日本でも、肉親の飼い犬が赤ちゃんを咬み殺す事件が発生しましたが・・・



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Domestic/Inländisch

 3月9日に、東京都八王子市で、生後10ヶ月の女の赤ちゃんが、肉親の飼い犬(母親の実家の飼い犬。ゴールデン・レトリバー)に噛み殺される事件がありました。犬の飼い主の刑事責任は、本件事件ではどの程度に問われるのでしょうか。同様の事件は海外でもしばしば発生します。私は海外の同様の事件との比較に興味があります。日本は、飼い主と犬に対しては極めて寛容と感じます。


 まず、東京都八王子市の、生後10ヶ月の女の赤ちゃんが、飼い犬(母親の実家の飼い犬)に噛み殺された事件のニュースから引用します。乳児、飼い犬にかまれ死亡 東京・八王子、祖父母宅。2017年3月10日(東京新聞)。


9日午後4時半ごろ、東京都八王子市北野台の住宅で、生後10カ月の安田翠ちゃん=同市=が、この家に住む祖父母に飼われている大型犬ゴールデンレトリバーに頭部をかまれ、約2時間半後に死亡した。
警視庁南大沢署によると、犬は室内に放し飼いにされており、ハイハイしていた翠ちゃんに突然かみついた。
近くにいた祖母が止め、すぐに翠ちゃんを離した。
犬は普段おとなしく、これまでかみついたりほえたりすることはなかったという。
翠ちゃんは、母親の実家であるこの家に一時的に預けられていた。南大沢署が詳しい状況を調べている。



(動画)

 ビデオニュースはこちら。ハイハイしていた赤ちゃん、ゴールデンレトリバーに突然かまれて死亡 東京・八王子市。2017年3月10日。


 同様の事件が海外でもしばしば発生します。2016年にはイギリスで、生後6ヶ月の女の赤ちゃんが、母親が飼っているピットブル種の犬に殺害されました。母親は一審で、懲役14年の判決が言い渡されています。
 Mother whose six-month-old baby girl was mauled to death by her American pit bull pleads guilty to being in charge of a banned dog. 「生後6ヵ月の女の赤ちゃんが、自分が飼っているアメリカン・ピットブルにより噛み殺された母親は、法廷で自分が法律で禁止されているその犬を世話する役割だったと言い訳をしました」。2016年6月13日、から引用します。


Claire Riley had previously boasted about how her dog was 'nuts'.
The animal attacked and mauled to death six-month-old Molly-Mae.
Mother now admits owning the 'dangerously, out of control' dog.
The mother of a baby girl who was mauled to death by a banned American pit bull dog has admitted responsibility for the death.
The American pit bull was described as 'the most aggressive dog' a vet had ever seen, which saw tragic Molly-Mae 'as prey.'
Riley faces a maximum jail term of 14 years when she is sentenced.

クレア・ライリー氏(自分の飼い犬に我が子を殺された母親)は、かつて彼女の犬「ナッツ(赤ちゃんを殺害したアメリカン・ピットブル種の犬)を自慢していました。
ナッツは、生後6ヶ月のモリー・メイちゃん(クレア・ライリー氏の子供)を攻撃して死に至らせました。
母親であるクレア・ライリー氏は現在、「危険で制御不能な」犬を飼っていたことを認めています。
禁止されたアメリカン・ピットブルドッグによって殺された乳児の母親は、その死の責任を認めています。
アメリカン・ピットブルは、獣医師が今まで見たことのある中では、「最も攻撃的な犬」と言われ、悲劇的なモリー・メイちゃん(殺された女の赤ちゃん)を餌食にしてしまいました。
判決が言い渡され、クレア・ライリー氏(ころされた赤ちゃんの母親)は、最長14年間の懲役に直面しています。



 2014年2月に、日本で飼い犬が人を殺害した事件では、判決が確定した事件では、上記のイギリスとは驚くほど軽い刑が言い渡されています。北海道で故意に土佐犬を放し、その犬が女性を襲って死亡させた事件では、飼い主は重過失致死罪に問われ、わずか2年6ヶ月の懲役刑と罰金20万円が確定しています。飼い主は救護もせずその場から逃走したたにもかかわらず土佐闘犬
 飼い主は重過失致死容疑で逮捕され、同年7月、札幌地方裁判所苫小牧支部にて懲役2年6月、罰金20万円の実刑判決が下されました。日本では飼い犬による死傷事件は、過失傷害致死罪で最高刑で懲役2年以下か、よほど飼い主側の落ち度がひどくても重過失致死罪で最高刑が懲役5年以下なのです。対してイギリス、ドイツなどでは厳しく、死亡事件で紹介したイギリスの事件では懲役14年の判決です。日本は、咬傷事故に対する飼い主と犬に対しては、異常に寛容な気がします。咬傷犬を強制的に殺処分する根拠法がない国も、おそらく先進国では日本だけだと思います。


(画像)

 ドイツでベビーカーを襲って、幼児に怪我をさせたロットワイラー種の犬は、強制殺処分となりました。また世論も、犬の殺処分に賛成しています。行政による、強制殺処分が決定されたロットワイラー種の、「パシャ」。
Gutachten bekräftigt: Rottweiler soll eingeschläfert werden。「世論は肯定しました ロットワイラーを安楽死させることに対して」。2015年7月13日。

Der Hund, der am Rhein in Duisburg ein Kleinkind angegriffen hat, muss sterben.
Zu diesem Ergebnis kommt das tierärztliche Gutachten.

Der Hund hatte sich vergangenen Montag beim Gassi gehen auf dem Rhein deich in Neuen kamp von der Leine losgerissen und war auf eine Gruppe Spaziergänger los gestürmt.
"Pascha" fiel dann eine Zweijährige an und verletzte das Kind schwer .
Der Rottweiler hätte nämlich einen Maulkorb tragen müssen.
Außerdem will die Stadt der Besitzerin künftig die Haltung sogenannter "Listen-Hunde" verbieten.

デュイスブルク、ライン川で幼児を攻撃した犬は、死ななければなりません(行政による強制殺処分)。
それは行政獣医師の結論であり証明書にあります。

先週の月曜日に、ノイエンカンプのライン川の堤防に散歩に行った時に犬は、リードを引きちぎってベビーカーのグループを襲撃しました。
「パシャ」はその後に2歳の子供をベビーカーから引き落として、その子供は重傷を負いました。
ロットワイラーは、実際には口輪をする必要があります。
州は、将来は、いわゆる「リストの犬(原則飼育が禁止されているが、条件を満たせば飼育が許可される)」の飼育を完全に禁止したいと考えています。

 
ロットワイラー
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「ネコに餌」与えるため...空き家敷地侵入 3容疑者を逮捕~当然です



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Domestic/Inländisch

 2017年2月28日に、福島県で「空家の敷地内に無断で侵入し、野良猫の餌やりをした」男女3人が福島県警に逮捕されました。当然だと思います。私有地に無断に入り、野良猫の餌場にすることは住居侵入罪(住居の敷地のみであっても同法が適用されて有罪となった判例がある)や、建物がない土地(駐車場など)であっても軽犯罪法違反という刑法犯罪になります。今まで「たかが野良猫の餌やり」と、警察が放置してきたほうが異常なのです。


 まず、「空家の敷地内に、野良猫に餌をやるために無断で侵入した男女3人が逮捕された事件」のニュースから引用します。「ネコに餌」与えるため...空き家敷地侵入 3容疑者を逮捕。2017年3月1日。福島民友記事から。


会津若松署は28日、邸宅侵入の疑いで、いずれも無職で会津若松市の女(68)、男(55)、男(60)の3容疑者を逮捕した。
逮捕容疑は、昨年6月29日午後8時20分ごろ、同市にある空き家の敷地内に侵入した疑い。
同署によると、68歳女、55歳男の両容疑者の指示を受けた60歳男の容疑者が、ネコに餌を与えるため空き家の敷地に入ったという。
3容疑者は知人同士で同じ家に住んでおり、今回の空き家以外でもネコに餌を与えていたという。



 私は今まで多くの、私有地内で野良猫の餌やり被害を取り上げています。土地所有者・利用者は、「無断で私有地に侵入した者」を罰する法律があるにもかかわらず、警察は何ら対応をしないために、私有地内での餌やり被害になすすべもなく被害に耐えるばかりでした。例えば、私は過去にこのような記事を書いています。

野良猫への無許可餌やりを処罰する時期に来ているー2
 
 この記事の概要です。兵庫県西宮市の市営駐車場で野良猫への餌やりをするグループがあり、駐車場経営者と駐車場の近隣住民は野良猫の被害に困り果てていました。野良猫によるクルマの傷、駐車場内や近隣での野良猫の糞尿被害、残り餌が腐敗して悪臭や害虫が発生する、近隣カラスが来て糞尿をおとすなどです。
 駐車場経営者と町内会役員は駐車場で餌やりの現場を抑え、警察官を呼びました。しかし餌やり犯グループ(複数の女)は、身分を明かすことなく、「これは地域猫と言って合法的な活動」と一方的にまくし立てました。立ち会った警察官も、なんら法的措置を講じることはありませんでした。困った駐車場経営者と町内会長は西宮市会議員に相談しました。西宮市議は餌やり犯らに議員事務所まで来るように指示しました。訪れた餌やり犯らは、またしても一方的に「これは地域猫と言って合法的な行為である。これをやめさせようとするのは違法だ。あんたらの方が違法」とまたしても一方的にまくし立てました。餌やりはその後も続けられました。

 昨年のことです。私事ですが、私は取り壊し予定の建物があり、解体業者の見積のために玄関に鍵をかけていませんでした。すると近所から私に「あなたの建物が猫屋敷にされている」という通報の電話がかかってきました。駆けつけてみると、果たして玄関(引違い戸)が全開になっており、玄関には猫の寝床のダンボールが置かれ、カリカリが置かれていました。私は室内にいる猫5匹を追い出しまし、玄関を施錠しました。ほどなくその建物の解体工事を終わらせました。
 私が思うには、野良猫に餌をやる人は決定的に知能がみたないということです。仮に猫が室内にいたまま玄関を施錠すれば、猫は餓死します。また猫がいたまま建物を解体すれば、猫は圧死する可能性があります。

 いずれにしても、私有地内での無許可餌やりは、建物があれば(建物に入らず敷地内だけであっても)、住居侵入罪(刑法130条 懲役3年以下)が成立します。また、建物がない、駐車場、空き地であっても、無断侵入は軽犯罪法32条違反(1年の懲役または100万円の罰金)が成立します。
 他人の私有地内、さらには建物にまで無断で侵入して野良猫の餌やりをすることは、上記のとおり明らかに犯罪なのです。それを今まで警察が摘発することがほとんどなかったのは、現場の警察官が「たかが野良猫への餌やり」と軽く考えたことや、温情、お目こぼしに過ぎません。それを餌やり犯は、「権利」と勘違いしています。

 野良猫への餌やりによる被害は、民事訴訟では数年前から、事件によっては数百万円という、比較的高額の損害賠償が認められてきました。一般的にも、野良猫への餌やりによる被害は「取るに足らない些細な問題」ではないということが認識されつつあります。「私有地での、野良猫への餌やりによる被害は尋常ではない。大変酷い』ということを、被害者は粘り強く一般世論にアピールし続ける必要があるでしょう。そのためにも諦めずに、被害者は、警察に被害届を出す、相談することも必要でしょう。そのような積み重ねが、徐々に世論を動かし、司法の考えをあらためるきっかけになると思います。
 いわゆる「野良猫系愛護(誤)」ですが、「私有地であっても土地所有者の同意を得ずに餌やりするのは権利」と、全く支離滅裂な主張をしている人がいます。また、弁護士でさえ「私有地内であっても野良猫の餌やりを現行犯で逮捕することはできない」と歪曲した法解釈を開陳しています。それらの主張の紹介と矛盾について、折々記事にします。


(画像)

 神戸市長田区の民営マンション。マンション敷地内であるため、ここでの餌やりは、明らかに住居侵入罪(刑法130条 懲役3年以下)が成立します。

軽犯罪法2


(画像)

 神戸市兵庫区の、私営駐車場での餌やり。土地内に建物がありませんが、軽犯罪法32条違反(1年の懲役または100万円の罰金)が成立します。
 迷惑な私有地内での餌やりは、現行法でも十分処罰できるのです。「餌やり禁止条例」を制定する以前に、現行法での処罰を厳格化すればいいだけです。私はそれを望みます。


兵庫区駐車場餌やり

逮捕されたアニマルホーダーの猫犬たちはどうなったのか?~日本とドイツの比較



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Domestic
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 最近埼玉県で、120匹の猫を飼育しているアニマルホーダー(が強く疑われる)人物が逮捕されました。残された猫はどうなっているのでしょうか。同様にかつてドイツで、125匹の犬などを取り壊し予定の公共建築物内で飼育していた女が逮捕~起訴されました。日本とドイツの、アニマルホーダーが残した猫犬などのペットの扱いは異なるのでしょうか。


(動画)

 まず最初に、埼玉県で逮捕されたアニマルホーダーが飼育していた120匹の猫に関するニュースです。【猫屋敷】犯行予告で飼い主逮捕 家に残された120匹の猫は?。2016年11月23日公開。
 こちらのTVニュースによれば、埼玉県深谷市長に対して「殺す」という脅迫を行った50歳代の男性が逮捕拘留されました。その男は自宅に120匹の猫を飼っています。埼玉県の動物指導センターの職員が現在、毎日その猫たちに給餌給水をするために男の自宅に訪れています。逮捕された男と面会を行い、その要請に基づいて給餌給水を行っているようです。ニュースの内容からは、餌代が誰が負担しているのかはわかりませんでした。




 上記のニュースに対して、読者様からコメントが投稿されました。毎日のように犬が毒餌被害に遭うか未遂事件が起きるミュンヘン~犬への毒餌攻撃のドイツでの拡散。2016年11月20日の記事から引用します。


職員が給餌
多頭崩壊に、公務員が通って餌をやるというのは間違った行為だと思います。
根拠がないから勝手に処分できない、と、制度を理由にするなら、餌をやる根拠もありません。
かかった人件費と餌代は誰が負担するのでしょうか。
周辺に被害が生じた場合も公費負担する つもりなのでしょうか。
2016-11-21(07:20) : サーバント様


 コメント投稿者様のご指摘は正しいと思います。日本では、この様な動物飼育者が逮捕拘留などで動物の世話ができなくなった場合の対応は、法律や要綱などでは示されていないと思います。これらの猫を行政が所有者の同意なしに収容~殺処分等を行政が行う法的根拠がないとしても、公費(公務員の人件費)で給餌(もしかしたら動物指導センターが負担しているかもしれません)で行うことも根拠がないのです。
 逮捕拘留されているアニマルホーダーの家では、周辺住民に悪臭などの被害も及ばしています。動物指導センターの職員が公務として猫の飼育を引き継いでいるということは、猫による被害の不法行為責任も引き継いでいるということです。仮に近隣住民が猫の悪臭等被害の損害賠償を求める民事訴訟を提起した場合、埼玉県は不法行為責任において連帯責任を負うことになります。近年は飼い猫による悪臭被害などではかなりの損売賠償を命じる判決が相次いでいます(東京地裁の、東京都大田区での猫の悪臭裁判では飼い主に200万円あまりの賠償の支払いを命じました)。そのようなリスクを負う行為は、地方自治体の公務として行うべきではないでしょう。

 同様のケースでは、例えばドイツではどのように対処しているのでしょうか。ドイツでは、125頭の犬などを解体予定の公共施設で飼育していたアニマルホーダーの女が逮捕拘留されました。これらの犬は少なくとも121頭が安楽死処分されました。
 この記事はかつて私がブログ記事で取り上げましたが、再び引用します。ドイツの新聞、Thüringen und Deutschland 「チューリンゲンとドイツ」の2013年11月26日記事から引用します。


Berlin, 26.11.2013.
Am vergangenen Freitag, den 22.11.2013, wurde Marietta P. vor dem Amtsgericht Eisenach wegen Tierquälerei in der ehemaligen Kaserne von Vitzeroda zu einer Freiheitsstrafe von 1 Jahr verurteilt.
Die Strafe wurde zur Bewährung ausgesetzt, die Bewährungsdauer beträgt 3 Jahre.
Außerdem muss die 50-jährige Animal Hoarderin 200 Stunden gemeinnützige Tätigkeit ableisten.
Zusätzlich wurde ihr ein generelles Tierhalteverbot für 5 Jahre auferlegt.
Gegenstand des Strafverfahrens war die Tatsache, dass Marietta P. in dem maroden Kasernengebäude bei der behördlichen Räumung am 10.11.2011 etwa 125 Hunde, 6 Katzen und 1 Stachelschwein unter katastrophalen Bedingungen gehalten hat.
Viele Hunde mussten eingeschläfert werden, 4 Hunde sind bis heute nicht vermittelbar.
Schon etliche Male hat die erwerbslose Marietta P. in den vergangenen 20 Jahren an unterschiedlichen Standorten immer wieder unverhältnismäßig viele Tiere unter teilweise katastrophalen Bedingungen gehalten.

ベルリン、2013年11月26日。
先週の金曜日、2013年11月22日に、マリエッタ・Pはヴィッツローダの旧兵舎の廃屋で動物虐待を行ったとして、アイゼナハ地方裁判所で1年間の懲役の判決が言い渡されました。
判決文では執行猶予を明らかにし、保護観察期間を3年としています。
また50歳(マリエッタ・P)のアニマルホーダーには、200時間の社会奉仕活動が科されました。
その上彼女には、5年間の動物の飼育が禁じられました。
刑事訴追の原因は、マリエッタ・Pが、2011年10月11日に公的機関から退去を命じられているにもかかわらず、元兵舎の廃虚と言う劣悪で致命的な条件下で、125頭の犬、6匹の猫、及び1匹のヤマアラシを飼育していたことです。
ほとんどの犬は殺処分(安楽死)させなければなりませんでした、そのうちの4頭の犬の情報は得られていませんが。
過去20年間の間に、無職のマリエッタ・Pはすでに何度も何度も別の場所で、時には致命的な条件下で異常に多くの動物を飼育していました。




(画像)

 ドイツの新聞、Thüringen und Deutschland 「チューリンゲンとドイツ」の2013年11月26日記事。

マリエッタ


 ドイツでは、飼い主がある動物であってもドイツ連邦民法90条aの規定が援用されます。ドイツ連邦民法90条aの規定は、日本では「ドイツでは動物はものではない」と紹介され、その意味が著しく曲解されていますが。
 本条で日本語に「モノ」に訳される単語、Sachenは、法学用語では「財物」「私有財産が及ぶもの」という意味です。つまり特別法の規定があれば、「動物はモノ(=財物、私有財産権が及ぶものではない)、それを毀損(アニマルホーダーが管理不能になった犬猫を押収して安楽死処置することなど)、つまり行政による飼い犬などの押収~強制殺処分においては、行政には犬などの飼い主に対して損害賠償の責任を負わないという意味です。以下に、ドイツ民法90条aの原文を挙げておきます。なお、geschützt 「保護される」は、「適用される」といった程度に理解すべきでしょう。


§ 90a Tiere
Tiere sind keine Sachen.
Sie werden durch besondere Gesetze geschützt.
Auf sie sind die für Sachen geltenden Vorschriften entsprechend anzuwenden, soweit nicht etwas anderes bestimmt ist.

90a
動物は「(民法上定義する)物(財物)」ではありません。
これらは、特別法により保護(規定)されています。
特に明記しない限り、その上で(民法の)該当する諸規定が準用されます。



 対して日本ではあくまでも動物はモノ(=財物、私有財産権が及ぶもの)です。例外的にも動物における民法上の私有財産権を制限する法的根拠はありません。ですからこの様なアニマルホーダーが溜め込んだ動物を行政が飼い主の意思に反して収容することはできません。また行政職が公務としてこれらの動物の世話をすることも法的根拠はありません。
 現行の日本の法律では、埼玉県で逮捕されたアニマルホーダーの猫は、行政は放置せざるを得ないのです。無為無策にならざるを得ないのも問題ではありますが。なお、私人(民間の動物愛護団体など)が自らの責任において行うことは認められています(民法上における事務管理)。

続・大量の犬が遺棄される事件の多発は、動物愛護管理法の改悪が一因




Domestic/inländisch

 前回記事、大量の犬が遺棄される事件の多発は、動物愛護管理法の改悪が一因、では、最近相次いでいる大量の犬が遺棄される事件の一因が、動物愛護管理法の改悪であるとの私の分析を述べました。動物愛護管理法の改悪とは、①愛護動物の終生飼育義務(罰則規定はない)、と、②行政が犬猫等の販売業者からの犬猫の引取りを拒否できる条項です。


 該当する、動物の愛護及び管理に関する法律(最終改正 平成26年5月30日。以下、「動物愛護管理法」と記述します)の、該当する条文を再び引用します。


第7条
4項  動物の所有者は、その所有する動物の飼養又は保管の目的等を達する上で支障を及ぼさない範囲で、できる限り、当該動物がその命を終えるまで適切に飼養すること(以下「終生飼養」という。)に努めなければならない。

第22条
4項  犬猫等販売業者は、やむを得ない場合を除き、販売の用に供することが困難となつた犬猫等についても、引き続き、当該犬猫等の終生飼養の確保を図らなければならない。

第35条
1項 都道府県等、その他政令で定める市は、犬又は猫の引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。ただし、犬猫等販売業者から引取りを求められた場合その他の第7条第4項の規定の趣旨に照らして引取りを求める相当の事由がないと認められる場合として環境省令で定める場合には、その引取りを拒否することができる。



 新たに設けられた35条1項の、犬猫等の販売業者からの引取りを行政が拒否できるとの規定は、第7条に新たに設けられた4項の、「終生飼育義務」が根拠となっています。動物愛護管理法の本改正時には、いわゆる犬猫のノーキルを標榜する動物愛護(誤)派議員や、動物愛護(誤)活動家らの圧力が相当あったと思われます。
 ノーキル派が本法での「終生飼育義務化」を盛り込む上でのよりどころとしたのは、海外の動物愛護に関する「大嘘」情報です。特に頻繁に引き合いに出されるのはドイツの、「殺処分を禁じる法律がある。殺処分が認められるケースは極めて要件が厳しく、その動物が末期の病気や治療不可のケガで、その苦痛を取り除くための目的でのみ許される」との大嘘情報です。

 この誤った情報は、日本の動物愛護(誤)活動家らのあいだでは定着しています。多くのブログなどで、その記述があります。 典型的な、「ドイツ殺処分ゼロ、ドイツでは動物はモノではない=権利が認められている、ティアハイムはすべての動物を引き取り終生飼育する」という、妄想の、ドイツ動物愛護信奉ブログの一例を引用します。
 ワンダーランド★スタッフブログ 殺死処分された「いのち」と生まれた「いのち」の数。こちらには、私もコメントしました。引用した記述以外でも、面白い記述がありますので、ぜひご覧ください。


ドイツでは、健康に問題がなく、特別な問題が無い状態での殺死処分は禁止する。
と明記され、脊椎動物の殺死処分は、苦痛がないように不安がないようにしなければならない(さんかくたまご 脊椎動物=魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類。北米やヨーロッパでは、日本産の鯉が悪性外来種として問題になっていますが、健康な鯉は殺してはいけないのですね!ぜひ根拠法を挙げていただきたいです)と書かれています。



 ①「ドイツでは、殺処分を禁じる法律がある」。②「殺処分が認められるケースは極めて要件が厳しく、その動物が末期の病気や治療不可のケガで、その苦痛を取り除くための目的でのみ許される」との大嘘情報の由来は、自称、ドイツ連邦獣医学博士、京子アルシャー氏の、ドイツ動物保護法のひどい誤訳が日本に定着したものがルーツ思われます。
 京子アルシャー氏のブログから引用します。ドイツ 殺処分ゼロの理由。2010年4月13日。


現在、ドイツの動物保護法では動物の殺行為について以下のように明確に定められている。

§4(1)Ein Wirbeltier darf nur unter Betäubung oder sonst, soweit nach den gegebenen Umständen zumutbar, nur unter Vermeidung von Schmerzen getötet werden.
(脊椎動物は麻酔下においてのみあるいは状況により痛みを回避することでのみやむを得ず殺されることとする)

不治の病だとしても酷い痛みを伴わず投薬など治療を継続することで生活に支障がないとされる動物は安楽死の対象にはならない。
やむを得ず動物を殺す際はかならず安楽死でなくてはならない。
現在ドイツの動物保護法から読み取ると安楽死とは「痛みと苦しみを伴わない死」のことであり、家畜の堵殺のみならず犬の場合も麻酔薬を用い痛みと苦しみを回避することでのみ殺すことが許される。



 この正しい訳は以下のとおりです(拙訳 さんかくたまご)。訳文の解説については、私のブログ記事、京子アルシャー獣医師の抱腹絶倒! Tierschutzgesetz 「ドイツ動物保護法」の珍解釈ー1、に詳述しています。


§4(1)Ein Wirbeltier darf nur unter Betäubung oder sonst, soweit nach den gegebenen Umständen zumutbar, nur unter Vermeidung von Schmerzen getötet werden.

脊椎動物は、合理的な理由があれば、麻酔下もしくは痛みを回避する他の方法でのみ殺すことができる(つまり「脊椎動物は、合理的な理由があれば殺すことができる。その場合は麻酔下か、もし麻酔が使えない場合は他の痛みを回避する方法を用いなければならない」という意味です)。



 京子アルシャー氏が本当にドイツ語能力が満たないのか、それともわざとボケたフリをして誤訳しているのかは、私はわかりません。しかしこの「誤訳」「珍訳」が日本の動物愛護(誤)活動家らの間に定着し、さらに偏向拡大解釈されて広まりました。そのひとつが、冒頭に引用したブログの、「ドイツでは、健康に問題がなく、特別な問題が無い状態での殺死処分は禁止する」であったり、「ドイツでは殺処分(書いている人が勝手に犬猫と脳内変換しています)を禁じる法律がある」です。
 そして、これらの誤った情報を根拠にして、先般の動物愛護管理法の改正(終生飼育義務規定の創設)を動物愛護(誤)活動家らが強硬に求めたことは否めません。

 日本の動物愛護管理法のように、「愛護動物の終生飼育義務」を罰則規定がないとは言え、法律で明記している先進国は、おそらく日本だけでしょう。私は、ドイツ、オーストリア、スイスの動物保護法(Tierschutzgesetz)、や、イギリスの pet animals act,アメリカ連邦法 Animal Welfare Act を確認しましたが、いずれも愛護動物の「終生飼育義務」の規定はありません(そのような規定のある先進国の法律があるのならば、ぜひその国の言語で、法律名と該当する条文をコメントしてください)。
 嘘の情報で、法改正まで要求するのは、一種の言論テロではないでしょうか。
 
 私は、最近このようなコメントをいただきました。このコメントは、私のブログに対して「動物愛護(誤)活動家らの誤りを管理人(さんかくたまご)が指摘するのは、単なる揚げ足取りではないか」というコメントに対してなされものです。該当する記事はこちら。「我が国は犬猫の殺処分を行います」と明確に、ドイツ大使館・領事館は日本語で公文書を公表していますが?


(サーバント様)
(動物愛護に関する情報の)誤りを根拠に行政や議員に対して働きかけを行ったり、世論形成を促す事によって、自己の信条に都合の良い社会制度、行政施策に誘導しようとしています。
それら制度・施策は社会的コストを伴い、万人に影響を及ぼし得る行為が行われている以上、市民一人ひとりにとって無関係な事柄ではありません。
私達の権利というのは努力によって保持されるべきものであり、現在・将来の、権利侵害を防止するために努力することは、市民活動の一つであると思います。



(追記)

 なお、アメリカ、イギリス、ドイツなどでは、犬猫などのペットの安楽死処置を飼い主自ら獣医師に依頼することは一般的に行われています。ただしこの数値は公の統計には現れません。私は、本サイトでの記事は、必ず客観的な根拠に元づくこととしています。したがって今まで「アメリカ、イギリス、ドイツなどでは日本より、飼い主が犬猫等のペットの安楽死を獣医師に依頼することは一般的であり、広く行われている」との記事を書いていません。
 しかし、それを裏付ける資料がいくつか集まりましたので、この問題を掘り下げる記事の連載を近くする予定です。例えば公的機関による、獣医師の犬猫等の安楽死に対する日本と外国の意識調査(日本の獣医師の方が、犬猫等の安楽死に対する忌避感が強い)、開業獣医師の全症例に対する安楽死処置の割合(日本よりイギリス、カナダの方がはるかに多い。イギリスでは、なんと50例に一例が安楽死処置です)、です。

 なお、①、「ドイツでは殺処分が法律で禁じられている。動物の安楽死は、その動物が末期の病気やケガで、その苦痛を取り除く目的のみで安楽死が許される」、②「ドイツでは動物の殺処分(安楽死)の要件は厳格で、複数の獣医師が『安楽死以外に動物の苦痛を取り除くことができない』と診断しなければ違法である」という情報が日本では流布されていますが、いずれも大嘘です。
 ①は、ドイツ動物保護法(Tierschutzgesetz)の条文を、最初に著しく誤った日本語訳を広めた者が存在し、その誤訳が定着したものと思われます。②ですが、ドイツの司法判断では、犬などを安楽死させる場合の要件で、動物保護法(Tierschutzgesetz)を広く解釈しています(日本の動物愛護管理法の「みだりな殺傷を禁じる」と同義でしょう)。以上は、アメリカ、イギリス、ドイツなどの犬猫等の安楽死処置についての記事で詳述しますので、それまでしばらくお待ちください。

 日本では犬猫の殺処分は、ほとんどが行政が集中して行います。そのため日本で行われる殺処分は、ほとんどが公的統計に現われ、見かけ上の数字が大きくなります。諸外国では、犬猫等の殺処分は、統計に現れない民間人ハンターが狩猟駆除するもの、私的な処分(川に投げ捨てるなど)、犬の飼育者が自ら銃殺する(イギリスのレースドッグの処分など)が多いために、犬猫等の殺処分数が少なく見えるだけです(それとドイツでは、公的殺処分も厳然と存在します。公的統計もあります)。それと、飼い主自ら行う、安楽死処置も、公的統計には現れません。
 そのような事情を知ってか知らずか、日本のノーキルを標榜する動物愛護活動家らは、「公的殺処分数」のみで、日本の殺処分数が多いとしています。その欺瞞は、『安楽死」という面からも論じる予定です。

大量の犬が遺棄される事件の多発は、動物愛護管理法の改悪が一因




Domestic/inländisch

 最近短期間で、大量の犬が遺棄される事件が相次いでいます。その一因としては、最近の、動物の愛護及び管理に関する法律(最終改正 平成26年5月30日最終改正。以下、「動物愛護管理法」と記述します)の改正が考えられます。該当する改正点は、・行政が犬猫等販売業者からの引取りを拒否できるとの条項が加えられたこと、・愛護動物の終生飼育義務が明記(努力義務で罰則はありませんが)された、です。


 該当する、動物愛護管理法(動物の愛護及び管理に関する法律)の、最終改正された条文を引用します。動物の愛護及び管理に関する法律


第7条
4項  動物の所有者は、その所有する動物の飼養又は保管の目的等を達する上で支障を及ぼさない範囲で、できる限り、当該動物がその命を終えるまで適切に飼養すること(以下「終生飼養」という。)に努めなければならない。

第22条
4項  犬猫等販売業者は、やむを得ない場合を除き、販売の用に供することが困難となつた犬猫等についても、引き続き、当該犬猫等の終生飼養の確保を図らなければならない。

第35条
1項 都道府県等、その他政令で定める市は、犬又は猫の引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。ただし、犬猫等販売業者から引取りを求められた場合その他の第7条第4項の規定の趣旨に照らして引取りを求める相当の事由がないと認められる場合として環境省令で定める場合には、その引取りを拒否することができる。



 最近の、犬が大量に遺棄された事件は、次のようなものがあります。

・栃木県宇都宮市
今年10月31日と11月1日に合計44匹の小型犬が河川敷や山中に遺棄される。

・栃木県那珂川町
今年11月5日に、27匹の小型犬が山中に遺棄される。

・佐賀県内
今年10月19日~11月5日に、マルチーズが山中などに30匹遺棄される。

・埼玉県
昨年10月から今年の7月にかけて、チワワなど44匹が河川敷などに遺棄される。

・群馬県高崎市
今年の4月と8月に、チワワやシーズーなど11匹が山中に遺棄された。


 これらの犬を遺棄した犯人に関する情報は今のところ得られていないようです。しかし多くが純血種の雌犬であり、不妊処置が行われていないことや、複数回の出産を経ている個体が多いことなどから、遺棄した犯人は、犬の繁殖業者である可能性が高いと思われます。
 繁殖明けの雌犬の引取りを行政に求め、拒否された可能性は否定できません。また日本では、ペットの安楽死処置を断る獣医師が多いとも、また増えているとも聞いています。また、高齢になった犬の引き取り手(新しい飼い主)は限られるのが現状です。そのような状況では、犬の繁殖業者が繁殖明けの犬の処分に困り、やむを得ず遺棄せざるを得なくなったと考えるのが自然です。

 「行政が犬猫の繁殖業者からの犬猫の引取りを拒否できる」「終生飼育の努力義務が規定された」。これらの動物愛護管理法の改正は、適正飼育者<<<<<余剰ペット、となる構造的な問題に手をつけずに拙速に行った「改悪」ではないのでしょうか。単に、統計上の殺処分数を減らそうとするだけのものです。
 適正飼育者<<<<<余剰ペットという構造問題、特に供給側(犬猫などのペットの供給圧力)に手をつけずに、行政による犬猫の引取り拒否を法律で認めれば、行き場のなくなった犬の末路は当然予測がつくはずです。

 また日本では、獣医師による安楽死処置はそれほど一般的ではないようです。特に近年では、安楽死処置を拒否する獣医師が増えているとも聞きます。対してアメリカや西ヨーロッパの多くではでは、犬猫などの安楽死処置を獣医師に依頼することに対して忌まわしいことという認識はないと思います。
 私は本来であれば、飼い主のあるペットは、飼い主がやむを得ず飼えなくなり、かつ適正飼育ができる新しい譲渡先が見つからなければ、飼い主自らが獣医師に安楽死を依頼するのがベストであると考えています。ただ生かしておくだけの「終生飼育」が動物愛護に適うのでしょうか。極めて劣悪な環境であれば、むしろ安楽死の方が人道的だと思います。

 動物愛護管理法の改正時には、多くの動物愛護議員や活動家ら(多くはノーキルを標榜している人たち)の意向が盛り込まれたと思います。「殺すこと」を異常に忌避するのは、日本特有です。日本の動物愛護管理法の、愛護動物の終生飼育義務を定めた規定は世界的に見ても例外でしょう。*1、アメリカ、ドイツ、イギリスなどでは、飼い主が獣医師に自分が飼っていたペットを安楽死させるのは一般に行われています。また、世界最大の動物愛護団体PETAは、「ペットを劣悪な環境で活かすより、安楽死させるほうが人道的である」と主張しています。
 しかし日本では、海外の動物愛護に関する、真逆の誤った情報が定着しています。「動物の殺処分」に関することは、その最たるものです。その誤った情報が、動物愛護管理法の改悪の根拠となったことは否めません。次回は、日本の「ノーキル派」が主張している、今回で取り上げた動物愛護管理法改正に関係したと思われる、海外の動物愛護に関する嘘について触れたいと思います。


(追記)

 この問題については、こちらでも論じられています。動物福祉と動物あいごと哀誤 2014-11-11in細川弁護士ツイートに対する私見。こちらには、私もコメントしています。


(動画)

 一連の犬遺棄事件を報じるニュース。

・佐賀県 2014年11月11日




・栃木・群馬 2014年11月10日




・埼玉 2014年11月12日




*1、
 アメリカ、イギリス、ドイツなどの犬猫等を、飼い主自ら獣医師に依頼することは、広く行われています。ただしこの数値は公の統計には現れません。私は、本サイトでの記事は、必ず客観的な根拠に元づくこととしています。したがって今まで「アメリカ、イギリス、ドイツなどでは日本より、飼い主が犬猫等のペットの安楽死を獣医師に依頼することは一般的であり、広く行われている」との記事を書いていません。
 しかし、それを裏付ける資料がいくつか集まりましたので、この問題を掘り下げる記事の連載を近くする予定です。例えば公的機関による、獣医師の犬猫等の安楽死に対する日本と外国の意識調査(日本の獣医師の方が、犬猫等の安楽死に対する忌避感が強い)、開業獣医師の全症例に対する安楽死処置の割合(日本よりイギリス、カナダの方がはるかに多い。イギリスでは、なんと50例に一例が安楽死処置です)、です。

 なお、①、「ドイツでは殺処分が法律で禁じられている。動物の安楽死は、その動物が末期の病気やケガで、その苦痛を取り除く目的のみで安楽死が許される」、②「ドイツでは動物の殺処分(安楽死)の要件は厳格で、複数の獣医師が『安楽死以外に動物の苦痛を取り除くことができない』と診断しなければ違法である」という情報が日本では流布されていますが、いずれも大嘘です。
 ①は、ドイツ動物保護法(Tierschutzgesetz)の条文を、最初に著しく誤った日本語訳を広めた者が存在し、その誤訳が定着したものと思われます。②ですが、ドイツの司法判断では、犬などを安楽死させる場合の要件で、動物保護法(Tierschutzgesetz)を広く解釈しています(日本の動物愛護管理法の「みだりな殺傷を禁じる」と同義でしょう)。以上は、アメリカ、イギリス、ドイツなどの犬猫等の安楽死処置についての記事で詳述しますので、それまでしばらくお待ちください。

 日本では犬猫の殺処分は、ほとんどが行政が集中して行います。そのため日本で行われる殺処分は、ほとんどが公的統計に現われ、見かけ上の数字が大きくなります。諸外国では、犬猫等の殺処分は、統計に現れない民間人ハンターが狩猟駆除するもの、私的な処分(川に投げ捨てるなど)、犬の飼育者が自ら銃殺する(イギリスのレースドッグの処分など)が多いために、犬猫等の殺処分数が少なく見えるだけです(それとドイツでは、公的殺処分も厳然と存在します。公的統計もあります)。それと、飼い主自ら行う、安楽死処置も、公的統計には現れません。
 そのような事情を知ってか知らずか、日本のノーキルを標榜する動物愛護活動家らは、「公的殺処分数」のみで、日本の殺処分数が多いとしています。その欺瞞は、『安楽死」という面からも論じる予定です。
プロフィール

さんかくたまご

Author:さんかくたまご
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1959年生。
大阪府出身、東京育ち(中学は世田谷区立東深沢中学校、高校は東京都立戸山高校です)。
現在は、兵庫県西宮市在住です。
一人暮らしです。

趣味はクルマをコロガスこと(現在のクルマは4代目のメルセデスベンツです。ドイツ車では5代目)、庭での果樹栽培、家の手入れ掃除です。
20歳代前半から商品先物、株式投資をはじめ、30歳で数億円の純資産を得るが、その後空売りの深追いで多くを失う。
平成12年ごろから不動産投資を行い成功、現在50数戸を無借金で所有。
不動産投資では、誰も見向きもしなかったキズモノ、競売物件などをリノベーションする手法です。

・座右の銘は「人の行く裏に道あり花の山」
・好きな生き物 メジロ
・尊敬する人 ガブリエルシャネル(シャネル社創業者)
・好きな言葉 Das Beste oder nichts「最善か無か」。ダイムラー・ベンツ社の企業理念。私自身は何事も中途半端でいい加減です。ですからこの言葉に憧れます。

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