simple answer is … we're not really going to do all that much about it at all.
For anyone who's horrified by the concept of having puppy chops or kitten nuggets for dinner,
I hope they'll go just one tiny step further in their outrage and ask themselves how that's any different from chowing down on pork chops or chicken.
Animals killed for our kitchens are just as capable of suffering as the animals we keep in our homes.
We wouldn’t make any ethical distinction between addressing that issue and getting KFC to stop abusingchickens—or asking people to go vegetarian.

私たちには「新しいウェブサイトをどうするつもりか」と抗議する人々の、多くの電話がたらい回しされてきました。
それは、格安価格で子猫や子犬の上質カット肉を販売すると称する、KittyBeef.comとPuppyBeef.comというサイトです。
まあ、端的に答えれば...私たちは正直に言えば、それについては全く何も行動するつもりはありません。
夕食に、子犬や子猫チョップナゲットを食べることが恐ろしいという考えを持っている人たちには、猫犬肉に怒ることが1つの小さいステップとなり、さらに一歩進んで、ポークチョップや鶏肉を貪り食うことから、異なる方法を自問して頂ければ嬉しく思います。
私たちの食料のために殺された動物は、私たちのペットと同じように苦しみを感じるのです。
私たちは、その問題とケンタッキーフライドチキン社が鶏を虐待することを止めさせたりすることとは、任意に倫理的な区別をすることはないでしょう。



 また、PETAの記事に対してのコメントも紹介します。


Frank Pirro commented:Aug8 2011
I agree 100% with PETA on this one.
Killing and eating cats and dogs is no different than doing the same to pigs and cows.

Judith FFFA commented: Jun 14, 2009
No sentient being was put on this earth to be eaten...

フランク ピロ 2011年8月
私は、PETAのこの意見に100%同意します。
殺して猫や犬を食べることは、豚や牛にしていることと異なりません。

ジュデス FFFA 2009年6月
いえいえ、衆生たる人間は殺生しなければ、この地球上に存在しませんでした...



 案外、PETAの考えに同意する人が多いです。その他に「このサイトはジョークの偽物だろう」という意見も。Kitty Beef社が創業した頃に、Man Beef.com「人肉通販」というジョークの偽物サイトが話題になったからです。しかしKitty Beef.om Puppy Beef.comは実在し、現に猫肉犬肉を出荷し続けています。
 私は最近、世界最大の動物愛護団体PETAの主張を頻繁に引用しています。PETAの、プラグマティストの一面は意外でした。もしかしたら、私はPETAの支持者になるかもしれません。私は一時期乗馬をしていた頃は、ベジタリアンになりましたから(今は普通の食事をしています)。

びっくり!世界の猫事情~猫肉はスイスでは普通の食材です(2)





 デンマークの学生が、猫を殺害し料理して食べる過程の画像をインターネット上に公開しました。学生らは、行き過ぎたペット偏重の動物愛護への批判と疑問を投げかけたかったのだと思います。学生らは攻撃を受けたりインターネットの利用を禁じられたりしましたが、スイスのメディアは好意的な報道をしています。


 ドイツ版ウィキペディアKatzenfleisch「猫の肉」から引用。


Katzenfleisch dient, in jeweils geringem Umfang, unter anderem in Südchina, Nordvietnam, Korea, Peru, Großbritannien und der Schweiz zu Nahrungszwecken.
In Notzeiten wurde auch Katzenfleisch anstelle von Kaninchen- oder Hasenfleisch verwendet,daher werden Hauskatzen im deutschen Sprachraum auch Dachhasen,
in Großbritannien „Roof-Rabbits“ genannt.
Historisch wurden Katzen auch im Westen gegessen.
In Europa werden Katzen in einigen ländlichen Teilen der Schweiz konsumiert.
Es ist nur der Handel mit dem Fleisch verboten,daher gibt es Bauern, die legal ihre überzähligen Tiere schlachten und essen können.
Im Zweiten Weltkrieg wurde infolge der Nahrungsknappheit mehr Katzenfleisch gegessen.
Bewohner von Norditalien, besonders in Vicenza, werden noch immer „mangiagatti“ („Katzenfresser“) genannt, ein Spottname der venezianischen Sprache.

猫の肉は中国南部、ベトナム北部、韓国、ペルー、イギリス、スイスでは限られた地域ではありますが、食用として消費されています。
猫の肉が必要とされた時代では、猫の肉はウサギ肉の代用として用いられました。
そのためドイツでは、猫はドイツ語で「屋根ウサギ(Dachhasen)」と言われ、英国でも「ルーフラビット(Roof-Rabbits)」と呼ばれます。
歴史的に、猫は西洋で食べられてきました。
ヨーロッパではスイスのいくつかの農村地域で猫は食べられています。
猫肉は、食肉の中では唯一貿易が禁止されています。
そのために、余剰動物として合法的に猫を殺して食べる農家があるのです。
第二次世界大戦中に食糧不足になった結果、多くの猫の肉が食べられました。
特にイタリア北部のヴィチェンツァ地方の住民は、未だに「mangiagatti(ベネチアン語)」(猫食い)と言うあだ名で呼ばれています。



 イギリス版ウィキペディアでは、イギリス国内での猫肉を食べる習慣について、ドイツ版より詳しく記述されていました。機会があれば記事にします。
 さて、引用したドイツ版ウィキペディアの記事、Katzenfleisch「猫の肉」にあるとおり、ヨーロッパの中でもスイスの農村部では、猫食文化は長い歴史があり、土地に根付いた文化なのです。そのためスイスでは、猫食に対しては寛容です。前回記事で引用したスイス国内の大手メディアの調査によれば、スイスの世論は42%が猫食を規制すべきではないと回答しています。

 このような事件もあります。2008年にデンマークの学生が猫を屠殺して料理をし、それを食べる過程の動画を公開しました。おそらく、ペット偏重の動物愛護に対する疑問、アンチテーゼを投げかける意図であっっと推測します。
 ヨーロッパの多くのメディアは、この学生の行為に批判的でした。face bookでもこの学生の投稿が削除されました。しかしスイスのメディアに限り、好意的な報道がされています。スイス大手メディア、Blic.chのインターネット版記事、Studentinnen essen Büsi「学生は猫を食べる」から引用します。2008年。


Ein Profikoch häutet das von einem Bauern erlegte Büsi.
Wie einen Hasenbraten schiebt er es in den Ofen.
Büsi schenkel. «Es schmeckt wie Poulet mit Pelz», sagt Laura Böge Mortensen der Zeitung.
Die Studentinnen wollen eine Diskussion über den unterschiedlichen Umgang mit Tieren auslösen.
Laura: «Warum kann man nicht genauso gut eine Katze verzehren wie ein Schwein?»
Sie publizierten die Bilder vom Katzenschmaus auf dem Internetportal «Facebook».
Seither erhalten sie Morddrohungen: «Die Leute drohen uns abzuschlachten.» Und: Sie wurden aus Facebookverbannt.
Mit solch massiven Reaktionen haben sie aber nicht gerechnet. Trotzdem sagen sie:
«Wir stehen 100 Prozent hinter unserer Aktion.»
Muss man Haus- und Nutztiere unterscheiden?

プロのシェフにより、農家から提供された猫は殺され皮を剥がされました。
ウサギをローストするように、それをオーブンに入れます。
猫のもも肉。
「それは毛皮付きチキンのような味です」とローラ·モーテンセン・ベーゲ(猫食の公開をした学生)は新聞取材で述べています。
学生らは、動物により扱いが異なることについて議論を投げかけたかったのだと思います。
ローラ「なぜ、あなた豚と同じくらい簡単に猫を食べることができないのですか?」。
彼女らはインターネットサイト「face book」で猫の料理の画像を公開しました。
それ以来、彼女は「殺すぞ」と脅迫を受けています。
「人々は猫の屠殺により、私たちを脅迫している。そしてFacebookから利用を禁止されました」。
このような大反響があったのですが、彼女たちは予想していませんでした。
それにもかかわらず、彼女らは言います「私たちがこのキャンペーンで言いたいことは100%」。
飼育動物を(種によって)区別する必要がありますか?



・猫もも肉を食べるデンマークの学生。

katzenbraten-studis.jpg


・殺された猫

katzenbraten-dead-cat.jpg


・スキニング(皮剥ぎ)をして、オーブンで焼く準備

katzenbraten-gehaeutet.jpg

びっくり!世界の猫事情~猫肉はスイスでは普通の食材です(1)





 あけましておめでとうございます。昨年の応援ありがとうございました。今年もよろしくお願い申し上げます。今年も正確な、動物愛護情報の発信を続けてまいりたいと思います。今回取り上げるのは、スイスでの猫食です。スイスでは猫食が想像以上に一般的であることに驚きました。


 スイスでは近年猫食が再び盛んになってきて、その是非について議論が沸騰しています。かつてはスイスでは、猫肉はごく普通に食されていました。
 スイスの大手メディア、Blic.chのインターネット版ニュースサイト、Schweizer essen wieder Katzen «Es ist sehr zartes Fleisch» 「再び猫を食べるスイス人 これはとても柔らかいお肉です」から引用しました。2008年。今でも、本記事によれば、スイスの国民の約42%が猫食を容認すべきだとしています。


Stéphanie P.bewirtschaftet zusammen mit ihrem Mann im Kanton Jura einen Bauernhof.
Wir essen Katzenfleisch.
Es ist sehr zartes Fleisch.
Ich sage immer, es schmeckt wie Kaninchen.
Schweizer Bauern haben schon immer Katzenfleisch gegessen.
Es ist nicht verboten, sein eigenes Tier zu essen.
Im Internet-Lexikon Wikipedia steht dazu: «Katzenfleisch wird sporadisch im südlichen China, in Nordvietnam, in Peru und in der Schweiz gegessen.»

ステファニーP.はジュラ州で夫と共に農場を経営しています。
私たちは猫肉を食べます。
それは非常に柔らかいお肉です。
私はいつも、それはウサギのような味がすると説明しています。
スイスの農家は、猫の肉を常食していました。
スイスでは、自分で飼育している動物(猫)を食べることは禁止されていません。
インターネット百科事典ウィキペディアにはこのような記述があります。
「猫肉は中国南部、ベトナム北部、ペルー、スイスで散発的に食べられています」。



 またこのような報道もあります。ドイツの大手メディアexpress.DEのインターネット版記事„SCHMECKT WIE KANINCHEN“Essen Schweizer Katzen? 「それはウサギのような味 猫はスイスの食品?」から引用しました、2011年。


Es geht um das Dorf Wohlen im Kanton Aargau.
Dort verschwanden in kurzer Zeit 20 Katzen.
Man hat sie nicht einmal tot gefunden.
Sie wird den schrecklichen Gedanken einfach nicht los,
dass jemand aus ihren Lieblingen Braten gekocht hat.
Online-Umfrage Zeitung gaben 48% an: „Ja, ich habe schon Katzenfleisch gekostet.“
In Europa wird in ländlichen Regionen der Schweiz Katzenfleisch verzehrt.

それはアールガウ州の村ウォーレンで起きました。
そこでは、短期間で20匹の猫が姿を消しました。
しかも死体が発見されていませんでした。
ひどい想像を振り払うことができないです。
誰かが、気に入った猫から、ロースト料理にしているのではないかと。
新聞のオンライン調査では、「私は猫の肉を食べたことがあります」との回答は48%でした。
ヨーロッパでは、スイスの農村部で猫肉が食べられています。



 国民の約半数が「食べたことがある」というのであれば、もはや日常的な食材とも言えるでしょう。日本では、イノシシや鹿の肉は一般的に食肉として認識されていますが、国民の半数が食べた経験があるかどうか疑問です。
 多くの文献によればスイスの猫食文化は長い歴史があって、特に農村部では定着しています。ヨーロッパ諸国のあいだでは、スイスの猫食に対する外圧もあるようですが、スイス国民の抵抗は根強いようです。

 画像は、スイスの大手メディアの記事から拝借しました。デンマークの学生が猫を料理して食べるところを公開した記事です。新年早々グロ画像で御免なさい。でも、見方によっては、鯛の活け造りやマグロが並んだ魚市場の画像と同じです。
 次回は、猫食に対するスイスの世論をご紹介したいと思います(続く)。

0_big.jpg



プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
当ブログのレコード
・1日の最高トータルアクセス数 8,163
・1日の最高純アクセス数 4,956
・カテゴリー(猫)別最高順位7,928ブログ中5位
・カテゴリー(ペット)別最高順位39,916ブログ中8位

1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

なお、SNS、掲示板、QandAサイトなどでは、多数の本ブログ管理人の私(HN さんかくたまご)(武田めぐみ)のなりすまし、もしくはそれと著しく誤認させるサイトが存在します。
しかし私が管理人であるサイトは、このページのフリーエリアにあるリンクだけです。
その他のものは、例えば本ブログ管理人が管理人と誤認させるものであっても、私が管理しているサイトではありません。
よろしくお願いします。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ブロとも一覧

びっくりしたなぁ、もぅ FC2支店

動物にやさしいライフスタイルのススメ♪

遊休地

野良猫駆除協力会本部

野生動物である野良猫、行政対応に思う

迷惑な愛誤達
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR